JP3523682B2 - 多重露光撮影装置 - Google Patents

多重露光撮影装置

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JP3523682B2 JP08872094A JP8872094A JP3523682B2 JP 3523682 B2 JP3523682 B2 JP 3523682B2 JP 08872094 A JP08872094 A JP 08872094A JP 8872094 A JP8872094 A JP 8872094A JP 3523682 B2 JP3523682 B2 JP 3523682B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、カラー画像を入力し、
モノクロCRTに複数の色画像データを順次表示し、色
画像毎に露光して撮影する多重露光撮影装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来よりディスプレイから高画質のカラ
ーハードコピーを得る方法として、カラーCRTにカラ
ー画像を表示させ、直接CRT管面をフィルムに撮影す
る方法が採用されている。
【0003】このようにカラーCRT管面を直接撮影す
る場合には、R,G,B各色の色要素の大きさが無視で
きなくなり、特にカラーCRT管面のコントラスト向上
のために設けられるブラックマトリックスパターン等が
固定パターンとして撮影され、撮影した画像を引き延ば
した場合、見づらい画像となるといった欠点がある。
【0004】そこで、高解像度のモノクロディスプレイ
を用い、R,G,Bフィルタを介して3回露光させるこ
とで、R,G,B3色を時分割で撮影し、高画質のカラ
ー画像を得る多重露光撮影装置が提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の多重露光撮影装置では、モノクロディスプレイへの
入力信号の輝度レベルを一定値にし、さらにシャッタ等
による露光時間を一定にすることで多重露光の制御を行
っているので、モノクロディスプレイのバラツキや経時
変化あるいはフィルタの透過率のバラツキ等により最適
な露出制御ができず露出精度が低下するといった問題が
ある。
【0006】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
であり、少なくともモノクロCRTのバラツキや経時変
化による輝度変動に対して、常に最適な露出精度でカラ
ー画像を多重撮影できる多重露光撮影装置を提供するこ
とを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段及び作用】本発明による多
重露光撮影装置は、カラー画像を入力する画像入力手段
と、複数の色画像データを順次表示するモノクロCRT
と、前記モノクロCRTに順次表示した画像を、前記色
画像毎に露光して撮影する撮影手段と、透過特性の異な
る複数の透過フィルタを有する回転フィルタと、前記複
数の透過フィルタを順次、前記撮影手段の光路中に位置
させる回転手段と、前記回転フィルタに対し前記モノク
ロCRT側に設けられ、前記モノクロCRT上の画像の
明るさを測定する測光手段と、少なくとも前記測光手段
の測定結果に基づき、前記回転手段の回転速度を制御す
ることで、前記撮影手段の露光を制御する制御手段とを
備えて構成され、前記測光手段で前記モノクロCRT上
の画像の明るさを測定し、その測定結果に基づき、前記
制御手段により前記回転手段の回転速度を制御すること
で、前記撮影手段の露光を制御する。また、本発明によ
る多重露光撮影装置は、カラー画像を入力する画像入力
手段と、複数の色画像データを順次表示するモノクロC
RTと、前記モノクロCRTに順次表示した画像を、前
記色画像毎に露光して撮影する撮影手段と、透過特性の
異なる複数の透過フィルタを有する回転フィルタと、前
記複数の透過フィルタを順次、前記撮影手段の光路中に
位置させる回転手段と、前記回転フィルタに対し前記モ
ノクロCRT側に設けられ、前記モノクロCRT上の画
像の明るさを測定する測光手段と、前記モノクロCRT
の輝度調整を行う輝度制御手段と、少なくとも前記測光
手段の測定結果に基づき、前記輝度制御手段を制御し、
前記モノクロCRTの輝度調整を行うことで、前記撮影
手段の露光を制御する制御手段とを備えて構成され、前
記測光手段で前記モノクロCRT上の画像の明るさを測
定し、その測定結果に基づき、前記輝度制御手段により
前記モノクロCRTの輝度調整を行うことで、前記撮影
手段の露光を制御する。
【0008】
【実施例】以下、図面を参照しながら本発明の実施例に
ついて述べる。
【0009】図1および図2は本発明の第1実施例に係
わり、図1は多重露光撮影装置の構成を示す構成図、図
2は図1の露光制御回路による設計標準特性とのバラツ
キによるフィルタ補正を説明する説明図である。
【0010】図1に示すように、本実施例の多重露光撮
影装置1は、図示しない画像信号処理装置からの時系列
のRGB信号である映像信号をA/D変換するA/D変
換器2(画像入力手段)と、A/D変換器2によりデジ
タル信号となった映像データを記憶するフレームメモリ
3と、フレームメモリ3を制御しフレームメモリ3に記
憶された映像データをD/A変換するD/A変換器4
と、フレームメモリ3を制御し記憶された映像データを
D/A変換器4に出力させる制御回路5と、D/A変換
器4によりD/A変換された画像信号により画像を表示
する高分解能モノクロCRT(以下、CRTと記す)6
と、前記制御回路5によりモータ7を制御することでC
RT6に順次表示される画像と同期して順次R,G,B
フィルタを切り換える回転フィルタ8と、回転フィルタ
8を透過した光を撮影レンズ9を介してフィルム10に
多重露光させ撮影するカメラ11(撮影手段)とを備え
て構成される。
【0011】また、多重露光撮影装置1は、CRT6に
表示される画像の明るさを測光する測光素子12(測光
手段)と、測光素子12により検出された明るさに基づ
き回転フィルタ8の回転速度を制御することでR,G,
B色画像の露光時間を制御する露光制御回路13(制御
手段)とを備え、さらに、カメラ11内には、露光制御
回路13からの出力によりシャッタ時間等を制御するカ
メラ制御回路14が設けられており、カメラ制御回路1
4により回転フィルタ8によるR,G,B色画像の露光
時間に連動してシャッタ時間を制御するようになってい
る。
【0012】尚、回転フィルタ8には、3分割位置に各
々R,G,Bの光のみを透過する透過特性を有する透過
フィルタ8R,8G,8Bが設けられており、モータ7
により回転フィルタ8を回転させることにより透過フィ
ルタ8R,8G,8Bを順次CRT撮影光路中に位置さ
せるようになっている。
【0013】このように構成された多重露光撮影装置1
の作用について説明する。
【0014】図示しない画像信号処理装置からのRGB
信号である映像信号をA/D変換し、フレームメモリ3
にR,G,Bの画像データを記憶する。そして、先ず、
制御回路5によりフレームメモリ3からR,G,Bの画
像データを読みだし重畳してA/D変換してCRT6に
出力することで、R,G,Bのトータルの明るさを測光
素子12で測光する。そして、測光素子12により測定
されたR,G,Bのトータルの明るさを露光制御回路1
3で所定の基準値と比較してCRT6の明るさに基づい
たCRT補正量を算出する。
【0015】また、製造時に回転フィルタ8の透過フィ
ルタ8R,8G,8Bの透過特性が測定され、設計標準
透過特性とのバラツキによるフィルタ補正量が露光制御
回路13に予め格納されており、露光制御回路13は、
このフィルタ補正量と前記CRT補正量に基づき各R,
G,B各色の画像の露出補正量をそれぞれ算出する。
【0016】ここで、設計標準特性とのバラツキによる
フィルタ補正について、図2を用いて説明する。図2
は、例えば透過フィルタ8Gの分光透過特性図であり、
図において点線aは、設計標準透過特性を示し、実線b
は透過フィルタ8Gの製造時の実測透過特性を示してい
る。そして、フィルタ補正量は設計標準透過特性と実測
透過特性との差分に相当する補正量である。
【0017】次に、制御回路5が、フレームメモリ3か
らR,G,Bの画像データを順次読みだしてCRT6に
R,G,Bの画像を表示させる。そして、各R,G,B
の画像の表示に同期して露出補正量により制御回路5は
モータ7により回転フィルタ8の透過フィルタ8R,8
G,8B毎の回転速度を制御すると共に、カメラ制御回
路14も露出補正量に基づきカメラ11のシャッタ時間
を制御することで、R,G,Bの画像をフィルム10に
時分割多重露光する。
【0018】このように、本実施例の多重露光撮影装置
1によれば、露光制御回路13が測光素子12により測
定されたR,G,Bのトータルの明るさを所定の基準値
と比較してCRT6の明るさに基づいたCRT補正量を
算出すると共に、予め格納されたフィルタ補正量とCR
T補正量に基づき各R,G,Bの画像の露出補正量を算
出し、この露出補正量に基づき、制御回路5が回転フィ
ルタ8の回転速度を制御すると共に、カメラ制御回路1
4がカメラ11のシャッタ時間を制御するので、CRT
6のバラツキ及び経時変化による輝度変動や回転フィル
タ8の透過フィルタ8R,8G,8Bの透過特性のバラ
ツキがあっても、常に、最適な露出精度でフィルム10
を多重露光させて、カラー撮影することができる。
【0019】次に第2実施例について説明する。図3は
本発明の第2実施例に係る多重露光撮影装置の構成を示
す構成図である。第2実施例は第1実施例とほとんど同
じであるので、異なる構成のみ説明し、同一の構成には
同じ符号を付け説明は省略する。
【0020】図3に示すように、第2実施例の多重露光
撮影装置21は、露光制御回路13からのフィルタ補正
量とCRT補正量により算出された露出補正量に基づ
き、各各R,G,Bの画像のCRT11の輝度レベルを
制御するCRT輝度制御回路22を備えて構成されてい
る。その他の構成は第1実施例と同じである。
【0021】このような多重露光撮影装置21では、C
RT輝度制御回路22により露光制御回路13からのフ
ィルタ補正量とCRT補正量により算出された露出補正
量に基づき、各R,G,Bの画像のCRT11の輝度レ
ベルを制御する。このとき第1実施例とは異なり、多重
撮影時の制御回路5は、フレームメモリ3からのR,
G,Bの1フレームの画像データの順次読み出しに同期
させてモータ8により回転フィルタ8を定速回転させ、
CRT6にR,G,Bの画像を表示させる。その他の作
用は第1実施例と同じである。
【0022】従って、第1実施例の効果に加え、モータ
7等の機構制御を行うことがないので、簡単かつ正確に
適正な露光精度を得ることができる。
【0023】次に第3実施例について説明する。図4は
本発明の第3実施例に係る多重露光撮影装置の構成を示
す構成図である。第3実施例は第1実施例とほとんど同
じであるので、異なる構成のみ説明し、同一の構成には
同じ符号を付け説明は省略する。
【0024】図4に示すように、第3実施例の多重露光
撮影装置31は、制御回路5の制御により例えば電源投
入時またはフィルム10の交換時等から予め設定された
時間経過後にCRT11に白画面を表示させるホワイト
信号発生回路32を備えて構成される。その他の構成は
第1実施例と同じである。
【0025】このように構成された多重露光撮影装置3
1では、ホワイト信号発生回路32により、電源投入時
またはフィルム10の交換時等から予め設定された時間
経過後にCRT11に白画面を表示させ測光素子12で
測光する。そして、測光素子12により測定された白画
面の明るさによりCRT11の経時変化による輝度変化
を検出することでCRT補正量を算出する。その他の作
用は第1実施例と同じである。
【0026】従って、第1実施例の効果に加え、フィル
ム10の1駒毎にCRT補正量を算出する必要がないの
で、複数駒に続けて撮影する場合に、撮影時間が短縮で
きる。
【0027】[付記] 1)前記制御手段は、前記測光手段の測定結果に基づ
き、前記撮影手段の露光を制御する請求項1に記載の多
重露光撮影装置。
【0028】このように構成された多重露光撮影装置で
は、制御手段が前記測光手段の測定結果に基づき、前記
撮影手段の露光を制御することで、モノクロCRTのバ
ラツキや経時変化による輝度変動に対してだけでなく、
R,G,Bフィルタの透過特性のバラツキに対しても最
適な露出精度でカラー画像を多重撮影することを可能と
する。
【0029】2)前記制御手段は、少なくとも前記測光
手段の測定結果に基づき、前記撮影手段の露光を制御す
る請求項1または付記1に記載の多重露光撮影装置。
【0030】3)前記撮影手段は、透過特性の異なる複
数の透過フィルタを有する回転フィルタ(図1の回転フ
ィルタ8)と、前記複数の透過フィルタを順次前記撮影
手段の光路中に位置させる回転手段(図1のモータ7)
とを備え、前記制御手段は、前記回転手段の回転速度を
制御することで露光を制御する付記2に記載の多重露光
撮影装置。
【0031】4)前記モノクロCRTの輝度調整を行う
輝度制御手段(図3のCRT輝度制御回路22)を備
え、前記制御手段は、少なくとも前記測光手段の測定結
果に基づて、前記輝度制御手段を制御し前記モノクロC
RTの輝度調整を行うことで、前記撮影手段の露光を制
御する請求項1または付記1に記載の多重露光撮影装
置。
【0032】5)白色画像を生成し、前記白色画像を前
記モノクロCRTに表示させる白色画像生成手段(図4
のホワイト信号発生回路32)を備え、前記測光手段が
測光する画像は、前記白色画像である請求項1または付
記1に記載の多重露光撮影装置。
【0033】6)前記複数の色画像データは、R,G,
B色画像データである請求項1、付記1、2、3、4ま
たは5のいずれか1つに記載の多重露光撮影装置。
【0034】
【発明の効果】以上説明したように本発明の多重露光撮
影装置によれば、測光手段でモノクロCRTに表示され
る画像の明るさを測定し、制御手段により少なくとも測
光手段の測定結果に基づき、撮影手段の露光を制御する
ので、少なくともモノクロCRTのバラツキや経時変化
による輝度変動に対して、常に最適な露出精度でカラー
画像を多重撮影することができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の多重露光撮影装置の第1実施例の構成
を示す構成図。
【図2】図1の露光制御回路による設計標準特性とのバ
ラツキによるフィルタ補正を説明する説明図。
【図3】本発明の多重露光撮影装置の第2実施例の構成
を示す構成図。
【図4】本発明の多重露光撮影装置の第3実施例の構成
を示す構成図。
【符号の説明】
1、21、31…多重露光撮影装置 2…A/D変換器2 3…フレームメモリ 4…D/A変換器 5…制御回路 6…高分解能モノクロCRT 7…モータ 8…回転フィルタ 8R,8G,8B…透過フィルタ 9…撮影レンズ 10…フィルム 11…カメラ 12…測光素子 13…露光制御回路 14…カメラ制御回路 22…CRT輝度制御回路 32…ホワイト信号発生回路

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カラー画像を入力する画像入力手段と、 複数の色画像データを順次表示するモノクロCRTと、 前記モノクロCRTに順次表示した画像を、前記色画像
    毎に露光して撮影する撮影手段と、 透過特性の異なる複数の透過フィルタを有する回転フィ
    ルタと、 前記複数の透過フィルタを順次、前記撮影手段の光路中
    に位置させる回転手段と、前記回転フィルタに対し前記モノクロCRT側に設けら
    れ、 前記モノクロCRT上の画像の明るさを測定する測
    光手段と、 少なくとも前記測光手段の測定結果に基づき、前記回転
    手段の回転速度を制御することで、前記撮影手段の露光
    を制御する制御手段と、 を備えたことを特徴とする多重露光撮影装置。
  2. 【請求項2】 カラー画像を入力する画像入力手段と、 複数の色画像データを順次表示するモノクロCRTと、 前記モノクロCRTに順次表示した画像を、前記色画像
    毎に露光して撮影する撮影手段と、 透過特性の異なる複数の透過フィルタを有する回転フィ
    ルタと、 前記複数の透過フィルタを順次、前記撮影手段の光路中
    に位置させる回転手段と、前記回転フィルタに対し前記モノクロCRT側に設けら
    れ、 前記モノクロCRT上の画像の明るさを測定する測
    光手段と、 前記モノクロCRTの輝度調整を行う輝度制御手段と、 少なくとも前記測光手段の測定結果に基づき、前記輝度
    制御手段を制御し、前記モノクロCRTの輝度調整を行
    うことで、前記撮影手段の露光を制御する制御手段と、 を備えたことを特徴とする多重露光撮影装置。
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