JP3522991B2 - 電子部品材料用樹脂組成物、電子部品の製造方法及び電子部品基板の設計方法 - Google Patents

電子部品材料用樹脂組成物、電子部品の製造方法及び電子部品基板の設計方法

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JP3522991B2
JP3522991B2 JP31864996A JP31864996A JP3522991B2 JP 3522991 B2 JP3522991 B2 JP 3522991B2 JP 31864996 A JP31864996 A JP 31864996A JP 31864996 A JP31864996 A JP 31864996A JP 3522991 B2 JP3522991 B2 JP 3522991B2
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好明 石井
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電子部品材料用樹脂
組成物、電子部品の製造方法及び電子部品基板の設計方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、電子機器の小型化やデザインの多
様化に伴い、機器匡体や電子部品形状の小型化や三次元
形状化が進められている。例えば匡体の内面に回路を形
成し、回路基板と外装部を一体的に形成することや、収
納容器内の限られたスペースを有効に活用するためにア
ンテナ部品形状の三次元的形状化が試みられている。し
かしながら、こうした試みには未だ解決されるべき問題
が多い。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】例えば、複雑な形状を
有する電子部品においては、その電気的特性はわずかな
形状や回路の変化により大きく変動するため、所望の共
振周波数への調整が必要とされるアンテナ部材の製造に
際して、その共振周波数を製造前に予測することは極め
て困難である。さらに実際に機器に組み込まれた際に
は、周辺部材の影響も受けることになる。そこで実際に
アンテナ部品を製造して機器に組み込んだ後にその特性
を評価し、その結果に応じて部材の形状を変更したり電
極面積を変化させたりといった作業により所望の特性に
調整することが必要になる。しかし部材の形状の変更に
は、金型の変更やトリミング作業等の後工程を必要とす
るため、極めて時間と労力を要するものであった。
【0004】一方、成形可能な樹脂に誘電体を配合し、
配合量を調整することによって誘電率を変えることは既
に知られており、例えば特開平6−13814号には樹
脂に無機誘電体粉末及びガラスフィラーを配合してなる
成形材料が開示されている。しかしながら同公報記載の
技術には誘電体として粉末を用いているために、誘電体
配合量の増加に共なう強度の低下が避け難く、配合量に
制約を生じ、かつ強度までを配慮した組成決定が必要と
なるため所定の誘電率を発現させるための配合設計を著
しく困難にするという問題点があった。
【0005】すなわち、同公報に記載されるように、基
体の誘電率εは、成形樹脂の誘電率をε1、無機誘電体
粉末の誘電率をε2、ガラスフィラーの誘電率をε3
し、それぞれの体積分率をv1、v2、v3とすると基体
の誘電率と各成分の誘電率との間には式 logε=v1log
ε1+v2logε2+v3logε3 で表わされる関係が知ら
れているが、同式からはlogεを設定しても一義的な誘
電体配合量(v2)を求めることはできない。けだし無
機誘電体粉末の配合量が多くなると材料強度の低下を引
き起こすためv1、v2、v3は強度についても相互に依
存する関係にあるからであり、そのために強度を考慮に
いれたガラスフィラー配合量(v3)との間の配合比率
の調整という要素を考慮しなければならないからであ
る。従って、従来、所望の誘電率と強度を有する材料を
得ようとする場合に簡便な設計方法はなく、試行錯誤的
に配合を変えて誘電率及び強度等の測定を繰り返す等の
繁雑な作業に拠らなければならないという困難が生じて
いた。前記公報に記載された技術を含めて、従来技術に
は、こうした困難を解消するために有効な方法は開示さ
れていない。更にガラス繊維や高誘電率の誘電体は誘電
正接が大きく、これらを用いた材料は誘電損失の大きな
材料になるという問題点をも有していた。
【0006】本発明の目的は実機搭載後に、何ら部材の
形状の変更や電極面積の変更等の極めて時間と労力を要
する作業を必要としない電子部品の製造方法を提供する
ことにある。また本発明の目的は粉末状の誘電体を用い
る場合に比べてより少量で所望の誘電率への調整が可能
となるとともに、耐熱性向上及び強度向上の効果を誘電
率調整効果と併せて発現させることができ、それにより
簡便かつ実用的な方法により目的の電子部品を得ること
が可能な電子部品材料用樹脂組成物及びその設計方法を
提供することにある。また本発明の目的は上記のような
樹脂組成物を用いた電子部品基板の設計方法を提供する
ことにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、誘電体と樹脂
を含む樹脂組成物を成形して電子部品材料を製造するの
に用いられる電子部品材料用樹脂組成物であって、該誘
電体として繊維状誘電体であって、25℃における1M
z において測定した誘電正接が0 . 02未満の繊維Fa
と、25℃における1MH z において測定した誘電率が
50以上の繊維Fbとが共に配合されたことを特徴とす
電子部品材料用樹脂組成物に係る。また本発明は、
電体と樹脂を含む電子部品材料用樹脂組成物を成形して
電子部品を製造するのに使用される樹脂組成物におい
て、該誘電体が予め誘電率の測定された繊維状誘電体で
あって、25℃における1MH z において測定した誘電
正接が0 . 02未満の繊維Faと、25℃における1M
z において測定した誘電率が50以上の繊維Fbであ
って、これら繊維状誘電体と樹脂を含む樹脂組成物を所
望の電子部品の形状に成形し、後加工を施して得られた
電子部品の共振周波数を測定することにより、誘電率と
共振周波数の関係を求め、次いで目的の電子部品が所望
の共振周波数となるために必要な誘電率に対応する繊維
状誘電体の樹脂に対する配合量を決定することを特徴と
する電子部品材料用樹脂組成物における繊維状誘電体の
配合量を決定する方法に係る。更に本発明は予め誘電率
の測定された繊維状誘電体であって、25℃における1
MH z において測定した誘電正接が0 . 02未満の繊維F
aと、25℃における1MH z において測定した誘電率
が50以上の繊維Fbであって、これら繊維状誘電体と
樹脂を含む樹脂組成物を所望の電子部品基板の形状に成
形し、後加工を施して得られた電子部品基板の共振周波
数を測定することにより、誘電率と共振周波数の関係を
求め、次いで目的の電子部品基板が所望の共振周波数と
なるために必要な誘電率に対応する繊維状誘電体の樹脂
に対する配合量を決定することを特徴とする電子部品基
板の設計方法に係る。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明において、電子機器として
は例えば自動車等の移動体通信機器、携帯用電話、衛星
放送受信機、ポケットベル、ページャー、コンピュータ
ー、モデム、交換機等を例示することができる。また電
子部品としては例えばGPS(GlobalPositioning Syst
em)受信システムなど移動体通信機器に用いられるアン
テナ、携帯用電話に用いられるアンテナ、機能性基板等
を例示することができる。
【0009】本発明に用いられる樹脂としては、熱可塑
性樹脂及び/又は熱硬化性樹脂があり、耐熱性、易加工
性及び低誘電損失を兼ね備えた樹脂が好ましい。具体例
としては、熱可塑性樹脂としては、ポリフェニレンエー
テル(ポリフェニレンオキサイド等を含む)、変性ポリ
フェニレンエーテル、ポリフェニレンエーテルとポリエ
ーテルイミドのアロイ等のポリフェニレンエーテル系樹
脂、ポリスチレン樹脂(特にシンジオタクチックなもの
が好ましい)、5−メチルペンテン樹脂、環状ポリオレ
フィン系樹脂、耐熱性ABS樹脂、ポリアミド−4,6、ポ
リアミド6T、変成ポリアミド−6T、ポリアミド−6
/6T等の耐熱性ポリアミド樹脂、ポリフェニレンサル
ファイド樹脂、芳香族ポリサルホン系樹脂、ポリエーテ
ルイミド樹脂、ポリエーテルケトン樹脂、ポリエーテル
ニトリル樹脂、サーモトロピック液晶ポリエステル樹
脂、耐溶融性フッ素樹脂、熱可塑性ポリイミド樹脂等を
例示できる。中でもポリフェニレンエーテル系樹脂、シ
ンジオタクチックポリスチレン、5−メチルペンテン樹
脂、環状ポリオレフィン系樹脂、ポリフェニレンサルフ
ァイド樹脂、ポリエーテルイミド樹脂、ポリエーテルケ
トン樹脂、サーモトロピック液晶ポリエステル樹脂、耐
溶融性フッ素樹脂、熱可塑性ポリイミド樹脂を特に好ま
しく使用できる。これらの樹脂は単独で、又は2種以上
を混合して用いることができる。また、熱硬化性樹脂と
しては、トリアジン系樹脂、熱硬化性ポリフェニレンエ
ーテル系樹脂、エポキシ樹脂等を例示できる。熱硬化性
樹脂を熱可塑性樹脂と併用することもできる。
【0010】本発明に使用する繊維状誘電体は、目的と
する部品基板の誘電特性に応じて適宜選択可能である
が、少なくとも1種は25℃、1MHzで測定した誘電
正接が0.02未満、好ましくは0〜0.005未満のも
の(繊維Faという)を用いるのが好ましい。特に0.
005未満の繊維を用いる場合、例えば800MHzや
1.5GHzといった高周波帯域においても誘電正接の上
昇が抑制されるとともに、高誘電率の繊維と併用した場
合、誘電正接の低減効果がある。このような繊維の具体
例としてはケイ酸金属塩系繊維状物及びホウ酸金属塩系
繊維より選ばれる少なくとも1種を挙げることができ
る。ケイ酸金属塩系繊維としては、一般式aMxOy・
bSiO2・cH2O(ここでa、bは正の数を、cは0
又は正の数を表わす。x及びyはx=2、y=1又はx
=y=1又はx=2、y=3をそれぞれ表わす。MはM
g、Al、Ca、Sc、Ti、V、Cr、Mn、Fe、Co、N
i、Cu、Zn、Ga、Ge、As、Sr、Y、Zr、Nb、M
o、Ru、Rh、Pd、Ag、Cd、In、Sn、Sb、Ba、L
a、W、Os、Ir、Pb、Biから選ばれた1種又は2種
以上の金属を示す。)で表わされるものを挙げることが
できる。
【0011】本発明において用いることのできるケイ酸
金属塩系繊維のうち、好ましい具体例としては、例え
ば、2MgO・SiO2で表わされるオルソケイ酸マグネ
シウム(フォルステライト)、MgO・SiO2で表わさ
れるメタケイ酸マグネシウム(ステアタイト)、2Zn
O・SiO2で表わされるオルソケイ酸亜鉛、ZnO・Si
2で表わされるメタケイ酸亜鉛、Al23・SiO2で表
わされるオルソケイ酸アルミニウム、3Al23・2Si
2で表わされるムライト、6CaO・6SiO2・H2
で表わされるゾノトライト、CaO・SiO2を主成分と
するワラストナイト等を例示できる。これらの繊維は概
ね5〜7程度の誘電率、1.0×10-4〜4.0×10-3
程度の誘電正接を有している。これらの中には天然に産
出するものも多いが、本発明においては合成品もしくは
分級、焼成、洗浄等の処理により、形状や成分を調整し
たものを用いることが望ましい。天然品のケイ酸金属塩
系繊維状物質は形状や成分にばらつきが大きく、精密電
子部品に要求される性能の均質性において劣る恐れがあ
り、また、誘電正接を引き上げる原因となるアルカリ金
属等の不純物を含有するものが多いためである。
【0012】ホウ酸金属塩系繊維としては、一般式pA
xOy・qB23(ここでp、qはそれぞれ1〜9の
数、Aは1〜3価の金属元素、x及びyはx=2、y=
1又はx=y=1又はx=2、y=3をそれぞれ示
す。)で表わされるものを挙げることができる。AはL
i、Mg、Al、Ca、Cr、Mn、Fe、Co、Ni、Cu、
Zn、Ga、Sr、Y、Zr、Nb、Mo、Pb、Ba、Wが好
ましく、なかでもMg、Al、Niが好ましい。本発明に
おいて用いることのできるホウ酸金属塩系繊維のうち好
ましい具体例としては、ホウ酸マグネシウムウィスカ
ー、ホウ酸アルミニウムウィスカー、ホウ酸ニッケルウ
ィスカー等を挙げることができる。これらのウィスカー
は概ね5〜7程度の誘電率、1.0×10-4〜4.0×1
-3程度の誘電正接を有している。
【0013】本発明の繊維状誘電体として、チタン酸ア
ルカリ土類金属、繊維状チタン酸ジルコン酸鉛等の25
℃、1MHzにおいて測定した誘電率が50以上、好ま
しくは100〜1×107程度の繊維状誘電体(繊維F
bという)を用いるとより高い誘電率を有する材料や、
少量の誘電体添加により所望の誘電率を有する材料とす
ることができ好ましい。中でも一般式LO・TiO2(L
はBa、Sr、Ca、Co、Pd、Zn、Be、Cdからなる群
より選ばれる1種または2種以上の金属を示す。)で表
わされるチタン酸金属塩の繊維状物及び/又は該チタン
酸金属塩を非結晶質酸化チタンが包み込んだ態様で複合
一体化した複合繊維であって、該複合繊維中のLとTi
のモル比が1:1.005〜1:4の範囲にある複合繊維
はLの配合を所望の割合に設定することにより、高誘電
率、低誘電正接、高強度、低誘電率温度係数といった優
れた特長を具備させ得るため好ましい。
【0014】このような複合繊維は、例えばアスペクト
比3以上の繊維状チタニア水和物を水中に分散させてス
ラリーとした後、該スラリー中に所望の成分割合に応じ
た1種又は2種以上の液状もしくは溶媒に溶解させた金
属化合物、例えばハロゲン化物等を添加した後、炭酸イ
オンを含有する溶液を撹拌しながら添加して原料の繊維
状チタニア化合物表面に金属化合物の炭酸塩を沈着さ
せ、次いでこのものを500〜1300℃で3分〜24
時間加熱処理することにより得ることができる。その際
に焼成温度、冷却温度を適宜調整して多孔質の繊維とす
ることもできる。尚、この方法において金属化合物の添
加割合をTiに対して1とした場合には、LO・TiO2
で表わされるチタン酸金属塩の繊維状物が得られる。該
複合繊維は、チタン酸金属塩又は二種以上のチタン酸金
属塩の固溶体を非結晶質酸化チタンからなるマトリック
スが包み込んだもので、通常のチタン酸アルカリ土類金
属繊維よりも繊維強度が高められる点で優れている。ま
た、金属成分を任意に調整することにより繊維体の比重
や誘電率、温度特性等を変化させうるため好ましい。
【0015】本発明に用いる繊維状誘電体としては、繊
維径3μm以下でアスペクト比3以上のものが好まし
く、繊維径0.1〜2μm、アスペクト比6〜100のも
のが補強効果及び表面平滑性の確保の点からより好まし
い。本発明に用いる繊維状誘電体は上記繊維Fa及び繊
維Fbを共に併用する。また、本発明の効果を損なわな
い範囲で粉末状誘電体を配合してもよい。本発明におけ
る樹脂に対する繊維状誘電体の配合割合は所望の誘電率
と一定以上の機械的強度及び耐熱性が得られるように適
宜定めることができる。配合量と誘電率の関係は、前述
した理論式により近似的に求めることもできるが、繊維
形状等の因子により誤差を生じるので予め1又は2以上
の配合率において測定しておくのが好ましい。本発明に
従って電子部品を製造する際には、先ず少なくとも1種
以上の、繊維状誘電体と樹脂を含む樹脂組成物について
繊維状誘電体の配合量と誘電率の関係を測定し、関係式
を立てるか、もしくはグラフ化する等しておくのが好ま
しい。例えば後記実施例1のようなサーモトロピック液
晶ポリエステル樹脂と繊維状誘電体Aとの樹脂組成物の
場合は図1に示すような繊維状誘電体の配合量と誘電率
の関係が得られる。
【0016】次にこのような繊維状誘電体の配合量と誘
電率の関係が明らかな樹脂組成物を射出成形、押出成
形、ブロー成形、圧縮成形等により所望の形状に成形
し、回路形成やスルーホール形成等後加工を施した上、
好ましくは当該部品の搭載される機器に搭載して、実際
の使用場面における電子部品の共振周波数を測定するこ
とにより、誘電率と共振周波数の関係を求める。次いで
目的の電子部品が所望の共振周波数となるために必要な
誘電率に対応する繊維状誘電体の樹脂に対する配合量を
決定する。具体的には共振周波数と誘電率の間には、近
似的に下記の関係式が当てはまる。 K=ε×f2 ここでεは誘電率、fは共振周波数、Kは形状等から定
まる定数である。この式と前記の測定された共振周波数
から目的周波数に相当する誘電率を求め、図1より相当
する繊維状誘電体の配合量を決定する。このようにして
繊維状誘電体の配合量の決定された樹脂組成物を用いて
電子部品を製造することにより、トリミングや金型の変
更を行うことなしに簡便に周波数設定が可能となるとと
もに、同一の形状にて異なる周波数に対応できる機器を
製造することができる。
【0017】更に誘電率と共振周波数の関係を求める別
の方法としては、図1と同様に、後記実施例2の図3の
ような繊維状誘電体の配合量と誘電率の関係を測定しグ
ラフ化する。この場合繊維状誘電体としては2種使用さ
れているが、1種の配合量は固定し他の繊維状誘電体の
配合量を変化させている。次にこのような繊維状誘電体
の配合量と誘電率の関係が明らかな樹脂組成物を複数用
いて同様に所望の形状に成形し、回路形成やスルーホー
ル形成等後加工を施した上、好ましくは当該部品の搭載
される機器に搭載して、実際の使用場面における電子部
品の共振周波数を測定することにより、誘電率と共振周
波数の関係を求め、図4のようなグラフを得る。このよ
うなグラフより目的周波数に相当する誘電率を求め、図
3により相当する繊維状誘電体の配合量を決定する。こ
のようにして繊維状誘電体の配合量の決定された樹脂組
成物を用いて電子部品を製造することにより、トリミン
グや金型の変更を行うことなしに簡便に周波数設定が可
能となるとともに、同一の形状にて異なる周波数に対応
できる機器を製造することができる。
【0018】本発明に従って基板を製造する際には、上
記方法により決定された所望の誘電特性に応じた繊維状
誘電体配合量を配合した材料を目的形状に成形し、必要
に応じてエッチングを施し、銅等の金属箔を貼着もしく
はメッキした後、その表面に回路を形成することができ
る。回路の形成は、例えば、メッキ、スパッタリング、
イオンプレーティング、真空蒸着、印刷等により行うこ
とができる。得られた基板上に部品等を実装した後、基
板の誘電率の調整が必要になった場合は、トリミングや
金型の修正を行うことなく、配合量の変更により容易に
微調整が可能である。なおエッチング加工済みの金属箔
を貼着することも可能である。
【0019】
【実施例】以下に実施例を挙げて本発明を更に詳細に説
明する。 製造例1 繊維状チタニア水和物(TiO2・1/8H2O、平均繊
維長15μm、繊維径0.3μm)20.0g(0.244モ
ル)を1リットルの脱イオン水に分散させ、撹拌しなが
らアンモニア水(25%)を10ml滴下し、pHを9に
調整した後、20重量%の酢酸バリウム水溶液153g
(0.120モル)及び20.0重量%の酢酸ストロンチ
ウム水溶液127g(0.123モル)を各々同時に滴下
した。滴下は、室温(20℃)で撹拌しながら、30分
間かけて行った。その後、15重量%の炭酸アンモニウ
ム水溶液200gを60分間かけて撹拌しながら滴下し
た。滴下終了後、更に30分間撹拌を続けた後、ろ過
後、水洗、乾燥して白色繊維状物61gを得た。得られ
た白色繊維状物の30gをアルミナ製るつぼに移し、大
気雰囲気中で970℃で30分間加熱処理したところ、
24.5gの白色繊維状物質を得た。このものを圧粉体ペ
レットとしてインピーダンスアナライザー(4192A
横河ヒューレットパッカード社製)を用いて容量法/空
洞共振法により25℃、1MHzで測定した誘電率は1
500であった。このものを化学分析及び蛍光X線分析
したところ、Ba/Sr/Ti=0.490:0.504:
1.000(モル比)であり、結晶質の(Ba、Sr)Ti
3が99.4モル%、非結晶質のTiO2が0.6モル%
からなる複合繊維であることが確認された。このものを
繊維状誘電体Aとする。
【0020】製造例2 製造例1と同様にして、Ba/Sr/Ti=0.16:0.
64:1.00(モル比)であり、結晶質の(Ba、S
r)TiO3が80.0モル%、非結晶質のTiO2が20.
0モル%からなる複合繊維を製造した。このものを繊維
状誘電体Bとする。繊維状誘電体Bについて製造例1と
同様に誘電率を測定したところ、240であった。
【0021】参考例1 サーモトロピック液晶ポリエステル樹脂と、製造例1で
製造した繊維状誘電体Aからなる樹脂組成物について配
合量と誘電率の関係を測定し、図1を作成した。次いで
図2に示す形状を有する共振周波数1.5GHzのアンテ
ナを製造するために、二軸押出機を用いて繊維状誘電体
Aの配合量が25重量%の樹脂組成物(誘電率4.7
7)を製造し、このものを用いて射出成形により図2に
示すアンテナの基体を作成した。このものをスルーホー
ル加工した後、メッキ加工してアンテナ部品とし、共振
周波数を測定したところ、実際の共振周波数f1は1.6
GHzであった。特定形状のアンテナにおける共振周波
数と誘電率の間には前記したように、近似的に下記の関
係式が当てはまる。 K=ε×f(1) ここでεは誘電率、fは共振周波数、Kは形状等から定
まる定数である。この場合Kは上記より、4.77×
(1.6)=12.2112の値となる。この値から目
的周波数1.5GHzに相当する誘電率を式(1)より計
算すると5.43(12.2112÷1.5)が求ま
り、図1により相当する繊維状誘電体A配合量を32.
5重量%とした樹脂組成物を製造し、アンテナ部品を製
造することにより、金型修正することなく所望のアンテ
ナを得ることができた。
【0022】実施例 サーモトロピック液晶ポリエステル樹脂と、製造例2で
製造した繊維状誘電体Bとワラストナイト(ナイコミネ
ラルス社製 商品名「ナイグロス」、このものも本発明
の繊維状誘電体である)を樹脂に対してワラストナイト
10重量%と繊維状誘電体Bを混合してなる充填材から
なる樹脂組成物について充填材配合量(このうち10重
量%は常にワラストナイトである)と誘電率の関係を測
定し図3を作成した。次いで図2に示す形状を有する共
振周波数800MHzのアンテナを製造するために、二
軸押出機を用いて繊維状誘電体Bの配合量が40重量%
(誘電率5.9)、50重量%(誘電率7.5)、60重
量%(誘電率10.2)の樹脂組成物を製造し、このも
のを用いて射出成形により図2に示すアンテナの基体を
作成した。このものをスルーホール加工した後、メッキ
加工して図2に示すアンテナより大きなアンテナパター
ンを有するアンテナ部品とし、共振周波数を測定したと
ころ、実際の共振周波数fは940MHz、880M
Hz、760MHzであった。この結果をもとに共振周波
数と誘電率の関係について図4を作成した。同図より、
目的周波数800MHzに相当する誘電率9.3が求ま
り、図3により相当する繊維状誘電体Bの配合量を5
7.3重量%とした樹脂組成物を製造し、アンテナ部品
を製造することにより、金型修正することなく所望のア
ンテナを得ることができた。
【0023】参考例 シンジオタクチックポリスチレンを主成分とする樹脂に
対して繊維状誘電体Bを配合してなる樹脂組成物につい
て繊維状誘電体Bの配合量と樹脂組成物誘電率及び誘電
正接の関係を測定し結果を図5に併せて示した。
【0024】実施例 シンジオタクチックポリスチレンを主成分とする樹脂に
対して20重量%のワラストナイト(実施例2で使用し
たものと同じ)と繊維状誘電体Bを配合してなる樹脂組
成物について繊維状誘電体Bの配合量と樹脂組成物の誘
電率及び誘電正接の関係を測定し図5を作成した。この
ものを用いて実施例2と同様にアンテナ設計を行い、所
望のアンテナを得た。
【0025】参考 ポニフェニレンサルファイド樹脂に対して繊維状誘電体
Bを配合してなる樹脂組成物について、繊維状誘電体B
の配合量と樹脂組成物の誘電率の関係を測定し図6を作
成した。次いで図7に示す形状を有する共振周波数1.
9GHzのアンテナを製造するために、二軸押出機を用
いて繊維状誘電体Bの配合量が60重量%(誘電率1
0.9)を製造し、このものを用いて射出成形により図
7に示すアンテナの基体を作成した。このものをメッキ
加工してアンテナ部品とし、共振周波数を測定したとこ
ろ、実際の共振周波数fは2.08GHzであった。
例1で使用した近似式より目的周波数1.9GHzに相
当する誘電率を計算すると13.06が求まり、図6に
より相当する繊維状誘電体Bの配合量を64.7重量%
とした樹脂組成物を製造し、アンテナ部品を製造するこ
とにより、金型修正することなく所望のアンテナを得る
ことができた。
【0026】
【発明の効果】本発明においては、実機搭載後に、何ら
部材の形状の変更や電極面積の変更等の極めて時間と労
力を要する作業を必要とせずに電子部品を製造すること
ができる。本発明によれば、無機誘電体フィラーを繊維
状物することにより、粉末状の誘電体を用いる場合に比
べてより少量で所望の誘電率への調整が可能となるとと
もに、耐熱性向上及び強度向上の効果を誘電率調整効果
と併せて発現させることができ、それにより具体的な設
計方法において簡便かつ実用的な方法により目的の電子
部品を得ることが可能な電子部品材料用樹脂組成物及び
その設計方法を提供することができる。また本発明によ
れば上記のような樹脂組成物を用いて具体的な設計方法
において簡便かつ実用的な方法により電子部品基板を設
計することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】繊維状誘電体の配合量と誘電率の関係を示すグ
ラフである。
【図2】アンテナ部品の斜視図である。
【図3】繊維状誘電体の配合量と誘電率の関係を示す他
のグラフである。
【図4】共振周波数と誘電率の関係を示すグラフであ
る。
【図5】繊維状誘電体の配合量と樹脂組成物の誘電率及
び誘電正接の関係を示すグラフである。
【図6】繊維状誘電体の配合量と誘電率の関係を示す他
のグラフである。
【図7】アンテナ部品の斜視図である。
【符号の説明】
1 アンテナ基体 2 給電点 3 アース 4 アンテナパターン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−13814(JP,A) 特開 平6−279025(JP,A) 特開 平3−281574(JP,A) 特開 平4−106806(JP,A) 特開 平5−311010(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01Q 13/08 C08L 101/00

Claims (11)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 誘電体と樹脂を含む樹脂組成物を成形し
    て電子部品材料を製造するのに用いられる電子部品材料
    用樹脂組成物であって、該誘電体として繊維状誘電体で
    あって、25℃における1MHzにおいて測定した誘電
    正接が0.02未満の繊維Faと、25℃における1M
    Hzにおいて測定した誘電率が50以上の繊維Fbとが
    共に配合されたことを特徴とする電子部品材料用樹脂組
    成物。
  2. 【請求項2】 繊維状誘電体Faとして25℃における
    1MHzにおいて測定した誘電正接が0.005未満の繊
    維を、繊維Fbとして25℃における1MHzにおいて
    測定した誘電率が100以上の繊維を用いる請求項1の
    組成物。
  3. 【請求項3】 繊維Faが、ケイ酸金属塩系繊維状物及
    びホウ酸金属塩系繊維より選ばれる少なくとも1種であ
    る請求項1の組成物。
  4. 【請求項4】 繊維Fbが、少なくとも1種の、一般式
    MO・TiO(MはBa、Sr、Ca、Co、Pd、Zn、
    Be、Cdからなる群より選ばれる1種または2種以上の
    金属を示す。)で表わされるチタン酸金属塩の繊維状物
    及び/又は該チタン酸金属塩を非結晶質酸化チタンが包
    み込んだ態様で複合一体化した複合繊維であって、該複
    合繊維中のMとTiのモル比が1:1.005〜1:4の
    範囲にある複合繊維である請求項1の組成物。
  5. 【請求項5】 繊維Faが、ケイ酸金属塩系繊維状物及
    びホウ酸金属塩系繊維より選ばれる少なくとも1種であ
    り、繊維Fbが、少なくとも1種の、一般式MO・Ti
    (MはBa、Sr、Ca、Co、Pd、Zn、Be、Cdか
    らなる群より選ばれる1種または2種以上の金属を示
    す。)で表わされるチタン酸金属塩の繊維状物及び/又
    は該チタン酸金属塩を非結晶質酸化チタンが包み込んだ
    態様で複合一体化した複合繊維であって、該複合繊維中
    のMとTiのモル比が1:1.005〜1:4の範囲にあ
    る複合繊維である請求項1の組成物。
  6. 【請求項6】 誘電体と樹脂を含む電子部品材料用樹脂
    組成物を成形して電子部品を製造するのに使用される樹
    脂組成物において、該誘電体が予め誘電率の測定された
    繊維状誘電体であって、25℃における1MHzにおい
    て測定した誘電正接が0.02未満の繊維Faと、25
    ℃における1MHzにおいて測定した誘電率が50以上
    の繊維Fbであって、これら繊維状誘電体と樹脂を含む
    樹脂組成物を所望の電子部品の形状に成形し、後加工を
    施して得られた電子部品の共振周波数を測定することに
    より、誘電率と共振周波数の関係を求め、次いで目的の
    電子部品が所望の共振周波数となるために必要な誘電率
    に対応する繊維状誘電体の樹脂に対する配合量を決定す
    ることを特徴とする電子部品材料用樹脂組成物における
    繊維状誘電体の配合量を決定する方法。
  7. 【請求項7】 アンテナ部分の共振周波数を測定する際
    には実際の使用場面と同様の電子機器に組み込んで測定
    する請求項の方法。
  8. 【請求項8】 繊維Faが、ケイ酸金属塩系繊維状物及
    びホウ酸金属塩系繊維より選ばれる少なくとも1種であ
    る請求項の方法。
  9. 【請求項9】 繊維Fbが、少なくとも1種の、一般式
    MO・TiO(MはBa、Sr、Ca、Co、Pd、Zn、
    Be、Cdからなる群より選ばれる1種または2種以上の
    金属を示す。)で表わされるチタン酸金属塩の繊維状物
    及び/又は該チタン酸金属塩を非結晶質酸化チタンが包
    み込んだ態様で複合一体化した複合繊維であって、該複
    合繊維中のMとTiのモル比が1:1.005〜1:4の
    範囲にある複合繊維である請求項の方法。
  10. 【請求項10】 繊維Faが、ケイ酸金属塩系繊維状物
    及びホウ酸金属塩系繊維より選ばれる少なくとも1種で
    あり、繊維Fbが、少なくとも1種の、一般式MO・T
    iO(MはBa、Sr、Ca、Co、Pd、Zn、Be、Cd
    からなる群より選ばれる1種または2種以上の金属を示
    す。)で表わされるチタン酸金属塩の繊維状物及び/又
    は該チタン酸金属塩を非結晶質酸化チタンが包み込んだ
    態様で複合一体化した複合繊維であって、該複合繊維中
    のMとTiのモル比が1:1.005〜1:4の範囲にあ
    る複合繊維である請求項の方法。
  11. 【請求項11】 予め誘電率の測定された繊維状誘電体
    であって、25℃における1MHzにおいて測定した誘
    電正接が0.02未満の繊維Faと、25℃における1
    MHzにおいて測定した誘電率が50以上の繊維Fbで
    あって、これら繊維状誘電体と樹脂を含む樹脂組成物を
    所望の電子部品基板の形状に成形し、後加工を施して得
    られた電子部品基板の共振周波数を測定することによ
    り、誘電率と共振周波数の関係を求め、次いで目的の電
    子部品基板が所望の共振周波数となるために必要な誘電
    率に対応する繊維状誘電体の樹脂に対する配合量を決定
    することを特徴とする電子部品基板の設計方法。
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