JP3522636B2 - 偏心駆動装置 - Google Patents

偏心駆動装置

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JP3522636B2
JP3522636B2 JP2000087942A JP2000087942A JP3522636B2 JP 3522636 B2 JP3522636 B2 JP 3522636B2 JP 2000087942 A JP2000087942 A JP 2000087942A JP 2000087942 A JP2000087942 A JP 2000087942A JP 3522636 B2 JP3522636 B2 JP 3522636B2
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    • C21D9/30Heat treatment, e.g. annealing, hardening, quenching or tempering, adapted for particular articles; Furnaces therefor for crankshafts; for camshafts
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
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    • Y10T74/00Machine element or mechanism
    • Y10T74/21Elements
    • Y10T74/211Eccentric
    • Y10T74/2116Eccentric having anti-friction means, e.g., roller bearing, lubrication, etc.

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、所定の対象物を、
自転運動を伴わずに公転運動させる偏心駆動装置に関
し、更に詳しくは、位相が異なる複数種類のカムが形成
されたカムシャフトの各カムの外周面を同時に焼入する
カムシャフト用焼入設備に好適に使用される偏心駆動装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車用エンジンに使用されるカムシャ
フトは、位相が異なる複数種類のカムを有しており、各
カムの外周面には高周波焼入が施される。この高周波焼
入には、各カムに対応する円環状の複数の加熱コイルを
備えた加熱装置が使用される。即ち、中心線方向に配列
された複数の加熱コイルにカムシャフトを通し、各加熱
コイルの内側に対応するカムを位置させた状態で、カム
シャフトを回転させるこにより、各カムの外周面を同時
に誘導加熱する。
【0003】これまでのカムシャフト用焼入設備では、
複数の加熱コイルは同心状に配列され、カムシャフトの
中心はコイル中心と一致する。このため、各カムの焼入
では、図6に示すように、カムシャフト10の各カム1
1は、その中心O1が加熱コイル12の中心O2に一致
した状態で、加熱コイル12の内側を回転することによ
り、その外周面が加熱され、加熱に続く急冷により焼入
される。
【0004】しかしながら、このような焼入では、カム
11の凸部が常に加熱コイル21の内面の近くを移動す
るため、他の部分に比べて深く焼入が行われるという本
質的な欠点がある。
【0005】この欠点を解消するために、本出願人は、
図7に示すように、加熱コイル21の中心O2をカム1
1の中心O1に対して凸側へ偏心させ、カム11の回転
に合わせて、加熱コイル21をカム11の中心O1回り
で公転させることにより、カム11の外周面を全周にわ
たって略均一な深さに焼入する焼入技術を先に開発した
(特願平11−319879号及び特願2000−02
0417号)。そして、その焼入設備として、図8或い
は図9に示すようなものを提案している。
【0006】図8に示された焼入設備では、カムシャフ
ト10のカム位相に対応する複数の加熱装置20,20
を備えている。複数の加熱装置20,20は、カムシャ
フト10の焼入位置の両側に振り分けて配置されてい
る。各加熱装置20は、カムシャフト10の対応するカ
ム11に外嵌する円環状の加熱コイル21と、加熱コイ
ル21に給電を行うトランス22とを備えており、加熱
コイル21,21は、対応するカム11,11の中心O
1に対して凸側へ所定量偏心している。
【0007】各加熱装置20は、偏心駆動装置30によ
り公転駆動される。偏心駆動装置30は、トランス22
を支持する支持台31と、支持台31の下面に取付けら
れた軸受32と、軸受32に嵌合する偏心カム33と、
偏心カム33を駆動する回転駆動軸34とを備えてい
る。
【0008】両側の偏心駆動装置30,30では、回転
駆動軸34,34は共通の駆動源40により駆動され
る。偏心カム33,33は、カムシャフト10の対応す
るカム11,11の位相差に対応して、回転位相がずれ
ている。
【0009】焼入では、カムシャフト10の回転に合わ
せて駆動源40が作動し、駆動軸34,34が回転す
る。これにより、加熱装置20,20は、所定の位相差
をもって自転することなく公転する。その結果、加熱コ
イル21,21は対応するカム11,11の中心O1回
りで、自転を伴うことなく公転する。
【0010】これに対し、図9に示された焼入設備で
は、加熱装置20,20が、2軸駆動式の偏心駆動装置
30,30により駆動される。即ち、偏心駆動装置30
は、加熱装置20をカムシャフト10の中心線に直角な
2方向に直進駆動する2つの駆動源35,36を備えて
おり、駆動源35,36の運転制御により、加熱装置2
0を公転させる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】図8に示された焼入設
備と図9に示された焼入設備を比較した場合、それぞれ
の加熱装置20,20は同じである。一方、偏心駆動装
置30,30は大きく相違する。即ち、図8に示された
焼入設備では、偏心駆動装置30,30は共通の駆動源
40により駆動されるのに対し、図9に示された焼入設
備では、偏心駆動装置30,30は、それぞれが2つの
駆動源35,36を必要とする。このため、図8に示さ
れた前者の焼入設備の方が、構造が格段に簡単であり、
低コストとなる。
【0012】しかしながら、図8に示された焼入設備の
偏心駆動装置30,30には、焼入操作上、以下のよう
な重大な問題がある。
【0013】即ち、カムシャフト10を焼入する際に
は、そのカムシャフト10を、軸方向に並ぶ加熱コイル
21、21内に通して焼入位置にセットする。図8に示
された焼入設備の偏心駆動装置30,30では、偏心量
が偏心カム33,33によって一義的に決定され、その
調節が不可能なため、加熱コイル21、21は、カムシ
ャフト10のカム11,11の位相に対応して、異なる
方向へ固定的に偏心することになる。
【0014】このため、加熱コイル21、21の各中心
をカム11,11の各中心O1に一致させる原点復帰の
操作ができず、加熱コイル21、21を同心状に整列さ
せることができない。その結果、焼入操作に際してのカ
ムシャフト10のセット作業が難しくなり、加熱コイル
21、21の偏心量が大きい場合は、そのセット作業が
不可能となる。また、加熱コイル21、21の偏心量が
制限されることになり、カム11,11の各外周面の均
一焼入にも支障が生じる。
【0015】ちなみに、図9に示された焼入設備の偏心
駆動装置30,30では、駆動源35,36の制御によ
り、加熱コイル21、21が原点位置へ簡単に復帰し、
同心状に整列する。
【0016】本発明はかかる事情に鑑みて創案されたも
のであり、構造が簡単で、しかも、偏心量を任意にかつ
簡単に調節できる偏心駆動装置を提供することを目的と
する。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明に係る偏心駆動装
置は、所定の対象物を、自転運動を伴わずに公転運動さ
せる偏心駆動装置であって、前記対象物を支持すると共
に、その公転運動の中心に直角な2方向に移動可能に支
持された軸受と、軸受の内側に回転自在に嵌合され、内
周面が回転中心に対して1方向へ傾斜した第1の回転ス
リーブと、第1の回転スリーブと共に回転するようにそ
の内側に嵌合され、外周面が第1の回転スリーブの内周
面に対応して1方向へ傾斜した第2の回転スリーブと、
第2の回転スリーブと共に回転するようにその内側に嵌
合された回転駆動軸とを備えており、第1の回転スリー
ブと第2の回転スリーブを回転中心方向へ相対移動可能
とすることにより、偏心量が可変の偏心カムユニットを
構成したものである。
【0018】即ち、本発明に係る偏心駆動装置では、第
1の回転スリーブの内周面が1方向へ傾斜し、その内側
に位置する第2の回転スリーブの外周面が、第1の回転
スリーブの内周面に対応して1方向へ傾斜している。こ
の対向周面の1方向傾斜により、第1の回転スリーブと
第2の回転スリーブが回転中心方向へ相対移動すると、
第1の回転スリーブの外周面が第2の回転スリーブの内
周面に対して、対向周面の傾斜方向へ平行移動し、回転
駆動軸に対する軸受の偏心量が、0を含めて任意に調節
される。また、回転駆動軸の回転により、第1の回転ス
リーブ、第2の回転スリーブは自転しながら公転する
が、その自転は軸受に伝達されないので、軸受は公転の
みを行う。これにより、対象物は、0を含む任意の偏心
量で、自転を伴うことなく公転し得る。
【0019】本発明に係る偏心駆動装置では、回転駆動
軸の軸方向の複数位置に、軸受、第1の回転スリーブ及
び第2の回転スリーブからなる偏心カムユニットを設け
ることができる。また、回転駆動軸を平行に複数配列
し、各回転駆動軸に、軸受、第1の回転スリーブ及び第
2の回転スリーブからなる偏心カムユニットを設けるこ
とができる。
【0020】本発明に係る偏心駆動装置は、位相が異な
る複数種類のカムが形成されたカムシャフトの各カムの
外周面を同時に焼入するカムシャフト用焼入設備におい
て、同位相カムの同時加熱に使用される加熱装置の公転
駆動に特に適する。その場合、回転駆動軸を平行に複数
配列し、各回転駆動軸の軸方向の複数位置に、軸受、第
1の回転スリーブ及び第2の回転スリーブからなる偏心
カムユニットを設けるのがよい。これにより、加熱装置
を安定に支持でき、安定な公転駆動を可能にする。
【0021】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。図1は、本発明の実施形態に係る偏
心駆動装置を用いた焼入設備の正面図、図2は同偏心駆
動装置の平面図、図3は図2のA−A線矢示図、図4は
図3のC部拡大図、図5は図2のB−B線矢示図であ
る。
【0022】図1に示された焼入設備は、カムシャフト
100の位相が異なる複数のカム110,110の各外
周面の同時焼入に使用される。この焼入設備は、カムシ
ャフト100の位相が異なる複数のカム110,110
に対応して設けられた複数の加熱装置200,200
と、加熱装置200,200をそれぞれ公転駆動する複
数の偏心駆動装置300,300とを備えている。
【0023】複数の加熱装置200,200は、図8及
び図9に示された焼入設備に使用されているものと実質
同一であり、カムシャフト100の焼入位置の両側に振
り分けて配置されている。各加熱装置200は、カムシ
ャフト100の対応するカム110を包囲する円環状の
加熱コイル210と、加熱コイル210に給電を行うト
ランス220とを備えている。加熱コイル210は、ト
ランス220の内側に配置され、リード230により電
気的に接続されている。
【0024】複数の偏心駆動装置300,300は、共
通の駆動源400に機械的に接続されており、その共通
の駆動源400により同期的に駆動されることにより、
加熱装置200,200を同期して公転駆動する。
【0025】各偏心駆動装置300は、図2及び図3に
示すように、加熱装置200のトランス220を支持す
る支持台310と、支持台310を駆動する両側一対の
駆動ユニット320,320とを備えている。支持台3
10は、カムシャフト100の中心線に直角な2方向に
移動可能であり、その中心線の方向には固定されてい
る。駆動ユニット320,320は、共通のベース33
0上に取付けられている。
【0026】各駆動ユニット320は、水平な回転駆動
軸321と、回転駆動軸321の軸方向2位置に取付け
られた偏心カムユニット322、322とを備えてい
る。回転駆動軸321は、カムシャフト100の中心線
に平行であり、ベース330上に取付けられた前後一対
の支持板340,340によりベアリング325,32
5を介して回転自在に支持されており、共通の駆動源4
00により定位置で回転駆動される。
【0027】駆動源400との連結のために、一方の駆
動ユニット320では、回転駆動軸321の一端部に第
1プーリ323が取付けられている。また、両方の駆動
ユニット320,320の間で、それぞれの回転駆動軸
321,321を同期駆動するために、回転駆動軸32
1,321の各一端部には第2プーリ324が取付けら
れている。なお、連結はタイミングベルトにより行われ
る。
【0028】偏心カムユニット322、322は、前後
対称に構成されている。後側(反プーリ側)の偏心カム
ユニット322は、図4に示すように、ブロック状の軸
受322aと、軸受322aの内側にベアリング322
bを介して回転自在に嵌合された第1の回転スリーブ3
22cと、第1の回転スリーブ322cの更に内側に嵌
合された第2の回転スリーブ322dとからなる。
【0029】軸受322aは、支持板310の下面に回
転しない状態で、回転駆動軸321の中心線の方向(カ
ムシャフト100の中心線の方向)に移動可能に取付け
られている。第1の回転スリーブ322cは、軸受32
2aと共に回転駆動軸321の中心線の方向(カムシャ
フト100の中心線の方向)に移動可能であり、その内
周面322c′は全長にわたり同一内径で、かつ回転駆
動軸321の中心線に対し所定の角度で1方向へ傾斜し
ている。
【0030】一方、第2の回転スリーブ322dは、回
転駆動軸321の外周面に固着されており、その外周面
322d′は全長にわたり同一内径で、かつ第1の回転
スリーブ322cの内周面322c′に対応して、回転
駆動軸321の中心線に対し所定の角度で1方向へ傾斜
している。
【0031】そして、第2の回転スリーブ322dは、
回転駆動軸321と共に回転し、且つ回転駆動軸321
の中心線の方向(カムシャフト100の中心線の方向)
で固定されているのに対し、第1の回転スリーブ322
cは、第2の回転スリーブ322dに対し軸方向に移動
可能である。即ち、第1の回転スリーブ322cと第2
の回転スリーブ322dは、傾斜した周面322c′,
322d′を摺動面として軸方向に相対移動可能であ
り、ここでは外側の第1の回転スリーブ322cが移動
を行う。そして、この移動により、第1の回転スリーブ
322cの内周面が、第2の回転スリーブ322dの外
周面に対して平行移動し、第1の回転スリーブ322c
が第2の回転スリーブ322dに対して偏心することに
より、軸受322aが回転駆動軸321に対して0を含
む任意の偏心量で偏心する。
【0032】前側(プーリ側)の偏心カムユニット32
2は、回転スリーブ322c,322dの対向周面が、
後側(反プーリ側)の偏心カムユニット322における
対向周面に対し、前後対称的に傾斜している点を除き同
一である。
【0033】両側の対応する偏心カムユニット322,
322は、軸受322a,322a同士が連結板350
により連結されている。前後の連結板350,350
は、両側の駆動ユニット320,320の間に設けられ
た操作機構360により接離駆動される。
【0034】即ち、操作機構360は、図5に示すよう
に、両側の回転駆動軸321,321に平行なネジ棒3
61と、ネジ棒361の一端部に取付けられたハンドル
362と、前後の連結板350,350に取付けられた
前後一対のナット部363,363とを備えている。ネ
ジ棒361の軸方向2位置には雄ネジ部361a,36
1aが設けられている。雄ネジ部361a,361a
は、反対方向に形成されており、前後一対のナット部3
63,363にそれぞれ螺合している。
【0035】従って、ネジ棒361を一方の方向へ回転
操作することにより、連結板350,350が対称的に
接近又は離反し、ネジ棒361を逆方向へ操作すること
により、連結板350,350は逆方向へ対称移動す
る。この対称移動により、両側の駆動ユニット320,
320では、前後の偏心カムユニット322,322の
軸受322a,322aが、各内側の第1の回転スリー
ブ322c,322cと共に、回転駆動軸321,32
1の中心線の方向に対称移動を行い、前後の偏心カムユ
ニット322,322での偏心量が、0を含め同じだけ
調節される。
【0036】次に、本発明の実施形態に係る偏心駆動装
置300,300及びこれを使用した焼入設備の機能に
ついて説明する。
【0037】焼入に先立ち、偏心駆動装置300,30
0で、偏心量を0に調節する。具体的には、各偏心駆動
装置300で操作機構360を操作することにより、両
側の駆動ユニット320,320で、前後の偏心カムユ
ニット322,322を対称的に操作し、前後の偏心カ
ムユニット322,322で、第1の回転スリーブ32
2cの中心を第2の回転スリーブ322dの中心に合致
させる。これにより、軸受322aが回転駆動軸321
と同心になる。その結果、加熱装置200,200で
は、加熱コイル210,210が同心状に並ぶ。
【0038】このとき、偏心駆動装置300,300は
駆動状態でも非駆動状態でもよい。駆動状態では、回転
駆動軸321は回転するが、軸受322aの偏心量が0
であるため、支持板310は動かない。
【0039】加熱装置200,200で加熱コイル21
0,210が同心状に並ぶと、加熱コイル210,21
0内にカムシャフト100を通し、焼入位置にセットす
る。これにより、カムシャフト100の位相が異なる複
数のカム110,110が、加熱コイル210,210
の内側に位置し、カム110,110の中心O1が加熱
コイル210,210の中心に一致する。
【0040】カムシャフト100のセットが終わると、
偏心駆動装置300,300で偏心量を所定値に調節す
る。具体的には、各偏心駆動装置300で操作機構36
0を操作することにより、両側の駆動ユニット320,
320で前後の偏心カムユニット322,322を対称
的に操作し、前後の偏心カムユニット322,322
で、第1の回転スリーブ322cを第2の回転スリーブ
322dに対して偏心させる。
【0041】これにより、加熱装置200,200で
は、加熱コイル210,210が対応するカム110,
110の中心O1に対して凸側へ所定量偏心する。偏心
量は、カム110の最大半径をr1、最小半径をr2と
して、ほぼ(r1−r2)/2が適当である。
【0042】偏心操作が終わると、カムシャフト100
を周方向に回転させると共に、その回転に同期して駆動
源400を作動させ、偏心駆動装置300,300を駆
動する。
【0043】これにより、各偏心駆動装置300では、
両側の駆動ユニット320,320で回転駆動軸32
1,321が回転する。駆動ユニット320の偏心カム
ユニット322,322では、第1の回転スリーブ32
2cが偏心回転運動、即ち自転を伴う公転運動を行う
が、外側の軸受322aは自転しないために、公転運動
のみを行う。この公転運動は、支持板310を介して加
熱装置200のトランス220に伝達される。
【0044】その結果、加熱装置200,200では、
加熱コイル210,210が、所定の偏心量を維持しつ
つ、カム110,110の回転と同期して、カム11
0,110の中心O1回りを公転する。
【0045】この状態で、加熱コイル210,210に
通電を行うことにより、カム110,110の外周面が
周方向でぼぼ均等に加熱され、その加熱に続く急冷によ
り、外周面の周方向全体で均等な焼入が行われる。
【0046】焼入が終わると、偏心駆動装置300,3
00で偏心量を0に戻す。加熱装置200,200で
は、加熱コイル210,210が同心状に並ぶことによ
り、焼入後のカムシャフト100が加熱コイル210,
210の内側からスムーズに抜き出される。
【0047】このように、本発明の実施形態に係る偏心
駆動装置300,300は、駆動源400を共用する簡
単な構造のまま、しかも軸受322aの簡単な直進操作
によって、偏心量を任意に調節できる。そして、カムシ
ャフト100のカム110,110の外面同時焼入に適
用することにより、設備コストを低く抑えたままで、カ
ムシャフト100のスムーズなセット・取り出しを可能
にする。
【0048】
【発明の効果】以上に説明したとおり、本発明に係る偏
心駆動装置は、軸受の内側に回転自在に設けられる第1
の回転スリーブの内周面を1方向へ傾斜させると共に、
その内側に設けられる第2の回転スリーブの外周面を、
第1の回転スリーブの内周面に対応して1方向へ傾斜さ
せ、且つ、第1の回転スリーブと第2の回転スリーブを
回転中心方向へ相対移動可能とすることにより、偏心カ
ムによる簡単な構造のままで、偏心量を0を含む任意の
値に調節できる。しかも、その調節操作も簡単である。
従って、位相が異なる複数種類のカムが形成されたカム
シャフトの各カムの外周面を同時に焼入するカムシャフ
ト用焼入設備、特に、同位相カムの同時加熱に使用され
る加熱装置の公転駆動に使用して、設備コストを低く抑
えたままで、カムシャフトのスムーズなセット・取り出
しを可能にする。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る偏心駆動装置を用いた
焼入設備の正面図である。
【図2】同偏心駆動装置の平面図である。
【図3】図2のA−A線矢示図である。
【図4】図3のC部拡大図である。
【図5】図2のB−B線矢示図である。
【図6】従来のカムシャフト焼入方法の説明図である。
【図7】本出願人が開発したカムシャフト焼入方法の説
明図である。
【図8】本出願人が開発したカムシャフト焼入方法に使
用される焼入設備の正面図である。
【図9】本出願人が開発したカムシャフト焼入方法に使
用される別の焼入設備の正面図である。
【符号の説明】
100 カムシャフト 110 カム 200 加熱装置 210 加熱コイル 220 トランス 300 偏心駆動装置 310 支持台 320 駆動ユニット 321 回転駆動軸 322 偏心カムユニット 322a 軸受 322c 第1の回転スリーブ 322d 第2の回転スリーブ 323,324 プーリ 330 ベース 340 支持板 350 連結板 360 操作機構 361 ネジ棒 362 ハンドル 363 ナット部材 400 駆動源

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の対象物を、自転運動を伴わずに公
    転運動させる偏心駆動装置であって、前記対象物を支持
    すると共に、その公転運動の中心に直角な2方向に移動
    可能に支持された軸受と、軸受の内側に回転自在に嵌合
    され、内周面が回転中心に対して1方向へ傾斜した第1
    の回転スリーブと、第1の回転スリーブと共に回転する
    ようにその内側に嵌合され、外周面が第1の回転スリー
    ブの内周面に対応して1方向へ傾斜した第2の回転スリ
    ーブと、第2の回転スリーブと共に回転するようにその
    内側に嵌合された回転駆動軸とを備えており、第1の回
    転スリーブと第2の回転スリーブを回転中心方向へ相対
    移動可能とすることにより、偏心量が可変の偏心カムユ
    ニットを構成したことを特徴とする偏心駆動装置。
  2. 【請求項2】 前記回転駆動軸の軸方向の複数位置に、
    軸受、第1の回転スリーブ及び第2の回転スリーブから
    なる偏心カムユニットを設けたことを特徴とする請求項
    1に記載の偏心駆動装置。
  3. 【請求項3】 前記回転駆動軸を平行に複数配列し、各
    回転駆動軸に、軸受、第1の回転スリーブ及び第2の回
    転スリーブからなる偏心カムユニットを設けたことを特
    徴とする請求項1に記載の偏心駆動装置。
  4. 【請求項4】 前記対象物は、位相が異なる複数種類の
    カムが形成されたカムシャフトの各カムの外周面を同時
    に焼入するカムシャフト用焼入設備において、同位相カ
    ムの同時加熱に使用される加熱装置である請求項1に記
    載の偏心駆動装置。
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