JP3522543B2 - 体脂肪率計付き足裏マッサージ装置 - Google Patents
体脂肪率計付き足裏マッサージ装置Info
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Description
【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、両手と両足に接触
する電極を介して体脂肪分布を測定すると共に、足裏の
ツボにパルス電流を流して足裏を電気的にマッサージす
る足裏マッサージ器に関する。 【０００２】 【発明が解決しようとする課題】肥満の原因は、主に血
液中のコレステロールや老廃物の増加により、血行を妨
げ、体内に脂肪分を貯め込むことにある。足は第二の心
臓といわれるように、血液の循環に大切な役割を果たし
ている。足は心臓から遠く、体の最も低い位置にあるの
で、血行が滞りやすい。このため足裏のツボにパルス電
流を流してマッサージすると、足の末端の筋肉を刺激し
て血液の流れをよくし、心臓の血液を送り出す作用を活
発にし、全身の血液循環をスムーズにして心臓の負担を
軽くすると共に、足裏のツボに関連する内臓や器官のリ
ンパ液や血液の流れを促進して新陳代謝を活発にし、余
分な体脂肪を除去する働きがある。また、足裏の指のつ
けね下部の湧泉とよばれるツボや、かかと上部の失眠と
よばれるツボをマッサージすると、脳下垂体や副腎を刺
激して働きを活発にし、肥満を防止する。 【０００３】肥満と成人病の関連が深いのは、下半身型
肥満あるいは洋なし型肥満と呼ばれる皮下脂肪型肥満よ
りも、上半身型肥満あるいはりんご型肥満と呼ばれる内
臓脂肪型肥満である。このように肥満は、全身の体脂肪
率や脂肪の量をみるだけでなく、上半身と下半身に分け
て脂肪の蓄積部位すなわち体脂肪分布を把握し、これに
より皮下脂肪型肥満と内臓脂肪型肥満を判別して関連す
るツボを集中的にマッサージすると、より効果的な足裏
マッサージができる。 【０００４】体脂肪分布を把握するには、両手間、両足
間、あるいは手足間の人体インピーダンスを個別に測定
する必要がある。そのためには、まず、両手に電極を取
り付けて両手間の人体インピーダンスを測定し、次に、
両足に電極を取り付けて両足間の人体インピーダンスを
測定し、最後に、手と足に電極を取り付けて手足間の人
体インピーダンスを測定するなど部位毎に人体インピー
ダンスを順番に測定する必要があり、手間と時間を要す
る面倒な作業になる。 【０００５】そこで本発明は、手に持って操作する足裏
マッサージ器のコントロールボックスに電極を取り付
け、これと足裏電極を組合せて手と足に同時に電極を接
触して人体インピーダンスを測定することにより、従
来、時間がかかる上に面倒な体脂肪分布の測定作業を短
時間で容易にできるようにすることを目的になされたも
のである。 【０００６】 【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めに、本発明は以下のように構成した。 【０００７】すなわち、左右の足裏のツボに対応した位
置に電極突起を配列し、これらの電極突起にパルス電源
を接続して足裏のツボを電気的に刺激する足裏マッサー
ジ器を設け、電極突起に流すパルス電流の強さなどを調
節する（携帯可能な）コントロールボックスの左右の側
面に、電流供給電極を１個づつと検知電極を１個づつ配
備して、これらの電極により人体インピーダンス測定用
の第一４端子電極網を形成すると共に、前記電極突起の
うち、足裏のツボに対応する電極突起の中から任意の電
極突起を選定して、それらに電流供給電極と検知電極を
兼用させることにより、人体インピーダンス測定用の第
二４端子電極網を形成し、そして第一および第二４端子
電極網にこれらの組み合わせを切換える切換手段を介し
て接続する人体インピーダンス測定部を前記コントロー
ルボックスに内蔵し、これら第一および第二４端子電極
網の電極を組み合わせて、コントロールボックスの表示
パネルに人体インピーダンス測定部より出力する半身の
体脂肪率を表示することを特徴とする体脂肪率計付き足
裏マッサージ装置である。 【０００８】 【発明の実施の形態】以下に図面を参照して本発明の実
施の形態について説明する。 【０００９】図１に、本発明を実施した足裏マッサージ
器の構成図を示す。足裏マッサージ器は、携帯可能なコ
ントロールボックス１にコネクタＣとケーブル２を介し
て左右一対のベルト電極３と足電極４を接続し、外部電
源端子５を介してＡＣアダプタ６を接続する。なお、外
部電源端子５はコントロールボックス１にバッテリーを
内蔵して省略してもよい。 【００１０】コントロールボックス１は、後述するパル
ス電源１１と人体インピーダンス測定回路１２を内蔵
し、正面に操作パネルＰを配備する。そして、絶縁性の
左右両端に給電側電極Ｈ１、Ｈ１と検出側電極Ｈ２、Ｈ
２を設けて４端子電極を構成する。給電側電極Ｈ１、Ｈ
１と検出側電極Ｈ２、Ｈ２は、表面をハードクロムメッ
キなどで被覆し、互いに接触しないように間隔を設けて
配置する。 【００１１】操作パネルＰは、パルス電流を流す足裏の
部位と流し方、パルス電流の種類、あるいは人体インピ
ーダンス測定の開始などを指定し、また、パルス電流の
強さを調節する。 【００１２】足裏の部位には、指先から足首に向けて身
体の頭部、胸部、腹部、腰部に対応する反射帯を示す部
位があり、パルス電流の流し方には、全体、あるいは頭
部、胸部、腹部、腰部の個別、あるいは頭部から腰部ま
で順番などの種類がある。また、パルス電流の強さに
は、弱い方から順にさする、ほぐす、おす、たたく、も
むなどの感覚的なレベルがある。 【００１３】パルス電流の種類には、５〜１０Ｈｚの低
い周波数のパルスで足裏の深部を刺激し、筋肉を運動さ
せて血液の循環を促し、足裏を揉みほぐす効果のあるト
ーニングと、２０〜１００Ｈｚの高い周波数のパルスで
足裏の表部を刺激し、上層部の筋肉を運動させてリンパ
液の流れを助長し、浮腫などを取り除く効果のあるドレ
ナージュがある。 【００１４】ベルト電極３は、面ファスナを取り付けた
ベルト３１の内側に面状電極３２を装着する。面状電極
３２は、柔軟なウレタン樹脂の表面に導電性のカーボン
インクをコーティングして形成する。あるいは、柔軟な
絶縁性の帯状シートの表面にアルミ箔を接着したもの
や、導電性のゴムやシリコン（ゴムやシリコンに金属粉
末を混入したもの）で形成してもよい。ベルト３１の外
側には、面状電極３２に導通する導電ホック３３を取り
付け、この導電ホック３３を介して面状電極３２をケー
ブル２に接続する。 【００１５】図２に、足電極の平面図を示す。足電極４
は、上面に左右一対の足マット電極４１Ｌ、４１Ｒを配
置し、この足マット電極４１Ｌ、４１Ｒのかかと後方に
ストッパ４２Ｌ、４２Ｒを突設する。足マット電極４１
Ｌ、４１Ｒには、それぞれ４つの電極ブロックＦ１、Ｆ
２、Ｆ３、Ｆ４を配置し、各電極ブロックＦ１、Ｆ２、
Ｆ３、Ｆ４の表面に複数の押圧電極子４３をマトリック
ス状に配列する。 【００１６】電極ブロックＦ１、Ｆ２、Ｆ３、Ｆ４は、
足裏の反射帯に対応して上から順に頭部、胸部、腹部、
腰部の各ブロックに区分する。 【００１７】図３に、押圧電極子の断面図を示す。押圧
電極子４３は、足裏の凹凸に合わせて高さを違えて配列
し、例えば、土踏まずの部分の高さを２０ｍｍ、土踏ま
ずの周辺や指のつけね部分を１５ｍｍ、それ以外の部分
を１０ｍｍ程度に設定する。 【００１８】押圧電極子４３は、ステンレス鋼板、ある
いは硬質のアルミ、ジュラルミン、薄銅板などの金属あ
るいはプラスチックなどで形成した突起部材に、ハード
クロムメッキなどの表面処理を施す。 【００１９】図４に、パルス電源のブロック図を示す。
パルス電源１１は、操作パネルＰで指定したパルス電流
の種類をＣＰＵ１４によってメモリ１５から読み出し、
このパルス電流の種類に基づいて基準クロック発生器１
１４のクロックパルスを分周したデジタルトリガ信号を
Ｉ／Ｏインタフェース１６とＤ／Ａ変換器１１６を介し
てパルス発生器１１７に入力し、所定の幅と周波数の電
圧パルスを生成してトランスＴ１の一次側に供給する。 【００２０】トランスＴ１と並列にトランスＴ２を接続
し、トランスＴ２に電流検出回路１１８を接続して電流
値を測定し、過電流が流れていないかどうかを監視す
る。電流検出回路１１８が検出した検出電流は、Ａ／Ｄ
変換器１１９とＩ／０インタフェース１６を介してＣＰ
Ｕ１４に入力し、電流値が基準をオーバーしているとき
は、電流保護回路１１１０によって遮断スイッチ１１１
１を作動して回路を遮断する。 【００２１】トランスＴ１、Ｔ２の二次側にそれぞれス
イッチング回路１１１２Ａ、１１１２Ｂの一端を接続
し、スイッチング回路１１１２Ａ、１１１２Ｂの他端を
共通にしてコネクタＣを介して左右一対の電極ブロック
Ｆ１、Ｆ２、Ｆ３、Ｆ４とベルト電極３の面状電極３２
を分岐接続する。スイッチング回路１１１２Ａ、１１１
２Ｂはフォトカプラ接続のスイッチング回路で、対応す
る切換ユニット１１１３Ａ、１１１３Ｂの出力信号によ
って任意のフォトカプラを通電してスイッチングを行
う。これにより、電極ブロックＦ１、Ｆ２、Ｆ３、Ｆ４
とベルト電極３の面状電極３２を任意に組合せた電極間
にパルス発生器１１７が生成したパルス電流を供給す
る。 【００２２】図５に、人体インピーダンス測定回路１２
のブロック図を示す。人体インピーダンス測定回路１２
は、発振器１２１が生成する５０ｋＨｚの正弦波交流電
圧を駆動回路１２２、トランスＴ３、切換スイッチ１２
３Ａ、１２３Ｂ、１２３Ｃを介して足マット電極４１の
任意の給電側電極Ｆ１〜Ｆ４とコントロールボックス１
の給電側電極Ｈ１、Ｈ１に供給する。 【００２３】人体インピーダンスの測定は、図６に示す
ように、左右の足マット電極４１Ｌ、４１Ｒに両足を載
せ、コントロールボックス１の両端を両手で持って行
う。この態勢で操作パネルＰの測定開始ボタンを押す
と、切換スイッチ１２３Ｂ、１２３Ｃが順番に切換わ
り、両足間の任意の検出側電極Ｆ１〜Ｆ４と、両手間の
検出側電極Ｈ２、Ｈ２と、手足間の検出側電極Ｈ２、Ｆ
１〜Ｆ４に逐次交流電圧が発生する。両足間の検出側電
極Ｆ１〜Ｆ４、あるいは、両手間の検出側電極Ｈ２、Ｈ
２、あるいは、手足間の検出側電極Ｈ２、Ｆ１〜Ｆ４に
発生した交流電圧を切換スイッチ１２３Ａ、１２３Ｂ、
１２３Ｃ、トランスＴ４、帯域フィルタ１２４、整流回
路１２５、増幅器１２６を介して直流電圧に変換し、波
形整形、レベル調整、オフセット調整した後、Ａ／Ｄ変
換器１２７、Ｉ／Ｏインタフェース１６を介してＣＰＵ
１４に入力する。これにより、両足間、両手間、およ
び、手足間における人体インピーダンスを個別に測定す
る。 【００２４】人体インピーダンス測定回路１２を構成す
る要素の経時変化や温度特性による測定誤差を修正する
ため、人体インピーダンスを測定する前に、検出側回路
の出力特性をあらかじめ校正する。すなわち、２つの変
量である人体インピーダンスＺと検出側回路が検出する
交流電圧Ｖの関係を回帰直線Ｚ＝ｋ・Ｖ＋Ｃ0 にあては
める。そして、抵抗値が既知の２つのダミー抵抗Ｒ１、
Ｒ２の両端に、人体インピーダンスＺを測定するときと
同じ所定の交流電圧を印加し、ダミー抵抗Ｒ１、Ｒ２の
両端に発生する交流電圧Ｖを検出して回帰直線の比例定
数ｋと固定定数Ｃ０を求める。 【００２５】このため、ＣＰＵ１４から制御信号を出力
してＩ／Ｏインタフェース１６、切換ユニット１２８、
および切換制御回路１２９Ａを介して切換スイッチ１２
３Ａを切換え、トランスＴ３の二次側とトランスＴ４の
一次側との間に２つのダミー抵抗Ｒ１、Ｒ２を接続す
る。次に、ＣＰＵ１４から制御信号を出力してＩ／Ｏイ
ンタフェース１６、切換ユニット１２８、および切換制
御回路１２９Ｂを介して切換スイッチ１２３Ｄを切換
え、測定対象をダミー抵抗Ｒ１あるいはダミー抵抗Ｒ２
に切換える。 【００２６】本発明を実施した足裏マッサージ器は以上
のような構成で、トリートメントを行うときは、図６に
示すように、いすに腰掛けて左右のストッパ４２Ｌ、４
３Ｒにかかとがぴったり付くように足マット電極４１
Ｌ、４１Ｒの上に素足を置く。次に、左右のベルト電極
３をふくらはぎ、ひざ上、大腿部、腹部などの部分に巻
き付ける。この状態で、手に持ったコントロールボック
ス１の操作パネルＰを操作して足マット電極４１Ｌ、４
１Ｒにパルス電流を流す。これにより、足マット電極４
１Ｌ、４１Ｒの各電極ブロックＦ１、Ｆ２、Ｆ３、Ｆ４
が身体の頭部、胸部、腹部、腰部に対応する足裏の反射
帯を刺激すると共に、ベルト電極３に流れるパルス電流
がこの部分の筋肉をマッサージしてリラックスさせる。 【００２７】 【発明の効果】以上説明したように、本発明の足裏マッ
サージ器は、足裏に導電接触する押圧電極子を任意に組
合せた４端子電極と、左右の手に導電接触するコントロ
ールボックスの表面に装着した４端子電極をスイッチン
グ回路を介して人体インピーダンス測定器に接続し、こ
れらの４端子電極を任意に組合せて人体インピーダンス
を測定し、これに基づき人体の半身部分の体脂肪率を算
出する。従って、本発明によれば、従来、面倒で手間と
時間を要した体脂肪分布の測定作業が短時間で容易にで
きるようになる。また、両手間の体脂肪率により主に上
半身の肥満度、両足間の体脂肪率により主に下半身の肥
満度、手足間の体脂肪率により主に右半身あるいは左半
身の肥満度が把握できるので、それぞれの肥満度に応じ
て関連するツボを集中的にマッサージすることにより、
足裏マッサージの効果を一層増大させることができる。
また、成人病との関連が深い内臓脂肪型肥満の判別も容
易になる。
する電極を介して体脂肪分布を測定すると共に、足裏の
ツボにパルス電流を流して足裏を電気的にマッサージす
る足裏マッサージ器に関する。 【０００２】 【発明が解決しようとする課題】肥満の原因は、主に血
液中のコレステロールや老廃物の増加により、血行を妨
げ、体内に脂肪分を貯め込むことにある。足は第二の心
臓といわれるように、血液の循環に大切な役割を果たし
ている。足は心臓から遠く、体の最も低い位置にあるの
で、血行が滞りやすい。このため足裏のツボにパルス電
流を流してマッサージすると、足の末端の筋肉を刺激し
て血液の流れをよくし、心臓の血液を送り出す作用を活
発にし、全身の血液循環をスムーズにして心臓の負担を
軽くすると共に、足裏のツボに関連する内臓や器官のリ
ンパ液や血液の流れを促進して新陳代謝を活発にし、余
分な体脂肪を除去する働きがある。また、足裏の指のつ
けね下部の湧泉とよばれるツボや、かかと上部の失眠と
よばれるツボをマッサージすると、脳下垂体や副腎を刺
激して働きを活発にし、肥満を防止する。 【０００３】肥満と成人病の関連が深いのは、下半身型
肥満あるいは洋なし型肥満と呼ばれる皮下脂肪型肥満よ
りも、上半身型肥満あるいはりんご型肥満と呼ばれる内
臓脂肪型肥満である。このように肥満は、全身の体脂肪
率や脂肪の量をみるだけでなく、上半身と下半身に分け
て脂肪の蓄積部位すなわち体脂肪分布を把握し、これに
より皮下脂肪型肥満と内臓脂肪型肥満を判別して関連す
るツボを集中的にマッサージすると、より効果的な足裏
マッサージができる。 【０００４】体脂肪分布を把握するには、両手間、両足
間、あるいは手足間の人体インピーダンスを個別に測定
する必要がある。そのためには、まず、両手に電極を取
り付けて両手間の人体インピーダンスを測定し、次に、
両足に電極を取り付けて両足間の人体インピーダンスを
測定し、最後に、手と足に電極を取り付けて手足間の人
体インピーダンスを測定するなど部位毎に人体インピー
ダンスを順番に測定する必要があり、手間と時間を要す
る面倒な作業になる。 【０００５】そこで本発明は、手に持って操作する足裏
マッサージ器のコントロールボックスに電極を取り付
け、これと足裏電極を組合せて手と足に同時に電極を接
触して人体インピーダンスを測定することにより、従
来、時間がかかる上に面倒な体脂肪分布の測定作業を短
時間で容易にできるようにすることを目的になされたも
のである。 【０００６】 【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めに、本発明は以下のように構成した。 【０００７】すなわち、左右の足裏のツボに対応した位
置に電極突起を配列し、これらの電極突起にパルス電源
を接続して足裏のツボを電気的に刺激する足裏マッサー
ジ器を設け、電極突起に流すパルス電流の強さなどを調
節する（携帯可能な）コントロールボックスの左右の側
面に、電流供給電極を１個づつと検知電極を１個づつ配
備して、これらの電極により人体インピーダンス測定用
の第一４端子電極網を形成すると共に、前記電極突起の
うち、足裏のツボに対応する電極突起の中から任意の電
極突起を選定して、それらに電流供給電極と検知電極を
兼用させることにより、人体インピーダンス測定用の第
二４端子電極網を形成し、そして第一および第二４端子
電極網にこれらの組み合わせを切換える切換手段を介し
て接続する人体インピーダンス測定部を前記コントロー
ルボックスに内蔵し、これら第一および第二４端子電極
網の電極を組み合わせて、コントロールボックスの表示
パネルに人体インピーダンス測定部より出力する半身の
体脂肪率を表示することを特徴とする体脂肪率計付き足
裏マッサージ装置である。 【０００８】 【発明の実施の形態】以下に図面を参照して本発明の実
施の形態について説明する。 【０００９】図１に、本発明を実施した足裏マッサージ
器の構成図を示す。足裏マッサージ器は、携帯可能なコ
ントロールボックス１にコネクタＣとケーブル２を介し
て左右一対のベルト電極３と足電極４を接続し、外部電
源端子５を介してＡＣアダプタ６を接続する。なお、外
部電源端子５はコントロールボックス１にバッテリーを
内蔵して省略してもよい。 【００１０】コントロールボックス１は、後述するパル
ス電源１１と人体インピーダンス測定回路１２を内蔵
し、正面に操作パネルＰを配備する。そして、絶縁性の
左右両端に給電側電極Ｈ１、Ｈ１と検出側電極Ｈ２、Ｈ
２を設けて４端子電極を構成する。給電側電極Ｈ１、Ｈ
１と検出側電極Ｈ２、Ｈ２は、表面をハードクロムメッ
キなどで被覆し、互いに接触しないように間隔を設けて
配置する。 【００１１】操作パネルＰは、パルス電流を流す足裏の
部位と流し方、パルス電流の種類、あるいは人体インピ
ーダンス測定の開始などを指定し、また、パルス電流の
強さを調節する。 【００１２】足裏の部位には、指先から足首に向けて身
体の頭部、胸部、腹部、腰部に対応する反射帯を示す部
位があり、パルス電流の流し方には、全体、あるいは頭
部、胸部、腹部、腰部の個別、あるいは頭部から腰部ま
で順番などの種類がある。また、パルス電流の強さに
は、弱い方から順にさする、ほぐす、おす、たたく、も
むなどの感覚的なレベルがある。 【００１３】パルス電流の種類には、５〜１０Ｈｚの低
い周波数のパルスで足裏の深部を刺激し、筋肉を運動さ
せて血液の循環を促し、足裏を揉みほぐす効果のあるト
ーニングと、２０〜１００Ｈｚの高い周波数のパルスで
足裏の表部を刺激し、上層部の筋肉を運動させてリンパ
液の流れを助長し、浮腫などを取り除く効果のあるドレ
ナージュがある。 【００１４】ベルト電極３は、面ファスナを取り付けた
ベルト３１の内側に面状電極３２を装着する。面状電極
３２は、柔軟なウレタン樹脂の表面に導電性のカーボン
インクをコーティングして形成する。あるいは、柔軟な
絶縁性の帯状シートの表面にアルミ箔を接着したもの
や、導電性のゴムやシリコン（ゴムやシリコンに金属粉
末を混入したもの）で形成してもよい。ベルト３１の外
側には、面状電極３２に導通する導電ホック３３を取り
付け、この導電ホック３３を介して面状電極３２をケー
ブル２に接続する。 【００１５】図２に、足電極の平面図を示す。足電極４
は、上面に左右一対の足マット電極４１Ｌ、４１Ｒを配
置し、この足マット電極４１Ｌ、４１Ｒのかかと後方に
ストッパ４２Ｌ、４２Ｒを突設する。足マット電極４１
Ｌ、４１Ｒには、それぞれ４つの電極ブロックＦ１、Ｆ
２、Ｆ３、Ｆ４を配置し、各電極ブロックＦ１、Ｆ２、
Ｆ３、Ｆ４の表面に複数の押圧電極子４３をマトリック
ス状に配列する。 【００１６】電極ブロックＦ１、Ｆ２、Ｆ３、Ｆ４は、
足裏の反射帯に対応して上から順に頭部、胸部、腹部、
腰部の各ブロックに区分する。 【００１７】図３に、押圧電極子の断面図を示す。押圧
電極子４３は、足裏の凹凸に合わせて高さを違えて配列
し、例えば、土踏まずの部分の高さを２０ｍｍ、土踏ま
ずの周辺や指のつけね部分を１５ｍｍ、それ以外の部分
を１０ｍｍ程度に設定する。 【００１８】押圧電極子４３は、ステンレス鋼板、ある
いは硬質のアルミ、ジュラルミン、薄銅板などの金属あ
るいはプラスチックなどで形成した突起部材に、ハード
クロムメッキなどの表面処理を施す。 【００１９】図４に、パルス電源のブロック図を示す。
パルス電源１１は、操作パネルＰで指定したパルス電流
の種類をＣＰＵ１４によってメモリ１５から読み出し、
このパルス電流の種類に基づいて基準クロック発生器１
１４のクロックパルスを分周したデジタルトリガ信号を
Ｉ／Ｏインタフェース１６とＤ／Ａ変換器１１６を介し
てパルス発生器１１７に入力し、所定の幅と周波数の電
圧パルスを生成してトランスＴ１の一次側に供給する。 【００２０】トランスＴ１と並列にトランスＴ２を接続
し、トランスＴ２に電流検出回路１１８を接続して電流
値を測定し、過電流が流れていないかどうかを監視す
る。電流検出回路１１８が検出した検出電流は、Ａ／Ｄ
変換器１１９とＩ／０インタフェース１６を介してＣＰ
Ｕ１４に入力し、電流値が基準をオーバーしているとき
は、電流保護回路１１１０によって遮断スイッチ１１１
１を作動して回路を遮断する。 【００２１】トランスＴ１、Ｔ２の二次側にそれぞれス
イッチング回路１１１２Ａ、１１１２Ｂの一端を接続
し、スイッチング回路１１１２Ａ、１１１２Ｂの他端を
共通にしてコネクタＣを介して左右一対の電極ブロック
Ｆ１、Ｆ２、Ｆ３、Ｆ４とベルト電極３の面状電極３２
を分岐接続する。スイッチング回路１１１２Ａ、１１１
２Ｂはフォトカプラ接続のスイッチング回路で、対応す
る切換ユニット１１１３Ａ、１１１３Ｂの出力信号によ
って任意のフォトカプラを通電してスイッチングを行
う。これにより、電極ブロックＦ１、Ｆ２、Ｆ３、Ｆ４
とベルト電極３の面状電極３２を任意に組合せた電極間
にパルス発生器１１７が生成したパルス電流を供給す
る。 【００２２】図５に、人体インピーダンス測定回路１２
のブロック図を示す。人体インピーダンス測定回路１２
は、発振器１２１が生成する５０ｋＨｚの正弦波交流電
圧を駆動回路１２２、トランスＴ３、切換スイッチ１２
３Ａ、１２３Ｂ、１２３Ｃを介して足マット電極４１の
任意の給電側電極Ｆ１〜Ｆ４とコントロールボックス１
の給電側電極Ｈ１、Ｈ１に供給する。 【００２３】人体インピーダンスの測定は、図６に示す
ように、左右の足マット電極４１Ｌ、４１Ｒに両足を載
せ、コントロールボックス１の両端を両手で持って行
う。この態勢で操作パネルＰの測定開始ボタンを押す
と、切換スイッチ１２３Ｂ、１２３Ｃが順番に切換わ
り、両足間の任意の検出側電極Ｆ１〜Ｆ４と、両手間の
検出側電極Ｈ２、Ｈ２と、手足間の検出側電極Ｈ２、Ｆ
１〜Ｆ４に逐次交流電圧が発生する。両足間の検出側電
極Ｆ１〜Ｆ４、あるいは、両手間の検出側電極Ｈ２、Ｈ
２、あるいは、手足間の検出側電極Ｈ２、Ｆ１〜Ｆ４に
発生した交流電圧を切換スイッチ１２３Ａ、１２３Ｂ、
１２３Ｃ、トランスＴ４、帯域フィルタ１２４、整流回
路１２５、増幅器１２６を介して直流電圧に変換し、波
形整形、レベル調整、オフセット調整した後、Ａ／Ｄ変
換器１２７、Ｉ／Ｏインタフェース１６を介してＣＰＵ
１４に入力する。これにより、両足間、両手間、およ
び、手足間における人体インピーダンスを個別に測定す
る。 【００２４】人体インピーダンス測定回路１２を構成す
る要素の経時変化や温度特性による測定誤差を修正する
ため、人体インピーダンスを測定する前に、検出側回路
の出力特性をあらかじめ校正する。すなわち、２つの変
量である人体インピーダンスＺと検出側回路が検出する
交流電圧Ｖの関係を回帰直線Ｚ＝ｋ・Ｖ＋Ｃ0 にあては
める。そして、抵抗値が既知の２つのダミー抵抗Ｒ１、
Ｒ２の両端に、人体インピーダンスＺを測定するときと
同じ所定の交流電圧を印加し、ダミー抵抗Ｒ１、Ｒ２の
両端に発生する交流電圧Ｖを検出して回帰直線の比例定
数ｋと固定定数Ｃ０を求める。 【００２５】このため、ＣＰＵ１４から制御信号を出力
してＩ／Ｏインタフェース１６、切換ユニット１２８、
および切換制御回路１２９Ａを介して切換スイッチ１２
３Ａを切換え、トランスＴ３の二次側とトランスＴ４の
一次側との間に２つのダミー抵抗Ｒ１、Ｒ２を接続す
る。次に、ＣＰＵ１４から制御信号を出力してＩ／Ｏイ
ンタフェース１６、切換ユニット１２８、および切換制
御回路１２９Ｂを介して切換スイッチ１２３Ｄを切換
え、測定対象をダミー抵抗Ｒ１あるいはダミー抵抗Ｒ２
に切換える。 【００２６】本発明を実施した足裏マッサージ器は以上
のような構成で、トリートメントを行うときは、図６に
示すように、いすに腰掛けて左右のストッパ４２Ｌ、４
３Ｒにかかとがぴったり付くように足マット電極４１
Ｌ、４１Ｒの上に素足を置く。次に、左右のベルト電極
３をふくらはぎ、ひざ上、大腿部、腹部などの部分に巻
き付ける。この状態で、手に持ったコントロールボック
ス１の操作パネルＰを操作して足マット電極４１Ｌ、４
１Ｒにパルス電流を流す。これにより、足マット電極４
１Ｌ、４１Ｒの各電極ブロックＦ１、Ｆ２、Ｆ３、Ｆ４
が身体の頭部、胸部、腹部、腰部に対応する足裏の反射
帯を刺激すると共に、ベルト電極３に流れるパルス電流
がこの部分の筋肉をマッサージしてリラックスさせる。 【００２７】 【発明の効果】以上説明したように、本発明の足裏マッ
サージ器は、足裏に導電接触する押圧電極子を任意に組
合せた４端子電極と、左右の手に導電接触するコントロ
ールボックスの表面に装着した４端子電極をスイッチン
グ回路を介して人体インピーダンス測定器に接続し、こ
れらの４端子電極を任意に組合せて人体インピーダンス
を測定し、これに基づき人体の半身部分の体脂肪率を算
出する。従って、本発明によれば、従来、面倒で手間と
時間を要した体脂肪分布の測定作業が短時間で容易にで
きるようになる。また、両手間の体脂肪率により主に上
半身の肥満度、両足間の体脂肪率により主に下半身の肥
満度、手足間の体脂肪率により主に右半身あるいは左半
身の肥満度が把握できるので、それぞれの肥満度に応じ
て関連するツボを集中的にマッサージすることにより、
足裏マッサージの効果を一層増大させることができる。
また、成人病との関連が深い内臓脂肪型肥満の判別も容
易になる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明を実施した足裏マッサージ器の構成図で
ある。 【図２】本発明を実施した足裏マッサージ器の足電極の
平面図である。 【図３】本発明を実施した足裏マッサージ器の押圧電極
子の断面図である。 【図４】本発明を実施した足裏マッサージ器のパルス電
源のブロック図である。 【図５】本発明を実施した足裏マッサージ器の人体イン
ピーダンス測定回路のブロック図である。 【図６】本発明を実施した足裏マッサージ器の使用方法
の説明図である。 【符号の説明】 １ コントロールボックス １１ パルス電源 １１４ 基準クロック発生器 １１６ Ｄ／Ａ変換器 １１７ パルス発生器 １１８ 電流検出回路 １１９ Ａ／Ｄ変換器 １１１０ 電流保護回路 １１１１ 遮断スイッチ １１１２ スイッチング回路 １１１３ 切換ユニット １２ 人体インピーダンス測定回路 １２１ 発振器 １２２ 駆動回路 １２３ 切換スイッチ １２４ 帯域フィルタ １２５ 整流回路 １２６ 増幅器 １２７ Ａ／Ｄ変換器 １２８ 切換ユニット １２９ 切換制御回路 １４ ＣＰＵ １５ メモリ １６ Ｉ／Ｏインタフェース ２ ケーブル ３ ベルト電極 ３１ ベルト ３２ 面状電極 ３３ 導電ホック ４ 足電極 ４１ 足マット電極 ４２ ストッパ ４３ 押圧電極子 ５ 外部電源端子 ６ ＡＣアダプタ Ｃ コネクタ Ｆ１〜Ｆ４ 電極ブロック Ｐ 操作パネル Ｔ１〜Ｔ４ トランス
ある。 【図２】本発明を実施した足裏マッサージ器の足電極の
平面図である。 【図３】本発明を実施した足裏マッサージ器の押圧電極
子の断面図である。 【図４】本発明を実施した足裏マッサージ器のパルス電
源のブロック図である。 【図５】本発明を実施した足裏マッサージ器の人体イン
ピーダンス測定回路のブロック図である。 【図６】本発明を実施した足裏マッサージ器の使用方法
の説明図である。 【符号の説明】 １ コントロールボックス １１ パルス電源 １１４ 基準クロック発生器 １１６ Ｄ／Ａ変換器 １１７ パルス発生器 １１８ 電流検出回路 １１９ Ａ／Ｄ変換器 １１１０ 電流保護回路 １１１１ 遮断スイッチ １１１２ スイッチング回路 １１１３ 切換ユニット １２ 人体インピーダンス測定回路 １２１ 発振器 １２２ 駆動回路 １２３ 切換スイッチ １２４ 帯域フィルタ １２５ 整流回路 １２６ 増幅器 １２７ Ａ／Ｄ変換器 １２８ 切換ユニット １２９ 切換制御回路 １４ ＣＰＵ １５ メモリ １６ Ｉ／Ｏインタフェース ２ ケーブル ３ ベルト電極 ３１ ベルト ３２ 面状電極 ３３ 導電ホック ４ 足電極 ４１ 足マット電極 ４２ ストッパ ４３ 押圧電極子 ５ 外部電源端子 ６ ＡＣアダプタ Ｃ コネクタ Ｆ１〜Ｆ４ 電極ブロック Ｐ 操作パネル Ｔ１〜Ｔ４ トランス
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(56)参考文献 特開 平７−12635（ＪＰ，Ａ)
登録実用新案3010812（ＪＰ，Ｕ)
登録実用新案3001889（ＪＰ，Ｕ)
(58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名)
A61N 1/32
A61B 5/05
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 【請求項１】 左右の足裏のツボに対応した位置に電極
突起を配列し、これらの電極突起にパルス電源を接続し
て足裏のツボを電気的に刺激する足裏マッサージ器を設
け、 電極突起に流すパルス電流の強さなどを調節する（携帯
可能な）コントロールボックスの左右の側面に、電流供
給電極を１個づつと検知電極を１個づつ配備して、これ
らの電極により人体インピーダンス測定用の第一４端子
電極網を形成すると共に、 前記電極突起のうち、足裏のツボに対応する電極突起の
中から任意の電極突起を選定して、それらに電流供給電
極と検知電極を兼用させることにより、人体インピーダ
ンス測定用の第二４端子電極網を形成し、 そして第一および第二４端子電極網にこれらの組み合わ
せを切換える切換手段を介して接続する人体インピーダ
ンス測定部を前記コントロールボックスに内蔵し、 これら第一および第二４端子電極網の電極を組み合わせ
て、コントロールボックスの表示パネルに人体インピー
ダンス測定部より出力する半身の体脂肪率を表示するこ
とを特徴とする体脂肪率計付き足裏マッサージ装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP22068098A JP3522543B2 (ja) | 1998-08-04 | 1998-08-04 | 体脂肪率計付き足裏マッサージ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP22068098A JP3522543B2 (ja) | 1998-08-04 | 1998-08-04 | 体脂肪率計付き足裏マッサージ装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2000051369A JP2000051369A (ja) | 2000-02-22 |
| JP3522543B2 true JP3522543B2 (ja) | 2004-04-26 |
Family
ID=16754794
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP22068098A Expired - Lifetime JP3522543B2 (ja) | 1998-08-04 | 1998-08-04 | 体脂肪率計付き足裏マッサージ装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3522543B2 (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US9895078B2 (en) | 2014-09-24 | 2018-02-20 | Samsung Electronics Co., Ltd. | Body impedance measuring apparatus and body composition analysis system including the same |
| KR20200082071A (ko) * | 2018-12-28 | 2020-07-08 | 박종식 | 종아리용 전기자극장치 |
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| JP6738981B1 (ja) * | 2020-06-08 | 2020-08-12 | 株式会社 Ｍｔｇ | 電気刺激装置 |
-
1998
- 1998-08-04 JP JP22068098A patent/JP3522543B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US9895078B2 (en) | 2014-09-24 | 2018-02-20 | Samsung Electronics Co., Ltd. | Body impedance measuring apparatus and body composition analysis system including the same |
| KR20200082071A (ko) * | 2018-12-28 | 2020-07-08 | 박종식 | 종아리용 전기자극장치 |
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| JP2000051369A (ja) | 2000-02-22 |
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