JP3522242B2 - コイン型ic記憶媒体及びコイン型ic記憶媒体を用いる代金支払装置 - Google Patents

コイン型ic記憶媒体及びコイン型ic記憶媒体を用いる代金支払装置

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JP3522242B2
JP3522242B2 JP2001246507A JP2001246507A JP3522242B2 JP 3522242 B2 JP3522242 B2 JP 3522242B2 JP 2001246507 A JP2001246507 A JP 2001246507A JP 2001246507 A JP2001246507 A JP 2001246507A JP 3522242 B2 JP3522242 B2 JP 3522242B2
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廣和 松波
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】 この発明は、コイン型IC
記憶媒体を用いる代金支払装置に係り、詳細には、コイ
ン型IC記憶媒体に記憶させた釣銭情報によって代金支
払が可能であると共にポイント情報を記憶させるコイン
型IC記憶媒体を用いる代金支払装置に関する。
【0002】
【従来の技術】 従来、販売時点情報管理システム(以
下、POSシステムという)では、店頭で商品を販売し
た際の商品名、価格、購買者等の販売情報を販売時点で
把握して記憶していた。より具体的には、販売時点情報
管理ターミナル(以下、POSターミナルという)であ
るレジスタ装置によって、予め商品に印刷されたバーコ
ードを光学的に読み取り、レジスタ装置内でデータ処理
して販売情報を取得し記憶すると共に、接続される管理
コンピュータに同情報を送信し、管理コンピュータが商
品の販売情報を一括管理していた。そして、レジスタ装
置では、利用客から預かった金額と販売金額の合計とか
ら釣銭を計算し、従業員が利用客から金額を受取り釣銭
を受渡していた。しかしながら、このPOSシステムで
は、販売店側の会計業務及び商品管理は効率化できるも
のの、購買する側の利用者には、会計にかかる時間が短
縮できる以外には特段の効果を有しなかった。
【0003】そこで、利用者にも特典を与え集客をより
良くするためのPOSシステムとしては、予め登録され
た会員に対して特典を与えるものがあった。同POSシ
ステムでは、会員毎に識別可能な会員カードを配布して
おき、POSターミナルであるレジスタ装置には会員カ
ードと情報の入出力が可能なカードリーダライタを設置
しておく。そして、レジスタ装置による会計時に、カー
ドリーダライタによって会員カードへ購入価格に対する
一定の割合等対応させてポイントを付与していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】 しかしながら、従来
の方法では、販売店の従業員と利用客との間では依然現
金の受渡しを直接行わなくてはならず、ハンバーガーシ
ョップ等では従業員が直接現金に手を触れるので、衛生
上好ましく無かった。更には、釣銭受渡し時の従業員に
よる現金の紛失や横領などの不正行為に対処できなかっ
た。又、会員に対して特典を与える従来の方法では、会
員は予め会員登録を行って会員カードを取得しなければ
ならないという問題点を有した。更に又、利用した金額
毎にポイントを付与するだけでは、会員カードに記憶さ
れているポイントは、そもそもサービスとして与えられ
たものなので、会員自身に金銭としての損失がないた
め、ポイント付与した会員カードを利用しない場合が考
えられ、会員カードの回収ができない場合が有るという
問題点を有した。カードが容易に発行されて利用した金
額毎にポイントが付与される場合では、同様の問題点を
有するのに加え、カードが容易に発行されるので、同一
利用者が複数枚のカードを所持してしまい、例えば、カ
ードがICカード等高価な場合には、カードの費用が無
駄になり、店舗側の負担が増大してしまうという問題点
を有した。
【0005】この発明は、これら問題点に鑑み、ポイン
ト付与した記憶媒体の回収が容易であり、利用者が複数
所持してしまわないコイン型IC記憶媒体及びコイン型
IC記憶媒体を用いる代金支払装置の提供を課題とす
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】 そこでこの発明は、
【0007】釣銭金額を表す釣銭情報及びポイント情報
を受信して記憶可能であると共に、記憶した釣銭情報及
びポイント情報を送信可能であり、送信した釣銭情報の
表す釣銭金額を全て利用した場合にはポイント情報が加
算記憶されることを特徴とするコイン型IC記憶媒体、
【0008】及び、
【0009】コイン型IC記憶媒体との間で情報の読取
り及び書込みが可能なリードライト部と、利用代金を表
す金額情報を入力可能であり、リードライト部と信号入
出力可能に接続され、支払われた現金又はリードライト
部が読込んだコイン型IC記憶媒体に記憶されている釣
銭情報、或は、支払われた現金とリードライト部が読込
んだコイン型IC記憶媒体に記憶されている釣銭情報と
によって利用代金を精算し、支払われた現金の釣銭であ
る釣銭情報をリードライト部へ出力すると共に、使用し
た現金の金額に対応して発生されるポイント情報及び釣
銭情報が全額利用されると発生されるポイント情報をリ
ードライト部へ出力してコイン型IC記憶媒体へ書込ま
せる制御部とからなることを特徴とするコイン型IC記
憶媒体を用いる代金支払装置、
【0010】及び、
【0011】コイン型IC記憶媒体との間で情報の読取
り及び書込みが可能なリードライト部と、利用代金を表
す金額情報を入力可能であり、リードライト部と信号入
出力可能に接続され、支払われた現金又はリードライト
部が読込んだコイン型IC記憶媒体に記憶されている釣
銭情報、或は、支払われた現金とリードライト部が読込
んだコイン型IC記憶媒体に記憶されている釣銭情報と
によって利用代金を精算し、支払われた現金の釣銭であ
る釣銭情報をリードライト部へ出力可能であり、使用し
た現金の金額に対応してポイント情報を発生させると共
に釣銭情報が全額利用された場合にポイント情報を発生
させ、発生されたポイント情報をリードライト部へ出力
してコイン型IC記憶媒体へ記憶させる制御部とからな
り、読込んだ釣銭情報が利用代金以上の場合には、釣銭
情報によって利用代金を精算し、リードライト部がコイ
ン型IC記憶媒体へ精算した残金を釣銭情報として記憶
させ、残金が無ければ釣銭情報が全額利用されて発生さ
れたポイント情報を記憶させ、釣銭情報が利用代金未満
の場合には、支払われた現金及び釣銭情報によって利用
代金を精算し、精算した残金をリードライト部がコイン
型IC記憶媒体へ釣銭情報として記憶させると共に、釣
銭情報が全額利用されて発生されたポイント情報及び使
用した現金の金額に対応して発生されたポイント情報を
既に記憶されていたポイント情報に加算してコイン型I
C記憶媒体へ記憶させることを特徴とするコイン型IC
記憶媒体を用いる代金支払装置、
【0012】を提供する。そして、この発明の作用は以
下の通りである。リードライト部が釣銭情報及びポイン
ト情報が記憶されているコイン型IC記憶媒体と情報の
送受信を行い、コイン型IC記憶媒体に記憶された釣銭
情報を読取ると共に、ポイント情報を読取る。制御部で
は、利用代金を表す金額情報を入力する。更には、リー
ドライト部が読取った釣銭情報及びポイント情報を入力
し、更に、入力した利用代金を読取った釣銭情報によっ
て精算する。釣銭情報で精算できなければ支払われた現
金と釣銭情報とによって精算する。又、読取った釣銭情
報の残額が無ければ支払われた現金によって精算する。
そして、精算した結果釣銭があれば釣銭情報をリードラ
イト部へ出力する。更には、使用した現金金額に対応し
てポイント情報を発生してリードライト部へ出力する。
又、釣銭情報が全額利用されるとポイント情報を発生し
てリードライト部へ出力する。リードライト部では、入
力した釣銭情報及びポイント情報をコイン型IC記憶媒
体へ書込む。この制御部による利用代金の精算は、コイ
ン型IC記憶媒体から読取った釣銭情報が利用代金以上
ならば、釣銭情報によって精算し、精算の結果釣銭情報
に残金が生じれば、残金をリードライト部によって釣銭
情報としてコイン型IC記憶媒体へ書込ませる。又、残
金が生じなければ、釣銭情報が全額利用されたのでポイ
ント情報を発生してリードライト部によってポイント情
報をコイン型IC記憶媒体へ書込む。コイン型IC記憶
媒体から読取った釣銭情報が利用代金より小さければ、
支払われた現金と読取った釣銭情報とによって利用代金
を精算する。そして、精算した残金を釣銭情報としてコ
イン型IC記憶媒体へリードライト部によって書込ませ
記憶させる。更に、釣銭情報が全額利用されたのでポイ
ント情報を発生すると共に、支払われた現金も使用した
ので使用した現金の金額に対応してポイント情報を発生
する。そして、リードライト部によって、既に読取った
ポイント情報に新たに発生したポイント情報を加算して
コイン型IC記憶媒体へ書込み記憶させる。同様に、釣
銭情報もコイン型IC記憶媒体へ書込み記憶させる。
【0013】
【発明の実施の形態】 以下に、この発明の実施の形態
を、図面に基づき説明する。図1はこの発明の第1の実
施の形態を説明する構成図であり、図2は同部品を表す
説明図であり、図3は同部品を表す説明図であり、図4
は図3の内部機構の説明図であり、図5は情報送受信時
の説明図であり、図6は第1の実施の形態の説明図であ
り、図7は第1の実施の形態の動作説明図であり、図8
は第1の実施の形態の動作説明図であり、図9は第1の
実施の形態の動作説明図であり、図10はこの発明の第
2の実施の形態を説明する構成図である。
【0014】Aは、この発明の実施の形態である代金支
払いシステムである。代金支払いシステムは、この実施
の形態では、ハンバーガーショップに実施されるものを
代表に説明し、接客用のカウンタA1を挟んで店員A2
が客A3からの注文に応えハンバーガーや飲み物等の商
品の受渡しを行うと共に代金の支払いを受けるものであ
る。この実施の形態では、代金支払システムAはハンバ
ーガーショップを例にするが、パン屋等の他の食品を販
売する店でもよく、又、コンビニエンスストアやスーパ
ーマーケットでもよく、現金を取扱い手の汚れた店員A
2が商品を扱いたくない場合に適用すればよい。又、ガ
ソリンスタンド等店員A2が汚れている手で現金を取扱
って客A3へ汚れた手で現金の受渡しを行いたくない場
合にも適用可能であり、更に又、経営者が店員A2を現
金に触れさせたくない場合にも適用可能である。そし
て、代金支払システムAは、図1に表すように、コイン
1、レジスタ装置2、代金支払装置3、精算機5、管理
コンピュータ6とからなる。
【0015】1は、コイン型IC記憶媒体である(以
下、ICコインという)。ICコイン1は、図2に表す
ように、硬貨同様の形状からなり、表面には硬貨同様の
絵模様或は文字等の装飾が施されている非接触型のIC
コインであり、IC11を内蔵して情報を記憶可能であ
る。更に、ICコイン1は、非接触型であり電源を内蔵
しないので、内蔵するIC11へ外部から電力の供給を
得るため、及び、外部から情報の供給を得る或は記憶し
た情報を外部へ送信するためのアンテナ12を内蔵し、
アンテナ12はIC11と接続させる。そして、ICコ
イン1は、釣銭が金額情報として記憶され、更に、金額
情報の他に、釣銭が返却された日付や利用された日付等
が記憶される。ICコイン1は、少なくも釣銭金額の情
報である釣銭情報及びポイント情報を記憶でき、その他
の情報、例えば、ICコイン1が利用された履歴記録を
表すログ情報等を記憶可能であっても良い。
【0016】2は、レジスタ装置である。レジスタ装置
2は、POSシステムに用いられるレジスタ装置からな
り、カウンタA1の店員A2側に設置され、代金支払装
置3や図示しない他の装置と通信可能に接続される。そ
して、レジスタ装置2は、接客する店員A2が客A3の
注文を聞取り、注文に応じて操作し、注文された各商品
の料金を積算すると共に、積算した代金の合計金額を代
金支払装置3へ信号出力可能である。又、レジスタ装置
2は、POSシステムのPOS端末としても機能するの
で、当日全体の売上集計や商品を売った時・接客した店
員等を記録可能である。
【0017】3は、代金支払装置である。代金支払装置
3は、カウンタA1の客A3側に設置され、レジスタ装
置2と信号入出力可能に接続され、レジスタ装置2から
客A3が購入した商品の代金である合計金額の金額情報
を入力し、客A3から代金を回収可能であり、図3に表
すように、筐体31の表面には、紙幣を挿入可能な現金
挿入口32、及び、ICコイン1が投入される媒体挿入
口33を開口してなり、客A3によって現金及びICコ
イン1を投入され、支払われた現金及びICコイン1に
よって会計を行う。又、代金支払装置3には、現金挿入
口32内部に設置する現金識別部34が設けられる。現
金識別部34は、現金挿入口32から挿入された紙幣を
識別可能であり、挿入された紙幣を収納可能である。更
に又、代金支払装置3の媒体挿入口33内部には、リー
ドライト部35を設ける。リードライト部35は、図4
に表すように、媒体挿入口33から投入されるICコイ
ン1を受入れて貯留可能であり、貯留した状態でICコ
イン1のアンテナ12と対向する位置にアンテナ部36
を設け、アンテナ部36と接続される制御部37とから
なり、ICコイン1が貯留された状態でアンテナ部36
がアンテナ12と対向状態となるので、制御部37がア
ンテナ部36からICコイン1に対して電力を非接触状
態で供給可能であると共に、ICコイン1に対して情報
の書込み及びICコイン1から情報の読取りが可能であ
る。
【0018】代金支払装置3は、更に筐体31表面に現
金返却口38を設ける。現金返却口38は、筐体31内
部で現金識別部34と連結して設けられ、現金識別部3
4で識別した現金が不良で読取れなかった場合等に返却
される。同様に、代金支払装置3には、媒体払出口39
が設けられる。媒体払出口39は、ICコイン1が通過
できる通路(図示せず)によってリードライト部35と
連結され、リードライト部35によって書込みの終了し
たICコイン1を客A3に返却可能である。更に、代金
支払装置3には、客A3が識別しやすい筐体31の表面
に表示部40を設ける。表示部40は、液晶表示部から
なり、レジスタ装置2から入力した合計金額、現金識別
部34によって識別された金額、リードライト部35に
よってICコイン1から読出された金額情報等を表示可
能である。更に、表示部40の一部には、確認ボタン4
1を表示する。確認ボタン41は、確認ボタン41を客
A3が接触したことを識別可能な、液晶表示器等に用い
られるタッチパネル式のセンサスイッチである。そし
て、表示部40は、客A3に対し現金の挿入を促し、確
認ボタン41がタッチされることで、客A3が現金の挿
入、ICコイン1の挿入を終了し、代金の精算を行う。
更に又、代金支払装置3は、筐体31内部に予めICコ
イン1を複数収納可能な媒体収納部42を設ける。媒体
収納部42には、予め複数のICコイン1が収納されて
おり、収納されたICコイン1は、確認ボタン41がタ
ッチされた時点でICコイン1が媒体挿入口33から挿
入されておらず、リードライト部35にICコイン1が
貯留されていない時に、必要に応じ1枚ずつリードライ
ト部35へ送出可能である。媒体収納部42に収納され
ているICコイン1は、釣銭情報が何も記載されていな
いものであるが、リードライト部35によって新たに釣
銭情報が書込まれて排出されるので、何らかの情報が書
込まれてるICコイン1が収納されていても良い。代金
支払装置3は、挿入されるICコイン1が複数の場合に
は、挿入された順にICコイン1からリードライト部3
5が情報を読取る。そして、釣銭情報は読取った時に利
用金額から減算して利用残金を計算可能であり、読取っ
たポイント情報は読取る毎に加算して記憶可能である。
従って、確認ボタン41が押圧されるまでは、ICコイ
ン1の投入を待ち受け、投入される都度読取った釣銭情
報とポイント情報とを処理可能である。
【0019】制御部37は、代金支払装置3に挿入され
て現金及びICコイン1の釣銭情報とによって、入力す
る合計金額を精算可能であると共に、精算した現金金額
に対応してポイント情報を発生可能である。同様に、I
Cコイン1に記憶されている釣銭情報を全て精算に使用
するとポイント情報を発生可能である。そして、発生し
たポイント情報はICコイン1の投入があった場合に
は、投入されたICコイン1に予め記憶されていたポイ
ント情報、即ち、リードライト部35が読取ったポイン
ト情報に加算してICコイン1へ記憶させることが可能
である。
【0020】尚、この実施の形態では、代金支払装置3
は、確認ボタン41が押圧されることで、代金の精算を
するよう形成したが、制御部37は媒体挿入口33から
ICコイン1が投入される都度ICコイン1に記憶され
ていた釣銭情報の金額を合計金額から減算して精算可能
に形成し、1枚或は順次投入された複数のICコイン1
に記憶されていた釣銭情報だけで合計金額を全額精算で
きれば精算を終了し、投入されたICコイン1に予め記
憶された釣銭情報だけでは全額精算できない時には、現
金挿入口32から不足分の現金が挿入されることで全額
精算するように形成しても良く、この場合には、制御部
37は現金挿入口32から現金の挿入があるまでは媒体
挿入口33からICコイン1の投入を受付けて順次精算
し、ICコイン1の投入が無くとも現金挿入口32から
現金の挿入が有ればICコイン1の投入を受付けずに精
算しきれていない代金残額を現金によって精算する。
【0021】5は、精算機である。精算機5は、ICコ
イン1を投入可能な投入口及び現金を払戻しする現金払
戻し口を表面に有し、内部にはリードライト部(図示せ
ず)を設置すると共に投入されたICコイン1を回収す
る収納部(図示せず)を設け、更には、現金払戻し口
(図示せず)にICコイン1が投入されることでICコ
イン1に記憶されている現金情報を読出し、その情報に
相当する金額の現金を現金払戻し口から客A3へ払戻し
可能である。又、精算機5は、ICコイン1が投入され
ICコイン1に記憶された釣銭額を払戻した場合には、
投入されたICコイン1を収納部(図示せず)へ収納可
能である。
【0022】6は管理コンピュータである。管理コンピ
ュータ6は、レジスタ装置2、代金支払装置3、精算機
5と夫々信号入出力可能に接続され、従来の機能として
の販売商品のデータ管理は勿論のこと、ICコイン1の
固有データに基づき特定されない個人別データを管理す
ることが可能であり、POSシステムとしての統括的な
機能を司る。
【0023】次いで、上述のように形成する代金支払シ
ステムAの作用を説明する。客A3が最初にカウンタA
1で商品の注文をする。店員A2は、注文された商品代
金をレジスタ装置2へ入力し、商品注文が完了したとこ
ろでレジスタ装置2に商品代金の合計を算出するよう指
示すると共に、注文された商品を取り揃える。するとレ
ジスタ装置2では、代金の合計を算出して代金支払装置
3及び管理コンピュータ6へ出力する。このとき、レジ
スタ装置2は、代金支払装置3及び管理コンピュータ6
夫々と並列に接続されていてもよく、又、どちらかを経
由して接続されていても良い。カウンタA1に設置され
た代金支払装置3では、接続されるレジスタ装置2から
合計金額を入力して表示部40へ表示し、客A3へ代金
の支払を促す。そして、客A3が合計代金相当額かそれ
以上の金額を現金挿入口32へ挿入するか、合計代金相
当額以上になるよう現金及びICコイン1を挿入する
か、合計代金相当額以上の釣銭情報のICコイン1を挿
入することで代金の支払を行う。
【0024】以下、合計代金相当額以上の現金による精
算、合計代金相当額以上の現金及びICコイン1による
精算、ICコイン1による精算の夫々の場合について説
明する。客A3が、現金のみにより支払う場合には、自
身の所有するICコイン1を投入することなく合計代金
相当額以上の現金を現金挿入口32から挿入して確認ボ
タン41を押圧する。すると、代金支払装置3では、挿
入された現金によって入力した金額情報の表す合計金額
を残額精算する。次いで、精算した結果、挿入した現金
に残金がある場合には、制御部がその残金金額の釣銭情
報を発生すると共に、精算した現金金額に相当するポイ
ントを発生してリードライト部35へ出力する。リード
ライト部35では予め媒体収納部42に収納されたIC
コイン1に、入力した釣銭情報及びポイント情報を書込
み記憶させる。次いで、釣銭情報及びポイント情報を書
込み記憶させたICコイン1を媒体返却口39から返却
する。この時発生する支払われた現金の金額に対応して
発生されるポイント情報は、1000円利用される毎に
1ポイントを付与する(1000円未満を切捨てて10
00円毎に1ポイントを付与する)。従って、利用金額
が、3600円であり、4000円が現金挿入口32か
ら挿入された場合には、3000円部分に対して3ポイ
ントが付与され、3ポイントのポイント情報を生成す
る。そして、釣銭である400円は400円を表す釣銭
情報として発生する。これらポイント情報及び釣銭情報
が、リードライト部35によってICコイン1に書込ま
れ記憶されることとなる。そして、情報を書込み記憶し
たICコイン1を媒体払出口39から返却する。
【0025】又、客A3が現金とICコイン1とを併用
して支払う場合には、客A3がICコイン1及び現金を
夫々媒体挿入口33及び現金挿入口32から挿入し、確
認ボタン41を押圧する。すると、リードライト部35
では、挿入されたICコイン1から釣銭情報及びポイン
ト情報を読取り、制御部37へ出力する。同様に、挿入
された現金を現金識別部34が識別してその金額を制御
部37へ出力する。制御部37では、ICコイン1から
読取った釣銭情報で合計代金を精算し、残った代金を挿
入された現金の金額によって精算する。そして、合計代
金を全額精算した結果残った釣銭の金額を表す釣銭情報
を生成し、リードライト部35へ出力する。同様に、支
払われた代金に対応してポイント情報を発生すると共
に、ICコイン1に記憶されていた釣銭情報の表す釣銭
を全額利用したことにより1ポイントのポイント情報を
発生させる。支払われた代金に対応して発生するポイン
トは、上記現金のみにより支払う場合と同様である。そ
して、新たに発生したポイントと投入されたICコイン
1から読取ったポイント情報のポイントと合計し、合計
ポイントを新たなポイント情報としてICコイン1に記
憶するようポイント情報をリードライト部35へ出力し
てICコイン1に書込み記憶させると共に、釣銭情報も
リードライト部35へ出力してICコイン1に書込み記
憶させる。そして、情報を書込み記憶したICコイン1
を媒体払出口39から返却する。この実施の形態では、
記憶されていた釣銭情報を全額精算して発生するポイン
トは1ポイントとしたが2ポイント以上でも良く又0.
5ポイントでも良く限定されない。
【0026】更に又、客A3が釣銭情報のICコイン1
によって精算する場合には、客A3がICコイン1を媒
体挿入口33から挿入し、確認ボタン41を押圧する。
この時、ICコイン1の釣銭情報が精算する金額に足り
ない場合には、更に複数のICコイン1を投入する。す
ると、リードライト部35では、挿入されたICコイン
1から釣銭情報及びポイント情報を読取り、制御部37
へ出力する。複数のICコイン1の投入があった場合に
は、夫々のICコイン1の釣銭情報及びポイント情報を
制御部37へ出力する。制御部37では、ICコイン1
から読取った釣銭情報で合計代金を精算する。複数のI
Cコイン1の投入があった場合には、夫々のICコイン
1に記憶されていた釣銭情報で合計代金を精算する。同
時に、釣銭情報の表す釣銭金額を全額精算に利用し終え
る度、釣銭情報の表す釣銭を全額利用したのでポイント
を発生させる。この発生するポイントは加算記憶され
る。そして、釣銭情報の釣銭金額が未精算の代金より大
きくなったところで、精算した結果残った釣銭の金額を
表す釣銭情報を生成し、リードライト部35へ出力す
る。同様に、支払われた代金に対応してポイント情報を
発生する。支払われた代金に対応して発生するポイント
は、上記現金とICコイン1とを併用して支払う場合と
同様であり、釣銭情報を全額利用したことで発生するポ
イントも同様である。そして、新たに発生したポイント
と投入されたICコイン1から読取ったポイント情報の
ポイントと合計し、合計ポイントを新たなポイント情報
としてICコイン1に記憶するようポイント情報をリー
ドライト部35へ出力してICコイン1に書込み記憶さ
せると共に、釣銭情報もリードライト部35へ出力して
ICコイン1に書込み記憶させる。そして、情報を書込
み記憶したICコイン1を媒体払出口39から返却す
る。
【0027】そして、代金支払装置3では、上記夫々の
場合に、同時に現金識別部34が合計代金以上の支払が
あり、代金支払が終了した場合には、代金の支払があっ
た旨をレジスタ装置2へ信号出力する。このように、利
用した現金の金額とは別に、釣銭情報を全額利用すると
ポイントを発生させることで、利用者はICコイン1に
釣銭が有れば利用しようとするので、ICコイン1の利
用を促せる。更に、ICコイン1に記憶されたポイント
情報は、ポイントに見合った景品と交換したり、ポイン
トを現金に還元して商品の代金に利用可能にする。
【0028】又、客A3がICコイン1に記憶された現
金の情報相当額の返却を希望した場合には、精算機5へ
ICコイン1を投入する。すると、精算機5では、投入
され貯留されたICコイン1からリードライト部が釣銭
情報を読出し、その情報に相当する金額を精算して支払
うと同時に、貯留されたICコイン1に対して残金0で
ある旨の情報及び0ポイントであるポイント情報を記憶
させて収納部(図示せず)へ収納して回収する。この実
施の形態では、ポイントは現金に還元しないので、釣銭
情報の金額のみを支払うようにしたが、ポイントを現金
に還元して支払う場合には、ポイント情報も読取り、読
取ったポイント情報のポイントに相当する金額と釣銭情
報の金額とを支払うようにする。管理コンピュータ6
は、上述のような繰り返し行われる注文、代金支払、精
算の各情報を入力して記憶し、店舗の売り上げ集計管理
や店員A2の管理を行う。更には、ICコイン1の識別
コードに基づき、同一顧客が同一ICコイン1を使用し
ていると見なして、来店の頻度や購入商品の傾向などを
管理することができる。
【0029】この実施の形態では、代金支払装置3は代
金の支払を紙幣によって行うように形成したが、紙幣と
貨幣とを併用して支払可能にすることもでき、この場合
には、代金支払装置3の表面に貨幣投入口及び貨幣返却
口を設け、貨幣の受入れ及び返却を可能とし、貨幣投入
口内部には貨幣投入口から投入された現金を識別して回
収可能であると共に、貨幣返却口から釣銭として貨幣を
返却可能な貨幣識別部を設ければよい。そして、本実施
の形態のように釣銭の授受も必ずしもICコイン1によ
って行う必要はなく、ICコイン1の投入があった場合
でも、別途設ける選択ボタンによってICコイン1に釣
銭を加算記憶するかどうかを選択可能とし、釣銭を加算
記憶する場合には、投入された現金によって商品の代金
を精算し、残金をICコイン1に記憶させて返却し、釣
銭を加算記憶しない場合には、ICコイン1に記憶され
ている金額情報を商品代金の一部とした支払に使用し、
ICコイン1にはリードライト部35が残金0である旨
を記憶して返却するようにしても良い。
【0030】以下に、ポイント情報の生成について詳説
する。代金支払装置3が代金の精算を行う際に、100
0円単位に1ポイントのポイント情報を発生させ、リー
ドライト部35が残金同様にICコイン1へ記憶させ
る。従って、客A3は商品を1000円購入する毎に1
ポイントを取得する。又、購入ポイントが1000円未
満の場合には、1ポイントは発生しないが、釣銭の情報
がICコイン1に記憶されることとなるので、次回利用
時にICコイン1に記憶された釣銭として金額情報を精
算に使用した場合に、1ポイントが加算されるように形
成する。
【0031】更に詳説すると、客A3が最初に3600
円の商品を購入し、紙幣4000円によって支払うもの
とする。客A3は、現金挿入口32へ1000円札を4
枚挿入する。すると、現金識別部34では、4000円
の支払があった旨識別し、表示部40へ4000円の入
金があった旨表示する。次いで、客A3は挿入した金額
が4000円と正しく表示されているか否かを確認し、
確認ボタン41を押圧する。勿論、5000円札或は1
0000円札を挿入した場合には、その金額が正しく表
示されているか否かを確認する。代金支払装置3では、
確認ボタン41の押圧があったので、400円の釣銭の
情報を、予め代金支払装置3内に収納されたICコイン
1へリードライト部35が記憶する。このとき、リード
ライト部35では、残金の情報と同様に、実際に支払わ
れた3600円の内、1000円単位である3000円
に相当する3ポイントをポイント情報としてICコイン
1に記憶させる。そして、客A3へ媒体払出口39から
釣銭の情報とポイントの情報を記憶させたICコイン1
を払い戻す。挿入された現金が5000円札或は100
00円札の場合には、1000円以上である1000円
単位を1000円或は6000円と現金返却口38から
払戻す。
【0032】そして、次の来店時に3ポイントのポイン
ト情報及び400円分の釣銭の情報が記憶された同IC
コイン1を利用して3200円分の商品を購入した場合
には、代金支払装置3に同ICコイン1を媒体挿入口3
3から挿入し、更に1000円札3枚を現金挿入口32
から挿入する。代金支払装置3では、現金識別部34が
3000円であることを識別して表示部40へ表示す
る。同様に、挿入されたICコイン1から同ICコイン
1に記憶されている金額情報をリードライト部35が読
取り表示する。そして、客A3が挿入した金額が300
0円と正しく表示されており、挿入したICコイン1の
残金が400円と表示されている否かを確認し、確認ボ
タン41を押圧する。代金支払装置3では、確認ボタン
41が押圧されたので、ICコイン1の残金400円を
精算に使用する。そして、先に商品の購入時に使用した
600円とあわせて1000円分の購入を行ったので、
1ポイントを加算すると共に、挿入された現金3000
円の内の2800円を使用したので、更に2ポイントを
加算し、既に記憶されている3ポイントに新たに発生し
た3ポイントを加算し6ポイントのポイント情報をIC
コイン1へ記憶させる。更に、投入された現金3000
円のうち2800円を新たに商品購入に使用したので、
釣銭200円が発生し、新たに釣銭の情報として、20
0円の情報を記憶する。
【0033】尚、上記では説明上、常にICコイン1の
釣銭を先に支払に使用するように説明したが、後から支
払われた3000円を先に支払に使用したとし、ICコ
イン1に記憶された400円の金額情報から200円分
を使用して残る金額情報を200円として新たに記憶し
ても、計算され記憶されるポイント数に変化は無く、商
品を購入した代金1000円分毎に1ポイント発生させ
ると共に釣銭を使い切った場合に1ポイント発生するこ
とで、同様にポイント数を発生可能である。このよう
に、客A3が商品を購入した代金にあわせてポイントを
発生させ、貯まったポイント数に応じて、例えば、10
ポイントではキャラクタグッズ、50ポイントでは30
00円分の商品券というように景品を与えるようにす
る。
【0034】又、上述のポイントの説明では、景品と交
換するように説明したが、例えば5ポイント獲得する毎
に500円相当に換金して、釣銭情報として記憶してお
き、次回ICコイン1を使用する際にポイントから発生
した500円も代金の支払に使用可能としても良い。こ
の場合には、リードライト部35がICコイン1からポ
イントを読出し、更に読出したポイントに新たに発生し
たポイントを加算し、その結果5ポイント以上(例えば
7ポイント)となった場合には、5ポイント分を500
円相当の釣銭情報として加算記憶させると共に、加算し
たポイント(7ポイント)から5ポイントを差引いた残
りのポイント(2ポイント)を新たにICコイン1に記
憶させることで実施可能である。
【0035】次いで、複数のICコイン1が媒体挿入口
33から投入されリードライト部35が読取り書込み処
理を行わせ、ICコイン1を発行及び回収する方法を、
図6乃至図9に基づいて詳説する。リードライト部35
は、媒体収納部42とは奥側通路46によって連絡され
ると共に、媒体挿入口33とは通路47によって連結さ
れる。そして、奥側通路46は内部にICコイン1を収
納可能であり、リードライト部35から回収されて送出
されるICコイン1が順次収納され、媒体収納部42へ
到達したICコイン1は媒体収納部42へ収納される。
同様に、媒体挿入口33から挿入されたICコイン1
は、通路47内を通りリードライト部35へ到達して収
納される。媒体収納部42は、奥側通路46から回収さ
れた複数のICコイン1を収納可能であると共に、収納
したICコイン1を奥側通路46へ順次送りだし可能に
形成されるので、媒体収納部42にICコイン1が無く
なるまでは常に奥側通路46にはICコイン1が存在す
る状態である。
【0036】又、リードライト部35は、ロータ48を
有し、ロータ48にはICコイン1が収納され、収納状
態では収納されたICコイン1のアンテナ12がアンテ
ナ部36と相対する位置を取る。ロータ48は全体とし
て円盤状からなり通路47の終端部と、奥側通路46の
始端部との間に設置される。そして、ロータ48は円盤
状部分の外周に、略ICコイン1の外周に沿って、IC
コイン1を収納可能な切欠状からなるコイン搬送部49
が設けられる。又、リードライト部35の奥側通路46
側にはコイン収納ローラ49aを設ける。コイン収納ロ
ーラ49aは、ローラ48が回転してコイン搬送部49
が奥側通路46に位置したときにコイン搬送部49に収
納されているICコイン1がコイン収納ローラ49aに
当接してローラ48が順次回転することで上方である奥
側通路46へICコイン1が押し出されるように移動可
能に設ける。
【0037】ロータ48はモータ(図示せず)により、
制御部37の指示により正逆回転可能である。そして、
ロータ48は、通常時は媒体挿入口33から投入された
ICコイン1をリードライト部35へ受入可能な状態と
なるよう、コイン搬送部49が通路47から排出される
ICコイン1を収納可能に位置されている。更に又、リ
ードライト部35は、図7に表すように、ICコイン1
が媒体挿入口33から投入されると、投入されたICコ
イン1がリードライト部35へ到達し、ロータ48のコ
イン搬送部49に収納され、収納されたICコイン1か
ら釣銭情報及びポイント情報を読取る。そして、リード
ライト部35は、図8に表すように、ロータ48が図中
時計回りに回転してコイン搬送部49が媒体払出口39
へ開口してICコイン1を媒体払出口39から返却可能
である。又、リードライト部35は、ICコイン1を媒
体収納部42へ収納させるときには、図9に表すよう
に、読取ったICコイン1を奥側通路46へ回収するた
めにロータ48が図中反時計回りに回転される。回転が
進み、ロータ48が奥側通路46に位置すると、ロータ
48の回転とコイン収納ローラ49aとによってICコ
イン1が奥側通路46の最下部に押し出されるように回
収する。この回収は、媒体挿入口33から複数のICコ
イン1が投入されたときに、2枚目以降のICコイン1
の投入があったことを検知して自動的に行われ、その都
度各ICコイン1から読出したポイント情報は加算記憶
され、釣銭情報はその都度精算に供される。
【0038】そこで、例えば、ICコイン1が1枚のみ
投入されて釣銭情報が代金の精算に供される場合には、
投入されたICコイン1からリードライト部35が釣銭
情報及びポイント情報を読取り記憶する。この記憶は、
リードライト部35に設けた記憶部に一時的に記憶して
も良く、或は、制御部37に同様に一時的に記憶させて
も良い。そして、確認ボタン41が押圧され、現金挿入
口32から挿入された現金と釣銭情報とによって代金の
精算を行うと、リードライト部35では、代金精算後に
新たに発生した釣銭情報及びポイント情報(読取ったポ
イント情報に新たに発生したポイント情報を加算した情
報)をICコイン1へ書込み記憶させる。次いで、ロー
タ48をコイン搬送部49から媒体払出口39へICコ
イン1を排出可能となるように回転させ、ICコイン1
を媒体払出口39から排出する。
【0039】又、ICコイン1が複数枚投入されて釣銭
情報が代金の精算に供される場合には、最初に投入され
たICコイン1からリードライト部35が釣銭情報及び
ポイント情報を読取り記憶する。この記憶は、リードラ
イト部35に設けた記憶部に一時的に記憶しても良く、
或は、制御部37に同様に一時的に記憶させても良い。
そして、記憶された釣銭情報は代金精算に供され、釣銭
情報は0となる。更に、2枚目以降も、投入されたIC
コイン1から同様に釣銭情報及びポイント情報を読取り
記憶する。その際、読取った釣銭情報は最初のICコイ
ン1同様に代金の精算に供されるが、読取ったポイント
情報は既に読取って記憶したポイント情報に加算記憶す
る。又、情報を読取られたICコイン1は次に投入され
たICコイン1が有る場合には、ロータ48が回転され
て奥側通路46に回収される。次いで、再びロータ48
がコイン搬送部49が通路47に開口するように逆回転
して次のICコイン1をコイン搬送部49へ収納し、情
報の読取を繰返す。そして、確認ボタン41が押圧さ
れ、現金挿入口32から挿入された現金と釣銭情報とに
よって代金の精算が終了すると、リードライト部35で
は、代金精算後に新たに発生した釣銭情報及びポイント
情報(読取り加算したポイント情報に新たに発生したポ
イント情報を加算した情報)を最後にコイン搬送部49
に収納されたICコイン1へ書込み記憶させる。次い
で、ロータ48をコイン搬送部49が媒体払出口39か
ら排出可能となるように回転させ、ICコイン1を媒体
払出口39から排出する。
【0040】又、ICコイン1を投入せずに現金のみに
よって代金を精算する場合には、代金支払装置3は挿入
された現金による代金の精算を終了すると、精算終了後
の釣銭情報と新たに発生したポイント情報とをICコイ
ン1に書込み記憶させて媒体払出口39から排出する。
即ち、制御部37は媒体挿入口33からのICコイン1
待ち受け状態であったロータ48を回転させる。コイン
搬送部49が奥側通路46に開口するまでロータ48が
回転すると、奥側通路46の最下部にあるICコイン1
がコイン搬送部49に取込まれ収納され、ロータ48は
ICコイン1を取込む。次いで、制御部37の指示によ
りリードライト部35が取込んだICコイン1に精算終
了後の釣銭情報及び新たに発生したポイント情報を書込
み記憶させる。ICコイン1への記憶が終了すると、ロ
ータ48はコイン搬送部49が媒体払出口39に開口す
るよう回転する。コイン搬送部49が媒体払出口39へ
開口した状態となるので、釣銭情報及びポイント情報を
記憶されたICコイン1は媒体払出口39から排出され
る。
【0041】尚、この実施の形態では、代金の精算は確
認ボタン41が押圧されたことで、現金挿入及びICコ
イン1の投入の受付を終了して精算するように形成した
が、現金挿入口32から現金の挿入が有るまでは媒体挿
入口33からICコイン1の挿入を受付け、現金挿入口
32から現金の挿入があったところで、媒体挿入口33
をシャッタによって閉じる等してICコイン1の挿入受
付を終了して代金の精算をするように、確認ボタン41
を設けずに行っても良い。
【0042】更に又、この実施の形態では、投入された
ICコイン1は奥側通路46へ回収されて媒体収納部4
2へ収納し、新たにICコイン1が必要なときには媒体
収納部42及び奥側通路46に収納されたICコイン1
をリードライト部35へ供給するように形成した。しか
しながら、最後に投入されたICコイン1に新たな情報
を書込んで記憶させ排出する場合には、既に書込まれて
いる情報の削除等が正常に行われない等の不良なICコ
イン1に書込ませて払出してしまう場合が生ずるので、
媒体挿入口33から挿入されたICコイン1は全て媒体
回収部(図示せず)に回収し、新たに情報を書込んで発
行するICコイン1は常に媒体収納部42から供給して
も良い。この場合には、通路47、奥側通路46、及
び、媒体払出口39の三方にICコイン1を排出可能な
リードライト部35を、媒体回収部(図示せず)へも排
出可能となるよう四方に排出可能に形成し、払出すIC
コイン1は常に媒体収納部42に収納されているICコ
イン1とすればよい。このように形成することで、検査
等して初期化された正常なICコイン1を媒体収納部4
2へ収納すれば、書込み不良によるエラーを軽減できる
と共に老朽化したICコイン1を回収可能である。
【0043】尚、第1の実施の形態では詳説しないが、
図10に表すように、レジスタ装置2と同じ作用のレジ
スタ部43を代金支払装置3に設ける一方、現金挿入口
32及び現金識別部34とを設けず形成し、、店員A2
がICコイン1及び代金を客A3から受取って代金の精
算を行うようにしても良い。即ち、この第2の実施の形
態では、店員A2がPOSシステムによる通常のレジス
タと同様にレジスタ部43に設けた入力キー44を操作
して代金の合計を計算させる。そして、店員A2が客A
3からICコイン1及び現金、或は、ICコイン1又は
現金を受取り会計精算する。この時、ICコイン1は、
店員A2によって第1の実施の形態同様媒体挿入口33
から挿入され釣銭情報が精算に使用される。現金も同様
に、店員A2によって受取られ、店員A2がレジスタ部
43を操作することで精算される。そして、精算された
結果発生する釣銭情報を全額利用して発生するポイント
情報と現金の利用代金に対応して発生するポイント情報
とがICコイン1にリードライト部35によって書込ま
れて媒体払出口39から払出され、客A3へ返却され
る。
【0044】
【発明の効果】本発明によれば、利用客に配られる釣銭
情報を記憶させたコイン型IC記憶媒体に、釣銭情報を
全額代金の精算に利用した場合にポイントを発生させる
ことで、利用者にICコイン1の利用を促すことが可能
となり、利用客が複数のコイン型IC記憶媒体を所有す
るのを防止可能である。従って、利用客が高価なコイン
型IC記憶媒体を複数所有しなくなるので、導入コスト
がかからない。更に、釣銭を現金で返却するのではな
く、コイン型IC記憶媒体にデータとして記憶させて返
却するので、釣銭の現金は店舗側で預かることとなり、
資金の運用面で有利となる。更に又、店員が現金に触れ
ることなく会計できるので、食品を扱う商店等では衛生
上好ましい。更に又、釣銭受渡しを従業員が行わず、全
て客と代金支払システムとの間で行われるので、現金の
紛失や横領などの不正行為を未然に防止可能となる。更
に又、会員として登録しなくとも、釣銭支払時には特典
を与えることが可能となり、煩わしい会員登録を行わず
に済み、客の獲得に寄与可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1の実施の形態を表す構成図
【図2】 第1の実施の形態の部品を表す説明図
【図3】 第1の実施の形態の部品を表す説明図
【図4】 図3の内部機構の説明図
【図5】 情報送受信時の説明図
【図6】 第1の実施の形態の説明図
【図7】 第1の実施の形態の動作説明図
【図8】 第1の実施の形態の動作説明図
【図9】 第1の実施の形態の動作説明図
【図10】 第2の実施の形態を表す説明図
【符号の説明】
A 代金支払システム A1 カウンタ A2 店員 A3 客 1 コイン型IC記憶媒体 11 IC 12 アンテナ 2 レジスタ装置 3 代金支払装置 31 筐体 32 現金挿入口 33 媒体挿入口 34 現金識別部 35 リードライト部 36 アンテナ部 37 制御部 38 現金返却口 39 媒体払出口 40 表示部 41 確認ボタン 42 媒体収納部 43 レジスタ部 44 入力キー 46 奥側通路 47 通路 48 ロータ 49 コイン搬送部 5 精算機 6 管理コンピュータ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI G06K 17/00 G06K 17/00 L R 19/00 G07F 7/02 B G07F 7/02 G06K 19/00 U Q (56)参考文献 特開 平3−164890(JP,A) 特開 平5−120565(JP,A) 特開2000−172798(JP,A) 特開 平11−73580(JP,A) 特開2000−262728(JP,A) 実開 昭63−141768(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G07G 1/12 G07F 7/02

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 釣銭金額を表す釣銭情報及びポイント情
    報を受信して記憶可能であると共に、記憶した釣銭情報
    及びポイント情報を送信可能であり、送信した釣銭情報
    の表す釣銭金額を全て利用した場合にはポイント情報が
    加算記憶されることを特徴とするコイン型IC記憶媒
    体。
  2. 【請求項2】 コイン型IC記憶媒体との間で情報の読
    取り及び書込みが可能なリードライト部と、 利用代金を表す金額情報を入力可能であり、リードライ
    ト部と信号入出力可能に接続され、支払われた現金又は
    リードライト部が読込んだコイン型IC記憶媒体に記憶
    されている釣銭情報、或は、支払われた現金とリードラ
    イト部が読込んだコイン型IC記憶媒体に記憶されてい
    る釣銭情報とによって利用代金を精算し、支払われた現
    金の釣銭である釣銭情報をリードライト部へ出力すると
    共に、使用した現金の金額に対応して発生されるポイン
    ト情報及び釣銭情報が全額利用されると発生されるポイ
    ント情報をリードライト部へ出力してコイン型IC記憶
    媒体へ書込ませる制御部とからなることを特徴とするコ
    イン型IC記憶媒体を用いる代金支払装置。
  3. 【請求項3】 コイン型IC記憶媒体との間で情報の読
    取り及び書込みが可能なリードライト部と、 利用代金を表す金額情報を入力可能であり、リードライ
    ト部と信号入出力可能に接続され、支払われた現金又は
    リードライト部が読込んだコイン型IC記憶媒体に記憶
    されている釣銭情報、或は、支払われた現金とリードラ
    イト部が読込んだコイン型IC記憶媒体に記憶されてい
    る釣銭情報とによって利用代金を精算し、支払われた現
    金の釣銭である釣銭情報をリードライト部へ出力可能で
    あり、使用した現金の金額に対応してポイント情報を発
    生させると共に釣銭情報が全額利用された場合にポイン
    ト情報を発生させ、発生されたポイント情報をリードラ
    イト部へ出力してコイン型IC記憶媒体へ記憶させる制
    御部とからなり、 読込んだ釣銭情報が利用代金以上の場合には、釣銭情報
    によって利用代金を精算し、リードライト部がコイン型
    IC記憶媒体へ精算した残金を釣銭情報として記憶さ
    せ、残金が無ければ釣銭情報が全額利用されて発生され
    たポイント情報を記憶させ、釣銭情報が利用代金未満の
    場合には、支払われた現金及び釣銭情報によって利用代
    金を精算し、精算した残金をリードライト部がコイン型
    IC記憶媒体へ釣銭情報として記憶させると共に、釣銭
    情報が全額利用されて発生されたポイント情報及び使用
    した現金の金額に対応して発生されたポイント情報を既
    に記憶されていたポイント情報に加算してコイン型IC
    記憶媒体へ記憶させることを特徴とするコイン型IC記
    憶媒体を用いる代金支払装置。
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