JP3521094B2 - 酸素濃度測定装置 - Google Patents

酸素濃度測定装置

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JP3521094B2 JP02119595A JP2119595A JP3521094B2 JP 3521094 B2 JP3521094 B2 JP 3521094B2 JP 02119595 A JP02119595 A JP 02119595A JP 2119595 A JP2119595 A JP 2119595A JP 3521094 B2 JP3521094 B2 JP 3521094B2
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  • Measuring Oxygen Concentration In Cells (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】 この発明は、酸素濃度測定装
置に関する。 【0002】 【従来の技術】酸素(O2 )濃度を測定する装置の一つ
にガルバニ電池式の装置がある。このガルバニ電池式酸
素濃度測定装置のセンサ部は、信号処理を行う本体部と
は接続・分離自在に構成されているが、一般的にゼロオ
フセットと称して、O2 ゼロ時に、フルスケール値の
0.5%程度の残留電圧(例えば30μV程度)が発生
している。このような酸素濃度測定装置においては、従
来、次のようにしてゼロ点校正を行っていた。すなわ
ち、(1)センサ部を本体部と接続した状態で窒素ガス
(N2 )などの校正ガスを流してゼロ点を求めるか、あ
るいは、(2)センサ部を本体部から外した状態(オー
プン状態)で本体側の演算増幅器への入力を短絡してゼ
ロ点を求めていた。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】 しかしながら、前記
(1)の手法のように、N2 などの校正ガスを流した場
合は、ゼロ点を正確に求めることができるが、常に校正
ガスを用意する必要があり、野外などで測定を行うよう
な場合には大変煩わしい。また、前記(2)の手法は、
2 などの校正ガスを必要とせず簡便であるが、残留電
圧分の0.5%程度が誤差となる。 【0004】 これに対して、図2に示すように、前
記残留電圧分に見合った電圧をコンピュータなど処理部
側に加算する回路21を設けることが考えられるが、こ
のようにした場合、N2 などを用いる校正との切換えの
ための回路22を設ける必要があるなど、回路構成が複
雑にあるとともに、切換え操作を行う必要があるなどゼ
ロ校正時における取扱いが煩雑になる。なお、図2にお
いて、23はセンサ部、24はセンサ部23からの測定
信号が入力される演算増幅器である。 【0005】 この発明は、上述の事柄に留意してなさ
れたもので、校正ガスの有無にかかわらず簡易でありな
がらも精度よくゼロ校正を行なえるようにした酸素濃度
測定装置を提供することを目的としている。 【0006】 【課題を解決するための手段】 上記目的を達成するた
め、この発明の酸素濃度測定装置は、センサ部と信号処
理を行う本体側とが接続・分離自在であり、これら両者
が分離時にセンサ部に残留電圧が生ずる酸素濃度測定装
置において、前記本体側の演算増幅器の信号入力ライン
に、1抵抗とこの第1抵抗より小さい第2抵抗とを直
列接続した回路を接続し、さらに、これら両抵抗の接続
点に第2抵抗より大きい第3抵抗を介して基準電源を接
続し、前記センサ部と本体側と が接続されているとき
は、前記センサ部からの残留電圧のみが演算増幅器に入
力され、前記センサ部と本体側とが分離されているとき
は、前記基準電源の電圧を前記第2抵抗と第3抵抗とに
よって分圧した電圧が前記演算増幅器に入力されるよう
に構成したことを特徴としている。 【0007】 【作用】 上記構成の酸素濃度測定装置においては、基
準電源の電圧が第抵抗と第3抵抗とによって分圧され
て演算増幅器の信号入力ラインに残留電圧に見合う電圧
が印加される。そして、センサ部と本体側とが接続され
ているときは、センサ部の出力インピーダンスが低いの
で、前記残留電圧に見合う電圧が演算増幅器に入力され
ることはなく、センサ部からの残留電圧のみが演算増幅
器に入力される。したがって、この場合は、従来と同様
に、校正ガスを流してゼロ点を校正すればよい。 【0008】また、センサ部と本体側とが分離されてい
るときは、センサ部からの残留電圧が演算増幅器に入力
されることはないが、その代わり、前記残留電圧に見合
う電圧が演算増幅器に入力される。したがって、この残
留電圧に見合う電圧をセンサ部で本来生ずる残留電圧と
みなすことができ、その状態でゼロ点校正を行えばよ
い。 【0009】 【実施例】図1は、この発明の酸素濃度測定装置の一構
成を概略的に示す図で、この図において、1はセンサ部
で、後述する本体側の信号処理部4とは接続・分離自在
に構成されており、その出力端子1a,1bは、信号入
力部4の入力端子4a,4bと対応している。この図に
おいては、等価回路で表しており、2は電流源、3は抵
抗である。そして、このセンサ部1の出力インピーダン
スは、100Ω以下というように小さい。4は信号処理
部で、5は演算増幅器である。この演算増幅器5には、
一方の入力端子4aに連なる信号入力ライン6を介して
センサ部1からの測定信号が入力される。7は入力抵
抗、8は帰還回路、9は出力点である。ここまでの構成
は、従来の酸素濃度測定装置と変わるところはない。 【0010】この発明の酸素濃度測定装置が従来のもの
と大きく異なる点は、前記信号入力ライン6の入力端子
4aと入力抵抗7との間の点10に、第1抵抗11と第
2抵抗12とを直列接続した回路13を接続するととも
に、所定の電圧値を有する基準電源14を第3抵抗15
を介して第1抵抗11と第2抵抗12との接続点16に
接続したことである。 【0011】すなわち、第1抵抗11は、センサ部1の
特性を損なわない(特性とマッチングした)程度の大き
さの抵抗値(例えば10KΩ)を有しており、第2抵抗
12は、第1抵抗11よりもかなり小さい抵抗値(例え
ば12Ω)を有しており、基準電源14の電圧は、例え
ば2.5Vであり、第3抵抗15の抵抗値は、第2抵抗
12よりもかなり大きい抵抗値(例えば1MΩ)を有し
ている。なお、前記基準電源14は、装置内の適宜の電
圧を分圧したものを用いてもよい。 【0012】 このように構成した場合、演算増幅器
5の信号入力ライン6の接続点10には、基準電源14
の電圧(基準電圧)を、第2抵抗12と第3抵抗15と
で分圧した大きさの電圧(以下、これを電圧V0ff と表
す)が生ずる。すなわち、V0ff =〔12/(1×10
6 +12)〕×2.5〔V〕≒30〔μV〕である。こ
の、電圧V0ff の大きさは、O2 ゼロのときにおけるセ
ンサ部1の残留電圧に見合っている。 【0013】 上述のように構成された酸素濃度測定
装置においてゼロ校正を行う場合、センサ部1と本体側
とが接続されているときは、センサ部1の出力インピー
ダンスが低いので、前記残留電圧に見合う電圧V0ff
演算増幅器5に入力されることはない。そして、センサ
部1においてはO2 ゼロであるので、センサ部1からの
残留電圧のみがスルー状態で演算増幅器5に入力され
る。したがって、この場合は、従来と同様に、N2 ガス
など適宜の校正ガスを流してゼロ点を校正すればよい。 【0014】 また、センサ部1と本体側とが分離され
ているときは、センサ部1においては残留電圧が発生す
るが、センサ部1と本体側とが分離されているので前記
残留電圧が演算増幅器5に加わることがないが、その代
わり、前記残留電圧に見合う電圧V0ff が演算増幅器5
に入力される。つまり、電圧V0ff が残留電圧を補償す
るのである。したがって、この場合、前記電圧V0ff
センサ部1で本来生ずる残留電圧とみなすことができる
ので、この状態でゼロ点校正を行えばよい。 【0015】 上述の説明から理解されるように、この
発明の酸素濃度測定装置においては、ゼロ校正に際し
て、適宜の校正ガスを用いてゼロ校正を行う場合には、
センサ部1と本体側とを接続するだけで、また、校正ガ
スを用いないでゼロ校正を行う場合には、センサ部1と
本体側とを分離するだけで、それぞれコンピュータなど
処理側に、残留電圧またはこれに見合う大きさの電圧が
自動的に入力されるので、従来のように切換え回路を設
ける必要がなく、また、その取扱いがきわめて簡単にな
る。 【0016】 なお、この発明は、上述の実施例に限ら
れるものではなく、例えば上記抵抗の数値や電源電圧の
数値はこれに限定されるものではなく、残留電圧に見合
う大きさの電圧が得られるようにしてあればよいことは
いうまでもない。 【0017】 【発明の効果】 以上説明したように、この発明に
よれば、センサ部オープンの場合とセンサ部を接続した
いずれの場合のいずれにおいてもゼロ校正を精度よくし
かも簡便に行うことができる。
【図面の簡単な説明】 【図1】 この発明の酸素濃度測定装置の一構成
を概略的に示す図である。 【図2】 従来の酸素濃度測定装置の構成を概略的に示
す図である。 【符号の説明】 1…センサ部、5…演算増幅器、6…信号入力ライン、
11…第1抵抗、12…第2抵抗、13…抵抗直列回
路、14…基準電源、15…第3抵抗、16…接続点。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01N 27/00 - 27/49

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 センサ部と信号処理を行う本体側とが接
    続・分離自在であり、これら両者が分離時にセンサ部に
    残留電圧が生ずる酸素濃度測定装置において、前記本体
    側の演算増幅器の信号入力ラインに、1抵抗とこの第
    1抵抗より小さい第2抵抗とを直列接続した回路を接続
    し、さらに、これら両抵抗の接続点に第2抵抗より大
    い第3抵抗を介して基準電源を接続し、前記センサ部と
    本体側とが接続されているときは、前記センサ部からの
    残留電圧のみが演算増幅器に入力され、前記センサ部と
    本体側とが分離されているときは、前記基準電源の電圧
    を前記第2抵抗と第3抵抗とによって分圧した電圧が前
    記演算増幅器に入力されるように構成したことを特徴と
    する酸素濃度測定装置。
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