JP3520806B2 - β−ケトエステルの製造法 - Google Patents
β−ケトエステルの製造法Info
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Description
中間体として有用なβ-ケトエステルの製造法に関す
る。
子又はアルキル基、R3はアルキル基を示す。また、R1
とR2は連結して環を形成していても良い。)
ては、メチルn-プロピルケトンと炭酸ジメチルとを水素
化ナトリウム存在下、ジエチルエーテル中で反応させ
て、メチル 3-オキソヘキサノエートを合成する方法
(J.Chem.Soc.Perkin Trans.I.,1397(1995))や、メチ
ルn-ヘキシルケトンと炭酸ジエチルとを水素化ナトリウ
ムの存在下、ジオキサン中で反応させて、エチル 3-オ
キソノナノエートを合成する方法(特開昭63-258872号
公報)が開示されている。しかしながら、これらの方法
では、工業的に取り扱いが困難な水素化ナトリウムを用
いなければならないという問題があった。一方、J.Am.C
hem.Soc.,63,2252(1941)には、メチルi-プロピルケトン
と炭酸ジメチルとをナトリウムメトキシドの存在下、無
溶媒中で反応させてメチル 4-メチル-3-オキソペンタノ
エートを合成する方法が記載されているが、この方法で
は極めて収率が低かった。また、上記いずれの方法にお
いても、大量に副生するジアルキルエーテルについては
何ら言及されていなかった。更に、特開昭50-126618号
公報には、ジアルキルケトンと炭酸ジアルキルを、塩基
の存在下、溶媒としてヘキサメチルリン酸トリアミド及
び必要ならばベンゼンを添加して反応させて、β-ケト
エステルを製造する方法が開示されている。しかしなが
ら、この方法の追試実験(後述の比較例3に記載)を当
方の発明者らが行ったところ、目的とするβ-ケトエス
テルの収率が極端に低下すると共に、ジアルキルエーテ
ルが大量に副生した。前記ジアルキルエーテルは、低沸
点の可燃性気体又は液体であって取り扱いが非常に困難
であり、安全性や生産性を考慮した大量製造において
は、出来るだけその発生を抑制する必要があった。
ち、副生物であるジアルキルエーテルの発生等の上記問
題点を解決し、一般式(1)で示されるメチルケトン類
と炭酸ジアルキルから高収率でβ-ケトエステルを得る
ことが出来る、工業的に好適なβ-ケトエステルの製造
法を提供するものである。
(1)
子又はアルキル基を示す。また、R1とR2は連結して環
を形成していても良い。)
(2)
下、炭化水素及びハロゲン化炭化水素から選ばれる少な
くとも一つの反応溶媒中で、アルコールを留出させなが
ら反応させて、一般式(3)
子又はアルキル基、R3はアルキル基を示す。また、R1
とR2は連結して環を形成していても良い。)
の塩を生成させた後、中和してβ-ケトエステルを得る
ことを特徴とするβ-ケトエステルの製造法によって解
決される。
般式(1)で示されるメチルケトン類中のR 1はアルキ
ル基又はフェニル基である。アルキル基としては、特に
炭素数1〜15のアルキル基が好ましく、例えば、メチル
基、エチル基、プロピル基(直鎖状又は分岐状)、ブチ
ル基(直鎖状又は分岐状)、ペンチル基(直鎖状又は分
岐状)、ヘキシル基(直鎖状又は分岐状)、ヘプチル基
(直鎖状又は分岐状)、オクチル基(直鎖状又は分岐
状)、ノニル基(直鎖状又は分岐状)、デシル基(直鎖
状又は分岐状)、ウンデシル基(直鎖状又は分岐状)、
ドデシル基(直鎖状又は分岐状)、トリデシル基(直鎖
状又は分岐状)、テトラデシル基(直鎖状又は分岐
状)、ペンタデシル基(直鎖状又は分岐状)が挙げられ
るが、好ましくはメチル基、エチル基、n-プロピル基、
n-ブチル基、n-ペンチル基、n-ヘキシル基、n-ヘプチル
基、n-オクチル基、n-ノニル基、n-デシル基、n-ウンデ
シル基、n-ドデシル基、n-トリデシル基、n-テトラデシ
ル基、n-ペンタデシル基が挙げられる。
(1)で示されるメチルケトン類中のR 2は水素原子又
はアルキル基である。アルキル基としては、特に炭素数
1〜15のアルキル基が好ましく、例えば、メチル基、エ
チル基、プロピル基(直鎖状又は分岐状)、ブチル基
(直鎖状又は分岐状)、ペンチル基(直鎖状又は分岐
状)、ヘキシル基(直鎖状又は分岐状)、ヘプチル基
(直鎖状又は分岐状)、オクチル基(直鎖状又は分岐
状)、ノニル基(直鎖状又は分岐状)、デシル基(直鎖
状又は分岐状)、ウンデシル基(直鎖状又は分岐状)、
ドデシル基(直鎖状又は分岐状)、トリデシル基(直鎖
状又は分岐状)、テトラデシル基(直鎖状又は分岐
状)、ペンタデシル基(直鎖状又は分岐状)が挙げられ
るが、好ましくはメチル基、エチル基、n-プロピル基、
n-ブチル基、n-ペンチル基、n-ヘキシル基、n-ヘプチル
基、n-オクチル基、n-ノニル基、n-デシル基、n-ウンデ
シル基、n-ドデシル基、n-トリデシル基、n-テトラデシ
ル基、n-ペンタデシル基が挙げられる。
(1)で示されるメチルケトン類中のR 1とR2は連結し
て環を形成していても良い。連結することで形成される
基としては、例えば、シクロプロピル基、シクロブチル
基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、シクロヘプ
チル基、シクロオクチル基、シクロノニル基、シクロデ
シル基、シクロウンデシル基、シクロドデシル基、シク
ロトリデシル基、シクロテトラデシル基、シクロペンタ
デシル基が挙げられるが、好ましくはシクロプロピル
基、シクロブチル基、シクロペンチル基、シクロヘキシ
ル基、シクロヘプチル基、シクロオクチル基が挙げられ
る。
(1)で示されるメチルケトン類の具体例としては、メ
チルエチルケトン、メチルn-プロピルケトン、メチルi-
プロピルケトン、メチルn-ブチルケトン、メチルi-ブチ
ルケトン、メチルs-ブチルケトン、メチルn-ペンチルケ
トン、メチルi-ペンチルケトン、メチルネオペンチルケ
トン、メチルs-ペンチルケトン、メチルn-ヘキシルケト
ン、メチルi-ヘキシルケトン、メチルネオヘキシルケト
ン、メチルs-ヘキシルケトン、メチルn-ヘプチルケト
ン、メチルi-ヘプチルケトン、メチルネオヘプチルケト
ン、メチルs-ヘプチルケトン、メチルn-オクチルケト
ン、メチルi-オクチルケトン、メチルネオオクチルケト
ン、メチルs-オクチルケトン、メチルn-ノニルケトン、
メチルi-ノニルケトン、メチルネオノニルケトン、メチ
ルs-ノニルケトン、メチルn-デシルケトン、メチルi-デ
シルケトン、メチルネオデシルケトン、メチルs-デシル
ケトン、メチルn-ウンデシルケトン、メチル-iウンデシ
ルケトン、メチルネオウンデシルケトン、メチルs-ウン
デシルケトン、メチルn-ドデシルケトン、メチルi-ドデ
シルケトン、メチルネオドデシルケトン、メチルs-ドデ
シルケトン、メチルn-トリデシルケトン、メチルi-トリ
デシルケトン、メチルネオトリドデシルケトン、メチル
s-トリドデシルケトン、メチルn-テトラデシルケトン、
メチルi-テトラデシルケトン、メチルネオテトラデシル
ケトン、メチルs-テトラデシルケトン、メチルn-ペンタ
デシルケトン、メチルi-ペンタデシルケトン、メチルネ
オペンタデシルケトン、メチルs-ペンタデシルケトン、
メチルn-ヘキサデシルケトン、メチルi-ヘキサデシルケ
トン、メチルネオヘキサデシルケトン、メチルs-ヘキサ
デシルケトン、メチルシクロプロピルケトン、メチルシ
クロブチルケトン、メチルシクロペンチルケトン、メチ
ルシクロヘキシルケトン、メチルシクロヘプチルケト
ン、メチルシクロオクチルケトン、メチルシクロノニル
ケトン、メチルシクロデシルケトン、メチルウンデシル
ケトン、メチルシクロドデシルケトン、メチルシクロト
リデシルケトン、メチルシクロテトラデシルケトン、メ
チルシクロペンタデシルケトン、メチルベンジルケトン
が挙げられるが、好ましくはメチルエチルケトン、メチ
ルn-プロピルケトン、メチルi-プロピルケトン、メチル
n-ブチルケトン、メチルn-ペンチルケトン、メチルn-ヘ
キシルケトン、メチルn-ヘプチルケトン、メチルn-オク
チルケトン、メチルn-ノニルケトン、メチルn-デシルケ
トン、メチルn-ウンデシルケトン、メチルn-ドデシルケ
トン、メチルn-トリデシルケトン、メチルn-テトラデシ
ルケトン、メチルn-ペンタデシルケトン、メチルシクロ
プロピルケトン、メチルシクロブチルケトン、メチルシ
クロペンチルケトン、メチルシクロヘキシルケトン、メ
チルシクロヘプチルケトン、メチルシクロオクチルケト
ンが使用される。
(2)で示される炭酸ジアルキル中のR 3はアルキル基
である。アルキル基としては、特に炭素数1〜10のアル
キル基が好ましく、例えば、メチル基、エチル基、プロ
ピル基(直鎖状又は分岐状)、ブチル基(直鎖状又は分
岐状)、ペンチル基(直鎖状又は分岐状)、ヘキシル基
(直鎖状又は分岐状)、ヘプチル基(直鎖状又は分岐
状)、オクチル基(直鎖状又は分岐状)、ノニル基(直
鎖状又は分岐状)、デシル基(直鎖状又は分岐状)が挙
げられるが、好ましくはメチル基、エチル基、プロピル
基(直鎖状又は分岐状)、ブチル基(直鎖状又は分岐
状)が挙げられる。
(2)で示される炭酸ジアルキルの具体例としては、炭
酸ジメチル、炭酸ジエチル、炭酸ジn-プロピル、炭酸ジ
i-プロピル、炭酸ジn-ブチル、炭酸ジi-ブチル、炭酸ジ
t-ブチル、炭酸ジn-ペンチル、炭酸ジi-ペンチル、炭酸
ジt-ペンチル、炭酸ジn-ヘキシル、炭酸ジi-ヘキシル、
炭酸ジt-ヘキシル、炭酸ジn-ヘプチル、炭酸ジi-ヘプチ
ル、炭酸ジt-ヘプチル、炭酸ジn-オクチル、炭酸ジi-オ
クチル、炭酸ジt-オクチル、炭酸ジn-ノニル、炭酸ジi-
ノニル、炭酸ジt-ノニル、炭酸ジn-デシル、炭酸ジi-デ
シル、炭酸ジt-デシルが挙げられるが、好ましくは炭酸
ジメチル、炭酸ジエチル、炭酸ジn-プロピル、炭酸ジi-
プロピル、炭酸ジn-ブチル、炭酸ジi-ブチル、炭酸ジt-
ブチルが使用される。これら炭酸ジアルキルの使用量
は、メチルケトン類に対して好ましくは1〜50倍モル、
更に好ましくは1.5〜10倍モルである。
アルコラート、特にアルカリ金属又はアルカリ土類金属
のアルコラートが好ましい。その具体例としては、ナト
リウムメトキシド、ナトリウムエトキシド、ナトリウム
n-プロポキシド、ナトリウムi-プロポキシド、ナトリウ
ムn-ブトキシド、ナトリウムt-ブトキシド、カリウムメ
トキシド、カリウムエトキシド、カリウムn-プロポキシ
ド、カリウムi-プロポキシド、カリウムn-ブトキシド、
カリウムt-ブトキシド、マグネシウムメトキシド、マグ
ネシウムエトキシド、マグネシウムn-プロポキシド、マ
グネシウムi-プロポキシド、マグネシウムn-ブトキシ
ド、カルシウムメトキシド、カルシウムエトキシド、カ
ルシウムn-プロポキシド、カルシウムi-プロポキシドが
挙げられるが、好ましくはナトリウムメトキシド、ナト
リウムエトキシド、カリウムメトキシド、カリウムエト
キシド、更に好ましくはナトリウムメトキシドが使用さ
れる。これら金属アルコラートの使用量は、メチルケト
ン類に対して好ましくは0.5〜2.5倍モル、更に好ましく
は1.0〜2.0倍モルである。
ルコール溶液のいずれの状態で用いても良い。前記低級
アルコールとしては、メタノール、エタノール、n-プロ
パノール、i-プロパノール、n-ブタノール、i-ブタノー
ル、t-ブタノールが挙げられる。この時使用する低級ア
ルコールの量は、金属アルコラートに対して好ましくは
1〜30重量倍、更に好ましくは2〜20重量倍である。
は、反応を阻害しないものなら特に制限はないが、炭化
水素及びハロゲン化炭化水素から選ばれる少なくとも一
つの反応溶媒であり、常圧での沸点が、好ましくは20〜
150℃、更に好ましくは35〜130℃のものが使用される。
そのような反応溶媒の具体例としては、n-ペンタン、n-
ヘキサン、n-ヘプタン、i-ヘプタン、n-オクタン、i-オ
クタン等の鎖状の非ハロゲン化脂肪族炭化水素類;1,1,
1-トリクロロエタン、1,1-ジクロロエタン、1,2-ジクロ
ロエタン、塩化n-プロピル、塩化i-プロピル、臭化n-プ
ロピル、臭化i-プロピル、ヨウ化n-プロピル、ヨウ化i-
プロピル、塩化n-ブチル、臭化n-ブチル、1-クロロ-2-
メチルプロパン、2-クロロ-2-メチルプロパン等の鎖状
のハロゲン化脂肪族炭化水素類;シクロペンタン、シク
ロヘキサン、メチルシクロヘキサン等の環状の非ハロゲ
ン化脂肪族炭化水素類;シクロペンチルクロライド等の
環状のハロゲン化脂肪族炭化水素類;トルエン等の非ハ
ロゲン化芳香族炭化水素類;フルオロベンゼン等のハロ
ゲン化芳香族炭化水素類が挙げられる。これら溶媒の使
用量は、メチルケトン類に対して、好ましくは0.1〜80
重量倍、更に好ましくは0.5〜10重量倍である。
類、炭酸ジアルキル及び前記反応溶媒を混合し、加熱攪
拌しながら塩基(金属アルコラート)を添加する等の方
法によって、生成するアルコールを留出させながら、常
圧下又は減圧下で行われる。その際の反応温度は、好ま
しくは20〜150℃、更に好ましくは35〜130℃である。
ルエーテルが発生する。これは、反応液及び留出液中に
溶解しているものと、気体又は液体として系外に放出さ
れるものとがあるが、本反応において問題となるのは、
留出液中に溶解しているものと、気体又は液体として系
外に放出されるものである。本発明の方法では、それら
ジアルキルエーテルの発生量を抑制することが出来る。
ン類、炭酸ジアルキル、反応溶媒及び金属アルコラート
の仕込み順序は特に限定されないが、加温した反応混合
液(メチルケトン類、炭酸ジアルキル及び反応溶媒の混
合液)中に金属アルコラートを添加する方法が、副生成
物であるジアルキルエーテル発生の抑制にはより望まし
い。
-ケトエステルは、硫酸、塩酸、硝酸、リン酸等の無機
酸;シュウ酸、酢酸等の有機酸で反応混合物を中和した
後、蒸留や再結晶等の公知の方法によって分離精製され
る。
具体的に説明する。なお、収率は全て仕込みメチルケト
ン類基準である。また、ジアルキルエーテル量は、留出
液中に溶解しているものと、系外に放出されるものとの
合計量である。
16.2g(2.4mol)及びシクロヘキサン67.3gの混合液を攪拌
しながら78℃まで加熱した後、78〜85℃でナトリウムメ
トキシド粉末28.1g(0.5mol)をシクロヘキサン67.3gに懸
濁させたものを45分間かけて滴下した。なお、滴下中に
生成したメタノールは留出させた。更に、メタノールを
留出させながら78〜85℃で50分間加熱攪拌した。この反
応混合物を冷却し、10℃以下を保ちながら希塩酸で中和
した後、有機相を分離した。この有機相をガスクロマト
グラフィーにより分析したところ、目的とするメチル 4
-メチル-3-オキソペンタノエート48.4g(収率83.9%)が
生成していた。また、この時の発生したジメチルエーテ
ル量は0.9gであった。
44.1g(1.6mol)の混合液を攪拌しながら90℃まで加熱し
た後、85〜90℃でナトリウムメトキシド粉末28.1g(0.5m
ol)を炭酸ジメチル72.1g(0.8mol)に懸濁させたものを45
分間かけて滴下した。なお、滴下中に生成したメタノー
ルは留出させた。更に、メタノールを留出させながら85
〜90℃で30分間加熱攪拌した。この反応混合物を冷却
し、10℃以下を保ちながら希塩酸で中和した後、有機相
を分離した。この有機相をガスクロマトグラフィーによ
り分析したところ、目的とするメチル 4-メチル-3-オキ
ソペンタノエート48.3g(収率83.8%)が生成していた。
また、この時の発生したジメチルエーテル量は1.9gであ
った。
16.2g(2.4mol)及びシクロヘキサン67.3gの懸濁液を攪拌
しながら78℃まで加熱した後、78〜85℃でナトリウムメ
トキシド粉末28.1g(0.5mol)を15分間かけて添加した。
なお、滴下中に生成したメタノールは留出させた。更
に、メタノールを留出させながら78〜85℃で1時間加熱
攪拌した。この反応混合物を冷却し、10℃以下を保ちな
がら希塩酸で中和した後、有機相を分離した。この有機
相をガスクロマトグラフィーにより分析したところ、目
的とするメチル 4-メチル-3-オキソペンタノエート48.1
g(収率83.4%)が生成していた。また、この時の発生し
たジメチルエーテル量は1.0gであった。
末33.7g(0.6mol)及びシクロヘキサン67.3gの懸濁液を攪
拌しながら78℃まで加熱した後、78〜85℃でメチルi-プ
ロピルケトン34.5g(0.4mol)を45分間かけて滴下した。
なお、滴下中に生成したメタノールは留出させた。更
に、メタノールを留出させながら78〜85℃で50分間加熱
攪拌した。この反応混合物を冷却し、10℃以下を保ちな
がら希塩酸で中和した後、有機相を分離した。この有機
相をガスクロマトグラフィーにより分析したところ、目
的とするメチル 4-メチル-3-オキソペンタノエート48.0
g(収率83.2%)が生成していた。また、この時の発生し
たジメチルエーテル量は1.5gであった。
粉末33.7g(0.6mol)の懸濁液を攪拌しながら90℃まで加
熱した後、85〜90℃でメチルi-プロピルケトン34.5g(0.
4mol)を45分間かけて滴下した。なお、滴下中に生成し
たメタノールは留出させた。更に、メタノールを留出さ
せながら85〜90℃で20分間加熱攪拌した。この反応混合
物を冷却し、10℃以下を保ちながら希塩酸で中和した
後、有機相を分離した。この有機相をガスクロマトグラ
フィーにより分析したところ、目的とするメチル 4-メ
チル-3-オキソペンタノエート48.4g(収率83.9%)が生成
していた。また、この時の発生したジメチルエーテル量
は3.8gであった。
末33.7g(0.6mol)、シクロヘキサン67.3g及びヘキサメチ
ルリン酸トリアミド80ml(0.46mol)の懸濁液を攪拌しな
がら78℃まで加熱した後、77〜78℃でメチルi-プロピル
ケトン34.5g(0.4mol)を45分間かけて滴下した。なお、
滴下中に生成したメタノールは留出させた。更に、メタ
ノールを留出させながら78〜80℃で50分間加熱攪拌し
た。この反応混合物を冷却し、10℃以下を保ちながら希
塩酸で中和した後、有機相を分離した。この有機相をガ
スクロマトグラフィーにより分析したところ、目的とす
るメチル 4-メチル-3-オキソペンタノエート15.9g(収率
27.6%)が生成していた。また、この時の発生したジメ
チルエーテル量は3.6gであった。
ol)をメチルn-ブチルケトン40.1g(0.4mol)に変えたこと
以外は、実施例1と同様に反応を行った。その結果、目
的とするメチル 3-オキソヘプタノエート51.6g(収率81.
5%)が生成していた。また、この時の発生したジメチル
エーテル量は1.0gであった。この溶液を減圧蒸留(4〜5
torr/77〜80℃)し、メチル 3-オキソヘプタノエート49.
6g(収率78.4%)を単離した。
ol)をメチルn-トリデシルケトン90.6g(0.4mol)に変えた
こと以外は、実施例1と同様に反応を行った。その結
果、目的とするメチル 3-オキソヘキサデカノエート96.
6g(収率84.9%)が生成していた。また、この時の発生し
たジメチルエーテル量は1.0gであった。この反応混合物
中の溶媒を減圧下で留去し、釜残にメタノール40mlと水
80mlを加えて一旦50℃まで加温して均一溶液にしたもの
を、5℃まで冷却した。析出した結晶を濾過し、30℃で
減圧乾燥させて、無色粉末のメチル 3-オキソヘキサデ
カノエート93.5g(収率82.1%)を単離した。
ol)をメチルシクロプロピルケトン33.6g(0.4mol)に変え
たこと以外は、実施例1と同様に反応を行った。その結
果、目的とするメチル 3-シクロプロピル-3-オキソプロ
パノエート51.1g(収率89.9%)が生成していた。また、
この時の発生したジメチルエーテル量は0.1gであった。
末23.8g(0.4mol)及びn-ヘキサン68.9gの懸濁液を攪拌し
ながら70℃まで加熱した後、65〜70℃でメチルエチルケ
トン28.8g(0.4mol)を45分間かけて滴下した。なお、滴
下中に生成したメタノールは留出させた。更に、メタノ
ールを留出させながら65〜70℃で40分間加熱攪拌した。
この反応混合物を冷却し、10℃以下を保ちながら希塩酸
で中和した後、有機相を分離した。この有機相をガスク
ロマトグラフィーにより分析したところ、目的とするメ
チル 3-オキソペンタノエート33.8g(収率65.0%)が生成
していた。また、この時の発生したジメチルエーテル量
は0.3gであった。
粉末28.1g(0.5mol)の懸濁液を攪拌しながら90℃まで加
熱した後、85〜90℃でメチルエチルケトン28.8g(0.4mo
l)を45分間かけて滴下した。なお、滴下中に生成したメ
タノールは留出させた。更に、メタノールを留出させな
がら85〜90℃で20分間加熱攪拌した。この反応混合物を
冷却し、10℃以下を保ちながら希塩酸で中和した後、有
機相を分離した。この有機相をガスクロマトグラフィー
により分析したところ、目的とするメチル 3-オキソペ
ンタノエート33.3g(収率64.0%)が生成していた。ま
た、この時の発生したジメチルエーテル量は3.0gであっ
た。
16.2g(2.4mol)及び1,2-ジクロロエタン79.2gの混合液を
攪拌しながら81℃まで加熱した後、80〜88℃でナトリウ
ムメトキシド粉末28.1g(0.5mol)を1,2-ジクロロエタン7
9.2gに懸濁させたものを45分間かけて滴下した。なお、
滴下中に生成したメタノールは留出させた。更に、メタ
ノールを留出させながら80〜88℃で50分間加熱攪拌し
た。この反応混合物を冷却し、10℃以下を保ちながら希
塩酸で中和した後、有機相を分離した。この有機相をガ
スクロマトグラフィーにより分析したところ、目的とす
るメチル 4-メチル-3-オキソペンタノエート48.6g(収率
84.3%)が生成していた。また、この時の発生したジメ
チルエーテル量は0.9gであった。
アルキルから高収率でβ-ケトエステルを得ることが出
来、また、副生するジアルキルエーテルの発生を大幅に
低減することが出来る、工業的に好適なβ-ケトエステ
ルの製造法を提供することが出来る。
Claims (2)
- 【請求項1】一般式(1) 【化1】 (式中、R1はアルキル基又はフェニル基、R2は水素
原子又はアルキル基を示す。また、R1とR2は連結し
て環を形成していても良い。)で示されるメチルケトン
類と、一般式(2) 【化2】 (式中、R3はメチル基を示す。)で示される炭酸ジア
ルキルとを塩基の存在下、シクロヘキサン中で、アルコ
ールを留去させながら反応させて、一般式(3) 【化3】 (式中、R1はアルキル基又はフェニル基、R2は水素
原子又はアルキル基、R3はメチル基を示す。また、R
1とR2は連結して環を形成していても良い。)で示さ
れるβ−ケトエステル及び/又はその塩を生成させた
後、中和してβ−ケトエステルを得ることを特徴とする
β−ケトエステルの製造法。 - 【請求項2】メチルケトン類と炭酸ジアルキルとシクロ
ヘキサンからなる反応混合物中に、塩基を添加して反応
させる請求項1記載のβ−ケトエステルの製造法。
Priority Applications (1)
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JP13935499A JP3520806B2 (ja) | 1998-05-22 | 1999-05-20 | β−ケトエステルの製造法 |
Applications Claiming Priority (3)
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JP14176998 | 1998-05-22 | ||
JP10-141769 | 1998-05-22 | ||
JP13935499A JP3520806B2 (ja) | 1998-05-22 | 1999-05-20 | β−ケトエステルの製造法 |
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Publication Number | Publication Date |
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JP2000044515A JP2000044515A (ja) | 2000-02-15 |
JP3520806B2 true JP3520806B2 (ja) | 2004-04-19 |
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JP13935499A Expired - Fee Related JP3520806B2 (ja) | 1998-05-22 | 1999-05-20 | β−ケトエステルの製造法 |
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JP (1) | JP3520806B2 (ja) |
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-
1999
- 1999-05-20 JP JP13935499A patent/JP3520806B2/ja not_active Expired - Fee Related
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