JP3520381B2 - インクジェット記録用インク組成物 - Google Patents

インクジェット記録用インク組成物

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JP3520381B2 JP12397195A JP12397195A JP3520381B2 JP 3520381 B2 JP3520381 B2 JP 3520381B2 JP 12397195 A JP12397195 A JP 12397195A JP 12397195 A JP12397195 A JP 12397195A JP 3520381 B2 JP3520381 B2 JP 3520381B2
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    • C09D11/328Inkjet printing inks characterised by colouring agents characterised by dyes
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    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C245/00Compounds containing chains of at least two nitrogen atoms with at least one nitrogen-to-nitrogen multiple bond
    • C07C245/02Azo compounds, i.e. compounds having the free valencies of —N=N— groups attached to different atoms, e.g. diazohydroxides
    • C07C245/06Azo compounds, i.e. compounds having the free valencies of —N=N— groups attached to different atoms, e.g. diazohydroxides with nitrogen atoms of azo groups bound to carbon atoms of six-membered aromatic rings
    • C07C245/10Azo compounds, i.e. compounds having the free valencies of —N=N— groups attached to different atoms, e.g. diazohydroxides with nitrogen atoms of azo groups bound to carbon atoms of six-membered aromatic rings with nitrogen atoms of azo groups bound to carbon atoms of six-membered aromatic rings being part of condensed ring systems

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の背景】発明の分野 黒色再現性に優れたインク組成物およびそれを用いたイ
ンクジェット記録方法に関する。
【0002】背景技術 インクジェット記録用インク組成物には、一般的に次の
ような良好な特性が要求される。 (1)種々の記録媒体、とりわけ普通紙、において良好
な印字品質、画像品質を実現できること。 (2)印字物を印字後すぐに擦っても印字が汚れないよ
う、速やかに印字が乾燥すること。 (3)記録ヘッドノズルより、目詰まりや、ドット抜
け、液滴の飛行曲りなどがなく、安定してインク滴が吐
出されること。 (4)印字物が耐水性を有し、水と接触しても印字が消
えたり、水とともに流れたりしないこと。 (5)インク組成物を長期に保存してもその性質を変化
させない保存安定性を有すること。 (6)インクと接触するプリンタ部材を侵さないもので
あること。
【0003】とりわけ、黒色インク組成物は、インクジ
ェット記録用インク組成物として、モノカラーおよびフ
ルカラーのいずれにも使用される重要なインク組成物で
あるため、上記特性を満足することが強く要求される。
【0004】以上の特性を満足することを目指して、種
々の黒色インク組成物が提案されている。
【0005】例えば、黒色インクの染料としては、C.
I.フードブラック2(特開昭59−93766号公報
など)や、それと類似の構造を持つ染料(特開平3−9
1577号公報など)が従来広く用いられている。ま
た、特定のインク組成物によって、耐光性などの性質を
改善使用とする試みもなされている(特開平2−362
79号公報)。また、印字の耐水性を向上させるための
提案もいくつかなされている(例えば、特開平3−91
577号、特開平4−226175号、特開平4−23
3975号など)。
【0006】さらに、米国特許第4,963,189号
および同第5,203,912号には、後記する式
(I)の染料と一部重複する染料が記載されている。こ
の染料は塩基性の水には容易に溶解しながら、一方で中
性の水には溶解しないという性質を有する。これらの公
報に記載のインク組成物によれば、この性質を利用し
て、印字物の耐水性の向上を図ることが出来るとされて
いる。
【0007】しかしながら、上記従来のインク組成物も
改善の余地を残すものであり、良好な上記特性(1)〜
(6)を有するインク組成物への希求は依然とし存在し
ているといえる。
【0008】
【発明の概要】本発明者らは、今般、特定構造の染料
と、特定の成分とを組み合わせることで、優れた特性の
インク組成物が得られることを見出した。従って、本発
明は、インク組成物に要求される種々の特性、とりわけ
上記(1)〜(6)の特性、をバランスよく満足するイ
ンク組成物の提供をその目的としている。
【0009】具体的には、印字品質、印字乾燥性、耐目
詰まり性、耐水性、保存安定性、記録ヘッドなどのイン
ク流路を構成する部材を侵さないなどの特性を満足する
インクジェット記録用インク組成物の提供をその目的と
している。そして、本発明によるインク組成物は、下記
の式(I)で表される染料と、グリセリンと、ピロリド
ンと、一価低級アルコールと、トリ(ヒドロキシアルキ
ル)アミンと、少なくとも一種以上の、元素周期Iaお
よびIIa族からなる群から選択される金属元素の水酸化
物と、水とを含んでなるものである。
【化2】 (式中、Rは、フェニル基またはナフチル基を表し、
このフェニル基およびナフチル基は、ヒドロキシル、−
NH、−SOM、および−COOM(ここで、Mは
水素原子、またはアルカリ金属、アンモニア、若しくは
アミン類由来のカチオン種を表す)からなる群から選択
される基で場合により置換されていてもよく、Rは、
カルボキシアルキル基(ここで、カルボキシ基はアルカ
リ金属またはアンモニアと塩を形成していてもよい);
置換されていてもよいアルコキシアルキル基;置換され
ていてもよいフェニル基;またはアルカノイル基を表
し、R、RおよびRは、同一または異なっていて
もよく、それぞれ水素原子または−SOM(ここで、
Mは上で定義したものと同じ意味を表す)を表すが、但
し、Rが−SOMで置換されたフェニル基を表し、
かつR、R、およびRのいずれもが−SOMを
表す場合は除く)
【0010】
【発明の具体的説明】本発明によるインク組成物は、上
記の式(I)の染料と、グリセリンと、ピロリドンと、
一価低級アルコールと、トリ(ヒドロキシルアルキル)
アミンと、水とを少なくとも含んでなるものである。
【0011】一般式(I)においてRが表すフェニル
基またはナフチル基は未置換であっても置換されていて
もよい。Rが置換フェニル基を表す場合、モノ置換
(好ましくは、3−位または4−位置換)フェニル基、
およびジ置換(好ましくは2,4−位、または3,5−
位ジ置換)フェニル基である化合物が好ましい。好まし
い置換基としては、ヒドロキシル、−NH、スルホン
酸基、およびカルボキシ基が挙げられる。このスルホン
酸基およびカルボキシ基は、遊離の酸であっても塩を形
成していてもよい。好ましい塩としては、アルカリ金
属、アンモニア、アミン(好ましくは、トリ(ヒドロキ
シC1−6アルキル)アミン)との塩が挙げられる。
【0012】さらにRが表すナフチル基は、1−また
は2−ナフチルいずれであってもよく、また未置換であ
っても置換されていてもよい。Rが置換ナフチルであ
る場合、好ましい置換基としては、前記フェニル基の場
合と同様のものが挙げられる。
【0013】また、一般式(I)においてRが表すカ
ルボキシアルキル基は、好ましくはカルボキシC1−6
アルキル基、より好ましくはカルボキシC1−4アルキ
ル基である。このカルボキシ基はアルカリ金属またはア
ンモニアと塩を形成しているのが好ましい。また、R
が表すアルコキシアルキル基は、好ましくはC1−6
ルコキシC1−6アルキル基、より好ましくはC1−4
アルコキシC1−4アルキル基である。このアルコキシ
アルキル基に存在する一以上の水素原子は置換されてい
てもよく、好ましい置換基の例としてはヒドロキシル、
−NHなどが挙げられる。また、Rが表すフェニル
基は置換されていてもよく、好ましい置換基の例として
はヒドロキシル、−NHなどが挙げられる。またさら
に、Rが表すアルカノイル基は好ましくはC1−6
ルカノイル基、より好ましくはC1−4アルカノイル基
である。
【0014】一般式(I)においてR、R、および
は、同一または異なっていてもよく、それぞれ水素
原子またはスルホン酸基を表す。このスルホン酸基は遊
離の酸であっても塩を形成していてもよい。好ましい塩
としては、アルカリ金属、アンモニア、アミン(好まし
くは、トリ(ヒドロキシC1−6アルキル)アミン)と
の塩が挙げられる。
【0015】一般式(I)において、Rが−SO
で置換されたフェニル基を表し、かつ、R、R、お
よびRのいずれもが−SOMを表す化合物は、本発
明によるインク組成物には利用することができない。本
発明者らの実験によれば、このような化合物群を用いた
インク組成物は好ましい諸特性を示さなかったからであ
る。
【0016】式(I)で表される化合物の好ましい具体
例を示せば、次の表に示される通りである。
【0017】
【化3】
【0018】
【化4】
【0019】
【化5】
【0020】
【化6】
【0021】上記式(I)の染料は、公知の方法または
それに類似する方法を用いて製造することができる。例
えば、式(I)の染料は特開平2−140270号公
報、カラーインデックス第3版(Colour Index, Third E
dition, The society of Dyersand Colourists)に記載
の方法によって製造することができる。
【0022】上記式(I)の染料は、塩基性下では水に
可溶であるが、中性下では水に不要となる性質を有す
る。従って、本発明によるインク組成物はそのpHが塩
基性にあることが好ましい。但し、あまりに高い塩基性
は染料を分解してしまうおそれがあるので避けるのが好
ましい。本発明の好ましい態様によれば、インク組成物
のpHは8.5〜11程度の範囲にあるのが好ましく、
より好ましくは8.5〜10程度の範囲である。このイ
ンク組成物のpHは、後記するインクの組成、とりわけ
トリ(ヒドロキシアルキル)アミンの添加量により調製
される。
【0023】本発明によるインク組成物は、上記一般式
(I)の染料を、1〜5重量%の範囲で含有するのが好
ましく、より好ましくは1〜3重量%である。
【0024】本発明によるインク組成物において、グリ
セリンの添加量はインク組成物の良好な諸特性が得られ
る範囲で、とりわけ良好なインク組成物の吐出安定性が
得られる範囲で適宜決定されてよいが、好ましくは1〜
10重量%程度であり、より好ましくは3〜10重量%
程度である。
【0025】また、本発明によるインク組成物におい
て、ピロリドンは、好ましくは2−ピロリドン、N−
(2−ヒドロキシエチル)−2−ピロリドンであり、よ
り好ましくは2−ピロリドンである。これらのピロリド
ンは二種以上混合されて用いられてもよい。ピロリドン
の添加量はインク組成物の良好な諸特性が得られる範囲
で、とりわけ良好な印字安定性および色再現性が得られ
る範囲で適宜決定されてよいが、好ましくは0.5〜1
0重量%程度であり、より好ましくは2〜6重量%程度
である。
【0026】本発明の好ましい態様によれば、本発明に
よるインク組成物は、グリセリンとピロリドンとを重量
基準で3:1〜2:3の比で含んでなり、好ましくは
3:1〜1:1の比で含んでなる。グリセリンとピロリ
ドンを上記比で含むことで、インク組成物と接触する記
録ヘッド、インク流路などを構成する材料への悪影響を
より有効に防止することができる。ピロリドンを含んで
なるインク組成物は、ピロリドンの高い溶解性に起因す
ると思われる、記録ヘッド、インク流路などを構成する
材料の溶解、膨張、割れ、または表面の荒れなどの現象
が見られる。このような現象をインク組成物のアタック
性と呼ぶことがある。グリセリンとピロリドンとが上記
比の範囲にあることで、インク組成物のアタック性を有
効に抑制することができるので有利である。
【0027】本発明によるインク組成物に含まれるトリ
(ヒドロキシアルキル)アミンは、好ましくはトリ(ヒ
ドロキシC1−6アルキル)アミンであり、より好まし
くはトリ(ヒドロキシC1−4アルキル)アミンであ
る。最も好ましくはトリエタノールアミンである。トリ
(ヒドロキシアルキル)アミンの添加量はインク組成物
の良好な諸特性が得られる範囲で、とりわけインク組成
物のpHが塩基性であるように適宜決定されてよいが、
好ましくは0.1〜2重量%程度、より好ましくは0.
3〜1重量%程度である。
【0028】本発明によるインク組成物に含まれる一価
低級アルコールは、好ましくは炭素数1〜6の一価アル
コールであり、より好ましくは炭素数1〜4の一価アル
コールである。最も好ましくはエタノールである。この
アルコールの添加量は、インク組成物の良好な諸特性が
得られる範囲で、とりわけ良好な印字物の乾燥性が得ら
れる範囲で適宜決定されてよいが、1〜10重量%程度
が好ましく、より好ましくは3〜6重量%程度である。
【0029】本発明の好ましい態様によれば、本発明に
よるインク組成物は、元素周期IaおよびIIa族からな
る群から選択される金属元素の水酸化物を少なくとも一
つ含んでなるのが好ましい。この金属水酸化物の添加に
より、本発明によるインク組成物の諸特性、とりわけ目
詰まり回復性がより改善されるので有利である。金属酸
化物の好ましい具体例としては、LiOH、NaOH、
KOHなどが挙げられる。その添加量は、インク組成物
の諸特性、とりわけ目詰まり回復性が改善される範囲で
適宜決定されてよいが、0.01〜1重量%程度が好ま
しく、より好ましくは0.05〜0.5重量%程度であ
る。
【0030】また、本発明の好ましい態様によれば、本
発明によるインク組成物は、C.I.ダイレクトブラッ
ク154および/またはC.I.ダイレクトブラック1
68をさらに含んでなるのが好ましい。このC.I.ダ
イレクトブラック154およびC.I.ダイレクトブラ
ック168は、染料であると同時に、界面活性な性質を
併せ持つものである。よって、その添加は、ガラス、ニ
ッケル、ステンレス、プラスチック、感光性樹脂などか
らなるヘッド構成およびインク流路へのインク組成物の
濡れ性を改善する。その結果、記録ヘッドおよびインク
流路の親水処理を省略でき、またインクの充填が容易と
なるので好ましい。さらに、記録ヘッドまたはインク流
路に入り込んだ気泡が容易に排出される点でも有利であ
る。C.I.ダイレクトブラック154および/または
C.I.ダイレクトブラック168の添加量は合計で
0.01〜1重量%程度が好ましく、より好ましくは
0.1〜0.5重量%程度である。
【0031】さらに本発明によるインク組成物はインク
組成物の諸特性の改善のために必要により種々の添加剤
を添加することができ、例えば粘度調整剤、表面張力調
整剤、比抵抗調整剤、防カビ剤、キレート剤などを添加
することができる。
【0032】本発明によるインク組成物の諸物性はイン
クジェット記録方法に適するよう適宜設定されてよい
が、例えばインク粘度は0〜50℃の動作時温度におい
て30mPa・s以下であるのが好ましい。さらに高速
応答性(例えば、A4サイズを2頁/分程度で印刷する
速度)を実現するためには、1.2〜20mPa・s程
度が好ましい。また、インク組成物の表面張力は0〜5
0℃の動作時温度において35〜60mN/m程度の範
囲にあるのが好ましい。
【0033】本発明によるインク組成物は、記録媒体に
印字された後、適当な熱定着手段(例えば、熱風、加熱
ロール、加熱板、赤外線など)によって加熱乾燥され、
定着されてもよい。
【0034】
【実施例】以下の実施例により本発明を更に具体的に説
明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるもので
はない。
【0035】インク組成物の製造 次の表1に記載の組成を有するインク組成物を以下の方
法によって製造した。なお、表中の染料一般式(I)化
合物No.とは、前記した式(I)の化合物の具体例を
記載下表中の化合物番号である。また、%は重量%であ
る。
【0036】まず、一価アルコール以外の全成分をそれ
ぞれ表1に記載の重量比で混合し、80℃で1時間撹拌
した。その後、撹拌を続けながら自然冷却し、温度が4
0℃以下になった段階で一価アルコールを添加した。こ
れを約20分撹拌の後、0.8μmのメンブランフィル
ターで減圧濾過し、所望のインクを得た。なお、表中の
pHはpHメータ(堀場製作所株式会社製)を用いて測
定した。
【0037】
【表1】
【0038】
【表2】
【0039】評価試験 作成した実施例および比較例のインク組成物について諸
特性を、次のように評価した。
【0040】なお、評価試験においては、インクジェッ
トプリンターMJ−500(セイコーエプソン株式会社
製)を用いた。インク供給の形態はこのプリンター用の
インクカートリッジに本実施例および比較例のインクを
充填したものを使用した。
【0041】印字を伴う評価についてはその記録媒体と
して、(a)Xerox P(富士ゼロックス株式会
社)、(b)Xerox 4024(米国Xerox株
式会社)、(c)Riocpy 6200(リコー株式
会社)、(d)Canon Dry(キャノン販売株式
会社)を用いて行った。
【0042】評価試験1:印字品位 印字を目視で観察し、画像の鮮明さを、滲みおよび濃度
の観点から次のように評価した。 ◎:滲みがなく、濃度が高い ○:やや滲みが見られるが画像には影響なく、濃度も高
い △:滲みはないか、または画像には影響ない範囲である
が、濃度が低い ×:滲みがひどく、濃度が低い
【0043】評価試験2:印字乾燥性 印字の一定時間後に、印字部を記録媒体と同種の紙のエ
ッジで擦って、印字の擦れの有無を評価した。 ◎:10秒後に擦って、擦れが確認されない ○:20秒後に擦って、擦れが確認されない △:30秒後に擦って、擦れが確認されない ×:30秒後に擦って、擦れが確認される
【0044】評価試験3−1:目詰り回復性 プリンタの記録ヘッド内にインクを充填の後、ヘッドを
キャップ位置よりずらした状態で40℃20%(湿度)
環境下に1ケ月および2ケ月間放置した。その後、印字
を開始し、正常な印字が可能となるまでのクリーニング
回数を求めた。 ◎:0〜2回 ○:3〜4回 △:5〜6回 ×:6回まで行って回復せず
【0045】評価試験3−2:印字安定性 MJ−500に搭載されているセルフチェックパターン
を用い、連続印字を行った。安定して印字を行うことの
出来た時間を次のように評価した。 ◎:24時間以上 ○:10時間以上24時間未満 ×:10時間未満
【0046】評価試験3−3:間欠印字安定性 30秒後毎に記録ヘッドよりインク滴48発分の印字を
行った。安定して印字を行うことの出来た時間を次のよ
うに評価した。 ◎:10時間以上、 ○:1時間以上10時間未満、 ×:1時間未満。
【0047】評価試験4:耐水性 印字サンプルの印字部に水滴を滴下し、自然乾燥させ
た。乾燥したサンプルの状態を次のように評価した。 ◎:初期と変化なし、 ○:わずかに染料が溶け出しているが、文字ははっきり
読み取れる △:滲みはあるが、文字は読み取れる ×:文字が滲み、読み取れない
【0048】評価試験5:保存安定性 インク組成物をテフロン製の瓶に入れ封をし、−30℃
および70℃に1ケ月放置した。放置の前後でのインク
物性・色調の変化、異物・析出物の発生を次のように評
価した。 ○:物性・色調ともに変化なく、異物・析出物もなし ×:物性・色調の変化、異物・析出物の発生の何れかま
たは両方がみられた
【0049】評価試験6:接液による長期信頼性 MJ−500プリンターの記録ヘッド、インク流路構成
部材、キャップ部構成部材をインクに浸漬し、70℃で
1ケ月放置した。放置後の、部材に溶解、膨張、割れ、
または表面の荒れなどの現象が見られるかどうか(イン
ク組成物のアタック性が観察されるかどうか)、ならび
にインクの物性変化およびインク組成物中の異物発生の
有無を調べた。その結果を次のように評価した。 ○:アタック性、物性変化、異物発生何れもなし、 ×:アタック性、物性変化、異物発生の少なくとも一つ
以上に異常あり。
【0050】以上の評価結果は次の表に示されるとおり
であった。
【0051】
【表3】
【0052】
【表4】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 竹 本 清 彦 長野県諏訪市大和三丁目3番5号 セイ コーエプソン株式会社内 (72)発明者 板 野 雅 明 長野県諏訪市大和三丁目3番5号 セイ コーエプソン株式会社内 (56)参考文献 特表 平6−504562(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C09D 11/00 - 11/20 B41J 2/01 - 2/01 B41M 5/00

Claims (12)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下記の式(I)で表される染料と、グリセ
    リンと、ピロリドンと、一価低級アルコールと、トリ
    (ヒドロキシアルキル)アミンと、少なくとも一種以上
    の元素周期Ia族の金属元素の水酸化物と、水とを含ん
    でなる、インクジェット記録用インク組成物: 【化1】 (式中、 Rは、フェニル基またはナフチル基を表し、このフェ
    ニル基およびナフチル基は、ヒドロキシル、−NH
    −SOM、および−COOM(ここで、Mは水素原
    子、またはアルカリ金属、アンモニア、若しくはアミン
    類由来のカチオン種を表す)からなる群から選択される
    基で場合により置換されていてもよく、 Rは、カルボキシアルキル基(ここで、カルボキシ基
    はアルカリ金属またはアンモニアと塩を形成していても
    よい);置換されていてもよいアルコキシアルキル基;
    置換されていてもよいフェニル基;またはアルカノイル
    基を表し、 R、RおよびRは、同一または異なっていてもよ
    く、それぞれ水素原子または−SOM(ここで、Mは
    上で定義したものと同じ意味を表す)を表すが、 但し、Rが−SOMで置換されたフェニル基を表
    し、かつR、R、およびRのいずれもが−SO
    Mを表す場合は除く)。
  2. 【請求項2】そのpHが8.5〜11である、請求項1
    記載のインク組成物。
  3. 【請求項3】式(I)の染料を1〜5重量%、グリセリ
    ンを1〜10重量%、ピロリドンを0.5〜10重量
    %、一価低級アルコールを1〜10重量%、トリ(ヒド
    ロキシアルキル)アミンを0.1〜2重量%、水を75
    〜96.5重量%含んでなる、請求項1または2記載の
    インク組成物。
  4. 【請求項4】ピロリドンが2−ピロリドンである、請求
    項1〜3のいずれか一項に記載のインク組成物。
  5. 【請求項5】グリセリンとピロリドンとを重量基準で
    3:1〜2:3の比で含んでなる、請求項1〜4のいず
    れか一項記載のインク組成物。
  6. 【請求項6】トリ(ヒドロキシアルキル)アミンがトリ
    (ヒドロキシC1−6アルキル)アミンである、請求項
    1〜5のいずれか一項に記載のインク組成物。
  7. 【請求項7】トリ(ヒドロキシアルキル)アミンがトリ
    エタノールアミンである、請求項6記載のインク組成
    物。
  8. 【請求項8】一価低級アルコールがエタノールである、
    請求項1〜7のいずれか一項記載のインク組成物。
  9. 【請求項9】前記水酸化物が、LiOH、NaOH、ま
    たはKOHである、請求項1〜8のいずれか一項記載の
    インク組成物。
  10. 【請求項10】前記水酸化物を0.01〜1重量%含ん
    でなる、請求項9記載のインク組成物。
  11. 【請求項11】C.I.ダイレクトブラック154およ
    び/またはC.I.ダイレクトブラック168をさらに
    含んでなる、請求項1〜10のいずれか一項記載のイン
    ク組成物。
  12. 【請求項12】C.I.ダイレクトブラック154およ
    び/またはC.I.ダイレクトブラック168を0.0
    1〜1重量%含んでなる、請求項11記載のインク組成
    物。
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