JP2001524143A - 組成物 - Google Patents

組成物

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JP2001524143A JP54129298A JP54129298A JP2001524143A JP 2001524143 A JP2001524143 A JP 2001524143A JP 54129298 A JP54129298 A JP 54129298A JP 54129298 A JP54129298 A JP 54129298A JP 2001524143 A JP2001524143 A JP 2001524143A
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Abstract

(57)【要約】 (i)式(1)染料又はその塩:

Description

【発明の詳細な説明】 組成物 本発明は、2種類以上の染料を含む組成物と、このような組成物を含有するイ ンクと、プリンティング(printing)及びイメージング(imaging)技術,特にイン クジェット・プリンティングに前記インクを用いる方法とに関する。 インクジェット・プリンティングは,インクの小滴を熱的に又は振動するピエ ゾ結晶の作用によって微細なノズルから、連続的に又は必要に応じて、例えば紙 、プラスチック、繊維、金属又はガラスのような被印刷物上に直接放出すること を含むノンインパクト・プリンティング方法である。インクジェット・プリンタ ーに用いられるインクは、多くの基準を満たすことが必要である。例えば、これ らは、良好な耐水性、耐光性及び光学密度を有する,鮮明な、ノンフェザード画 像(non-feathered images)を提供することが好ましい。さらに、これらのインク は被印刷物(substrate)に施用されたときに迅速に乾燥することが望ましいが、 インクジェット・ヘッドで乾燥したり又はインクジェット・ヘッドで固まりつく べきではない。これはインクジェット・ノズルの閉塞を生じるからである。これ らのインクはインクの性質の劣化を生じることなく、長期間にわたって貯蔵安定 性であることが望ましい。 ある染料の混合物がインクジェット・プリンティング用インクの着色剤として 有用であることを、本発明者らは見出した。特に、驚くべきことに、染料の混合 物をインクに混入すると、混合物が個々の成分に比べて相乗効果を示して、溶解 性、オペラビリティ(operability)及び特に、プリント光学密度(print optical density)の改良をもたらすことを、本発明者らは発見した。さらに、それらの染 料混合物を含むインクは紙上への迅速な定着を示し、ブロンジング(bronzing)を 殆ど又は全く有さず,高い耐水性を有する普通紙(plain paper)上にブラック・ プリント(black print)を生じる。 本発明の第1態様によると、 (i)式(1)の染料又はその塩:[式中、nは0又は1である];及び (ii)式(2)、(3)、(4)、(5)、(6)、(7)の染料及びそれらの塩から選択さ れる少なくとも1種類の染料: [上記式中、R1はビニルスルホニル、ヒドロキシエチルスルホニル、又はアル カリ水溶液によって処理すると、ビニルスルホニルに転化されうる基である]を 含む組成物を提供する。 好ましくは、nは0の値を有する。 組成物は好ましくは、 (a)99.9〜0.1部、より好ましくは70〜10部の式(1)の染料と; (b)合計で0.1〜99.9部、より好ましくは30〜90部の、式(2)、( 3)、(4)、(5)、(6)及び(7)の染料から選択される1種類以上の染料と を含み、部は重量部であり、(a)と(b)の部の合計=100である。 理解されるように、この組成物は式(1)の染料の他に、式(2)〜(7)の染 料から選択された単独の染料か又は式(2)〜(7)の染料の2種類以上の混合 物を含有することができる。 式(2)〜(7)の染料の好ましい混合物は式(4)、(5)及び(6)の染料の 混合物を含み、より好ましくは、20〜80部の式(4)の染料と,20〜80 部の式(5)の染料と、20〜80部の式(6)染料とを含む混合物を含み、こ の場合、部は重量部であり、式(4)、(5)及び(6)染料の部の合計=100で ある。式(2)〜(6)染料の特に好ましい混合物は、式(4)、(5)及び(6) の染料を重量比で約1:1;1の混合物を含む。 式(7)の染料中のR1がアルカリ水溶液で処理するとビニルスルホニル基に 転化し得る基であるときに、R1は式:−SO2CH2CH2OSO3H、−SO2C H2CH2SSO3H、−SO2CH2CH2Cl、又は−SO2CH2CH2OCOC H3の基であることが好ましい。より好ましくは、R1は−SO2CH2CH2OH 、又は特に−SO2CH2CH2OSO3Hである。 R1は式(7)の染料中のアゾ基に対してパラ位に結合していることが好まし い。 本発明の第1態様による好ましい組成物は90〜10部の式(1)の染料と、 10〜90部の式(2)染料とを含み、この場合に部は重量部であり、式(1) 染料と式(2)の染料との部の合計=100である。 式(1)の染料は類似したアゾ化合物の製造のために当該技術分野において公 知の方法を用いて製造することができる。例えば、そのナトリウム塩としての式 (1)染料の製造に適した方法は、EP0356080の実施例2に開示されて いる。式(1)の染料は周知の方法を用いることによって遊離酸形又はナトリウ ム以外の対イオンとの塩に転化させることができる。例えば、式(1)の染料の アルカリ金属塩は、アルカリ金属との塩の形で染料を溶解し、鉱酸によって酸性 化し、溶液のpHをアンモニア又はアミンによってpH9〜9.5に調節し、透 析によってアルカリ金属カチオンを除去することによって、アンモニア又はアミ ンとの塩に転化させることができる。式(1)の染料のナトリウム塩をアンモニ ウム塩に転化させるための適当な方法の例は、EP0356080の実施例21 に記載された方法に類似した方法である。 式(2)の染料はFood Black 2であり、Bayerから商業的に 入手可能である。 式(3)の染料はColour Index Direct Black 1 9として商業的に入手可能である。式(3)の染料は、アゾ染料を製造するため の慣用的方法を用いて製造することができる。例えば,適当な方法は: (1) 1,4−フェニレンジアミンを、例えば、鉱酸中で0〜5℃において亜 硝酸ナトリウムを用いてジアゾ化する工程と; (2)8−アミノ−1−ナフトール−3,6−ジスルホン酸をほぼ等モル量の、 工程(1)からのジアゾ化1,4−フェニレンジアミンと弱酸性条件下でカップ リングさせる工程と; (3)工程(2)から生じた溶液のpHを好ましくはpH8〜9の範囲内のアル カリ性になるように調節し、さらに等モル量の、工程(1)からのジアゾ化1, 4−フェニレンジアミンを加える工程と; (4)工程(3)において形成されたジアゾ化ジスアゾ染料(disazo dye)をほぼ 2モル等量の1,3−フェニレンジアミンとカップリングさせて、式(3)の染 料を得る工程と を含む。 式(4)〜(6)の染料は類似したアゾ染料の製造に用いられる方法と同様な 方法を用いて製造することができる。適当な方法は: (1)4,4’−ジアミノ−スチルベン−2,2’−ジスルホン酸を鉱酸中で0 〜5℃において例えば亜硝酸ナトリウムを用いてジアゾ化する工程と; (2)工程(1)からのジアゾニウム塩をほぼ2モル等量の化合物XHと、好ま しくは緩和なアルカリ性条件下でカップリングさせる工程と を含む。式(4)染料に対しては、化合物XHは2−アミノ−8−ナフトール− 6−スルホン酸である。式(5)染料に対しては、化合物XHは8−アミノ−1 −ナフトール−3,6−ジスルホン酸である。式(6)染料に対しては、化合物 XHは8−アミノ−1−ナフトール−3,6−ジスルホン酸と2−アミノ−8− ナフトール−6−スルホン酸とのほぼ等モル混合物である。 R1が−SO2CH2CH2OSO3Hである式(7)染料はColour In dex Reactive Black 31として商業的に入手可能である。 式(7)の染料はアゾ染料を製造するための慣用的方法を用いて製造することがで きる。例えば,適当な方法は: (1)2−アミノ−8−ナフトール−6−スルホン酸をジアゾ化して、得られた ジアゾニウム塩を式: で示されるピラゾロン化合物とカップリングさせる工程と; (2)式: [式中、R1は上記で定義した通りである]で示される化合物をジアゾ化する工 程と; (3)工程(2)からのジアゾニウム塩を工程(1)の生成物と好ましくはアル カリ性条件下でカップリングさせる工程と; (4)工程(3)で形成されたアゾ染料を硫酸銅アンモニウム(cuprammonium su lphate)と例えばジヒドロキシエチルアミンのようなアルカノールアミンとの存 在下で加熱して、式(7)の染料を得る工程と を含む。 R1がヒドロキシエチルスルホニルである場合には、R1が−SO2CH2CH2 OSO3Hである式(7の)染料を緩和なアルカリ性条件下で加水分解すること によって、この染料を製造することが好ましい。 本発明の第1態様による組成物に黄色染料を加えると、インクジェット・プリ ンター用のインクにこの組成物を混入する場合にプリントの質(print quality) がさらに改良されることを,本発明者らは発見した。したがって,本発明の第2 態様は、 (i)本発明の第1態様による組成物と; (ii)水溶性黄色染料と を含む組成物を提供する。 好ましくは、水溶性黄色染料は、1個又は(より好ましくは)2個のアゾ(− N=N−)基を有する水溶性黄色アゾ染料、例えばナフチルアゾ、フェニルアゾ 、アゾピラゾロン及びアゾピリドン染料である。水溶性黄色アゾ染料の好ましい 例は,Colour Index Internationalに列挙されてい るような、Direct Yellow 86,Direct Yellow 132,Direct Yellow 142,Direct Yellow 173及びAcid Yellow 23である。 特に好ましい水溶性黄色アゾ染料は、式(8),式(9)、式(10),式(11)、 式(12)及び式(13)の染料と、これらの塩及び互変異性体とから選択される: 本発明の第2態様による組成物は好ましくは、 (i)0.1〜50部、より好ましくは2〜30部の水溶性黄色アゾ染料と; (ii)99.9〜0.1部,より好ましくは70〜10部の式の(1)染料と; (iii)合計で0.1〜99.9部、より好ましくは30〜70部の、式(2)、( 3)、(4)、(5)、(6)及び(7)の染料から選択される1種類以上の染料と を含み、この場合に全ての部は重量部であり、(i)、(ii)及び(iii)の部の合 計=100である。 成分(i)における好ましい水溶性黄色アゾ染料は、上で定義した式(8)、( 9)、(10)、(11)、(12)及び(13)の染料と、これらの塩及び互変異性 体とから選択される。 本発明の第2態様による第一に好ましい組成物では、成分(i)は式(8)の 染料を含み;成分(iii)は式(2)の染料を含む。 本発明の第2態様による第二に好ましい組成物では、成分(i)は式(10) の染料を含み;成分(iii)は式(4)、式(5)及び式(6)の染料の混合物、 より好ましくは式(4)、(5)及び(6)染料のほぼ1:1:1混合物を含む。成 分(i)と(ii)(式(4)、(5)、(6)及び(10)の染料の混合物)が、B ayerから商業的に入手可能であるMobay BlackTMSPであること が特に好ましい。 式(8)の染料はCI Direct Yellow 132として商業的に 入手可能である。この染料はアゾ染料を製造するための慣用的方法、例えば、 (1)3−アミノベンゼンスルホン酸をジアゾ化する工程と; (2)N,N’−ビス(2−メトキシフェニル)尿素をほぼ2モル等量の、工程 (1)で形成されたジアゾニウム塩とカップリングさせる工程 を用いて製造することができる。 式(9)の染料はCI Direct Yellow 86として商業的に入 手可能である。この染料はアゾ染料を製造するための慣用的方法を用いて製造す ることができる。例えば、適当な方法は: (1)2−ナフチルアミン−4,8−ジスルホン酸をジアゾ化する工程と; (2)工程(2)で形成されたジアゾニウム塩をほぼ等モル量の3−アミノート ルエンとカップリングさせる工程と; (3)塩化シアヌルをほぼ2モル等量の工程(2)の生成物と縮合させる工程と ; (4)工程(3)で形成されたモノクロロトリアジンをほぼ等モル量の2−ヒド ロキシエチルアミンと縮合させる工程と を含む。 式(10)の染料は慣用的方法を用いて製造することができる。例えば、適当 な方法は: (1)4,4’−ジアミノ−スチルベン−2,2’−ジスルホン酸をジアゾ化す る工程と; (2)ジアゾニウム塩をほぼ2モル等量の2−ヒドロキシ−3−メチル安息香酸 とカップリングさせる工程と を含む。 式(11)の染料はZeneca LimitedからCI Direct Y ellow 142として商業的に入手可能である。 式(12)の染料はEP468747の実施例10に記載されている方法を用い て製造することができる。 式(13)の染料は種々な製造業者からCI Acid Yellow 23と して商業的に入手可能である。 本発明の第2態様による組成物はインクジェット・プリンター用のインクに混 入した場合に、良好な光学密度と特に望ましいニュートラルブラック色調とを有 する高度に良質のプリント(high quality prints)をもたらすので、特に有用で ある。 本発明の第2態様による組成物に水溶性シアン染料を加えると、この組成物を インクに混入した場合に、プリントの質がさらに改良されることを,本発明者ら は発見している。したがって,本発明の第3態様は、 (i)本発明の第2態様による組成物と; (ii)水溶性シアン染料と を含む組成物を提供する。 水溶性シアン染料は好ましくは水溶性フタロシアニン染料、より好ましくはC .I.Direct Blue 199,C.I.Acid Blue 9,C .I.Direct Blue 307又はC.I.Reactive Blu e 71である。 好ましくは、本発明の第3態様による組成物は30重量部までの、より好まし くは0.5〜20重量部の、特に1〜10重量部の水溶性シアン染料を含む。 本発明の第3態様による好ましい組成物は、 (i)0.1〜30部,より好ましくは0.5〜10部の水溶性シアン染料と; (ii)0.1〜50部、より好ましくは2〜30重量部の水溶性黄色アゾ染料と ; (iii)99.9〜0.1部、より好ましくは70〜10部の式(1)の染料と ; (iv)合計で0.1〜99.9部、より好ましくは30〜70部の、式(2)、( 3)、(4)、(5)、(6)及び(7)の染料から選択された1種類以上の染料と を含み、この場合に全ての部は重量部であり、(i)、(ii)、(iii)及び(iv)の 部の合計=100である。 本発明の第3態様による好ましい組成物は、成分(i)がC.I.Acid Blue 9,C.I.Direct Blue 199,C.I.Direc t Blue 307及びC.I.Reactive Blue 71から選択 され;成分(ii)がC.I.Direct Yellow 86,C.I.Di rect Yellow 132,C.I.Direct Yellow 14 2,C.I.Direct Yellow 173、C.I.Acid Yel low 23及び式(10)の染料から選択され;成分(iv)が式(2)、(3)、 (7)の染料と、式(4)、(5)及び(6)の染料のほぼ1:1:1混合物とから選 択される場合である。 本発明の第3態様による組成物は、インクジェット・プリンター用のインクに 混入する場合に、望ましいニュートラルブラック色調を有する高度に良質のプリ ントを提供する。 本発明の第1態様、第2態様及び第3態様による組成物中に存在する染料は遊 離酸形であってもよいが、水溶性塩の形態であることが好ましい。好ましい塩は アルカリ金属塩、特にリチウム塩、ナトリウム塩、カリウム塩、アンモニウム塩 、置換アンモニウム及びこれらの混合塩である。特に好ましい塩はナトリウム、 リチウム,アンモニア及び揮発性アミンによって形成される塩である。これらの 染料を慣用的方法を用いて所望の塩形に転化させることができる。例えば、染料 の水溶液に適当な酸を加えることによって、染料をその遊離酸形で沈殿させるこ とができる。次に、染料のこの酸形を適当な塩基,例えばNH4OHによって処 理して、所望の塩を得ることができる。或いは、イオン交換方法を用いて、染料 を所望の塩形に転化させることができる。 本発明の組成物中の染料をインクジェット・プリンティング用インクに混入す る前に、精製することができ、精製することが好ましい。染料を精製するために 慣用的な方法、例えば浸透(osmosis)及び/又は透析(dialysis)を用いることが できる。 本発明の第4態様によると、 (i)本発明の第1態様、第2態様又は第3態様による組成物と; (ii)液体媒質又は低融点固体媒質と を含むインク組成物を提供する。 インクはインクの総重量に基づいて好ましくは0.5〜20重量%、より好ま しくは0.5〜15重量%、特に1〜8重量%の本発明の第1態様、第2態様又 は第3態様による組成物を含有する。インク中に存在する好ましい染料組成物は 本発明の第1態様及び第2態様に関して上述した通りである。 媒質が液体であるときに、本発明の第1態様又は第2態様による組成物中に存 在する成分が媒質中に完全に溶解して、溶液を形成することが好ましい。インク 中に存在する染料が媒質中に10%以上の溶解性を有することが好ましい、この ことが、希薄なインクを調製して、インクの貯蔵中に液体媒質の蒸発が生じた場 合に着色剤が沈殿する機会を最少にするために用いることができる濃縮物の調製 を可能にするからである。 媒質が液体である場合に、媒質は好ましくは水、水と1種類以上の有機溶剤と の混合物、又は有機溶剤を含む。 媒質が水と1種類以上の有機溶剤との混合物を含む場合に、水の有機溶剤(単 一又は複数種類)に対する重量比率は好ましくは99:1から1:99まで、よ り好ましくは99:1から50:50まで、特に95:5から80:20までで ある。 水と有機溶剤(単一又は複数種類)との混合物中に存在する有機溶剤(単一又は 複数種類)は水溶性有機溶剤(単一又は複数種類)であることが好ましい。好まし い水溶性有機溶剤(単数又は複数種類)はC1−C6アルカノール、例えばメタノー ル、エタノール、n−プロパノール、イソプロパノール、n−ブタノール、se c−ブタノール、tert−ブタノール、イソブタノール及びn−ペンタノール ;環状アルカノール、例えばシクロヘキサノール及びシクロペンタノール;ジオ ール、好ましくは炭素数2〜12のジオール、例えばペンタン−1,5−ジオー ル及びヘキサン−1,6−ジオール;アミド、例えばジメチルホルムアミド又は ジメチルアセトアミド;アミン、例えばトリエタノールアミン、エタノールアミ ン及びジエタノールアミン;ケトン又はケトン−アルコール、例えばアセトン、 メチルエーテルケトン、シクロヘキサノン及びジアセトンアルコール;エーテル 、例え ばテトラヒドロフラン又はジオキサン;オリゴ−又はポリ−アルキレングリコー ル、例えばジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ヘキシレングリコ ール、ポリエチレングリコール及びポリプロピレングリコール;C2−C6アルキ レン基を含有するアルキレングリコール又はチオグリコール、例えばエチレング リコール、プロピレングリコール、ブチレングリコール、ペンチレングリコール 、ヘキシレングリコール及びチオジグリコール;ポリオール、例えばグリセロー ル及び1,2,6−ヘキサントリオール;多価アルコールのC1−C4アルキルエ ーテル、例えば2−メトキシエタノール、2−(2−メトキシエトキシ)エタノ ール、2−(2−エトキシエトキシ)エタノール、2−[2−(2−メトキシエ トキシ)エトキシ]エタノール、2−[2−(2−エトキシエトキシ)エトキシ ]エタノール、2−(2−ブトキシエトキシ)エタノール及びエチレングリコー ルモノアリルエーテル;環状アミド、例えば2−ピロリドン、N−メチル−2− ピロリドン、N−エチル−2−ピロリドン、カプロラクタム及び1,3−ジメチ ルイミダゾリドン;環状エステル、例えばカプロラクトン、γ−ブチロラクトン ;スルホキシド、例えばジメチルスルホキシド及びスルホラン;並びに上記水溶 性有機溶剤の2種類以上、特に2〜8種類、例えばチオグリコールと第2グリコ ール又はジエチレングリコールと2−ピロリドンを含有する混合物から選択され る。 特に好ましい水溶性有機溶剤は2−ピロリドン、N−メチルーピロリドン;ア ルキレン−及びオリゴ−アルキレン−グリコール、例えばエチレングリコール、 ジエチレングリコール、トリエチレングリコール;及び多価アルコールの低級ア ルキルエーテル、例えば2−メトキシ−2−エトキシ−2−エトキシエタノール ;及び500までの分子量を有するポリエチレングリコールである。 水と水溶性有機溶剤との好ましい混合物は、 (a)60〜80部の水と; (b)合計で0.5〜25部の、ジエチレングリコール、2−ピロリドン、N− メチルピロリドン、シクロヘキサノール、カプロラクトン、カプロラクタム、ペ ンタン−1,5−ジオール、2−(2−ブトキシエトキシ)エタノール及びチオ ジグリコールから選択される1種類以上の溶剤と を含み、この場合に部は重量部であり、(a)と(b)の部の合計は=100で あ る。 水と1種類以上の有機溶剤との混合物を含む、さらに好適なインク媒質の例は 米国特許第4,963,189号、米国特許第4,703,113号、米国特許 第4,626,284号及びEP4,251,50Aに記載されており、これら は本明細書において援用される。 媒質が有機溶媒を含む場合に、有機溶剤は好ましくは0〜300℃、より好ま しくは50〜200℃の沸点を有する。有機溶剤は水不混和性でも水溶性でもよ い。好ましい水溶性有機溶剤は上記水溶性有機溶剤のいずれかである。好ましい 水不混和性有機溶剤は、例えば、脂肪族炭化水素、エステル、例えば酢酸エチル 、塩素化炭化水素、例えばCH2Cl2及びエーテル、例えばジエチルエーテルを 包含する。 媒質が水不混和性有機溶剤を含む場合に、例えばアルコール、エステル、エー テル又はアミドのような極性溶剤を加えて、媒質中の染料の溶解性を高めること が好ましい。前記した好適性(preference)を考慮すると、媒質が有機溶剤を含む 場合に、この有機溶剤はケトン、特にメチルエチルケトンと、アルカノール、特 にエタノール及びn−プロパノールとから選択されるのが特に好ましい。 有機溶剤媒質は単一の有機溶剤を含むことも2種類以上の有機溶剤の混合物を 含むこともできる。媒質が2〜5種類の異なる有機溶剤の混合物を含むことが好 ましい。この理由はこのことがインクの特性を最適に制御する媒質の選択を可能 にするからである。 迅速な乾燥時間が必要である場合に、特に、例えばプラスチック、金属又はガ ラスのような、疎水性で非吸収性被印刷物上にプリンティングする場合に、有機 溶剤を含むインク媒質が用いられる。 インク組成物の媒質が低融点固体を含む場合には、固体の融点は60℃〜12 5℃の範囲内であることが好ましい。適当な低融点固体は長鎖脂肪酸又はアルコ ール、好ましくはC18−C24鎖を有するもの及びスルホンアミドを包含する。本 発明の第1態様による組成物は低融点固体中に溶解してもよく、又は低融点固体 中に微細分散していてもよい。 本発明の第1態様及び第2態様による組成物は、水中及び水性媒質中において 高い溶解性を示すので、水性インクの着色剤として特に有用である。したがって 、インク媒質は水であるか、又はより好ましくは水と1種類以上の水溶性有機溶 剤との混合物であることが好ましい。 前記の好適性を考慮すると、特に好ましいインク組成物は、 (a)1〜10部の式(1)の染料と; (b)合計で、1〜10部の式(2)、(3)、(4)、(5)、(6)及び(7)の染料 から選択された1種類以上の染料と; (c)0〜5部、より好ましくは0〜4部の水溶性黄色アゾ染料と; (d)0〜5部、より好ましくは0〜3部の水溶性シアン染料と; (e)2〜60部、より好ましくは10〜40部の水溶性有機溶剤(単一又は複 数種類)と; (f)1〜95部、より好ましくは40〜85部の水と を含み、この場合に全ての部は重量部であり、(a)、(b)、(c)、(d)、(e)及 び(f)の部の合計=100である。 成分(a)、(b)、(c)、(d)、(e)及び(f)の他に、インクはインクジェッ ト・プリンティング用インクに慣用的に用いられる他の付加的成分、例えば粘度 及び表面張力調節剤、腐食抑制剤、コゲイション・レデューシング(kogation re ducing)添加剤及びイオン性でも非イオン性でもよい界面活性剤を含有すること ができる。 本発明の第5態様によると、インクジェット・プリンターを用いて被印刷物に インク組成物をプリンティングする方法を提供する、この場合にインク組成物は 本発明の第4態様に関して定義した通りである。 インクジェット・プリンターは、小オリフィスから被印刷物上に放出される小 滴として、インクを被印刷物上に好ましく塗布する。 好ましいインクジェット・プリンターは、ドロップオンディマンド式(drop on demand)(DOD)及び連続式インクジェット・プリンターである。DODイン クジェット・プリンティングでは、インクの小滴が溜め(reservoir)から小オリ フィスを通って、インクの小滴が被印刷物に向けられるように電気的記録シグナ ルに応答して放出される。好ましいDODインクジェット・プリンターは圧電式 イ ンクジェット・プリンターと感熱式インクジェット・プリンターである。感熱式 インクジェット・プリンティングでは、被印刷物と溜めとの間の相対的運動中に オリフィスに隣接するレジスターによって溜め中のインクにプログラムされた熱 パルスがインクに加えられる。圧電式電気プリンターでは、インク溜めが適当な 圧電電気材料から形成され、この溜めは電気的記録シグナルに応答して膨張し、 接触することによって、ノズルから被印刷物方向にインク小滴を放出する。 連続式インクジェット・プリンターでは、インク小滴流が小オリフィスから放 出され、電界を用いて、小滴を被印刷物方向に又は再循環のための溝(gutter)に 向ける。連続式インクジェット・プリンティング方法を用いる場合には、プリン ター・ヘッドから放出する間にインク小滴に加えられる電荷を増大し、安定化さ せるために、インク組成物が例えばイオン化塩のような導電性物質をも含有する ことが好ましい。このために適した塩は鉱酸のアルカリ金属塩である。 インクジェット・プリンティング方法において用いられる被印刷物は好ましく は紙、プラスチック、繊維、金属又はガラスであり、より好ましくは紙、オーバ ーヘッドプロジェクター・スライド(overhead projector slide)又は繊維材料で あり、特に紙である。 好ましい紙は、酸性、アルカリ性又は中性の性質を有することができる普通紙 又は処理紙である。商業的に入手可能な紙の例は、HP Premium Co ated Paper、HP Photopaper(全て、Hewlett Packard社から入手可能)、Stylus Pro 720 dpi C oated Paper、Epson Photo Quality Glos sy Film(Seiko Epson株式会社から入手可能)、Canon HR 101 High Resolution Paper、Canon G P 201 Glossy Paper、Canon HG 101 High Gloss Film(全て、Canon株式会社から入手可能)、Wiggi ns Conqueror paper(Wiggins Teape Ltd .から入手可能)、Xerox Acid Paper及びXerox Alk aline Paper を包含する。 好ましい繊維材料は天然、合成及び半合成材料である。好ましい天然繊維材料 はウール、シルク、ヘア(hair)及びセルロース材料、特に綿、ジュート麻(hemp) 、亜麻(flax)及びリネンを包含する。好ましい合成及び半合成材料の例はポリア ミド、ポリエステル、ポリアクリロニトリル及びポリウレタンを包含する。 本発明の第5態様による方法に用いるために好ましいインク組成物は、本発明 の第4態様において前記に定義した、好ましいインクである。 本発明の第6態様によると、本発明の第4態様に関して前記で定義したインク 組成物によって又は本発明の第5態様による方法を用いてプリントされた紙、オ ーバーヘッドプロジェクター・スライド又は繊維材料が提供される。 本発明の第7態様によると、本発明の第4態様によるインクを含有するインク ジェット・プリンター・カートリッジが提供される。 本発明をさらに下記実施例によって説明する、実施例における全ての部と%は 、特に断わらない限り、重量によるもの(重量部、重量%)である。実施例では 、添付図面を参照する。図面において、 図1はDye(1)とDye(2)との混合物を含有するインクを用いて製造 したプリント(print)の反射光学密度(reflected optical density)を示す; 図2はDye(1)とDye(3)との混合物を含有するインクを用いて製造 したプリントの反射光学密度を示す; 図3はDye(1)とDye(4)との混合物を含有するインクを用いて製造 したプリントの反射光学密度を示す; 図4はDye(1)とDye(5)との混合物を含有するインクを用いて製造 したプリントの反射光学密度を示す;及び 図5はDye(1)、Dye(3)及び水溶性黄色Dye(6)の混合物を含有 するインクを用いて製造したプリントの反射光学密度を示す. 図1〜5の各々において、グラフ上の点線は式(1)の染料のみを含有するイン クを用いて製造したプリントの反射光学密度と、式(2)、(3)、(4)、(5)、( 6)又は(7)の染料のみを含有するインクを用いて製造したプリントの反射光 学密度との間の予想線形変化(expected liner variation)を示す。グラフ上の実 線は本発明による組成物を含有するインクを用いて製造したプリントの反射光 学密度(ROD)の実測値を示す。各場合に、インクが本発明による染料混合物 を含有する場合には、明白な相乗効果が得られる。実施例1 Dye(1) 式(1)の染料のアンモニウム塩: Dye(1)は次のように製造した: 式(1)染料をEP 0356080の実施例2に記載された方法と同じ方法 を用いてナトリウム塩として製造した。次に、染料のこのナトリウム塩をEP 0356080の実施例21に記載された方法と同様な方法を用いてアンモニウ ム塩に転化させた。Dye(2) 式(2)の染料のナトリウム塩: Dye(2)はBayerからFood Black 2として商業的に入手可 能である。インク組成 インク1 インク1は次のように製造した: Dye(1)(2.5g)とDye(2)(2.5g)とを水(75g)中に 、0.88Mアンモニア溶液を加えて溶解し、pHを9.5に調節した。この染 料の溶液にチオジグリコール(9g)、2−ピロリドン(9g)及びシクロヘキサ ノール(2g)を全て加えて、混合物を室温において攪拌した。次に、インクを 0.45μmフィルターに通して、粒状物を除去した。インクジェット・プリンティング Hewlett−Packard HP−560インクジェット・プリンター を用いて、インク1をWiggins Conqueror紙に施用した。得ら れたプリントの反射光学密度(ROD)は、X−RiteTMスペクトロデンシト メーター(spectrodensitometer)を用いて測定すると、1.48であった。比較例1と2 以下に示す組成を有する下記の比較インクを、インク1の製造に関して記載し た方法と同じ方法を用いて製造した。比較インク1 比較インク2 これらの比較インクを実施例1に記載したようにインクジェット・プリンター を用いて、Wiggins Conqueror紙上にプリントした。得られた プリントの光学密度を実施例1に記載した方法と同じ方法を用いて測定した。各 インクの実測光学密度を表1に示す。 表1の結果は、Dye(1)とDye(2)との混合物を含有するインクから 得られた相乗効果を明白に示す。本発明によるインクは、Dye(1)のみを含 有するインク及びDye(2)のみを含有するインクから得られるプリントの光 学密度の測定に基づいて予想されるよりも高度な反射光学密度を有するプリント を生じる。さらに、Dye(1)とDye(2)との混合物を含有するインク1 は、比較インク1又は比較インク2のいずれよりも高度な光学密度を有するプリ ントを生じた。Dye(1)とDye(2)との混合物を含有するインクから得 られた相乗効果を図1にさらに説明する。実施例2 染料(Dyes) Dye(1)は実施例1で用いたものと同じ染料であった。 Dye(3)は式(3)の染料のジエタノールアミン塩である: 式(3)の染料のナトリウム塩はDirect Black 19として商業 的に入手可能である。次に、式(3)の染料のナトリウム塩をEP 03560 80の実施例21に記載された方法と同様な方法を用いて、ジエタノールアミン 塩に転化させた。インクとインクジェット・プリンティング 表2に示したインクを実施例1に述べた方法を用いて調整した。次に、これら のインクをWiggins Conqueror紙上にインクジェット・プリン トして、得られたプリントの反射光学密度を実施例1に記載したように測定した 。 表2では、下記略号を用いている: 2−P:2−ピロリドン TDG:チオジグリコール CHX:シクロヘキサノール ROD:反射光学密度 図2と表2は両方とも、個々の染料を単独で含有するインクに比較した場合の 、Dye(1)とDye(3)との混合物を含有するインクから得られた相乗効 果を明白に示す。実施例3 染料(Dyes) Dye(1)は実施例1で用いたものと同じ染料であった。 Dye(4)は式(7)の染料のナトリウム塩である: Dye(4)はHoechstからRemazol BlackTMRLとして 商業的に入手可能である。インクとインクジェット・プリンティング 表3に示したインクを実施例1に述べた方法を用いて製造した。次に、これら のインクをWiggins Conqueror紙上にインクジェット・プリン トして、得られたプリントの反射光学密度を実施例1に記載したように測定した 。 表3における略号は表2に用いた略号と同じである。 図3はDye(1)とDye(4)との混合物を含有するインクから得られた 相乗効果を示す。実施例4 染料(Dyes) Dye(1)は実施例1で用いたものと同じであった。 Dye(5)は,Bayerから商業的に入手可能であるMobay Blac k SPTMであった。これは実質的に式(4)、(5)、(6)及び(10)の前記染 料から成る混合物である。インクとインクジェット・プリンティング 表4に示したインクを実施例1に述べた方法を用いて製造した。次に、これら のインクをWiggins Conqueror紙上にインクジェット・プリン トして、反射光学密度を実施例1に記載したように測定した。 表4における略号は表2に用いた略号と同じである。 図4は、Dye(1)とDye(5)とをインクジェット・プリンティング用 インク中に混合物として用いた場合に得られる相乗効果を示す。実施例5 染料 Dye(1)は実施例1で用いたものと同じであった。 Dye(6)は,Zeneca Limitedから商業的に入手可能であるC .I.Direct Yellow 132であった。 Dye(3)は実施例2で用いたものと同じであった。インクとインクジェット・プリンティング 表5に示したインクを実施例1に述べた方法を用いて製造した。次に、これら のインクをWiggins Conqueror紙上にインクジェット・プリン トして、反射光学密度を実施例1に記載したように測定した。 表5では、下記略号を用いている: BC:Butyl CarbitolTM[2−(2−ブチオキシエトキシ)エタ ノール](2−(2-butyoxyethoxy)ethanol) NMP:N−メチルピロリドン DEG:ジエチレングリコール Surf:SurfynolTM465(Air Products Incから 商業的に入手可能な界面活性剤) ROD:反射光学密度 図5は,インクが黒色染料、Dye(1)とDye(3)との混合物を黄色染 料、Dye(6)と共に含有する場合に、Dye(1)とDye(6)のみを含 有するインク、及びDye(3)とDye(6)のみを含有するインクに比べて 、相乗効果が得られることを例証する。実施例6 表6と7に示す下記成分と量とを有する他の染料組成物を製造することができ る。表6と7に記載する量は各成分の重量部数を意味する。Dye(1)〜(6 )は実施例1〜5に記載した通りである。 実施例7 表8,9及び10に記載した組成を有するインク(8)〜(67)を製造する ことができる。これらの表において第2欄は表6又は7からの該当染料組成物を 明らかにする。第3欄はインク中の染料組成物の量を示す。全ての量は重量部で ある。したがって、例えば、インク(10)は下記成分を含む: (a)10部:表6に示した組成物(2)(36部のDye(1)と64部のD ye(3)); (b)85部:水; (c) 3部:プロピレングリコール; (d) 3部:N−メチルピロリドン; (e) 3部:ペンタン−1,5−ジオール; (f) 5部:グリセロール;及び (g) 1部:2−ピロリドン インクは感熱式又は圧電式ピエゾインクジェット・プリンティングによって紙に 施用することができる。表8,9及び10では、下記略号を用いる: PG=プロピレングリコール DEG=ジエチレングリコール NMP=N−メチルピロリドン DMK=ジメチルケトン MEOH=メタノール 2P=2−ピロリドン MIBK=メチルイソブチルケトン P12=プロパン−1,2−ジオール UR=尿素 CET=セチルアンモニウムブロミド PHO=Na2HPO4及び TBT=第3ブタノール TDG=チオジグリコール GLY=グリセロール P−1,5=ペンタン−1,5−ジオール PEG200=ポリエチレングリコール(平均分子量200) H-1,6=ヘキサン−1,6−ジオール CAP=カプロラクトン CAP−L=カプロラクタム TEA=トリエタノールアミン DEG−MBE=ジエチレングリコールモノブチルエーテル EA=エタノールアミン BUT=γ−ブチロラクトン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C09B 67/22 C09D 11/00 C09D 11/00 B41J 3/04 101 (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L U,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF ,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE, SN,TD,TG),AP(GH,GM,KE,LS,M W,SD,SZ,UG,ZW),EA(AM,AZ,BY ,KG,KZ,MD,RU,TJ,TM),AL,AM ,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY, CA,CH,CN,CU,CZ,DE,DK,EE,E S,FI,GB,GE,GH,GM,GW,HU,ID ,IL,IS,JP,KE,KG,KP,KR,KZ, LC,LK,LR,LS,LT,LU,LV,MD,M G,MK,MN,MW,MX,NO,NZ,PL,PT ,RO,RU,SD,SE,SG,SI,SK,SL, TJ,TM,TR,TT,UA,UG,US,UZ,V N,YU,ZW (72)発明者 メイヤーズ,ジョン・パーカー アメリカ合衆国デラウェア州19720,ニュ ー・キャッスル,チェリー・レイン 233, ゼネカ・スペシャリスト・カラーズ,ケミ カル・エンジニアリング・ラボラトリーズ

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.(i)式(1)の染料又はその塩: [式中、nは0又は1である];及び (ii)式(2)、(3)、(4)、(5)、(6)、(7)の染料及びそれらの塩から選択さ れる少なくとも1種類の染料: [上記式中、R1はビニルスルホニル、ヒドロキシエチルスルホニル、又はアルカ リ水溶液によって処理すると、ビニルスルホニルに転化されうる基である]を含 む組成物。 2.(a)99.9〜0.1部の式(1)の染料と; (b)合計で0.1〜99.9部の、式(2)、(3)、(4)、(5)、(6)及び(7 )の染料から選択される1種類以上の染料と を含み、この場合に部が重量部であり、(a)と(b)の部の合計=100であ る、請求項1記載の組成物。 3.90〜10部の式(1)の染料と;10〜90部の式(2)の染料とを含 み、 この場合に部が重量部であり、式(1)の染料と式(2)の染料の部の合計=1 00である、請求項1記載の組成物。 4.成分(ii)が式(2)、(3)、(4)、(5)、(6)及び(7)の染料から選択 される2種類以上の染料の混合物を含む、請求項1記載の組成物。 5.R1が−SO2CH2CH2OH又は−SO2CH2CH2OSO3Hである、 請求項1記載の組成物。 6.nが0である、請求項1〜5のいずれか1項に記載の組成物。 7.水溶性黄色染料を更に含む、請求項1〜6のいずれか1項に記載の組成物 。 8.下記(i)〜(iii)、すなわち、 (i)0.1〜50部の水溶性黄色アゾ染料と; (ii)99.9〜0.1部の式(1)の染料と; (iii)合計で0.1〜99.9部の、式(2)、(3)、(4)、(5)、(6)及び( 7)の染料から選択される1種類以上の染料と [この場合に全ての部は重量部であり、(i)、(ii)及び(iii)の部の合計=1 00である]を含む組成物。 9.水溶性黄色染料が式(8),式(9)、式(10),式(11)、式(12)及び式 (13)の染料: と、これらの塩及び互変異性体とから選択される,請求項7又は請求項8に記載 の組成物。 10.成分(i)が請求項9で定義した通りの式(10)の染料であり;成分 (iii)が式(4)、(5)及び(6)の染料のほぼ1:1:1の混合物である、請 求項8記載の組成物。 11.下記(i)及び(ii)、すなわち、 (i)請求項7〜10のいずれかに記載の組成物と; (ii)水溶性シアン染料と を含む組成物。 12.下記(i)〜(iv)、すなわち、 (i)0.1〜30部の水溶性シアン染料と; (ii)0.1〜50部の水溶性黄色アゾ染料と; (iii)99.9〜0.1部の式(1)の染料と; (iv)合計で0.1〜99.9部の、式(2)、(3)、(4)、(5)、(6)及び(7 )の染料から選択される1種類以上の染料と [この場合に全ての部は重量部であり、(i)、(ii)、(iii)及び(iv)の部の合 計=100であり;式(1)〜(7)の染料は請求項1において定義した通りで ある]を含む組成物。 13.水溶性シアン染料がC.I.Direct Blue 199,C.I .Acid Blue 9,C.I.Direct Blue 307又はC. I. Reactive Blue 71である、請求項11又は請求項12に記載の 組成物。 14.各染料が独立的に、ナトリウム、リチウム、アンモニア又は揮発性アミ ンとの塩の形態である、請求項1〜13のいずれかに記載の組成物。 15.下記(i)及び(ii)、すなわち、 (i)請求項1〜14のいずれかに記載の組成物と; (ii)液体媒質又は低融点固体媒質と を含むインク組成物。 16.媒質が水と、1種類以上の水溶性有機溶剤とを含む、請求項15記載の インク。 17.下記(a)〜(f)、すなわち、 (a)1〜10部の式(1)の染料と; (b)合計で1〜10部の、式(2)、(3)、(4)、(5)、(6)及び(7 )の染料から選択される1種類以上の染料と; (c)0〜5部の水溶性黄色アゾ染料と; (d)0〜5部の水溶性シアン染料と; (e)2〜60部の1種もしくは複数種の水溶性有機溶剤と; (f)1〜95部の水と [この場合に、全ての部は重量部であり、(a)、(b)、(c)、(d)、(e)及び( f)の部の合計=100であり、式(1)〜(7)の染料は請求項1において定 義した通りである]を含むインク組成物。 18.インクジェット・プリンターを用いてインク組成物を被印刷物にプリン トする方法であって、インク組成物が請求項15〜17のいずれか1項において 定義された通りである上記方法。 19.請求項15〜17のいずれか1項において定義したインク組成物によっ て、又は請求項18記載の方法によってプリントされた紙、オーバーヘッドプロ ジェクター・スライド又は繊維材料。 20.請求項15〜17のいずれか1項に記載のインクを含有するインクジェ ット・プリンター・カートリッジ。
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