JP2007510760A - インクジェット用インク、インクジェット用インクセットならびにインクジェット記録方法 - Google Patents
インクジェット用インク、インクジェット用インクセットならびにインクジェット記録方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2007510760A JP2007510760A JP2006515417A JP2006515417A JP2007510760A JP 2007510760 A JP2007510760 A JP 2007510760A JP 2006515417 A JP2006515417 A JP 2006515417A JP 2006515417 A JP2006515417 A JP 2006515417A JP 2007510760 A JP2007510760 A JP 2007510760A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- group
- ink
- carbon atoms
- dye
- heterocyclic
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
- 0 C*c1c(*)cc(*)c(C(*2[S@]3(C)*45)=*6)c1C2=*C(c1c(C)cc(*)c(C)c11)=*C1=*C4=C1C(C)=CC(*)=C(*)C1=C5*=C1*3=C6c2c(C)c(*)cc(C)c12 Chemical compound C*c1c(*)cc(*)c(C(*2[S@]3(C)*45)=*6)c1C2=*C(c1c(C)cc(*)c(C)c11)=*C1=*C4=C1C(C)=CC(*)=C(*)C1=C5*=C1*3=C6c2c(C)c(*)cc(C)c12 0.000 description 3
- ZBCBWPMODOFKDW-UHFFFAOYSA-N OCCNCCO Chemical compound OCCNCCO ZBCBWPMODOFKDW-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 3
- FVBLDLKWEAVIDD-UHFFFAOYSA-N CCCC[S](C)(c1ccccc1)(N)(=O)=O Chemical compound CCCC[S](C)(c1ccccc1)(N)(=O)=O FVBLDLKWEAVIDD-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 2
- SXPOJVMXITUAPW-AATRIKPKSA-N CCC/C=C/[S](C)(N)(=O)=O Chemical compound CCC/C=C/[S](C)(N)(=O)=O SXPOJVMXITUAPW-AATRIKPKSA-N 0.000 description 1
Classifications
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C09—DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- C09D—COATING COMPOSITIONS, e.g. PAINTS, VARNISHES OR LACQUERS; FILLING PASTES; CHEMICAL PAINT OR INK REMOVERS; INKS; CORRECTING FLUIDS; WOODSTAINS; PASTES OR SOLIDS FOR COLOURING OR PRINTING; USE OF MATERIALS THEREFOR
- C09D11/00—Inks
- C09D11/30—Inkjet printing inks
- C09D11/38—Inkjet printing inks characterised by non-macromolecular additives other than solvents, pigments or dyes
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B41—PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
- B41J—TYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
- B41J2/00—Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
- B41J2/005—Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by bringing liquid or particles selectively into contact with a printing material
- B41J2/01—Ink jet
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B41—PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
- B41M—PRINTING, DUPLICATING, MARKING, OR COPYING PROCESSES; COLOUR PRINTING
- B41M5/00—Duplicating or marking methods; Sheet materials for use therein
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C09—DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- C09D—COATING COMPOSITIONS, e.g. PAINTS, VARNISHES OR LACQUERS; FILLING PASTES; CHEMICAL PAINT OR INK REMOVERS; INKS; CORRECTING FLUIDS; WOODSTAINS; PASTES OR SOLIDS FOR COLOURING OR PRINTING; USE OF MATERIALS THEREFOR
- C09D11/00—Inks
- C09D11/30—Inkjet printing inks
- C09D11/32—Inkjet printing inks characterised by colouring agents
- C09D11/328—Inkjet printing inks characterised by colouring agents characterised by dyes
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C09—DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- C09D—COATING COMPOSITIONS, e.g. PAINTS, VARNISHES OR LACQUERS; FILLING PASTES; CHEMICAL PAINT OR INK REMOVERS; INKS; CORRECTING FLUIDS; WOODSTAINS; PASTES OR SOLIDS FOR COLOURING OR PRINTING; USE OF MATERIALS THEREFOR
- C09D11/00—Inks
- C09D11/30—Inkjet printing inks
- C09D11/40—Ink-sets specially adapted for multi-colour inkjet printing
Abstract
Description
インクジェット記録方法には、ピエゾ素子により圧力を加えて液滴を吐出させる方式、熱によりインク中に気泡を発生させて液滴を吐出させる方式、超音波を用いた方式、あるいは静電力により液滴を吸引吐出させる方式がある。これらのインクジェット記録用インク組成物としては、水性インク、油性インク、あるいは固体(溶融型)インクが用いられる。これらのインクのうち、製造、取り扱い性・臭気・安全性等の点から水性インクが主流となっている。
既にインクジェット用として様々な染料や顔料が提案され、実際に使用されているが、未だに全ての要求を満足する着色剤は、発見されていないのが現状である。カラーインデックス(C.I.)番号が付与されているような、従来からよく知られている染料や顔料では、インクジェット記録用インクに要求される色相と堅牢性とを両立させることは難しい。
JP−A 61−36362およびJP−A 2−212566には、色相と光堅牢性の両立を目的としたインクジェット記録用インクが開示されている。しかし、各公報で用いている色素は、水溶性インクとして用いる場合には、水への溶解性が不十分である。また各公報に記載の色素をインクジェット用水溶性インクとして用いると、湿熱堅牢性にも問題が生じる。
これらの問題を解決する手段として、JP−T 11−504958に記載の化合物およびインク組成物が提案されている。また、さらに色相や光堅牢性を改良するためにピラゾリルアニリンアゾ色素を用いたインクジェット記録用インクについて記載されている(JP−A 2003−231850)。しかしながらこれらのインクジェット記録用インクでは、色再現性、出力画像の堅牢性のいずれも不十分であった。
さらに、写真画質用のインクジェット専用光沢紙に記録し、室内に貼っておいた場合の画像の保存性が著しく悪い場合があることが判明した。本発明者はこの現象を、オゾン等、何らかの空気中の酸化性ガスによるものと推定している。また、ガラス製の額に入れる等の処置により空気の流れを遮断すると起こりにくくはなるもののそれでは使用条件が制約されてしまう。
この現象は、写真画質用のインクジェット専用光沢紙において特に顕著であり、写真画質が重要な特徴のひとつとなっている現在のインクジェット記録方式にとって大きな問題であった。
また、染料を用いた水性のインクジェット用インクについて検討を進めてきたところ、グレーの連続階調を有する画像や人物画像などの耐候性テストを行うと、低濃度のイエロー色は褪色が進みやすく、画像のカラーバランスが崩れやすいという問題があることが判明した。
一方、インク中の残留溶剤の除去が不十分であると、インクジェットプリント濃度が保存中に低下するという問題(例えば、黄色の色が褪せてみえる、また黒の色味が変わる)がある。特に高温高湿度下の濃度低下を防止することが重要である。
<第1の態様>
1)少なくとも1種の染料、水および/または水混和性有機溶剤を有するインクジェット用インクにおいて、該染料のうち少なくとも1つの染料が、構造中に少なくとも1つのヘテロ環構造を有する化合物であって、添加剤として該染料と化学的相互作用する化合物を少なくとも1種含有することを特徴とするインクジェット用インク。
2)染料の少なくとも1つが、2つのヘテロ芳香族環がアゾ結合を介して連結したものであることを特徴とする上記1)記載のインクジェット用インク。
3)染料の少なくとも1つが、ヘテロ芳香族環が金属キレート化した構造を含むものであることを特徴とする上記1)項記載のインクジェット用インク。
4)添加剤が水素結合性の化合物であることを特徴とする上記1)〜3)の何れかに記載のインクジェット用インク。
5)添加剤とヘテロ環構造を有する染料をモル比で1:1となるように混合した1mmol/l以下の希薄水溶液の可視域での吸収スペクトルのλmaxが、添加剤が存在しない場合と比べて5nm以上シフトしていることを特徴とする上記1)〜4)の何れかに記載のインクジェット用インク。
6)添加剤が環状アミド構造を有し、染料が含窒素6員ヘテロ芳香族環を有することを特徴とする上記1)〜5)の何れかに記載のインクジェット用インク。
7)添加剤が下記一般式(A)で表される部分構造を有する化合物であることを特徴とする上記1)〜6)の何れかに記載のインクジェット用インク。
<第2の態様>
10)λmaxが390nmから470nmにあり、λmaxの吸光度I(λmax)とλmax+70nmの吸光度I(λmax+70nm)との吸光度比I(λmax+70nm)/I(λmax)が0.4以下であり、かつ酸化電位が1.0V(vs SCE)より貴であるイエロー染料を少なくとも1種、水性媒体中に溶解または分散してなるイエローインクと、前記イエロー染料を少なくとも1種有するブラックインクとを含むことを特徴とするインクジェット用インクセット。
本発明において、インクのλmaxとは、最大吸収濃度(Abs)が1〜2の範囲になるようにインクを水で希釈した後に分光光度計により測定された最大吸収を与える波長を意味する。
11)前記イエロー染料の前記吸光度比I(λmax+70nm)/I(λmax)が0.2以下であることを特徴とする上記10)に記載のインクジェット用インクセット。
12)前記イエロー染料が下記一般式(1)で表される化合物であることを特徴とする上記10)または11)に記載のインクジェット用インクセット。
13)インクを反射型メディアに印画した後に、ステータスAフィルターを通して測定したイエロー領域における反射濃度(DB)が0.90〜1.10の点を1点そのインクの初期濃度として規定して、この印画物を、5ppmのオゾンを常時発生可能なオゾン褪色試験機を用いて強制的に褪色させ、その反射濃度が初期濃度の80%となるまでの時間から求めた強制褪色速度定数を、前記イエローインクと前記ブラックインクとで比較したときに、イエローインクの強制褪色速度定数がブラックインクよりも小さいことを特徴とする上記10)〜12)のいずれかに記載のインクジェット用インクセット。
14)インクに含まれる水溶性有機溶媒濃度が、前記イエローインクの方が前記ブラックインクよりも低いことを特徴とする上記10)〜13)のいずれかに記載のインクジェット用インクセット。
15)インクに含まれるグリコール系有機溶媒、グリコールアルキルエーテル系有機溶媒濃度およびアミド系有機溶媒のいずれか2つの溶媒濃度を加算したときの加算溶媒濃度が、前記イエローインクの方が前記ブラックインクより低いことを特徴とする上記10)〜14)のいずれかに記載のインクジェット用インクセット。
<第3の態様>
16) 少なくとも1種のイエローまたはブラック用アゾ染料、水混和性有機溶剤を含むインク組成物を用いて、支持体上に受像層を有する受像材料上に画像を記録するインクジェットカラー記録方法であって、記録画像の最大λmax.部の反射濃度が1.5の点における画像の濃度変化率(下記(17)で定義された)の絶対値が20%以内であることを特徴とするインクジェットカラー記録方法。
17) 前記濃度変化率が最大λmax.部の反射濃度が1.5の画像を印字し、画像部の初期濃度をDa、印字直後から80℃dryの雰囲気下に7日間放置した後の濃度をDbとし、次式で表されることを特徴とする16)に記載のインクジェット記録方法。
濃度変化率(%)=(Db−Da)/Da×100
但し、dryは30RH以下の湿度であることが好ましい。
18) 前記染料が下記一般式(1)で表されるイエロー染料であることを特徴とする上記16)または17)に記載のインクジェット記録方法。
一般式(1) (A−N=N−B)n−L
式中、AおよびBはそれぞれ独立して、置換されていてもよい複素環基を表す。Lは水素原子、単なる結合または2価の連結基を表す。nは1または2を表す。但し、nが1の場合にはLは水素原子を表し、A、B共に1価の複素環基である。nが2の場合にはLは単なる結合または2価の連結基を表し、A、Bの一方が1価の複素環基であり、他方が2価の複素環基である。nが2の場合にはAは同じでも異なっていてもよく、またBも同じでも異なっていてもよい。
前記複素環としては、5員環または6員環から構成された複素環が好ましく、単環構造であっても、2つ以上の環が縮合した多環構造であっても良く、芳香族複素環であっても非芳香族複素環であっても良い。前記複素環を構成するヘテロ原子としては、N、O、S原子が好ましい。nは2がより好ましい。
Lが水素原子の場合、LはAまたはBと任意の位置で結合しうる。Lが単なる結合または2価の連結基の場合、LはAまたはBと任意の位置で結合しうるが、A、Bの複素環基の環形成の、炭素原子またはヘテロ原子(好ましくは窒素原子)と結合することが好ましい。
20) 前記ベタイン系界面活性剤が下記一般式(6)で表されることを特徴とする上記19)に記載のインクジェット記録方法。
一般式(6)
(R)p−N−[L−(COOM)q]r
式中、Rは、水素原子、アルキル基、アリール基、またはヘテロ環基を表す。Lは2価の連結基を表す。Mは水素原子、アルカリ金属原子、アンモニウム基、プロトン化された有機アミンもしくは含窒素ヘテロ環基、4級アンモニウムイオン基を表し、式中のN原子からなるアンモニウムイオンの対イオンとなる場合は、カチオンとして存在しない基を表す。qは1以上の整数を表し、rは1以上4以下の整数を表す。pは0以上4以下の整数を表し、p+rは3もしくは4である。p+rが4である場合はN原子はプロトン化されたアンモニウム原子(=N+ =)となる。qが2以上の時はCOOMは同じでも異なっていてもよい。rが2以上の時はL−(COOM)qは同じでも異なっていてもよい。pが2以上の時はRは同じでも異なっていてもよい。pが2以上の時はRk は同じでも異なっていてもよい。
22) 前記染料がその酸化電位が1.0V(vs SCE)よりも貴である染料であることを特徴とする上記16)〜21)のいずれかに記載のインクジェットカラー記録方法。
23) 前記受像層が白色無機顔料粒子を含有することを特徴とする16)〜22)のいずれかに記載のインクジェット記録方法。
第2の態様によると、耐候性に優れ、褪色後もカラーバランスの優れた画像を与えるインクジェット用インクセットの提供することができる。
第3の態様によると、取り扱い性・臭気・安全性等の点から有利な水性インクにおいて、吐出安定性が高く、耐候性に優れた記録画像を得ることができるインクジェット記録用インクセットを提供することができる。
<第1の態様>
本発明のインクジェット用インク(以下、単にインクともいう)は、染料としてヘテロ環構造を有する化合物を用い、この染料分子と相互作用可能な化合物を含有するという特徴を有する。
第一に、ヘテロ芳香族環を発色部位に有する染料である。このような染料の例としては、ヘテロ芳香族環を発色部位に持つアゾ染料、アゾメチン染料、インドアニリン染料、トリアリールメタン染料、シアニン染料、メロシアニン染料、オキソノール染料、アントラキノン染料誘導体、アントラピリドン染料等、種々の染料を挙げることができる。ここで、発色部位とは、染料の基本骨格中における発色に関与する構造部位を意味し、その部位を加えたり除去することにより、染料の吸収領域が大きく変化するような部分構造のことを表す。主には染料の吸収特性を支配するπ電子系、共役系を構築する部位を表す。たとえば、その部位を除くと、染料の主吸収がシアンからマゼンタに変化してしまったり、全く無色になってしまったりするような部位のことを表す。
この例としては、たとえば可溶化基を導入するための連結基や、染料分子を二分子以上結合させて、いわゆる「ビス型」「トリス型」などを形成させるための連結基等を挙げることができる。
本発明に用いられる好ましい染料は、下記一般式で表すことができる。
一般式(1) (A−N=N−B)n−L
一般式(1)で表される染料はイエロー染料であることが好ましい。
一般式(2)
一般式(4) A41−(N=N−(B41)m)n−N=N−C41
一般式(4)で表される染料はブラック染料であることが好ましい。
(一般式(1)中、AおよびBはそれぞれ独立して、置換されていてもよいヘテロ環基を表す。前記ヘテロ環としては、5員環または6員環から構成されたヘテロ環が好ましく、単環構造であっても、2つ以上の環が縮合した多環構造であっても良く、芳香族ヘテロ環であっても非芳香族ヘテロ環であっても良い。前記ヘテロ環を構成するヘテロ原子としては、N,O,S原子が好ましい。nは1または2から選ばれる整数を表し、LはAもしくはBと任意の位置で結合した置換基を表し、nが1の場合にはLは水素原子もしくは1価の置換基を表し、nが2の場合にはLは単なる結合もしくは2価の連結基を表す。
一般式(2)中、X21、X22、X23およびX24はそれぞれ独立に−SO−Z2、−SO2−Z2、−SO2NR21R22、スルホ基、−CONR21R22、または−COOR21を表す。
Z2はそれぞれ独立に置換もしくは無置換のアルキル基、置換もしくは無置換のシクロアルキル基、置換もしくは無置換のアルケニル基、置換もしくは無置換のアラルキル基、置換もしくは無置換のアリール基、置換もしくは無置換のヘテロ環基を表す。R21、R22はそれぞれ独立に、水素原子、置換もしくは無置換のアルキル基、置換もしくは無置換のシクロアルキル基、置換もしくは無置換のアルケニル基、置換もしくは無置換のアラルキル基、置換もしくは無置換のアリール基、置換もしくは無置換のヘテロ環基を表す。Y21、Y22、Y23およびY24はそれぞれ独立に、一価の置換基を表す。
a21〜a24、b21〜b24は、それぞれX21〜X24およびY21〜Y24の置換基数を表す。a21〜a24はそれぞれ独立に0〜4の数を表すが、全てが同時に0になることはない。b21〜b24はそれぞれ独立に0〜4の数を表す。なお、a21〜a24およびb21〜b24が2以上の数を表す時、複数のX21〜X24、およびY21〜Y24はそれぞれそれぞれ同一でも異なっていてもよい。Mは水素原子、金属原子またはその酸化物、水酸化物もしくはハロゲン化物である。
一般式(3)中、A31は5員ヘテロ環ジアゾ成分A31−N2−の残基を表す。
B31およびB32は各々=CR31−、−CR32=を表すか、あるいはいずれか一方が窒素原子、他方が=CR31−または−CR32=を表す。R35、R36は各々独立に水素原子、脂肪族基、芳香族基、ヘテロ環基、アシル基、アルコキシカルボニル基、アリールオキシカルボニル基、カルバモイル基、アルキルもしくはアリールスルホニル基、またはスルファモイル基を表し、各基は更に置換基を有していても良い。
G3、R31、R32は各々独立して、水素原子、ハロゲン原子、脂肪族基、芳香族基、ヘテロ環基、シアノ基、カルボキシル基、カルバモイル基、アルコキシカルボニル基、アリールオキシカルボニル基、ヘテロ環オキシカルボニル基、アシル基、ヒドロキシ基、アルコキシ基、アリールオキシ基、ヘテロ環オキシ基、シリルオキシ基、アシルオキシ基、カルバモイルオキシ基、アルコキシカルボニルオキシ基、アリールオキシカルボニルオキシ基、アミノ基(アリールアミノ基、ヘテロ環アミノ基を含む)、アシルアミノ基、ウレイド基、スルファモイルアミノ基、アルコキシカルボニルアミノ基、アリールオキシカルボニルアミノ基、アルキルもしくはアリールスルホニルアミノ基、ヘテロ環スルホニルアミノ基、ニトロ基、アルキル及びアリールチオ基、アルキル及びアリールスルホニル基、ヘテロ環スルホニル基、アルキル及びアリールスルフィニル基、ヘテロ環スルフィニル基、スルファモイル基、スルホ基、またはヘテロ環チオ基を表し、各基は更に置換されていても良い。
R31とR35、あるいはR35とR36が結合して5乃至6員環を形成しても良い。
一般式(4)中、A41、B41およびC41は、それぞれ独立に、置換されていてもよい芳香族基または置換されていてもよいヘテロ環基を表し、A41およびC41は一価の基であり、B41は二価の基である。また、mは1または2であり、nは0以上の整数である。ただし、A41、B41およびC41の少なくとも1つヘテロ環基である。)
本発明のインクジェット用インクは、前記染料をインク中、0.01〜50質量%、好ましくは0.1〜20質量%、もっとも好ましくは0.5〜15質量%含むものである。
染料と相互作用するとは、本発明の場合、化学的な相互作用を示すことを表す。ここで、化学的な相互作用とは、西尾之宏著「有機化学のための分子間力入門」(講談社サイエンティフィク(2000年)にあるように、クーロン相互作用、CH−π相互作用、ファンデルワールス力、水素結合等を意味する。中でも、水素結合を介して相互作用する化合物であることが好ましい。
水素結合性の基としては、水酸基、チオ基、カルボニル基、カルボキシル基、ウレタン基、ウレイド基、アミド基、スルホンアミド基、アシルアミノ基、イミド基、ヒドロキシルアミノ基、アミノ基、アミジノ基、グアニジノ基等を挙げることができるが、本発明ではアミド基、ウレタン基、ウレイド基、スルホンアミド基、アシルアミノ基、イミド基等、窒素原子を介した水素結合を形成可能な基が、好ましく使用できる。
上記化合物の中でも、特にアミド結合、スルホンアミド結合を有する化合物が好ましく使用できる。中でもアミド基が連続して複数存在するような構造の化合物であることが好ましい。
このような化合物の例としてはアミノ酸誘導体等の生体関連素材を挙げることができる。
その例としては、グリシン、グリシルグリシン、グリシルグリシルグリシン、アラントイン、グルタミン、ビューレット、フェニルグリシン、タウリン、リシン等を挙げることができる。
置換可能な置換基の例としては、例えばアルキル基(好ましくは炭素数1〜20、より好ましくは炭素数1〜12、特に好ましくは炭素数1〜8であり、例えばメチル、エチル、iso−プロピル、tert−ブチル、n−オクチル、n−デシル、n−ヘキサデシル、シクロプロピル、シクロペンチル、シクロヘキシル等が挙げられる。)、アルケニル基(好ましくは炭素数2〜20、より好ましくは炭素数2〜12、特に好ましくは炭素数2〜8であり、例えばビニル、アリル、2−ブテニル、3−ペンテニル等が挙げられる。)、アルキニル基(好ましくは炭素数2〜20、より好ましくは炭素数2〜12、特に好ましくは炭素数2〜8であり、例えばプロパルギル、3−ペンチニル等が挙げられる。)、アリール基(好ましくは炭素数6〜30、より好ましくは炭素数6〜20、特に好ましくは炭素数6〜12であり、例えばフェニル、p−メチルフェニル、ナフチル等が挙げられる。)、アミノ基(好ましくは炭素数0〜20、より好ましくは炭素数0〜12、特に好ましくは炭素数0〜6であり、例えばアミノ、メチルアミノ、ジメチルアミノ、ジエチルアミノ、ジフェニルアミノ、ジベンジルアミノ等が挙げられる。)、アルコキシ基(好ましくは炭素数1〜20、より好ましくは炭素数1〜12、特に好ましくは炭素数1〜8であり、例えばメトキシ、エトキシ、ブトキシ等が挙げられる。)、アリールオキシ基(好ましくは炭素数6〜20、より好ましくは炭素数6〜16、特に好ましくは炭素数6〜12であり、例えばフェニルオキシ、2−ナフチルオキシ等が挙げられる。)、アシル基(好ましくは炭素数1〜20、より好ましくは炭素数1〜16、特に好ましくは炭素数1〜12であり、例えばアセチル、ベンゾイル、ホルミル、ピバロイル等が挙げられる。)、アルコキシカルボニル基(好ましくは炭素数2〜20、より好ましくは炭素数2〜16、特に好ましくは炭素数2〜12であり、例えばメトキシカルボニル、エトキシカルボニル等が挙げられる。)、アリールオキシカルボニル基(好ましくは炭素数7〜20、より好ましくは炭素数7〜16、特に好ましくは炭素数7〜10であり、例えばフェニルオキシカルボニルなどが挙げられる。)、アシルオキシ基(好ましくは炭素数2〜20、より好ましくは炭素数2〜16、特に好ましくは炭素数2〜10であり、例えばアセトキシ、ベンゾイルオキシ等が挙げられる。)、アシルアミノ基(好ましくは炭素数2〜20、より好ましくは炭素数2〜16、特に好ましくは炭素数2〜10であり、例えばアセチルアミノ、ベンゾイルアミノ等が挙げられる。)、アルコキシカルボニルアミノ基(好ましくは炭素数2〜20、より好ましくは炭素数2〜16、特に好ましくは炭素数2〜12であり、例えばメトキシカルボニルアミノ等が挙げられる。)、アリールオキシカルボニルアミノ基(好ましくは炭素数7〜20、より好ましくは炭素数7〜16、特に好ましくは炭素数7〜12であり、例えばフェニルオキシカルボニルアミノ等が挙げられる。)、スルホニルアミノ基(好ましくは炭素数1〜20、より好ましくは炭素数1〜16、特に好ましくは炭素数1〜12であり、例えばメタンスルホニルアミノ、ベンゼンスルホニルアミノ等が挙げられる。)、スルファモイル基(好ましくは炭素数0〜20、より好ましくは炭素数0〜16、特に好ましくは炭素数0〜12であり、例えばスルファモイル、メチルスルファモイル、ジメチルスルファモイル、フェニルスルファモイル等が挙げられる。)、カルバモイル基(好ましくは炭素数1〜20、より好ましくは炭素数1〜16、特に好ましくは炭素数1〜12であり、例えばカルバモイル、メチルカルバモイル、ジエチルカルバモイル、フェニルカルバモイル等が挙げられる。)、アルキルチオ基(好ましくは炭素数1〜20、より好ましくは炭素数1〜16、特に好ましくは炭素数1〜12であり、例えばメチルチオ、エチルチオ等が挙げられる。)、アリールチオ基(好ましくは炭素数6〜20、より好ましくは炭素数6〜16、特に好ましくは炭素数6〜12であり、例えばフェニルチオ等が挙げられる。)、スルホニル基(好ましくは炭素数1〜20、より好ましくは炭素数1〜16、特に好ましくは炭素数1〜12であり、例えばメシル、トシル等が挙げられる。)、スルフィニル基(好ましくは炭素数1〜20、より好ましくは炭素数1〜16、特に好ましくは炭素数1〜12であり、例えばメタンスルフィニル、ベンゼンスルフィニル等が挙げられる。)、ウレイド基(好ましくは炭素数1〜20、より好ましくは炭素数1〜16、特に好ましくは炭素数1〜12であり、例えばウレイド、メチルウレイド、フェニルウレイド等が挙げられる。)、リン酸アミド基(好ましくは炭素数1〜20、より好ましくは炭素数1〜16、特に好ましくは炭素数1〜12であり、例えばジエチルリン酸アミド、フェニルリン酸アミド等が挙げられる。)、ヒドロキシ基、メルカプト基、ハロゲン原子(例えばフッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子)、シアノ基、スルホ基、カルボキシル基、ニトロ基、ヒドロキサム酸基、スルフィノ基、ヒドラジノ基、イミノ基、ヘテロ環基(好ましくは炭素数1〜30、より好ましくは炭素数1〜12であり、ヘテロ原子としては、例えば窒素原子、酸素原子、硫黄原子を含むものであり具体的には例えばイミダゾリル、ピリジル、キノリル、フリル、チエニル、ピペリジル、モルホリノ、ベンゾオキサゾリル、ベンゾイミダゾリル、ベンゾチアゾリル、カルバゾリル、アゼピニル等が挙げられる。)、シリル基(好ましくは炭素数3〜40、より好ましくは炭素数3〜30、特に好ましくは炭素数3〜24であり、例えばトリメチルシリル、トリフェニルシリル等が挙げられる。)等が挙げられる。これらの置換基は更に置換されても良い。また、可能な場合には、置換基同士が互いに連結して環を形成していても良い。
尚、本発明に使用する該添加剤は、本発明のインクの耐候性に寄与するものであるが、後述の機能性成分と同様の機能を有することができ、該機能性成分に包含されてもよい。
以上のようなスペクトル変化が観察されるということは、すなわち、分子間で相互作用が認められるということであり、上記λmaxのシフト(長波長側、短波長側いずれでもよい)、εの変化(増加、減少いずれでもよい)等が起きる。εについては、減少方向のものが好ましい。
本発明第の態様のインクセットには、前述した吸光度比や酸化電位が特定のイエロー染料を少なくとも1種含むイエローインクが含まれる。該イエローインク中での該特定のイエロー染料の含有量は、0.2〜20質量%が好ましく、0.5〜15質量%がより好ましい。
また、本発明のインクセットには、該特定のイエロー染料を少なくとも1種有するブラックインクが含まれる。該ブラックインク中での該特定のイエロー染料の含有量は、0.1〜60質量%が好ましく、1〜50質量%がより好ましい。該ブラックインクには、後述するその他の染料または顔料を併用することにより、ブラックインクとしての色調を整えることができる。
まず、インクを反射型メディアに印画した後に、ステータスAフィルターを通して反射濃度を測定し、マゼンタ領域における反射吸収濃度(DG)が、0.90〜1.10の点を1点そのインクの初期濃度として規定する。この印画物を、5ppmのオゾンを常時発生可能なオゾン褪色試験機を用いて強制的に褪色させ、その反射濃度(DG)が初期反射濃度値の80%となるまでの時間(t)から強制褪色速度定数(kG)を「0.8=exp(−kG・t)」なる関係式から求める。本発明では該速度定数(kG)が5.0×10-2[hour-1]以下、好ましくは1.0×10-2[hour-1]以下、さらに好ましくは5.0×10-3[hour-1]以下となるようなインクを作製することが好ましい。
上記褪色速度定数を低下させるため、インクに用いる染料にのような特徴を持たせることが好ましい。すなわち、1)酸化されにくくする。具体的には、後述する酸化電位を高くする(電子吸引性基を増やす、電子欠損性のヘテロ環を利用する等)。2)酸化反応における初期段階の反応性を落とす(引き抜かれやすいプロトンが存在しないようにする、カチオンラジカルを不安定にする等)。3)会合性を高め、分子あたりの酸化される頻度を低下させる(会合しやすい分子構造にする)。4)分子運動性を低下させるため、なるべく堅固な分子構造を採用する(運動性の高い長い置換基を有さない、環が固定された構造をとる)。
本発明第3の態様のインク組成物は染料(少なくともイエロー染料またはブラック染料)、水混和性有機溶剤、界面活性剤を含むインク組成物が好ましく、該界面活性剤が、好ましくはベタイン系界面活性剤であることを特徴とするインクジェット記録用インクである。
ここでいうベタイン界面活性剤とは、分子中にカチオン性の部位とアニオン性の部位を両方とも有し、界面活性を有する化合物である。カチオン性の部位としてはアミン性の窒素原子、ヘテロ芳香族環の窒素原子、炭素との結合を4つ有するホウ素原子、リン原子などを挙げることができる。この中で好ましくはアミン性の窒素原子もしくはヘテロ芳香族環の窒素原子である。中でも特に第4級の窒素原子であることが好ましい。アニオン性の部位としては、水酸基、チオ基、スルホンアミド基、スルホ基、カルボキシル基、イミド基、リン酸基、ホスホン酸基などを挙げることができる。この中でも特にカルボキシル基、スルホ基が好ましい。界面活性剤分子全体としての荷電は、カチオン、アニオン、中性のいずれでもよいが、好ましくは中性である。
中でも本発明に用いるベタイン界面活性剤は、前記一般式(6)で表される化合物であることが好ましい。
さらに、本発明に使用するベタイン界面活性剤としては、前記一般式(6)で表される化合物の中でも、特に下記一般式(7)または一般式(8)で表される化合物が好ましく用いられる。
一般式(7)
本発明で使用するベタイン界面活性剤においては、R1B〜R3BもしくはL中の少なくとも1つに、炭素数8以上の基を含有する。中でも特に、R1B〜R3Bに長鎖アルキル基が含有されるものが好ましい。
(R)p1−N−[L−(COOM1)q]r1
式中、R、L、qは一般式(6)におけると同義ある。p1は0以上3以下の整数を表し、r1は1以上3以下の整数を表す。M1 はアルカリ金属イオンまたは水素原子である。但し、p1+r1は3である。pが2以上の時はRは同じでも異なっていてもよい。
式中、Rはアルキル基(置換されていてもよい。好ましくは炭素数1ないし20の基である。例えばメチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ヘキシル基、オクチル基、ドデシル基、セチル基、ステアリル基、オレイル基など)、アリール基(置換されていてもよい。好ましくは炭素数6ないし20の基である。例えばフェニル基、トリル基、キシリル基、ナフチル基、クミル基、ドデシルフェニル基など)、ヘテロ環基(置換されていてもよい。好ましくは炭素数2ないし20の基である。例えばピリジル基、キノリル基など)を表し、それぞれが互いに連結して環状構造を形成してもよい。この中で特に好ましくはアルキル基である。
一般式(9)
R−N−(L−COOM1)2
中でもある2種のインクA、Bの染料濃度がそれぞれDa、Db(Da>Db)であり、ベタイン界面活性剤の濃度がそれぞれVa、Vb(Va>Vb)である場合、Da/Db= k(Va/Vb)におけるkは、0.1〜10であることが好ましい。
〔一般式(1)で表される染料〕
この染料は、堅牢性、特にオゾンガスに対する堅牢性の点から、インクを反射型メディアに印画した後に、ステータスAフィルターを通して反射濃度を測定し、イエロー領域における反射濃度(DB)が、0.90〜1.10の点を1点そのインクの初期濃度として規定して、この印画物を、5ppmのオゾンを常時発生可能なオゾン褪色試験機を用いて強制的に褪色させ、その反射濃度が初期濃度の80%(残存率)となるまでの時間(t)から求めた強制褪色速度定数(k)を定めたときに、該速度定数は5.0×10-2[hour-1]以下が好ましく(更に好ましくは3.0×10-2[hour-1]以下、より好ましくは1.0×10-2[hour-1]以下)である。
ここで、反射濃度は、反射濃度計(X−Rite310TR)を用いてステータスAフィルター(ブルー)により測定される値である。また、強制褪色速度定数(k)は、残存率=exp(−kt)、即ち、k=(−ln0.8)/tから求められる値である。
酸化電位の値(Eox)は当業者が容易に測定することができる。この方法に関しては、例えばP.Delahay著“New Instrumental Methods in Electrochemistry”(1954年 Interscience
Publishers社刊)やA.J.Bard他著“Electrochemical Methods”(1980年 JohnWiley & Sons社刊)、藤嶋昭他著“電気化学測定法”(1984年 技報堂出版社刊)に記載されている。
なお、電位を一義的に規定する為、本発明では、0.1moldm-3の過塩素酸テトラプロピルアンモニウムを支持電解質として含むジメチルホルムアミド中(染料の濃度は0.001moldm-3)で測定した値(vs SCE)を染料の酸化電位とする。
Lが表す1価の置換基としては、上記A及びBに置換する置換基もしくは下記のイオン性親水性基を挙げることができる。Lが表す2価の連結基としては、アルキレン基、アリーレン基、ヘテロ環残基、−CO−、−SOn−(nは0、1、2)、−NR−(Rは水素原子、アルキル基、アリール基を表す)、−O−、およびこれらの連結基を組み合わせた二価の基であり、さらにそれらはA及びBに置換する置換基で挙げた置換基もしくは下記のイオン性親水性基を有していても良い。
R7,R8、R9が表すアルコキシカルボニル基には、置換基を有するアルコキシカルボニル基および無置換のアルコキシカルボニル基が含まれる。前記アルコキシカルボニル基としては、炭素原子数が2乃至20のアルコキシカルボニル基が好ましい。前記置換基の例にはイオン性親水性基が含まれる。前記アルコキシカルボニル基の例には、メトキシカルボニルおよびエトキシカルボニルが含まれる。
R8が表す置換基を有するスルファモイル基および無置換のスルファモイル基が含まれる。前記置換基の例には、アルキル基が含まれる。前記スルファモイル基の例には、ジメチルスルファモイル基およびジ−(2−ヒドロキシエチル)スルファモイル基が含まれる。
R2,R8が表すアシル基には、置換基を有するアシル基および無置換のアシル基が含まれる。前記アシル基としては、炭素原子数が1乃至20のアシル基が好ましい。前記置換基の例にはイオン性親水性基が含まれる。前記アシル基の例には、アセチルおよびベンゾイルが含まれる。
なかでも、水素原子、ハロゲン原子、アルキル基、アリール基、シアノ基、アルコキシ基、アミド基、ウレイド基、スルホンアミド基、カルバモイル基、スルファモイル基、アルコキシカルボニル基、カルボキシル基、およびスルホ基が好ましく、特に水素原子、ハロゲン原子、シアノ基、カルボキシル基およびスルホ基が好ましく、水素原子が最も好ましい。
炭素数1〜12の直鎖または分岐鎖アルキル基、炭素数7〜18の直鎖または分岐鎖アラルキル基、炭素数2〜12の直鎖または分岐鎖アルケニル基、炭素数2〜12の直鎖または分岐鎖アルキニル基、炭素数3〜12の直鎖または分岐鎖シクロアルキル基、炭素数3〜12の直鎖または分岐鎖シクロアルケニル基(以上の各基は分岐鎖を有するものが染料の溶解性およびインクの安定性を向上させる理由から好ましく、不斉炭素を有するものが特に好ましい。以上の各基の具体例:例えばメチル、エチル、プロピル、イソプロピル、sec-ブチル、t−ブチル、2−エチルヘキシル、2−メチルスルホニルエチル、3−フェノキシプロピル、トリフルオロメチル、シクロペンチル)、ハロゲン原子(例えば、塩素原子、臭素原子)、アリール基(例えば、フェニル、4−t−ブチルフェニル、2,4−ジ−t−アミルフェニル)、ヘテロ環基(例えば、イミダゾリル、ピラゾリル、トリアゾリル、2−フリル、2−チエニル、2−ピリミジニル、2−ベンゾチアゾリル)、シアノ基、ヒドロキシル基、ニトロ基、カルボキシ基、アミノ基、アルキルオキシ基(例えば、メトキシ、エトキシ、2−メトキシエトキシ、2−メタンスルホニルエトキシ)、アリールオキシ基(例えば、フェノキシ、2−メチルフェノキシ、4−t−ブチルフェノキシ、3−ニトロフェノキシ、3−t−ブチルオキシカルバモイルフェノキシ、3−メトキシカルバモイル)、アシルアミノ基(例えば、アセトアミド、ベンズアミド、4−(3−t−ブチル−4−ヒドロキシフェノキシ)ブタンアミド)、アルキルアミノ基(例えば、メチルアミノ、ブチルアミノ、ジエチルアミノ、メチルブチルアミノ)、アニリノ基(例えば、フェニルアミノ、2−クロロアニリノ、ウレイド基(例えば、フェニルウレイド、メチルウレイド、N,N−ジブチルウレイド)、スルファモイルアミノ基(例えば、N,N−ジプロピルスルファモイルアミノ)、アルキルチオ基(例えば、メチルチオ、オクチルチオ、2−フェノキシエチルチオ)、アリールチオ基(例えば、フェニルチオ、2−ブトキシ−5−t−オクチルフェニルチオ、2−カルボキシフェニルチオ)、アルキルオキシカルボニルアミノ基(例えば、メトキシカルボニルアミノ)、スルホンアミド基(例えば、メタンスルホンアミド、ベンゼンスルホンアミド、p−トルエンスルホンアミド)、カルバモイル基(例えば、N−エチルカルバモイル、N,N−ジブチルカルバモイル)、スルファモイル基(例えば、N−エチルスルファモイル、N,N−ジプロピルスルファモイル、N−フェニルスルファモイル)、スルホニル基(例えば、メタンスルホニル、オクタンスルホニル、ベンゼンスルホニル、トルエンスルホニル)、アルキルオキシカルボニル基(例えば、メトキシカルボニル、ブチルオキシカルボニル)、ヘテロ環オキシ基(例えば、1−フェニルテトラゾール−5−オキシ、2−テトラヒドロピラニルオキシ)、アゾ基(例えば、フェニルアゾ、4−メトキシフェニルアゾ、4−ピバロイルアミノフェニルアゾ、2−ヒドロキシ−4−プロパノイルフェニルアゾ)、アシルオキシ基(例えば、アセトキシ)、カルバモイルオキシ基(例えば、N−メチルカルバモイルオキシ、N−フェニルカルバモイルオキシ)、シリルオキシ基(例えば、トリメチルシリルオキシ、ジブチルメチルシリルオキシ)、アリールオキシカルボニルアミノ基(例えば、フェノキシカルボニルアミノ)、イミド基(例えば、N−スクシンイミド、N−フタルイミド)、ヘテロ環チオ基(例えば、2−ベンゾチアゾリルチオ、2,4−ジ−フェノキシ−1,3,5−トリアゾール−6−チオ、2−ピリジルチオ)、スルフィニル基(例えば、3−フェノキシプロピルスルフィニル)、ホスホニル基(例えば、フェノキシホスホニル、オクチルオキシホスホニル、フェニルホスホニル)、アリールオキシカルボニル基(例えば、フェノキシカルボニル)、アシル基(例えば、アセチル、3−フェニルプロパノイル、ベンゾイル)、イオン性親水性基(例えば、カルボキシル基、スルホ基、ホスホノ基および4級アンモニウム基)が挙げられる。
Mとして好ましいものは、水素原子の他に、金属元素として、Li、Na、K、Mg、Ti、Zr、V、Nb、Ta、Cr、Mo、W、Mn、Fe、Co、Ni、Ru、Rh、Pd、Os、Ir、Pt、Cu、Ag、Au、Zn、Cd、Hg、Al、Ga、In、Si、Ge、Sn、Pb、Sb、Bi等が挙げられる。酸化物としては、VO、GeO等が好ましく挙げられる。 また、水酸化物としては、Si(OH)2、Cr(OH)2、Sn(OH)2等が好ましく挙げられる。さらに、ハロゲン化物としては、AlCl、SiCl2、VCl、VCl2、VOCl、FeCl、GaCl、ZrCl等が挙げられる。なかでも、Cu、Ni、Zn、Al等が好ましく、Cuが最も好ましい。
また、L(2価の連結基)を介してPc(フタロシアニン環)が2量体(例えば、Pc−M−L-M−Pc)または3量体を形成してもよく、その時のMはそれぞれ同一であっても異なるものであってもよい。
X51〜X54としては、それぞれ独立に、−SO−Z5、−SO2−Z5、−SO2NR51R52または−CONR51R52が好ましく、特に−SO2−Z5または−SO2NR51R52が好ましく、−SO2−Z5が最も好ましい。
B31およびB32は各々=CR31−、−CR32=を表すか、あるいはいずれか一方が窒素原子、他方が=CR31−または−CR32=を表す。R35およびR36は各々独立に水素原子または置換基を表し、該置換基は脂肪族基、芳香族基、ヘテロ環基、アシル基、アルコキシカルボニル基、アリールオキシカルボニル基、カルバモイル基、アルキルスルホニル基、アリールスルホニル基、またはスルファモイル基を表し、該各置換基の水素原子は置換されていても良い。
R31とR35、あるいはR35とR36が結合して5〜6員環を形成しても良い。
一般式(3)において、A31は5員ヘテロ環基を表すが、ヘテロ環のヘテロ原子の例には、N、O、およびSを挙げることができる。好ましくは含窒素5員ヘテロ環であり、ヘテロ環に脂肪族環、芳香族環または他のヘテロ環が縮合していてもよい。A31の好ましいヘテロ環の例には、ピラゾール環、イミダゾール環、チアゾール環、イソチアゾール環、チアジアゾール環、ベンゾチアゾール環、ベンゾオキサゾール環、ベンゾイソチアゾール環を挙げる事ができる。各ヘテロ環基は更に置換基を有していても良い。中でも下記一般式(a)から(f)で表されるピラゾール環、イミダゾール環、イソチアゾール環、チアジアゾール環、ベンゾチアゾール環が好ましい。
一般式(a)から(f)のうち、好ましいのは一般式(a)、(b)で表されるピラゾール環、イソチアゾール環であり、最も好ましいのは一般式(a)で表されるピラゾール環である。
R31とR35、あるいはR35とR36が結合して5〜6員環を形成しても良い。
芳香族基の例には、フェニル基、p−トリル基、p−メトキシフェニル基、o−クロロフェニル基およびm−(3−スルホプロピルアミノ)フェニル基が含まれる。
R33およびR34は各々独立に水素原子または置換基を表し、該置換基は脂肪族基、芳香族基、ヘテロ環基、アシル基、アルコキシカルボニル基、アリールオキシカルボニル基、カルバモイル基、アルキルスルホニル基、アリールスルホニル基、またはスルファモイル基を表す。中でも水素原子、芳香族基、ヘテロ環基、アシル基、アルキルスルホニル基もしくはアリールスルホニル基が好ましく、水素原子、芳香族基、ヘテロ環基が特に好ましい。
σp値が0.20以上の電子吸引性基の具体例としては、上記に加え、ハロゲン原子などが挙げられる。
この染料は、波長λmaxが500nmから700nmにあり、吸光度1.0に規格化した同染料希薄溶液の吸収スペクトルにおける半値幅(Wλ,1/2)が100nm以上(好ましくは120nm以上500nm以下、さらに好ましくは120nm以上350nm以下)である染料(L)であることが好ましい。
本発明では該速度定数(kvis)を5.0×10-2[hour-1]以下、好ましくは3.0×10-2[hour-1]以下、更に好ましくは1.0×10-2[hour-1]以下とすることができる。
mは1または2であり、nは0以上の整数であり、好ましくはm=n=1である。
一般式(4)で表されるアゾ染料(以降、単に「アゾ染料」と表記することあり)は、特に下記一般式(4−A)で表される染料であることが好ましい。
また、R41とR45、あるいはR45とR46が結合して5乃至6員環を形成しても良い。
アシル基には、置換基を有するアシル基および無置換のアシル基が含まれる。アシル基としては、炭素原子数が1〜20のアシル基が好ましい。上記置換基の例には、イオン性親水性基が含まれる。上記アシル基の例には、アセチル基およびベンゾイル基が含まれる。
アリールアミノ基には、置換基を有するアリールアミノ基および無置換のアリールアミノ基が含まれる。アリールアミノ基としては、炭素原子数が6〜20のアリールアミノ基が好ましい。置換基の例としては、ハロゲン原子、およびイオン性親水性基が含まれる。アリールアミノ基の例としては、アニリノ基および2−クロロフェニルアミノ基が含まれる。
ヘテロ環アミノ基には、置換基を有するヘテロ環アミノ基および無置換のヘテロ環アミノ基が含まれる。ヘテロ環アミノ基としては、炭素数2〜20個のヘテロ環アミノ基が好ましい。置換基の例としては、アルキル基、ハロゲン原子、およびイオン性親水性基が含まれる。
以下の説明において、基、置換基は、既に説明したことが適用される。
一般式(4)において、A41、B41、C41は、それぞれ独立して、置換されていてもよい芳香族基(A41、C41は1価の芳香族基、例えばアリール基;B41は2価の芳香族基、例えばアリーレン基)または置換されていてもよいヘテロ環基(A41、C41は1価のヘテロ環基;B41は2価のヘテロ環基)を表す。芳香族環の例としてはベンゼン環やナフタレン環をあげることができ、ヘテロ環のヘテロ原子としてはN、O、およびSをあげることができる。ヘテロ環に脂肪族環、芳香族環または他のヘテロ環が縮合していてもよい。
置換基としてはアリールアゾ基またはヘテロ環アゾ基であってもよい。
A41、B41、C41の少なくとも1つがヘテロ環基であるのが好ましく、A41、B41、C41の少なくとも2つがヘテロ環基であるのがより好ましい。また、A41、B41、C41の全てがヘテロ環基であってもよい。
R45、R46は、各々独立に、水素原子、脂肪族基、芳香族基、ヘテロ環基、アシル基、アルコキシカルボニル基、アリールオキシカルボニル基、カルバモイル基、アルキルまたはアリールスルホニル基、スルファモイル基を表し、各基は更に置換基を有していても良い。R45、R46で表される好ましい置換基は、水素原子、脂肪族基、芳香族基、ヘテロ環基、アシル基、アルキルまたはアリールスルホニル基を挙げることができる。さらに好ましくは水素原子、芳香族基、ヘテロ環基、アシル基、アルキルまたはアリールスルホニル基である。最も好ましくは、水素原子、アリール基、ヘテロ環基である。各基は更に置換基を有していても良い。但し、R45、R46が同時に水素原子であることはない。
R41とR45、あるいはR45とR46が結合して5乃至6員環を形成しても良い。
A41、R41、R42、R45、R46、G4で表される各置換基が更に置換基を有する場合の置換基としては、上記G4、R41、R42で挙げた置換基を挙げることができる。また、A41、R41、R42、R45、R46、G4上のいずれかの位置に置換基としてさらにイオン性親水性基を有することが好ましい。
置換基としてのイオン性親水性基には、スルホ基、カルボキシル基、ホスホノ基および4級アンモニウム基等が含まれる。前記イオン性親水性基としては、カルボキシル基、ホスホノ基、およびスルホ基が好ましく、特にカルボキシル基、スルホ基が好ましい。カルボキシル基、ホスホノ基およびスルホ基は塩の状態であってもよい。塩を形成する対イオンの例には、アンモニウムイオン、アルカリ金属イオン(例、リチウムイオン、ナトリウムイオン、カリウムイオン)および有機カチオン(例、テトラメチルアンモニウムイオン、テトラメチルグアニジニウムイオン、テトラメチルホスホニウム)が挙げられ、なかでもリチウムイオンが好ましい。
ハメットσp値が0.45以上の電子吸引性基としては、上記に加えアシル基(例えばアセチル基)、アルコキシカルボニル基(例えばドデシルオキシカルボニル基)、アリールオキシカルボニル基(例えば、m−クロロフェノキシカルボニル)、アルキルスルフィニル基(例えば、n−プロピルスルフィニル)、アリールスルフィニル基(例えばフェニルスルフィニル)、スルファモイル基(例えば、N−エチルスルファモイル、N,N−ジメチルスルファモイル)、ハロゲン化アルキル基(例えば、トリフロロメチル)を挙げることができる。
ハメット置換基定数σp 値が0.30以上の電子吸引性基としては、上記に加え、アシルオキシ基(例えば、アセトキシ)、カルバモイル基(例えば、N−エチルカルバモイル、N,N−ジブチルカルバモイル)、ハロゲン化アルコキシ基(例えば、トリフロロメチルオキシ)、ハロゲン化アリールオキシ基(例えば、ペンタフロロフェニルオキシ)、スルホニルオキシ基(例えばメチルスルホニルオキシ基)、ハロゲン化アルキルチオ基(例えば、ジフロロメチルチオ)、2つ以上のσp値が0.15以上の電子吸引性基で置換されたアリール基(例えば、2,4−ジニトロフェニル、ペンタクロロフェニル)、およびヘテロ環(例えば、2−ベンゾオキサゾリル、2−ベンゾチアゾリル、1−フェニルー2−ベンズイミダゾリル)を挙げることができる。
σp 値が0.20以上の電子吸引性基の具体例としては、上記に加え、ハロゲン原子などが挙げられる。
G4として、好ましくは、水素原子、ハロゲン原子、アルキル基、ヒドロキシル基、アミノ基、アシルアミノ基であり、さらに好ましくは水素原子、ハロゲン原子、アミノ基、アシルアミノ基であり、最も好ましくは水素原子、アミノ基、アシルアミノ基である。
A41のうち、好ましくはピラゾール環、イミダゾール環、イソチアゾール環、チアジアゾール環、ベンゾチアゾール環であり、さらにはピラゾール環、イソチアゾール環であり、最も好ましくはピラゾール環である。
B1およびB2が、それぞれ=CR41−、−CR42=であり、R41、R42は、各々好ましくは水素原子、アルキル基、ハロゲン原子、シアノ基、カルバモイル基、カルボキシル基、ヒドロキシル基、アルコキシ基、アルコキシカルボニル基であり、さらに好ましくは水素原子、アルキル基、カルボキシル基、シアノ基、カルバモイル基である。
C.I. ダイレクトレッド2、4、9、23、26、31、39、62、63、72、75、76、79、80、81、83、84、89、92、95、111、173、184、207、211、212、214、218、21、223、224、225、226、227、232、233、240、241、242、243、247
C.I. ダイレクトバイオレット7、9、47、48、51、66、90、93、94、95、98、100、101
C.I. ダイレクトイエロー8、9、11、12、27、28、29、33、35、39、41、44、50、53、58、59、68、86、87、93、95、96、98、100、106、108、109、110、130、132、142、144、161、163
C.I. ダイレクトブルー1、10、15、22、25、55、67、68、71、76、77、78、80、84、86、87、90、98、106、108、109、151、156、158、159、160、168、189、192、193、194、199、200、201、202、203、207、211、213、214、218、225、229、236、237、244、248、249、251、252、264、270、280、288、289、291
C.I. ダイレクトブラック9、17、19、22、32、51、56、62、69、77、80、91、94、97、108、112、113、114、117、118、121、122、125、132、146、154、166、168、173、199
C.I. アシッドレッド35、42、52、57、62、80、82、111、114、118、119、127、128、131、143、151、154、158、249、254、257、261、263、266、289、299、301、305、336、337、361、396、397
C.I. アシッドバイオレット5、34、43、47、48、90、103、126
C.I. アシッドイエロー17、19、23、25、39、40、42、44、49、50、61、64、76、79、110、127、135、143、151、159、169、174、190、195、196、197、199、218、219、222、227
C.I. アシッドブルー9、25、40、41、62、72、76、78、80、82、92、106、112、113、120、127:1、129、138、143、175、181、205、207、220、221、230、232、247、258、260、264、271、277、278、279、280、288、290、326
C.I. アシッドブラック7、24、29、48、52:1、172
C.I. リアクティブレッド3、13、17、19、21、22、23、24、29、35、37、40、41、43、45、49、55
C.I. リアクティブバイオレット1、3、4、5、6、7、8、9、16、17、22、23、24、26、27、33、34
C.I. リアクティブイエロー2、3、13、14、15、17、18、23、24、25、26、27、29、35、37、41、42
C.I. リアクティブブルー2、3、5、8、10、13、14、15、17、18、19、21、25、26、27、28、29、38
C.I. リアクティブブラック4、5、8、14、21、23、26、31、32、34
C.I. ベーシックレッド12、13、14、15、18、22、23、24、25、27、29、35、36、38、39、45、46
C.I. ベーシックバイオレット1、2、3、7、10、15、16、20、21、25、27、28、35、37、39、40、48
C.I. ベーシックイエロー1、2、4、11、13、14、15、19、21、23、24、25、28、29、32、36、39、40
C.I. ベーシックブルー1、3、5、7、9、22、26、41、45、46、47、54、57、60、62、65、66、69、71
C.I. ベーシックブラック8、等が挙げられる。
本発明に用いることのできる顔料としては、市販のものの他、各種文献に記載されている公知のものが利用できる。文献に関してはカラーインデックス(The Society of Dyers and Colourists編)、「改訂新版顔料便覧」日本顔料技術協会編(1989年刊)、「最新顔料応用技術」CMC出版(1986年刊)、「印刷インキ技術」CMC出版(1984年刊)、W. Herbst, K. Hunger共著によるIndustrial Organic Pigments (VCH Verlagsgesellschaft、1993年刊)等がある。具体的には、有機顔料ではアゾ顔料(アゾレーキ顔料、不溶性アゾ顔料、縮合アゾ顔料、キレートアゾ顔料)、多環式顔料(フタロシアニン系顔料、アントラキノン系顔料、ペリレン及びペリノン系顔料、インジゴ系顔料、キナクリドン系顔料、ジオキサジン系顔料、イソインドリノン系顔料、キノフタロン系顔料、ジケトピロロピロール系顔料等)、染付けレーキ顔料(酸性または塩基性染料のレーキ顔料)、アジン顔料等があり、無機顔料では、黄色顔料のC. I. Pigment Yellow 34, 37, 42, 53など、赤系顔料のC. I.
Pigment Red 101, 108など、青系顔料のC. I. Pigment Blue 27, 29,17:1など、ブラック系顔料のC. I. Pigment Black 7,マグネタイトなど、白系顔料のC. I. Pigment White 4,6,18,21などを挙げることができる。
この他、オレンジ顔料(C. I. Pigment Orange 13, 16など)や緑顔料(C. I. Pigment
Green 7など)を使用してもよい。
(1) 金属石鹸の性質と応用(幸書房)
(2) 印刷インキ印刷(CMC出版 1984)
(3) 最新顔料応用技術(CMC出版 1986)
(4) 米国特許5,554,739号、同5,571,311号
(5) 特開平9-151342号、同10-140065号、同10-292143号、同11-166145号
特に、上記(4)の米国特許に記載されたジアゾニウム塩をカーボンブラックに作用させて調製された自己分散性顔料や、上記(5)の日本特許に記載された方法で調製されたカプセル化顔料は、インク中に余分な分散剤を使用することなく分散安定性が得られるため特に有効である。
本発明に使用できる顔料の粒径は、分散後で0.01〜10μmの範囲であることが好ましく、0.05〜1μmであることが更に好ましい。
顔料を分散する方法としては、インク製造やトナー製造時に用いられる公知の分散技術が使用できる。分散機としては、縦型あるいは横型のアジテーターミル、アトライター、コロイドミル、ボールミル、3本ロールミル、パールミル、スーパーミル、インペラー、デスパーサー、KDミル、ダイナトロン、加圧ニーダー等が挙げられる。詳細は「最新顔料応用技術」(CMC出版、1986)に記載がある。
これらの水混和性有機溶剤は、総量でインク中に5〜60質量%含有することが好ましく、特に好ましくは10〜45質量%である。
このときの溶解方法としては、攪拌による溶解、超音波照射による溶解、振とうによる溶解等種々の方法が使用可能である。中でも特に攪拌法が好ましく使用される。攪拌を行う場合、当該分野では公知の流動攪拌や反転アジターやディゾルバを利用した剪断力を利用した攪拌など、種々の方式が利用可能である。一方では、磁気攪拌子のように、容器底面との剪断力を利用した攪拌法も好ましく利用できる。
界面活性剤としては、例えばドデシル硫酸ナトリウム、ドデシルオキシスルホン酸ナトリウム、アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム等のアニオン性界面活性剤、セチルピリジニウムクロライド、トリメチルセチルアンモニウムクロライド、テトラブチルアンモニウムクロライド等のカチオン性界面活性剤や、ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンナフチルエーテル、ポリオキシエチレンオクチルフェニルエーテル等のノニオン性界面活性剤などが挙げられる。中でも特にノニオン系界面活性剤が好ましく使用される。
本発明に用いられる高沸点有機溶媒の沸点は150℃以上であるが、好ましくは170℃以上である。
例えば、フタル酸エステル類(例えば、ジブチルフタレート、ジオクチルフタレート、ジシクロへキシルフタレート、ジ−2−エチルヘキシルフタレート、デシルフタレート、ビス(2,4−ジ−tert−アミルフェニル)イソフタレート、ビス(1,1−ジエチルプロピル)フタレート)、リン酸又はホスホンのエステル類(例えば、ジフェニルホスフェート、トリフェニルホスフェート、トリクレジルホスフェート、2−エチルヘキシルジフェニルホスフェート、ジオクチルブチルホスフェート、トリシクロヘキシルホスフェート、トリ−2−エチルヘキシルホスフェート、トリドデシルホスフェート、ジ−2−エチルヘキシルフェニルホスフェート)、安息香酸エステル酸(例えば、2−エチルヘキシルベンゾエート、2,4−ジクロロベンゾエート、ドデシルベンゾエート、2−エチルヘキシル−p−ヒドロキシベンゾエート)、アミド類(例えば、N,N−ジエチルドデカンアミド、N,N−ジエチルラウリルアミド)、アルコール類またはフェノール類(イソステアリルアルコール、2,4−ジ−tert−アミルフェノールなど)、脂肪族エステル類(例えば、コハク酸ジブトキシエチル、コハク酸ジ−2−エチルヘキシル、テトラデカン酸2−ヘキシルデシル、クエン酸トリブチル、ジエチルアゼレート、イソステアリルラクテート、トリオクチルシトレート)、アニリン誘導体(N,N−ジブチル−2−ブトキシ−5−tert−オクチルアニリンなど)、塩素化パラフィン類(塩素含有量10%〜80%のパラフィン類)、トリメシン酸エステル類(例えば、トリメシン酸トリブチル)、ドデシルベンゼン、ジイソプロピルナフタレン、フェノール類(例えば、2,4−ジ−tert−アミルフェノール、4−ドデシルオキシフェノール、4−ドデシルオキシカルボニルフェノール、4−(4−ドデシルオキシフェニルスルホニル)フェノール)、カルボン酸類(例えば、2−(2,4−ジ−tert−アミルフェノキシ酪酸、2−エトキシオクタンデカン酸)、アルキルリン酸類(例えば、ジ−2(エチルヘキシル)リン酸、ジフェニルリン酸)などが挙げられる。高沸点有機溶媒は油溶性染料に対して質量比で0.01〜3倍量、好ましくは0.01〜1.0倍量で使用できる。
これらの高沸点有機溶媒は単独で使用しても、数種の混合〔例えばトリクレジルホスフェートとジブチルフタレート、トリオクチルホスフェートとジ(2−エチルヘキシル)セバケート、ジブチルフタレートとポリ(N−t−ブチルアクリルアミド)〕で使用してもよい。
上記高沸点有機溶媒は、油溶性染料に対し、質量比で0.01〜3.0倍量、好ましくは0.01〜1.0倍量で使用する。
乳化法としては水相中に油相を添加する方法が一般的であるが、油相中に水相を滴下して行く、いわゆる転相乳化法も好ましく用いることができる。なお、染料が水溶性で、成分が油溶性の場合にも前記乳化法を適用し得る。
前記分散粒子の体積平均粒径および粒度分布の測定方法には静的光散乱法、動的光散乱法、遠心沈降法のほか、実験化学講座第4版の417〜418ページに記載されている方法を用いるなど、公知の方法で容易に測定することができる。例えば、インク中の粒子濃度が0.1〜1質量%になるように蒸留水で希釈して、市販の体積平均粒径測定機(例えば、マイクロトラックUPA(日機装(株)製))で容易に測定できる。更に、レーザードップラー効果を利用した動的光散乱法は、小サイズまで粒径測定が可能であり特に好ましい。
体積平均粒径とは粒子体積で重み付けした平均粒径であり、粒子の集合において、個々の粒子の直径にその粒子の体積を乗じたものの総和を粒子の総体積で割ったものである。体積平均粒径については「高分子ラテックスの化学(室井 宗一著 高分子刊行会)」の119ページに記載がある。
これらの粗大粒子を除去する方法としては、公知の遠心分離法、精密濾過法等を用いることができる。これらの分離手段は乳化分散直後に行ってもよいし、乳化分散物に湿潤剤や界面活性剤等の各種成分を加えた後、インクカートリッジに充填する直前でもよい。
平均粒子サイズを小さくし、且つ粗大粒子を無くす有効な手段として、機械的な乳化装置を用いることができる。
高圧ホモジナイザーは、米国特許4533254号、特開平6−47264号等に詳細な機構が記載されているが、市販の装置としては、ゴーリンホモジナイザー(A.P.V
GAULIN INC.)、マイクロフルイダイザー(MICROFLUIDEX INC.)、アルティマイザー(株式会社スギノマシン)等がある。
また、近年になって米国特許5720551号に記載されているような、超高圧ジェット流内で微粒子化する機構を備えた高圧ホモジナイザーは本発明の乳化分散に特に有効である。この超高圧ジェット流を用いた乳化装置の例として、DeBEE2000(BEE
INTERNATIONAL LTD.)があげられる。
例えば、撹拌乳化機で乳化した後、高圧ホモジナイザーを通す等の方法で2種以上の乳化装置を併用するのは特に好ましい方法である。また、一度これらの乳化装置で乳化分散した後、湿潤剤や界面活性剤等の成分を添加した後、カートリッジにインクを充填する間に再度高圧ホモジナイザーを通過させる方法も好ましい方法である。
高沸点有機溶媒に加えて低沸点有機溶媒を含む場合、乳化物の安定性及び安全衛生上の観点から低沸点溶媒を除去するのが好ましい。低沸点溶媒を除去する方法は溶媒の種類に応じて各種の公知の方法を用いることができる。即ち、蒸発法、真空蒸発法、限外濾過法等である。この低沸点有機溶剤の除去工程は乳化直後、できるだけ速やかに行うのが好ましい。
尚、これらの詳細については「防菌防黴剤事典」(日本防菌防黴学会事典編集委員会編)等に記載されている。
また、防錆剤としては、例えば、酸性亜硫酸塩、チオ硫酸ナトリウム、チオグリコール酸アンモン、ジイソプロピルアンモニウムニトライト、四硝酸ペンタエリスリトール、ジシクロヘキシルアンモニウムニトライト、ベンゾトリアゾール等が挙げられる。これらは、インク中に0.02〜5.00質量%使用するのが好ましい。
塩基性化合物としては水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウム、酢酸ナトリウム、酢酸カリウム、リン酸ナトリウム、リン酸1水素ナトリウムなどの無機化合物やアンモニア水、メチルアミン、エチルアミン、ジエチルアミン、トリエチルアミン、エタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、エチレンジアミン、ピペリジン、ジアザビシクロオクタン、ジアザビシクロウンデセン、ピリジン、キノリン、ピコリン、ルチジン、コリジン等の有機塩基を使用することも可能である。
酸性化合物としては、塩酸、硫酸、リン酸、ホウ酸、硫酸水素ナトリウム、硫酸水素カリウム、リン酸2水素カリウム、リン酸2水素ナトリウム等の無機化合物や、酢酸、酒石酸、安息香酸、トリフルオロ酢酸、メタンスルホン酸、エタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸、サッカリン酸、フタル酸、ピコリン酸、キノリン酸等の有機化合物を使用することもできる。
伝導度の測定方法は、市販の飽和塩化カリウムを用いた電極法により測定可能である。
伝導度は主に水系溶液中のイオン濃度によってコントロール可能である。塩濃度が高い場合、限外濾過膜などを用いて脱塩することができる。また、塩等を加えて伝導度調節する場合、種々の有機物塩や無機物塩を添加することにより調節することができる。
無機物塩としては、ハロゲン化物カリウム、ハロゲン化物ナトリウム、硫酸ナトリウム、硫酸カリウム、硫酸水素ナトリウム、硫酸水素カリウム、硝酸ナトリウム、硝酸カリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウム、リン酸ナトリウム、リン酸1水素ナトリウム、ホウ酸、リン酸2水素カリウム、リン酸2水素ナトリウム等の無機化合物や、酢酸ナトリウム、酢酸カリウム、酒石酸カリウム、酒石酸ナトリウム、安息香酸ナトリウム、安息香酸カリウム、p-トルエンスルホン酸ナトリウム、サッカリン酸カリウム、フタル酸カリウム、ピコリン酸ナトリウム等の有機化合物を使用することもできる。
また、後述される水性媒体の成分を選定することによっても伝導度を調整し得る。
粘度の調製はインク溶剤の添加量で任意に調製可能である。インク溶剤として例えば、グリセリン、ジエチレングリコール、トリエタノールアミン、2−ピロリドン、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、トリエチレングリコールモノブチルエーテルなどがある。
また、粘度調整剤を使用してもよい。粘度調整剤としては、例えば、セルロース類、ポリビニルアルコールなどの水溶性ポリマーやノニオン系界面活性剤等が挙げられる。更に詳しくは、「粘度調製技術」(技術情報協会、1999年)第9章、及び「インクジェットプリンタ用ケミカルズ(98増補)−材料の開発動向・展望調査−」(シーエムシー、1997年)162〜174頁に記載されている。
表面張力を調整する目的で、前記カチオン、アニオン、ノニオン系並びにベタイン系の各種界面活性剤を添加することができる。また、界面活性剤は2種以上を併用することができる。
ガラスまたは白金の薄い板を液体中に一部分浸して垂直に吊るすと、液体と板との接する長さに沿って液体の表面張力が下向きに働く。この力を上向きの力で釣り合わせて表面張力を測定することが出来る。
ここで、不揮発性成分とは、1気圧のもとでの沸点が150℃以上の液体や固体成分、高分子量成分を意味する。インクジェット用インクの不揮発性成分は、染料、高沸点溶媒、必要により添加されるポリマーラテックス、界面活性剤、染料安定化剤、防黴剤、緩衝剤などであり、これら不揮発性成分の多くは、染料安定化剤以外ではインクの分散安定性を低下させ、また印字後にもインクジェット受像紙上に存在するため、受像紙での染料の会合による安定化を阻害し、画像部の各種堅牢性や高湿度条件下での画像の滲みを悪化させる性質を有している。
また、ポリマーラテックスとしては、スチレン−ブタジエンラテックス、スチレン−アクリルラテックスやポリウレタンラテックスなどが挙げられる。さらに、ポリマーエマルジョンとしては、アクリルエマルジョンなどが挙げられる。
これらの水溶性高分子化合物は単独でも2種以上併用して用いることもできる。
粘度調整剤の高分子化合物の添加量は、添加する化合物の分子量にもよるが(高分子量のものほど添加量は少なくて済む)、インク全量に対して添加量を0〜5質量%、好ましくは0〜3質量%、より好ましくは0〜1質量%である。
支持体にそのまま受像層及びバックコート層を設けて本発明のインク並びにインクセットの受像材料としてもよいし、デンプン、ポリビニルアルコール等でサイズプレスやアンカーコート層を設けた後、受像層及びバックコート層を設けて受像材料としてもよい。さらに支持体には、マシンカレンダー、TGカレンダー、ソフトカレンダー等のカレンダー装置により平坦化処理を行ってもよい。
支持体としては、両面をポリオレフィン(例、ポリエチレン、ポリスチレン、ポリブテンおよびそれらのコポリマー)やポリエチレンテレフタレートでラミネートした紙およびプラスチックフイルムがより好ましく用いられる。ポリオレフィン中に、白色顔料(例、酸化チタン、酸化亜鉛)または色味付け染料(例、コバルトブルー、群青、酸化ネオジウム)を添加することが好ましい。
ポリマー媒染剤については、特開昭48−28325号、同54−74430号、同54−124726号、同55−22766号、同55−142339号、同60−23850号、同60−23851号、同60−23852号、同60−23853号、同60−57836号、同60−60643号、同60−118834号、同60−122940号、同60−122941号、同60−122942号、同60−235134号、特開平1−161236号の各公報、米国特許2484430号、同2548564号、同3148061号、同3309690号、同4115124号、同4124386号、同4193800号、同4273853号、同4282305号、同4450224号の各明細書に記載がある。特開平1−161236号公報の212〜215頁に記載のポリマー媒染剤を含有する受像材料が特に好ましい。同公報記載のポリマー媒染剤を用いると、優れた画質の画像が得られ、かつ画像の耐光性が改善される。
これらの具体的な化合物例としては、特開平10−182621号、特開2001−260519号、特開2000−260519号、特公平4−34953号、特公平4−34513号、特公平4−34512号、特開平11−170686号、特開昭60−67190号、特開平7−276808号、特開2000−94829号、特表平8−512258号、特開平11−321090号等に記載のものがあげられる。
界面活性剤の代わりに有機フルオロ化合物を用いてもよい。有機フルオロ化合物は、疎水性であることが好ましい。有機フルオロ化合物の例には、フッ素系界面活性剤、オイル状フッ素系化合物(例、フッ素油)および固体状フッ素化合物樹脂(例、四フッ化エチレン樹脂)が含まれる。有機フルオロ化合物については、特公昭57−9053号(第8〜17欄)、特開昭61−20994号、同62−135826号の各公報に記載がある。
バックコート層に含有される白色顔料としては、例えば、軽質炭酸カルシウム、重質炭酸カルシウム、カオリン、タルク、硫酸カルシウム、硫酸バリウム、二酸化チタン、酸化亜鉛、硫化亜鉛、炭酸亜鉛、サチンホワイト、珪酸アルミニウム、珪藻土、珪酸カルシウム、珪酸マグネシウム、合成非晶質シリカ、コロイダルシリカ、コロイダルアルミナ、擬ベーマイト、水酸化アルミニウム、アルミナ、リトポン、ゼオライト、加水ハロイサイト、炭酸マグネシウム、水酸化マグネシウム等の白色無機顔料、スチレン系プラスチックピグメント、アクリル系プラスチックピグメント、ポリエチレン、マイクロカプセル、尿素樹脂、メラミン樹脂等の有機顔料等が挙げられる。
超音波振動とは、インクが記録ヘッドで加えられる圧力によって気泡を発生することを防止するため、記録ヘッドで受けるエネルギーと同等かそれ以上の超音波エネルギーを予めインクの製造工程中に加えて気泡を除去しておくものである。
超音波振動は、通常、振動数20kHz以上、好ましくは40kHz以上、より好ましくは50kHzの超音波である。また超音波振動により液に加えられるエネルギーは、通常、2×107J/m3以上、好ましくは5×107J/m3以上、より好ましくは1×108J/m3以上である。また、超音波振動の付与時間としては、通常、10分〜1時間程度である。
超音波振動を加える工程は、染料を媒体に投入以降であれば何時行っても効果を示す。完成後のインクを一旦保存した後に超音波振動を加えても効果を示す。しかし、染料を媒体中に溶解及び/又は分散する際に超音波振動を付加することが、気泡除去の効果がより大きく、尚且つ超音波振動により色素の媒体への溶解及び/又は分散が促進されるので好ましい。
即ち、上記少なくとも超音波振動を加える工程は、染料を媒体中に溶解及び/又は分散する工程中でもその工程後であってもいずれの場合にも行うことができる。換言すれば、上記少なくとも超音波振動を加える工程は、インク調製後に製品となるまでの間に任意に1回以上行うことができる。
実施の形態としては媒体中に溶解及び/又は分散する工程は、前記染料を全媒体の一部分の媒体に溶解する工程と、残余の媒体を混合する工程とを有することが好ましく、上記少なくともいずれかの工程に超音波振動を加えることが好ましく、染料を全媒体の一部分の媒体に溶解する工程に少なくとも超音波振動を加えることが更に好ましい。
上記残余の溶媒を混合する工程は、単独工程でも複数工程でもよい。
また、本発明によるインク製造に加熱脱気あるいは減圧脱気を併用することは、インク中の気泡除去の効果を上げるので好ましい。加熱脱気工程あるいは減圧脱気工程は、残余の媒体を混合する工程と同時またはその後に実施することが好ましい。
超音波振動を加える工程における、超音波振動発生手段としては、超音波分散機等の公知の装置が挙げられる。
この濾過後には溶液中に空気を取り込むことが多い。この空気に起因する泡もインクジェット記録において画像の乱れの原因となることが多いため、前述の脱泡工程を別途設けることが好ましい。脱泡の方法としては、濾過後の溶液を静置してもよいし、市販の装置などを用いた超音波脱泡や減圧脱泡等種々の方法が利用可能である。超音波による脱泡の場合は、好ましくは30秒〜2時間、より好ましくは5分〜1時間程度脱泡操作を行うとよい。
これらの作業は、作業時におけるゴミの混入を防ぐため、クリーンルームもしくはクリーンベンチなどのスペースを利用して行うことが好ましい。本発明では特にクリーン度としてクラス1000以下のスペースにおいてこの作業を行うことが好ましい。ここで「クリーン度」とは、ダストカウンターにより測定される値を指す。
インクジェット記録方式には、フォトインクと称する濃度の低いインクを小さい体積で多数射出する方式、実質的に同じ色相で濃度の異なる複数のインクを用いて画質を改良する方式や無色透明のインクを用いる方式が含まれる。インクの打滴体積の制御は主にプリントヘッドにより行われる。
ピエゾ素子を用いたドロップオンデマンド方式の場合、サーマルインクジェット方式と同様にプリントヘッドの構造上打滴体積を変えることも可能であるが、後述するようにピエゾ素子を駆動する駆動信号の波形を制御することにより、同じ構造のプリントヘッドで複数のサイズの打滴を行うことができる。
写真のように、高画質の画像を記録するためには、小さいインク滴で鮮鋭度の高い画像を再現するため、打滴密度を600dpi(1インチあたりのドット数)以上とする必要がある。
一方、インクを複数のノズルを有するヘッドで打滴するにあたり、記録紙とヘッドが互いに直交する方向に移動して記録するタイプでは同時に駆動できるヘッドの数は数十から200程度であり、ラインヘッドと呼ばれるヘッドが固定されたタイプでも数百であるという制約がある。これは駆動電力に制約があることや、ヘッドでの発熱が画像に影響を及ぼすため、多数のヘッドノズルを同時に駆動できないためである。
ここで駆動周波数を高くすることにより、記録速度を上げることが可能である。
打滴周波数を制御するには、サーマルインクジェット方式の場合、ヘッドを加熱するヘッド駆動信号の周波数を制御することで可能である。
ピエゾ方式の場合、ピエゾを駆動する信号の周波数を制御することで可能である。
ピエゾヘッドの駆動に関して説明する。プリントすべき画像信号はプリンタ制御部により、打滴サイズ、打滴速度、打滴周波数が決定され、プリントヘッドを駆動する信号が作成される。駆動信号はプリントヘッドに供給される。エピゾを駆動する信号により打滴サイズ、打滴速度、打滴周波数が制御される。ここで打滴サイズと打滴速度は駆動波形の形状と振幅で決定され、周波数は信号の繰返し周期で決定される。
この打滴周波数を10kHzに設定すると、100マイクロ秒ごとにヘッドは駆動され、400マイクロ秒で1ラインの記録が終了する。記録紙の移動速度を400マイクロ秒に1/600インチすなわち約42ミクロン移動するように設定することにより、1.2秒に1枚の速度でプリントすることが出来る。
また、ノズルの表面は特開2002−292878号公報に記載されるような撥水処理を施すことが好適である。用途としては、コンピュータと接続されるプリンタであってもよいし、写真をプリントすることに特化した装置であってもよい。
本発明に適用されるインクジェット記録方法は、インクを記録材料へ打滴するときの平均打滴速度が2m/sec以上、好ましくは5m/sec以上であることが好ましい。
打滴速度を制御するには、ヘッドを駆動する波形の形状と振幅を制御することにより行う。
また複数の駆動波形を使い分けることにより、同じヘッドで複数のサイズの打滴を行うことができる。
下記の成分に抵抗値18MΩ以上の超純水を加え1リッターとした後、30〜40℃で加熱しながら1時間撹拌した。その後、平均孔径0.25μmのミクロフィルターで減圧濾過して各色のインク液をそれぞれ調製した。
〔ライトシアンインク液=LC-101処方〕
(固形分)
シアン染料(C−1) 20g/l
尿素(UR) 15g/l
ベンゾトリアゾール(BTZ) 0.08g/l
PROXEL XL2(PXL) 3.5g/l
(液体成分)
トリエチレングリコール(TEG) 110g/l
グリセリン(GR) 130g/l
トリエチレングリコールモノブチルエーテル(TGB) 110g/l
2−ピロリドン(PRD) 60g/l
トリエタノールアミン(TEA) 7g/l
サーフィノールSTG(SW) 10g/l
(固形分)
シアン染料(C−1) 60g/l
尿素(UR) 30g/l
ベンゾトリアゾール(BTZ) 0.08g/l
PROXEL XL2(PXL) 3.5g/l
(液体成分)
トリエチレングリコール(TEG) 110g/l
グリセリン(GR) 130g/l
トリエチレングリコールモノブチルエーテル(TGB) 130g/l
2−ピロリドン(PRD) 60g/l
トリエタノールアミン(TEA) 7g/l
サーフィノールSTG(SW) 10g/l
(固形分)
マゼンタ色素(M−1) 7.5g/l
尿素(UR) 10g/l
プロキセル 5g/l
(液体成分)
ジエチレングリコール(DEG) 90g/l
グリセリン(GR) 70g/l
トリエチレングリコールモノブチルエーテル(TGB) 70g/l
トリエタノールアミン(TEA) 6.9g/l
サーフィノールSTG(SW) 10g/l
(固形分)
マゼンタ色素(M−1) 23g/l
尿素(UR) 15g/l
プロキセル 5g/l
(液体成分)
ジエチレングリコール 90g/l
グリセリン 70g/l
トリエチレングリコールモノブチルエーテル 70g/l
トリエタノールアミン 6.9g/l
サーフィノールSTG 10g/l
(固形分)
イエロー染料(Y−1) 35g/l
プロキセル 3.5g/l
ベンゾトリアゾール(BTZ) 0.08g/l
尿素 10g/l
(液体成分)
トリエチレングリコールモノブチルエーテル(TGB) 130g/l
グリセリン(GR) 115g/l
ジエチレングリコール(DEG) 120g/l
2−ピロリドン 35g/l
トリエタノールアミン(TEA) 8g/l
サーフィノールSTG(SW) 10g/l
(固形分)
イエロー染料(Y−1) 35g/l
マゼンタ染料(M−1) 2g/l
シアン染料(C−1) 2g/l
プロキセル 5g/l
ベンゾトリアゾール(BTZ) 0.08g/l
尿素 10g/l
(液体成分)
トリエチレングリコールモノブチルエーテル(TGB) 140g/l
グリセリン(GR) 125g/l
ジエチレングリコール(DEG) 120g/l
2−ピロリドン 35g/l
トリエタノールアミン(TEA) 8g/l
サーフィノールSTG(SW) 10g/l
(固形分)
ブラック染料(Bk−1) 75g/l
ブラック染料(Bk−2) 30g/l
プロキセル 5g/l
尿素 10g/l
ベンゾトリアゾール 3g/l
(液体成分)
ジエチレングリコールモノブチルエーテル(DGB) 120g/l
グリセリン(GR) 125g/l
ジエチレングリコール(DEG) 100g/l
2−ピロリドン 35g/l
トリエタノールアミン(TEA) 8g/l
サーフィノールSTG(SW) 10g/l
ここで使用した受像シートは、富士写真フイルム(株)製インクジェットペーパーフォト光沢紙「画彩」を用いた。
何れの濃度でも色素残存率が80%以上の場合を○、1又は2点が80%未満を△、全ての濃度で80%未満の場合を×として、三段階で評価した。
得られた結果を下表に示す。ここで比較タイプは市販品のPM−980Cのインクセットをそのまま用いた。
下記の成分に抵抗値18MΩ以上の超純水を加え1リッターとした後、30〜40℃で加熱しながら1時間撹拌した。その後、平均孔径0.25μmのミクロフィルターで減圧濾過して各色のインク液をそれぞれ調製した。
(固形分)
シアン染料(C−1) 10g/l
尿素(UR) 15g/l
ベンゾトリアゾール(BTZ) 0.08g/l
PROXEL XL2(PXL) 3.5g/l
(液体成分)
トリエチレングリコール(TEG) 50g/l
グリセリン(GR) 100g/l
トリエチレングリコールモノブチルエーテル(TGB) 60g/l
1,5−ペンタンジオール(PTD) 40g/l
イソプロパノール(IPA) 20g/l
トリエタノールアミン(TEA) 7g/l
サーフィノールSTG(SW) 10g/l
(固形分)
シアン染料(C−1) 30g/l
尿素(UR) 40g/l
ベンゾトリアゾール(BTZ) 0.08g/l
PROXEL XL2(PXL) 3.5g/l
(液体成分)
トリエチレングリコール(TEG) 40g/l
グリセリン(GR) 100g/l
トリエチレングリコールモノブチルエーテル(TGB) 70g/l
1,5−ペンタンジオール(PTD) 50g/l
イソプロパノール(IPA) 20g/l
トリエタノールアミン(TEA) 7g/l
サーフィノールSTG(SW) 10g/l
(固形分)
マゼンタ色素(M−1) 7.5g/l
尿素(UR) 10g/l
プロキセル 5g/l
(液体成分)
トリエチレングリコール(TEG) 40g/l
グリセリン(GR) 100g/l
トリエチレングリコールモノブチルエーテル(TGB) 60g/l
1,5−ペンタンジオール(PTD) 40g/l
イソプロパノール(IPA) 20g/l
トリエタノールアミン(TEA) 6.9g/l
サーフィノールSTG(SW) 10g/l
(固形分)
マゼンタ色素(M−1) 23g/l
尿素(UR) 15g/l
プロキセル 5g/l
(液体成分)
トリエチレングリコール(TEG) 50g/l
グリセリン(GR) 100g/l
トリエチレングリコールモノブチルエーテル(TGB) 50g/l
1,5−ペンタンジオール(PTD) 40g/l
イソプロパノール(IPA) 20g/l
トリエタノールアミン 6.9g/l
サーフィノールSTG 10g/l
(固形分)
イエロー染料 (Y−1) 35g/l
プロキセル 3.5g/l
ベンゾトリアゾール(BTZ) 0.08g/l
尿素 10g/l
(液体成分)
トリエチレングリコール(TEG) 40g/l
グリセリン(GR) 100g/l
トリエチレングリコールモノブチルエーテル(TGB) 70g/l
1,5−ペンタンジオール(PTD) 60g/l
イソプロパノール(IPA) 20g/l
トリエタノールアミン(TEA) 8g/l
サーフィノールSTG(SW) 10g/l
(固形分)
ブラック染料(Bk−1) 75g/l
ブラック染料(Bk−2) 30g/l
プロキセル 5g/l
尿素 10g/l
ベンゾトリアゾール 3g/l
(液体成分)
トリエチレングリコール(TEG) 60g/l
グリセリン(GR) 100g/l
トリエチレングリコールモノブチルエーテル(TGB) 70g/l
1,5−ペンタンジオール(PTD) 50g/l
イソプロパノール(IPA) 20g/l
トリエタノールアミン(TEA) 8g/l
サーフィノールSTG(SW) 10g/l
ここで使用した受像シートは、コピー用の上質紙と、富士写真フイルム(株)製インクジェットペーパーフォト光沢紙「画彩」を用いた。
画像堅牢性の評価は、実施例1と同様に、今度はグレー部について評価した。濃度測定値は、ビジュアルフィルターにより測定した反射濃度(Dvis)部の測定値を使用した。
結果を下記に示す。
下記の成分に抵抗値18MΩ以上の超純水を加え1リッターとした後、30〜40℃で加熱しながら1時間撹拌した。その後、平均孔径0.25μmのミクロフィルターで減圧濾過して各色のインクを調製した。
(固形分)
シアン染料(C-1) 20g/l
尿素(UR) 15g/l
ベンゾトリアゾール(BTZ) 0.08g/l
PROXEL XL2(PXL) 3.5g/l
(液体成分)
トリエチレングリコール(TEG) 110g/l
グリセリン(GR) 130g/l
トリエチレングリコールモノブチルエーテル(TGB) 110g/l
2−ピロリドン(PRD) 60g/l
トリエタノールアミン(TEA) 7g/l
サーフィノールSTG(SW) 10g/l
(固形分)
シアン染料(C-1) 60g/l
尿素(UR) 30g/l
ベンゾトリアゾール(BTZ) 0.08g/l
PROXEL XL2(PXL) 3.5g/l
(液体成分)
トリエチレングリコール(TEG) 110g/l
グリセリン(GR) 130g/l
トリエチレングリコールモノブチルエーテル(TGB) 130g/l
2−ピロリドン(PRD) 60g/l
トリエタノールアミン(TEA) 7g/l
サーフィノールSTG(SW) 10g/l
(固形分)
マゼンタ染料(M-1) 7.5g/l
尿素(UR) 10g/l
PROXEL XL2(PXL) 5g/l
(液体成分)
ジエチレングリコール(DEG) 90g/l
グリセリン(GR) 70g/l
トリエチレングリコールモノブチルエーテル(TGB) 70g/l
トリエタノールアミン(TEA) 6.9g/l
サーフィノールSTG(SW) 10g/l
マゼンタ染料(M-1) 23g/l
尿素(UR) 15g/l
PROXEL XL2(PXL) 5g/l
(液体成分)
ジエチレングリコール(DEG) 90g/l
グリセリン(GR) 70g/l
トリエチレングリコールモノブチルエーテル(TGB) 70g/l
トリエタノールアミン(TEA) 6.9g/l
サーフィノールSTG(SW) 10g/l
(固形分)
イエロー染料(Y-1) 35g/l
PROXEL XL2(PXL) 3.5g/l
ベンゾトリアゾール(BTZ) 0.08g/l
尿素(UR) 10g/l
(液体成分)
トリエチレングリコールモノブチルエーテル(TGB) 130g/l
グリセリン(GR) 115g/l
ジエチレングリコール(DEG) 120g/l
2−ピロリドン(PRD) 35g/l
トリエタノールアミン(TEA) 8g/l
サーフィノールSTG(SW) 10g/l
(固形分)
ブラック染料(Bk-1) 75g/l
イエロー染料(Y-1) 30g/l
PROXEL XL2(PXL) 5g/l
尿素(UR) 10g/l
ベンゾトリアゾール(BTZ) 3g/l
(液体成分)
ジエチレングリコールモノブチルエーテル(TGB) 120g/l
グリセリン(GR) 105g/l
ジエチレングリコール(DEG) 100g/l
2−ピロリドン(PRD) 35g/l
トリエタノールアミン(TEA) 8g/l
サーフィノールSTG(SW) 10g/l
なお、上記イエロー染料(Y−1)の酸化電位は1.22Vであり、λmaxは445nm、吸光度比I(λmax+70nm)/I(λmax)は0.17であった。
光堅牢性の評価は、印字直後の画像濃度をX−rite 310にて測定した後、アトラス社製ウェザーメーターを用い画像にキセノン光(8万5千ルックス)を20日照射した後、画像を目視で観察した。
オゾン堅牢性については、オゾンガス濃度が5ppmに設定されたボックス内に試料を96時間放置し、同様に画像を目視で観察した。
いずれの堅牢性試験の結果、グレー部の階調において、カラーバランスよく褪色して画像に不自然さが認められないものを○、グレー階調がくずれ、不連続に色変化しているものを×とした。
結果を下記表2に示す。なお、比較タイプとして、PM−980C専用のインクセットを用いて印字した画像についても同様な評価を行った。
下記の成分に抵抗値18MΩ以上の超純水を加え1リッターとした後、30〜40℃で加熱しながら1時間撹拌した。その後、平均孔径0.25μmのミクロフィルターで減圧濾過して各色のインクを調製した。
(固形分)
シアン染料(C-1) 10g/l
尿素(UR) 15g/l
ベンゾトリアゾール(BTZ) 0.08g/l
PROXEL XL2(PXL) 3.5g/l
(液体成分)
トリエチレングリコール(TEG) 50g/l
グリセリン(GR) 100g/l
トリエチレングリコールモノブチルエーテル(TGB) 60g/l
1,5−ペンタンジオール(PTD) 40g/l
イソプロパノール(IPA) 20g/l
トリエタノールアミン(TEA) 7g/l
サーフィノールSTG(SW) 10g/l
(固形分)
シアン染料(C-1) 30g/l
尿素(UR) 40g/l
ベンゾトリアゾール(BTZ) 0.08g/l
PROXEL XL2(PXL) 3.5g/l
(液体成分)
トリエチレングリコール(TEG) 40g/l
グリセリン(GR) 100g/l
トリエチレングリコールモノブチルエーテル(TGB) 70g/l
1,5−ペンタンジオール(PTD) 50g/l
イソプロパノール(IPA) 20g/l
トリエタノールアミン(TEA) 7g/l
サーフィノールSTG(SW) 10g/l
(固形分)
マゼンタ染料(M-1) 7.5g/l
尿素(UR) 10g/l
PROXEL XL2(PXL) 5g/l
(液体成分)
トリエチレングリコール(TEG) 40g/l
グリセリン(GR) 100g/l
トリエチレングリコールモノブチルエーテル(TGB) 60g/l
1,5−ペンタンジオール(PTD) 40g/l
イソプロパノール(IPA) 20g/l
トリエタノールアミン(TEA) 6.9g/l
サーフィノールSTG(SW) 10g/l
マゼンタ染料(M-1) 23g/l
尿素(UR) 15g/l
PROXEL XL2(PXL) 5g/l
(液体成分)
トリエチレングリコール(TEG) 50g/l
グリセリン(GR) 100g/l
トリエチレングリコールモノブチルエーテル(TGB) 50g/l
1,5−ペンタンジオール(PTD) 40g/l
イソプロパノール(IPA) 20g/l
トリエタノールアミン(TEA) 6.9g/l
サーフィノールSTG(SW) 10g/l
(固形分)
イエロー染料(Y-1) 35g/l
PROXEL XL2(PXL) 3.5g/l
ベンゾトリアゾール(BTZ) 0.08g/l
尿素(UR) 10g/l
(液体成分)
トリエチレングリコール(TEG) 80g/l
グリセリン(GR) 120g/l
トリエチレングリコールモノブチルエーテル(TGB) 70g/l
1,5−ペンタンジオール(PTD) 60g/l
イソプロパノール(IPA) 20g/l
トリエタノールアミン(TEA) 8g/l
サーフィノールSTG(SW) 10g/l
(固形分)
ブラック染料(Bk-1) 75g/l
イエロー染料(Y-1) 30g/l
PROXEL XL2(PXL) 5g/l
尿素(UR) 10g/l
ベンゾトリアゾール(BTZ) 3g/l
(液体成分)
トリエチレングリコール(TEG) 60g/l
グリセリン(GR) 100g/l
トリエチレングリコールモノブチルエーテル(TGB) 70g/l
1,5−ペンタンジオール(PTD) 50g/l
イソプロパノール(IPA) 20g/l
トリエタノールアミン(TEA) 8g/l
サーフィノールSTG(SW) 10g/l
このインクセットIS−201のイエローインク及びブラックインクそれぞれにおいて、下記表26のようにインク溶媒量を変更した以外は、IS−201と同様な処方のインクセットIS−202〜105をそれぞれ作製した。
得られた画像の評価を実施例1と同様にして行った。結果を下記表27に示す。なお、比較タイプとして、PIXU950i専用のインクセットを用いて印字した画像についても同様な評価を行った。
下記の成分に脱イオン水を加え1リッターとした後、30〜40℃で加熱しながら1時間撹拌した。その後KOH 10mol/lにてpH=9に調製し、平均孔径0.25μmのミクロフィルターで減圧濾過しイエロー用インク液を調製した。
イエロー染料(A−3) 65g/L
ジエチレングリコール 85g/L
グリセリン 154g/L
トリエチレングリコールモノブチルエーテル 130g/L
トリエタノールアミン 1g/L
ベンゾトリアゾール 0.03g/L
PROXEL XL2 3g/L
界面活性剤(w−1) 10g/L
濃度変化率(%)=(Db−Da)/Da×1001)〜4)の結果を表30に示す。
尚、本発明において使用する受像紙をEPSON社製PM写真用紙、キャノン社製 PR101に変更した場合でも上記結果と同様の効果が見られる。
(実施例6)
PR101の場合でも同様の効果が見られた。
Claims (23)
- 染料、水および/または水混和性有機溶剤を有するインクジェット用インクにおいて、該染料のうち少なくとも1つの染料が、構造中に少なくとも1つのヘテロ環構造を有する化合物であって、さらに添加剤として該染料と化学的相互作用する化合物を少なくとも1種含有することを特徴とするインクジェット用インク。
- 染料の少なくとも1つが、2つのヘテロ芳香族環がアゾ結合を介して連結したものであることを特徴とする請求項1記載のインクジェット用インク。
- 染料の少なくとも1つが、ヘテロ芳香族環が金属キレート化した構造を含むものであることを特徴とする請求項1項記載のインクジェット用インク。
- 添加剤が水素結合性の化合物であることを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載のインクジェット用インク。
- 添加剤とヘテロ環構造を有する染料をモル比で1:1となるように混合した1mmol/l以下の希薄水溶液の可視域での吸収スペクトルのλmaxが、添加剤が存在しない場合と比べて5nm以上シフトしていることを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載のインクジェット用インク。
- 添加剤が環状アミド構造を有し、染料が含窒素6員ヘテロ芳香族環を有することを特徴とする請求項1〜5の何れかに記載のインクジェット用インク。
- 請求項1〜7の何れかに記載のインクジェット用インクを少なくとも1つ含むことを特徴とするインクセット。
- 請求項1〜8の何れかに記載のインクジェット用インクもしくはインクセットを使用して、インクジェットプリンターにより画像記録を行うことを特徴とするインクジェット記録方法。
- λmaxが390nmから470nmにあり、λmaxの吸光度I(λmax)とλmax+70nmの吸光度I(λmax+70nm)との吸光度比I(λmax+70nm)/I(λmax)が0.4以下であり、かつ酸化電位が1.0V(vs SCE)より貴であるイエロー染料を少なくとも1種、水性媒体中に溶解または分散してなるイエローインクと、前記イエロー染料を少なくとも1種有するブラックインクとを含むことを特徴とするインクジェット用インクセット。
- 前記イエロー染料の前記吸光度比I(λmax+70nm)/I(λmax)が0.2以下であることを特徴とする請求項10に記載のインクジェット用インクセット。
- 前記イエロー染料が下記一般式(1)で表される化合物であることを特徴とする請求項10または11に記載のインクジェット用インクセット。
一般式(1):(A−N=N−B)n−L
一般式(1)中、AおよびBは、それぞれ独立して、置換されていてもよい複素環基を表す。nは1または2であり、LはAまたはBと任意の位置で結合した水素原子または置換基を表す。 - インクを反射型メディアに印画した後に、ステータスAフィルターを通して測定したイエロー領域における反射濃度(DB)が0.90〜1.10の点を1点そのインクの初期濃度として規定して、この印画物を、5ppmのオゾンを常時発生可能なオゾン褪色試験機を用いて強制的に褪色させ、その反射濃度が初期濃度の80%となるまでの時間から求めた強制褪色速度定数を、前記イエローインクと前記ブラックインクとで比較したときに、イエローインクの強制褪色速度定数がブラックインクよりも小さいことを特徴とする請求項10〜12のいずれかに記載のインクジェット用インクセット。
- インクに含まれる水溶性有機溶媒濃度が、前記イエローインクの方が前記ブラックインクよりも低いことを特徴とする請求項10〜13のいずれかに記載のインクジェット用インクセット。
- インクに含まれるグリコール系有機溶媒、グリコールアルキルエーテル系有機溶媒およびアミド系有機溶媒のいずれか2つの溶媒濃度を加算したときの加算溶媒濃度が、前記イエローインクの方が前記ブラックインクより低いことを特徴とする請求項10〜14のいずれかに記載のインクジェット用インクセット。
- 少なくとも1種のイエローまたはブラック用アゾ染料、水混和性有機溶剤を含むインク組成物を用いて、支持体上に受像層を有する受像材料上に画像を記録するインクジェットカラー記録方法であって、記録画像のλmax.部の反射濃度が1.5の点における画像の濃度変化率の絶対値が20%以内であることを特徴とするインクジェットカラー記録方法。
- 前記濃度変化率がλmax.部の反射濃度が1.5の画像を印字し、画像部の初期濃度をDa、印字直後から80℃、15%RHの雰囲気下に7日間放置した後の濃度をDbとし、次式で表されることを特徴とする請求項16に記載のインクジェット記録方法。
濃度変化率(%)=(Db−Da)/Da×100 - 前記染料が下記一般式(1)で表されるイエロー染料であることを特徴とする請求項16または17に記載のインクジェット記録方法。
一般式(1) (A−N=N−B)n−L
式中、AおよびBはそれぞれ独立して、置換されていてもよい複素環基を表す。Lは水素原子、単なる結合または2価の連結基を表す。nは1または2を表す。但し、nが1の場合にはLは水素原子を表し、A、B共に1価の複素環基である。nが2の場合にはLは単なる結合または2価の連結基を表し、A、Bの一方が1価の複素環基であり、他方が2価の複素環基である。nが2の場合にはAは同じでも異なっていてもよく、またBも同じでも異なっていてもよい。 - 更に界面活性剤を含むインク組成物であって、該界面活性剤がベタイン系界面活性剤であることを特徴とする請求項16〜18のいずれかに記載のインクジェット記録用方法。
- 前記ベタイン系界面活性剤が下記一般式(6)で表されることを特徴とする請求項19に記載のインクジェット記録方法。
一般式(6)
(R)p−N−[L−(COOM)q]r
式中、Rは、水素原子、アルキル基、アリール基、またはヘテロ環基を表す。Lは2価の連結基を表す。Mは水素原子、アルカリ金属原子、アンモニウム基、プロトン化された有機アミンもしくは含窒素ヘテロ環基、4級アンモニウムイオン基を表し、式中のN原子からなるアンモニウムイオンの対イオンとなる場合は、カチオンとして存在しない基を表す。qは1以上の整数を表し、rは1以上4以下の整数を表す。pは0以上4以下の整数を表し、p+rは3もしくは4である。p+rが4である場合はN原子はプロトン化されたアンモニウム原子(=N+ =)となる。qが2以上の時はCOOMは同じでも異なっていてもよい。rが2以上の時はL−(COOM)qは同じでも異なっていてもよい。pが2以上の時はRは同じでも異なっていてもよい。 - 前記水混和性有機溶剤として、トリエチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、トリプロピレングリコールモノメチルエーテル、ジプロピレングリコールモノメチルエーテルの内の少なくとも1つが含まれていることを特徴とする請求項16〜20のいずれかに記載のインクジェット記録方法。
- 前記染料がその酸化電位が1.0V(vs SCE)よりも貴である染料であることを特徴とする請求項16〜21のいずれかに記載のインクジェット記録方法。
- 前記受像層が白色無機顔料粒子を含有することを特徴とする請求項16〜22のいずれかに記載のインクジェット記録方法。
Applications Claiming Priority (4)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003344403 | 2003-10-02 | ||
JP2003345488 | 2003-10-03 | ||
JP2004006832 | 2004-01-14 | ||
PCT/JP2004/014886 WO2005033223A1 (en) | 2003-10-02 | 2004-10-01 | Ink for inkjet, ink set for inkjet, and inkjet recording method |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2007510760A true JP2007510760A (ja) | 2007-04-26 |
JP2007510760A5 JP2007510760A5 (ja) | 2011-01-13 |
Family
ID=34426686
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2006515417A Pending JP2007510760A (ja) | 2003-10-02 | 2004-10-01 | インクジェット用インク、インクジェット用インクセットならびにインクジェット記録方法 |
Country Status (5)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US7393094B2 (ja) |
EP (1) | EP1675921B1 (ja) |
JP (1) | JP2007510760A (ja) |
KR (1) | KR101170368B1 (ja) |
WO (1) | WO2005033223A1 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2018162442A (ja) * | 2017-03-24 | 2018-10-18 | キヤノン株式会社 | インク、インクカートリッジ、及びインクジェット記録方法 |
Families Citing this family (20)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100694106B1 (ko) * | 2005-04-27 | 2007-03-12 | 삼성전자주식회사 | 착색제 유사 첨가제를 함유한 잉크 조성물, 이를 포함한잉크젯 프린터 카트리지 및 잉크 젯트 기록 장치 |
US20070098927A1 (en) * | 2005-10-28 | 2007-05-03 | Uhlir-Tsang Linda C | Ink compositions and methods for controlling color on a print medium |
US7828887B2 (en) * | 2007-04-23 | 2010-11-09 | Hewlett-Packard Development Company, L.P. | Dye-based ink formulations |
JP5932200B2 (ja) * | 2007-05-11 | 2016-06-08 | キヤノン株式会社 | 水性インク、インクジェット記録方法、インクカートリッジ、記録ユニット、及びインクジェット記録装置 |
US8562121B2 (en) * | 2007-11-30 | 2013-10-22 | Hewlett-Packard Development Company, L.P. | Black ink-jet inks with reduced lightness and haze |
KR20100099287A (ko) | 2007-12-14 | 2010-09-10 | 휴렛-팩커드 디벨롭먼트 컴퍼니, 엘.피. | 첨가된 라텍스에 의해 개선된 색 및 내구성을 갖는 잉크젯 잉크 세트 |
GB0917533D0 (en) | 2009-10-07 | 2009-11-25 | Fujifilm Imaging Colorants Ltd | Azaphthalocyanines and their use in printing |
JP2012072373A (ja) * | 2010-08-31 | 2012-04-12 | Fujifilm Corp | インク |
JP5850654B2 (ja) * | 2010-12-28 | 2016-02-03 | 富士フイルム株式会社 | インクジェット記録用インク |
US8991986B2 (en) * | 2012-04-18 | 2015-03-31 | Eastman Kodak Company | Continuous inkjet printing method |
JP6064785B2 (ja) * | 2013-05-24 | 2017-01-25 | セイコーエプソン株式会社 | インクジェットインクセット |
JP6604000B2 (ja) | 2015-02-24 | 2019-11-13 | セイコーエプソン株式会社 | インクジェットインク組成物及びインクジェット記録方法 |
JP6604001B2 (ja) | 2015-02-24 | 2019-11-13 | セイコーエプソン株式会社 | インクジェットインク組成物及びインクジェット記録方法、インクセット |
US20160272832A1 (en) * | 2015-03-20 | 2016-09-22 | Hikaru Kobayashi | Ink set and ink-jetting recording method |
US10800162B2 (en) * | 2016-01-27 | 2020-10-13 | Seiko Epson Corporation | Non-aqueous ink jet composition |
US10208219B2 (en) | 2016-01-27 | 2019-02-19 | Seiko Epson Corporation | Non-aqueous ink jet composition |
JP6953761B2 (ja) * | 2017-03-29 | 2021-10-27 | ブラザー工業株式会社 | インクジェット記録用水性インク |
JP7167470B2 (ja) * | 2018-03-30 | 2022-11-09 | ブラザー工業株式会社 | インクと処理剤のセット及び記録方法 |
CN108841242A (zh) * | 2018-07-18 | 2018-11-20 | 太仓市顺昌锻造有限公司 | 一种防锈防霉油墨 |
JP7228123B2 (ja) * | 2018-09-25 | 2023-02-24 | セイコーエプソン株式会社 | インクジェットインク組成物、インクパック、及びインクジェット記録方法 |
Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS59157636A (ja) * | 1983-02-25 | 1984-09-07 | Fuji Photo Film Co Ltd | カラ−画像形成方法 |
JP2003041162A (ja) * | 2001-07-25 | 2003-02-13 | Fuji Photo Film Co Ltd | インク組成物 |
JP2003128953A (ja) * | 2001-08-16 | 2003-05-08 | Fuji Photo Film Co Ltd | 着色組成物、インクジェット記録方法、オゾン耐性改良方法 |
JP2003221518A (ja) * | 2002-01-31 | 2003-08-08 | Fuji Photo Film Co Ltd | 着色組成物 |
Family Cites Families (20)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US4282144A (en) | 1979-06-01 | 1981-08-04 | Eastman Kodak Company | Azo dyes derived from 5-membered heterocyclic amines and aromatic amine couplers containing sulfo groups, or salts thereof |
CH663959A5 (de) | 1984-07-14 | 1988-01-29 | Sandoz Ag | Anionische monoazoverbindungen mit heterocyclischer diazokomponente. |
JPH02212566A (ja) | 1989-02-10 | 1990-08-23 | Fuji Photo Film Co Ltd | インクジエツト記録方法 |
US5300143A (en) * | 1991-07-30 | 1994-04-05 | Xerox Corporation | Ink compositions for ink jet printing |
GB9508791D0 (en) * | 1995-04-29 | 1995-06-21 | Zeneca Ltd | Compositions of matter |
EP0823927A2 (en) | 1995-05-01 | 1998-02-18 | Zeneca Limited | Ink composition |
DE69806585D1 (de) * | 1997-04-01 | 2002-08-22 | Avecia Ltd | Tintenzusammensetzung enthaltend mindestens zwei azofarbstoffe |
ES2208575T3 (es) | 2000-03-28 | 2004-06-16 | Clariant Finance (Bvi) Limited | Uso de una composicion de colorante para impresion por inyeccion de tinta. |
GB0106343D0 (en) * | 2001-03-14 | 2001-05-02 | Avecia Ltd | Compounds compositions and processes |
JP4738655B2 (ja) | 2001-07-04 | 2011-08-03 | 富士フイルム株式会社 | インクジェット記録用インク組成物 |
EP1310533B2 (en) * | 2001-10-25 | 2011-07-27 | Agfa Graphics N.V. | Ink composition containing a particular type of dye, and corresponding ink jet printing process |
JP2003128954A (ja) | 2001-10-29 | 2003-05-08 | Hiroshi Takimoto | 混色組成物 |
US7256222B2 (en) * | 2002-01-30 | 2007-08-14 | Fujifilm Corporation | Radiation-curable ink composition and image recording method |
JP4082909B2 (ja) | 2002-01-30 | 2008-04-30 | 富士フイルム株式会社 | インク、及びインクジェット記録方法 |
JP2003221532A (ja) | 2002-01-30 | 2003-08-08 | Fuji Photo Film Co Ltd | インクおよびインクジェット記録方法 |
JP2003231850A (ja) | 2002-02-12 | 2003-08-19 | Fuji Photo Film Co Ltd | インクジェット記録用インク組成物及びインクジェット記録方法 |
JP2003292849A (ja) | 2002-04-04 | 2003-10-15 | Fuji Photo Film Co Ltd | インクジェット記録用インクおよびインクジェット記録方法 |
JP2003292850A (ja) | 2002-04-04 | 2003-10-15 | Fuji Photo Film Co Ltd | インクジェット記録用インク及びインクジェット記録方法 |
US7311393B2 (en) * | 2002-08-26 | 2007-12-25 | Fujifilm Corporation | Inkjet recording ink and method of inkjet recording |
CN100569873C (zh) * | 2002-09-25 | 2009-12-16 | 富士胶片株式会社 | 喷墨记录用黑色油墨及喷墨记录方法 |
-
2004
- 2004-10-01 US US10/574,404 patent/US7393094B2/en not_active Expired - Fee Related
- 2004-10-01 EP EP04792174A patent/EP1675921B1/en not_active Expired - Fee Related
- 2004-10-01 WO PCT/JP2004/014886 patent/WO2005033223A1/en active Application Filing
- 2004-10-01 KR KR1020067006480A patent/KR101170368B1/ko active IP Right Grant
- 2004-10-01 JP JP2006515417A patent/JP2007510760A/ja active Pending
Patent Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS59157636A (ja) * | 1983-02-25 | 1984-09-07 | Fuji Photo Film Co Ltd | カラ−画像形成方法 |
JP2003041162A (ja) * | 2001-07-25 | 2003-02-13 | Fuji Photo Film Co Ltd | インク組成物 |
JP2003128953A (ja) * | 2001-08-16 | 2003-05-08 | Fuji Photo Film Co Ltd | 着色組成物、インクジェット記録方法、オゾン耐性改良方法 |
JP2003221518A (ja) * | 2002-01-31 | 2003-08-08 | Fuji Photo Film Co Ltd | 着色組成物 |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2018162442A (ja) * | 2017-03-24 | 2018-10-18 | キヤノン株式会社 | インク、インクカートリッジ、及びインクジェット記録方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
WO2005033223A1 (en) | 2005-04-14 |
EP1675921A1 (en) | 2006-07-05 |
US20070120920A1 (en) | 2007-05-31 |
KR101170368B1 (ko) | 2012-08-01 |
KR20060092241A (ko) | 2006-08-22 |
EP1675921B1 (en) | 2011-06-29 |
US7393094B2 (en) | 2008-07-01 |
EP1675921A4 (en) | 2009-06-03 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4397615B2 (ja) | インクジェット用インクおよびインクセット | |
JP4538230B2 (ja) | インクジェット記録用インク、インクジェット記録用インクセット及びインクジェット記録方法 | |
JP4530620B2 (ja) | インクジェット用インク、インクジェット用インクセットならびにインクジェット記録方法 | |
KR101170368B1 (ko) | 잉크젯용 잉크, 잉크젯용 잉크셋 및 잉크젯 기록방법 | |
JP4377254B2 (ja) | インクセット | |
JP2004307832A (ja) | インクセット及びインクジェット記録方法 | |
JP2004315808A (ja) | インク組成物、インクセットおよびインクジェット記録方法 | |
JP2004307831A (ja) | インクおよびインクセット | |
JP5216214B2 (ja) | インクジェット用インク、インクジェット用インクの製造方法、インクジェット用インクセットならびにインクジェット記録方法 | |
JP4210508B2 (ja) | インクジェット記録用ブラックインク | |
JP2005200566A (ja) | インクジェット用インクセットおよびインクジェット記録方法 | |
JP4486831B2 (ja) | インクセットならびにインクジェット記録方法 | |
JPWO2003066753A1 (ja) | インクジェット記録用インク、及びインクジェット記録方法 | |
JP2005105095A (ja) | インクジェット用シアンインクおよびインクジェット用インクセット | |
JP2004292707A (ja) | インクジェット記録用インクおよびインクジェット記録方法 | |
JP2005162823A (ja) | インクジェット用インクセット | |
JP4154265B2 (ja) | インクジェット用インク、インクセットならびにインクジェット記録方法 | |
JP2005112895A (ja) | インクジェット用インク、インクジェット用インクセットならびにインクジェット記録方法 | |
JP2004307858A (ja) | インク並びにインクセット | |
JP4474110B2 (ja) | インクジェット用インク、インクセットならびにインクジェット記録方法 | |
JP4213935B2 (ja) | インクジェット記録用ブラックインク | |
JP4590169B2 (ja) | インクジェット記録用インクセットならびにインクジェット記録方法 | |
JP2004182978A (ja) | インクジェット用ブラックインク | |
JP2004225004A (ja) | インクジェット用インク | |
JP2004026901A (ja) | インクジェット記録用インク原液 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
RD04 | Notification of resignation of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424 Effective date: 20071108 |
|
RD04 | Notification of resignation of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424 Effective date: 20071115 |
|
RD04 | Notification of resignation of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424 Effective date: 20071122 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20100921 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20101115 |
|
A524 | Written submission of copy of amendment under section 19 (pct) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A524 Effective date: 20101115 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20110927 |
|
RD03 | Notification of appointment of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423 Effective date: 20111117 |
|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20060901 |