JP3518999B2 - 車両用ブレーキレバー - Google Patents

車両用ブレーキレバー

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JP3518999B2 JP26827598A JP26827598A JP3518999B2 JP 3518999 B2 JP3518999 B2 JP 3518999B2 JP 26827598 A JP26827598 A JP 26827598A JP 26827598 A JP26827598 A JP 26827598A JP 3518999 B2 JP3518999 B2 JP 3518999B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ブレーキレバー、
特に、自転車や三輪車や歩行補助具等の車両のブレーキ
装置に一端が接続される接続部材の他端に接続される車
両用ブレーキレバーに関する。
【0002】
【従来の技術】自転車や三輪自転車等の車両のブレーキ
レバーは、一般にハンドルバーに装着されたブレーキブ
ラケットと、ブレーキブラケットに揺動自在に装着され
たレバー体とを備えている。ブレーキブラケットにはブ
レーキケーブルのアウターケーシングが係止され、レバ
ー体にはインナーケーブルが係止されている。ブレーキ
ケーブルの先端は、ブレーキ装置に係止され、レバー体
を揺動させるとインナーケーブルが引っ張られてブレー
キ装置が車輪を制動する。
【0003】この種のブレーキレバーでレバー体を揺動
させた状態、つまりブレーキをかけた状態でその状態を
ロックするロック機構を有するものが従来知られている
(実開昭50−71953号公報、実開昭51−116
547号公報)。このようにレバー体をロックすること
で駐輪時に制動状態を維持でき、たとえば前輪が制動さ
れるので、傾斜面での駐輪時等に自転車の前輪が自由に
運動することによる移動を防止できる。また三輪車など
では、坂道での駐車時などに便利である。
【0004】前記従来の公報に開示されたロック機構
は、いずれもブレーキブラケットに設けられている。具
体的には、前者の公報に記載されたロック機構は、ブレ
ーキブラケットの操作側に固定されたコ字状金具と、コ
字状金具に移動自在に装着されたロック軸と、ロック軸
をロック解放側に付勢するコイルばねとを備えている。
コ字状金具は、ブレーキレバーの揺動軸に固定されてい
る。ロック軸は、レバー体を係止してロックする位置と
ロック解放する解放位置とに移動自在である。
【0005】前者の従来のロック機構では、駐輪時等に
レバー体を揺動させた状態でロック軸を押圧して押し下
げると、ロック軸がレバー体とブレーキブラケットとの
端面間に挿入される。そして押し下げた状態でレバー体
から手を離すと、ロック軸は、インナーケーブルの戻り
力とロック軸の摩擦力とにより固定され、レバー体が引
かれたままの状態でロックされる。ロック解除するとき
には、レバー体をわずかに引くと、摩擦による固定が解
除され、コイルばねの付勢力によりロック軸が元の位置
に戻り、ロックが解除される。
【0006】後者の公報に開示されたロック機構は、ブ
レーキブラケットに移動自在に設けられたロック軸と、
ロック軸の周面に突出して設けられたロック片と、ブレ
ーキブラケットにロック片を誘導するために設けられた
誘導溝と、ロック軸をロック側に付勢するコイルばねと
を備えている。ロック軸の後端には、ロック軸を回動さ
せるためのつまみが設けられている。ロック片は、レバ
ー体の揺動角度を規制するように順次前端に至るほど高
く傾斜した形状である。
【0007】後者の従来のロック機構では、通常は、ロ
ック軸を前方に突出させかつロック片と誘導溝とが対向
しないように少しロック軸を回動させて、ロック軸をブ
レーキブラケットに係止しておく。この状態では、レバ
ー体は揺動角度が規制されず自由に揺動する。レバー体
を引いた状態でロックするときには、つまみを握ってロ
ック軸を揺動させて誘導溝とロック片とを対向させる。
すると、コイルばねによりロック軸が付勢されて進出し
てロック片がレバー体の揺動角度を規制してロックす
る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】前記従来のロック機構
は、いずれのものもブレーキブラケットにロック機構を
設けているので、ロック軸のストロークが大きくなり、
ロック軸が大きくブラケット表面から突出する。特に、
前者の従来のロック機構では、市販のブレーキレバーを
使用できるように構成されているので、操作側(通常は
前側)に大きくコ字状金具が突出し、さらにロック軸が
そこからさらに突出している。このため、ロック軸を含
むロック機構がブレーキブラケットの操作側に大きく突
出し、ブレーキ操作の邪魔になるとともに誤って触って
誤操作を起こすおそれがある。
【0009】後者の従来のロック機構では、ロック軸が
常にブレーキブラケットを貫通しているので突出量は前
者のものより少ないが、やはり通常のロック解除時にロ
ック軸が大きく操作側に突出しており、同様にブレーキ
操作の邪魔になるとともに誤操作のおそれがある。ま
た、ロック操作やロック解除操作を行うときに、それら
の操作を確実に行うために、誘導溝とロック片との位置
を合わせたりずらせたりするためにロック軸を回動させ
なければならない。このため、レバー体をたとえば右手
で引いた状態で同じ右手でロック軸を回動させるのが難
しく、両手でロック操作を行う必要がある。したがっ
て、ワンタッチでロック及びロック解除を行いにくい。
【0010】本発明の課題は、突出量が少なくブレーキ
操作の邪魔になりにくいロック機構付きのブレーキレバ
ーを提供することにある。本発明の別の課題は、突出量
が少なくかつワンタッチでロック及びロック解除を行え
るロック機構付きのブレーキレバーを提供することにあ
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】発明1に係る自転車用ブ
レーキレバーは、自転車のブレーキ装置に一端が接続さ
れる接続部材の他端に接続されるレバーであって、ブレ
ーキブラケットと、レバー体と、ロック機構とを備えて
いる。ブレーキブラケットは、自転車のハンドルバーに
装着される。レバー体は、ブレーキブラケットに揺動自
在に装着されている。ロック機構は、レバー体に移動自
在に設けられ、レバー体が所定の揺動位置に揺動したと
き、ブレーキブラケットに係止されて所定の揺動位置で
レバー体をロックするための機構である。接続部材は、
筒状のアウターケーシングと、アウターケーシングに移
動自在に装着されたインナーケーブルとを有するブレー
キケーブルであり、ブレーキブラケットは、アウターケ
ーシングの端部を係止するアウター係止部を有し、レバ
ー体は、インナーケーブルの端部を係止するインナー係
止部を有する。また、ブレーキブラケットは、レバー体
を揺動自在に装着するための揺動軸を有している。ロッ
ク機構は、レバー体に揺動軸に沿って進退自在かつ所定
の揺動位置で進出させたときにブレーキブラケットに係
止可能に配置されたロック軸と、ロック軸を退入側に付
勢する第1付勢部材と、ロック軸がレバー体に退入され
たとき,第1付勢部材の付勢力に抗してロック軸を退入
位置でレバー体に保持するための退入位置保持体とを有
する。さらに、レバー体は、一端に揺動軸が装着され他
端にインナー係止部が装着された軸支部と、軸支部の他
端から折れ曲がって湾曲してハンドルバー外方に延びる
ブレーキ操作部とを有する。ロック軸は、軸支部におい
て、一端と他端との間に装着される。また、レバー体
は、ロック軸が貫通する装着孔を軸支部に有している。
ロック軸は、大径の頭部と頭部から延びる軸部とを有
し,装着孔を貫通してレバー体に装着される。第1付勢
部材は、頭部とレバー体の一面との間で軸部の外周側に
ロック状態のとき圧縮状態になるように配置されたコイ
ルばねである。退入位置保持体は、軸部の先端より基部
側で軸部に係止され装着孔より大径のリング状部材であ
る。さらに、ハンドルバーに装着されたとき、ロック軸
は、レバー体の操作側と逆側の面から突出して配置され
ている。
【0012】このブレーキレバーでは、レバー体を引い
てレバー体に設けられたロック機構をブレーキブラケッ
ト側に移動させると、ロック機構がブレーキブラケット
に係止され、所定の揺動位置でレバー体がロックされ
る。これにより、たとえばパーキングブレーキとして使
用できる。ここでは、ロック機構をレバー体に設けたの
で、レバー体をロックするために必要なロック機構の移
動距離は、レバー体のブレーキブラケットに対向する位
置からブレーキブラケットに係止される位置までのわず
かな距離、具体的には、ブレーキブラケットの板厚より
わずかに大きな距離ですむ。このため、ロック機構の突
出量が少なくなり、ロック機構がブレーキ操作の邪魔に
なりにくい。しかも、ロック解除時に操作側と逆側に突
出するようにロック機構を配置すれば、突出量が少なく
なるのでさらにブレーキ操作の邪魔になりにくくなる。
【0013】また、このブレーキレバーでは、自転車の
ブレーキレバーに駐車用のロック機構を設けても、ブレ
ーキ操作の邪魔になりにくい。さらに、このブレーキレ
バーでは、レバー体をハンドルバーとともに握って揺動
させた後に、ロック軸を揺動軸に沿って進出させると、
ブレーキブラケットとレバー体との間にロック軸が挟ま
れて、ロック軸の摩擦力とレバー体をブレーキ装置が引
っ張る戻り力とによりロック軸がその位置で係止され、
レバー体が所定の揺動位置でロックされる。そしてこの
ロック状態でレバー体を握って揺動させると、レバーブ
ラケットとの係止が解除され第1付勢部材によりロック
軸がブレーキブラケットに退入してロックが解除され
る。ここでは、ロック軸を進出させるという簡単な操作
でレバー体を確実にロックでき、レバー体を再度揺動さ
せるという簡単な操作でレバー体のロックを解除でき
る。このため、突出量を少なくしてロック及びロック解
除をワンタッチで確実に行える。また、このブレーキレ
バーでは、ロック軸がレバー体の基端側の揺動軸装着部
分とインナー係止部との間に配置されるので、ブレーキ
ブラケットにロック軸を係止しやすい。さらに、このブ
レーキレバーでは、レバー体を揺動させた状態でロック
軸の頭部を押してロック軸の退入位置保持体より先端を
ブレーキレバーに係止すると摩擦力と戻り力とによりロ
ック状態が保持される。そして、このロック状態でレバ
ー体を揺動させると摩擦力がなくなり、コイルばねの付
勢力によりロック軸がブレーキブラケットから退入す
る。このとき、リング状の退入位置保持体が装着孔に引
っ掛かってロック軸がロック解除位置で保持される。こ
こでは、ロック軸をレバー体に保持されるロック解除位
置からブレーキブラケットに係止されるロック位置まで
わずかに移動させるだけで、ロック及びロック解除を行
え、ロック軸の移動距離が短い。また、このブレーキレ
バーでは、ロック軸が操作側にあまり突出していないの
で、ブレーキ操作の邪魔になりにくい。
【0014】発明2に係る自転車用ブレーキレバーは、
発明1に記載のレバーにおいて、レバー体をハンドルバ
ーから離反する方向に付勢する第2付勢部材をさらに備
える。この場合には、ブレーキ装置側にレバー体を戻す
ための付勢部材を設けることなく、揺動させたレバー体
から手を離すとレバー体が元に戻る。
【0015】
【0016】発明に係る自転車用ブレーキレバーは、
発明1に記載のレバーにおいて、ロック機構は、ロック
軸が進出してブレーキブラケットに係止されたとき、第
1付勢部材の付勢力に抗してロック軸を進出位置でブレ
ーキブラケットに保持するための進出位置保持体をさら
に有する。この場合には、進出位置でレバー体がブレー
キブラケットに進出位置保持体により保持されるので、
摩擦力や戻り力で保持される場合に比べて、レバー体を
確実に保持できる。このため、ロック軸によるレバー体
のロックを確実に行える。
【0017】
【0018】
【0019】発明に係る自転車用ブレーキレバーは、
発明1に記載のレバーにおいて、進出位置保持体は、軸
部の先端で軸部に係止され装着孔より大径のリング状部
材である。この場合には、レバー体を揺動させた状態で
ロック軸の頭部を押してロック軸の進出位置保持体がブ
レーキブラケット表面に保持される位置に突出させロッ
ク軸の先端をブレーキレバーに係止すると、進出位置保
持体がブレーキブラケットに引っ掛かってロック状態が
保持される。そして、このロック状態でレバー体を揺動
させると進出位置保持体がブレーキブラケットからはず
れ、コイルばねの付勢力によりロック軸がブレーキブラ
ケットから退入する。このとき、リング状の退入位置保
持体が装着孔に引っ掛かってロック軸がロック解除位置
で保持される。ここでは、ロック軸をレバー体に保持さ
れるロック解除位置からブレーキブラケットに係止され
るロック位置までわずかに移動させるだけで、ロック及
びロック解除を行え、ロック軸の移動距離が短い。な
お、ここでは、進出位置保持体と退入位置保持体とを同
じ部材で兼用することもできる。
【0020】発明に係る自転車用ブレーキレバーは、
発明に記載のレバーにおいて、進出位置保持体と退入
位置保持体とは同じ部材である。この場合には、2つの
保持体を兼用することでロック機構の構成が簡素にな
る。発明に係る自転車用ブレーキレバーは、発明1,
又はに記載のレバーにおいて、ロック状態のとき、
レバー体を所定の揺動位置よりさらにハンドルバーに揺
動させると、コイルばねの付勢力によりロック軸が退入
してロック機構のロック状態が解除される。
【0021】
【0022】
【発明の実施の形態】図1において、本発明の一実施形
態を採用した自転車は軽快車であり、ダブルループ形の
フレーム体2とフロントフォーク3とを有するフレーム
1と、ハンドル部4と、駆動部5と、前輪6と、4段変
速の電動内装変速ハブ10が装着された後輪7と、前後
のブレーキ装置8(前用のみ図示)と、内装変速ハブ1
0を手元で操作するための変速操作部9とを備えてい
る。
【0023】フレーム1には、サドル11やハンドル部
4を含む各部が取り付けられている。駆動部5は、フレ
ーム体2のハンガ部に設けられたギアクランク18と、
ギアクランク18に掛け渡されたチェーン19と、内装
変速ハブ10とを有している。ハンドル部4は、フロン
トフォーク3の上部に固定されたハンドルステム14
と、ハンドルステム14に固定されたハンドルバー15
とを有している。ハンドルバー15の両端には、前後の
ブレーキ装置8に接続された左右のブレーキレバー1
6,16とグリップ17とが装着されている。右側(前
輪用)のブレーキレバー16には、図2に示すように、
変速操作部9の操作パネル20が一体で形成されてい
る。操作パネル20は、各種設定の入力や手動モードの
とき変速を行うための2つの変速ボタン21,22と、
2つの自動変速モードと手動変速モードとパーキングモ
ードとを選択するためのモードダイヤル23と、車速や
変速段が表示される表示部24とを有している。
【0024】右側のブレーキレバー16は、ブレーキケ
ーブル25により前輪のブレーキ装置8に接続されてい
る。ブレーキケーブル25は、筒状のアウターケーシン
グ25bとアウターケーシング25bに移動自在に装着
されたインナーケーブル25aとを有している。右側の
ブレーキレバー16は、ハンドルバー15に着脱自在に
装着されるブレーキブラケット30と、ブレーキブラケ
ット30に揺動軸40回りに揺動自在に装着されたレバ
ー体31と、レバー体31を所定の揺動位置でロックす
るロック機構(図3)32とを備えている。
【0025】ブレーキブラケット30は、図3〜図6に
示すように、レバー体31を揺動自在に支持するための
ブラケット本体41と、ブラケット本体41をハンドル
バー15に装着するためのバンド部42と、ブレーキケ
ーブル25のアウターケーシング25bの端部を係止す
るためのアウター係止部43とを有している。ブラケッ
ト本体41は、内部にレバー体31の一部を収納可能で
開口した空間44を有しており、この空間44に隣接し
て、操作パネル20を取り付けるためのパネル取付部4
5が設けられている。またブラケット本体41には、空
間44を貫通して両面に露出する揺動軸40がたとえば
かしめ固定されている。ブラケット本体41には、ロッ
ク機構32を係止するための湾曲部41a(図3)が操
作側となる一面に形成され、ロック機構32を移動可能
にするための切欠き部41b(図4)が操作側と逆側の
他面に形成されている。
【0026】バンド部42はパネル取付部45の内部に
配置されており、ブラケット本体41に装着された取付
ボルト48により締め付け可能になっている。アウター
係止部43は、ブラケット本体41にネジ込まれる係止
部本体50と、係止部本体50をロックするロックナッ
ト51とを有している。係止部本体50,ロックナット
51及びブラケット本体41の一部には、インナーケー
ブル25aを装着するための溝が形成されている。
【0027】レバー体31は、図3に実線で示すブレー
キ解除位置から所定角度揺動可能にブレーキブラケット
30に装着されている。レバー体31は、一端に揺動軸
40が装着され他端にインナー係止部46が装着された
軸支部55と、軸支部55の他端から折れ曲がって湾曲
してハンドルバー15外方に延びるブレーキ操作部56
とを有している。インナー係止部46は、軸支部55の
他端に揺動自在に連結されており、そこにインナーケー
ブル25aの端部に固着されたタイコ25cが係止され
ている。インナー係止部46の装着位置の近傍において
軸支部55には、ロック機構32を装着するための装着
孔58が形成されている。揺動軸40装着部分におい
て、レバー体31とブラケット本体41との間には、レ
バー体31をブレーキ解除位置側に戻すためのねじりコ
イルばね47が装着されている。ねじりコイルばね47
は、一端がレバー体31に係止され他端がブレーキブラ
ケット30に係止されており、レバー体31をブレーキ
解除位置側に揺動するように付勢している。
【0028】ロック機構32はレバー体31の装着孔5
8に揺動軸40に沿ってブレーキブラケット30の操作
側に進退自在かつ所定の揺動位置で進出させたときにブ
レーキブラケット30に係止可能に配置されたロック軸
60と、ロック軸60を退入側に付勢するコイルばね6
1と、ロック軸60が進出してブレーキブラケット30
に係止されたとき、コイルばね61の付勢力に抗してロ
ック軸60を進出位置で保持するためのリング部材62
とを有している。このリング部材62は、ロック軸60
が退入したとき、コイルばね61の付勢力に抗してロッ
ク軸60を退入位置でレバー体31に保持するための退
入位置保持体を兼ねている。
【0029】ロック軸60は、大径の頭部60aと頭部
から延びる軸部60bとを有し、装着孔58を貫通して
レバー体31の軸支部55に装着されている。ロック軸
60は、図6に実線で示す退入したロック解除位置と、
2点鎖線で示す進出したロック位置との間で移動可能で
ある。ロック軸60がロック解除位置にあるとき、その
基端はブラケット本体41の操作側と逆側の面から突出
し、ロック軸60の先端は空間44内に配置される。そ
してロック位置になると、基端は操作側の逆側の面から
わずかに突出し、先端はブラケット本体41の操作側の
面からわずかに突出する。コイルばね61は、頭部60
aとレバー体31の一面との間で軸部60bの外周側に
配置ており、ロック機構32がロック状態のとき、ロッ
ク軸60を退入側に付勢する。リング部材62は、ロッ
ク軸60の軸部60bの先端に着脱自在に固定されてお
り、装着孔58の内径より大きな外径を有している。
【0030】次に、ロック機構の操作手順について説明
する。ブレーキレバー16のレバー体31を握って揺動
させると、インナーケーブル25aが引っ張られてブレ
ーキ装置8のたとえばブレーキシューが前輪6のリムに
接触して制動される。この状態でロック軸60をたとえ
ば、レバー体31を握っている手の人差し指で押圧して
進出させると、ロック軸60の先端に固定されたリング
部材62がブラケット本体41の操作側の面から突出す
る。そして、ロック軸60を押さえた状態でレバー体3
1から手を離すと、図3に2点鎖線で示す所定の揺動位
置でロック軸60がブラケット本体41の湾曲部41a
に接触して係止され、さらにリング部材62がブラケッ
ト本体41の操作側の面に引っ掛かってレバー体31が
ロックされる。このとき、ブレーキシューがリムに圧接
しているようにブレーキ装置8やブレーキケーブル25
等を調整すると、この状態でブレーキがかかった状態に
なり、駐車ブレーキの機能が実現される。
【0031】このロック状態のとき、レバー体31を所
定の揺動位置よりさらにハンドルバー15側の位置(図
3の一点鎖線)に揺動させると、リング部材62がブレ
ーキブラケット30から外れてコイルばね61の付勢力
によりロック軸60が退入する。このとき、リング部材
62が装着孔58より大径なため、ロック軸60は、リ
ング部材62がレバー体31に引っ掛かることにより退
入位置に保持される。この結果、ロック軸60の係止が
解除されロック機構32によるレバー体31のロック状
態が解除される。ここでは、レバー体31を揺動させる
だけでロック状態が解除される。
【0032】このように、ロック機構32がレバー体3
1に設けられているので、ロック機構32の操作側での
突出量が小さくなる。このため、誤操作が生じにくくな
るとともに美観上も好ましいものになる。また、ロック
軸60を進出させるという簡単な操作でレバー体31を
確実にロックでき、レバー体31を再度揺動させるとい
う簡単な操作でレバー体31のロックを解除できる。こ
のため、ロック及びロック解除をワンタッチで確実に行
える。
【0033】〔他の実施形態〕 (a) 前記実施形態では、ロック軸60の先端にリン
グ部材62を設け、ロック軸60の先端をブレーキブラ
ケット30に係止するとともに、リング部材62により
進出位置でロック軸60の保持するように構成したが、
図7に示すように、摩擦力とインナーケーブル25aに
よる戻り力とにより、ロック軸60を保持するようにし
てもよい。この場合には、退入位置保持体としてのリン
グ部材63が、ロック軸60の先端よりやや基端側に装
着されている。このリング部材63は、たとえば、E形
止め輪からなり、ロック軸60の先端よりや基端側に形
成された環状溝に着脱自在に装着されている。
【0034】その他の構成は、前記実施形態と同等であ
るので説明を省略する。なお、この実施形態では、リン
グ部材63により進出位置でロック軸を保持しているわ
けではないので、ブレーキブラケット30のブラケット
本体41に湾曲部41aを設けていない。このような構
成では、ブレーキレバー16のレバー体31を握って揺
動させると、インナーケーブル25aが引っ張られてブ
レーキ装置8のたとえばブレーキシューが前輪6のリム
に接触して制動される。この状態でロック軸60をたと
えば、レバー体31を握っている手の人差し指で押圧し
て進出させると、図7に2点鎖線で示すように、ロック
軸60の先端より基端側に固定されたリング部材63が
ブラケット本体41の操作側の内面に当接し、ロック軸
60の先端がブラケット本体41の操作側の外面からわ
ずかに突出する。そして、ロック軸60を押さえた状態
でレバー体31から手を離すと、ロック位置でロック軸
60がブラケット本体41に接触して係止されインナー
ケーブル25aの戻り力やロック軸60の摩擦力により
レバー体31が所定の揺動位置でロックされる。このと
き、ブレーキシューがリムに圧接しているようにブレー
キ装置8やブレーキケーブル25等を調整すると、この
状態でブレーキがかかった状態になり、駐車ブレーキの
機能が実現される。
【0035】このロック状態のとき、レバー体31を所
定の揺動位置よりさらにハンドルバー15側の位置にわ
ずかに揺動させると、ロック軸60とブレーキブラケッ
ト30との摩擦力がなくなりコイルばね61の付勢力に
よりロック軸60が退入する。このとき、リング部材6
3が装着孔58より大径なため、ロック軸60は、リン
グ部材63がレバー体31に引っ掛かることにより図7
に実線で示す退入位置(ロック解除位置)に保持され
る。この結果、ロック軸60の係止が解除されロック機
構32によるレバー体31のロック状態が解除される。
ここでは、レバー体31を揺動させるだけでロック状態
が解除される。
【0036】このような構成でも前記同様な効果が得ら
れる。また、ロック解除を行う際に、リング部材63で
ブレーキブラケット30を引っかけてロック軸60を保
持してはいないので、わずかにレバー体31を揺動させ
るだけで簡単にロック解除できる。このためは、ブレー
キ解除操作がさらに簡単になる。 (b) 前記実施形態では、リング部材をロック軸と別
に設けたが、リング部材とロック軸とを一体で形成し、
頭部をロック軸に着脱自在に設けてもよい。
【0037】(c) 前記実施形態では、自転車を例に
説明したが、三輪車や歩行補助具やショッピングカート
等の全ての車両用のブレーキレバーに本発明を適用でき
る。 (d) 前記実施形態では、前輪側のブレーキレバーに
本発明を適用したが、後輪用のブレーキレバーに適用す
ることもできる。 (e) 前記実施形態では、進出位置保持体と退入位置
保持体とを兼用したが、図8に示すように両保持体を別
に設けてもよい。図8では、先端に設けられたリング部
材62が進出位置保持体であり、図7に示す他の実施形
態と同様の止め輪からなるリング部材63が退入位置保
持体である。このような構成では、進出位置保持体であ
るリング部材62で退入位置の保持を行っていないの
で、ロック軸60のストロークを短くすることができ、
操作側と逆側の突出量をさらに小さくできる。
【0038】
【発明の効果】本発明によれば、ロック機構をレバー体
に設けたので、ロック機構の突出量を小さくできる。ま
た、ロック軸を進出させるという簡単な操作でレバー体
をロックでき、レバー体を再度揺動させるという簡単な
操作でレバー体のロックを解除できる。このため、ロッ
ク及びロック解除をワンタッチで行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を採用した自転車の側面
図。
【図2】そのハンドル部分の斜視拡大図。
【図3】ブレーキレバーの正面図。
【図4】ブレーキレバーの背面部分図。
【図5】ブレーキレバーの縦断面図。
【図6】図3のVI−VI断面図。
【図7】他の実施形態の図6に相当する図。
【図8】さらに別の実施形態の図6に相当する図。
【符号の説明】
15 ハンドルバー 16 ブレーキレバー 25 ブレーキケーブル 25a インナーケーブル 25b アウターケーシング 30 ブレーキブラケット 31 レバー体 32 ロック機構 47 ねじりコイルばね 60 ロック軸 61 コイルばね 62,63 リング部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭50−160942(JP,A) 特開 平6−87483(JP,A) 特開 昭62−251290(JP,A) 特開 昭63−173781(JP,A) 特開 昭62−91392(JP,A) 特開 平3−21553(JP,A) 実開 昭60−156098(JP,U) 実開 昭50−111845(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B62L 3/02

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】自転車のブレーキ装置に一端が接続される
    接続部材の他端に接続される自転車用ブレーキレバーで
    あって、 前記自転車のハンドルバーに装着されるブレーキブラケ
    ットと、 前記ブレーキブラケットに揺動自在に装着されたレバー
    体と、 前記レバー体に移動自在に設けられ、前記レバー体が所
    定の揺動位置に揺動したとき、前記ブレーキブラケット
    に係止されて前記所定の揺動位置で前記レバー体をロッ
    クするためのロック機構とを備え、前記接続部材は、筒状のアウターケーシングと、前記ア
    ウターケーシングに移動自在に装着されたインナーケー
    ブルとを有するブレーキケーブルであり、前記ブレーキ
    ブラケットは、前記アウターケーシングの端部を係止す
    るアウター係止部を有し、前記レバー体は、前記インナ
    ーケーブルの端部を係止するインナー係止部を有し、 前記ブレーキブラケットは、前記レバー体を揺動自在に
    装着するための揺動軸を有するとともに、前記ロック機
    構は、前記レバー体に前記揺動軸に沿って進退自在かつ
    前記所定の揺動位置で進出させたときに前記ブレーキブ
    ラケットに係止可能に配置されたロック軸と、前記ロッ
    ク軸を退入側に付勢する第1付勢部材と、前記ロック軸
    が前記レバー体に退入されたとき,前記第1付勢部材の
    付勢力に抗して前記ロック軸を退入位置で前記レバー体
    に保持するための退入位置保持体とを有し、 前記レバー体は、一端に前記揺動軸が装着され他端に前
    記インナー係止部が装着された軸支部と、前記軸支部の
    他端から折れ曲がって湾曲して前記ハンドルバー外方に
    延びるブレーキ操作部とを有するとともに、前記ロック
    軸は、前記軸支部において、前記一端と他端との間に装
    着され、 前記レバー体は、前記ロック軸が貫通する装着孔を前記
    軸支部に有し、前記ロック軸は、大径の頭部と前記頭部
    から延びる軸部とを有し,前記装着孔を貫通して前記レ
    バー体に装着され、前記第1付勢部材は、前記頭部と前
    記レバー体の一面との間で前記軸部の外周側にロック状
    態のとき圧縮状態になるように配置されたコイルばねで
    あるとともに、前記退入位置保持体は、前記軸部の先端
    より基部側で前記軸部に係止され前記装着孔より大径の
    リング状部材である、 前記ハンドルバーに装着されたとき、前記ロック軸は、
    前記レバー体の操作側と逆側の面から突出して配置され
    ている、 自転車用ブレーキレバー。
  2. 【請求項2】前記レバー体を前記ハンドルバーから離反
    する方向に付勢する第2付勢部材をさらに備える、請求
    項1に記載の自転車用ブレーキレバー。
  3. 【請求項3】前記ロック機構は、前記ロック軸が進出し
    て前記ブレーキブラケットに係止されたとき、前記第1
    付勢部材の付勢力に抗して前記ロック軸を進出位置で前
    記ブレーキブラケットに保持するための進出位置保持体
    をさらに有する、請求項1に記載の自転車用ブレーキレ
    バー。
  4. 【請求項4】前記進出位置保持体は、前記軸部の先端で
    前記軸部に係止され前記装着孔より大径のリング状部材
    である、請求項1に記載の自転車用ブレーキレバー。
  5. 【請求項5】前記進出位置保持体と前記退入位置保持体
    とは同じ部材である、請求項に記載の自転車用ブレー
    キレバー。
  6. 【請求項6】前記ロック状態のとき、前記レバー体を前
    記所定の揺動位置よりさらに前記ハンドルバー側に揺動
    させると、前記コイルばねの付勢力により前記ロック軸
    が退入して前記ロック機構のロック状態が解除される、
    請求項1,又はに記載の自転車用ブレーキレバー。
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