JP3518783B2 - ゴルフクラブ - Google Patents
ゴルフクラブInfo
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Description
係わり、更に詳しくはゴルフクラブのホーゼル部に装着
するシャフトを、そのホーゼル部近傍の所定領域につい
て曲げ剛性を高めた構造にしたゴルフクラブに関するも
のである。
として形成してなるゴルフシャフトを使用したゴルフク
ラブは、例えば、図5に示すようにクラブヘッド1のホ
ーゼル部2にゴルフシャフト3を装着している。このよ
うなゴルフシャフト3は、破壊強度を高めるために、ゴ
ルフシャフト3の先端から約100mm程度までをプライ
数を増加させて連続して強度を上げるような構造として
いる。
ルフシャフト3の場合は、上述したように破壊強度を高
める点にのみ着目した補強構造としていたため、このよ
うなゴルフシャフト3を使用したゴルフクラブで打球し
た場合、打点位置によるボールの打出角のバラツキが大
きくなり、結果として、ミスショット時の飛距離の減少
につながるという問題があった。
り、上下に外したミスショット時にシャフトがホーゼル
部より約75mmの範囲でS字状に変形し(図8(a)参
照)、この結果、打点位置によるボールの打出角のバラ
ツキが大きくなって、結果として、ミスショット時の飛
距離の減少につながるものであった。次に、従来の補強
していないゴルフシャフトで、ゴルフクラブのインパク
ト時におけるシャフトの変形(曲率)を測定した結果
を、以下の表1(打点位置:フェースセンター)、表2
(打点位置:フェースセンターより14mm上)、表3
(打点位置:フェースセンターより14mm下)に示す。
(a),図6(b)の様な変形を示している。表1〜3
の実験条件は、クラブのヘッドスピード:40m/s であ
り、表中の番号はそれぞれシャフトにとり付けた歪ゲー
ジの測定点を示しており、その測定点は図7に示してい
る。また、曲率は歪ゲージ測定点での歪より求めた。
使用クラブドライバー(Loft:12°)でのインパクト直
前から、500μs 間の各測定点(図7参照)でのシャ
フトの曲率を示したものである。表1,2,3はそれぞ
れ打点位置がフェースセンター,フェースセンターより
14mm上,フェースセンターより14mm下という条件で
ある。
る。 シャフト:質量:53.7g ヘッド: 質量:214.6g ロフト:12° ボール:2ピースボール クラブ: 質量:340.5g 長さ:44インチ スウィングバランス:D3.0 クラブ振動数:217(CPM) スウィング条件:スウィングロボットによる ヘッドスピード:40(m/s) なお、図6(a),(b)のシャフトの変形を表したも
のは、インパクト後3/10000秒時である。また、曲率
は、10倍に拡大して表してある。表1〜表3の試打
は、全てスウィングロボットにより行った。
mm測定点)での曲率と、(50mm測定点)での曲率の
符号が表1,表2において、インパクト後1万分の3秒
以内で逆転しているのがわかる。インパクト後1万分の
3秒間では、明らかにゴルフヘッドのフェース部とゴル
フボールが接触している時間内に属している。つまり、
模式的に表すと表1(打点位置:フェースセンター)で
は図8(a)のように、表2(打点位置:フェースセン
ターより上14mm)でも図8(a)のように(ホールが
クラブフェースに接触している間に)シャフトが変形し
ている事になる。
節(曲率の符号が逆転する位置)は、ヘッドホーゼル端
よりグリップ側に向けて、少なくとも50mm以内の位置
にある事がわかった。また、曲率の変化はヘッド側に近
づく程大きく、曲率の符号は、上打点では「+」、下打
点では「−」になっている。一般に、フェースの上打点
で打つと、極度に打出角が高くなり、下打点で打つとフ
ェースセンター打点に較べて極度に打出角が低くなる。
この事が、打点位置より上下に外した際、思い通りの距
離が得られないとか、飛距離を極端に落とす事につなが
っている。そして、この打点位置により打出角を大きく
変化させる主な原因になっているのが以上の結果よりヘ
ッドホーゼル端よりグリップ部へかけての約50mmの間
のシャフトの変形であると言える。この事を模式的に示
したのが、図8(b),図8(c)である。
案出されたもので、ゴルフクラブのインパクト時におけ
るシャフトの変形を制御する事によって、ミスショット
時の打ち出し角を安定、即ち、スウィートスポット打点
での打ち出し角に近づけるようにすることで、ボールの
飛距離を増大させることを可能としたゴルフクラブを提
供することを目的とするものである。
成するため、シャフトをホーゼル部から間隔をあけたホ
ーゼル部近傍の領域で曲げ剛性を高めた構造とし、該シ
ャフトの曲げ剛性を高める部分の領域がクラブヘッドの
ホーゼル部から5 mm 〜50 mm の間であることを要旨とす
るものである。前記シャフトの曲げ剛性を高める手段と
して、シャフトがカーボン繊維強化プラスチックの場合
には、曲げ剛性を高める部分の領域のプライ数を増加し
たり、弾性率の高い材料を使用し、あるいは円筒状の剛
性管を被嵌させるものである。
強度的に問題のないシャフトに対して、ヘッドホーゼル
部からわずかな間隔(好ましくは5mm)をあけ、そこか
らグリップ部に向けての約50mmの間の曲げ剛性を、カ
ーボンシャフトでは、剛性を高めたい部分のみプライ数
を増やすであるとか、弾性率の高い材料を使ったり等が
あり、また、単に上記の部分に円筒状の剛性管を被嵌さ
せることにより曲げ剛性を高めるものである。このよう
な構成にする事により、ミスショット時の打ち出し角を
安定、即ち、スウィートスポット打点での打ち出し角に
近づけるようにすることで、ボールの飛距離を増大させ
ることが出来るものである。
の一部であり、従来のシャフトに較べて重量や試打者の
フィーリング(硬さ、バランス)などは、あまり変わる
事がない。
明の実施形態を説明する。なお、従来例と同一構成要素
は、同一符号を付して説明は省略する。図1は、この発
明を実施したゴルフクラブ1の正面図を示し、1はウッ
ド・ゴルフクラブヘッド、2はゴルフクラブヘッド1の
ホーゼル部、3はゴルフシャフト、4はグリップ、5は
シャフトの曲げ剛性を高める部分の領域に設けた曲げ剛
性体を示している。
に用いられている強度的に問題のない炭素繊維強化プラ
スチック等により構成されたシャフトであり、このゴル
フシャフト3のホーゼル部近傍に、曲げ剛性を高める曲
げ剛性体5を設けて構成したものである。前記ゴルフシ
ャフト3の曲げ剛性を高める部分の領域Xは、ゴルフク
ラブヘッド1のホーゼル部2からわずかな間隔L(好ま
しくは5mm)をあけ、そこからグリップ部に向けて所定
の長さLa(約50mm)の間であることが好ましい。
める手段として、図1に示すようにゴルフシャフト3が
カーボン繊維強化プラスチックの場合には、曲げ剛性を
高める部分の領域Xのプライ数を増加したり、弾性率の
高い材料を使用し、また図2に示すように円筒状の剛性
管6を被嵌させて構成するものである。上記のようにゴ
ルフシャフト3のホーゼル部2の近傍を、曲げ剛性体5
により曲げ剛性を高めた構造にしたことにより、スウィ
ートスポット打点での打ち出し角に近づけるようにする
ことで、ボールの飛距離を増大させることことが出来る
ものである。
の一部であり、従来のシャフトに較べて重量や試打者の
フィーリング(硬さ、バランス)などは、あまり変わる
事がない。次に、この発明の実施例におけるゴルフクラ
ブと従来のゴルフクラブとを、高速カメラによって、ボ
ール初期弾道の測定結果を以下の表4に示す。
のは、インパクト後3/10000秒時である。また、曲率
は、10倍に拡大して表してある。
例におけるゴルフクラブで上下打点での打出角がフェー
スセンターでの打出角に近づいているのがわかる。また
ボール初速についても、歪エネルギーの減少よりボール
初速がアップしている。これは、ボールとクラブフェー
スの接触中のシャフトの歪みが減少した事に起因するも
のである。
ゼル部近傍を、曲げ剛性を高めた構造にしたので、シャ
フトの部分的な曲げ剛性のアップにより、スウィートス
ポットより、打点位置が上下に外れた時等のミスショッ
ト時に、極度な打出角の上昇や、下降を抑える事がで
き、試打者の狙った飛距離を大きく外れるのを抑えるこ
とが出来る効果があり、スウィートスポット打点での打
ち出し角に近づけるようにすることで、ボールの飛距離
を増大させることが出来る効果がある。
る。
部拡大正面図である。
して試打した時の打点位置と打出角との関係を示すグラ
フ説明図である。
して試打した時の打点位置とボール初速との関係を示す
グラフ説明図である。
を上げている部分を斜線で示している。
して試打した時のゴルフシャフトの変形を示す説明図
で、曲率の符号「+」と「−」とシャフトの曲げ変形と
の対応を示している。
歪測定の際の歪ゲージ取り付け位置(〜)を示す説
明図である。
いる様子を模式的に示した説明図、(b)は、打点位置
がフェースセンターより上方の場合のシャフトのしなり
(ヘッド近傍)とボールの弾道を模式的に描いた説明
図、(c)は打点位置がフェースセンターより下方の場
合のシャフトのしなり(ヘッド近傍)とボールの弾道を
模式的に描いた説明図である。
部 3 ゴルフシャフト 4 グリップ 5 曲げ剛性体 6 円筒状の
剛性管
Claims (2)
- 【請求項1】 クラブヘッドのホーゼル部にシャフトを
装着して成るゴルフクラブにおいて、前記シャフトをホ
ーゼル部から間隔をあけたホーゼル部近傍の領域で曲げ
剛性を高めた構造とし、該シャフトの曲げ剛性を高める
部分の領域がクラブヘッドのホーゼル部から5 mm 〜50
mm の間であることを特徴とするゴルフクラブ。 - 【請求項2】 前記シャフトの曲げ剛性を高める手段と
して、シャフトがカーボン繊維強化プラスチックの場合
には、曲げ剛性を高める部分の領域のプライ数を増加し
たり、弾性率の高い材料を使用し、あるいは円筒状の剛
性管を被嵌させた請求項1に記載のゴルフクラブ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23014495A JP3518783B2 (ja) | 1995-09-07 | 1995-09-07 | ゴルフクラブ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23014495A JP3518783B2 (ja) | 1995-09-07 | 1995-09-07 | ゴルフクラブ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0970453A JPH0970453A (ja) | 1997-03-18 |
JP3518783B2 true JP3518783B2 (ja) | 2004-04-12 |
Family
ID=16903285
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP23014495A Expired - Fee Related JP3518783B2 (ja) | 1995-09-07 | 1995-09-07 | ゴルフクラブ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3518783B2 (ja) |
-
1995
- 1995-09-07 JP JP23014495A patent/JP3518783B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0970453A (ja) | 1997-03-18 |
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