JP3518632B2 - 平版印刷版の製版方法 - Google Patents
平版印刷版の製版方法Info
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Description
光性平版印刷版を自動現像機を用い、珪酸アルカリを含
むアルカリ性現像液で現像する平版印刷版の製版方法に
関する。
な方法が提案され、利用されている。例えば、イソプロ
ピルアルコール、ブチルアルコール等の有機溶剤を用い
て印刷版の非画像部を除去する方法、あるいは燐酸三ナ
トリウム、アルカリ金属塩などの無機アルカリ化合物を
用いて、同様に非画像部を溶解除去する方法などが知ら
れていた。しかしながら、前者は有機溶剤が比較的高価
であり、また現像中に画像部の一部が溶解除去されてし
まい、非画像部−画像部間の十分なコントラストを確保
し得ないという問題を有している。一方、後者の方法に
於いても、燐酸三ナトリウムでは感光層を設けた支持体
が侵食されるおそれがあり、特にこの種の支持体がアル
ミニウム製であることを考慮すれば、重大な問題となっ
てくる。
れ、従来最も一般的であったo−キノンジアジド化合物
からなるポジ型感光性平版印刷版やジアゾ化合物を感光
成分とするネガ型感光性平版印刷版のほかに、光遊離基
発生剤とエチレン性不飽和化合物との組合せによる遊離
基反応で潜像形成をするタイプの光重合性感光性平版印
刷版が検討されている。
を用いて、画像露光済みの光重合性層を有する感光性平
版印刷版を現像した場合、高感度の優れた平版印刷版を
得ることができる。しかしながら、自動現像機を用いて
現像補充液を補充して繰り返し使用する方法で、多数の
平版印刷版の現像処理を繰り返した場合、自動現像機の
現像液中で溶出した光重合性層が析出することがわかっ
た。
プの感光性平版印刷版は、一般的に優れた感度を有する
ものの酸素によって遊離基反応が阻害されるという欠点
を有しているために、何等かの酸素遮断層を感光層上に
設けることが有効であり、このような酸素遮断層として
ポリビニルアルコールを主成分とするものが有効である
ことが知られている。しかしながら、ポリビニルアルコ
ールを主成分とする酸素遮断層を感光層上に設けた感光
性平版印刷版を自動現像機を用いて現像補充液を補充し
て繰り返し使用する方法で同様の処理を繰り返した場
合、自動現像機の現像液中で寒天状のゲルが析出するこ
ともわかった。
の目的は、自動現像機を用い、現像補充液を補充して繰
り返し使用する珪酸アルカリを含むアルカリ性現像液
で、光重合性層を有する感光性平版印刷版を現像する方
法で、長期間にわたり現像液中に光重合性層の析出物や
寒天状のゲルが析出しない感光性平版印刷版の現像処理
方法を提供することである。
討した結果、本発明に至った。即ち本発明は、光重合性
層を有する感光性平版印刷版を、珪酸アルカリを含む現
像液で現像し、現像液の繰り返し使用による現像性の劣
化を珪酸アルカリを含む現像補充液を補充することによ
り補償する方法であって、該現像液及び該現像補充液の
少なくともいずれか一方が両性界面活性剤を含有するこ
とを特徴とする平版印刷版の製版方法である。
リ性現像液及びその補充液に含まれる両性界面活性剤と
しては、ベタイン型両性界面活性剤、グリシン型両性界
面活性剤、アラニン型両性界面活性剤、スルホベタイン
型両性界面活性剤のいずれを用いてもよく、また2種以
上を組み合わせて用いることもできる。ベタイン型両性
界面活性剤は一般的に下記式(1)で示される構造を分
子中に有している。
る。
式(2)で示される構造を分子中に有している。 −NH-CH2-COOH (2) 具体的には、例えば下記のような一般的にTEGOと呼
ばれる1群の両性石鹸が挙げられる。
式(3)で示される構造を分子中に有しており、アルキ
ルアミンとアクリル酸エステルの付加反応物を加水分解
して生成したアルキルアラニンもしくはその塩が一般的
である。 −NH−CH2-CH2-COOH (3)
く用いられるのはアラニン型両性界面活性剤の1群であ
り、具体例としては、N−オクトデシル−β−アラニン
(ナトリウム塩)、N−ミスチリル−β−アラニン(ナ
トリウム塩)、ラウリルアミノプロピオン酸(ナトリウ
ム塩)、リポミンLA(ライオン(株)製)が挙げられ
る。また、現像液又は現像補充液における両性界面活性
剤の添加量は、好ましくは0.05〜10重量%、更に
好ましくは0.03〜5重量%である。
リ性現像液及びその補充液に含まれるアルカリ剤として
は、珪酸ナトリウム、珪酸カリウム、珪酸リチウム等の
珪酸アルカリの他に水酸化ナトリウム、水酸化カリウ
ム、水酸化リチウム、水酸化アンモニウム、第三燐酸ナ
トリウム、第二燐酸ナトリウム、第三燐酸カリウム、第
二燐酸カリウム、第三燐酸アンモニウム、第二燐酸アン
モニウム、メタ珪酸ナトリウム、重炭酸ナトリウム、炭
酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸アンモニウム等の無
機アルカリ剤、モノエタノールアミン、ジエタノールア
ミン、トリエタノールアミン、モノメチルアミン、ジメ
チルアミン、トリメチルアミン、モノエチルアミン、ジ
エチルアミン、トリエチルアミン、モノイソプロピルア
ミン、ジイソプロピルアミン、n−ブチルアミン、モノ
イソプロパノールアミン、ジイソプロパノールアミン、
トリイソプロパノールアミン、エチレンイミン、エチレ
ンジイミン等の有機アミン化合物を用いることができ
る。
リ性現像液及びその補充液は、有機溶剤を含まないこと
が好ましいが、必要ならば以下の溶剤を5重量%以下含
有してもよい。例えば、酢酸エチル、酢酸プロピル、酢
酸ブチル、レブリン酸ブチルのようなカルボン酸エステ
ル;エチルブチルケトン、ジイソブチルケトン、メチル
イソブチルケトン等のケトン類;エチレングリコールモ
ノブチルエーテル、エチレングリコールベンジルエーテ
ル、エチレングリコールモノフェニルエーテル、ベンジ
ルアルコール、メチルフェニルカルビノール、n−アミ
ルアルコール、メチルアミルアルコール、のようなアル
コール類;キシレンのようなアルキル置換芳香族炭化水
素類;メチレンジクロライド、エチレンジクロライドの
ようなハロゲン化炭化水素などが挙げられる。これら有
機溶剤は1種以上用いてもよい。
リ性現像液及びその補充液は、必要に応じてノニオン界
面活性剤および/またはアニオン界面活性剤を併用する
ことができる。
しては、ポリオキシアルキレンアルキルエーテルおよび
ポリオキシアルキレンアルキルフェニルエーテル類(例
えば、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエ
チレングリコールジエチルエーテル、ジエチレングリコ
ールモノブチルエーテル、ポリオキシエチレンラウリル
エーテル、ポリオキシエチレンセチルエーテル、ポリオ
キシエチレンステアリルエーテル、ポリオキシエチレン
オレイルエーテル、ポリオキシエチレンオクチルフェニ
ルエーテル、ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテ
ル等)、オキシエチレン・オキシプロピレンブロックコ
ポリマー、ポリエチレングリコール、ソルビタン脂肪酸
エステル類(例えば、ソルビタンモノラウレート、ソル
ビタンモノステアレート、ソルビタントリステアレー
ト、ソルビタンモノオレエート、ソルビタントリオレエ
ート、ソルビタンセスキオレエート、ソルビタンジステ
アレート等)、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エ
ステル類(例えば、ポリオキシエチレンソルビタンモノ
ラウレート、ポリオキシエチレンソルビタンモノパルミ
テート、ポリオキシエチレンソルビタンモノステアレー
ト、ポリオキシエチレンソルビタンモノオレエート、ポ
リオキシエチレンソルビタントリオレエート等)、ポリ
オキシエチレンソルビトール脂肪酸エステル類(テトラ
オレイン酸ポリオキシエチレンソルビット等)、グリセ
リン脂肪酸エステル類(例えば、グリセロールモノステ
アレート、グリセロールモノオレエート等)、ポリオキ
シエチレン脂肪酸エステル類(例えば、ポリエチレング
リコールモノラウレート、ポリエチレングリコールモノ
ステアレート、ポリエチレングリコールモノラウレー
ト、ポリエチレングリコールモノオレエート等)、ポリ
オキシエチレンアルキルアミン類、ポリオキシエチレン
硬化ひまし油、アルキルアルカノールアミド類等が挙げ
られる。
(例えば、混合脂肪酸ソーダ石鹸、半硬化牛脂脂肪酸ソ
ーダ石鹸、ステアリン酸ソーダ石鹸、半硬化牛脂脂肪酸
カリ石鹸、オレイン酸カリ石鹸、ひまし油カリ石鹸
等)、アルキル硫酸エステル塩類(例えば、ラウリル硫
酸ナトリウム、ラウリル硫酸トリエタノールアミン、ラ
ウリル硫酸アンモニウム等)、アルキルベンゼンスルフ
ォン酸塩類(例えば、ドデシルベンゼンスルフォン酸ナ
トリウム等)、アルキルナフタレンスルフォン酸塩類
(例えば、アルキルナフタレンスルフォン酸ナトリウム
等)、アルキルスルホコハク酸塩類(例えば、ジアルキ
ルスルホコハク酸ナトリウム等)、アルキルジフェニル
エーテルジスルフォン酸塩類(例えば、アルキルジフェ
ニルエーテルジスルホン酸ナトリウム等)、アルキルリ
ン酸塩類、ポリオキシエチレンアルキル(アルキルアリ
ール)硫酸エステル塩類、ナフタレンスルフォン酸ホル
マリン縮合物類、ポリオキシエチレンアルキルリン酸エ
ステル類等が挙げられる。これらのノニオン界面活性剤
とアニオン界面活性剤の含有量は一般的には10%未満
であるが、好ましくは、5%未満、さらに好ましくは1
%未満である。
リ性現像液及びその補充液は、必要に応じて消泡剤を含
有することができる。この消泡剤は、現像及びそれ以降
の処理に於て用いられる処理液の泡立ちを抑制する目的
によって選択されるので、処理液の性状によって種々の
物を選ぶことができるが、シリコーン消泡剤が特に優れ
ている。ここで好ましく用いられるシリコーン消泡剤と
しては、例えば、ジメチルシリコーンオイル(粘度10
〜300,000cSt)、アルキル変性シリコーンオイ
ル、シリコーンポリエーテル共重合体等を挙げることが
できるが、これらは通常オイル、溶液、エマルジョン、
オイルコンパウンドとして市販されており、容易に入手
することができる。これらの中で1種もしくは2種以上
を併用することができる。消泡剤の含有量としては、1
0%未満が好ましいが、さらに好ましくは、1%未満で
ある。抑泡効果の持続を目的として、一般的には現像液
よりもその補充液の方により高濃度の消泡剤を含有させ
るが、単に液製造時及び輸送時の消泡・抑泡を目的とす
る場合は、もちろんその限りではない。
現像浴に自動的に補充液を必要量補充する機構が付与さ
れており、好ましくは一定量を超える現像液は、排出す
る機構が付与されており、好ましくは現像浴に自動的に
水を必要量補充する機構が付与されており、好ましく
は、通版を検知する機構が付与されており、好ましくは
通版の検知をもとに版の処理面積を推定する機構が付与
されており、好ましくは通版の検知および/または処理
面積の推定をもとに補充しようとする補充液および/ま
たは水の補充量および/または補充タイミングを制御す
る機構が付与されており、好ましくは現像液の温度を制
御する機構が付与されており、好ましくは現像液のpH
および/または電導度を検知する機構が付与されてお
り、好ましくは現像液のpHおよび/または電導度をも
とに補充しようとする補充液および/または水の補充量
および/または補充タイミングを制御する機構が付与さ
れている。
前に前処理液に版を浸漬させる前処理部を有してもよ
い。この前処理部は、好ましくは版面に前処理液をスプ
レーする機構が付与されており、好ましくは前処理液の
温度を25℃〜55℃の任意の温度に制御する機構が付
与されており、好ましくは版面をローラー状のブラシに
より擦る機構が付与されている。またこの前処理液とし
ては、水などが用いられる。
を有する感光性平版印刷版は、基本的には支持体として
の陽極酸化被膜を有するアルミ板上に、少なくとも重合
可能な不飽和基を有する重合可能な化合物および光重合
開始剤を含有する感光層を有するものである。好適なア
ルミニウム板には、純アルミニウム板及びアルミニウム
合金板が含まれ、更にアルミニウムがラミネートもしく
は蒸着されたプラスチックフィルムも含まれる。このよ
うなアルミニウム板の表面には陽極酸化処理して酸化ア
ルミニウム被膜が設けられるが、その前に砂目立て処理
を施してもよく、また特公昭47−5125号公報に記
載されている様にアルミニウム板を陽極酸化した後に、
アルカリ金属珪酸塩の水溶液に浸漬処理したものも好適
に使用される。上記陽極酸化処理は、例えば、燐酸、ク
ロム酸、硫酸、ほう酸等の無機酸、もしくは、蓚酸、ス
ルファミン酸等の有機酸またはこれらの塩の水溶液また
は該水溶液の単独または二種以上を組み合わせた電界液
中でアルミニウム板を陽極として電流を流すことにより
実施される。また、米国特許第3,658,662号明
細書に記載されているようなシリケート電着も有効であ
る。更には米国特許第4,087,341号明細書、特
公昭46−27481号公報、特開昭52−30503
号公報に開示されているような電界グレインを施した支
持体を上記のように陽極酸化処理したものも有用であ
る。更に、米国特許第3,834,998号明細書にし
るされているような砂目立てした後に化学的にエッチン
グし、しかるのちに陽極酸化処理したアルミニウム板も
好ましい。これらの親水化処理は、支持体の表面を親水
性とするために施される以外に、その上に設けられる感
光性組成物との有害な反応を防ぐため、更には感光層と
の密着性を向上させるためなどの種々の目的をもって施
されるものである。
樹脂、例えばポリビニルホスホン酸、スルホン酸基を側
鎖に有する重合体および共重合体、ポリアクリル酸、水
溶性金属塩(例えばほう酸亜鉛)、もしくは黄色染料、
アミン塩等を下塗りしたものも好適である。また上記の
陽極酸化処理を施したアルミニウム板上に、アリル基及
びアルコキシ基を含有する付加反応性官能基を結合した
支持体も有用である。
も重合性不飽和結合を有する重合可能な化合物と光重合
開始剤とからなり、少なくとも重合性不飽和結合を有す
る重合可能な化合物としては末端エチレン性不飽和結合
を少なくとも一個、好ましくは二個以上有する化合物か
ら選ばれる。例えば、モノマー、プレポリマー、すなわ
ち2量体、3量体及びオリゴマーまたはそれらの混合物
並びにそれらの共重合体などの化学的形態を持つもので
ある。モノマー及びその共重合体の例としては、不飽和
カルボン酸(例えば、アクリル酸、メタクリル酸、イタ
コン酸、クロトン酸、イソクロトン酸、マレイン酸な
ど)と脂肪族多価アルコール化合物とのエステル、不飽
和カルボン酸と脂肪族多価アミン化合物とのアミド等が
挙げられる。
ボン酸とのエステルのモノマーの具体例としては、アク
リル酸エステルとして、エチレングリコールジアクリレ
ート、トリエチレングリコールジアクリレート、1,3
−ブタンジオールジアクリレート、テトラメチレングリ
コールジアクリレート、プロピレングリコールジアクリ
レート、ネオペンチルグリコールジアクリレート、トリ
メチロールプロパントリアクリレート、トリメチロール
プロパントリ(アクリロイルオキシプロピル)エーテ
ル、トリメチロールエタントリアクリレート、ヘキサン
ジオールジアクリレート、1,4−シクロヘキサンジオ
ールジアクリレート、テトラエチレングリコールジアク
リレート、ペンタエリスリトールジアクリレート、ペン
タエリスリトールトリアクリレート、ペンタエリスリト
ールテトラアクリレート、ジペンタエリスリトールジア
クリレート、ジペンタエリスリトールヘキサアクリレー
ト、ソルビトールトリアクリレート、ソルビトールテト
ラアクリレート、ソルビトールペンタアクリレート、ソ
ルビトールヘキサアクリレート、トリ(アクリロイルオ
キシエチル)イソシアヌレート、ポリエステルアクリレ
ートオリゴマー等がある。
チレングリコールジメタクリレート、トリエチレングリ
コールジメタクリレート、ネオペンチルグリコールジメ
タクリレート、トリメチロールプロパントリメタクリレ
ート、トリメチロールエタントリメタクリレート、エチ
レングリコールジメタクリレート、1,3−ブタンジオ
ールジメタクリレート、ヘキサンジオールジメタクリレ
ート、ペンタエリスリトールジメタクリレート、ペンタ
エリスリトールトリメタクリレート、ペンタエリスリト
ールテトラメタクリレート、ジペンタエリスリトールジ
メタクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサメタク
リレート、ソルビトールトリメタクリレート、ソルビト
ールテトラメタクリレート、ビス〔p−(3−メタクリ
ルオキシ−2−ヒドロキシプロポキシ)フェニル〕ジメ
チルメタン、ビス−〔p−(アクリルオキシエトキシ)
フェニル〕ジメチルメタン等がある。
リコールジイタコネート、プロピレングリコールジイタ
コネート、1,3−ブタンジオールジイタコネート、
1,4−ブタンジオールジイタコネート、テトラメチレ
ングリコールジイタコネート、ペンタエリスリトールジ
イタコネート、ソルビトールテトラメタクリレート等が
ある。クロトン酸エステルとしては、エチレングリコー
ルジクロトネート、テトラメチレングリコールジクロト
ネート、ペンタエリスリトールジクロトネート、ソルビ
トールテトラジクロトネート等がある。イソクロトン酸
エステルとしては、エチレングリコールジイソクロトネ
ート、ペンタエリスリトールジイソクロトネート、ソル
ビトールテトライソクロトネート等がある。マレイン酸
エステルとしては、エチレングリコールジマレート、ト
リエチレングリコールジマレート、ペンタエリスリトー
ルジマレート、ソルビトールテトラマレート等がある。
さらに、前述のエステルモノマーの混合物もあげること
ができる。
ルボン酸とのアミドのモノマーの具体例としては、メチ
レンビス−アクリルアミド、メチレンビス−メタクリル
アミド、1,6−ヘキサメチレンビスーアクリルアミ
ド、1,6−ヘキサメチレンビス−メタクリルアミド、
ジエチレントリアミントリスアクリルアミド、キシリレ
ンビスアクリルアミド、キシリレンビスメタクリルアミ
ド等がある。その他の例としては、特公昭48−417
08号公報中に記載されている1分子に2個以上のイソ
シアネート基を有するポリイソシアネート化合物に、下
記の一般式(A)で示される水酸基を含有するビニルモ
ノマーを付加した1分子中に2個以上の重合性ビニル基
を含有するビニルウレタン化合物等があげられる。 CH2=C(R)COOCH2CH(R′)OH (A) (ただし、RおよびR′はHあるいはCH3を示す。)
れているようなウレタンアクリレート類、特開昭48−
64183号、特公昭49−43191号、特公昭52
−30490号各公報に記載されているようなポリエス
テルアクリレート類、エポキシ樹脂と(メタ)アクリル
酸を反応させたエポキシアクリレート類等の多官能のア
クリレートやメタクリレートをあげることができる。さ
らに日本接着協会誌vol.20、No.7、300〜308
ページ(1984年)に光硬化性モノマー及びオリゴマ
ーとして紹介されているものも使用することができる。
なお、これらの成分(i)の使用量は、光重合性組成物
の全成分に対して5〜90重量%(以下%と略称す
る。)、好ましくは10〜70%、より好ましくは15
〜50%である。
イン、ベンゾインエーテル、ミヒラーケトン、アントラ
キノン、アクリジン、フェナジン、ベンゾフェノン、2
−エチルアントラキノン、トリハロメチルトリアジン化
合物、ケトオキシムエステルなど、また、米国特許第
2,850,445号に記載のある種の光還元性染料、
例えばロ−ズベンガル、エオシン、エリスロシンなど、
あるいは、染料と開始剤との組合せによる系、例えば、
染料とアミンの複合開始系(特公昭44−20189号
など)、へキサアリールビイミダゾールとラジカル発生
剤および染料の系(特公昭45−37377号など)、
へキサアリールビイミダゾールとp−ジアルキルアミノ
ベンジリデンケトンの系(特公昭47−2528号、特
開昭54−155292号など)、染料と有機過酸化物
の系(特公昭62−1641号、特開昭59−1504
号、特開昭59−140203号、特開昭59−189
340号、米国特許第4,766,055号、特開昭6
2−174203号など)、染料と活性ハロゲン化合物
の系(特開昭54−15102号、特開昭58−155
03号、特開昭63−178105号、特開昭63−2
58903号、特開平2−63054号など)、染料と
ボレート化合物の系(特開昭62−143044号、特
開昭62−150242号、特開昭64−13140
号、特開昭64−13141号、特開昭64−1314
2号、特開昭64−13143号、特開昭64−131
44号、特開昭64−17048号、特開昭64−72
150号、特開平1−229003号、特開平1−29
8348号、特開平1−138204号、特開平2−1
79643号、特開平2−244050号など)などが
挙げられる。
としての線状有機高分子重合体を含有させることが好ま
しい。このような線状有機高分子重合体としては、側鎖
にカルボン酸基を有する付加重合体、例えば特開昭59
−44615号、特公昭54−34327号、特公昭5
8−12577号、特公昭54−25957号、特開昭
54−92723号、特開昭59−53836号、特開
昭59−71048号に記載されているもの、すなわ
ち、メタクリル酸共重合体、アクリル酸共重合体、アク
リル酸共重合体、イタコン酸共重合体、クロトン酸共重
合体、マレイン酸共重合体、部分エステル化マレイン酸
共重合体などがある。また側鎖にカルボン酸基を有する
酸性セルロース誘導体もあげられる。この他に水酸基を
有する付加重合体に環状酸無水物を付加させたものなど
も有用である。特にこれらの中で〔ベンジル(メタ)ア
クリレート/(メタ)アクリル酸/必要に応じてその他
の付加重合性ビニルモノマー〕共重合体及び〔アリル
(メタ)アクリレート/(メタ)アクリル酸/必要に応
じてその他の付加重合性ビニルモノマー〕共重合体が好
適である。この他に水溶性線状有機高分子として、ポリ
ビニルピロリドンやポリエチレンオキサイド等が有用で
ある。また硬化皮膜の強度をあげるためにアルコール可
溶性ポリアミドや2,2−ビス−(4−ヒドロキシフェ
ニル)−プロパンとエピクロロヒドリンのポリエーテル
等も有用である。
中に任意な量で混和させることができる。しかし90%
を越える場合には形成される画像強度等の点で好ましい
結果を与えない。好ましくは10〜90%、より好まし
くは30〜80である。また光重合可能なエチレン性不
飽和化合物と線状有機高分子重合体は、重量比で1/9
〜7/3の範囲とするのが好ましい。より好ましい範囲
は3/7〜5/5である。
を有する感光性平版印刷版は、感光層上に活性光線に透
明な酸素遮断性の層としてポリビニルアルコールが好適
に用いられる。該酸素遮断性層の厚みは、0.1μm以
上100μm以下が適当であるが。好ましくは0.5μ
m以上10μm以下、更に好ましくは1μm以上5μm
以下である。また該酸素遮断層は、現像処理に先立って
はぎ取るか、処理液に溶解させて除去することもできる
が、現像処理と同時に現像液中に溶解させ除去すること
もできる。
る。
00メッシュのパミストンの懸濁液とを用いその表面を
砂目立てした後、よく水で洗浄した。10%水酸化ナト
リウムに70℃で60秒間浸漬してエッチングした後、
流水で水洗後20%硝酸で中和洗浄し、ついで水洗し
た。これをVA=12.7Vの条件下で正弦波の交番波
形電流を用いて1%硝酸水溶液中で160クーロン/d
m2の陽極時電気量で電解粗面化処理を行った。その表面
粗さを測定したところ、0.6μ(Ra表示)であっ
た。引き続いて30%の硝酸水溶液中に浸漬し55℃で
2分間デスマットした後、20%硝酸水溶液中、電流密
度2A/dm2において陽極酸化皮膜の厚さが2.7g/
m2になるように2分間陽極酸化処理した。
に、下記組成の感光性組成物を乾燥塗布重量が1.4g
/m2となるように塗布し、80℃2分間乾燥させ感光層
を形成させた。 ペンタエリスリトールテトラアクリレート 1.5g アリルメタアクリレート/メタアクリル酸共重合体(8:2) (共重合モル比) 2.0g 下記化合物(A) 0.53g 下記化合物(B) 0.12g 下記化合物(C) 0.22g フッ素系ノニオン界面活性剤 0.03g メチルエチルケトン 20g プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート 20g
化度86.5〜89モル%、重合度1000)の3重量
%の水溶液を乾燥塗布重量が2g/m2となるように塗布
し、100℃/2分間乾燥させた。このようにして作成
した感光性平版印刷版を画像上に露光し、表1の組成の
現像液を富士写真フイルム社製自動現像機「PS850
PXB」の第一浴に仕込み、第二浴を水洗浴とし、1m2
当たり表1の組成の補充液を100cc補充しながら現像
処理したところ、1000m2処理しても良好な画像の刷
版が得られ、現像液に沈殿が発生することもなかった。
い、補充液として表1の組成の液を用い1000m2処理
したところ現像液に沈殿が発生しフィルタの目詰まりで
現像液が循環しなくなった。
ニルアルコールを塗設する代わりに、PETフィルム
(厚さ6ミクロン)を張り合わせた感光性印刷版を作成
した。この感光性印刷版を実施例1と同様に露光及び現
像したところ、1000m2処理しても現像液に沈殿が発
生することがなかった。
光及び現像したところ、1000m2処理した時点で、現
像浴底に沈殿が堆積しゲル化していた。
光性平版印刷版を、自動現像機を用い、現像補充液を補
充して繰り返し使用する珪酸アルカリを含むアルカリ性
現像液で現像しても、長期間にわたり現像液中に光重合
性層や寒天状のゲルが析出せず、良好な画像の刷版が安
定して得ることができる。
Claims (2)
- 【請求項1】光重合性層を有する感光性平版印刷版を、
珪酸アルカリを含む現像液で現像し、現像液の繰り返し
使用による現像性の劣化を珪酸アルカリを含む現像補充
液を補充することにより補償する方法であって、該現像
液及び該現像補充液の少なくともいずれか一方がアルキ
ルアミンとアクリル酸エステルの付加反応物を加水分解
して生成したアルキルアラニン及びその塩から選択され
る少なくとも1種の両性界面活性剤を含有することを特
徴とする平版印刷版の製版方法。 - 【請求項2】 該感光性平版印刷版が、光重合性層の上
に酸素遮断層を有する感光性平版印刷版であることを特
徴とする請求項1記載の平版印刷版の製版方法。
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JP4581895A JP3518632B2 (ja) | 1995-03-06 | 1995-03-06 | 平版印刷版の製版方法 |
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-
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- 1995-03-06 JP JP4581895A patent/JP3518632B2/ja not_active Expired - Fee Related
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