JP3518574B2 - ワイヤ放電加工装置 - Google Patents

ワイヤ放電加工装置

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JP3518574B2 JP06994097A JP6994097A JP3518574B2 JP 3518574 B2 JP3518574 B2 JP 3518574B2 JP 06994097 A JP06994097 A JP 06994097A JP 6994097 A JP6994097 A JP 6994097A JP 3518574 B2 JP3518574 B2 JP 3518574B2
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、ワイヤ電極と被加
工物との間に放電を生じさせることによって被加工物を
加工するワイヤ放電加工装置に関する。 【0002】 【従来の技術】ワイヤ放電加工装置に用られるワイヤ電
極は、断面が略真円で直径0.3mm以下の金属製であ
り、電極リールに巻取られている状態から一端が送り出
されて使用される。電極リールから送り出されたワイヤ
電極には、電極ガイド間に位置する放電加工部において
電力が供給されることにより、ワイヤ電極と金属製の被
加工物との間に存する微小なギャップを介して放電が行
われる。すると、被加工物は放電のエネルギにより溶融
除去されて、所定の形状に加工される。 【0003】この時、ワイヤ電極自身も一部が溶融して
飛散するため、その形状が変化することにより被加工物
の加工精度が低下しないように、加工中は、常に新しい
ワイヤ電極を連続的に送り出すようにしている。 【0004】この様なワイヤ放電加工装置(以下、単に
装置と称す)の一例を図3を参照して説明する。図3
は、装置の側面を概略的に示すものであり、図3中右側
が装置の正面側である。基台1上には、取付台2が固定
されており、その取付台2の上には、金属製の被加工物
3が取付けられて固定されるようになっている。 【0005】また、基台1上には、その基台1上の平面
内において直交するX軸(装置の正面における左右方
向),Y軸(装置の側面における左右方向)に沿って移
動可能に構成された直線軌道案内4が設けられており、
その直線軌道案内4には、逆L字形をなすコラム5が立
設されている。このコラム5の上部において、前方へ向
けて突出するアーム部5aの基部側の側面には、電極リ
ール6が支持されている。尚、コラム5は、例えば鋳鉄
などで構成されるものである。 【0006】電極リール6にはワイヤ電極7が巻取られ
ており、そのワイヤ電極7は、一端が引出され、ガイド
ローラ8を介してアーム部5aの先端側に渡されるよう
になっている。アーム部5aの先端部には、上部電極ガ
イド9を上下(Z軸方向)に移動させるアクチュエータ
である移動機構10が設けられている。移動機構10の
側方にはガイドローラ9aが取付けられており、ガイド
ローラ8を介して渡されたワイヤ電極7を、略垂直に方
向を変えて下方へと渡すようになっている。 【0007】一方、コラム5の基端部における装置正面
側には、アーム部5aの突出方向と同一方向に延びる下
部アーム11が取付けられており、その下部アーム11
の先端部には、上部電極ガイド9と対向する位置に下部
電極ガイド12が設けられている。また、下部電極ガイ
ド12の側面には、ガイドローラ9aに対応してガイド
ローラ12aが設けられている。 【0008】そして、ガイドローラ9aを介して下方へ
と渡されるワイヤ電極7は、上部電極ガイド9及び下部
電極ガイド12により案内されて、ガイドローラ12a
により装置の背面側(図3中左側)へと渡されるように
なっている。尚、これらのガイドローラ9a,12aな
どには、ワイヤ電極7に張力を与えるための電磁ブレー
キ機構が組込まれている。 【0009】具体的には図示しないが、上部及び下部電
極ガイド9及び12の内部には、ワイヤ電極7に接触し
て放電用の電力を供給するための給電端子が配置されて
いる。また、ガイドローラ9a及び12aによって張り
渡されたワイヤ電極7は、被加工物3の近傍を通るよう
になっており、この部分は、放電加工部13を構成して
いる。 【0010】装置の背面側、即ちコラム5の後部側に
は、ワイヤ切断装置14が設けられている。そして、ワ
イヤ電極7は、ガイドローラ12aから、コラム5の基
端部及びワイヤ切断装置14に夫々設けられたガイドロ
ーラ15及び16を介して、ワイヤ切断装置14の切断
部14aに導入されるようになっている。また、切断部
14aの下部には、切断されたワイヤ電極7を回収する
回収容器17が配置されている。 【0011】装置の背面側には、マイクロコンピュータ
などを中心に構成される制御装置18が筐体内に配置さ
れている。制御装置18は、図示しない入力装置によっ
て作業者により入力される放電加工用の制御プログラム
に従って、直線軌道案内4や移動機構10の駆動制御、
ワイヤ電極7の送り出し速度の制御、また、ワイヤ電極
7に対する加工用電力の供給制御などを行うようになっ
ている。 【0012】以上のような構成のワイヤ放電加工装置に
よって被加工物3を放電加工する場合、制御装置18
は、先ず、移動機構10を駆動して、被加工物3の大き
さに合わせて上部電極ガイド9をZ軸方向に移動させ
る。次に、電極リール6に巻取られているワイヤ電極7
を、装置の背面側に設けられている図示しない送り出し
機構によって一定速度(例えば、40mm/秒〜300
mm/秒程度)で連続的に送り出させると共に、上部及
び下部電極ガイド9及び12において、ワイヤ電極7に
電力を供給する。 【0013】そして、直線軌道案内4によりコラム5を
X,Y軸方向に移動させることにより、放電加工部13
にあるワイヤ電極7を被加工物3に接近させる。する
と、両者間に放電が生じ、被加工物3は、上述のように
放電のエネルギにより溶融除去されて、所定の形状に加
工される。 【0014】而して、順次送り出されるワイヤ電極7
は、ワイヤ切断装置14の切断部14aに導入されて、
その先端部が適当な長さで順次切断され、下方に配置さ
れた回収容器17に回収されるようになっている。 【0015】 【発明が解決しようとする課題】以上のワイヤ放電加工
装置では、コラム5が直線軌道案内4によって移動さ
れ、取付台2に固定された被加工物3に対して放電加工
部13が移動することにより、放電加工が進行するよう
になっている。斯様な構成の場合、電極リール6は、通
常、コラム5上部のアーム部5aの基部付近で支持され
ており、装置正面側からみると、放電加工部13の後方
に位置するようになっている。 【0016】この理由は、以下の通りである。即ち、巻
取られているワイヤ電極7が未使用の状態において電極
リール6全体の重量は5〜10kgであり、ワイヤ電極
7が放電加工の進行に伴って連続的に送り出されて行く
と上記の重量は次第に減少して、最終的には、電極リー
ル6自体の重量である数100gになる。 【0017】従って、例えば、電極リール6を装置の手
前側に配置した場合には、図4に示すように、加工開始
時には、電極リール6が重いため、コラム5が前側へ傾
き、電極リール6が下方に沈み込んだ状態にあり(二点
鎖線参照)、加工が進むと、電極リール6が軽くなるこ
とに伴い、コラム5が実線で示す状態に戻り、電極リー
ル6が上方に変位することになる。 【0018】このため、放電加工の進行に従って、被加
工物3に対する放電加工部13におけるワイヤ電極7の
角度も変位してしまい、加工精度が劣化するおそれがあ
る。また、放電加工中にワイヤ電極7のたるみが生じた
り、変位量が著しい場合には、ワイヤ電極7がガイドロ
ーラから外れてしまうおそれもある。このような事態の
発生を避けるために、電極リール6はアーム部5aの基
部付近で支持されているのである。 【0019】しかしながら、上記のように、電極リール
6が放電加工部13の後方に位置する構成では、例え
ば、電極リール6を交換する場合には、その都度作業者
が装置の後方若しくは側方に移動する必要がある。ま
た、加工前の準備作業中や加工中において、作業者は、
装置の正面側からワイヤ電極7の残量を確認するのが困
難であり、確認するためには同様に移動しなければなら
ず、作業性が良いとは言えなかった。 【0020】この様な不具合を解消するために、図5に
示すように、コラム5を大形化したコラム5′としてそ
の剛性が十分に確保できるようにした上で、電極リール
6を装置の正面側に配置することも考えられるが、装置
全体が大形化してしまい不経済であり、実用には問題が
ある。 【0021】本発明は上記事情に鑑みてなされたもので
あり、その目的は、加工精度を劣化させたり、全体を大
形化させたりすることなく、ワイヤ電極の残量の確認や
電極リールの交換を容易に行うことができるワイヤ放電
加工装置を提供することにある。 【0022】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載のワイヤ放電加工装置は、対向する一
の電極ガイドを支持するコラムと、前記一対の電極ガ
イド間に供給されるワイヤ電極が巻回された電極リール
と、この電極リールを先端部で支持する電極リール支持
部材とを備え、前記コラムを、基台上において少なくと
も一軸方向に移動可能に構成された直線軌道案内上に設
け、前記電極リール支持部材の基端部を前記コラムの基
部に固定すると共に、前記電極リールを、被加工物が配
置される前面側で且つ前記被加工物が配置されている部
位の真上に配置し 前記電極リール支持部材に、前記電
極リールより後方側に送り出されるワイヤ電極を前記コ
ラムによって支持される電極ガイドに渡すためのガイド
ローラを備えたことを特徴とする。 【0023】斯様に構成すれば、一対のワイヤ電極ガイ
ドはコラムで支持され、電極リールは、そのコラムの基
部に基端部が固定された電極リール支持部材の先端部
よって支持されて、被加工物が配置されるワイヤ放電加
工装置の前面側に配置される。従って、作業者は、ワイ
ヤ電極の残量の確認や電極リールの交換作業などを容易
に行うことができる。 【0024】そして、放電加工の進行に伴い、電極リー
ルに巻回されているワイヤ電極が送り出され電極リール
全体の重量が次第に軽くなって行く場合でも、その重量
の変化に伴って変位するのは、基端部がコラムの基部に
固定されている電極リール支持部材のみである。従っ
て、上記変位の影響は、コラムで支持された一対のワイ
ヤ電極ガイド間に供給されるワイヤ電極には及ぶことが
ないから、被加工物に対して行う放電加工の精度が劣化
することがない。また、電極リール支持部材の基端部は
コラムの基部に固定されるので、コラムの剛性を従来以
上に高める必要がない。 【0025】また、コラムを直線軌道案内上に設けたこ
とで、被加工物を固定し、ワイヤ電極側を移動させて放
電加工を行うことができる。従って、放電加工時に被加
工物側が移動するものとは異なり、被加工物側を移動さ
せるためのスペースを装置の周囲に確保する必要がな
く、作業者は、装置周辺での作業をより容易に行うこと
ができる。 【0026】また、電極リールを、被加工物が配置され
ている部位の真上に配置したので、作業者は、ワイヤ電
極の残量確認や電極リールの交換作業などを一層容易に
行うことができる。 【0027】 【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施例について
図1及び図2を参照して説明する。尚、図3と同一部分
には同一符号を付して説明を省略し、以下異なる部分に
ついてのみ説明する。図1は、ワイヤ放電加工装置の左
側面図であり、図2は、同装置の正面図である。尚、図
2においては、図示の都合上、取付台2及び被加工物3
を取除いた状態を示している。 【0028】電極リール6及びガイドローラ8は、図3
に示すコラム5の各部位から取り除かれている。さて、
電極リール支持部材21は、図1において一部を破線で
示すように、コラム5の形状に沿った逆L字形の金属板
で構成されていると共に、その基端部が取付段部21a
として形成されており、その取付段部21aが、コラム
5の基部5bの右側面においてねじ止めにより固定され
ている(図2参照)。尚、ここで基部5bとは、コラム
5の基端からの高さが1/2程度までの部分をいうもの
とする。 【0029】電極リール支持部材21は、その先端部分
に、アーム部5aの先端部にある移動機構10に対して
所定の間隔を有するよう90度折り曲げられたリール取
付板21bを有している。リール取付板21bには、ワ
イヤ電極22が巻取られている電極リール23が、その
回転軸が装置正面方向を向くようにして、回転自在に取
付けられている。即ち、電極リール23は、装置の前面
側で、且つ、被加工物3が配置されている部位の真上に
位置するように、電極リール支持部材21によって支持
されている。 【0030】また、リール取付板21bの上部には、電
極リール23から送り出されるワイヤ電極22を、移動
機構10のガイドローラ(電極ガイド)9aに渡すため
のガイドローラ24が設けられている。尚、上部及び下
部電極ガイド9及び12の間でワイヤ電極22が張り渡
されている部分は、放電加工部25となっている。その
他の構成は、図3と同様である。 【0031】次に、本実施例の作用について説明する。
被加工物3を放電加工する作用に関しては、基本的に
は、従来技術として示したものと同様である。即ち、制
御装置18の制御プログラムに応じて、電極リール23
に巻取られているワイヤ電極22が一定速度で連続的に
送り出され、放電加工部25においてワイヤ電極22に
電力が供給される。そして、直線軌道案内4によりコラ
ム5がX,Y軸方向に移動され、放電加工部25のワイ
ヤ電極22により、被加工物3が所定の形状に放電加工
される。 【0032】この場合、電極リール23は、一端(取付
段部21a)がコラム5の基部5bにねじ止め固定され
た電極リール支持部材21によって支持されている。一
方、放電加工部25におけるワイヤ電極22は、コラム
5のアーム部5aで支持される移動機構10の側面にあ
るガイドローラ9aと、基端部がコラム5に取付けられ
た下部アーム11の側面にあるガイドローラ(電極ガイ
ド)12aとによって支持されている。 【0033】一般に、コラム5の基部5bは、コラム5
全体を支える必要から特に大きな剛性が付与されるよう
に構成されるものである。従って、放電加工が進行し
て、電極リール23に巻取られているワイヤ電極22が
連続的に送り出され、電極リール23全体の重量が次第
に軽くなったとしても、図4に示したように変位するの
は、電極リール支持部材21及び電極リール23のみで
ある。 【0034】これに対して、コラム5によって支持され
ている放電加工部25のワイヤ電極22は、被加工物3
に対する位置関係が常に一定であり、例え電極リール支
持部材21及び電極リール23が変位したとしても、そ
の影響は、ガイドローラ24と9aとの間で吸収される
ようになっている。よって、放電加工中にワイヤ電極2
2のたるみが生じたり、ガイドローラから外れてしまう
ことがない。 【0035】以上のように本実施例によれば、電極リー
ル23を、取付段部21aがコラム5の基部5bにねじ
止め固定された電極リール支持部材21によって装置の
前面側で且つ被加工物3が配置されている部位の真上に
位置するように支持すると共に、放電加工部25におけ
るワイヤ電極22を、コラム5のアーム部5aの先端側
に設けられたガイドローラ9aと、一端がコラム5の基
部5bで支持される下部アーム11側方にあるガイドロ
ーラ12aとによって支持するようにした。 【0036】従って、作業者は、作業中などでも電極リ
ール23におけるワイヤ電極22の残量の確認を容易に
行うことができ、電極リール23の交換作業も容易に行
うことができる。そして、放電加工の進行と共に、電極
リール23全体の重量が変化した場合でも、放電加工部
25におけるワイヤ電極22の被加工物3に対する位置
関係を常に一定とすることができる。即ち、コラム5に
通常以上の剛性を付与して全体を大形化させることな
く、電極リール23を装置の正面側に配置した場合であ
っても、放電加工の進行に伴って加工精度が劣化するこ
とがなく、常に高精度の放電加工を行うことが可能であ
る。 【0037】更に、本実施例によれば、コラム5を、基
台1上においてX,Y軸方向に移動可能な直線軌道案内
4上に設けて、被加工物3を取付台2に固定した状態
で、放電加工部25のワイヤ電極22側を移動させて放
電加工を行うようにした。 【0038】従って、被加工物3側を移動させるための
スペースを装置の周囲に確保する必要がないので、作業
者は、装置周辺での作業をより容易に行うことができ
る。また、コラム5と電極リール支持部材21とは同時
に移動するので、例えば、電極リール支持部材21の取
付段部21aを基台1に固定した場合のように、放電加
工部25のワイヤ電極22にたるみが生じたり、ワイヤ
電極22がガイドローラ9aから脱落するようなことが
なく、高精度の放電加工を常に安定した状態で行うこと
ができる。 【0039】加えて、例えば、被加工物3を取付台2に
順次自動的に供給して放電加工を行うようなシステムを
構成する場合には、常に同位置にある取付台2に対し
て、供給する被加工物3の位置合わせを容易に行うこと
ができる。 【0040】本発明は上記し且つ図面に記載した実施例
にのみ限定されるものではなく、次のような変形または
拡張が可能である。極リール支持部材は、その基端部
をコラム5の基部5bの右側面で固定する必要はなく、
左側面で固定しても良い。或いは、例えばリール取付板
21bを、コラム5の左右両側で支持するような形状と
して、その基端部を基部5bの左右両側面で固定する構
成としても良い。また、電極リール支持部材は、コラム
と一体に構成しても良い。 【0041】移動機構10は必要に応じて設ければ良
く、上部電極ガイド9を固定して、放電加工部25にお
けるワイヤ電極22の長さを常に一定としても良い。
線軌道案内は、X,Y軸方向に移動可能なものに限ら
ず、少なくともどちらか一軸方向に移動可能なものであ
れば良い。電極リール支持部材21の取付段部21a
を、図1及び図2に示すようにコラム5の基部5bに固
定したのは一例であり、電極リール支持部材の基端部
は、コラムについて基部と称した部位の範囲であれば適
宜位置を変更して固定して良い。その場合、電極リール
支持部材の基端部が固定された部位以下について、電極
リール及び電極リール支持部材を支持し得るようコラム
に十分な剛性を付与すれば良い。 【0042】 【発明の効果】本発明は以上説明した通りであるので、
以下の効果を奏する。請求項1記載のワイヤ放電加工装
置によれば、一対のワイヤ電極ガイドはコラムで支持さ
れ、電極リールは、そのコラムの基部に基端部が固定さ
れた電極リール支持部材の先端部によって支持されて、
被加工物が配置される前面側に配置される。従って、作
業者は、ワイヤ電極の残量の確認や電極リールの交換作
業などを容易に行うことができる。また、放電加工の進
行に伴い、電極リール全体の重量が次第に軽くなって行
く場合でも、その重量の変化に伴って変位するのは電極
リール支持部材のみであり、上記変位の影響は、コラム
で支持された一対のワイヤ電極ガイド間に供給されるワ
イヤ電極には及ぶことがなく、被加工物に対して行う放
電加工の精度が劣化することがない。この場合、コラム
の剛性を従来以上に高める必要がないので、全体を大形
化させることもない。 【0043】また、コラムを、基台上において少なくと
も一軸方向に移動可能に構成された直線軌道案内上に設
けたので、被加工物を固定し、ワイヤ電極側を移動させ
て放電加工を行うことができ、放電加工時に被加工物側
が移動するものとは異なり、被加工物側を移動させるた
めのスペースを確保する必要がなく、作業者は、装置周
辺での作業をより容易に行うことができる。 【0044】更に、電極リールを、被加工物が配置され
ている部位の真上に配置したので、作業者は、ワイヤ電
極の残量確認や電極リールの交換作業などを一層容易に
行うことができる。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明の一実施例を示すワイヤ放電加工装置の
側面図 【図2】ワイヤ放電加工装置の正面図 【図3】従来技術を示す図1相当図 【図4】電極リールを装置正面に配置した場合に、放電
加工の進行に伴って電極リールが上下方向に変位する状
態を説明する図 【図5】電極リールを装置正面に配置した場合に、コラ
ムの全体の剛性を高めて対応する場合を説明する図 【符号の説明】 1は基台、3は被加工物、4は直線軌道案内、5はコラ
ム、5bは基部、9は上部電極ガイド、9aはガイドロ
ーラ(電極ガイド)、12は下部電極ガイド、12aは
ガイドローラ(電極ガイド)、21は電極リール支持部
材、21aは取付段部(基端部)、22はワイヤ電極、
23は電極リール、24はガイドローラを示す。

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 対向する一対の電極ガイドを支持するコ
    ラムと、 前記一対の電極ガイド間に供給されるワイヤ電極が巻回
    された電極リールと、 この電極リールを先端部で支持する電極リール支持部材
    とを備え、前記コラムは、基台上において少なくとも一軸方向に移
    動可能に構成された直線軌道案内上に設けられ、 前記電極リール支持部材の基端部を前記コラムの基部に
    固定すると共に、 前記電極リールを、被加工物が配置される前面側で且つ
    前記被加工物が配置されている部位の真上に配置し 前記電極リール支持部材に、前記電極リールより後方側
    に送り出されるワイヤ電極を前記コラムによって支持さ
    れる電極ガイドに渡すためのガイドローラを備え たこと
    を特徴とするワイヤ放電加工装置。
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