JP3518011B2 - カメラの防振用補正レンズの光軸調整装置 - Google Patents

カメラの防振用補正レンズの光軸調整装置

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JP3518011B2
JP3518011B2 JP347795A JP347795A JP3518011B2 JP 3518011 B2 JP3518011 B2 JP 3518011B2 JP 347795 A JP347795 A JP 347795A JP 347795 A JP347795 A JP 347795A JP 3518011 B2 JP3518011 B2 JP 3518011B2
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俊明 武田
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富士写真光機株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はカメラの防振用補正レン
ズの光軸調整装置に係り、特にモータの駆動力で撮影光
軸と直交する方向に移動させることにより、カメラに加
わった振動によって生じる像ぶれを補正するカメラの防
振用補正レンズの光軸調整装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のカメラの防振用補正レン
ズは、レンズ枠体に保持されて鏡胴内に撮影光軸に対し
て直交方向に移動自在に支持されている。前記レンズ枠
体の外周部には、駆動部であるモータからの駆動力をレ
ンズ枠体に伝達する駆動力伝達機構部の移動部材が押圧
当接され、また、移動部材の対称位置にはレンズ枠体を
移動部材に押圧付勢するスプリングが取り付けられてい
る。
【0003】前記モータには、カメラの像ぶれを検知す
る加速度センサからの情報に基づいて演算部で演算され
た補正移動量を示す情報が出力され、この情報に基づい
てモータは前記駆動力伝達機構部を駆動し移動部材を移
動させて防振用補正レンズを像ぶれを補正する方向に移
動させる。前記モータは、防振用補正レンズの光軸が撮
影光軸と一致した位置をホームポジションとしており、
このホームポジションを基準として正転/反転駆動する
ことにより防振用補正レンズを移動させるように制御さ
れている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
カメラの防振用補正レンズでは、防振動作中にモータが
故障すると、防振用補正レンズの光軸を撮影光軸上に復
帰させることができないという欠点がある。本発明はこ
のような事情に鑑みてなされたもので、防振装置の駆動
部が故障した場合でも、防振用補正レンズの光軸を撮影
光軸に合わすことができるカメラの防振用補正レンズの
光軸調整装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記目的を達
成するために、カメラのぶれを検知する検知手段によっ
て得られる像ぶれ検知情報に基づき、撮影光軸に対して
直交する方向に移動自在に支持された防振用補正レンズ
を移動制御する駆動部を備えたカメラに於いて、前記駆
動部と防振用補正レンズとの間に介在させた動力伝達機
構部と、前記防振用補正レンズを移動させて該防振用補
正レンズの光軸が撮影光軸と一致した位置においてのみ
前記動力伝達機構部と係合し、該動力伝達機構部を当該
位置で保持する光軸調整機構部と、を備えたことを特徴
している。
【0006】
【0007】
【0008】
【作用】 請求項記載の発明は、防振用補正レンズを移
動させることにより駆動力伝達機構部を駆動し、駆動力
伝達機構部を光軸調整機構部に係合させる。光軸調整機
構部は、防振用補正レンズの光軸が撮影光軸と一致した
位置においてのみ駆動力伝達機構部と係合し、そして、
駆動力伝達機構部を当該位置で保持するので、駆動力伝
達機構部が光軸調整機構部と係合する位置に防振用補正
レンズを移動させれば、防振用補正レンズの光軸が撮影
光軸と一致する。
【0009】請求項記載の発明は、請求項2記載の光
軸調整機構部に光軸調整操作部材と連動部材とを備え、
駆動部が故障した際に、連動部材を光軸調整操作部材に
装着し、駆動力伝達機構部の被係合部を連動部材に係合
させて、防振用補正レンズの光軸を撮影光軸に一致させ
るものである。また、駆動部の修理終了後には、連動部
材を光軸調整操作部材から取り外し、駆動力伝達機構部
の駆動規制を解除する。
【0010】
【実施例】以下添付図面に従って本発明に係るカメラの
防振用補正レンズの光軸調整装置の好ましい実施例を詳
述する。図1は、本発明に係るカメラの防振用補正レン
ズの光軸調整装置が適用されたエクステンダ装置の実施
例を示す正面図である。
【0011】同図に示すエクステンダ装置10は、テレ
ビカメラ用撮影レンズの鏡胴本体12の後部に配置され
ると共に、鏡胴本体12の後部に取り付けられるカバー
13によって外部から遮蔽される。前記エクステンダ装
置10は、3つの変倍レンズ14、16、18を有し、
これらの変倍レンズ14、16、18はターレット板2
0の回転動作によって、選択された倍率に対応する変倍
レンズが撮影光軸22上に位置される。前記撮影光軸2
2上に位置した変倍レンズは、撮影レンズ系の図示しな
いリレーレンズ部のアフォーカル部に位置される。前記
変倍レンズ14、16、18は、像ぶれを補正する補正
レンズとして兼用されている。
【0012】前記変倍レンズ14は撮影倍率を等倍にす
るレンズで、変倍レンズ16は撮影倍率を1.5倍、ま
た変倍レンズ18は撮影倍率を2倍にするレンズであ
る。これらのレンズ14、16、18は各々レンズ枠体
24、26、28に保持されて、前記ターレット板20
上に後述する平行運動機構30によって一定の間隔で支
持されている。
【0013】ターレット板20は円板状に形成されると
共に、その中心部が鏡胴本体12に突設された軸32に
枢支されている。また、ターレット板20の外周部全周
には溝34が形成され、該溝34には無端状のベルト3
6が掛けられている。ベルト36は、ターレット板20
とターレット板20の図中左下部に設けられたモータ3
8のプーリ40とによって張設され、モータ38の駆動
力をターレット板20に伝達してターレット板20を軸
32を中心に回転させることができる。
【0014】また、ターレット板20の外周部にはV溝
42、44、46が等間隔で3箇所形成される。更に、
鏡胴本体12の図中左上隅部には、前記V溝42、4
4、46のうち1つのV溝に係合するローラ48が設け
られる。このローラ48は板バネ50の一端部に取り付
けられ、また板バネ50の他端部は鏡胴本体12に固着
された係止片52に固定されている。ローラ48は板バ
ネ50の付勢力によって時計回り方向に付勢され、ター
レット板20の回転で移動してきたV溝に係合する。
【0015】前記V溝42、44、46とローラ48
は、変倍レンズ14、16、18を撮影光軸22上に位
置決めするもので、例えば、ローラ48が図1で示すよ
うに溝46に係合した際には変倍レンズ18が撮影光軸
22上に、また、ローラ48が溝44に係合した際には
変倍レンズ16が撮影光軸22上に、更に、ローラ48
が溝42に係合した際には変倍レンズ14が撮影光軸2
2上にそれぞれ位置決めされる。
【0016】平行運動機構30について図1、図2を参
照しながら説明する。この場合、3箇所の平行運動機構
30は同一の構成を有しているので、本実施例では変倍
レンズ18の平行運動機構30のみを説明し、変倍レン
ズ14、16の平行運動機構30についてはその説明を
省略する。前記平行運動機構30は、2本のリンク6
0、62から成る平行クランク機構と、2つのギヤ6
4、66と該ギヤ64、66を回動させるギヤ68とか
ら成る移動機構部とから構成される。
【0017】前記リンク60、62は等しい長さに形成
されると共に、その図2中左端部(固定支持端側)が前
記ギヤ64、66の回転軸64A、66Aから偏心した
位置にピン70、72を介して枢支される。また、リン
ク60、62の図2中右端部(回動支持端側)は、レン
ズ枠体28に形成された突出部28Aに、リンク60と
リンク62とが平行となるようにピン74、76を介し
て枢支されている。また、ピン70とピン74との距離
Lと、ピン72とピン76との距離Lとは等しく設定さ
れる。従って、本実施例の平行クランク機構では、前記
リンク60がピン70を支点として、そしてリンク62
がピン72を支点として揺動されると、変倍レンズ18
が撮影光軸22に対して直交する方向で図2中上下方向
に移動する。
【0018】前記移動機構部のギヤ64、66の各々の
回転軸64A、66Aは、カバー13に枢支されるよう
になっている。前記ギヤ68は、ターレット板20に形
成された穴部78に着脱自在に装着されてギヤ64とギ
ヤ66とに噛合される。また、前記ギヤ68の表面に
は、マイナスドライバーが差し込まれる溝68Aが形成
される。また、前記カバーには、マイナスドライバーを
挿通するための孔が穿設されている。従って、マイナス
ドライバーをカバーの孔からギヤ68の溝68Aに差し
込んでギヤ68を回すと、ギヤ64、66が同方向に回
動する。これにより、ピン70、72が図中水平方向に
移動されることにより、変倍レンズ18が水平方向に移
動される。
【0019】ところで、レンズ枠体24、26、28に
は図1に示すように軸32の近傍にスプリング80、8
0、80が取り付けられる。このスプリング80の付勢
力によってレンズ枠体24、26、28は、軸32を中
心とするターレット板20の放射方向に付勢される。レ
ンズ枠体24、26、28の外周部には受部82、8
2、82が突出形成され、この受部82は前記スプリン
グ80の取付部に対して対称位置に形成され、ターレッ
ト板20の周縁に沿って形成されたフランジ部21にス
プリング80の付勢力によって当接されている。これに
より、変倍レンズ14、16、18は、前記フランジ部
21から各々の光軸までの距離が等しい距離となるよう
に位置決めされている。
【0020】本発明の駆動力伝達機構部84がターレッ
ト板20の下方の鏡胴本体12に設けられ、この駆動力
伝達機構部84によって変倍レンズ14、16、18は
移動される。駆動力伝達機構部84は、撮影光軸22上
に位置したレンズ枠体の受部82に当接されるアーム8
6と、2本のリンク88、90から成る平行クランク機
構とから構成される。また、リンク90には、駆動部で
あるモータ92が連結されている。前記リンク90に
は、光軸調整機構部120が設けられている。この光軸
調整機構部120については後述する。
【0021】前記アーム86は図1中鉛直方向に配設さ
れると共に、その中間部及び下端部がピン94、96を
介して前記リンク88、90に枢支される。前記リンク
88、90はピン98、100を介して鏡胴本体12に
枢支されている。リンク90の図中右側は扇状に形成さ
れ、その円弧状部にはギヤ102が刻設されている。前
記ギヤ102には、モータ92のギヤ104が噛合され
る。従って、モータ92からの駆動力をギヤ104、及
びギヤ102を介してリンク90に伝達すると、アーム
86はリンク88、90の平行運動動作によって上下移
動する。これにより、アーム86が上昇すると、レンズ
枠体は受部82がアーム86の上端部86Aに押されて
ターレット板20のフランジ部21から退避し、そし
て、前記スプリング80の付勢力に抗して図中上方向に
移動される。アーム86が下降すると、レンズ枠体はス
プリング80の付勢力によって図中下方向に移動され
る。モータ92は、変倍レンズの光軸が撮影光軸22と
一致した位置をホームポジションとしている。従って、
モータ92は、選択された変倍レンズが撮影光軸22上
に位置すると駆動力伝達機構部84をその都度駆動し、
変倍レンズを所定量上昇させてその変倍レンズの光軸を
撮影光軸22と一致させる。この時のモータ92の回転
量は、各々のレンズ枠体24、26、28がターレット
板20のフランジ部21に受部82を介して位置決めさ
れているので、全ての変倍レンズに対して同一量となっ
ている。
【0022】リンク88、90のピン間距離Lは、前記
平行運動機構30のピン間距離L(図2参照)と等しく
設定されている。これにより、双方の平行運動機構の移
動軌跡が等しくなるので、アーム86の上端部86Aと
受部82との間の滑りを防止でき、受部82とアーム8
6の摩耗を防止できる。また、アーム86の上端部86
Aに図示しないローラを回転自在に設け、このローラで
受部82を押圧するようにしても受部82とアーム86
の摩耗を防止できる。
【0023】一方、鏡胴本体12の側面部には加速度セ
ンサ106が固着され、この加速度センサ106によっ
て、鏡胴本体12に加わった振動の大きさ及びその方向
が検知される。また、テレビカメラには制御部108が
内蔵される。制御部108は、加速度センサ106から
の情報に基づいて変倍レンズに与えるべき像ぶれ補正移
動量を演算する演算部110を有しており、この演算部
110で演算された補正移動量を示す信号をモータ92
に出力する。モータ92は制御部108からの前記信号
に基づいて、像ぶれを補正する方向に像ぶれを補正する
量だけ変倍レンズを移動させる。
【0024】次に、前記光軸調整機構部120について
図1、図3、図4を参照しながら説明する。前記光軸調
整機構部120は、光軸調整操作部材であるリング12
2と、連動部材である係合ピン124とから構成され
る。前記リング122は図3に示すように、リング12
2の同心円上に2つの円弧状長孔126、126が対称
位置に穿設され、この長孔126、126に挿入された
ネジ128、128によりカバー13に固定される。従
って、ネジ128、128を緩めてリング122を回動
させると、リング122は長孔126、126とネジ1
28、128の作用によりリング122の中心122A
を支点として回動する。リング122の表面には、リン
グ122を回動させるためのカニ目穴130、130が
対称位置に形成される。また、図4に示すように駆動力
伝達機構部84のリンク90は、リング122の表面に
対して平行平面内を移動するようになっている。
【0025】前記リング122には凹部132が形成さ
れる。この凹部132はリング122の中心122Aか
ら偏心した位置に形成されると共に、前記カバー13に
開口された孔13Aからリンク90に向けて挿入されて
いる。凹部132の内周面には雌ネジ132Aが刻設さ
れ、このネジ132Aに前記係合ピン124の雄ネジ1
24Aをねじ込むことにより、係合ピン124が凹部1
32に装着される。
【0026】前記係合ピン124の図4中右端部には長
めのピン134が突設され、また、係合ピン124の左
端部には短めのピン136が突設される。前記ピン13
4は、係合ピン124を凹部132に装着した際に、前
記リンク90の被係合部である長孔90Aに係合される
ものである。また、前記リング122は、ピン134が
長孔90Aに係合した時に、変倍レンズの光軸が撮影光
軸22と一致する位置に予め位置調整されて固定されて
いる。前記長孔90Aは図3中点線で示すように水平方
向に形成され、変倍レンズの光軸が撮影光軸22と一致
した位置においてのみ前記ピン134と係合される。
【0027】前記ピン136は図4に示すようにその長
さLが、係合ピン124の右端面からリンク90までの
隙間Bよりも短く形成される。従って、ピン136をリ
ンク90に向けて装着した場合には、前記ピン136は
長孔90Aに係合しない。光軸調整機構部120を操作
しない時には、前記係合ピン124はピン136をリン
ク90に向けて装着された状態となっている。
【0028】次に、前記の如く構成されたカメラの防振
用補正レンズの光軸調整装置の作用について説明する。
この場合3箇所の光軸調整作業は、同一の作業により行
われるので、ここでは変倍レンズ18についてのみ説明
し、変倍レンズ14、16については省略する。変倍レ
ンズ18の光軸が撮影光軸22に対して上方にずれた位
置でモータ92が故障した場合には、先ず、ピン136
がリンク90に向いた状態となっている係合ピン124
を、リング122の凹部132から取り外す。これは、
カバー13の外側からピン134の溝134Aにマイナ
スドライバを差し込み、マイナスドライバを回すことに
より行う。
【0029】次に、カバー13を開いて変倍レンズ18
を手動で下方に所定量移動させ、アーム86を介してリ
ンク90をピン100を支点として時計回り方向に所定
量回動させる。そして、リング122に装着される係合
ピン124のピン134がリンク90の長孔90Aに係
合する位置まで、変倍レンズ18を移動してリンク90
を回動し、その位置で変倍レンズ18の移動を停止す
る。
【0030】次いで、カバーを閉じると共に、係合ピン
124を反転させて係合ピン124をリング122に装
着し、ピン134をリンク90の長孔90Aに係合す
る。これは、ピン136の溝136Aにマイナスドライ
バを差し込み、マイナスドライバを回してねじ込むこと
により行う。これにより、前記リンク90は前記ピン1
34によって回動がロックされ、そして、この時に前記
変倍レンズ18はスプリング90とアーム86とによっ
て移動が規制されるので、変倍レンズ18の光軸を撮影
光軸22と一致した状態で保持することができる。
【0031】また、変倍レンズ18の光軸が撮影光軸2
2に対して下方にずれた位置でモータ92が故障した場
合には、先ず、カバー13を開き、そしてモータ92の
ギヤ104を手動で時計回り方向に所定量回動させる。
ギヤ104を回動すると、リンク90はピン100を支
点に反時計回り方向に所定量回動し、そして、この動作
に伴ってアーム86が上昇することにより変倍レンズ1
8がスプリング80の付勢力に抗して上方に移動する。
そして、リング122に装着される係合ピン124のピ
ン134がリンク90の長孔90Aに係合する位置まで
リンク90を回動し、その位置でギヤ104の回動を停
止する。
【0032】次いで、カバーを閉じると共に、係合ピン
124のピン134をリンク90の長孔90Aに係合す
る。これにより、リンク90は前記ピン134によって
回動がロックされるので、変倍レンズ18の光軸を撮影
光軸22と一致した状態で保持することができる。従っ
て、本実施例によれば、モータ92がどの位置で故障し
ても変倍レンズ18の光軸を撮影光軸22に一致させる
ことができる。
【0033】図5は、本発明の第2実施例に係るカメラ
の防振用補正レンズの光軸調整装置の要部拡大図であ
り、図1乃至図4に示した第1実施例と同一、若しくは
類似の部材については同一の符号を付して説明する。同
図に示す光軸調整装置は、アーム86を上下移動させる
2本のリンク140、142の回動支持端側にピン14
4、146を介してアーム148を連結し、このアーム
148に光軸調整機構部152を設けて変倍レンズ18
の光軸調整を行うようにしたものである。
【0034】前記リンク140、142は、その固定支
持端側がピン154、156によって鏡胴本体に枢支さ
れ、また、前記アーム86はピン158、160によっ
てリンク140、142に枢支されている。アクチュエ
ータ150は、変倍レンズ18を像ぶれ補正方向に移動
させるもので、本体部162とスクリュウ164とを有
している。このスクリュウ164は、上端部が前記アー
ム148の下端部に押圧当接されると共に、本体部16
2に内蔵されたナットが回転駆動されることにより、本
体部162に対して上下移動される。従って、スクリュ
ウ164を上方に繰り出すと、変倍レンズ18は上方向
に移動され、スクリュウ164を繰り込むと変倍レンズ
18は、図示しない付勢部材の付勢力によって下方向に
移動される。
【0035】一方、前記光軸調整機構部152は、鏡胴
本体の側面166に装着されている。前記光軸調整機構
部152の係合ピン124は、その長めのピン134が
前記アーム148に形成された長孔168に係合されて
いる。光軸調整機構部152のリング122は、前記ピ
ン134が前記長孔168に係合した時に、変倍レンズ
18の光軸が撮影光軸と一致する位置に予め固定されて
いる。
【0036】次に、前記光軸調整装置の第2実施例の作
用について説明する。変倍レンズ18の光軸が撮影光軸
に対して上方にずれた位置でアクチュエータ150が故
障した場合には、先ずアクチュエータ150をエクステ
ンダ装置から取り外し、そして変倍レンズ18を手動で
下方に所定量移動させ、アーム86及びリンク140、
142を介してアーム148を下方に所定量移動させ
る。そして、リング122に装着される係合ピン124
のピン134がアーム148の長孔168に係合する位
置まで、変倍レンズ18を移動してアーム148を移動
し、その位置で変倍レンズ18の移動を停止する。
【0037】次いで、係合ピン124をリング122に
装着し、ピン134をアーム148の長孔168に係合
する。これにより、前記アーム148は前記ピン134
によって移動がロックされるので、変倍レンズ18の光
軸を撮影光軸と一致した状態で保持することができる。
また、変倍レンズ18の光軸が撮影光軸に対して下方に
ずれた位置でアクチュエータ150が故障した場合に
は、先ずアクチュエータ150を取り外し、そして、ア
ーム148を所定量上昇させる。アーム148が上昇す
ると、この動作に伴ってアーム86が上昇することによ
り変倍レンズ18が上方に移動する。そして、リング1
22に装着される係合ピン124のピン134がアーム
148の長孔168に係合する位置までアーム148を
上昇させて、係合ピン124をリング122に装着し、
ピン134をアーム148の長孔168に係合する。こ
れにより、アーム148は前記ピン134によって移動
がロックされるので、変倍レンズ18の光軸を撮影光軸
と一致した状態で保持することができる。
【0038】従って、第2実施例においても第1実施例
と同様に、アクチュエータ150が故障しても変倍レン
ズ18の光軸を撮影光軸に一致させることができる。本
実施例では、光軸調整機構部120、152を平行運動
機構のリンク90やアーム148に係合させるようにし
たが、これに限られるものではなく、例えば図1、図5
に示したアーム86に係合させるようにしても良い。
【0039】また、光軸調整機構部120、152の代
わりにアーム86を上下移動させる駆動部を設け、この
駆動部でアーム86を駆動させて光軸調整するようにし
ても良い。本実施例では、テレビカメラのエクステンダ
装置に適用された光軸調整装置について説明したが、こ
れに限られるものではなく、カメラ一体型VTR等のビ
デオカメラにも適用することができる。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係るカメラ
の防振用補正レンズの光軸調整装置によれば、駆動部と
防振用補正レンズとの間に介在させた動力伝達機構部
に、防振用補正レンズを移動させて防振用補正レンズの
光軸が撮影光軸と一致した位置においてのみ動力伝達機
構部と係合し、動力伝達機構部を当該位置で保持する光
軸調整機構部を設けたので、駆動部が故障した場合にも
防振用補正レンズの光軸を撮影光軸に一致させることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係るカメラの防振用補正
レンズの光軸調整装置が適用されたエクステンダ装置の
正面図
【図2】エクステンダ装置の平行運動機構を示す構造図
【図3】エクステンダ装置の光軸調整機構部を示す構造
【図4】図3に示した光軸調整機構部の断面図
【図5】本発明の第2実施例に係るカメラの防振用補正
レンズの光軸調整装置の要部構造図
【符号の説明】 10…エクステンダ装置 12…鏡胴本
体 14、16、18…変倍レンズ 86…アーム 88、90…リンク 90A、16
8…長孔 92…モータ 120、15
2…光軸調整機構部 122…リング 124…係合
ピン 150…アクチュエータ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G02B 7/02 - 7/16 G02B 27/64 G03B 5/00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】カメラのぶれを検知する検知手段によって
    得られる像ぶれ検知情報に基づき、撮影光軸に対して直
    交する方向に移動自在に支持された防振用補正レンズを
    移動制御する駆動部を備えたカメラに於いて、 前記駆動部と防振用補正レンズとの間に介在させた動力
    伝達機構部と、 前記防振用補正レンズを移動させて該防振用補正レンズ
    の光軸が撮影光軸と一致した位置においてのみ前記動力
    伝達機構部と係合し、該動力伝達機構部を当該位置で保
    持する光軸調整機構部と、 を備えたことを特徴とするカメラの防振用補正レンズの
    光軸調整装置。
  2. 【請求項2】前記光軸調整機構部は、固定部に位置移動
    自在に配設され任意位置でロックされる光軸調整操作部
    材を有し、該光軸調整操作部材には、該光軸調整操作部
    材と平行平面内を移動する前記動力伝達機構部の一部に
    形成した被係合部と係合する連動部材が着脱自在に装着
    されることを特徴とする請求項記載のカメラの防振用
    補正レンズの光軸調整装置。
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