JP3518008B2 - 軸受装置 - Google Patents

軸受装置

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JP3518008B2
JP3518008B2 JP32907494A JP32907494A JP3518008B2 JP 3518008 B2 JP3518008 B2 JP 3518008B2 JP 32907494 A JP32907494 A JP 32907494A JP 32907494 A JP32907494 A JP 32907494A JP 3518008 B2 JP3518008 B2 JP 3518008B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば車両用空調装置
のブロアファン駆動用のモータに使用される軸受装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】車両用空調装置のインテークユニット内
に設けられたブロアファン駆動用のモータ(以下、ブロ
アモータ)の回転軸は、従来すべり軸受により回転自在
に支持されていた(例えば特開平2−223354号公
報、実開平63−105467号公報参照)。すべり軸
受には様々なタイプが存在するが、特に上記のブロアモ
ータ用の軸受には、焼結合金の気孔に潤滑油を含浸させ
たいわゆる焼結含油軸受が使用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】焼結含油軸受を使用し
た場合、冷機時(低温時)に軸受内部の潤滑油が熱収縮
して軸受外部の潤滑油が軸受内に吸い込まれる。このた
め、回転軸とすべり軸受との間の油膜厚さが減少し、軸
受の性能が変化する。
【0004】本発明の目的は、温度変化に伴う油膜の変
化を抑えられる軸受装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】一実施例を示す図1に対
応付けて説明すると、請求項1の発明は、回転軸6とす
べり接触する軸受部材12と、軸受部材12の外周に配
置され、膨張収縮が可能で内部に潤滑油を保持する油保
持部材13と、温度低下に伴って油保持部材13を圧縮
するように熱変形する熱変形部材14と、油保持部材1
3の設置箇所と軸受部材12の内周面との間で潤滑油の
移動を可能とする油案内手段12aとを備えた軸受装置
5により、上述した目的を達成する。請求項2の発明で
は、熱変形部材14として、油保持部材13よりも熱膨
張係数の大きい部材を油保持部材13の外周を取巻くよ
うに設けた。
【0006】
【作用】本発明では、軸受装置5の周囲の温度が低下す
ると熱変形部材14が油保持部材13を圧縮するよう熱
変形し、油保持部材13から潤滑油が吐き出される。こ
の潤滑油が油案内手段12aにより軸受部材12の内周
面に導かれる。従って、温度低下により軸受部材12が
潤滑油を吸収しても、それを補うように油保持部材13
から潤滑油が供給されて油膜の変化が抑えられる。温度
が上昇したときは、上記と反対に油保持部材13が膨張
し、軸受部材12の内周面の潤滑油の余剰分が案内手段
12aを介して油保持部材13に吸収される。請求項2
の発明では、温度低下時に油保持部材13よりも熱膨張
係数の大きい部材14が油保持部材13を径方向に締め
付ける。
【0007】なお、本発明の構成を説明する上記課題を
解決するための手段と作用の項では、本発明を分かり易
くするために実施例の図を用いたが、これにより本発明
が実施例に限定されるものではない。
【0008】
【実施例】図1〜図3を参照して本発明を車両用空調装
置のブロアモータに適用した実施例を説明する。図1は
実施例に係る車両用空調装置のインテークユニットの断
面を示し、1はファンスクロール、2はブロアファン、
3はブロアモータである。ブロアモータ3は、ビス4a
によりファンスクロール1に固定される略円筒形状のケ
ーシング4と、ケーシング4の両端に配置された軸受装
置5と、軸受装置5により回転自在に支持され一端がブ
ロアファン2と連結された回転軸6とを備えている。ケ
ーシング4の内周にはマグネット7が周方向に適宜間隔
を開けて配置され、マグネット7と対向する回転軸6上
にはアーマチャ8が設けられている。不図示の電源から
ブラシ9およびコンミュテータ10を介してアーマチャ
8の不図示のコイルに給電が行なわれると、回転軸6が
マグネット7の磁界を横切るように回転し、図に矢印で
示すようにファンスクロール1の開口1aから空気が取
り込まれて不図示の空調ユニットに送風が行なわれる。
【0009】図1のII部を拡大して示す図2、および図
2のIII−III線断面を示す図3から明らかなように、軸
受装置5は、ケーシング4の端面に着脱自在に装着され
る軸受カバー11の内部に、回転軸6側から外側へ向っ
て、軸受部材としての軸受メタル12、油保持部材とし
てのフエルト13、熱変形部材としての締め付けリング
14を順次配置したものである。軸受メタル12は、焼
結材料の気孔に潤滑油を含浸させたいわゆる焼結含油軸
受である。軸受メタル12には、潤滑油の案内手段とし
て、半径方向に一対の貫通孔12aが形成されている。
フエルト13には潤滑油が適当量含浸されている。な
お、フエルト13に代え、ウレタンのように多孔質の弾
性体を使用してもよい。締め付けリング14は、フエル
ト13よりも熱膨張係数が十分に大きい帯状の材料をフ
エルト13の外周に巻付け、両端部14a,14b(図
3)を固定したものである。端部14a,14bの重ね
合わせ量を変化させることでフエルト13の締め代を所
望の値に設定できる。なお、図2および図3では、軸受
メタル12と回転軸6との隙間を実際よりも大きく描い
ている。
【0010】以上の構成によれば、ブロアモータ3の周
囲の温度が低下すると軸受メタル12の気孔内の潤滑油
が熱収縮し、気孔内に軸受メタル12外から潤滑油が吸
収される。ところが、温度低下時には締め付けリング1
4がフエルト13よりも径方向に大きく収縮してフエル
ト13が圧縮され、これに伴ってフエルト13から貫通
孔12aを介して軸受メタル12の内周面側に潤滑油が
吐き出される。温度上昇時には上記と反対に軸受メタル
12から油が吐き出されるが、締め付けリング14が膨
張して貫通孔12aからフエルト13へ潤滑油が吸収さ
れる。従って、温度変化に対する油膜厚さの変化が抑え
られて軸受の性能が一定に維持される。
【0011】なお、貫通孔12aに代え、軸受メタル1
2の端面または軸受カバー11に潤滑油を案内する溝を
設けてもよい。本発明はブロアモータの回転軸の支持に
限らず、各種の回転軸の支持に適用可能である。
【0012】
【発明の効果】以上説明したように、本発明では温度低
下時に油保持部材が圧縮されて軸受部材の内周面に潤滑
油が補給され、温度上昇時に油保持部材が膨張して軸受
部材の内周面から潤滑油が吸い上げられるので、焼結含
油軸受のように温度変化に応じて油保有量が変化するも
のを軸受部材として用いたときの油膜変化を抑えて温度
変化に拘わりなく軸受性能を一定に維持できる。請求項
2の発明では、軸受部材の外周を油保持部材および熱変
形部材で二重に取巻くだけの簡単な構造により本発明の
効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の軸受装置が使用された車両用
空調装置のインテークユニットの断面図。
【図2】図1のII部の拡大図。
【図3】図2のIII−III線の断面図。
【符号の説明】
2 ブロアファン 3 ブロアモータ 5 軸受装置 6 回転軸 11 軸受けカバー 12 焼結含油軸受(軸受部材) 12a 貫通孔(案内手段) 13 フエルト(油保持部材) 14 締め付けリング(熱変形部材)
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−219522(JP,A) 実開 平1−131031(JP,U) 実開 昭60−117662(JP,U) 実開 昭59−171222(JP,U) 実開 平1−58826(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16C 33/10 F16N 7/00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転軸とすべり接触する軸受部材と、 前記軸受部材の外周に配置され、膨張収縮が可能で内部
    に潤滑油を保持する油保持部材と、 温度低下に伴って前記油保持部材を圧縮するように熱変
    形する熱変形部材と、 前記油保持部材の設置箇所と前記軸受部材の内周面との
    間で前記潤滑油の移動を可能とする油案内手段と、を備
    えたことを特徴とする軸受装置。
  2. 【請求項2】 前記熱変形部材として、前記油保持部材
    よりも熱膨張係数の大きい部材を前記油保持部材の外周
    を取巻くように設けたことを特徴とする請求項1記載の
    軸受装置。
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