JP3517981B2 - アイドル回転速度制御装置 - Google Patents

アイドル回転速度制御装置

Info

Publication number
JP3517981B2
JP3517981B2 JP22509994A JP22509994A JP3517981B2 JP 3517981 B2 JP3517981 B2 JP 3517981B2 JP 22509994 A JP22509994 A JP 22509994A JP 22509994 A JP22509994 A JP 22509994A JP 3517981 B2 JP3517981 B2 JP 3517981B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
engine
generator
voltage
idle
rotation speed
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP22509994A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0893521A (ja
Inventor
敏典 丸山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denso Corp filed Critical Denso Corp
Priority to JP22509994A priority Critical patent/JP3517981B2/ja
Publication of JPH0893521A publication Critical patent/JPH0893521A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3517981B2 publication Critical patent/JP3517981B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Control Of Vehicle Engines Or Engines For Specific Uses (AREA)
  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)
  • Control Of Charge By Means Of Generators (AREA)
  • Control Of Eletrric Generators (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、アイドル回転速度制御
装置に関し、詳しくは、車両用バッテリ給電用の発電機
を用いたアイドル回転速度制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】特開昭63−314346号公報は、検
出したアイドル回転速度とアイドル回転速度の平均値と
の差に基づいて発電機出力をフィードバック制御するこ
とにより、アイドル回転速度の変動を抑止することを提
案している。特開昭63−297744号公報は、エン
ジンのアイドル回転速度を制御するにあたって、アイド
ル状態検出時に、バッテリ電圧を制御するために入力パ
ラメータに基づいて算出された平均発電電力指令値にア
イドル回転速度を所定値とするための回転速度補正指令
値を加えて発電機を制御し、これによりアイドル回転速
度の変動を抑止することを提案している。
【0003】また、本出願人の出願になる特開平5−3
28799号公報は、エンジンの回転速度の変化速度
(変化率)が所定値を超える場合に、発電機出力の変化
速度(変化率)を抑圧することにより、アイドル回転の
変動を抑止することを提案している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た特開昭63−314346号公報は、アイドル回転速
度がアイドル回転速度の平均値に収束するように発電機
出力をフィードバック制御するので、アイドル回転速度
を変動抑止が充分でないという不具合を本質的に内包し
ている。
【0005】すなわち、アイドル回転速度は一定の設定
値となるように制御されねばならないが、このようなア
イドル回転速度がアイドル回転速度の平均値に収束する
ようなフィードバック制御では、このようにアイドル回
転速度を所定の設定値に収束させることが容易ではな
く、また収束する場合でも応答速度が遅い。例えば、過
去のアイドル回転速度の平均値が高ければ、アイドル回
転速度の検出値が上記設定値を上回っていても発電機出
力の充分な増加を指令できず、場合によっては発電機出
力の減少を指令してアイドル回転速度を設定値から引き
離す場合も生じてしまう。
【0006】また、上記した特開昭63−314346
号公報の技術によれば、例えばAT車のモード変更など
によりアイドル回転速度の設定値を切り換える制御を行
う場合、同様にアイドル回転速度を新しい設定値に収束
させることが容易ではなく、また収束する場合でも応答
速度が遅く、場合によっては発電機出力の減少を指令し
てアイドル回転速度を設定値から引き離す場合も生じて
しまう。
【0007】次に、上記した特開昭63−297744
号公報は、通常の発電機出力制御と同様に入力パラメー
タ(例えばバッテリ電圧とその設定値との差)に基づい
て算出された平均発電電力指令値にアイドル回転速度を
所定値とするための回転速度補正指令値を付加した制御
パラメータにより発電機出力を制御する。したがって、
付加した回転速度補正指令値の割合だけは発電機出力に
よりアイドル回転速度の変動を抑止できるものの、発電
機出力の制御パラメータの主要な成分である平均発電電
力指令値(例えばバッテリ電圧の変化)が例えば大負荷
の投入などにより大きく変動すると、従来と同様に発電
機出力がアイドル回転速度と独立に大きく変動し、その
結果としてアイドル回転速度が大きく変動するという不
具合があった。
【0008】更に、上記した特開平5−328799号
公報は、エンジンの回転速度の変化速度(変化率)が所
定値を超える場合に、発電機出力の変化速度(変化率)
を抑圧するので、エンジンの回転速度の変化速度(変化
率)が大きい場合に、発電機出力の変化により更にエン
ジンの回転速度の変化速度(変化率)が増倍されるのが
抑止されるものの、エンジンのアイドル回転速度の充分
な変動抑圧ができず、また、回転速度の変化速度(変化
率)が小さい場合にもエンジンのアイドル回転速度の充
分な変動抑圧ができなかった。
【0009】本発明は上記問題点に鑑みなされたもので
あり、アイドル回転速度を設定値に敏速に安定させ得る
アイドル回転速度制御装置を提供することを、その目的
としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明のアイドル回転速
度制御装置の第1の構成は、エンジンにより駆動されて
車両負荷に給電する発電機と、前記発電機の界磁電流を
前記発電機の出力電圧に関連する所定の制御パラメータ
(例えば発電機の出力電圧又は発電機から給電されるバ
ッテリの端子電圧)に基づいて制御して前記出力電圧に
関連する所定の制御パラメータを所定レベルに制御する
電圧調整器と、前記エンジンの回転速度を検出する回転
速度検出手段と、前記エンジンがアイドル状態かどうか
を判別するとともに、前記アイドル状態判別時に前記回
転速度の検出値が所定の設定値を下回る場合に前記電圧
調整器に前記界磁電流の増加の禁止を指令し、かつ、前
記アイドル状態判別時に前記回転速度の検出値が所定の
設定値を上回る場合に前記電圧調整器に前記界磁電流の
減少の禁止を指令する指令手段とを備えることを特徴と
している。
【0011】
【0012】本発明の第の構成は更に、前記指令手段
が、前記アイドル状態判別時に前記発電機の出力電圧が
所定の電圧よりも小さい場合に前記エンジンを制御する
エンジン制御装置へ空気流量または燃料噴射量の増加を
指令し、前記発電機の出力電圧が所定の電圧よりも大き
い場合に前記エンジン制御装置へ空気流量または燃料噴
射量の削減を指令するものである。
【0013】本発明の第の構成は、上記第構成にお
いて更に、前記指令手段は、前記アイドル状態判別時に
おいて前記回転速度の検出値が所定の設定値を下回り、
かつ、前記発電機の出力電圧が所定の電圧よりも小さい
場合に前記エンジンを制御するエンジン制御装置へ空気
流量または燃料噴射量の増加を指令し、前記アイドル状
態判別時において前記回転速度の検出値が所定の設定値
を上回り、かつ、前記発電機の出力電圧が所定の電圧よ
りも大きい場合に前記エンジンを制御するエンジン制御
装置へ空気流量または燃料噴射量の削減を指令するもの
であることを特徴としている。
【0014】
【作用及び発明の効果】本発明の第1の構成によれば、
アイドル状態判別時に、アイドル回転速度が所定の設定
値を下回る場合に界磁電流の増加を優先的に禁止し、上
回る場合に界磁電流の減少を優先的に禁止するので、ア
イドル回転速度の変動に直ちに応答して発電機出力の変
化によりアイドル回転速度が設定値から逸脱する方向へ
変動しないようにすることができ、発電機の電気負荷の
変動の影響による悪影響も回避することができ、これに
よりアイドル回転速度の変動抑制効果及びそのレンスポ
ンスを従来より格段に向上させることができる。
【0015】本発明の第の構成によれば更に、発電機
の出力電圧(バッテリ電圧でもよい)が所定の電圧より
も小さい場合にエンジンの吸い込み空気流量または燃料
噴射量の増加を指令し、発電機の出力電圧(バッテリ電
圧でもよい)が所定の電圧よりも大きい場合にエンジン
の吸い込み空気流量または燃料噴射量の削減を指令す
る。
【0016】すなわち、発電機の出力電圧(バッテリ電
圧でもよい)が所定の電圧よりも小さい場合にエンジン
の吸い込み空気流量または燃料噴射量を増加すれば、エ
ンジントルクが増加しエンジン回転がアイドル設定回転
数以上となるため、上記第1又は第2の構成の界磁電流
制御によって界磁電流が増加し、発電機の出力電流を増
加させることができる。これにより、エンジン回転数の
低下を発生させることなく発電機の出力電圧(バッテリ
電圧でもよい)を所定の電圧にまで増加することができ
る。
【0017】また反対に、発電機の出力電圧(バッテリ
電圧でもよい)が所定の電圧よりも大きい場合にエンジ
ンの吸い込み空気流量または燃料噴射量を減少すれば、
エンジントルクが減少しエンジン回転がアイドル設定回
転数以下となるため、上記第1又は第2の構成の界磁電
流制御によって界磁電流が減少し、発電機の出力電流を
減少させることができる。これにより、エンジン回転の
上昇を発生させることなく発電機の出力電圧(バッテリ
電圧でもよい)を所定の電圧にまで低下させることがで
きる。
【0018】
【0019】
【0020】本発明の第の構成は、上記第1の構成に
おいて更に、アイドル状態判別時においてエンジン回転
速度及び出力電圧が小さい場合にエンジンの発生トルク
をアップし、それにより発電機の回転数をアップすると
ともに発電機の出力を自動的に増加し、逆に、アイドル
状態判別時においてエンジン回転速度及び出力電圧が大
きい場合にエンジンの発生トルクをダウンし、それによ
り発電機の回転数をダウンするとともに発電機の出力を
自動的に削減する。
【0021】このようにすれば、本発明の構成1で説明
した発電機によるアイドル回転速度制御にもかかわらず
発電機の出力電圧すなわちバッテリの充電状態を安定に
維持することができる。
【0022】
【実施例】本発明のアイドル回転速度制御装置の一実施
例を図1に示される回路図を参照しつつ説明する。1
は、車載のエンジン2によって駆動される車両用交流発
電機であり、3はその界磁コイル、4はその三相電機子
コイル、5はその三相全波整流器であり、三相電機子コ
イル4の各相電圧は三相全波整流器5で整流されて発電
機1の出力電圧としてバッテリ6及び電気負荷7に給電
される。発電機1の出力電圧は界磁コイル3又はフライ
ホイルダイオードDを通じて界磁電流制御用のトランジ
スタ14のコレクタに印加され、そのエミッタは接地さ
れている。
【0023】8は、非アイドル時において発電機1の出
力電圧(ここではバッテリ電圧)の検出値(ここではバ
ッテリ電圧の分圧)Vbが所定の基準値Vrと等しくな
るように発電機1の励磁コイル3の磁電流を制御する
界磁電流制御装置(レギュレータ)である。9は、アイ
ドル時においてエンジンの吸入空気量を制御する周知の
アイドルスピードコントロ−ル用のISCアクチュエー
タであり、例えば吸気経路に配設されたバルブ(図示せ
ず)を駆動制御する電動モータからなる。
【0024】10は、エンジン2の運転制御のためのマ
イコン構成のエンジンコントロールユニット(ECU)
であり、CPU20、ROM21、RAM22、I/O
ポート18を有する。16は、エンジン2の回転速度を
検出するためのピックアップ(本発明でいう回転速度検
出手段)である。
【0025】19は、エンジン2のアイドル状態を判別
するためにエンジン2のスロットルバルブ(図示せず)
の全閉を検出するためのスイッチである。レギュレータ
8は、電圧Vbと電圧Vrとを比較するコンパレータ1
1と、コンパレータ11の出力信号をトランジスタ14
に伝送かどうかを決定するアンド回路12と、アンド回
路12がコンパレータ11の出力信号の送出を禁止する
場合にその代わりとしてECU10から出力される所定
の制御信号S2をトランジスタ14に送出するためのオ
ア回路とを含む。
【0026】以下、この回路の動作を図2のフローチャ
ートを参照して説明する。エンジン2のスタ−ト後、ル
ーチンを開始し、ステップ101、103にて、アイド
ル状態かどうかを調べる。スロットルスイッチ19がオ
フ(スロットルバルブ全閉)でかつピックアップ16か
らの回転速度信号によりエンジン回転数が1200rp
m以下であるかどうかを調べ、そうであればアイドル状
態としてステップ105に進み、そうでなければ非アイ
ドル状態であると判定してアンド回路12へHi信号、
オア回路13へLo信号を出力して(111)、ステッ
プ101にリターンする。したがって、非アイドル状態
では、トランジスタ14は、コンパレータ11により制
御され、バッテリ6の検出電圧Vbは設定値Vrに一致
する。
【0027】一方、アイドル状態と判定されれば、アン
ド回路12に制御信号S1としてLo信号を出力し(1
05)、その後、図示しないステップでピックアップ1
6から読み込んだエンジン回転数Neが所定のアイドル
設定回転数以下かどうかを判定し(107)、低い場合
にはオア回路13へ制御信号S2としてLo信号を出力
して(109)、ステップ115に進む。これによりト
ランジスタ14が遮断され、発電機1の界磁電流が減少
し、エンジン2に掛かる発電機1の機械負荷が減少す
る。
【0028】逆に、ステップ107にてECU10が読
み込んだエンジン回転数が所定のアイドル設定回転数よ
りも大きかった場合は、オア回路13へHi信号を出力
して(113)、界磁電流を強制的に流し、その後、コ
ンパレータ11の出力がHiかどうかを調べ(11
5)、コンパレータ11の出力がHiであればバッテリ
6は充電を要求しているものとしてISCアクチエータ
9をエンジン出力アップ方向へ作動させてエンジンの出
力トルクを増大させ(117)、反対にコンパレータ1
1の出力がLoであればISCアクチエータ9をエンジ
ン出力ダウン方向へ作動させてエンジンの出力トルクを
ダウンさせ(119)、ステップ101にリターンす
る。なお、この実施例ではISCアクチエータ9はエン
ジン1の吸気流量を制御するものとすが燃料噴射量を制
御してもよいことはもちろんである。
【0029】図3に界磁電流一定の場合及び発電電流一
定の場合における発電機1の回転数−発生トルク特性と
エンジン2の回転数−発生トルク特性とを示す。従来の
ようにアイドル状態であってもバッテリ電圧を一定に制
御する場合には、電気負荷7が変動しない定常状態では
発電機1の出力電流(発電電流)も当然一定となる。そ
のため、従来では、発電機1の回転数の低下とともにそ
の出力電圧が低下するのを補償するため界磁電流が増加
し、発電機のトルク(エンジン2から見た負荷トルク)
が増大していた。この変化率(傾き)がエンジントルク
の特性よりも大きくなると、アイドル回転数のドリフト
が生じる。そこで、ECU10からISCアクチュエー
タ9によってエンジンへの供給空気量を制御してエンジ
ン2の回転を安定化させようとすると、エンジントルク
の応答遅れ(一般に数秒の遅れがある)のため、回転数
の発振(アイドルハンチング)を生じていた。
【0030】本実施例では、上記説明したように、エン
ジン回転数Neがアイドル設定回転数未満になった時に
界磁電流の値を減少することにより(ステップ10
5、107)、発電機のトルク特性の傾きを変更する。
その結果、エンジン回転が上昇する。逆に、エンジン回
転数Neがアイドル設定回転数以上になった時には界磁
電流の値を強制的に増加することにより(ステップ11
3)、発電機のトルク特性の傾きを変更する。その結
果、エンジン回転が低下する。以上の動作により、アイ
ドル時でのエンジン回転数Neをアイドル設定回転数に
一致するように制御することができる。発電機トルクの
応答遅れは界磁コイル3の時定数で定まり、一般に0.
1〜0.2秒である。従って従来より格段に応答性の良
いアイドル回転数制御が実現する。
【0031】更に、図2のフローチャートによれば次の
動作も行われる。すなわち、バッテリ電圧の検出値Vb
が基準値Vr未満の場合、コンパレータ11の出力がH
iとなり、ISCアクチュエータ9によって、エンジン
2への供給空気量がUPされる(ステップ117)。こ
の結果、エンジン回転数Neはアイドル設定回転数以上
となり、前述したように回転数を安定させるために界磁
電流が増加され(ステップ113)、結果的に発電電流
が増加し、バッテリ電圧が増加する。逆に、バッテリ電
圧の検出値Vbが基準値Vrより高くなった場合は、エ
ンジン2への供給空気量がダウンし(ステップ11
9)、エンジン回転数Neが低下し、回転数安定のため
界磁電流が減少され(ステップ105、107)、結
果的にバッテリ電圧が低下する。本実施例によれば以上
の動作をくり返してバッテリ電圧の検出値Vbが設定値
Vrと等しくなるように制御する。このようにすれば、
電気負荷7の投入時でも、エンジン回転数の低下は充分
に抑止される。また、本実施例によれば、例えばオート
マチックのパーキングモ−ドとドライブモ−ドとの間
で、アイドル回転数をそれぞれ700rpm、600r
pmに設定するというように、アイドル設定回転数が変
化しても安定した制御が可能である。
【0032】ただ、上記実施例の制御では、発電機1の
トルクを利用してアイドル状態でのエンジン回転数を制
御しているため、応答速度は速いもののトルクの制御範
囲は比較的小さいものとなる。そこで、本実施例では、
従来のISC制御すなわちエンジン回転数とアイドル設
定回転数との差によってISCアクチュエータ19の動
作量を定める制御と並用することが望ましく、このよう
にすればエンジン水温や吸気温によって比較的ゆるやか
に変化するエンジントルクは従来のISC制御によって
安定させ、前記アイドルハンチングを本実施例で抑制す
ることができる。
【0033】(他の実施例) 図5は、アイドル回転域におけるエンジン回転数Neと
バッテリ電圧(ここではその分圧)Vbとを、アイドル
設定回転数及び電圧設定値(基準値)Vrで4つの象限
に区分した状態を表すものである。電気負荷が定常であ
り、同一界磁電流の場合には、エンジン回転数Neが上
昇すれば発電機出力がそれに応じて増加し、バッテリ電
圧も上昇して図5の第1象現に移り、逆に、エンジン回
転数Neが下降すれば発電機出力が減少し、バッテリ電
圧も下降して図5の第3象現に移ることになる。すなわ
ち、エンジン回転数Neの変動により界磁電流が一定で
も発電機の出力が変動することになる。そこで、第1、
第3象現での界磁電流変化を制御し、発電機1の出力を
抑制することで、アイドル時のエンジン回転数のハンチ
ングを抑制できることがわかる。
【0034】また、電気負荷が投入された場合は、エン
ジン回転数Neと電圧設定値Vrとが、第3象現と第4
象現とをアイドル設定回転数の近傍で往復しながら、回
転が大きく落込むことなくバッテリ電圧を上昇させるこ
とができる。電気負荷が遮断された場合は、第1象現と
第2象現の間で同様の制御を行ない、バッテリ電圧を安
定させることができる。
【0035】上記説明した図5の動作モードを実現する
界磁電流制御装置8の回路例を図4に示し、またこの時
のECU10の動作を図6のフローチャートを参照して
説明する。非アイドル時には、ECU10から出力され
る制御信号S1がHiとなるので、ノット回路107が
アンド回路105にLoを出力してトランジスタ104
をオフする。
【0036】ここで、バッテリ電圧が低いと、コンパレ
ータ11がHi信号をU/Dカウンタ101に出力し、
U/Dカウンタ101は、コンパレータ11からHi信
号が入力される間、発振器103から出力されるクロッ
ク信号でカウントアップを行ない、そのカウント値に応
じてPWM回路102が界磁電圧のデューティ比をアッ
プしてトランジスタ14に出力し、このカウントアップ
分だけトランジスタ14のオンデューティ比が増加し、
界磁電流の増大によりバッテリ電圧が回復する。逆に、
バッテリ電圧が高いと、コンパレータ11がLo信号を
U/Dカウンタ101に出力し、U/Dカウンタ101
は、コンパレータ11からLo信号が入力される間、発
振器103から出力されるクロック信号でカウントダウ
ンを行ない、そのカウント値に応じてPWM回路102
界磁電圧のデューティ比をダウンしてトランジスタ1
4に出力し、このカウントダウン分だけトランジスタ1
4のオンデューティ比が減少し、界磁電流の減少により
バッテリ電圧が低下する。
【0037】アイドル時には、ECU10から出力され
る制御信号S1がLoとなるので、ノット回路107が
アンド回路105にHiを出力し、その結果、EX−O
R回路106がHiを出力する場合において、上記非ア
イドル時の上記デューティ比の増減が禁止され、デュー
ティ比が固定される。すなわち、EX−OR回路106
は、バッテリ電圧が高くコンパレータ11がLoを出力
する状態で制御信号S2がHiの場合(エンジン回転数
Neがアイドル設定回転数以上の場合)、及び、バッテ
リ電圧が低くコンパレータ11がHiを出力する状態で
制御信号S2がLoの場合(エンジン回転数Neがアイ
ドル設定回転数未満の場合)に、アイドル時において上
記デューティ比が固定される。
【0038】すなわち、図5の第1象限及び第3象限に
おいて、界磁電圧のデューティ比が固定される。例え
ば、アイドル時でかつエンジン回転数Neがアイドル設
定回転数以上の場合は、後述するルーチンにより制御信
号S2がHiとなる。この状態において、Vb>Vrと
なると、コンパレータ11の出力がLoであるために、
EX−OR回路106がHi信号を出力する。アイドル
時には制御信号S1がLoであり、ノット回路107が
アンド回路105にHiを出力するので、結局、トラン
ジスタ104が導通され、U/Dカウンタ101のカウ
ントが停止され、PWM回路102はトランジスタ14
を一定のデューティ比で制御し、平均界磁電圧は一定の
デューティ比となる。また、この時、後述するようにI
SCアクチュエータ9が動作してエンジン2の吸入空気
量が削減される。この結果、エンジン2の発生トルクが
減少し、エンジン回転数Neが低下するとバッテリ電圧
も低下する。すなわち、図5の第1象現の動作となる。
【0039】また、アイドル時でかつエンジン回転数N
eがアイドル設定回転数未満の場合は、後述するルーチ
ンにより制御信号S2がLoとなる。この状態におい
て、Vr>Vbとなると、コンパレータ11の出力がH
iであるために、EX−OR回路106がHi信号を出
力する。アイドル時には制御信号S1がLoであり、ノ
ット回路107がアンド回路105にHiを出力するの
で、結局、トランジスタ104が導通され、U/Dカウ
ンタ101のカウントが停止され、PWM回路102は
トランジスタ14を一定のデューティ比で制御し、平均
界磁電圧は一定のデューティ比となる。また、この時、
後述するようにISCアクチュエータ9が動作してエン
ジン2の吸入空気量が増加される。この結果、エンジン
2の発生トルクが増大し、エンジン回転数Neが増大す
るとバッテリ電圧も増加する。すなわち、図5の第3象
現の動作となる。
【0040】結局、アイドル時における第1象限(すな
わち、エンジン回転数Ne及びバッテリ電圧の両方が大
きい場合)に通常の界磁電流制御のように界磁電流のデ
ューティ比ダウンを行わずそれを固定することにより発
電機1が発生する負荷のトルクを大きく保ってエンジン
負荷の削減を回避しておき、吸入空気量の低減による出
力電流の減少によりバッテリ電圧の低下を行う。
【0041】一方、アイドル時における第3象限(すな
わち、エンジン回転数Ne及びバッテリ電圧の両方が小
さい場合)において、通常の界磁電流制御のように界磁
電流のデューティ比アップを行わずそれを固定すること
により発電機1が発生する負荷のトルクを小さく保って
エンジン負荷の増大を回避しておき、吸入空気量の増加
による出力電流の増大によりバッテリ電圧の上昇を行
う。
【0042】次に、図4の回路に制御信号S1、S2を
出力するECU10の制御動作を図6のフローチャート
に示す。このフローチャートは図3のものと本質的に同
様の動作をするものであり、アイドル状態において制御
信号S1をLoとすること(204)、アイドル状態で
かつエンジン回転数Neが大きくかつバッテリ電圧が大
きい場合(214)すなわち第1象限において吸入空気
量をアップする点(216)、アイドル状態でかつエン
ジン回転数Neが小さくかつバッテリ電圧が小さい場合
(218)すなわち第3象限において吸入空気量をダウ
ンする点(220)に特徴がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のアイドル回転速度制御装置の一実施例
を示す回路図である。
【図2】図1のECU10の制御動作を示すフローチャ
ートである。
【図3】図1の従来のエンジン及び発電機のトルクとエ
ンジン回転数との関係を示す特性図である。
【図4】図1のアイドル回転速度制御装置の変形実施例
を示す要部回路図である。
【図5】図4の変形実施例におけるエンジン回転数と発
電機の出力電圧とにより区分される各制御モード状態を
示す象限図である。
【図6】図4の変形実施例におけるECU10の動作を
示すフローチャートである。
【符号の説明】
1は発電機、2はエンジン、8は電圧調整器、16はピ
ックアップ(回転速度検出手段)、10はECU(指令
手段)。
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI H02P 9/04 H02P 9/04 M 9/30 9/30 D (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F02D 29/06 F02D 41/00 - 41/40 H02J 7/16

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】エンジンにより駆動されて車両負荷に給電
    する発電機と、 前記発電機の界磁電流を前記発電機の出力電圧に関連す
    る所定の制御パラメータに基づいて制御して前記出力電
    圧に関連する所定の制御パラメータを所定レベルに制御
    する電圧調整器と、 前記エンジンの回転速度を検出する回転速度検出手段
    と、 前記エンジンがアイドル状態かどうかを判別するととも
    に、前記アイドル状態判別時に前記回転速度の検出値が
    所定の設定値を下回る場合に前記電圧調整器に前記界磁
    電流の増加の禁止を指令し、かつ、前記アイドル状態判
    別時に前記回転速度の検出値が所定の設定値を上回る場
    合に前記電圧調整器に前記界磁電流の減少の禁止を指令
    する指令手段と、 を備えるアイドル回転速度制御装置において、 前記指令手段は、前記アイドル状態判別時に前記発電機
    の出力電圧が所定の電圧よりも小さい場合に前記エンジ
    ンを制御するエンジン制御装置へ空気流量または燃料噴
    射量の増加を指令し、前記発電機の出力電圧が所定の電
    圧よりも大きい場合に前記エンジン制御装置へ空気流量
    または燃料噴射量の削減を指令するものであることを特
    徴とするアイドル回転速度制御装置。
  2. 【請求項2】前記指令手段は、前記アイドル状態判別時
    において前記回転速度の検出値が所定の設定値を下回
    り、かつ、前記発電機の出力電圧が所定の電圧よりも小
    さい場合に前記エンジンを制御するエンジン制御装置へ
    空気流量または燃料噴射量の増加を指令し、 前記アイドル状態判別時において前記回転速度の検出値
    が所定の設定値を上回り、かつ、前記発電機の出力電圧
    が所定の電圧よりも大きい場合に前記エンジンを制御す
    るエンジン制御装置へ空気流量または燃料噴射量の削減
    を指令するものである請求項1記載のアイドル回転速度
    制御装置。
JP22509994A 1994-09-20 1994-09-20 アイドル回転速度制御装置 Expired - Fee Related JP3517981B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP22509994A JP3517981B2 (ja) 1994-09-20 1994-09-20 アイドル回転速度制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP22509994A JP3517981B2 (ja) 1994-09-20 1994-09-20 アイドル回転速度制御装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0893521A JPH0893521A (ja) 1996-04-09
JP3517981B2 true JP3517981B2 (ja) 2004-04-12

Family

ID=16823974

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP22509994A Expired - Fee Related JP3517981B2 (ja) 1994-09-20 1994-09-20 アイドル回転速度制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3517981B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4670720B2 (ja) * 2006-04-21 2011-04-13 株式会社デンソー 車両用発電制御装置
JP6213741B2 (ja) * 2014-12-04 2017-10-18 マツダ株式会社 エンジンの始動制御装置
JP7225720B2 (ja) * 2018-11-15 2023-02-21 株式会社デンソー 回転電機の発電トルク制御装置
CN109339960B (zh) * 2018-11-27 2020-12-29 义乌吉利发动机有限公司 一种调控发动机怠速转速的方法和装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0893521A (ja) 1996-04-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0430203B1 (en) Vehicle AC generator control system
US7528585B2 (en) Vehicle-use power generation control apparatus
US7098628B2 (en) Generation control system
US6085723A (en) Apparatus and methods for controlling idling speed of an internal combustion engine by reducing torque fluctuations
JP3826822B2 (ja) 車両用発電制御装置
US5712786A (en) Idling speed control method and apparatus for an internal combustion engine
JP3509690B2 (ja) 車両用交流発電機、車両用交流発電機の制御装置及び車両用交流発電機の制御方法
JPH0243019B2 (ja)
JP3517981B2 (ja) アイドル回転速度制御装置
JPH05280397A (ja) 内燃機関のアイドル回転制御装置
JP3866329B2 (ja) オルタネータ制御装置
JPH10229698A (ja) 車両用発電機の制御装置
JP3705198B2 (ja) 車両の発電制御装置
US5839410A (en) Idling control apparatus of internal control engine
JP3772352B2 (ja) エンジンの制御装置
US20010022449A1 (en) Alternating-current generating apparatus for an automotive vehicle
JPH0746772A (ja) 車両用発電機の制御装置
JP2000052896A (ja) 車両用発電装置
JP3536305B2 (ja) オルタネータ出力電圧制御装置
JP2000110610A (ja) 発電制御装置
JP2000297668A (ja) 車両のエンジン制御装置
JPH06117288A (ja) エンジンのアイドル回転数制御方法及びその装置
JP2841440B2 (ja) 車両制御装置
JPH07123796A (ja) 発電制御装置
JPH07123797A (ja) 回転変動制御装置

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20040106

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20040119

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110206

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120206

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130206

Year of fee payment: 9

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees