JPH07123796A - 発電制御装置 - Google Patents

発電制御装置

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JPH07123796A
JPH07123796A JP5270666A JP27066693A JPH07123796A JP H07123796 A JPH07123796 A JP H07123796A JP 5270666 A JP5270666 A JP 5270666A JP 27066693 A JP27066693 A JP 27066693A JP H07123796 A JPH07123796 A JP H07123796A
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Takahiko Ono
隆彦 大野
Toru Fujiwara
徹 藤原
Hitoshi Inoue
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 電気負荷の負荷量の急増時にエンジンの負担
が急激に増大することがないように発電機の発電量を漸
層制御し、エンジン回転数の変動やエンジンストール等
を未然に防止することができる発電制御装置を得る。 【構成】 定常状態の目標電圧と電源電圧とを比較する
目標電圧設定部21および比較部22と、電気負荷の負
荷量が急増したときに定常状態の目標電圧を比較部22
からの電圧偏差に応じて低い値に一時的に変更し、この
低い値から徐々に元の定常状態の目標電圧に上昇させる
タイマ制御部23および目標発電電流演算部24と、こ
の目標発電電流演算部24の出力に基づいて発電機を制
御する界磁電流演算部25および界磁電流出力制御部2
6とで構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、発電制御装置に関
し、特に例えば車両や船舶等の発電機を制御する場合等
に用いて好適な発電制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図9は例えば実公昭61ー14320号
公報や実公昭62ー30480号公報に示された従来の
車両用発電制御装置を示す回路図である。図において、
1はエンジン(図示せず)によって駆動される発電機で
あって、この発電機1は起電力を発生する電機子コイル
11と、図示せずもエンジンのクランクシャフトに回転
可能に連結され、電機子コイル11に磁束を供給する界
磁コイル12と、それぞれ複数のダイオードからなり、
電機子コイル11からの交流電流を直流電流に整流する
3相全波整流器13および14とを有する。
【0003】2は発電機1の3相全波整流器13からの
直流電流によって充電されるバッテリ、3はスイッチ4
を介してバッテリ2に並列接続され、3相全波整流器1
3からの出力或はバッテリ2からの出力を電源として受
ける例えばカーエアコン、照明装置、音響機器、燃料制
御用電磁装置等の電気負荷であって、スイッチ4はこの
電気負荷3を駆動/停止するためのものである。
【0004】5はバッテリ2の端子電圧が目標電圧とな
るように発電機1の発電出力を一定制御する制御装置で
あって、この制御装置5はバッテリ2の両端に接続され
た分圧抵抗器51および52と、カソードが分圧抵抗器
51および52の接続点に接続されたツェナダイオード
53と、ベースがツェナダイオード53のアノードに接
続され、エミッタがバッテリ2の負極側に接続され、コ
レクタが抵抗器54を介して発電機1の3相全波整流器
14の出力側に接続されたトランジスタ55と、ベース
がトランジスタ55のコレクタに接続され、エミッタが
バッテリ2の負極側に接続され、コレクタが界磁コイル
12およびダイオード58の並列回路を介して3相全波
整流器14の出力側に接続されたトランジスタ57とを
有する。
【0005】6はキースイッチであって、このキースイ
ッチ6は一側が充電ランプ7を介して3相全波整流器1
4の出力側に接続され、他側がスイッチ4に接続されて
いる。
【0006】次に、動作について説明する。いま、キー
スイッチ6が投入されると、バッテリ2より充電ランプ
7および抵抗器54を介してトランジスタ57のベース
に電流が流れてこのトランジスタ57がオンし、これに
よりバッテリ2より界磁コイル12に界磁電流Ifが初期
励磁電流として流れて磁束が発生し、この磁束がエンジ
ンにより駆動される界磁コイル12の回転により変化し
て電機子コイル11に起電力が発生し、発電機1が発電
を開始する。
【0007】そして、発電機1の発電出力によりバッテ
リ12の端子電圧Vbが目標電圧Vregに達すると、ツェナ
ダイオード53がブレークダウンして導通し、これによ
りトランジスタ55がオンし、トランジスタ57がオフ
となるので界磁コイル12に流れている界磁電流Ifが遮
断され、発電機1の発電出力が低下する。
【0008】発電機1の発電出力が低下し、バッテリ1
2の端子電圧Vbが目標電圧Vregより低くなると、ツェナ
ダイオード53が不導通となり、トランジスタ55がオ
フとなるので、トランジスタ57が再びオンとなり、界
磁電流Ifが増加して発電機1の発電出力が上昇する。こ
のようなオン、オフ動作を繰り返すことによりバッテリ
2の端子電圧Vbは一定の値に制御される。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】従来の車両用発電制御
装置は以上のように構成されているので、電気負荷の急
増時にエンジンの負荷が急激に増大してエンジン回転数
が不安定となり、場合によってはエンジンストール(エ
ンスト)が生じるという問題点があった。このことを、
図10を参照して説明する。まず、時刻t1においてスイ
ッチ4がオンされて電気負荷3が接続され、図10Aに
示すように、それまでの電気負荷量ELが大きさE1
(電気負荷3以外の周辺機器等による)より大きさE2
へ急増すると、図10Bに示すように、それまで目標電
圧Vregに一定に制御されていたバッテリ2の端子電圧Vb
は急激に低下する。
【0010】すると、制御装置5は、図10Cに示すよ
うに、界磁電流Ifを一気に増加せしめ、発電機1の発電
出力を上昇しようと働く。そのためには、界磁電流Ifが
増加した分だけ界磁コイル12を回転するトルクが必要
になり、この結果、エンジン負荷が急増し、図10Dに
示すように、それまで例えば700rpm程度であったエ
ンジン回転数Neが低下し始め、時刻t2では例えば450
〜500rpm程度の低いエンジン回転数となってくる。
【0011】このとき、一般的には、エンジン制御装置
(図示せず)がエンジン回転数Neを元の回転数に回復す
るためにアイドルスピードコントロール(ISC)等の
制御によって吸入空気量を増加させるが、実際にその効
果がエンジンの回転トルクとして現れるまでに遅れ時間
を要するため、時刻t2以降にエンジン回転数Neは回復し
始める。このとき、特に燃費向上のためアイドル回転数
を低く抑えている状態では時刻t2に達するまでにエンジ
ン回転が不安定となり、場合によってはエンジンストー
ルに至ることがある。
【0012】この発明はこのような問題点を解決するた
めになされたもので、電気負荷の負荷量の急増時にエン
ジンの負担が急激に増大することがないように発電機の
発電量を漸層制御し、エンジン回転数の変動やエンジン
ストール等を未然に防止することができる発電制御装置
を得ることを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明に係
る発電制御装置は、定常状態の目標電圧と電源電圧とを
比較する比較手段と、電気負荷の負荷量が急増したとき
に定常状態の目標電圧を比較手段からの電圧偏差に応じ
て低い値に一時的に変更し、この低い値から徐々に元の
定常状態の目標電圧に上昇させる第1の制御手段と、こ
の第1の制御手段の出力に基づいて発電機を制御する第
2の制御手段とを備えたものである。
【0014】請求項2記載の発明に係る発電制御装置
は、定常状態の目標電圧と電源電圧とを比較する比較手
段と、電気負荷の負荷量が急増したときに比較手段から
の電圧偏差をろ波し、この電圧偏差に基づいて電源電圧
を徐々に元の定常状態の目標電圧に上昇させる第1の制
御手段と、この第1の制御手段の出力に基づいて発電機
を制御する第2の制御手段とを備えたものである。
【0015】請求項3記載の発明に係る発電制御装置
は、定常状態の目標電圧と電源電圧とを比較する比較手
段と、電気負荷の負荷量が急増したときに比較手段から
の電圧偏差を積分し、この電圧偏差に基づいて電源電圧
を徐々に元の定常状態の目標電圧に上昇させる第1の制
御手段と、この第1の制御手段の出力に基づいて発電機
を制御する第2の制御手段とを備えたものである。
【0016】
【作用】請求項1記載の発明においては、第1の制御手
段により電気負荷の負荷量が急増したときに定常状態の
目標電圧を比較手段からの電圧偏差に応じて低い値に一
時的に変更し、この低い値から徐々に元の定常状態の目
標電圧に上昇させ、その出力に基づいて発電機を制御す
る。これにより、電気負荷の負荷量が急増しても発電機
の発電出力を漸増制御してエンジンの負担の急激な増大
を抑制することができる。
【0017】また、請求項2記載の発明においては、第
1の制御手段により電気負荷の負荷量が急増したときに
比較手段からの電圧偏差をろ波し、この電圧偏差に基づ
いて電源電圧を徐々に元の定常状態の目標電圧に上昇さ
せ、その出力に基づいて発電機を制御する。これによ
り、電気負荷の負荷量が急増しても発電機の発電出力を
漸増制御してエンジンの負担の急激な増大を抑制でき、
しかも比較手段の出力である電圧偏差に含まれるリップ
ルやノイズ等による変動成分を吸収してより精度の高い
制御が可能になる。
【0018】さらに、請求項3記載の発明においては、
第1の制御手段により電気負荷の負荷量が急増したとき
に比較手段からの電圧偏差を積分し、この電圧偏差に基
づいて電源電圧を徐々に元の定常状態の目標電圧に上昇
させ、その出力に基づいて発電機を制御する。これによ
り、電気負荷の負荷量が急増しても発電機の発電出力を
漸増制御してエンジンの負担の急激な増大を抑制でき、
しかも第1の制御手段におけるPID制御で使用される
定数を車両の種類に応じて容易に設定できるので、各種
の車両に対する整合性が向上する。
【0019】
【実施例】実施例1.以下、この発明の一実施例を図に
ついて説明する。図1はこの発明の一実施例を示す構成
図であり、同図において、図9と対応する部分には同一
符号を付し、その詳細説明は省略する。図において、2
0はバッテリ2の端子電圧が目標電圧となるように発電
機1の発電出力を一定制御する制御装置である。
【0020】この制御装置20はバッテリ2の目標電圧
Vregを予め設定する目標電圧設定部21と、この目標電
圧設定部21からの目標電圧VregとラインL1を介して
供給されるバッテリ2の端子電圧Vbを比較して電圧偏差
ΔVを求める比較部22と、この比較部22からの電圧
偏差ΔVに基づいてタイマ(図示せず)を制御するタイ
マ制御部23と、このタイマ制御部23からの電圧偏差
ΔVに基づいて目標発電電流Iaを演算する目標発電電流
演算部24と、この目標発電電流演算部24からの目標
発電電流Iaに応じて界磁電流Ifを求める界磁電流演算部
25と、この界磁電流演算部25からの界磁電流Ifのデ
ューティを例えばPWM制御により調整し、ラインL2
を介して発電機1の界磁コイルに所望の界磁電流Ifcと
して供給する界磁電流制御部26とを含む。
【0021】なお、ここで、目標電圧設定部21および
比較部22は比較手段を構成し、タイマ制御部23およ
び目標発電電流演算部24は第1の制御手段を構成し、
界磁電流演算部25および界磁電流出力制御部26は第
2の制御手段を構成する。また、30はエンジン(図示
せず)の回転数を検出するエンジン回転数検出手段であ
る。このエンジン回転数検出手段30は図示せずもエン
ジンの回転数を検出するクランク角センサ等の出力を直
接用いてもよいし、或はエンジン制御装置のマイクロコ
ンピュータ等からのエンジン回転数に関連した情報を用
いてもよい。
【0022】次に、動作について図2および図3を参照
しながら説明する。まず、ステップS1において、制御
装置20内のタイマの停止およびタイマ値Tの初期化
(T=0)を行う。次に、ステップS2において、目標
電圧設定部21で目標電圧Vregを定常状態での目標電圧
V1(Vreg=V1)例えば14Vに初期設定する。
【0023】そして、ステップS3において、エンジン
回転数検出手段30の出力に基づいてエンジン回転数Ne
を検出し、次いで、ステップS4において、バッテリ2
の端子電圧Vbを検出し、ステップS5に進んで、ステッ
プS2で設定された目標電圧VregとステップS4で検出
されたバッテリ2の端子電圧Vbとの電圧偏差ΔV(ΔV
=Vreg−Vb)を比較部22で演算する。そして、ステッ
プS6において、タイマ制御部23で上記タイマが停止
中(T=0)か否かを判定する。
【0024】定常状態においては、タイマは停止してお
り、バッテリ2の端子電圧Vbは定常状態での目標電圧V
1に維持されているので、ステップS7に進んで、ステ
ップS5で演算されたΔVが0より大きいか否か、つま
りΔVの正負を判定する。そして、時刻t0〜t1の定常状
態では、図3Aからも分かるように、電気負荷3の負荷
量(以下、単に電気負荷量と称する)ELの急増はない
ので、ΔV≦0と判定され、ΔVはそのままタイマ制御
部23を介して目標発電電流演算部24に供給される。
【0025】そして、ステップS8に進んで、目標発電
電流演算部24で電圧偏差ΔVに基づいて目標発電電流
Iaを演算して界磁電流演算部25に供給する。次いで、
ステップS9において、界磁電流演算部25は、入力さ
れた目標発電電流Iaとエンジン回転数検出手段30から
のエンジン回転数Neに基づいて図3Cに示すような界磁
電流Ifを演算して界磁電流出力制御部26に供給する。
【0026】そして、ステップS10において、この界
磁電流Ifのデューティを界磁電流出力制御部26で例え
ばPWM制御により調整し、発電機1の界磁コイルに所
望の界磁電流Ifcとして供給する。以降、ステップS3
〜ステップS10の動作を繰り返してバッテリ2の端子
電圧Vbが定常状態での目標電圧V1になるように発電機1
の発電出力を制御する。以上が図3に示す時刻t0〜t1に
おける定常状態での制御動作である。
【0027】次に、いま時刻t1でスイッチ4がオンされ
て電気負荷3が投入され、図3Aに示すように、電気負
荷量ELが大きさE1からE2へ急増したとすると、バッテ
リ2の端子電圧Vbは図3Bに示すように、目標電圧Vreg
(=V1)以下に低下し、この端子電圧VbがステップS4
で検出され、ステップS5では低下した端子電圧Vbに応
じて電圧偏差ΔVが演算される。そして、ステップS6
でタイマが停止中か否かが判定されるが、この時点では
タイマはまだ停止したままであるので、ステップS7に
進み、比較部22でΔVが0より大きいか否か、つまり
ΔVの正負を判定する。
【0028】このとき電気負荷量ELの急増によりバッ
テリ2の端子電圧Vbが低下しているので、今回は電圧偏
差ΔV>0と判定される。そこで、ステップS11に進
んで、ΔV=0を設定し、ステップS12において、低
下したバッテリ2の端子電圧Vbを一時的に目標電圧Vreg
の変更初期値Vst(Vst=Vb)としてメモリ(図示せず)
に格納する。
【0029】そして、ステップS13において、タイマ
のスタート(タイマ値Tのカウントアップ開始)を実行
する。そして、ステップS14において、上記ステップ
S12で設定した変更初期値Vstと上記タイマ値Tとか
ら予め設定されている目標電圧Vregを目標電圧設定部2
1で次式に従って演算する。
【0030】 Vreg=K・T+Vst (1)
【0031】但し、上記(1)において、Kは係数であ
る。ここで、上記(1)で再設定された目標電圧Vregは
上記ステップS4で検出されたバッテリ2の端子電圧Vb
より僅かに高く、かつ定常状態の目標電圧V1より低い
値である。そして、ステップS15において、ステップ
S14で設定された目標電圧Vregが定常状態の目標電圧
V1を越えているか否かを判定する。このときVreg<V
1であるため、ステップS8に進んで、上述同様に、ス
テップS8で、電圧偏差ΔVに基づいて目標発電電流Ia
を演算する。
【0032】そして、ステップS9において、目標発電
電流Iaとエンジン回転数Neに基づいて界磁電流Ifを演算
し、ステップS10において、界磁電流Ifのデューティ
を調整して発電機1の界磁コイルに所望の界磁電流Ifc
として供給し、ステップS3に戻って、再び、エンジン
回転数を検出し(ステップS3)、バッテリ2の端子電
圧Vbを検出し(ステップS4)、電圧偏差ΔVを演算し
てステップS5へ進み、タイマが停止中か否かを判定す
る。
【0033】この時点ではタイマは既に作動中であるの
で、ステップS14に進み、この間に更新されるタイマ
値Tと変更初期値Vstとから新たな目標電圧Vregを求め
る。以降、ステップ14で演算される目標電圧Vregが定
常状態の目標電圧V1を越えるまで、上記目標電圧Vregの
変更を繰り返しながら、発電量を制御する。そして、ス
テップS15において、ステップS14で演算される目
標電圧Vregが定常状態の目標電圧V1を越えると、ステッ
プS16へ進み、目標電圧Vregを定常状態の目標電圧V1
に再設定し、ステップS17に進んで、タイマを停止
(T=0)する。
【0034】かくして、これらの一連の動作によって、
時刻t1で急増した電気負荷量ELに対し、同時に目標電
圧Vregは定常状態の目標電圧V1から変更初期値Vst(=V
b)へと低く変更され、その後タイマ値に応じて徐々に
定常状態の目標電圧V1へ戻されるので、バッテリ2の端
子電圧Vbは、図3Bに示すように、目標電圧Vregと一致
するように時刻t1〜t3の間経過時間tiかけて徐々に上昇
し、これに伴って界磁電流Ifも、図3Cに示すように徐
々に上昇する。
【0035】従って、界磁電流If(=Ifc)の増加速度
が緩慢化され、電気負荷量が急増してもエンジンの負担
が急激に増大することがないように発電機1の発電出力
が漸増制御される。よって、エンジン回転数Neも図3D
に示すように、時刻t1では例えば700rpm程度であっ
たが、時刻t2では例えば650rpm程度とそれほど低下
せず、エンジン回転の不安定(変動)等が最小限に抑え
られる。
【0036】このように本実施例では、電気負荷量が急
増しても発電機の発電出力を漸増制御してエンジンの負
担の急激な増大を抑制し、特にエンジンの回転トルクが
小さい状態、つまりアイドル状態におけるエンジン回転
の不安定(変動)やエンジンストール等を未然に防止す
ることができる。
【0037】実施例2.図4はこの発明の他の実施例を
示す構成図であり、同図において、図1と対応する部分
には同一符号を付し、その詳細説明は省略する。図にお
いて、20Aはバッテリ2の端子電圧が目標電圧となる
ように発電機1の発電出力を一定制御する制御装置であ
って、この制御装置20Aは上述した制御装置20と同
様に目標電圧設定部21、比較部22、目標発電電流演
算部24、界磁電流演算部25および界磁電流出力制御
部26を含む外に、比較部22と目標発電電流演算部2
4の間に設けられた1次フィルタ(図示せず)内蔵の1
次フィルタ制御部27を含む。
【0038】ここで、1次フィルタは、電気負荷量EL
の急増に起因する初期の最大電圧偏差ΔVが検出される
と、偏差入力値が零からΔVまで経過時間tiをかけて増
加するいわゆる「1次遅れ要素」として機能する回路を
意味するものである。なお、ここでは、1次フィルタ制
御部27および目標発電電流演算部24は第1の制御手
段を構成する。
【0039】次に、動作について図5および図6を参照
しながら説明する。まず、ステップS21において、初
期設定として1次フィルタ制御部27による1次フィル
タの制御を停止し、ステップS22において、目標電圧
設定部21で目標電圧Vregを定常状態での目標電圧V1
(Vreg=V1)に設定する。そして、ステップS23にお
いて、エンジン回転数検出手段30でエンジン回転数Ne
を検出し、ステップS24において、バッテリ2の端子
電圧Vbを検出し、ステップS25に進んで、ステップS
22で設定された目標電圧VregとステップS24で検出
されたバッテリ2の端子電圧Vbとの電圧偏差ΔV(ΔV
=Vreg−Vb)を比較部22で演算する。
【0040】そして、ステップS26において、ステッ
プS25で演算されたΔVが0より大きいか否か、つま
りΔVの正負を判定する。そして、時刻t0〜t1の定常状
態では、図6Aからも分かるように、電気負荷量ELの
急増はないので、ΔV≦0と判定され、ΔVは1次フィ
ルタ制御部27で1次フィルタを通されることなくその
まま目標発電電流演算部24に供給される。
【0041】そして、ステップS27において、目標発
電流演算部24で電圧偏差ΔVに基づいて目標発電電流
Iaを演算して界磁電流演算部25に供給する。次いで、
ステップS28において、界磁電流演算部25は、入力
された目標発電電流Iaとエンジン回転数検出手段30か
らのエンジン回転数Neに基づいて図6Cに示すような界
磁電流Ifを演算して界磁電流出力制御部26に供給す
る。そして、ステップS29において、この界磁電流If
のデューティを界磁電流出力制御部26で例えばPWM
制御により調整し、発電機1の界磁コイルに所望の界磁
電流Ifcとして供給する。
【0042】次いで、ステップS30において、1次フ
ィルタによる漸増制御中か否かを判定する。このとき、
1次フィルタ制御部27は1次フィルタを比較部22と
目標発電電流演算部24との間に介在させていないの
で、ステップS23に戻って、上述同様のステップS2
3〜ステップS30の動作を繰り返してバッテリ2の端
子電圧Vbが目標電圧Vregになるように発電機1の発電出
力を制御する。以上が図6に示す時刻t0〜t1における定
常状態での制御動作である。
【0043】次に、いま時刻t1でスイッチ4がオンされ
て電気負荷3が投入され、図6Aに示すように、電気負
荷量ELが大きさE1からE2へ急増したとすると、バッテ
リ2の端子電圧Vbは図6Bに示すように、目標電圧Vreg
以下に低下し、この端子電圧VbがステップS24で検出
され、ステップS25では低下した端子電圧Vbに応じて
電圧偏差ΔVが演算される。そして、ステップS26で
比較部22によりΔVが0より大きいか否か、つまりΔ
Vの正負を判定する。
【0044】このとき電気負荷量ELの急増によりバッ
テリ2の端子電圧Vbが低下しているので、今回は電圧偏
差ΔV>0と判定される。そこで、ステップS31に進
んで、1次フィルタ制御部27は1次フィルタを比較部
22と目標発電電流演算部24との間に介在させ、これ
により比較部22からの電圧偏差ΔVにフィルタをかけ
る。そして、この1次フィルタを通過したΔVに基づい
て、上述同様にステップS27で電圧偏差ΔVに基づい
て目標発電電流Iaを演算し、ステップS28で目標発電
電流Iaとエンジン回転数Neに基づいて界磁電流Ifを演算
し、ステップS29において、この界磁電流Ifのデュー
ティを調整し、発電機1の界磁コイルに所望の界磁電流
Ifcとして供給する。
【0045】そして、ステップS30において、1次フ
ィルタによる漸増制御中か否かを判定し、この時点で
は、1次フィルタ制御部27により1次フィルタが比較
部22と目標発電電流演算部24との間に介在されて1
次フィルタによる漸増制御中であるので、ステップS2
7に戻って、この制御が完了するまで上述同様のステッ
プS27〜ステップS29の動作を繰り返す。
【0046】これにより、時刻t1で急増した電気負荷量
ELに対し、バッテリ2の端子電圧Vbが低下し、正の電
圧偏差ΔVが発生しても、この電圧偏差ΔVは1次フィ
ルタを通しているので、瞬時には最大値にならず、時刻
t1における1次フィルタ制御部27における計算上の電
圧偏差ΔVを零とすると、その値は図6Bに示すよう
に、時刻t1〜t3の間経過時間tiかけて零から徐々に最大
値に向かって増加していく。
【0047】これに伴って目標発電電流Iaが徐々に上昇
し、同時に界磁電流Ifも、図6Cに示すように徐々に上
昇する。従って、界磁電流If(=Ifc)の増加速度が緩
慢化され、電気負荷量ELが急増してもエンジンの負担
が急激に増大することがないように発電機1の発電出力
が漸増制御される。よって、エンジン回転数Neも図6D
に示すように、時刻t1では例えば700rpm程度であっ
たが、時刻t2では例えば650rpm程度とそれほど低下
せず、エンジン回転の不安定(変動)等が最小限に抑え
られる。
【0048】かくして、1次フィルタによる漸増制御が
完了すると、ステップS30を抜けてステップS23へ
戻り、通常の制御に復帰する。なお、ここでは、電圧偏
差ΔVを1次フィルタの対象としたが、これに限定され
ることなく、要は発電量を演算する要素の1つであれ
ば、その他のもの例えば目標発電電流Ia或は界磁電流If
でもよい。
【0049】このように本実施例では、電気負荷量が急
増しても発電機の発電出力を漸増制御してエンジンの負
担の急激な増大を抑制し、特にエンジンの回転トルクが
小さい状態、つまりアイドル状態におけるエンジン回転
の不安定(変動)やエンジンストール等を未然に防止す
ることができ、しかも1次フイルタを介在しているの
で、比較部の出力に含まれるリップルやノイズ等による
変動成分を吸収してより精度の高い制御が可能になる。
なお、ここで使用されたフイルタは1次フイルタに限定
されず、漸増特性を有するものであれば、その他のフイ
ルタでもよい。
【0050】実施例3.図7はこの発明の他の実施例を
示す構成図であり、同図において、図1と対応する部分
には同一符号を付し、その詳細説明は省略する。図にお
いて、20Bはバッテリ2の端子電圧が目標電圧となる
ように発電機1の発電出力を一定制御する制御装置であ
って、この制御装置20Bは上述した制御装置20と同
様に目標電圧設定部21、比較部22、界磁電流演算部
25および界磁電流出力制御部26を含む外に比較部2
2と界磁電流演算部25の間に設けられた第1の制御手
段としての目標発電電流演算部24Aを含む。
【0051】この目標発電電流演算部24Aは、少なく
とも積分制御を含む比例積分および微分(PID)制御
機能を有し、電気負荷量ELの急増時は比例要素および
微分要素を小さく、或は無効にして積分要素のみとして
働くようになされている。
【0052】次に、動作について図8および図6を参照
しながら説明する。まず、ステップS31において、目
標電圧設定部21で目標電圧Vregを定常状態での目標電
圧V1(Vreg=V1)に設定する。そして、ステップS32
において、エンジン回転数検出手段30でエンジン回転
数Neを検出し、ステップS33において、バッテリ2の
端子電圧Vbを検出し、ステップS34に進んで、ステッ
プS31で設定された目標電圧VregとステップS33で
検出されたバッテリ2の端子電圧Vbとの電圧偏差ΔV
(ΔV=Vreg−Vb)を比較部22で演算する。そして、
ステップS35において、ステップS34で演算された
ΔVが0より大きいか否か、つまりΔVの正負を判定す
る。
【0053】そして、時刻t0〜t1の定常状態では、図6
Aからも分かるように、電気負荷量ELの急増はないの
で、ΔV≦0と判定され、ステップS36に進み、目標
発電流演算部24AでステップS34で求められた電圧
偏差ΔVに基づいて目標発電電流IaをPID制御により
次式に従って演算して求める。
【0054】 Ia=Kp×ΔV+Σ(Ki×ΔV)+Kd{ΔV(n)−ΔV(n−1)} (2)
【0055】上記(2)式において、Kpは比例ゲイン、
Kiは積分ゲイン、Kdは微分ゲインである。そして、この
ようにして求められた目標発電電流Iaは界磁電流演算部
25に供給される。次いで、ステップS37において、
界磁電流演算部25は、入力された目標発電電流Iaとエ
ンジン回転数検出手段30からのエンジン回転数Neに基
づいて図6Cに示すような界磁電流Ifを演算して界磁電
流出力制御部26に供給する。
【0056】次いで、ステップS38において、この界
磁電流Ifのデューティを界磁電流出力制御部26で例え
ばPWM制御により調整し、発電機1の界磁コイルに所
望の界磁電流Ifcとして供給する。そして、ステップS
32に戻って、上述同様のステップS32〜ステップS
38の動作を繰り返してバッテリ2の端子電圧Vbが目標
電圧Vregになるように発電機1の発電出力を制御する。
以上が図6に示す時刻t0〜t1における定常状態での制御
動作である。
【0057】次に、いま時刻t1でスイッチ4がオンされ
て電気負荷3が投入され、図6Aに示すように、電気負
荷量ELが大きさE1からE2へ急増したとすると、バッテ
リ2の端子電圧Vbは図6Bに示すように、目標電圧Vreg
以下に低下し、この端子電圧VbがステップS33で検出
され、ステップS34では低下した端子電圧Vbに応じて
電圧偏差ΔVが演算される。そして、ステップS35で
比較部22によりΔVが0より大きいか否か、つまりΔ
Vの正負を判定する。
【0058】このとき電気負荷量ELの急増によりバッ
テリ2の端子電圧Vbが低下しているので、今回は電圧偏
差ΔV>0と判定される。そこで、ステップS39に進
んで、目標発電電流演算部24Aで電圧偏差ΔVに基づ
いて目標発電電流Iaを、比例要素および微分要素を無効
として次式に従って演算して求める。
【0059】 Ia=Σ(Ki×ΔV) (3)
【0060】そして、、ステップS37において、上述
同様に界磁電流演算部25で入力された目標発電電流Ia
とエンジン回転数検出手段30からのエンジン回転数Ne
に基づいて界磁電流Ifを演算し、ステップS38におい
て、この界磁電流Ifのデューティを界磁電流出力制御部
26で調整し、発電機1の界磁コイルに所望の界磁電流
Ifcとして供給する。以降、ステップS32に戻って、
電圧偏差がΔV≦0まで上述同様のステップS32〜ス
テップS35、ステップS39、ステップS37、ステ
ップS38の動作を繰り返す。以上が図6に示す時刻t1
〜t3における過渡状態での制御動作である。
【0061】これにより、時刻t1で急増した電気負荷量
ELに対し、バッテリ2の端子電圧Vbが低下し、正の電
圧偏差ΔVが発生しても、この電圧偏差ΔVは、図6B
に示すように、時刻t1〜t3の間経過時間tiかけて最大値
から徐々に零に向かって減少していき、目標発電電流I
aは積分要素の時定数を掛けて増加していく。
【0062】これに伴って界磁電流Ifも、図6Cに示す
ように徐々に上昇する。従って、界磁電流If(=Ifc)
の増加速度が緩慢化され、電気負荷量ELが急増しても
エンジンの負担が急激に増大することがないように発電
機1の発電出力が漸増制御される。よって、エンジン回
転数Neも図6Dに示すように、時刻t1では例えば700
rpm程度であったが、時刻t2では例えば650rpm程度と
それほど低下せず、エンジン回転の不安定(変動)等が
最小限に抑えられる。
【0063】なお、電気負荷量ELの急増時発電機1の
発電出力が漸増する経過時間tiは、ISCによる空気量
補正の効果がエンジントルクに挙動して現れるまでの遅
れ時間に起因するエンジン回転数の低下を相殺するよう
設定することで、アイドル回転数の変動を最小限に抑え
ることができる。
【0064】このように本実施例では、電気負荷量が急
増しても発電機の発電出力を漸増制御してエンジンの負
担の急激な増大を抑制し、特にエンジンの回転トルクが
小さい状態、つまりアイドル状態におけるエンジン回転
の不安定(変動)やエンジンストールを未然に防止する
ことができ、しかもPID制御で使用される定数を車両
の種類に応じて容易に設定できるので、各種の車両に対
する整合性が向上する。
【0065】
【発明の効果】以上のように、請求項1記載の発明によ
れば、定常状態の目標電圧と電源電圧とを比較する比較
手段と、電気負荷の負荷量が急増したときに定常状態の
目標電圧を比較手段からの電圧偏差に応じて低い値に一
時的に変更し、この低い値から徐々に元の定常状態の目
標電圧に上昇させる第1の制御手段と、この第1の制御
手段の出力に基づいて発電機を制御する第2の制御手段
とを備えたので、電気負荷の負荷量が急増しても発電機
の発電出力を漸増制御してエンジンの負担の急激な増大
を抑制し、特にアイドル状態のようにエンジンの回転ト
ルクが小さい状態の場合等におけるエンジン回転の不安
定(変動)やエンジンストール等を未然に防止すること
ができるという効果がある。
【0066】また、請求項2記載の発明によれば、定常
状態の目標電圧と電源電圧とを比較する比較手段と、電
気負荷の負荷量が急増したときに比較手段からの電圧偏
差をろ波し、この電圧偏差に基づいて電源電圧を徐々に
元の定常状態の目標電圧に上昇させる第1の制御手段
と、この第1の制御手段の出力に基づいて発電機を制御
する第2の制御手段とを備えたので、電気負荷の負荷量
が急増しても発電機の発電出力を漸増制御してエンジン
の負担の急激な増大を抑制し、特にアイドル状態のよう
にエンジンの回転トルクが小さい状態の場合等における
エンジン回転の不安定(変動)やエンジンストール等を
未然に防止することができ、しかも、比較手段の出力で
ある電圧偏差をろ波しているため、この電圧偏差に含ま
れるリップルやノイズ等による変動成分を吸収してより
精度の高い制御が可能になるという効果がある。
【0067】さらに、請求項3記載の発明によれば、定
常状態の目標電圧と電源電圧とを比較する比較手段と、
電気負荷の負荷量が急増したときに比較手段からの電圧
偏差を積分し、この電圧偏差に基づいて電源電圧を徐々
に元の定常状態の目標電圧に上昇させる第1の制御手段
と、この第1の制御手段の出力に基づいて発電機を制御
する第2の制御手段とを備えたので、電気負荷の負荷量
が急増しても発電機の発電出力を漸増制御してエンジン
の負担の急激な増大を抑制し、特にアイドル状態のよう
にエンジンの回転トルクが小さい状態の場合等における
エンジン回転の不安定(変動)やエンジンストール等を
未然に防止することができ、しかも、第1の制御手段で
使用される少なくとも積分定数を車両の種類に応じて容
易に設定できるため、各種の車両に対する整合性が向上
するという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る発電制御装置の一実施例を示す
構成図である。
【図2】この発明に係る発電制御装置の一実施例の動作
説明に供するためのフローチャートである。
【図3】この発明に係る発電制御装置の一実施例の動作
説明に供するためのタイムチャートである。
【図4】この発明に係る発電制御装置の他の実施例を示
す構成図である。
【図5】この発明に係る発電制御装置の他の実施例の動
作説明に供するためのフローチャートである。
【図6】この発明に係る発電制御装置の他の実施例およ
びさらに他の実施例の動作説明に供するためのタイムチ
ャートである。
【図7】この発明に係る発電制御装置のさらに他の実施
例を示す構成図である。
【図8】この発明に係る発電制御装置のさらに他の実施
例の動作説明に供するためのフローチャートである。
【図9】従来の発電制御装置を示す構成図である。
【図10】従来の発電制御装置の動作説明に供するため
のタイムチャートである。
【符号の説明】
1 発電機 2 バッテリ 3 電気負荷 20、20A、20B 制御装置 21 目標電圧設定部 22 比較部 23 タイマ制御部 24、24A 目標発電電流演算部 25 界磁電流演算部 26 界磁電流出力制御部 27 1次フィルタ制御部 30 エンジン回転数検出手段
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成6年6月16日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0003
【補正方法】変更
【補正内容】
【0003】2は発電機1の3相全波整流器13からの
直流電流によって充電されるバッテリ、3はスイッチ4
を介してバッテリ2に並列接続され、3相全波整流器1
3からの出力或はバッテリ2からの出力を電源として受
ける例えばカーエアコン、照明装置、音響機器等の電気
負荷であって、スイッチ4はこの電気負荷3を駆動/停
止するためのものである。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0005
【補正方法】変更
【補正内容】
【0005】6はキースイッチであって、このキースイ
ッチ6は一側が充電ランプ7を介して3相全波整流器1
4の出力側に接続され、他側がバッテリの正極に接続さ
れている。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0007
【補正方法】変更
【補正内容】
【0007】そして、発電機1の発電出力によりバッテ
の端子電圧Vbが目標電圧Vregに達すると、ツェナダ
イオード53がブレークダウンして導通し、これにより
トランジスタ55がオンし、トランジスタ57がオフと
なるので界磁コイル12に流れている界磁電流Ifが遮断
され、発電機1の発電出力が低下する。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【補正内容】
【0008】発電機1の発電出力が低下し、バッテリ1
2の端子電圧Vbが目標電圧Vregより低くなると、ツェナ
ダイオード53が不導通となり、トランジスタ55がオ
フとなるので、トランジスタ57が再びオンとなり、界
磁電流Ifが増加して発電機1の発電出力が上昇する。こ
のようなオン、オフ動作を繰り返すことによりバッテリ
2の端子電圧Vbは一定の値Vregに制御される。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0011
【補正方法】変更
【補正内容】
【0011】このとき、一般的には、エンジン制御装置
(図示せず)がエンジン回転数Neを元の回転数に回復
るためにアイドルスピードコントロール(ISC)等
の制御によって吸入空気量を増加させるが、実際にその
効果がエンジンの回転トルクとして現れるまでに遅れ時
間を要するため、時刻t2以降にエンジン回転数Neは回復
し始める。このとき、特に燃費向上のためアイドル回転
数を低く抑えている状態では時刻t2に達するまでにエン
ジン回転が不安定となり、場合によってはエンジンスト
ールに至ることがある。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0012
【補正方法】変更
【補正内容】
【0012】この発明はこのような問題点を解決するた
めになされたもので、電気負荷の負荷量の急増時にエン
ジンの負担が急激に増大することがないように発電機の
発電量を漸制御し、エンジン回転数の変動やエンジン
ストール等を未然に防止することができる発電制御装置
を得ることを目的とする。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0020
【補正方法】変更
【補正内容】
【0020】この制御装置20はバッテリ2の目標電圧
Vregを予め設定する目標電圧設定部21と、この目標電
圧設定部21からの目標電圧VregとラインL1を介して
検出されるバッテリ2の端子電圧Vbを比較して電圧偏
差ΔVを求める比較部22と、この比較部22からの電
圧偏差ΔVに基づいてタイマ(図示せず)を制御するタ
イマ制御部23と、このタイマ制御部23からの電圧偏
差ΔVに基づいて目標発電電流Iaを演算する目標発電電
流演算部24と、この目標発電電流演算部24からの目
標発電電流Iaに応じて界磁電流Ifを求める界磁電流演算
部25と、この界磁電流演算部25からの界磁電流Ifの
デューティを例えばPWM制御により調整し、ラインL
2を介して発電機1の界磁コイルに所望の界磁電流Ifc
として供給する界磁電流制御部26とを含む。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0031
【補正方法】変更
【補正内容】
【0031】但し、上記(1)において、Kは係数で
ある。ここで、上記(1)で再設定された目標電圧Vr
egは上記ステップS4で検出されたバッテリ2の端子電
圧Vbより僅かに高く、かつ定常状態の目標電圧V1より
低い値である。そして、ステップS15において、ステ
ップS14で設定された目標電圧Vregが定常状態の目標
電圧V1を越えているか否かを判定する。このときVreg
<V1であるため、ステップS8に進んで、上述同様
に、ステップS8で、電圧偏差ΔVに基づいて目標発電
電流Iaを演算する。
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0037
【補正方法】変更
【補正内容】
【0037】実施例2.図4はこの発明の他の実施例を
示す構成図であり、同図において、図1と対応する部分
には同一符号を付し、その詳細説明は省略する。図にお
いて、20Aはバッテリ2の端子電圧が目標電圧となる
ように発電機1の発電出力を制御する制御装置であっ
て、この制御装置20Aは上述した制御装置20と同様
に目標電圧設定部21、比較部22、目標発電電流演算
部24、界磁電流演算部25および界磁電流出力制御部
26を含む外に、比較部22と目標発電電流演算部24
の間に設けられた1次フィルタ(図示せず)内蔵の1次
フィルタ制御部27を含む。
【手続補正10】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0046
【補正方法】変更
【補正内容】
【0046】これにより、時刻t1で急増した電気負荷量
ELに対し、バッテリ2の端子電圧Vbが低下し、正の電
圧偏差ΔVが発生しても、この電圧偏差ΔVは1次フィ
ルタを通しているので、瞬時には最大値にならず、時刻
t1における1次フィルタ制御部27における計算上の電
圧偏差ΔVは図6Bの一点鎖線に示すように、時刻t1〜
t3の間経過時間tiかけて零から徐々に最大値に向かって
増加していく。
【手続補正11】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図3
【補正方法】変更
【補正内容】
【図3】
【手続補正12】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図6
【補正方法】変更
【補正内容】
【図6】

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 定常状態の目標電圧と電源電圧とを比較
    する比較手段と、 電気負荷の負荷量が急増したときに上記定常状態の目標
    電圧を上記比較手段からの電圧偏差に応じて低い値に一
    時的に変更し、該低い値から徐々に元の上記定常状態の
    目標電圧に上昇させる第1の制御手段と、 該第1の制御手段の出力に基づいて発電機を制御する第
    2の制御手段とを備えたことを特徴とする発電制御装
    置。
  2. 【請求項2】 定常状態の目標電圧と電源電圧とを比較
    する比較手段と、 電気負荷の負荷量が急増したときに上記比較手段からの
    電圧偏差をろ波し、該電圧偏差に基づいて上記電源電圧
    を徐々に元の上記定常状態の目標電圧に上昇させる第1
    の制御手段と、 該第1の制御手段の出力に基づいて発電機を制御する第
    2の制御手段とを備えたことを特徴とする発電制御装
    置。
  3. 【請求項3】 定常状態の目標電圧と電源電圧とを比較
    する比較手段と、 電気負荷の負荷量が急増したときに上記比較手段からの
    電圧偏差を積分し、該電圧偏差に基づいて上記電源電圧
    を徐々に元の上記定常状態の目標電圧に上昇させる第1
    の制御手段と、 該第1の制御手段の出力に基づいて発電機を制御する第
    2の制御手段とを備えたことを特徴とする発電制御装
    置。
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