JP3517344B2 - 遠方監視・制御装置及び情報対応警報予測表示方法 - Google Patents

遠方監視・制御装置及び情報対応警報予測表示方法

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JP3517344B2 JP01569798A JP1569798A JP3517344B2 JP 3517344 B2 JP3517344 B2 JP 3517344B2 JP 01569798 A JP01569798 A JP 01569798A JP 1569798 A JP1569798 A JP 1569798A JP 3517344 B2 JP3517344 B2 JP 3517344B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、親局装置と被制御
対象機器である子局装置とを持つ監視・制御装置並びに
子局装置の異常ポジションの予測警報表示を行う情報対
応警報予測表示方法に関する。
【0002】
【従来の技術】上下水設備あるいは利水・農水設備の遠
方監視制御システムは、通常子局から伝送される情報、
例えばある子局のポジション情報(例えばポンプの起動
/停止状態、配水池の流量、回路の状態等)に基づき、
操作卓やグラフィックパネル、簡易表示板において、運
転員に警報やフリッカー(点滅)表示で注意や喚起を促
している。運転員はポジション情報の種類や警報の種類
(例えばベル、ブザーチャイム等)やフリッカーの種類
(状態変化の立上がり/立下がりでフリッカーさせる
等)で緊急性の度合を確認し応動操作を行うのが一般的
であった。しかしながら従来の方式ではポジション毎に
警報やフリッカーの種類が固定されている為、ポジショ
ン情報の特異性、重要度、優先度、関連性に対応して警
報出力やフリッカー表示を変更し、運転員に緊急度を効
果的に知らしめる事ができず、その結果微細に渡る応動
操作ができない面があった。
【0003】ここで、特異性とは、子局から伝送される
情報が単なる状態信号や軽微な故障信号ではなく著しく
システムや子局、主機・主盤等に影響を与える度合のこ
と、重要度とは、子局から伝送される情報が緊急性が著
しく高く即応性を要求される度合のこと、優先度とは、
子局から伝送される複数の情報において信号の内容によ
り処理の優先順番をつけること、関連性とは、複数の子
局からの特定情報が関連し合い、目的とする貯水池又は
配水池等の制御結果が子局単独ではなく複数の子局情報
が有機的につながる事で1つの意味を持つこと、を指
す。
【0004】更に従来の装置では子局から伝送される計
測量の観測値がパラメータで設定した上限値/下限値を
オーバーした場合、運転員に対しては単なるオーバーフ
ロー情報として一定の警報フリッカー表示で知らしめる
のみであった為、前出のオーバーフロー率(変化率)に
相当する緊急度の把握が粗くなり、運転員は前出同様微
細に渡る応動操作が出来ないことがあった。
【0005】遠方監視・制御に関する他の従来例には、
特開平7−334234号、特開平7−250390号
がある。特開平7−334234号は、異常発生時に、
異常事象の診断を行う。診断には、異常原因の推定を行
うこと、異常事象の処理順序を優先度に応じて仕分けす
ることの、2つがある。優先度とは、警報に関する操作
の緊急性等によって決定する。特開平7−250390
号は、子局からのチャンネルを通じての受信中に、優先
度の高いチャンネルからの受信要求があった場合、それ
らを優先的に受信するようにしたものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術に記載し
た開示されている通りポジション情報の特異性、重要
性、優先度、関連性、計測データのオーバーフローに対
する警報表示に親局のグラフィックパネルなどの警報フ
リッカー表示装置は、固定の警報フリッカー方式で対応
していた為、その結果として運転員は子局情報の緊急
度、重要度の把握が粗くなり微細に渡る応動操作が出来
ないことがあった。
【0007】特開平7−334234号は、異常原因の
解析とその対処の仕方とに関するものであり、将来的に
波及するであろう異常波及の予測についての開示はな
い。特開平7−250390号は、チャンネルの優先選
択に関するものであり、表示に関するものではなく且つ
異常波及の予測の表示に関する開示はない。
【0008】本発明は上記問題点を解決し、運転員の応
動操作の精度を高めるべく、ポジション情報の重要度、
優先度、関連性に対応して次に発生するであろう特定ポ
ジションの異常を予測して表示させる表示方法及び遠方
監視・制御装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、監視・制御対
象機器につながる複数の子局と、各子局につながる親局
と、表示手段とを備えて、前記親局から子局を介して上
記監視・制御対象の監視・制御を行う遠方監視・制御装
置において、前記親局内には、前記子局からの受信デー
タの偏差を有し、前記複数の偏差と対応する時間聞隔を
有し、前記複数の偏差、前記時間間隔、その異常の及予
測対象及び表示形式を関連づけたテーブルと前記子局か
らの受信データに基ついて、前記複数の偏差及び時間間
隔に、対応する異常波及予測対象及び前記表示形式を上
記テーブルから読み出し、前記表示手段に前記異常波及
予測対象の前記表示形式に従って表示させる出力手段
と、を備えた遠方監視・制御装置を開示する。
【0010】更に本発明は、監視・制御対象機器につな
がる複数の子局と、各子局につながる親局と、表示手段
と、警報を発する警報手段を備えて、前記親局から子局
を介して上記監視・制御対象機器の監視・制御を行う遠
方監視・制御装置において、前記親局内には、前記子局
からの受信データの偏差を複数有し、前記複数の偏差と
対応する時問間隔を有し、前記複数の偏差、前記時間間
隔、その異常の波及予測対象、表示形式及び警報形式を
関づけたテーブルと、前記子局からの受信デ一タに某づ
いて、前記複数の偏差及び時間間隔に対応する異波及予
測対象、前記表示形式、前記警報形式を上記テーブルか
ら読み出し、前記表示手段に前記異常波及予測対象の前
記表示形式に従って表示させ、前記警報手段に前記異常
波及予測対象の前記警報形式に従って警報を出力させる
出力手段と、を備えた遠方監視・制御装置を開示する。
【0011】更に本発明は、監視・制御対象機器につな
がる複数の子局と、各子局につながる親局と、表示手段
とを備えて、前記親局から子局を介して上記監視・制御
対象機器の監視・制御を行う遠方監視・制御装置の異常
予測表示方法において、前記親局が、前記子局からの受
信データの偏差を複数有し、前記数の偏差と対応する時
間間隔を有し、前記複数の偏差、前記時間間隔、その異
常の波及予測対象び表示形、を関連づけたテーブルを有
し、前記子局からの受信データに基づいて、前記複数の
偏差及び時間間隔に対応する異常波及予測対象及び前記
表示形式を上記テーブルから読み出し、前記表示手段に
前記異常波及予測対象の前記表示形式に従って表示させ
る事を特徴とする異常予測表示方法を開示する。
【0012】
【0013】
【発明の実施の形態】本発明の実施の態様を図面を用い
て説明する。図1は、本発明のシステム構成の一例を示
したものであり、本システムは、システムバス5を介し
てグラフィックパネル2、計算機3、簡易表示盤4と親
局装置1が接続され、被制御対象機器である複数の各子
局装置19に接続されたポンプ、又はバルブ等の機器
(主機装置)20をNTT回線18を介して制御、監視
している。操作員が、計算機3のキーボード、又は机表
示部6のスイッチ等から主機装置20に対して、動作開
始命令や動作停止命令を入力すると、入力されたデータ
は入出力データ制御部10にて編集され、送受信制御部
16で子局伝送用フォーマットに変換され、モデム17
を経由して子局装置19に送出される。一方、子局装置
19から送られてくる主機装置20の動作状態即ちポン
プの起動/停止、配水池の流量、水位、バルブの動作状
態、子局装置19の異常情報(プロクラム異常やハード
異常)等、及びNTT回線18の異常(渋滞、回線断)
等のデータはモデム17より送受信制御部16に入力さ
れ監視制御部8より机表示部6、又は上位系機器制御部
9よりシステムバス5を経由してグラフィックパネル
2、計算機3、簡易表示盤4に表示される。操作員は、
この表示された内容即ち情報の緊急性、重要度等により
主機装置20のバルブ開閉等の人為による応動制御を実
施する。
【0014】本発明ではまず親局装置1内に、予測警報
表示処理部13と受信ポジション判別処理部14と受信
計測データ判別処理部15とより成る受信データ判別処
理部30を設けた。受信ポジション判別処理部14は、
子局19から伝送されてくるポジション情報の特異性、
重要性、優先度、関連性(これらを総称して広義の異常
と呼ぶ)を判断する。当処理部14において子局19か
ら送られてくる情報がパラメータテーブル12(これは
図2に示したテーブルそのもの)内に登録してあるポジ
ション該当か否か又は異常か否かを判別し、該当であれ
ば予測警報表示処理部13より表示警報出力パターン及
び該当警報周波数帯域を入出力データ制御部10→監視
制御部8経由で当該出力先2、3、4、6へ送り表示及
び警報を発声させる。ここで、図2のパラメータテーブ
ルとは、ポジション情報の特異性、重要性、優先度、関
連性等に応じて作られた異常予測パターンを、引き出す
ためのテーブルである。具体的には異常判定条件(内
容)に応じて異常予測パターンが事前に求められて格納
されており、この条件とパターン内容と組み合わせと
が、上記ポジション情報の特異性、重要性、優先度、関
連性等に応じて定められている。このテーブル内容は、
種々変更、加入、削除等が自在である。逆に、こうした
テーブルとして自在に設定可能であることが1つの特徴
である。例えばパソコン7等からのローディングによっ
て設定できる。一方上位系には、同様に入出力データ制
御部10→上位系機器制御部9経由で、グラフィックパ
ネル2、計算機3、簡易表示盤4などへ表示する。
【0015】ここで、図2のパラメータテーブルを説明
する。このテーブルは、異常内容と、各異常に伴う次に
起こると予測される予測異常と、を対応付けたパラメー
タテーブルであり、事前に人為的及び経験的(又は理論
的)に定めたものである。図2は、異常受信ポジション
が1〜4の4個の例であり、かかる4個の異常受信ポジ
ション1〜4に対して、n個Q11〜Q1nの異常受信デー
タパラメータ例(Q1)を示す。一方、右側に示したパ
ターン例(Q2)が、n個の異常受信データパラメータ
例(Q1)に対応して人為的に事前に定めた、異常予測
表示出力先、及び異常予測表示出力パターン(表示形
式)・警報出力パターンを示す。
【0016】パラメータ例(Q1)の見方は以下の通り
である。受信データはSSi、Wj、Pkの形式とし
た。ここで、SSiとはi番号のサブステーション(子
局)SSから送られてきたデータとの意味、WjとはS
Siのj番目のワード目のデータ(例えば1ワードのビ
ット数は16ビット)の意味,Pkとはj番目のワード
のkビット目のデータの意味である。従って、iが子局
番号、jがワードアドレス、kがポジション番号とな
る。更に、受信ポジション1〜4は、チャンネルCH1
〜CH4が対応する。
【0017】パラメータQ11〜Q1nは、受信ポジション
1〜4の中の異常受信ポジション例の組み合わせにより
定まる。例えば、 Q11…受信ポジション1のみの異常受信データであり、
受信ポジション2〜4は受信なしの例である。このよう
な異常か否かの判定は例えば状変による。状変とは、入
力ポジションデータが“1”から“0”、又は“0”か
ら“1”に変わることを指す。状変には、状変を行わせ
るような指令を行った時にそれに従って生ずる状変と、
機器等に異常が発生して起こる状変とがある。異常か否
かの判定の状変は後者である。ここで、受信ポジション
1は、SS1、W2、P3の例であり、子局番号1、ワ
ードアドレス2、ポジション3、のデータが“1”の状
態をQ11としている。この“1”が異常状態を示す。 Q13…受信ポジション1がSS1、W2、P3、受信ポ
ジション2がなし、受信ポジション3がSS3、W1、
P5、受信ポジション4がSS4、W2、P6の異常例
である。即ち、こうした3つの異常条件成立がQ13とな
る。
【0018】他のパターンQ12、Q14、等も同様の考え
方による。パターン例(Q2)の見方は以下の通りであ
る。パターン例(Q2)は、Q21〜Q24から成る。 Q21…机異常予測表示出力パターンであり、机6の表
示、画面への表示出力側である。 Q22…グラフィックパネル異常予測表示出力パターンで
あり、グラフィックパネルへ2の表示出力例である。 Q23…簡易表示盤異常予測表示出力パターンであり、簡
易表示盤4への表示出力例である。 Q24…異常を示す音声出力例であり、具体的にはスピー
カー6Aから流すべき警報音の周波数の選択例である。
警報の重要度や緊急性が高い場合には、高い周波数とな
るように設定してある。
【0019】A〜D…A〜Dの4つの異常予測表示パタ
ーン例であり、具体的には図3に示す通りである。受信
パラメータQ1の異常の出現の際に、異常となった自己
ポジションを含めて、追って異常発生が予想されると思
われるSSi、Wj、Pkに関して、ポジション番号k
の異常予測表示パターンとして、A〜Dの中の1つを選
択し設定してある。 Aパターン…ポジション番号kのデータが“0”で消灯
状態aであり、“0”から“1”になると、点滅状態b
を繰り返した後で点灯状態cにはいる。“1”から
“0”になると消灯状態dとなる。 Bパターン…Aパターンと異なる点は、“1”から
“0”になると、すぐに消灯状態dに入るのではなく、
一旦、点滅状態eになり、その後で消灯状態dに入る点
である。 Cパターン…Bパターンと異なる点は、“0”から
“1”になると、点滅状態bに入ることなく、直ちに点
灯状態cに入ることである。 Dパターン…Cパターンと異なる点は、“1”から
“0”になると、点滅状態eに入ることなく、直ちに消
灯状態dに入ることである。
【0020】A、B、C、Dパターンの注意点は以下の
通りである。(1)、位置q1は“0”から“1”への
状変(“1”から“0”への状変例もある)発生時点を
指す。(2)、位置q2は、点滅状態bの終了時、位置
3は点灯状態cの終了時、位置q4は点滅状態の終了時
を示す。(3)、位置q2及びq4は、運転員が決定す
る。即ち、点滅状態になっていることを目視で確認した
上で、点滅停止ボタンを押す。従って、点滅状態b、e
の区間は可変となる。
【0021】図2のパターンQ1とQ2との対応につい
て、Q11、Q12、Q1nの例で説明する。 Q11…受信ポ
ジション1での、SS1、W2、P3のみの異常受信に
より、Q21では、SS1、W2、P3に対してDパター
ン、Q22では、SS1、W2、P3に対してDパター
ン、Q23では、SS1、W2、P3にDパターンを表示
させて、予測される異常を知らせる。更にQ24として、
5KHzの警報音を選び、発声させる。ここで、Q21
22、Q23すべてを、異常受信データパターンSS1、
W2、P3と同じにしたのは、SS1、W2、P3に関
する異常が単独の場合、他に異常が波及することはない
とみているためである。またDパターンとは、点滅が点
灯の前後になく、おだやかな異常表示パターンである。
【0022】Q13…受信ポジション1でSS1、W2、
P3の異常有り、受信ポジション2で異常なし、受信ポ
ジション3でSS3、W1、P5の異常有り、受信ポジ
ションSS4、W2、P6の異常有り、の異常条件のも
とに、Q21ではSS1、W1、P5がAパターン、Q22
ではSS3、W1、P5がBパターン、Q23ではSS
3、W1、P5がCパターンなる表示をさせ且つ警報音
として7KHzを選び発声させる。Bパターンが強い警
告、Aパターンが最初に強い警告、Cパターンが最後に
強い警告例となる。強いとは点滅表示を云う。ここで、
3つの異常(SS1、W2、P3:SS3、W1、P
5:SS4、W2、P6)の中で、SS3、W1、P5
を異常予測例として表示させたのは、SS3、W1、P
5が次にくるであろう必然性の強い異常とみたこと、等
を判断基準とした。
【0023】Q1n…受信ポジション1、4で異常なし、
受信ポジション2のSS6、W9、P1で異常、受信ポ
ジション3のSS7、W1、P3で異常の条件成立で、
21ではSS4、W5、P6でBパターン、Q22ではS
S5、W6、P7がDパターン、Q23ではSS6、W
7、P8がAパターンによる異常予測表示、警報音とし
て20KHzを選び発声させる。ここで、パターンQ21
〜Q23として、それぞれ異なる対象(SS4、W5、P
6とSS5、W6、P7とSS6、W7、P8の3つ)
としたのは、表示個所(場所)毎に、異常予測対象を異
ならしめたためである。
【0024】更に、図2に関して、異常の移動を説明す
る。例えば、ある時点でQ11であったとし、その後でQ
13に移る例がある。小さな異常(Q11)が大きな異常
(Q13)へと規模拡大した場合等である。こうした場
合、Q11では、図2の右側に示すような異常予測がなさ
れて、Q21、Q22、Q23がいずれもSS1、W2、P3
に関してDパターンの表示を行うが、Q13では、図2の
右側に示すような異常予測がなされて、Q21、Q22、Q
23がいずれもSS3、W1、P5に関してA、B、Cな
るパターン表示へと変わる。こうした軽度から重度への
異常の他に、重度から軽度への異常や、単なる別の異常
への推移例もありうる。
【0025】図2は、状変による異常予測としたが、状
変ではなく偏差の大小による異常予測のパラメータテー
ブルの例もある。そのテーブル例を図4に示す。Q11
は、SS1、W3、V11のみの例、Q12ではSS1、W
3、V12、SS1、W2、V21の例を示す。他のパラメ
ータQ13〜Q1nも同様に種々の組み合わせをとる。ここ
で、V11、V12、V21が偏差が異常である例を示す。偏
差とは、今回観測値と前回観測値との差分であり、その
差分値が基準値V0よりも大きい時に異常としている。
例えば、V11が今回観測値であり、前回観測値V11′と
の差分ΔをΔ=V11−V11′とする時、Δが基準値Vth
よりもΔ>Vthで、V11を異常と判定する。尚、計測値
11は、ポジション位置毎の例もあり、そうでない例も
ある。
【0026】図4での出力パターン例Q2については、
図2と同様の考え方によるが、第1に、注意すべき点
は、受信データパラメータ例Q1が計測値であるのに対
し、Q2での出力点がポジション番号Piである点であ
る。これは、例えばQ11に関しての出力パラメータ例Q
2でのP3とは、Q11のV11となった計測機器や計測対象
がポジションとしてみた場合、P3であるとの定義によ
る。勿論、Q1nの例では、このポジション(V44)とQ
21、Q22、Q23の各ポジションとは必ずしも一致してい
ない例を示す。また、Q1n-1の例では、SS9、W1
0、P3とSS8、W9、V42との2つの異常組み合わ
せ例を示す。このように、図2との組み合わせパラメー
タの例もありうる。第2に、図4は、監視サイクル時間
として、Q11は5秒、Q12は10秒、…の如く設定して
いる。これによって、偏差対象の時間間隔を特定し、確
実に偏差を得る。
【0027】図5は単発対象の偏差の大小による異常予
測のパラメータテーブル例である。図4は複数対象の例
であった。偏差とは、今回観測値と前回観測値との差分
である。受信パラメータQ1はQ11〜Q1nのn個とし、
それぞれ、(SS1、W3、V1)、(SS2、W4、
2)、…(SS9、W7、Vn)なる単発受信データと
した。ここで、Vi(V1、V2、…Vn)が観測値を指
す。かかる観測値Viの偏差に対する基準値Jを与えて
おき、その大小により、出力表示パターン及び警報周波
数を選ぶようにテーブルを構成した。出力表示パターン
21、Q22、Q23それぞれに、基準値Jとの大小による
区分Q211、Q212、Q221、Q222、Q231、Q232の他
に、Jよりも大幅に偏差大の区分Q213、Q223、Q233
を与えている。更に、異常予測対象は、すべて受信パラ
メータのSSi、Wj、Vkに一致させている。これ
は、1個の対象の偏差のみに注目しているためである
が、不一致させる設定例も、対象によってはありうる。
【0028】図6は、図2に対応する処理フローを示
す。受信データを入力し(ステップS1)、受信計測デ
ータのポジション判別を行う(ステップS2)。これに
よって、SSi、Wj、Pkのi11kが特定される。
次にこの受信データが異常判別パラメータQ1の異常対
象ポジション番号に相当するか否か判定し(ステップS
3)、否であればステップS1に戻り、相当していれば、
ステップS4に移り、その時のポジション情報を識別す
る。ポジション状態とは、図4のQ11では1つのデータ
(SS1、W2、P3)、Q12では2つのデータ(SS
1、W2、P3:SS2、W8、P3)であり、ステッ
プS4ではそうしたデータの種別がQ11〜Q1nの中のど
れかに一致していることを確認する。ステップS5
は、そうしたデータの種別に対して、全異常成立として
いるか否かをチェックする。不成立であれば、ステップ
1に戻り、成立であればステップS6に移る。ステップ
6では、対応するパターンQ2をテーブルから取り出し
て表示すると共に、ステップS7ではテーブルから取り
出した警報周波数により音声を発する。
【0029】図7は図4に対応する処理フローを示す。
図6との違いのみを説明する。ステップS13はパラメー
タ該当を条件に、監視サイクルがパラメータ指定時間に
達したか否かをチェックし、ステップS15は達していれ
ば、判定対象の偏差を算出する。ステップS16は、全異
常条件を満足しているか否か判定し、満足していれば、
図4のテーブルの該当出力パターンQ1を選択する。こ
こで、全異常条件とは、Q11〜Q12のそれぞれのパラメ
ータが基準値Jよりも充分に大であるか否かである。
【0030】図8は、図5に対応する処理フローであ
る。ステップS24〜S26が、図5のQ211〜Q213の判定
フローを示している。実施の態様によれば親局装置内に
子局装置より受信するポジション情報の特異性等に基づ
く、パラメータに特定された異常を検出した場合や関連
する他ポジションとのアンド条件成立の異常を検出した
場合、その対応として前記特異性等で予測されたポジシ
ョン等についての警報表示パターンをテーブルから読み
出し、表示させた。更に、その表示パターンは、刻々変
化するポジションの内容と計測量観測値の変化に対応し
て変化し、運転員に緊急度の度合いを効果的に知らしめ
ることができる。更に、前記パラメータをPC等ローデ
ィングツールにより任意に変更可能とさせることにより
装置の汎用性を高め、柔軟なシステム構築に対応するこ
とができる。
【0031】尚、システム対象としては、浄水場、道路
管理、発電所、農業用水場、変電所、原子力プラント等
の各種の対象がありうる。また、表示デバイスとして、
机、グラフィックパネル、簡易表示盤の例としたがそれ
以外の例を否定するものでない。更に、表示パターンと
してA〜Dの4つとしたが、それ以外の各種のパターン
を採用してもよい。更に、特異性等の各種の判断パラメ
ータを採用したが、その中の1つ又は2つとかの例や、
それ以外の判断パラメータ例もありうる。
【0032】
【発明の効果】本発明によれば、遠方監視・制御システ
ムにあって、異常発生時に、その対応する、予測異常を
ポジション情報の重要度、優先度、関連性に対応して
示することができ、監視・制御が適格になった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の「情報対応警報予測表示装置」を実現
するための全体システム構成例図である。
【図2】受信データ内複数ポジションの状態変化と予測
表示出力対応パターン例図である。
【図3】表示出力パターン例を示す図である。
【図4】受信計測データ変化率と予測表示出力対応パタ
ーン1(アンド条件)を示す図である。
【図5】受信計測データ変化率と予測表示出力対応パタ
ーン2(偏差条件)を示す図である。
【図6】受信データ内複数ポジションの状態変化に対応
した予測表示出力フローチャート例図である。
【図7】複数の受信計測データ変化率に対応した予測表
示出力1フローチャート例図である。
【図8】受信計測データの変化率3パターンに対応した
予測表示出力2フローチャート例図である。
【符号の説明】
1 親局装置 2 グラフィックパネル 3 計算機 4 簡易表示盤 5 システムバス 6 机表示部 7 PC(パーソナルコンピュータ) 8 監視制御部 9 上位系機器制御部 10 入出力データ制御部 11 外部機器制御部 12 パラメータ 13 予測表示処理部 14 受信ポジション判別処理部 15 受信計測データ判別処理部 16 送受信制御部 17 モデム 18 NTT回線 19 子局 20 主機装置(被制御対象機器)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田平 光浩 茨城県日立市大みか町五丁目2番1号 株式会社日立製作所大みか工場内 (56)参考文献 特開 平9−305224(JP,A) 特開 平9−289693(JP,A) 特開 平8−339224(JP,A) 特開 平9−128670(JP,A) 特開 平8−154832(JP,A) 特開 平5−108979(JP,A) 特開 平6−99764(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G05B 23/00 - 23/02 G08B 23/00 - 31/00 H04Q 9/00

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 監視・制御対象機器につながる複数の子
    局と、各子局につながる親局と、表示手段とを備えて
    前記親局から子局を介して上記監視・制御対象機器の監
    視・制御を行う遠方監視・制御装置において、前記親局
    内には、前記子局からの受信データの偏差を複数有し
    前記複数の偏差と対応する時間間隔を有し、前記複数の
    偏差、前記時間間隔、その異常の波及予測対象及び表示
    形式、を関連づけたテーブルと、前記子局からの受信デ
    ータに基づいて、前記複数の偏差及び時間間隔に対応す
    る異常波及予測対象及び前記表示形式を上記テーブルか
    ら読み出し、前記表示手段に前記異常波及予測対象の前
    記表示形式に従って表示させる出力手段と、を備えた遠
    方監視・制御装置。
  2. 【請求項2】 監視・制御対象機器につながる複数の子
    局と、各子局につながる親局と、表示手段と、警報を発
    する警報手段を備えて、前記親局から子局を介して上記
    監視・制御対象機器の監視・制御を行う遠方監視・制御
    装置において、前記親局内には、前記子局からの受信デ
    ータの偏差を複数有し前記複数の偏差と対応する時間
    間隔を有し、前記複数の偏差、時間間隔、その異常の波
    及予測対象、表示形式及び警報形式を関連づけたテーブ
    ルと、前記子局からの受信データに基づいて、前記複数
    の偏差及び時間間隔に対応する異常波及予測対象、前記
    表示形式、前記警報形式を上記テーブルから読み出し、
    前記表示手段に前記異常波及予測対象の前記表示形式に
    従って表示させ、前記警報手段に前記異常波及予測対象
    の前記警報形式に従って警報を出力させる出力手段と、
    を備えた遠方監視・制御装置。
  3. 【請求項3】 上記テーブル内の表示形式とは複数の表
    示形式とし、出力手段にあっては、上記複数の表示形式
    に対応する表示手段を持つものとした請求項又は
    記載の遠方監視・制御装置。
  4. 【請求項4】 上記テーブル内の警報形式は、警報音声
    の周波数を異常波及予測対象又は複数の異常波及予測対
    毎に設定した形式とする請求項に記載の遠方監視・
    制御装置。
  5. 【請求項5】 上記テーブル内の表示形式とは、点滅・
    点灯・消灯の少なくとも1つを含む各種の組み合わせか
    ら成るものとした請求項又はに記載の遠方監視・制
    御装置。
  6. 【請求項6】 監視・制御対象機器につながる複数の子
    局と、各子局につながる親局と、表示手段とを備えて、
    前記親局から子局を介して上記監視・制御対象機器の監
    視・制御を行う遠方監視・制御装置の異常予測表示方法
    において、前記親局が、前記子局からの受信データの偏
    差を複数有し、前記複数の偏差と対応する時間問隔を有
    し、前記複数の偏差、前記時間間隔、その異常の波及予
    測対象及び表示形式、を関連づけたテーブルを有し、前
    記子局からの受信データに基づいて、前記複数の偏差及
    び時間間隔に対応する異常波及予測対象及び前記及示形
    式を上記テーブルから読み出し、前記表示手段に前記異
    常波及予測対象の前記表示形式に従って表示させる事を
    特徴とする異常予測表示方法。
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