JPH06324100A - 電力用機器の運転保守支援システム - Google Patents

電力用機器の運転保守支援システム

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JPH06324100A
JPH06324100A JP5110649A JP11064993A JPH06324100A JP H06324100 A JPH06324100 A JP H06324100A JP 5110649 A JP5110649 A JP 5110649A JP 11064993 A JP11064993 A JP 11064993A JP H06324100 A JPH06324100 A JP H06324100A
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JP
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maintenance support
data
power equipment
fault
detection signal
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JP5110649A
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Shiro Maruyama
志郎 丸山
Takaaki Sakakibara
高明 榊原
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 単純な構成で、システム全体の設置スペース
を縮小可能な、電力用機器の運転保守支援システムを提
供する。 【構成】 電力用機器に取り付けられた保守支援検出手
段1からの検出信号と故障点標定検出手段2からの検出
信号との両方を同じ現場盤11によって受信する。現場
盤11によって、検出信号を処理し、計測値データおよ
び故障点データを求める。計測値データを保守支援処理
手段6に送ると共に、故障点データを監視制御処理手段
7に送る。保守支援処理手段6によって、計測値データ
から電力用機器の状態データを求める。監視制御処理手
段7によって、故障点データと制御データに基づき、制
御手段5を介して電力用機器を監視制御する。表示手段
8によって、状態データと故障点データを表示する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、発電所、変電所、ある
いは開閉所などの電気所に設備される各電力用機器の信
頼度確認と故障箇所の標定を行うために使用される運転
保守支援システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、変電所には、ガス絶縁開閉装置
などの高電圧主回路を入切するための電力用開閉器や、
変圧器、リアクトルなどの油入機器が設置されている。
このような電力用機器に対しては、信頼性の向上、保守
の簡素化、および事故の未然防止などが要求されている
ため、従来より、これらの要求を満たすことを目的とし
て、電力用機器の運転保守支援システムが提案されてい
る。
【0003】このような電力用機器の運転保守支援シス
テムの従来の一例を図4に示す。この図4に示す電力用
機器の運転保守支援システムは、複数の保守支援センサ
1、複数の故障点標定センサ2、複数の保守支援現場盤
3、複数の故障点標定現場盤4、複数の分散制御盤5、
保守支援CPU6、監視制御CPU7、および表示手段
8を備えている。
【0004】このうち、保守支援センサ1は、図示され
ていない電力用機器に、保守支援検出手段として取り付
けられている。この保守支援センサ1により、対応する
電力用機器における各種の物理量および化学量などの状
態量が検出される。なお、このような保守支援センサ1
による検出対象、すなわち監視項目としては、例えば、
監視対象である電力用機器がガス絶縁開閉装置である場
合、その計測データ自体が急激に変化しない準定常的な
状態量を検出することが考えられ、具体的には、コロナ
量、ガス水分量、ガス成分、ガス圧力、ガス温度、油
圧、分解ガス量、またはこれらの値の変動を検出するこ
とが考えられる。
【0005】そして、このような保守支援センサ1から
の検出信号は、対応する保守支援現場盤3に送られる。
この保守支援現場盤3には、複数の保守支援センサ1に
対応する個別のセンサ受信器(図示せず)が収納されて
おり、このセンサ受信器によって、対応する保守支援セ
ンサ1からの各検出信号が受信される。このようにして
受信された検出信号は、この保守支援現場盤3によって
処理され、計測値データが求められる。この場合、保守
支援現場盤3には予め管理値データが設定されており、
前述のようにして求められた計測値データはこの管理値
データと比較され、管理値逸脱などの判定が行われる。
【0006】また、複数の保守支援現場盤3は、光ケー
ブル9を介して、保守支援CPU6に接続されている。
この保守支援CPU6は、通常、電力用機器から離れた
位置に設けられた制御室内に設置されている。そして、
この保守支援CPU6において、保守支援現場盤3から
の計測値データに基づき、電力用機器の状態データが求
められる。さらに、保守支援CPU6は、通常、同様に
制御室内に設置された表示手段8に接続されており、こ
の表示手段8において、前述の状態データが表示され
る。
【0007】そしてまた、電力用機器は、図示していな
い保護リレー盤を介して、分散制御盤5と接続されてお
り、この分散制御盤5によって、各回線の切離し、投入
など、回線単位の制御が行われる。この分散制御盤5
は、光ケーブル9および制御用光LAN10を介して、
変電所全体の監視および制御を行う監視制御CPU7に
接続されている。この監視制御CPU7は、通常、前述
の保守支援CPU6と同様に、制御室内に設置されてい
る。
【0008】一方、故障点標定センサ2は、図示されて
いない電力用機器に、故障点標定検出手段として、前述
した保守支援センサ1とは別に取り付けられている。す
なわち、万一、電力用機器に地絡・短絡などの故障が発
生した場合には、故障点標定センサ2により、この故障
発生が検出される。なお、このような故障点標定センサ
2による検出対象、すなわち監視項目としては、通常時
と内部故障の発生時とで明確な差異を生じる状態量を検
出することが考えられるが、内部故障の発生を識別可能
な状態量であれば、前記保守支援センサ1の監視対象と
同様の、準定常的な状態量を検出することも可能であ
り、例えば、ガス圧力変動などを検出することが可能で
ある。
【0009】そして、このような複数の故障点標定セン
サ2からの検出信号は、対応する故障点標定現場盤4に
送られる。この故障点標定現場盤4には、複数の故障点
標定センサ2に対応する個別のセンサ受信器(図示せ
ず)が収納されており、このセンサ受信器によって、対
応する故障点標定センサ2からの各検出信号が受信され
る。このようにして受信された検出信号は、この故障点
標定現場盤4によって処理され、どの電力用機器のどの
部分に故障を生じたかという故障点データが求められ
る。また、複数の故障点標定現場盤4は、前述の分散制
御盤5と同様に、光ケーブル9を介して、前述の制御用
光LAN10に接続されており、さらに、この制御用光
LAN10を介して、前述の監視制御CPU7に接続さ
れている。
【0010】また、監視制御CPU7においては、分散
制御盤5からの監視制御系統の各種の制御データに加え
て、故障点標定現場盤4からの故障点データを取り込む
ことにより、変電所システムの正確かつ多様な状況が把
握され、これらの制御データおよび故障点データに基づ
いた、より複雑できめ細かな制御が行われるようになっ
ており、例えば、自動切離しや自動復旧操作が行われ
る。さらに、監視制御CPU7は、前述の保守支援CP
U6と同様に、表示手段8に接続されており、この表示
手段8において、前述の故障点データが表示される。
【0011】以上述べたような運転保守支援システムに
期待される効果について、図5を参照して具体的に説明
する。図5は、縦軸を電力用機器の潜在的特性L、横軸
を経過時間tとした場合の、潜在的劣化故障モデルを示
すモデル図である。潜在的特性Lは、経過時間tが進む
に連れて、初期レベルsからパラメータ検出レベルaに
低下し、続いて、機能不十分レベルeに低下し、その
後、危険レベルfを通過して事故に至る。また、事故に
至るまでの経過時間tは、3つの時間領域に分けられ
る。すなわち、図中左側から順に、初期レベルsからパ
ラメータ検出レベルaに至る劣化開始領域A、パラメー
タ検出レベルaから機能不十分レベルeに至る警告領域
B、機能不十分レベルeから事故に至る事故現象化領域
Cである。
【0012】図から明らかなように、事故として現象化
する過程において、潜在的特性Lの劣化は、危険レベル
fに至ると加速度的に進展し、時間的な裕度もなく事故
現象いに至る。そのため、仮に機能不十分レベルeから
事故に至る事故現象化領域Cで異常を発見しても、手遅
れになる可能性がある。一般的に種々の異常は、物理現
象的に長時間かけて進展するため、事故現象化領域Cの
前の時間領域つまり警告領域Bで異常を発見することが
望ましい。
【0013】このように、運転保守支援システムに期待
される効果に対して、図4に示すような運転保守支援シ
ステムにおいては、保守支援CPU6からの計測データ
を、表示手段8によって定期的あるいは連続的に表示
し、これを監視することにより、図5の警告領域Bの段
階で機器の異常を容易に発見できる。したがって、電力
用機器に事故が発生する前に機器を停止させ、事故を未
然に防止することができる。しかも、自発的に機器を停
止させるため、1次被害や2次被害などの、事故拡大現
象が発生することがない。さらに、修復箇所も必要最小
限の範囲に抑えることができ、かつ、修復余裕時間を十
分に確保できる。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】ところで、以上のよう
な従来の運転保守支援システムには、次のような欠点が
ある。すなわち、まず、電力用機器の近傍に、保守支援
現場盤3、故障点標定現場盤4、および分散制御盤5と
いう3種類もの現場盤を個別に設ける必要があるため、
電力用機器の近傍の構成が複雑化し、システム全体の設
置スペースが拡大するという欠点がある。
【0015】また、前述のガス圧力変動などの準定常的
な状態量の検出信号は、計測値データを求めるための検
出信号として使用することができると同時に、故障点デ
ータを求めるための検出信号として使用することが可能
であるため、このような利用性の高い状態量の検出信号
については、保守支援現場盤3と故障点標定現場盤4の
両方で効率よく利用できることが望ましい。しかしなが
ら、図4に示したような従来の構成においては、保守支
援センサ1による検出信号は保守支援現場盤3のみに送
られ、故障点標定センサ2による検出信号は故障点標定
現場盤4のみに送られるため、これらの検出信号を効率
よく利用することは不可能である。
【0016】本発明は、以上のような従来技術の問題点
を解決するために提案されたものであり、その目的は、
単純な構成で、システム全体の設置スペースを縮小可能
な、電力用機器の運転保守支援システムを提供すること
である。また、保守支援検出手段または故障点標定検出
手段による検出信号を効率よく利用可能とすることも目
的の一つである。
【0017】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の電力用
機器の運転保守支援システムは、電力用機器の信頼度確
認と故障箇所の標定を行うために使用される電力用機器
の運転保守支援システムにおいて、保守支援検出手段、
故障点標定検出手段、現場盤、保守支援処理手段、制御
手段、監視制御処理手段、および表示手段を有するもの
であり、特に、前記保守支援検出手段および前記故障点
標定検出手段の両方を、一つの現場盤に接続したことを
特徴としている。
【0018】すなわち、まず、保守支援検出手段は、前
記電力用機器に取り付けられ、この電力用機器の状態量
を検出し、この検出値を保守支援検出信号として出力す
る。手段であり、故障点標定検出手段は、前記電力用機
器に取り付けられ、この電力用機器の内部故障に伴う状
態量を検出し、この検出値を故障点標定検出信号として
出力する手段である。そして、現場盤は、前記保守支援
検出手段および前記故障点標定検出手段の両方に接続さ
れ、前記保守支援検出信号または前記故障点標定検出信
号を処理して、計測値データおよび故障点データを求め
るように構成される。また、保守支援処理手段は、前記
現場盤に接続され、前記計測値データから前記電力用機
器の状態データを求める手段であり、制御手段は、前記
電力用機器の動作制御を行い、この制御内容を制御デー
タとして出力する手段である。さらに、監視制御処理手
段は、前記現場盤に接続され、前記故障点データおよび
前記制御データに基づき、前記制御手段を介して前記電
力用機器を監視制御する手段であり、表示手段は、前記
保守支援処理手段および前記監視制御手段の両方に接続
され、前記状態データおよび前記故障点データを表示す
る手段である。
【0019】一方、請求項2に記載の電力用機器の運転
保守支援システムは、前述のような請求項1の構成にお
いて、特に、前記故障点標定検出手段が、準定常的な状
態量を検出するように構成されたことを特徴としてい
る。また、請求項3に記載の電力用機器の運転保守支援
システムは、請求項2の構成において、特に、前記故障
点標定検出手段が、準定常的な圧力変動を検出するガス
圧力センサであることを特徴としている。
【0020】
【作用】以上のような構成を有する本発明の作用は次の
通りである。すなわち、請求項1に記載の電力用機器の
運転保守支援システムにおいては、保守支援検出手段か
らの検出信号と障点標定検出手段からの検出信号との両
方を、同じ現場盤に送り、この現場盤によって検出信号
を処理して、計測値データおよび故障点データを求め、
保守支援CPUなどの保守支援処理手段と監視制御CP
Uなどの監視制御処理手段とに、状態データと故障点デ
ータをそれぞれ送ることができる。このように、電力用
機器の近傍に、保守支援現場盤と故障点標定現場盤とを
個別に設ける代わりに、これらの機能を組み込んだ複合
的な現場盤を使用しているため、電力用機器の近傍の構
成を簡略化し、システム全体の設置スペースを縮小する
ことができる。
【0021】一方、請求項2または請求項3に記載の電
力用機器の運転保守支援システムにおいては、前述のよ
うな作用に加えて、特に、故障点標定検出手段が、ガス
圧力変動などの準定常的な状態量を検出するように構成
されていることにより、この故障点標定検出手段によっ
て検出される故障点標定検出信号から、故障点データお
よび計測値データの両方を求めることができる。したが
って、故障点標定検出信号を効率よく利用することがで
きる。
【0022】
【実施例】以下には、本発明による電力用機器の運転保
守支援システムの一実施例について、図1〜図3を参照
して具体的に説明する。ここで、図1は、運転保守支援
システム全体の構成を示すブロック図、図2は、図1の
運転保守支援システムにおける故障点標定・保守支援現
場盤の構成を示すブロック図、図3は、図1の運転保守
支援システムにおける故障点標定・保守支援現場盤のデ
ータ伝送処理装置の処理ルーチンを示すフローチャート
である。
【0023】まず、図1に示すように、本実施例におい
ては、個別の故障点標定現場盤4と分散制御盤5の代わ
りに、これらの機能を組み込んだ故障点標定・保守支援
現場盤11が設けられており、この故障点標定・保守支
援現場盤11が本発明における現場盤に相当する。この
複数の故障点標定・保守支援現場盤11の各々に、図示
されていない電力用機器に取り付けられた複数の保守支
援センサ(保守支援検出手段)1と複数の故障点標定セ
ンサ(故障点標定検出手段)2がそれぞれ接続されてお
り、故障点標定・保守支援現場盤11は、これらのセン
サ1,2からの検出信号を受け取り、計測値データおよ
び故障点データを求めるように構成されている。
【0024】また、この故障点標定・保守支援現場盤1
1は、光ケーブル9を介して、保守支援CPU(保守支
援処理手段)6に接続されており、求めた計測値データ
の比較・判定後、この計測値データを保守支援CPU6
に伝送するように構成されている。そしてまた、この故
障点標定・保守支援現場盤11は、光ケーブル9および
制御用光LAN10を介して、変電所全体の監視および
制御を行う監視制御CPU(監視制御処理手段)7に接
続されており、求めた故障点データをこの監視制御CP
U7に伝送するように構成されている。
【0025】続いて、この故障点標定・保守支援現場盤
11の詳細な構成について説明する。すなわち、図2に
示すように、保守支援センサ1と故障点標定センサ2と
は、ケーブル21を介して、故障点標定・保守支援現場
盤11内の第1受信ユニット22および第2受信ユニッ
ト23にそれぞれ接続されており、両方の受信ユニット
22,23が、データ伝送処理装置24に接続されてい
る。この場合、第1受信ユニット22は、保守支援セン
サ1からの検出信号を受信した場合に、この検出信号か
ら計測値データを求め、このデータをデータ伝送処理装
置24に送るように構成されている。また、第2受信ユ
ニット23は、故障点標定センサ2からの検出信号を受
信した場合に、この検出信号から故障点データを求め、
このデータをデータ伝送処理装置24に送るように構成
されている。さらに、データ伝送処理装置24は、第1
受信ユニット22からの計測値データを受信した場合に
は、この計測値データを、予め設定した管理値データと
比較・判定した後、光ケーブル9を介して保守支援CP
U6に伝送し、また、第2受信ユニット23からの故障
点データを受信した場合には、この故障点データを、光
ケーブル9および制御用光LAN10を介して、監視制
御CPU7に伝送するように構成されている。
【0026】なお、以上の部分以外の構成は、図4に示
した従来例と同様である。すなわち、電力用機器を回線
単位で制御する分散制御盤(制御手段)5は、光ケーブ
ル9および制御用光LAN10を介して、監視制御CP
U7に接続されている。そして、保守支援CPU6と監
視制御CPU7とは、表示手段8に接続されており、こ
の表示手段8において、計測値データおよび故障点デー
タが表示されるように構成されている。また、これらの
保守支援CPU6、監視制御CPU7、および表示手段
8は、電力用機器から離れた位置に設けられた制御室内
に設置されている。
【0027】次に、以上のような構成を有する本実施例
の運転保守支援システムにおいて、故障点標定・保守支
援現場盤11が保守支援センサ1と故障点標定センサ2
からの検出信号を受信した場合の処理ルーチンを説明す
る。
【0028】すなわち、まず、故障点標定・保守支援現
場盤11の第1受信ユニット22が、保守支援センサ1
からの検出信号をケーブル21を介して受信した場合に
は、第1受信ユニット22は、この検出信号から計測値
データを求め、このデータをデータ伝送処理装置24に
送る。また、第2受信ユニット23が、故障点標定セン
サ2からの検出信号をケーブル21を介して受信した場
合には、第2受信ユニット23は、この検出信号から故
障点データを求め、このデータをデータ伝送処理装置2
4に送る。
【0029】そして、データ伝送処理装置24は、この
ような第1、第2受信ユニット22,23からのデータ
を受信すると、図3に示すような処理ルーチンを実行す
る。すなわち、まず、データ伝送処理装置24は、ステ
ップ1において、第1受信ユニット22、第2受信ユニ
ット23からのデータを受信すると、続くステップ2に
おいて、受信したデータが故障点データであるか否かを
チェックする。
【0030】ステップ2において、故障点データである
と判断した場合には、ステップ3において、この故障点
データを故障点標定伝送用ファイルに保存し、続くステ
ップ4において、この故障点データを監視制御CPU7
に伝送する。これに対して、ステップ2において、故障
点データでないと判断した場合、すなわち、計測値デー
タであると判断した場合には、ステップ5において、こ
の計測値データを、予め設定した管理値データと比較・
判定し、この計測値データが、正常レベルにあるか否か
をチェックする。
【0031】ステップ5において、計測値データが正常
レベルにあると判断した場合には、続くステップ6にお
いて、この計測値データを保守支援伝送用ファイルに保
存する。これに対して、ステップ5において、計測値デ
ータが正常レベルにないと判断した場合、すなわち、計
測値データが機能不十分レベルにあると判断した場合に
は、ステップ7において、この計測値データを異常フラ
グと共に保守支援伝送用ファイルに保存する。
【0032】そして、ステップ6またはステップ7にお
いて、計測値データを保守支援伝送用ファイルに保存し
た後は、続くステップ8において、全ての計測値データ
が判定済みであるか否かをチェックする。このステップ
8において、全ての計測値データが判定済みであると判
断した場合には、続くステップ9において、計測値デー
タを保守支援CPU6に伝送する。これに対して、ステ
ップ8において、全ての計測値データが判定済みでない
と判断した場合には、ステップ5に戻って、判定の済ん
でいない計測値データを管理値データと比較・判定す
る。
【0033】データ伝送処理装置24は、以上のような
ステップ1〜ステップ4、およびステップ1〜ステップ
9の処理ルーチンを連続的に繰り返す。また、保守支援
CPU6、監視制御CPU7、および表示手段8の作用
は、従来と同様である。すなわち、保守支援CPU6
は、故障点標定・保守支援現場盤11のデータ伝送処理
装置24からの計測値データに基づき、電力用機器の状
態データを求める。また、監視制御CPU7は、分散制
御盤5からの監視制御系統の各種の制御データと、故障
点標定・保守支援現場盤11のデータ伝送処理装置24
からの故障点データを取り込むことにより、変電所シス
テムの正確かつ多様な状況を把握し、これらの制御デー
タおよび故障点データに基づいた、より複雑できめ細か
な制御を行う。そして、表示手段8は、保守支援CPU
6からの状態データと、監視制御CPU7からの故障点
データを表示する。
【0034】以上のように、本実施例は、電力用機器の
近傍に、保守支援現場盤3と故障点標定現場盤4とを個
別に設けていた従来の運転保守支援システムに比べて、
これらの機能を組み込んだ一つの故障点標定・保守支援
現場盤11を設ける構成であるため、従来に比べて、電
力用機器の近傍の構成を簡略化し、現場盤の設置スペー
スを縮小することができる。
【0035】なお、本発明は、前記実施例に限定される
ものではなく、例えば、前記実施例において、故障点標
定・保守支援現場盤11の具体的な構成や処理ルーチン
などは適宜変更可能である。また、本発明においては、
故障点標定センサとしてガス圧力センサなどの準定常的
な状態量を検出するセンサを使用し、このような故障点
標定センサからの検出信号から、故障点データおよび計
測値データの両方を求め、故障点データを監視制御CP
U7に伝送すると共に、計測値データを保守支援CPU
6に伝送するように構成することも可能である。このよ
うに構成した場合には、故障点標定センサからの検出信
号を効率よく利用することができる。
【0036】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
保守支援現場盤と故障点標定現場盤とを個別に設ける代
わりに、これらの機能を組み込んだ複合的な現場盤を使
用することにより、単純な構成で、システム全体の設置
スペースを縮小可能な、電力用機器の運転保守支援シス
テムを提供することができる。また、故障点標定検出手
段を、ガス圧力変動などの準定常的な状態量を検出する
ように構成した場合には、故障点標定検出手段による検
出信号を効率よく利用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による電力用機器の運転保守支援システ
ムの一実施例を示す図であり、特に、運転保守支援シス
テム全体の構成を示すブロック図。
【図2】図1の運転保守支援システムにおける故障点標
定・保守支援現場盤の構成を示すブロック図。
【図3】図1の運転保守支援システムにおける故障点標
定・保守支援現場盤のデータ伝送処理装置の処理ルーチ
ンを示すフローチャート。
【図4】従来の電力用機器の運転保守支援システムの一
例を示すブロック図。
【図5】縦軸を電力用機器の潜在的特性L、横軸を経過
時間tとした場合の、潜在的劣化故障モデルを示すモデ
ル図。
【符号の説明】
1…保守支援センサ 2…故障点標定センサ 3…保守支援現場盤 4…故障点標定現場盤 5…分散制御盤 6…保守支援CPU 7…監視制御CPU 8…表示手段 9…光ケーブル 10…制御用光LAN 11…故障点標定・保守支援現場盤

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電力用機器の信頼度確認と故障箇所の標
    定を行うために使用される電力用機器の運転保守支援シ
    ステムにおいて、 前記電力用機器に取り付けられ、この電力用機器の状態
    量を検出し、この検出値を保守支援検出信号として出力
    する保守支援検出手段と、 前記電力用機器に取り付けられ、この電力用機器の内部
    故障に伴う状態量を検出し、この検出値を故障点標定検
    出信号として出力する故障点標定検出手段と、 前記保守支援検出手段および前記故障点標定検出手段の
    両方に接続され、前記保守支援検出信号または前記故障
    点標定検出信号を処理して、計測値データおよび故障点
    データを求める現場盤と、 前記現場盤に接続され、前記計測値データから前記電力
    用機器の状態データを求める保守支援処理手段と、 前記電力用機器の動作制御を行い、この制御内容を制御
    データとして出力する制御手段と、 前記現場盤に接続され、前記故障点データおよび前記制
    御データに基づき、前記制御手段を介して前記電力用機
    器を監視制御する監視制御処理手段と、 前記保守支援処理手段および前記監視制御手段の両方に
    接続され、前記状態データおよび前記故障点データを表
    示する表示手段とを備えたことを特徴とする電力用機器
    の運転保守支援システム。
  2. 【請求項2】 前記故障点標定検出手段が、準定常的な
    状態量を検出するように構成されたことを特徴とする請
    求項1に記載の電力用機器の運転保守支援システム。
  3. 【請求項3】 前記故障点標定検出手段が、準定常的な
    圧力変動を検出するガス圧力センサであることを特徴と
    する請求項1に記載の電力用機器の運転保守支援システ
    ム。
JP5110649A 1993-05-12 1993-05-12 電力用機器の運転保守支援システム Pending JPH06324100A (ja)

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