JP3516522B2 - オレフィン重合触媒 - Google Patents
オレフィン重合触媒Info
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Description
それを用いたポリオレフィンの製造に関し、詳しくは、
特定の化合物を組み合わせたオレフィン重合触媒に関す
る。 【0002】 【従来技術】オレフィンの重合触媒として、共役π電子
を有する基、特にシクロペンタジエンおよびその誘導体
を配位子として有するメタロセン化合物と、トリアルキ
ルアルミニウムと水の反応で得られるアルキルアルミノ
キサンとを組合せたものが知られている。例えば、特開
昭58−19309号にはビスシクロペンタジエニルジ
ルコニウムジクロリドとメチルアルミノキサンを触媒と
するオレフィンの重合方法が開示されている。また特開
昭61−130314号、特開昭61−264010
号、特開平1−301704号および特開平2−413
03号公報にはアイソタクチックポリ−α−オレフィン
もしくはシンジオタクチックポリ−α−オレフィンの製
造方法及びこれらの立体規則性ポリ−α−オレフィンを
製造するための重合触媒が開示されている。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】メタロセン化合物とア
ルキルアルミノキサンとの組合せ触媒によるオレフィン
の重合方法は遷移金属当たりの重合活性が高いという特
徴があり、しかも得られるポリマーの立体規則性やタク
ティシティーが使用する遷移金属化合物の種類により選
択できるといった優れた方法であるが、得られる重合体
の粒度が小さく、しかも嵩比重が小さくて、重合スラリ
ーの性状が不良で重合熱が除去できないなど生産性が悪
いという問題があった。 【0004】これらの問題を解決するために遷移金属化
合物あるいはアルミノキサンを無機酸化物に担持した固
体触媒成分を使用した重合方法が提案されている。しか
しながら無機酸化物等の固体成分を担体とする触媒を用
いてオレフィンの重合を行って得られるポリオレフィン
中には当然使用した担体成分が含まれており、フィルム
やシートの透明性を低下させたり、物性を低下させると
いう問題があった。 【0005】一方担体としてポリオレフィン自体を用い
る方法も提案されているが、ポリオレフィンはそのまま
では反応性に乏しいため実質的に担体とは成りえず、得
られる重合体の粒度は小さく、嵩比重も小さいものしか
得られない。 【0006】 【課題を解決するための手段】本発明者らは上記問題を
解決し、アルミノキサンを均一に担持しているポリオレ
フィン担体の製造方法について鋭意検討し、Si−H結
合を有するアルケニルシランとオレフィンの共重合体を
使用すれば均一にアルミノキサンを担持させることがで
きることを見いだし本発明を完成した。 【0007】即ち、本発明は、少なくとも一つのSi−
H結合を有するアルケニルシランとオレフィンの共重合
体にアルミノキサン化合物を担持した固体触媒成分と、
下記一般式の〔1〕あるいは〔2〕(式中、AおよびB
はMと結合している窒素原子、酸素原子、珪素原子、燐
原子または硫黄原子を含む互いに同じか異なる配位子で
あり、A’およびB’はRで架橋された同じかまたは異
なる、Mと結合している窒素原子、酸素原子、燐原子ま
たは硫黄原子を含む配位子を、Rは2価の窒素原子、酸
素原子、珪素原子、燐原子または硫黄原子を含む残基ま
たは側鎖を有してもよい直鎖状飽和炭化水素残基または
その直鎖の炭素原子の一部または全部が珪素原子、ゲル
マニウム原子もしくは錫原子で置換されている残基を、
Mは周期律表第4族または第5族から選ばれる金属原子
を、そしてXはMと結合したハロゲン原子、炭素原子、
窒素原子、酸素原子、珪素原子、燐原子または硫黄原子
を含む配位子)で表される遷移金属化合物 【0008】 【化3】 【0009】 【化4】 からなるオレフィン重合用固体触媒である。 【0010】本発明においてアルケニルシランとしては
少なくとも一つのSi−H結合を有するものが好ましく
用いられ、例えば、下記一般式〔3〕で表される化合
物、 【0011】 【化5】 H2C=CH-(CH2)n -SiHp R3-p 〔3〕 【0012】(式中nは0〜12、pは1〜3、Rは炭
素数1 〜12の炭化水素残基。)が例示でき、具体的に
はビニルシラン、アリルシラン、ブテニルシラン、ペン
テニルシラン、あるいはこれらのモノマーの一部のSi
−H結合のHがクロルで置換された化合物などが例示で
きる。 【0013】またオレフィンとしては下記一般式〔4〕
で示される化合物、 【0014】 【化6】 H2C=CH-R 〔4〕 【0015】(式中Rは水素または炭素数1〜12の炭
化水素残基。) が例示でき、具体的にはエチレン、プロ
ピレン、ブテン-1、ペンテン-1、ヘキセン-1、2-メチル
ペンテン、ヘプテン-1、オクテン-1などのα−オレフィ
ンの他にスチレンまたはその誘導体も例示される。 【0016】本発明においてアルケニルシランとオレフ
ィンの共重合体を製造する方法については制限はなく、
不活性溶媒を使用する溶媒法の他に塊状重合法、気相重
合法も採用できる。 【0017】ここで重合するに用いる触媒としては、遷
移金属化合物と有機金属化合物からなる触媒が用いら
れ、遷移金属化合物としてはハロゲン化チタンが、有機
金属化合物としては有機アルミニウム化合物が好ましく
用いられる。 【0018】例えばZiegler-Natta Catalysts and Poly
merization by John Boor Jr(Academic Press),Journal
of Macromorecular Science Reviews in Macromolecul
ar Chemistry and Physics,C24(3) 355-385(1984) 、同
C25(1) 578-597(1985)) などの文献に種々の例が記載さ
れている。。 【0019】あるいは炭化水素溶剤に可溶な遷移金属触
媒とアルミノキサンからなる触媒を用いて重合すること
もできる。 【0020】共重合体の分子量としては特に制限はない
が、好ましい分子量としては135℃のテトラリン溶液
で測定した極限粘度が0.2〜10程度、特に好ましく
は0.5〜5.0程度である。またオレフィンが2種以
上混合したものでもよい。 【0021】ポリオレフィンに、アルケニルシランをグ
ラフト重合して得たグラフト共重合体も本発明の目的に
使用可能である。その場合、ポリオレフィンにアルケニ
ルシランをグラフトする方法としては特に制限はなく、
通常のグラフト共重合に用いる方法及び条件が利用でき
る。通常は、用いるポリオレフィンとアルケニルシラン
をパーオキサイドなどのラジカル開始剤の存在下に、ラ
ジカル開始剤の分解温度以上に加熱することで簡単にグ
ラフト共重合することができる。 【0022】本発明のSi−H結合と反応するアルミノ
キサン化合物はトリアルキルアルミニウムと水の反応で
得られるアルキルアルミノキサンであり、下記式〔5〕
あるいは〔6〕で表されるようなアルミニウム原子が酸
素原子で結合されている構造の化合物が例示できる(式
中Rは炭素数1〜3の炭化水素残基。)。 【0023】 【化7】 【0024】 【化8】 【0025】これらの中でも特にRがメチル基であるメ
チルアルミノキサンでが好ましく利用される。これらの
アルミノキサン化合物をSi−H結合を有するアルケニ
ルシランとオレフィンの共重合体に担持させる方法とし
ては特に制限はなく、例えば溶媒中で少なくとも一つの
Si−H結合を有するアルケニルシランとオレフィンの
共重合体にアルミノキサン化合物を接触させる方法等が
挙げられる。 【0026】本発明で使用される遷移金属化合物として
は上記式〔1〕、〔2〕で示された化合物が挙げられ
る。ここでAまたはBで表される配位子としてはCOR'、
NR'2、OR' 、OSiR'3、SiR'3 、GeR'3 、PR'2、POR'2 、
SR' 、SOR'、SO2R' (R'は水素または炭素数1から20
の炭化水素またはそれらの内のいくつかがヘテロ原子と
置換された残基)で表される遷移金属原子Mと結合して
いる配位子が例示される。これらは互いに同じでも異な
っていても良い。 【0027】A’またはB’で表される配位子としては
COR'、NR'2、OR' 、OSiR'3、SiR'3、GeR'3 、PR'2、PO
R'2 、SR' 、SOR'、SO2R' (R'は水素または炭素数1か
ら20の炭化水素またはそれらの内のいくつかがヘテロ
原子と置換された残基)で表される遷移金属原子Mと結
合している配位子が例示される。これらは互いに同じで
も異なっていても良い。ここでA’およびB’のR’が
Rにより架橋された構造を有するものである。 【0028】Rで表される2価の基としては-O- 、-S-
、-S-S- 、-SO-、-SO2- 、-CO-、-NR"- 、-PR"- 、-PO
R"-、-OSiR"2O- あるいは下記式〔7〕で表されるメチ
レン基またはそのメチレン基の炭素原子の一部または全
部が珪素原子、ゲルマニウム原子、もしくは錫原子で置
換されたシリレン基、ゲルミレン基、スタニレン基とな
っているものが例示される。 【0029】 【化9】 −(R"2C)n −(R"2Si)m−(R"2Ge)p−(R"2Sn)q− 〔7〕 【0030】(式中R"は水素原子または炭素原子数1な
いし20の炭化水素残基を表し2つのR"は同じでも異な
っていても良く、n、m、p、qは0ないし4の整数で
かつ次式1≦n+m+p+q≦4を満足させる整数を表
す。) 【0031】Xとしては弗素、塩素、臭素、沃素等のハ
ロゲン原子またはMに配位した窒素原子、酸素原子、珪
素原子、燐原子、硼素原子または硫黄原子を含む配位子
で、NR'"2 、OR'"、OCR'"2、OSiR'"3 、SiR'"3、Ge
R'"3、PR'"2 、POR'"2、SR'"、SOR'" 、SO2R'"、BR'"3
(R'" は水素または炭素数1から20の炭化水素または
それらのうちいくつかがヘテロ原子と置換された残基)
である。Xは相互に架橋されていてもよく、キレート型
の配位子も例示される。 【0032】本発明で使用される遷移金属Mとしては、
3族、4族、5族、6族、7族、8族、9族、10族、
11族の所謂dブロック遷移金属が挙げられる。 【0033】重合に際しては上記遷移金属化合物に対す
る担持されたアルミノキサン化合物の使用割合が1〜1
0000モル倍、通常10〜5000モル倍で使用され
る。 【0034】また重合に際し上記担持触媒に併用して有
機アルミニウム化合物を使用してもよい。有機アルミニ
ウム化合物としては炭素数1〜12のアルキル残基が2
〜3結合したトリアルキルアルミニム、ジアルキルアル
ミニウムハライドなどが利用できる。具体的にはトリメ
チルアルミニウム、トリエチルアルミニウム、トリ-n-
プロピルアルミニウム、トリイソプロピルアルミニウ
ム、トリブチルアルミニウム、トリイソブチルアルミニ
ウム、トリペンチルアルミニウム、トリヘキシルアルミ
ニウム、トリヘプチルアルミニウム、トリオクチルアル
ミニウム、トリデシルアルミニウム、イソプレニルアル
ミニウム、ジメチルアルミニウムハイドライド、ジエチ
ルアルミニウムハイドライド、ジプロピルアルミニウム
ハイドライド、ジイソプロピルアルミニウムハイドライ
ド、ジブチルアルミニウムハイドライド、ジブチルアル
ミニウムハイドライド、ジメチルアルミニウムクロライ
ド、ジエチルアルミニウムクロライド、ジプロピルアル
ミニウムクロライド、ジイソプロピルアルミニウムクロ
ライド、ジブチルアルミニウムクロライド、ジブチルア
ルミニウムクロライド等が挙げられる。 【0035】遷移金属化合物に対する有機金属化合物の
使用割合としては1〜100000モル倍、通常1〜5
000モル倍である。 【0036】この触媒成分を用いたオレフィンの重合条
件については特に制限はなく不活性媒体を用いる溶媒重
合法、或いは実質的に不活性媒体の存在しない塊状重合
法、気相重合法も利用できる。 【0037】また重合に用いられるオレフィンとしては
炭素数2〜25のオレフィンが例示され、具体的にはエ
チレン、プロピレン、ブテン-1、ペンテン-1、ヘキセン
-1、ヘプテン-1、オクテン-1、ノネン-1、デセン-1、ウ
ンデセン-1、ドデセン-1、トリデセン-1、テトラデセン
-1、ペンタデセン-1、ヘキサデセン-1、オクタデセン-1
などの直鎖オレフィンの他に3-メチルブテン-1、4-メチ
ルペンテン-1、4,4-ジメチルペンテン-1等の分岐オレフ
ィンやシクロペンテン、シクロオクテン、ノルボルネン
等の環状オレフィンが例示され、これらのオレフィンを
単独重合あるいは相互の混合オレフィンを共重合させる
ことができ、また必要に応じてジエンを共重合させるこ
ともできる。またさらに、この重合系ではスチレンのよ
うな芳香族オレフィンの重合も可能であり、芳香族オレ
フィン単独あるいは上記オレフィンとの共重合も行うこ
とができる。 【0038】重合温度および重合圧力としては、公知の
方法で用いられる一般的な条件が用いられ、重合温度と
しては−20〜150℃、重合圧力は常圧〜100kg
/cm2 で行うことができる。 【0039】 【実施例】以下に実施例を示しさらに本発明を説明す
る。 【0040】実施例1 直径12mmの鋼球9kgの入った内容積4リットルの
粉砕用ポットを4個装備した振動ミルを用意する。各ポ
ットに窒素雰囲気下で塩化マグネシウム300g、ジイ
ソブチルフタレート112mlおよび四塩化チタン60
mlを入れ、40時間粉砕した。こうして得た共粉砕物
300gを5リットルのフラスコに入れ、トルエン1.
5リットルを加え、110℃で30分間撹拌処理し、次
いで上澄液を除いた。固形分をn-ヘキサンで繰り返し洗
浄して遷移金属触媒スラリーを得た。一部をサンプリン
グしてチタン分を分析したところチタン分は2.2wt
%であった。 【0041】内容積5リットルのオートクレーブに窒素
雰囲気下トルエン40ml、上記遷移金属触媒30m
g、シクロヘキシルメチルジメトキシシラン0.1ml
およびトリエチルアルミニウム1.0mlを入れ、プロ
ピレン1.5kg、ビニルシラン35gを加え、水素
1.0Nリットル圧入した後、70℃で2時間重合し
た。重合後未反応のプロピレンをパージし、パウダーを
取り出し、濾過乾燥して510gのパウダーを得た。 【0042】135℃のテトラリン溶液で極限粘度 (以
下、ηと略記する。) を測定し、示差熱分析装置を用い
10℃/minで昇温或いは降温することで融点及び結
晶化温度を最大ピーク温度として測定したところ、得ら
れたパウダーは、ηが2.02dl/gであり、融点1
60℃、結晶化温度118℃である結晶性のプロピレン
共重合体であった。尚、元素分析によればビニルシラン
単位を0.91wt%含有しており、沸騰キシレンで1
2時間抽出しても抽出残分はなかった。 【0043】窒素置換した500mlの四つ口フラスコ
に、減圧下200℃で6時間乾燥した上記共重合体10
gを入れ、100mlのトルエンを加えて撹拌し、さら
にメチルアルミノキサン(東ソー・アクゾ製、重合度1
6.2)5gをトルエン100mlに溶解したのもを加
えて攪拌しながら80℃で2時間反応させた。ついで窒
素気流下で濾過し、次いで100mlのトルエンで5回
洗浄して過剰のメチルアルミノキサンを除去した。 【0044】次いで常法にしたがって合成したイソプロ
ピルシクロペンタジエニル-1- フルオレンをリチウム化
し、四塩化ジルコニウムと反応することで得たイソプロ
ピリデン(シクロペンタジエニル)(フルオレニル) ジ
ルコニウムジクロリド20mgを50mlのトルエンに
溶解し、アルミノキサンを担持した共重合体に加え室温
で2時間攪拌した。ついで窒素気流下で濾過し、さらに
100mlのトルエンで5回洗浄して過剰の触媒を除去
して担持触媒成分を得た。 【0045】こうして得た触媒0.5gとトリイソブチ
ルアルミニウム0.9gを5リットルのオートクレーブ
に入れプロピレン1.5kgを加えて60℃で2時間重
合し、未反応のプロピレンをパージしてポリマーを取り
出し乾燥して秤量したところ805gのポリマーを得
た。このポリマーの嵩比重は0.36g/mlであり、
重合器壁にはポリマーの付着はなかった。また13C−N
MRによればシンジオタクチックペンタッド分率は0.
83であり、ηは0.81dl/g、1,2,4-トリクロロ
ベンゼンを溶媒としてGPCで測定した重量平均分子量
と数平均分子量との比(以下、MW/MNと記す。)は
2.3であった。 【0046】実施例2 イソプロピリデン(シクロペンタジエニル)(フルオレ
ニル) ジルコニウムジクロリドの代わりにジメチルシリ
レン−ビス(2,4−シクロペンタジエニル)ジルコニ
ウムジクロリドを用いて実施例1と同様にしてプロピレ
ンの重合を行なった。未反応のプロピレンをパージして
ポリマーを濾過して取り出し、乾燥して秤量したところ
495gのポリマーを得た。このポリマーの嵩比重は
0.34g/mlであり、重合器壁にはポリマーの付着
はなかった。またポリマーのアイソタクチックペンタッ
ド分率は0.86であり、ηは0.92dl/g、MW
/MNは2.6であった。 【0047】実施例3 イソプロピリデン(シクロペンタジエニル−1−フルオ
レニル) ジルコニウムジクロリドの代わりにエチレンビ
ス(テトラヒドロインデニル) ジルコニウムジクロリド
を用いてトリイソブチルアルミニウムを用いなかった他
は実施例1と同様にしてプロピレンの重合を行なった。
未反応のプロピレンをパージしてポリマーを濾過して取
り出し、乾燥して秤量したところ38.4gのポリマー
を得た。このポリマーの嵩比重は0.31g/mlであ
り、重合器壁にはポリマーの付着はなかった。またアイ
ソタクチックペンタッド分率は0.69であり、ηは
0.42dl/g、MW/MNは2.2であった。 【0048】実施例4 ビニルシランに代えアリルシラン1gを用いた他は実施
例1と同様に重合してアリルシラン含量0.55wt%
のプロピレンの共重合体を製造した。共重合体のηは
1.95であり、融点158℃、結晶化温度115℃、
沸騰n-ヘプタンで6時間抽出した時の抽出残分はなかっ
た。 【0049】この共重合体を用いた他は実施例1と同様
にして固体触媒を合成し、プロピレンの重合を行ったと
ころ620gのポリマーを得た。このポリマーの嵩比重
は0.36g/mlであり、重合器壁にはポリマーの付
着はなかった。またシンジオタクチックペンタッド分率
は0.82であり、ηは0.81dl/g、MW/MN
は2.3であった。 【0050】比較例1 実施例1において、ビニルシランとプロピレンの共重合
体を用いることなく、メチルアルミノキサン35mgと
イソプロピリデン(シクロペンタジエニル−1−フルオ
レニル) ジルコニウムジクロリド1mgを担持触媒成分
の代わりに用いた他は実施例1と同様にしてプロピレン
の重合を行ったところ261gのポリマーガ得られた。
得られたポリマーは微粉で嵩比重0.09g/mlであ
り、重合器壁や攪拌羽根にポリマーの付着が見られた。 【0051】 【発明の効果】本発明の方法を実施することにより、安
価な触媒を用いて触媒当り高活性で嵩比重の高いポリオ
レフィンを得ることができ、工業的に価値がある。
である。
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】少なくとも一つのSi−H結合を有するア
ルケニルシランとオレフィンの共重合体にアルミノキサ
ン化合物を担持した固体触媒成分と、イソプロピリデン
(シクロペンタジエニル)(フルオレニル)ジルコニウ
ムジクロリド、ジメチルシリレン−ビス(2,4−シク
ロペンタジエニル)ジルコニウムジクロリドおよびエチ
レンビス(テトラヒドロインデニル)ジルコニウムジク
ロリドから選ばれる遷移金属化合物からなるオレフィン
重合用固体触媒。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15623795A JP3516522B2 (ja) | 1995-06-22 | 1995-06-22 | オレフィン重合触媒 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15623795A JP3516522B2 (ja) | 1995-06-22 | 1995-06-22 | オレフィン重合触媒 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH093116A JPH093116A (ja) | 1997-01-07 |
JP3516522B2 true JP3516522B2 (ja) | 2004-04-05 |
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ID=15623375
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP15623795A Expired - Lifetime JP3516522B2 (ja) | 1995-06-22 | 1995-06-22 | オレフィン重合触媒 |
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Families Citing this family (1)
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---|---|---|---|---|
JP4986308B2 (ja) * | 2010-04-27 | 2012-07-25 | 株式会社ソディック | ワイヤカット放電加工装置の自動結線装置 |
-
1995
- 1995-06-22 JP JP15623795A patent/JP3516522B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH093116A (ja) | 1997-01-07 |
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