JP3516458B2 - 電子装置の検査方法 - Google Patents

電子装置の検査方法

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JP3516458B2 JP17005492A JP17005492A JP3516458B2 JP 3516458 B2 JP3516458 B2 JP 3516458B2 JP 17005492 A JP17005492 A JP 17005492A JP 17005492 A JP17005492 A JP 17005492A JP 3516458 B2 JP3516458 B2 JP 3516458B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子装置を構成する複
数の集積回路の入出力端子の接続状態を検査する技術に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、集積回路には図7に示すようにデ
ータのパラレル入力端子PI及びパラレル出力端子PO
が設けられており、さらにマイクロコンピュータ又は他
のICとの間でシリアル通信を行うためのシリアルイン
タフェースSIFが設けられている。このシリアルイン
タフェースSIFにおいては、データのシリアル入力端
子SI、データのシリアル出力端子SO、通信用のクロ
ック端子SCK、及び通信相手の選択用としてのチップ
セレクト端子CSが設けられている。なお、実際の集積
回路では、パラレル入力端子PI及びパラレル出力端子
POはこのように規則的に配列されているとは限らない
し、集積回路によっては入出力を兼用する端子も存在す
る。また、パラレル入力端子PIを有しない集積回路も
ある。しかし、説明を簡単にするためこのように記載し
た。
【0003】このような構成の集積回路を複数接続する
場合、図8に示すように第1の集積回路ICAのパラレ
ル出力端子POを第2の集積回路ICBのパラレル入力
端子PIに接続すると共に、シリアルインタフェースS
IFのシリアル入力端子SI、シリアル出力端子SO及
びクロック端子SCKを各集積回路ICA及びICBに
対して共通に接続する。また、各集積回路ICA及びI
CBのチップセレクト端子CSは制御用のマイクロコン
ピュータ(以下、マイコンという)COMからそれぞれ
別々に接続され、通信する相手をチップセレクト端子C
Sで選択することにより、時分割通信を行うように構成
されている。
【0004】ところで、この種の集積回路を接続してデ
ータの送受信を行う場合、各集積回路のパラレル入力端
子PI、パラレル出力端子POがそれぞれ確実に接続さ
れているか否かを検査する必要がある。特に、限られた
面積の基板上に多数の集積回路を高密度で配置する場
合、配線処理が複雑になることにより、配線の接続状態
を確実に検査することが一段と困難化するという問題点
があった。
【0005】この問題点を解決するための一つの方法と
して、いわゆるバウンダリスキャン(Boundary
−Scan:以下、B/Sという)と呼ばれる検査方法
が考えられている(IEEE Std 1149.1−
1990)。すなわち、図9に示すようにこの種の集積
回路IC11は、データのパラレル入力端子PI及びパ
ラレル出力端子POとシリアル通信を行うためのシリア
ルインタフェースSIFとを有する構成に加えてB/S
用のテストインタフェースTIFを備えている。
【0006】このテストインタフェースTIFは外部か
らテストデータをシリアルで入力するテストシリアル入
力端子TSIと、入力されたテストデータをシリアルで
出力するテストシリアル出力端子TSOと、テストデー
タ処理用のクロックを入力するテストクロック入力端子
TCKと、集積回路IC11をテストモードに設定する
指令を入力するためのテストモードセレクト端子TMS
とを有する。
【0007】この集積回路IC11の内部は図10に示
すように、パラレル入力端子PI及び所定のデータ処理
を実行するファンクションロジックFLGの間に、パラ
レル入力端子PIの各入力端子PI1〜PI4に対応し
てB/SセルBC1〜BC4が設けられている。また、
パラレル出力端子PO及び所定のデータ処理を実行する
ファンクションロジックFLGの間に、パラレル出力端
子POの各出力端子PO5〜PO8に対応してB/Sセ
ルBC5〜BC8が設けられている。なお、テストクロ
ック入力端子TCK及びテストモードセレクト端子TM
Sは省略した。
【0008】図11はB/Sセルの構成の1例を示すブ
ロック図で、(a)は図10のB/SセルBC1〜BC
4に相当する入力セル、(b)は図10のB/SセルB
C5〜BC8に相当する出力セルである。図11(a)
において、入力端子PIi(図10ではiは1から4ま
での整数)から入力されたデータはファンクションロジ
ック(FLG)とマルチプレクサMUXの第1入力に送
出される。マルチプレクサMUXの第2入力には前段の
出力データ(このB/SセルがBC1に相当する場合は
テストシリアル入力端子TSIへの入力データ、BC2
〜BC4に相当する場合はそれぞれBC1〜BC3の出
力データ)が入力されている。そして、マルチプレクサ
MUXはテストモードに設定された時に入力端子PIi
からのデータを取り込んでDフリップフロップD−FF
に出力し、さらに「SHIFT DR」が入力された場
合には前段からのデータをDフリップフロップD−FF
に出力する。そして、この状態でDフリップフロップD
−FFにクロック信号CLOCK DRを送出すると、
DフリップフロップD−FFの出力が次段のB/Sセル
に転送される。
【0009】次に、図11(b)において、ファンクシ
ョンロジック(FLG)から入力されたデータはマルチ
プレクサMUXの第1入力に入力される。また、前段の
B/Sセルから入力されたデータはDフリップフロップ
D−FFを介してマルチプレクサMUXの第2入力に入
力される。マルチプレクサMUXはテストモードに設定
された時にDフリップフロップD−FFの出力を出力端
子POj(図10ではjは5から8までの整数)に送出
し、通常モードではファンクションロジック(FLG)
から入力されたデータを出力端子POjに送出する。D
フリップフロップD−FFの出力は次段(このB/Sセ
ルがBC8に相当する場合はテストシリアル出力端子T
SO、BC5〜BC7に相当する場合はB/SセルBC
6〜BC8)にも出力される。
【0010】なお、図示されていないが、図10の集積
回路IC11には「SHIFT DR」やクロック信号
CLOCK DRを発生して各B/Sセルに送出する回
路及び通常モード時にシリアルインタフェースSIFか
ら入力されたデータを処理してファンクションロジック
FLGのモード設定、パラメータ設定等を行う通常信号
処理回路が設けられている。
【0011】以上のように構成された集積回路IC11
はテストモード時に以下の各動作を行う。 (1)テストシリアル入力端子TSIから入力された4
ビットのシリアルデータをB/SセルBC1〜BC4に
一旦格納した後、クロック信号CLOCK DRに基づ
いてB/SセルBC5〜BC8に転送し、さらにテスト
シリアル出力端子TSOから出力する。 (2)入力端子PI1〜PI4をからパラレルに入力さ
れた4ビットのデータをB/SセルBC1〜BC4に一
旦格納した後、クロック信号CLOCK DRに基づい
てB/SセルBC5〜BC8に転送し、テストシリアル
出力端子TSOを介してシリアルデータとして出力す
る。 (3)テストシリアル入力端子TSIから入力された4
ビットのシリアルデータをB/SセルBC1〜BC4に
一旦格納した後、クロック信号CLOCK DRに基づ
いてB/SセルBC5〜BC8に転送し、さらにそれぞ
れ対応した出力端子PO5〜PO8からパラレルデータ
として出力する。
【0012】このように、テストインタフェースTIF
及びB/SセルBC1〜BC8を有する集積回路IC1
1と同様な構成の集積回路IC12〜IC14をそれぞ
れ図12に示すように接続し、第1の集積回路IC11
のテストシリアル入力端子TSIにテスト用の4ビット
のシリアルデータであるテストデータTDを入力する。
このテストデータTDは、図10に示されている集積回
路IC11のパラレル出力端子PO側に設けられたB/
SセルBC5〜BC8に格納され、さらにパラレル出力
端子POからそれぞれ続く第2の集積回路IC12の入
力端子PIに出力される。
【0013】第2の集積回路IC12のパラレル入力端
子PIに入力されたテストデータTDは、第2の集積回
路IC12のパラレル入力端子PIに対応して設けられ
たB/Sセル(図10のB/SセルBC1〜BC4と同
様)に格納され、さらに集積回路IC12のパラレル出
力端子POに対応したB/Sセル(図10のB/Sセル
BC5〜BC8と同様)に転送され、テストシリアル出
力端子TSOから出力される。以下、同様にして集積回
路IC13及びIC14においても、それぞれのテスト
シリアル入力端子TSI及びテストシリアル出力端子T
SOを介して入出力される。
【0014】このようにして集積回路IC11のパラレ
ル入力端子PI及び集積回路IC12のパラレル出力端
子PO間のパラレル信号線を介してテストデータTDが
出力されることにより、例えばテストデータTDとして
「1111」が入力された場合、集積回路IC11のパ
ラレル出力端子PO及び集積回路IC12のパラレル入
力端子PI間のパラレル信号線に断線又は接続不良等が
あれば、第2の集積回路IC12のテストシリアル出力
端子TSOから出力されるシリアルデータは、不良箇所
に対応したデータだけが「0」となり、例えば「101
1」等のようなデータとなって出力される。
【0015】したがって、この出力データに基づいて第
1の集積回路IC11及び第2の集積回路IC12の結
線状態を検査することができる。なお、実際の集積回路
では、例えば、IC11とIC13も接続されていた
り、IC12の出力がIC11に入力されている場合も
あるが、ここでは説明を簡単にするために、規則的に接
続されている場合を示した。
【0016】図13は従来の電子装置検査システムの構
成を示すブロック図である。ここで、図9及び図10と
の対応部分に同一の符号を付してある。カメラ一体型V
TR等の電子装置20は1つの基板上に2つの集積回路
IC21及びIC22が設けられており、集積回路IC
21のパラレル出力端子PO及び集積回路IC22のパ
ラレル入力端子PIがそれぞれ接続され、2個の集積回
路IC21及びIC22間でデータを送受するように構
成されている。また、集積回路IC21及びIC22の
それぞれのシリアルインタフェースSIFはセレクタ2
3、内部通信バス24を介してマイコンCOMに接続さ
れており、マイコンCOMと集積回路IC21、IC2
2間でシリアル通信を行うように構成されている。
【0017】以上のように構成された電子装置20にお
いて、セレクタ23には外部端子部25が接続されてお
り、そのセレクト端子SELが「H」レベルに制御され
たとき、セレクタ23は図13に破線で示すようにマイ
コンCOMから外部端子部25側に切り替わるように構
成されている。また、外部端子部25には第1の双方向
通信バス26を介して検査装置27が接続されており、
検査装置27が外部端子部25に対して各種制御データ
の送信を行い、かつ、外部端子部25を介して電子装置
20の内部通信バス24に対して直接テストデータの送
受信を行うように構成されている。
【0018】さらに、マイコンCOMには外部バスイン
タフェース28が接続されており、外部バスインタフェ
ース28には外部通信バス(第2の双方向通信バス)2
9を介して検査装置27が接続されている。外部通信バ
ス29は、従来、電子装置20のリモコン制御、集積回
路IC21及びIC22のモード設定、パラメータ設定
等に用いるデータの送受信に用いられていたもので、こ
こでは検査装置27がマイコンCOMにテストを行うこ
とを知らせるために用いている。この外部バスインタフ
ェース28及び外部通信バス29としては、例えば、本
出願人の提案したLANC(Local Applic
ation Control BusSystem:登
録商標)と呼ばれるものがある。LANCの詳細につい
ては、例えば、特開昭61−147687号公報に記載
されているので、ここでは説明しない。
【0019】図13において、検査装置27により外部
端子部25のセレクト端子SELが「H」レベルに制御
されたとき、セレクタ23は破線で示すようにマイコン
COMから外部端子部25側に切り替わる。この状態に
おいては、外部端子部25のテストシリアル出力端子T
SO、テストシリアル入力端子TSI及びテストクロッ
ク端子TCKが集積回路IC21及びIC22のそれぞ
れのシリアルインタフェースSIFのシリアル入力端子
SI、シリアル出力端子SO及びクロック入力端子SC
Kに接続される。
【0020】また、この時、外部端子部25のチップセ
レクト端子CSAは集積回路IC21のチップセレクト
端子CSに接続され、さらに外部端子部25のチップセ
レクト端子CSBは集積回路IC22のチップセレクト
端子CSに接続される。これら2つのチップセレクト端
子CSA及びCSBを用いて集積回路IC21及びIC
22を別々に動作させることにより、シリアルインタフ
ェースに接続される内部通信バス24において、集積回
路IC21及びIC22のそれぞれのシリアル出力端子
SOからのデータが同時に出力されないように構成され
ている。
【0021】ここで、外部端子部25のテストモードセ
レクト端子TMSは集積回路IC21及びIC22のテ
ストモードセレクト端子TMSに接続されており、テス
トモードセレクト端子TMSの論理レベルに応じて集積
回路IC21及びIC22をテストモードに設定するよ
うに構成されている。このテストモードにおいては、集
積回路IC21のシリアル入力端子SIに入力されたテ
ストデータはB/SセルBC1〜BC4(図示せず)か
らB/SセルBC5〜BC8に転送され、パラレル出力
端子POから集積回路IC22のパラレル入力端子PI
に送出される。そして、集積回路IC22のパラレル入
力端子PIに入力されたテストデータはB/SセルBC
1〜BC4からB/SセルBC5〜BC8(図示せず)
に転送され、シリアル出力端子SOから出力するように
構成されている。
【0022】この検査システムでは、集積回路IC21
及びIC22にテストインタフェースTIFを設けず、
シリアルインタフェースSIFからテストデータを入力
する。そのため、通常モード時にシリアルインタフェー
スSIFから入力されたデータを通常信号処理回路に送
出し、テストモード時にシリアルインタフェースSIF
から入力されたデータをB/Sセルに送出するためのス
イッチング回路が必要であるが、テストインタフェース
TIFが省略されているので、集積回路の構成が簡略化
されている。
【0023】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来の電子装置検査システムでは、外部の検査装置が検査
の対象である電子装置の内部通信バスに対して第1の双
方向通信バスにより直接テストデータの送受信を行うの
で、専用の外部端子部が必要であり、かつ、内部通信バ
スのプロトコルでデータの送受信を行わなければならな
い。また、電子装置が複数ある場合は、内部通信バスの
切替装置が必要となる。
【0024】さらに、外部の検査装置は外部通信バスに
よりマイコンに対してテストを行うことを通知し、マイ
コンが検査中に誤動作しないようにする必要があるの
で、外部通信バスのプロトコルでの送受信も行わなけれ
ばならない。本発明は、前記問題点を解決して、専用の
外部端子部及び通信バスの切替装置が不要であり、か
つ、内部通信バスのプロトコルによるデータの送受信が
不要な電子装置の検査方法を提供することを目的とす
る。
【0025】
【課題を解決するための手段】前記問題点を解決するた
めに、本発明は、マイクロコンピュータと上記マイクロ
コンピュータによって制御されることにより動作する複
数の集積回路とが内部通信バスを介してデータを送受信
しながら通常の動作を行う電子装置において、上記マイ
クロコンピュータの外部バスインターフェースに検査装
置を接続し、上記マイクロコンピュータに設けられたテ
ストモードセレクト端子を上記複数の集積回路に設けら
れた各テストモードセレクト端子に接続して、上記複数
の集積回路の入出力端子間の接続状態をバウンダリスキ
ャン方式を用いて検査する電子装置の検査方法であっ
て、上記検査装置は、上記外部バスインターフェースを
介して上記マイクロコンピュータに対してテストモード
の設定を指令するコマンド及びテストデータを送信し、
上記マイクロコンピュータは、上記コマンドにより通常
動作を停止してテストモードに設定されるとともに、上
記マイクロコンピュータに設けられたテストモードセレ
クト端子をアクティブにして上記複数の集積回路をテス
トモードに設定した後、上記マイクロコンピュータと上
記集積回路との間で上記内部通信バスを介して上記テス
トデータを送受信するものであって、上記マイクロコン
ピュータは、予め定められた第1の集積回路に上記テス
トデータを送信し、上記マイクロコンピュータは、上記
第1の集積回路に接続された第2の集積回路から上記テ
ストデータを受信し、記検査装置は、上記第2の集積
回路から受信した上記テストデータを検査することを特
徴としている。
【0026】また、本発明は、前記発明において、さら
にマイクロコンピュータが第2の集積回路から受信した
テストデータを検査装置に転送し、検査装置がマイクロ
コンピュータから転送されたテストデータを検査するよ
うに構成した。
【0027】
【作用】本発明によれば、以上のように電子装置の検査
方法を構成したので、外部の検査装置が電子装置に組み
込まれたマイコンを介して電子装置の検査を行うことが
できる。そのため、専用の外部端子部及び通信バスの切
替装置が不要になるので、検査装置の簡素化及び電子装
置の部品点数の削減ができる。
【0028】また、テストデータの検査を検査装置で行
うように構成したので、集積回路を変更した場合にも検
査装置が送信するコマンドやB/Sデータを変更するだ
けで対応することができる。
【0029】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
ながら詳細に説明する。図1は本発明の実施例における
電子装置検査システムの構成を示すブロック図である。
カメラ一体型VTR等の電子装置1は1つの基板上に複
数の集積回路が設けられており、ここではIC1〜IC
3のみ示してある。集積回路IC1のパラレル出力端子
PO及び集積回路IC2のパラレル入力端子PIが接続
され、集積回路IC2のパラレル出力端子PO及び集積
回路IC3のパラレル入力端子PIが接続されており、
これらのIC1〜IC3間でデータを送受信するように
構成されている。また、集積回路IC1〜IC3のそれ
ぞれのシリアルインタフェースSIFは内部通信バス2
を介してマイコンCOMに接続されており、マイコンC
OMと集積回路IC1〜IC3間でシリアル通信を行う
ように構成されている。
【0030】以上のように構成された電子装置1におい
て、マイコンCOMは外部バスインタフェース3及び外
部通信バス4を介して検査装置5に接続されている。外
部バスインタフェース3及び外部通信バス4は従来例に
おいて説明したLANC等、電子装置1のリモコン制
御、集積回路IC1〜IC3のモード設定、パラメータ
設定等に用いられているもので、ここでは検査装置5が
マイコンCOMにテストデータの送受信、コマンドの送
信等を行う。
【0031】図2は本発明の実施例において検査装置が
マイコンCOMに送出するデータの構成図であり、B/
Sデータを書き込む集積回路を指定するIC指定コマン
ド、集積回路のB/Sセルに書き込むB/Sデータのデ
ータ長、B/Sデータ及びB/Sモード設定コマンドか
ら構成されている。図3は本発明の実施例におけるマイ
コンのRAMの構成図であり、図2に示したB/Sモー
ド設定コマンド、B/Sデータ長及びIC指定コマンド
を格納するコマンドエリアCA、検査装置から入力され
集積回路へ出力されるB/Sデータを格納する出力デー
タエリアDA1及び集積回路から入力されたB/Sデー
タを格納する入力データエリアDA2を有する。
【0032】図4は本発明の実施例における検査手順の
フロー図、図5及び図6は図4の各ステップにおける集
積回路の状態を示す説明図である。ここで、図4の集積
回路IC1〜IC3のB/Sセルの配置は図1と同じで
ある。以下、図1〜図6を参照しながら、集積回路IC
1のパラレル出力端子POと集積回路IC2のパラレル
入力端子PIの接続状態、集積回路IC2のパラレル出
力端子POと集積回路IC3のパラレル入力端子PIの
接続状態を順次検査する場合の手順について説明する。
【0033】まず、検査装置5は外部通信バス4及び外
部バスインタフェース3を介してマイコンCOMをB/
Sモードにする。マイコンCOMはB/Sモードになる
と、通常動作を停止する。また、テストモードセレクト
端子TMSを「H」にして、集積回路IC1〜IC3を
テストモードに設定する。そして、B/Sモード設定コ
マンド待機状態となる。
【0034】次に、検査装置5はマイコンCOMに図2
に示したデータを送出する。マイコンCOMはデータを
受信すると、IC指定コマンド、B/Sデータ長及びB
/Sモード設定コマンドをRAMのコマンドエリアCA
に格納し、B/Sデータを出力データエリアDA1に格
納する(図4のステップS1)。ここでは、B/Sデー
タは集積回路IC1のパラレル出力端子POにテストデ
ータ「1111」を設定するためのデータP1 =「11
110000」であり、IC指定コマンドは集積回路I
C1を指定するコマンドであり、B/Sモード設定コマ
ンドは出力データエリアDA1に格納されたB/Sデー
タを集積回路に送出し、集積回路から読出されたデータ
を入力データエリアDA2に格納することを指令するコ
マンドである。この時、集積回路IC1〜IC3には通
常のモードにおいて格納されたデータが残っている(図
5(a)の*印)。
【0035】次に、マイコンCOMはコマンドエリアC
Aに格納したIC指定コマンドを読み、チップセレクト
端子CSAを「H」レベルとすることにより、集積回路
IC1を選択する。そして、RAMの出力データエリア
DA1からデータ「11110000」を読出し、集積
回路IC1のシリアル入力端子SIに送出する。この
時、集積回路IC1シリアル出力端子SOからデータ
「********」が読出され、マイコンCOMの入
力データエリアDA2に格納される(図4のステップS
2)。入力されたデータ「11110000」は図5
(b)に示すように、前半の4ビットであるテストデー
タ「1111」がパラレル出力端子POに接続されたB
/SセルBC8〜BC5に格納されるので、パラレル出
力端子POにテストデータ「1111」が現れる。後半
の4ビットのデータ「0000」はテストに使用しない
ので、これ以外の任意のパターンでよい。シリアル入力
端子SIへの送出が終わると、チップセレクト端子CS
Aを「L」レベルにする。チップセレクト端子CSAを
「L」レベルとすることによって集積回路IC1をホー
ルドモードに制御する。このモードでは集積回路IC1
の状態は変化せず、パラレル出力端子POのデータはテ
ストデータ「1111」を保持する。
【0036】次に、検査装置5はマイコンCOMに図2
に示したデータを送出する。マイコンCOMはデータを
受信すると、ステップS1と同様に各データをコマンド
エリアCAまたは出力データエリアDA1に格納する
(図4のステップS3)。ここでは、B/Sデータは集
積回路IC2のパラレル出力端子POにテストデータ
「1111」を設定するためのデータP2=「1111
0000」であり、IC指定コマンドは集積回路IC2
を指定するコマンドである。この時、テストデータP2
はステップS1で出力データエリアDA1に格納したテ
ストデータP1に上書きしてもよいし、出力データエリ
アDA1の別のアドレスに格納してもよい。本実施例で
は、RAMを節約するために上書きした。
【0037】次に、マイコンCOMはIC指定コマンド
を読み、チップセレクト端子CSBを「H」レベルとす
ることにより集積回路IC2を選択する。そして、集積
回路IC2のパラレル入力端子PIにおいて、集積回路
IC1のパラレル出力端子POのテストデータ「111
1」を捕捉する(図4のステップS4、図5(c))。
【0038】そして、集積回路IC2のシリアル入力端
子SIにデータ「11110000」を入力する。この
時、集積回路IC2のシリアル出力端子SOからデータ
「****1111」を読み出し、マイコンCOMの入
力データエリアDA2に格納する(図4のステップS
5、図6(a))。すなわち、このステップでは集積回
路IC1のパラレル出力端子POと集積回路IC2のパ
ラレル入力端子PIの接続状態を検査するデータP1の
読出しと集積回路IC2のパラレル出力端子POと集積
回路IC3のパラレル入力端子PIの接続状態を検査す
るデータP2の書込みが同時に行われる。次に、チップ
セレクト端子CSBを「L」レベルにすることによっ
て、集積回路IC2をホールドモードにする。
【0039】マイコンCOMの入力データエリアDA2
に格納されたデータ「****1111」の後半の4ビ
ットをステップS1でデータエリアに格納したデータ
「11110000」の前半の4ビットと比較すること
により、集積回路IC1のパラレル出力端子POと集積
回路IC2のパラレル入力端子PIの接続状態を検査す
る(図4のステップS6)。この比較はマイコンCOM
が行っても検査装置5が行ってもよいが、マイコンCO
Mで行うように構成すると集積回路の構成を変更した場
合にマイコンCOMのプログラムを変更しなければなら
ないのに対し、検査装置5で比較を行う場合は、入力デ
ータエリアDAの内容を外部バスインタフェース3を通
して検査装置5に読込むので、検査装置5のプログラム
を変更するだけで対応することができる。
【0040】次に、検査装置5はマイコンCOMに図2
に示したデータを送出する。マイコンCOMはデータを
受信すると、各データをコマンドエリアCA及び出力デ
ータエリアDA1に格納する(図4のステップS7)。
ここでは、B/Sデータは集積回路IC3のパラレル出
力端子POにテストデータ「1111」を設定するため
のデータP3=「11110000」であり、IC指定
コマンドは集積回路IC3を指定するコマンドである。
【0041】次に、マイコンCOMはIC指定コマンド
を読み、チップセレクト端子CSCを「H」レベルとす
ることにより集積回路IC3を選択する。そして、集積
回路IC3のパラレル入力端子PIにおいて、集積回路
IC2のパラレル出力端子POのテストデータ「111
1」を捕捉する(図4のステップS8、図6(b))。
【0042】そして、集積回路IC3のシリアル入力端
子SIにデータP3=「11110000」を入力す
る。この時、集積回路IC3のシリアル出力端子SOか
らデータ「****1111」を読み出し、マイコンC
OMの入力データエリアDA2に格納する(図4のステ
ップS9、図6(c))。すなわち、ここでもステップ
S5と同様に集積回路IC2のパラレル出力端子POと
集積回路IC3のパラレル入力端子PIの接続状態を検
査するデータP2の読み出しと集積回路IC2のパラレ
ル出力端子POと例えば集積回路IC4(図示せず)の
パラレル入力端子PIの接続状態を検査するデータP3
の書込みが同時に行われる。
【0043】マイコンCOMの入力データエリアDA2
に格納されたデータ「****1111」の後半の4ビ
ットをステップS3でデータエリアに格納したデータ
「11110000」の前半の4ビットと比較すること
により、集積回路IC2のパラレル出力端子POと集積
回路IC3のパラレル入力端子PIの接続状態を検査す
る(図4のステップS10)。
【0044】以下、IC4、IC5・・・と順次同様に
してテストを行う。そして、テストデータ「1111」
を用いたテストが終了したら、テストデータを「000
0」として上述のテストモードを繰り返す。この結果、
はじめに集積回路IC1〜IC3等に入力したテストデ
ータ「1111」及び「0000」と集積回路IC1〜
IC3等のシリアル出力端子SOから出力されたデータ
との比較結果を得ることができ、比較結果に差異があれ
ば、差異のデータに対応した信号線に結線不良等の異常
があることが分かる。
【0045】なお、本発明は前記実施例に限定されるも
のではなく、本発明の趣旨に基づき種々の変形が可能で
あり、それらを本発明の範囲から排除するものではな
い。例えば、検査装置からマイコンに対して、テストに
不要なデータ(ステップS2で集積回路から読出した
「********」等)をデータエリアに格納しない
ことを指令するB/Sモード設定コマンドを送出しても
よい。また、出力データエリアと入力データエリアを共
用してもよい。
【0046】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、本発明に
よれば以下に記載した効果を奏する。 (1)専用の外部端子部及び内部通信バスの切替装置が
不要になるので、検査装置の簡素化及び電子装置の部品
点数の削減ができる。 (2)検査装置から電子装置を見た場合、データのやり
取りはマイコンの仮想空間上のデータエリア(RAM)
に対して行うことになるので、電子装置内部の構造を意
識する必要がなくなる。 (3)検査装置は外部通信バスのプロトコルのみをサポ
ートすればよい。 (4)テストデータの検査を検査装置で行うように構成
したので、集積回路を変更した場合にも検査装置が送信
するコマンドやB/Sデータを変更するだけで対応する
ことができる。したがって、電子装置のマイコンのプロ
グラムを変更する必要がなくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例における電子装置検査システム
の構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の実施例において検査装置がマイコンC
OMに送出するデータの構成図である。
【図3】本発明の実施例におけるマイコンのRAMの構
成図である。
【図4】本発明の実施例における検査手順のフロー図で
ある。
【図5】図4の各ステップにおける集積回路の状態を示
す説明図である。
【図6】図4の各ステップにおける集積回路の状態を示
す説明図である。
【図7】集積回路の構成を示す説明図である。
【図8】複数の集積回路及びマイコンの接続状態を示す
接続図である。
【図9】従来のB/S用集積回路の構成を示す説明図で
ある。
【図10】従来のB/S用集積回路の内部構成を示す説
明図である。
【図11】従来のB/Sセルの構成を示すブロック図で
ある。
【図12】複数の集積回路に対してB/Sを行う場合の
説明図である。
【図13】従来の電子装置検査システムの構成を示すブ
ロック図である。
【符号の説明】
1 電子装置 2 内部通信バス 3 外部バスインタフェース 4 外部通信バス 5 検査装置 COM マイコン IC1〜IC3 集積回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 塩野 徹 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソ ニー株式会社内 (72)発明者 高田 信司 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソ ニー株式会社内 (56)参考文献 特開 平1−237472(JP,A) 特開 平1−263575(JP,A) 国際公開92/05488(WO,A1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01R 31/28

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 マイクロコンピュータと上記マイクロコ
    ンピュータによって制御されることにより動作する複数
    の集積回路とが内部通信バスを介してデータを送受信し
    ながら通常の動作を行う電子装置において、上記マイク
    ロコンピュータの外部バスインターフェースに検査装置
    を接続し、上記マイクロコンピュータに設けられたテス
    トモードセレクト端子を上記複数の集積回路に設けられ
    た各テストモードセレクト端子に接続して、上記複数の
    集積回路の入出力端子間の接続状態をバウンダリスキャ
    ン方式を用いて検査する電子装置の検査方法であって、 上記検査装置は、上記外部バスインターフェースを介し
    て上記マイクロコンピュータに対してテストモードの設
    定を指令するコマンド及びテストデータを送信し、 上記マイクロコンピュータは、上記コマンドにより通常
    動作を停止してテストモードに設定されるとともに、上
    記マイクロコンピュータに設けられたテストモードセレ
    クト端子をアクティブにして上記複数の集積回路をテス
    トモードに設定した後、上記マイクロコンピュータと上
    記集積回路との間で上記内部通信バスを介して上記テス
    トデータを送受信するものであって、 上記マイクロコンピュータは、予め定められた第1の集
    積回路に上記テストデータを送信し、 上記マイクロコンピュータは、上記第1の集積回路に接
    続された第2の集積回路から上記テストデータを受信
    し、 記検査装置は、上記第2の集積回路から受信した上記
    テストデータを検査することを特徴とする電子装置の検
    査方法。
  2. 【請求項2】 上記マイクロコンピュータは、上記第2
    の集積回路から受信した上記テストデータを上記検査装
    置に転送し、 上記検査装置は、上記マイクロコンピュータから転送さ
    れた上記テストデータを検査することを特徴とする請求
    項1記載の電子装置の検査方法。
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