JP3516019B1 - 情報提供システムおよび方法 - Google Patents

情報提供システムおよび方法

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JP3516019B1
JP3516019B1 JP2002272801A JP2002272801A JP3516019B1 JP 3516019 B1 JP3516019 B1 JP 3516019B1 JP 2002272801 A JP2002272801 A JP 2002272801A JP 2002272801 A JP2002272801 A JP 2002272801A JP 3516019 B1 JP3516019 B1 JP 3516019B1
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Abstract

【要約】 【課題】 パスゲートの設置に伴う導入費用がITサー
ビスの普及の妨げになっていること。 【解決手段】 人がゲートを通過できるのはゲートが開
いているときだけであることに着目して、ゲートを用い
た情報提供システム(ゲートシステム7)は、人の通過
の有無に関わらず、扉部6開放時にゲートを通過する利
用者2が有する情報記憶媒体9または利用者端末10に
対して、提供情報データベース8に記憶される提供情報
を出力する。さらにこのゲートシステム7を移動車両2
5に設置して、移動車両25が停車する停車場所におい
て、それぞれの停車場所におけるそれぞれゲートとする
ことで、ゲートの数を減らすことに貢献し、システム導
入の導入費用を大幅に減らすことが出来る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、情報提供、特にゲ
ートを通過する利用者に情報を提供するシステムおよび
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ゲートを通過する利用者に情報を配信す
る先行特許文献として、特開1996−018523号
公報が挙げられる。この先行特許文献では、鉄道の駅に
設置される自動改札機を携帯型記憶媒体で通過した利用
者の所持した携帯端末に対して情報が配信される技術が
開示されている。携帯型記憶媒体に記憶される情報とは
利用者がゲートである自動改札機を通過するための許可
を受け取るためのものであり、かつ情報の送信先となる
携帯端末を特定するためのものであって、ゲートが利用
者の通過を許可した行為に対応した情報配信を行ってい
るに過ぎない。また、前記先行特許文献では、ゲートは
単に利用者に関する情報をシステムで収集する役割をし
ているに過ぎない。
【0003】一方、エレベータ内の利用者に情報を提供
する先行特許文献として、特開1998−279207
号公報が挙げられる。この先行特許文献では、エレベー
タの乗りかご内、エレベータホール、車両内、停留所と
いった不特定多数の人が一定時間を過ごすような場所
に、映像出力用のディスプレイと音声出力用のスピーカ
からなる情報表示装置を設置し、周辺の情報やニュース
等の一般情報を利用者に表示する技術が開示されてい
る。
【0004】
【特許文献1】特開1996−018523号公報
【特許文献2】特開1998−279207号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】以上で説明した先行特
許文献のように、これまでのゲートと情報との関係は、
適正な情報に対してゲートは利用者の通行を許可する与
許可の機能を有し、ゲートは適正を判断される判断材料
という機能を有する関係であった。すなわち、適正な情
報を提示した利用者はゲートから通過を許可され、ゲー
ト通過することができる。また、適正な情報を情報記録
媒体に記録してゲートに提示する際には、通過の記録が
ゲートによってこの情報記録媒体に記録されることもあ
る。また、これらを利用者とゲートとの関係としてみれ
ば、適正な情報を利用者が提示してゲートから許可を受
けるという立場の関係でもあった。
【0006】つまり、ここで言うところのゲートとはい
わゆるパスゲートであり、パスゲートにとっての情報記
録媒体は、利用者を通過させるか否かを判定するための
判定材料であり、情報記録媒体に書き込まれる記録と
は、その判定結果としての通過の記録であり、この記録
を単に情報記録媒体に書き込んでいるに過ぎなかった。
【0007】そもそも扉部を有するゲートとは、その扉
が開いているときだけ人が通行できるものであり、その
扉が閉じているときは通行できないものであるため、そ
のゲートの開放に応じた情報を提供する概念もなく、ま
たその必然性もなかった
【0008】さらに、パスゲートは利用者を認証する媒
体などを用いて利用者の通過を検知する検知手段として
用いられることもあり、その場合のパスゲートとは適正
な情報を持っている利用者に対して、ゲートの通過を許
可し、ゲート通過を許可した利用者を利用者の所持した
情報記録媒体や利用者端末から特定し、特定された利用
者が所持した利用者端末に情報を配信するものであっ
た。
【0009】この場合、パスゲートによって収集された
利用者や利用者端末に関する情報は、情報提供システム
サーバでの処理を経由して利用者端末に送信されるの
で、情報の上り方向に用いるパスゲートと情報提供シス
テムサーバとの間における通信手段と、情報の下り方向
に用いる情報提供システムサーバと利用者端末との間の
通信手段の双方を用意しなければならなかった。両方し
たがって、新たに通信環境(特にパスゲートと情報提供
システムサーバとの通信環境)を構築しなければならな
い場合には、その初期投資(導入費用)が大きな負担に
なるという問題点があった。
【0010】なぜなら、この場合のパスゲートは利用者
の通過を把握するための入力装置として機能するので、
必然的に利用者の行動範囲を一定範囲にわたって網羅し
なければならないためである。つまり、情報提供サービ
スを成立させるためには、それなりの場所(範囲)にそ
れなりの数のパスゲートを設置しなければならないとい
う制約が生じ、この制約が情報提供システムの導入可否
判断において大きな障害になるという問題があった。
【0011】IT(Information Tech
nology)システムは導入すれば便利なことがわか
っていたとしても、一から構築する場合の導入費用の膨
大さから二の足を踏む(躊躇してしまう)ことがよくあ
る。特に需要量が見込めないような、利用者人口の少な
い場所では、投資対効果の観点から重くのしかかる初期
投資額がシステム導入の障害となるという問題点もあっ
た。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明をなした本質的な
意義は、人がゲートを通過できるのはゲートが開いてい
るときだけであることに着目して、ゲートが開いている
ときだけゲートを通過する人を対象に情報を提供するこ
とである。すなわち、通過する人を単にチェックするの
ではなく、ゲートを通過する人を対象に固有な情報を提
供するものである。
【0013】本発明は、利用者にとっての手前側(いわ
ゆるこちら側)と向こう側(いわゆるあちら側)を開閉
する扉部で隔てて、手前側と向こう側の境界としての役
割を果たすゲートを用いて、該扉部の開放時に該ゲート
を通過することによって該境界を越える利用者に対し、
前記境界を越える利用者に対して前記ゲートから提供す
る情報を記憶する提供情報データベースと、前記扉部を
開放するか、または閉鎖するかを判断する扉部開閉判断
手段と、前記扉部開閉判断手段が前記扉部を開放すると
判断した場合には、前記扉部の開放または開放予告を通
知する開閉通知手段と、前記開閉通知手段から扉部の開
放または開放予告を通知する開放通知の取得に応じて、
前記提供情報データベースから前記利用者に対して提供
する提供情報を取得する提供情報取得手段と、前記提供
情報取得手段が取得した提供情報を出力する提供情報出
力手段とを有して、利用者の所持した情報記憶媒体また
は利用者端末に対して情報を提供するようにした。そし
て、前記提供情報を受信した情報記憶媒体または利用者
端末は、前記提供情報を一旦情報記憶領域に格納した後
に、情報送信手段によって外部システムに送信するよう
にした。さらに、利用者端末は前記外部システムで行わ
れた処理結果情報を受信して前記情報記憶領域に記憶す
るようにしてもよい。本発明によれば、ゲートを増設し
た場合にも当該ゲートと上位システムとは直接通信を行
うことがなく、上位システムすなわち外部システムとの
通信は利用者端末が行うため、ゲートの増設が上位シス
テムの負荷になることはない。また、前記扉部は、移動
体の内側と外側とを隔てる出入り口としての役割を果た
すゲートの扉部であって、該移動体が停止中における該
扉部の開放時に前記ゲートを通過することによって該移
動体に出入りする前記利用者の所持する前記利用者端末
または前記情報記憶媒体を介して外部システムに処理さ
せるための情報を提供するようにしてもよい。なお、本
発明において、移動体としてその種類および移動手段は
特に問わない。その具体例としては、電車、バス、乗用
車、タクシーなどの移動体や、飛行機や船舶、多階構造
を有する建築物内の階間を移動するエレベータなどが挙
げられる。
【0014】開閉する扉部を有するゲートとは、こちら
側とあちら側を開閉する扉部で隔てて、こちら側とあち
ら側の境界としての役割を果たすものである。人は目に
見える扉部をゲートと称することもあるが、本発明で
は、開閉する扉部と扉部の周囲に存在し、扉部を開閉さ
せる機構を含めてその機能をゲートと称することとす
る。なお、「利用者にとっての手前側(こちら側)と向
こう側(あちら側)を開閉する扉部で隔てて」という表
現は、「第1の領域と第2の領域を開閉する扉部で隔て
て」という表現と特許的には同意である。
【0015】ゲートが隔てるこちら側とあちら側の具体
例としては、ゲートが部屋の出入り口であれば部屋の内
と外(室内と室外)になり、ゲートが建物の出入り口で
あれば建物の内と外(室内と屋外)になる。また、ゲー
トが車両の出入り口であれば車両の内と外(車内と車
外)になる。これらのどちらがこちら側で、どちらがあ
ちら側であってもよく、利用者の主観に任せて、利用者
がいる方を便宜上こちら側とすればよい。よって、人
(本発明のゲートを用いた情報提供システムの利用者)
が開放された扉(ゲート)を通過するとは、人にとって
「扉(ゲート)によって隔たれたこちら側とあちら側の
境界を越えること」を意味する。
【0016】このゲートを用いた情報提供システム(ゲ
ートシステム)は従来の利用者の通過を許可するゲート
(パスゲート)とは異なり、情報を吸い上げるのではな
く、扉部開放時にゲートを通過する利用者が有する情報
記憶媒体または利用者端末に対して、提供情報データベ
ースに記憶される提供情報を出力するのみである。つま
り、人がゲートを通過できるのはゲートが開いていると
きだけであることに着目して、人の通過の有無に関わら
ず、ゲートが開いているときだけゲートを通過する人を
対象に情報を提供している。
【0017】ゲートシステムから提供され、情報記憶媒
体に記憶された提供情報は、情報記憶媒体の記憶領域を
介して(情報記憶媒体を持ち歩く利用者自身をキャリア
とすることによって)他のシステムに受け渡される。ま
た、ゲートシステムから提供され、利用者端末に送信ま
たは記憶された提供情報は、利用者端末が有する通信機
能を用いて(ネットワークを介し)他のシステム(外部
システム)に送信される。なお、送信先の他のシステム
で処理された処理結果情報は、利用者端末によって再び
受信される。
【0018】前述のように、ゲートシステムが提供した
提供情報の送信に利用者端末の通信機能を用いること
で、ゲートシステムから他のシステムに情報を送信する
通信手段が不要となる。これは新たな通信環境そのもの
が不要となることを意味し、導入費用の削減に大きく貢
献する。
【0019】なお、ここで言うところの提供情報とは、
ゲートシステムから提供され、情報記憶媒体または利用
者端末の記憶領域に書き込まれる情報のことであり、こ
の提供情報だけで利用者の所望する目的を満たす場合
も、この提供情報だけでは利用者の所望する目的を満た
さない場合もある。提供情報だけでは、利用者の所望す
る目的を満たさない場合には、他のシステム(外部シス
テム)にこの提供情報を受け渡すことにより、またはこ
の提供情報を受け渡した他のシステムにおける処理結果
を取得することにより、利用者の所望する目的を達成さ
せるとよい。利用者が、他のシステム(外部システム)
における処理結果情報を得る方法には様々なものがあ
り、他のシステム(外部システム)から出力される情報
を利用者自身が見たり、他のシステムから出力される情
報や他のシステムによって処理された何らかの処理の結
果を利用者端末とは別体の情報記憶媒体に記憶したり、
利用者端末自体で受け取ったりするとよい。利用者端末
で受け取った他のシステムにおける処理結果は、利用者
端末の有するHMI(Human Machine I
nterface)出力部を用いて利用者に出力されて
もよい。
【0020】また、ここで言うところの情報記憶媒体と
は、ゲートシステムから提供された提供情報を、記憶領
域に記憶する物理的媒体のことであり、情報記憶媒体を
持ち歩く利用者にとっては、提供情報を他のシステムに
受け渡す媒体の役割を担うものである。情報記憶媒体と
して、このような役割を担うものであれば、その種類は
問わないが、その具体例としては例えば、RFID(R
adio Frequency Identifica
tion)タグなどと呼ばれる、情報の読み書きが可能
なタグや、同様に情報の読み書きが可能なIC(Int
egratedCircuit)カードなどがある。
【0021】さらに、ここで言うところの利用者端末と
は、ゲートシステムから提供された提供情報を、自ら有
する記憶領域に記憶し、同様に自ら有する通信機能を用
い、ネットワークを介して他のシステムに受け渡す役割
を担い、ゲートシステムから提供された提供情報を受け
渡された先である他のシステム(外部システム)によっ
て処理された結果をネットワークを介して再び受信する
役割を担うものである。利用者端末は、このような役割
を担うものであれば、その種類および通信方法は特に問
わない。
【0022】また、前記扉部開閉判断手段が前記扉部を
閉鎖すると判断した場合に閉鎖される前記扉部が閉鎖さ
れたことを確認する扉部閉鎖確認手段をさらに有してお
り、前記提供情報出力手段は、前記閉鎖確認手段が前記
扉部の閉鎖を確認すると、出力している提供情報の出力
を停止するようにしてもよい。
【0023】本発明におけるゲートシステムでは、人の
通過の有無に関わらず、ゲートが開いているときだけゲ
ートを通過する人を対象に情報を提供することを目的に
しているので、ゲートが閉鎖して利用者が通過できない
状態では、情報を提供する意味がないからである。扉部
の閉鎖を確認してから、提供情報の出力を停止すれば、
ゲートが開放されている間は十分、提供情報が出力され
ていることになる。
【0024】また、前記提供情報データベースに記憶す
る提供情報の更新は前記提供情報出力手段が出力してい
る提供情報の出力が停止してから実行するようにしても
よい。
【0025】提供情報の出力が停止してから提供情報の
更新をすることで、ゲート開放中に提供される情報が変
更されることがなくなり、提供情報の矛盾を防ぐことが
できる。
【0026】また、多階構造を有する建築物内の階間を
移動する移動体であるエレベータそのものを本発明にお
けるゲートに用いてもよい。つまり、エレベータが停止
した停止階に関する情報を(停止階に停止して)エレベ
ータゲートを開放した間だけ出力する。なお、近年、多
階構造を有する建築物の構造上の問題により、停止階に
応じて開放されるゲートが異なるエレベータが存在する
が、複数存在する扉部のうち開放された方の扉部が本発
明におけるゲートであり、開放された扉部を通過する利
用者に対して情報が出力されるように情報出力部を備え
るとよい。この論理は、以下に示すゲートにおいても同
様である。
【0027】エレベータを本発明におけるゲートとして
用いると、各階ごとに設置しなければならないゲート
を、エレベータに集約することができる。さらに、利用
者がどの階で降りようとも降りた階以外の(降りた時点
の利用者にとって)余分な情報を、利用者は受け取らず
に済むという効果がある。
【0028】また、移動体であるエレベータの内外を開
閉する扉部で隔てて、上下の階の境界としての役割を果
たすエレベータをゲートとして用いて、該扉部の開放時
に該エレベータを乗り降りすることによって該境界を越
える利用者に対し、前記境界を越える利用者に対して前
記ゲートから提供する情報を記憶する提供情報データベ
ースと、前記扉部を開放するか、または閉鎖するかを判
断する扉部開閉判断手段と、前記扉部開閉判断手段が前
記扉部を閉鎖すると判断した場合には、その判断結果に
基づいて閉鎖される前記扉部が閉鎖されたことを確認す
る扉部閉鎖確認手段と、前記閉鎖確認手段が前記扉部の
閉鎖を確認すると、前記提供情報データベースから前記
利用者に対して提供する提供情報を次に停止して前記扉
部を開放する階である停止階に関して取得する提供情報
取得手段と、一時的に情報を記憶するバッファメモリ
に、前記提供情報取得手段が取得した提供情報を書き込
む情報書き込み手段と、前記扉部開閉判断手段が前記扉
部を開放すると判断した場合には、前記扉部の開放また
は開放予告を通知する開閉通知手段と、前記開閉通知手
段から扉部の開放または開放予告を通知する開放通知の
取得に応じて、前記バッファメモリに書き込まれた提供
情報を該バッファメモリから読み出して出力する提供情
報出力手段とを有して、利用者の所持した情報記憶媒体
または利用者端末に対して情報を提供するようにしても
よい。そしてさらに、前記提供情報を受信した利用者端
末は、前記提供情報を一旦情報記憶手段に格納した後
に、情報送信手段によって外部システムに送信するよう
にし、さらに、前記外部システムで行われた処理結果情
報を受信した利用者端末は、前記情報記憶手段に当該処
理結果情報を記録するようにしたものである。
【0029】エレベータが扉部を閉じて移動を開始する
ときには、次の停止階がわかっている。なぜなら、次の
停止階が利用者によって入力されない場合にはその階に
停止したままであり、その階とは別の停止階が入力され
た場合に移動を開始するからである。扉部が閉鎖される
と(遅くともエレベータが移動を開始すると)、ゲート
システムから出力される提供情報は一旦停止し、このよ
うに次の停止階があらかじめわかっている場合には、ゲ
ートが閉まってから次に開くまでの間に、次の停止階で
出力する提供情報について、例えばバッファメモリなど
を用いて、その内容の書き換え処理をしておくとシステ
ムとして効率がよい。
【0030】また、エレベータに本発明におけるゲート
を用いた場合にも同様に、前記提供情報出力手段は、前
記閉鎖確認手段が前記扉部の閉鎖を確認すると、出力し
ている提供情報の出力を停止するようにしてもよい。そ
の理由についてはすでに述べた。
【0031】また、移動体の車内と車外を開閉する扉部
で隔てて、車内外の出入り口としての役割を果たすゲー
トを用いて、該扉部の開放時に該ゲートを通過すること
によって該車内に出入りする利用者に対し、前記車内に
出入りする利用者に対して前記ゲートから提供する情報
を記憶する提供情報データベースと、前記扉部を開放す
るか、または閉鎖するかを判断する扉部開閉判断手段
と、前記扉部開閉判断手段が前記扉部を開放すると判断
した場合には、前記扉部の開放または開放予告を通知す
る開閉通知手段と、前記開閉通知手段から扉部の開放ま
たは開放予告を通知する開放通知の取得に応じて、前記
提供情報データベースから前記利用者に対して提供する
提供情報を取得する提供情報取得手段と、前記提供情報
取得手段が取得した提供情報を出力する提供情報出力手
段とを有して、利用者の所持した情報記憶媒体または利
用者端末に対して情報を提供し、前記提供情報を受信し
た利用者端末は、前記提供情報を一旦情報記憶手段に格
納した後に、情報送信手段によって外部システムに送信
するようにし、さらに、利用者端末は前記外部システム
で行われた結果情報を受信して前記情報記憶手段に記録
するようにしてもよい。また、以上に示すゲートシステ
ムと同様に、前記扉部開閉判断手段が前記扉部を閉鎖す
ると判断した場合に閉鎖される前記扉部が閉鎖されたこ
とを確認する扉部閉鎖確認手段をさらに有し、前記提供
情報出力手段は、前記閉鎖確認手段が前記扉部の閉鎖を
確認すると、出力している提供情報の出力を停止するよ
うにしてもよい。その理由についてはすでに述べた。
【0032】また、以上に示すゲートシステムと同様
に、前記提供情報データベースに記憶する提供情報の更
新は前記提供情報出力手段が出力している提供情報の出
力が停止してから実行するようにしてもよい。その理由
についてはすでに述べた。
【0033】本発明におけるゲートシステムを移動車両
などの移動体に設置すると、例えば、移動車両が停止す
る停車駅、停留所、停車場所に停車して扉部(ゲート)
が開放されるたびに、それぞれの停留所におけるゲート
として機能する(役割を担う)。この場合、停留所に停
車してゲートが開放されている間は、利用者が移動車両
に乗り降りすることができ、移動車両に乗り降りするた
めの乗車口を通過する利用者の所持した情報記憶媒体ま
たは利用者端末に、ゲートシステムから情報が提供さ
れ、前記提供情報を受信した利用者端末は、前記提供情
報を一旦情報記憶手段に格納した後に、情報送信手段に
よって外部システムに送信するようにし、さらに、前記
外部システムで行われた処理結果情報を受信した利用者
端末は、前記情報記憶手段に記録するようにした。
【0034】移動車両が出入り口として有する扉部(ゲ
ート)は、少なくとも停止したときに開放され、移動中
に開放されることは乗車している人の安全面から必然的
にあり得ない。この必然性に着目して、移動車両が停車
して扉部が開放されたときだけ、その扉部が開放された
場所である停車場所に関する情報を利用者の有する情報
記憶媒体または利用者端末に提供するようにした。
【0035】ITシステムは導入すれば便利なことは認
識していたとしても、この種のシステムを初期段階から
構築する場合の導入費用の膨大さから躊躇してしまうこ
とがよくある。特に需要量が見込めないような、利用者
人口の少ない場所では、この種の大規模なシステム導入
に際して膨大な導入費用は大きな障害となっている。本
発明のゲートシステムを移動車両に設置して、移動車両
が停車する停車場所において、扉部の開閉にともなって
個々の利用者端末や記憶媒体に対して情報提供を行うこ
とによって、それぞれの停車場所においてそれぞれのゲ
ートが存在することとなり、物理的なゲートの数を減ら
すことができ、システム導入の導入費用を大幅に減らす
ことができる。
【0036】また、前記提供情報データベースに記憶す
る提供情報は、前記移動車両が停車して前記扉部を開放
する停車場所に関連する情報であるようにしてもよい。
【0037】また、前記停車場所に関連する情報には、
少なくとも停車場所そのものを示す場所情報が含まれる
ようにしてもよい。
【0038】場所情報の活用範囲は広く、利用者に位置
情報等を入力させなくとも、利用者端末を含む本発明の
システムでは利用者がゲートを通過することにより正確
な場所を把握して、取得した場所情報に基づく処理やさ
らなる情報提供を実行することができる。ここで、利用
者に場所情報を入力させた場合、入力間違いや、利用者
の勘違いによって違った場所を入力する場合(例えば、
実際には南口にいるのに、北口と入力したり、類似する
場所の形状が隣接する駅のプラットホームなどでプラッ
トホーム番号を間違えたりなど)があり、利用者の現状
に合わない処理や情報提供がなされてしまうことがある
が、本発明によれば、誤った場所に基づく誤った情報提
供や処理結果情報の提供防止にも役立つ。
【0039】さらに、移動車両の車内と車外を開閉する
扉部で隔てて、車内外の出入り口としての役割を果たす
ゲートを用いて、該扉部の開放時に該ゲートを通過する
ことによって該車内に出入りする利用者に対し、前記車
内に出入りする利用者に対して前記ゲートから提供する
情報を記憶する提供情報データベースと、前記扉部を開
放するか、または閉鎖するかを判断する扉部開閉判断手
段と、前記扉部開閉判断手段が前記扉部を閉鎖すると判
断した場合には、その判断結果に基づいて閉鎖される前
記扉部が閉鎖されたことを確認する扉部閉鎖確認手段
と、前記閉鎖確認手段が前記扉部の閉鎖を確認すると、
前記提供情報データベースから前記利用者に対して提供
する提供情報を次に停車して前記扉部を開放する場所で
ある停車場所に関して取得する提供情報取得手段と、一
時的に情報を記憶するバッファメモリに、前記提供情報
取得手段が取得した提供情報を書き込む情報書き込み手
段と、前記扉部開閉判断手段が前記扉部を開放すると判
断した場合には、前記扉部の開放または開放予告を通知
する開閉通知手段と、前記開閉通知手段から扉部の開放
または開放予告を通知する開放通知の取得に応じて、前
記バッファメモリに書き込まれた提供情報を該バッファ
メモリから読み出して出力する提供情報出力手段とを有
して、利用者の所持した情報記憶媒体または利用者端末
に対して情報を提供するようにしてもよい。そしてさら
に、前記提供情報を受信した利用者端末は、前記提供情
報を一旦情報記憶手段に格納した後に、情報送信手段に
よって外部システムに送信するようにし、さらに、前記
外部システムで行われた処理結果情報を受信した利用者
端末は、前記情報記憶手段に当該処理結果情報を記録す
るようにしてもよい。
【0040】また、以上に示すゲートシステムと同様
に、前記提供情報出力手段は、前記閉鎖確認手段が前記
扉部の閉鎖を確認すると、出力している提供情報の出力
を停止するようにしてもよい。
【0041】扉部が閉鎖されると(遅くとも移動車両が
移動を開始すると)、ゲートシステムから出力される提
供情報は一旦停止し、このように運行情報などによって
次の停車場所があらかじめわかっている場合には、ゲー
トが閉まってから次に開くまでの間に、次の停車場所で
出力する提供情報について、例えばバッファメモリなど
を用いて、その内容の書き換え処理をしておくとシステ
ムとして効率がよい。
【0042】また、以上に示すゲートシステムと同様
に、前記停車場所に関連する情報には、少なくとも停車
場所を示す情報が含まれるようにしてもよい。
【0043】また、前記移動車両が停車して前記扉部を
開放する停車場所に関して地理上の絶対座標を取得する
地理上絶対座標取得手段と、前記地理上絶対座標取得手
段が取得した前記停車場所に関して地理上の絶対座標を
地図情報に照らし合わせて、地図上の場所を判定する地
図上場所判定手段とをさらに有し、前記地図上場所判定
手段が判定した地図上の場所を前記停車場所として前記
提供情報データベースに記憶するようにしてもよい。そ
してさらに、前記提供情報(停車場所の情報)を受信し
た利用者端末は、前記提供情報を一旦情報記憶手段に格
納した後に、情報送信手段によって外部システムに送信
するようにし、さらに、前記外部システムで行われた処
理結果情報を受信した利用者端末は、前記情報記憶手段
に当該処理結果情報を記録するようにしてもよい。
【0044】ここで言うところの元情報とは、GPSや
PHSなどの位置情報把握システムから受信する電波信
号が相当し、同様に地理上の絶対座標とは、地球上での
緯度経度であったり、エリア分割されたエリア情報であ
ったりする。また、このように移動車両が停車した場所
をその場所で取得するこの方法によれば、停車場所をあ
らかじめ設定せずに利用者が任意の場所で自由に乗降で
きるシステムを構成することも容易にできる。
【0045】また、前記移動車両の行く先々にあらかじ
め設置され、設置された場所に関する情報を記憶して出
力する場所情報タグから、該設置された場所に関する情
報を読み取る情報読み取り手段をさらに有し、前記情報
読み取り手段が前記場所情報タグから読み取った前記設
置された場所に関する情報を前記停車場所として前記提
供情報データベースに記憶するようにしてもよい。
【0046】また、前記移動車両はあらかじめ定める運
行情報に基づいて運行される移動車両であって、前記運
行情報を記憶する運行情報データベースを有し、前記提
供情報取得手段は、前記停車場所を前記運行情報データ
ベースに記憶する前記運行情報から取得するようにして
もよい。
【0047】ゲートシステムは、停止場所そのものの取
得方法として、以上に示す3つの方法の1つを有してい
ても、複数有して併用してもよい。また、ゲートシステ
ムは、これらの方法以外に他の方法を用いても、以上に
示す方法を含めて他の方法を併用してもよい。つまり、
移動車両が停車する停車場所そのものの情報をゲートシ
ステムが取得できれば、その種類は問わない。
【0048】また、ゲートシステムをあらかじめ設置す
る移動車両であって、移動中の車両本体を停止させる停
止手段と、前記停止手段によって停止した車両が確実に
停車したかを前記移動車両の駆動輪の停止によって検出
する車両停止検出手段と、前記車両停止検出手段が検出
した車両停止を示す信号を、前記情報提供システムにお
ける前記扉部開閉判断手段に出力し、前記扉部とともに
前記移動車両の外壁をなす側面または上下面のうち、い
ずれかをラッピングフィルムで覆った外観を有する移動
車両であってもよい。
【0049】ゲートシステムを搭載しているか否かを外
観からはっきり識別できるように、搭載している移動車
両の外観を情報提供システムに対応する移動車両を識別
するための外観塗装またはラッピングフィルムで覆う
と、対応路線の限定や対応車両の間引きをしても、どの
車両に乗ればよいのかを利用者に伝えることができる。
なお、ゲートシステム搭載の移動車両がその外観ではっ
きり識別できれば、特に方法は問わない。このように移
動車両の外観ではっきり識別させることによって対応す
る路線を限定できたり、対応する移動車両を間引きでき
たりするということは、導入費用削減に大きな影響を与
え、収益の確保にともなって徐々に対応車両を増やして
いくことができる。よって、なるべく少ない導入予算
で、事業の成長に見合った投資、つまりはサービス事業
範囲の規模拡大が可能となる。
【0050】また、前記提供情報取得手段は、前記提供
情報データベースから前記利用者に対して提供する提供
情報がなかった場合には何も取得せず、前記提供情報出
力手段は、前記提供情報取得手段が何も提供情報を取得
しなかった場合には、何も出力しないようにしてもよ
い。
【0051】
【発明の実施の形態】以下に、本発明に係る情報提供シ
ステムの具体的実施の形態を図面を参照して詳細に説明
する。なお、本実施形態では移動体の例として車両の場
合で説明するが、本発明はこのように車両に限定される
ものではなく、電車、バス、タクシー、乗用車、飛行機
または船舶等を含む概念である。
【0052】図1は、従来のゲートと情報の関係を説明
するブロック図である。
【0053】本発明のコンセプトをより一層明確にする
ために図1〜6を用いて、従来のゲートと情報の関係を
ここで説明しておく。同図において、何らかの情報に関
与する従来の一般的なゲートとは、パス(通行券)によ
って通行を許可する、いわゆるパスゲートのことであ
る。パスゲート1は利用者2の通過を情報記録媒体3に
よって許可し、許可した結果を通過記録として情報記録
媒体2に書き込んでいる。具体的には、パスゲート1は
駅の自動改札であり、情報記録媒体3は乗車券の替わり
に用いるプリペードカードである。
【0054】図2は、図1に示すパスゲートの仕組み
を、より具体的に説明する機能ブロック図である。
【0055】同図において、パスゲート1には大別して
情報記録媒体3の適正/不適正を判定する機能と、適正
/不適正の判定結果によってゲート開放可否を指示する
機能と、ゲートを開放した場合にはその通過記録を情報
記録媒体3に書き込む機能と、情報記録媒体3を出力す
ることによって利用者1に返却する機能がある。情報記
録媒体3がプリペードカードのように料金情報を含む場
合には、記録媒体の適正判定機能に加えて、情報記録媒
体3に記録される残高の判定が情報記録媒体3の適正/
不適正を判定する機能に含まれる。また、ゲート開放可
否を指示する機能は、適正/不適正を判定する機能で適
正と判定された情報記録媒体3(を所持した利用者2)
に対してゲートを開放し、不適正と判定された情報記録
媒体3(を所持した利用者2)に対してはゲートを開放
せず(閉鎖して、閉鎖したままで)、情報記録媒体3を
出力することによって利用者1に返却する。
【0056】つまり、パスゲート1にとっての情報記録
媒体3は、利用者2を通過させるか否かを判定するため
の判定材料であり、情報記録媒体に書き込まれる記録と
は、その判定結果として通過の記録を情報記録媒体3に
書き込んでいるに過ぎなかった。
【0057】図3は、図2に示すパスゲートの機能ブロ
ック図に対応するフローチャートである。
【0058】同図において、パスゲート1は、情報記録
媒体3を受け付けると(ST301)、情報記録媒体3
の種別および真贋によって正規のものかどうかを判定し
(ST302)、情報記録媒体3が正規のものでなけれ
ばゲートの閉鎖を指示(利用者2のゲート通過を不許
可)し(ST303)、情報記録媒体3の出力(利用者
2への返却)を指示して(ST307)、処理を終了す
る。また、情報記録媒体3が乗車券の替わりに用いられ
るプリベードカードのようにパスゲート1の通過に料金
が関与する場合には、ST302で情報記録媒体3が正
規のものであると判定した後に、情報記録媒体3の残高
があるか否かを判定し(ST304)、残高がなければ
ST303へ、残高があればゲートの開放を指示(利用
者2のゲート通過を与許可)し(ST305)、情報記
録媒体3に通過記録を書き込み(ST306)、通過記
録を書き込んだ情報記録媒体3を出力(利用者2への返
却)を指示して(ST307)、処理を終了する。
【0059】図4は、図1とは別の場合の、従来のゲー
トと情報の関係を説明するブロック図である。
【0060】同図において、何らかの情報に関与する従
来の一般的なゲートには図1に示す具体例以外にも、特
開1996−018523号公報などに示されるように
パスゲート1を利用者端末5への情報提供のきっかけに
用いるものがある。パスゲート1は利用者2の通過を情
報記録媒体3によって許可すると同時に、利用者端末5
のアドレスを情報記録媒体3から読み取って、情報提供
システムサーバ4に利用者2の通過検知に関する情報と
利用者端末5のアドレスを送信する。パスゲート1から
利用者2の通過検知に関する情報と利用者端末5のアド
レスを受信した情報提供システムサーバ4は、受信した
情報に基づいてデータベースを検索し、取得した提供情
報を利用者端末5に送信する。
【0061】パスゲート1によって吸い上げられた利用
者2や利用者端末5に関する情報は、情報提供システム
サーバ4での処理を経由して利用者端末5に届くので、
情報の上り方向に用いるパスゲート1と情報提供システ
ムサーバ4との間における通信手段と、情報の下り方向
に用いる情報提供システムサーバ4と利用者端末5との
間の通信手段の両方を用意しなければならなかった。元
々、その両方が揃っている通信環境では特に問題にはな
らないが、新たに通信環境(特にパスゲート1との通信
環境)を構築しなければならない場合には、その初期投
資(導入費用)も多大なものとなる。なぜなら、パスゲ
ート1は利用者2の通過を把握するための入力装置の役
割を担うので、必然的に利用者2の行動範囲を一定範囲
にわたって網羅しなければならないためである。つま
り、情報提供サービスを成り立たせるためには、それな
りの場所(範囲)にそれなりの数のパスゲート1を設置
しなければならないことになる。
【0062】図5は、図4に示すパスゲートの仕組み
を、より具体的に説明する機能ブロック図である。
【0063】同図において、図1に示すパスゲート1が
有する情報記録媒体3の適正/不適正を判定する機能
と、適正/不適正の判定結果によってゲート開放可否を
指示する機能と、ゲートを開放した場合にはその通過記
録を情報記録媒体3に書き込む機能と、情報記録媒体3
を出力することによって利用者1に返却する機能の他
に、利用者端末5のアドレスを読み取る機能がある。
【0064】つまり、パスゲート1にとっての情報記録
媒体3は、情報提供システムサーバ4が提供情報を利用
者2に送信する送信タイミングと、送信先となる利用者
端末5のアドレスの取得をするためのものであった。
【0065】図6は、図5に示すパスゲートの機能ブロ
ック図に対応するフローチャートである。
【0066】同図において、パスゲート1は、情報記録
媒体3を受け付けると(ST601)、情報記録媒体3
の種別および真贋によって正規のものかどうかを判定し
(ST602)、情報記録媒体3が正規のものでなけれ
ばゲートの閉鎖を指示(利用者2のゲート通過を不許
可)し(ST603)、情報記録媒体3の出力(利用者
2への返却)を指示して(ST609)、処理を終了す
る。また、情報記録媒体3が乗車券の替わりに用いられ
るプリベードカードのようにパスゲート1の通過に料金
が関与する場合には、ST602で情報記録媒体3が正
規のものであると判定した後に、情報記録媒体3の残高
があるか否かを判定し(ST604)、残高がなければ
ST603へ、残高があれば情報記録媒体3から利用者
端末5のアドレスを読み取り(ST605)、読み取っ
た利用者端末5のアドレスを情報提供システムサーバ4
に送信し(ST606)、ゲートの開放を指示(利用者
2のゲート通過を与許可)し(ST607)、情報記録
媒体3に通過記録を書き込み(ST608)、通過記録
を書き込んだ情報記録媒体3を出力(利用者2への返
却)を指示して(ST609)、処理を終了する。
【0067】図7は、本発明のコンセプトにおけるゲー
トの定義を説明する図である。
【0068】同図において、開閉する扉部6を有するゲ
ートとは、こちら側とあちら側を開閉する扉部で隔て
て、こちら側とあちら側の境界としての役割を果たすも
のである。人は目に見える扉部6をゲートと称すること
もあるが、本発明では、開閉する扉部6と扉部の周囲に
存在し、扉部6を開閉させる機構を含めてその機能をゲ
ートと称することとする。
【0069】ゲートが隔てるこちら側とあちら側の具体
例としては、ゲートが部屋の出入り口であれば部屋の内
と外(室内と室外)になり、ゲートが建物の出入り口で
あれば建物の内と外(室内と屋外)になる。また、ゲー
トが車両の出入り口であれば車両の内と外(車内と車
外)になる。これらのどちらがこちら側で、どちらがあ
ちら側であってもよく、利用者2の主観に任せて、利用
者2がいる方を便宜上こちら側とすればよい。
【0070】よって、人(本発明のゲートシステムの利
用者2)が開放された扉(ゲート)を通過するとは、人
にとって「扉(ゲート)によって隔たれたこちら側とあ
ちら側の境界を越えること」を意味する。
【0071】図8は、ゲートシステムを含む情報提供シ
ステム全体図を用いて、本発明の実施形態における第1
のコンセプト(第1実施形態)を説明する図である。
【0072】同図において、ゲートシステム7は従来の
ゲート(パスゲート1)とは異なり、情報を吸い上げる
のではなく、提供情報DB8に記憶される提供情報を情
報記憶媒体9または利用者端末10に対して出力するの
みである。つまり、人がゲートを通過できるのはゲート
が開いているときだけであることに着目して、人の通過
の有無に関わらず、ゲートが開いているときだけゲート
を通過する人を対象に情報を提供している。
【0073】ゲートシステム7から提供され、情報記憶
媒体9に記憶された提供情報は、情報記憶媒体9の記憶
領域を介して(情報記憶媒体9を持ち歩く利用者2をキ
ャリアとすることによって)他のシステム11−1に受
け渡される。ここで言うところのキャリアとは、利用者
2をゲートシステム7から提供される提供情報の運び手
にする、という意味である。また、ゲートシステム7か
ら提供され、利用者端末10に送信または記憶された提
供情報は、利用者端末10が有する通信機能を用いて
(ネットワーク12を介し)他のシステム11−2に送
信される。なお、場合によっては送信先の他のシステム
11−2で処理がなされ、その処理結果を利用者端末5
は再び受信する。
【0074】ゲートシステム7が提供した提供情報の送
信に利用者端末10の通信機能を用いることで、ゲート
システム7から他のシステム11−2に情報を送信する
通信手段が不要となる。
【0075】なお、ここで言うところの提供情報とは、
ゲートシステム7から提供され、情報記憶媒体9または
利用者端末10の記憶領域に書き込まれる情報のことで
あり、この提供情報だけで利用者2の所望する目的を満
たす場合も、この提供情報だけでは利用者2の所望する
目的を満たさない場合もある。提供情報だけでは、利用
者2の所望する目的を満たさない場合には、他のシステ
ム11にこの提供情報を受け渡すことにより、またはこ
の提供情報を受け渡した他のシステム11における処理
結果を取得することにより、利用者2の所望する目的を
達成させるとよい。利用者2が、他のシステム11にお
ける処理結果を得る方法には様々なものがあり、他のシ
ステム11から出力される情報を利用者2自身が見た
り、他のシステム11から出力される情報や他のシステ
ム11によって処理された何らかの処理の結果を情報記
憶媒体9に記憶したり、利用者端末10で受け取ったり
するとよい。利用者端末10で受け取った他のシステム
11における処理結果は、利用者端末10の有するHM
I出力部を用いて利用者2に出力されてもよい。さら
に、他のシステム11によって何らかの処理が、直接利
用者2に戻ってこない場合もある。つまり、ゲートシス
テム7から出力される提供情報が、利用者2の有する情
報記憶媒体9または利用者端末10を介して何らかの処
理に活用されれば、その活用内容および活用する対象が
何であっても構わない。
【0076】また、ここで言うところの情報記憶媒体9
とは、ゲートシステム7から提供された提供情報を、自
ら有する記憶領域に記憶する媒体のことであり、情報記
憶媒体9を持ち歩く利用者2にとっては、提供情報を他
のシステム11−1に受け渡す媒体の役割を担うもので
ある。情報記憶媒体9として、このような役割を担うも
のであれば、その種類は問わないが、その具体例として
は例えば、RFタグなどと呼ばれる、情報の読み書きが
可能なタグや、同様に情報の読み書きが可能なICカー
ドなどである。
【0077】さらに、ここで言うところの利用者端末1
0とは、ゲートシステム7から提供された提供情報を、
自ら有する記憶領域に記憶し、同様に自ら有する通信機
能を用い、ネットワーク12を介して他のシステム11
−2に受け渡す役割を担い、場合によっては、ゲートシ
ステム7から提供された提供情報を受け渡された先であ
る他のシステム11−2によって処理された結果をネッ
トワーク12を介して再び受信する役割を担うものであ
る。利用者端末10は、このような役割を担うものであ
れば、その種類および通信方法は特に問わない。
【0078】図9は、本発明の実施形態におけるゲート
システムのハードブロック図である。
【0079】同図において、扉開閉指示(扉制御)部1
3とは、あらかじめ定める条件や判断ロジックに基づい
て扉部6の開閉指示を与える部位である。基づく条件や
判断ロジックには、ゲートの存在目的に関して扉部6の
開閉判断処理や利用者2に対する安全確認などである。
ゲートの存在目的とはそのゲートの存在意義となる利用
目的のことであり、その存在目的に関する扉部6の開閉
判断処理とは、例えばゲートが部屋や建物の出入り口で
あれば、いわゆる自動ドアと呼ばれるゲートに相当する
ので、振動や風などの外乱に影響されずに適正に開閉ス
イッチが押下されたかを判断する判断処理などが該当す
る。また、利用者2に対する安全確認とは、例えば扉部
6の開放時における扉部6と扉部6が収納される収納部
との隙間に人体や衣服が異物として挟み込まれていない
かの確認処理であったり、扉部6の閉鎖時に扉部6自体
に利用者2が挟み込まなかったかの確認処理であったり
し、万一、挟み込みを検出した場合には、扉部6の停止
や戻り動作を実行させる。
【0080】演算部14とは、プログラムを実行するこ
とによって各機能を駆動、処理するための演算機能を有
する部位であり、一般にCPU(中央演算装置)で構成
される。メモリ部15とは、演算部14が実行するプロ
グラムの実行エリアの部位である。情報出力部16と
は、情報記憶媒体9や利用者端末10に対して提供情報
を出力する部位である。通信部17とは、ネットワーク
6を介して外部システムとの通信を制御する部位であ
る。DB(データベース)管理部18とは、様々なデー
タ構造とデータ実体を管理する機能を有する部位であ
る。DB管理部18に管理される処理プログラム19と
は、ゲートシステム7の利用目的を達成するために必要
なプログラムのことであり、OS(オペレーティングシ
ステム)もここに含まれる。同様に提供情報DB8と
は、情報出力部16からゲートシステム7が情報記憶媒
体9や利用者端末10に対して提供する情報を記憶する
データベースのことである。同様に運行情報DB20と
は、後述するようにゲートが移動車両に設置されたゲー
トであり、その移動車両が運行情報にしたがってって移
動している場合に、その移動車両に関する運行情報を記
憶するデータベースである。
【0081】図10は、本発明の実施形態における利用
者端末のハードブロック図である。
【0082】同図において、HMI入出力部21とは、
利用者端末10が利用者2と種々のやりとりをするため
の入出力機能を有する部位である。入力装置としては、
例えばテンキーやカナキー、タッチスイッチ、音声入力
などが該当し、利用者2の入力が利用者端末10に対し
て情報を伝達するものなら、その種類は問わない。また
出力装置としては、例えばディスプレイ、音声出力装置
などが該当し、利用者2に対して利用者端末10から情
報を伝達できるものなら、その種類は問わない。演算部
22とは、プログラムを実行することによって各機能を
駆動、処理するための演算機能を有する部位であり、一
般にCPU(中央演算装置)で構成される。メモリ部2
3とは、利用者端末10の目的を達成するために必要な
プログラムを記憶する記憶エリアと演算部22が実行す
るプログラムの実行エリアの部位である。送受信部24
とは、ゲートシステム7や他のシステム11−1などと
通信する場合に情報の送受信をする部位である。
【0083】図11は、本発明の実施形態におけるゲー
トシステムの機能ブロック図である。
【0084】同図において、ゲートシステム7は、ゲー
ト(見た目には扉部6と同意。以下同様)の開閉を判断
する機能と、ゲートの開閉を判断する機能が判断した判
断結果に基づいてゲート開放を指示する機能と、ゲート
の開閉を判断する機能が判断した判断結果に基づいてゲ
ートの開放(開放の予告)を通知する機能と、ゲートの
開放(開放の予告)を通知する機能が通知する開放(開
放予告)に応じて提供情報DB8から利用者2に対して
提供する情報を取得する機能と、提供する情報を取得す
る機能が取得した提供情報を利用者2に提供する情報と
して出力する機能とを有する。
【0085】ゲートシステム7から利用者2に対して提
供される情報は、ゲートシステム7の機能において利用
者2の通過を判定する機能を有さないために、利用者2
の通過の有無に関わらず、提供情報が出力される。利用
者2は、ゲートが開放時にゲートシステム7から出力さ
れる提供情報を情報記憶媒体9または利用者端末10を
ゲートシステム7の情報出力部16に近づけたり、接続
したり、読み込ませたりする自発的行為(自主判断)を
介して、情報記憶媒体9または利用者端末10の有する
記憶領域に情報を書き込む。
【0086】図12は、本発明の実施形態におけるゲー
トシステムの情報出力部と情報記憶媒体の具体例を示す
図である。
【0087】同図において、ゲートシステム7の情報出
力部16−1はゲート近傍の壁面に設置されており、図
例ではカード形状をした情報記憶媒体9−1を利用者2
が手に持って情報出力部16−1の近傍にかざすことに
よって、情報出力部16−1から出力される提供情報を
情報記憶媒体9−1が有する記憶領域に書き込ませてい
る。
【0088】図13は、図12とは別の場合の、ゲート
システムの情報出力部と情報記憶媒体の具体例を示す図
である。
【0089】同図において、ゲートシステム7の情報出
力部16−2はゲート近傍のフロアの上面に設置される
マット形状をしており、図例では利用者2の履く靴の下
面または設置された情報記憶媒体9−2を利用者2が履
いた靴でマット形状情報出力部16−2を踏むことによ
って、情報出力部16−2から出力される提供情報を情
報記憶媒体9−2が有する記憶領域に書き込ませてい
る。利用者2の靴に設置された情報記憶媒体9−2の位
置は、情報出力部16−2から提供情報を安定して取得
できる場所ならば、靴の内部や周囲であってもよい。な
お、この情報記憶媒体9−2はあらかじめ靴に固定(靴
と一体型)されても、靴から取り外し(靴から分離型)
ができるようにしてもよい。
【0090】また、情報出力部16は利用者2がゲート
を通過するとき、必然的に踏む場所であればよく、階段
や乗車口ステップの上面に設置すると図例のようにステ
ップ形状情報出力部16−3になる。なお、このステッ
プ形状情報出力部16−3は、複数の連続するステップ
に設置してもよい。
【0091】図14は、図11とは別の場合の、ゲート
システムの機能ブロック図である。
【0092】同図は、図11に示すゲートシステム7の
機能ブロック図と比較して、提供する情報を出力する機
能における情報出力方法が異なる。同図において、ゲー
トシステム7は、提供する情報を取得する機能が取得し
た提供情報を利用者2に提供する情報として出力する機
能を有し、開放する扉部6周辺に対して利用者2の通過
の有無に関わらず、ゲートを通過する利用者2の有する
情報記憶媒体9または利用者端末10に対して提供情報
が出力される。情報記憶媒体9または利用者端末10を
持った利用者2がゲートを通過することは、ゲートシス
テム7から出力される提供情報の提供エリア(提供範
囲)を通過することを意味し、ゲートシステム7から提
供される提供情報を受信した情報記憶媒体9または利用
者端末10は、それぞれ有する記憶領域に受信した提供
情報を書き込む。
【0093】図15は、図14に示すゲートシステムの
情報出力部と情報記憶媒体の具体例を示す図である。
【0094】同図において、ゲートシステム7の情報出
力部16は、指向性を持った提供エリアに提供情報を出
力する指向性情報出力部16−4である。指向性出力部
16−4については後に詳しく説明する。利用者端末1
0を持った利用者2が図示されているが、情報記憶媒体
9または利用者端末10を持って開放状態の扉部6を通
過する利用者2は、ゲートを覆う提供エリアに情報を降
り注がせている指向性情報出力部16−4から、ゲート
を通過するだけで提供情報を受け取ることができる。
【0095】ゲートが開放された状態で指向性情報出力
部16−4を用いて情報を提供するゲートシステム7の
仕組みは、提供される情報がまるでシャワーのように降
り注ぐことからインフォメーション・シャワー・ゲート
(InformationShower Gate。略
してISG)と呼ぶこととする。
【0096】図16は、図11および図14に示す機能
ブロック図に対応するゲートシステムの演算部における
フローチャートである。
【0097】同図において、ゲートシステム7は、ゲー
トは開放すべきか否かを判断して(ST1601)、開
放すべきと判断した場合には、ゲート開放(開放予告)
を提供情報取得機能部に通知してから(ST160
2)、扉部に開放を指示する指示情報を出力して(ST
1603)、処理を終了する。
【0098】図17は、図11および図14に示す機能
ブロック図に対応するゲートシステムおよび情報記憶媒
体・利用者端末の演算部におけるフローチャートであ
る。
【0099】同図において、ゲートシステム7は、ゲー
ト開放(開放予告)を受け取ると(ST1701)、ゲ
ート開放に応じてゲートから提供する情報を提供情報D
B8から取得し(ST1702)、提供情報DB8から
取得した情報を情報出力部16から出力して(ST17
03)、処理を終了する。図19に示す機能ブロック図
の処理によって、ゲートシステム7の情報出力部16か
ら出力される提供情報はゲート開放の間、出力される。
ゲート開放に応じてゲートシステム7の情報出力部16
から提供される提供情報を、図11に示すように利用者
2による自発的行為によって取得するか、または図14
に示すようにゲートを覆うゲートシステム7からの情報
が提供される提供エリアを利用者2が通過すること(利
用者2は単にゲートを通過しただけ)によって、利用者
2の有する情報記憶媒体9または利用者端末10はゲー
トシステム7の情報出力部16から出力された提供情報
を取得すると、取得した提供情報を記憶領域に記憶して
(ST1704)、処理を終了する。
【0100】図18は、図11および図14に示す機能
ブロック図に対応するゲートシステムおよび情報記憶媒
体・利用者端末の演算部におけるフローチャートであ
る。
【0101】同図は、提供情報DB8から利用者2に対
して提供する提供情報がなければ、提供情報取得手段は
何も取得せず、提供情報取得手段が何も提供情報を取得
しなければ、提供情報出力手段(情報出力部16)は何
も出力しない場合の処理を示す。同図において、ゲート
システム7は、ゲート開放(開放予告)を受け取ると
(ST1801)、提供情報DB8に利用者2に対して
伝える情報があるか否かを判定して(ST1802)、
提供する情報がなければそのまま処理を終了し、提供す
る情報があれば、ゲート開放に応じてゲートから提供す
るその情報を提供情報DB8から取得し(ST180
3)、提供情報DB8から取得した情報を情報出力部1
6から出力して(ST1804)、処理を終了する。提
供する情報がある場合には、図19に示す機能ブロック
図の処理によって、ゲートシステム7の情報出力部16
から出力される提供情報はゲート開放の間、出力され
る。ゲート開放に応じてゲートシステム7の情報出力部
16から提供される提供情報を、図11に示すように利
用者2による自発的行為によって取得するか、または図
14に示すようにゲートを覆うゲートシステム7からの
情報が提供される提供エリアを利用者2が通過すること
(利用者2は単にゲートを通過しただけ)によって、利
用者2の有する情報記憶媒体9または利用者端末10は
ゲートシステム7の情報出力部16から出力された提供
情報を取得すると、取得した提供情報を記憶領域に記憶
して(ST1805)、処理を終了する。
【0102】図19は、図11および図14に示す機能
ブロック図に続く、本発明の実施形態におけるゲートシ
ステムの機能ブロック図である。
【0103】同図において、ゲートシステム7は、ゲー
トの開閉を判断する機能と、ゲートの開閉を判断する機
能が判断した判断結果に基づいてゲート閉鎖を指示する
機能と、ゲートの開閉を判断する機能が判断した判断結
果に基づいてゲート閉鎖を確認する機能と、ゲート閉鎖
を確認する機能が確認したゲート閉鎖に応じて提供する
情報の情報出力部16からの出力を停止する機能とを有
する。これらの機能により、ゲート開放中はゲートシス
テム7から提供される提供情報が提供され続けることが
できる。
【0104】なお、提供情報DB8に記憶する提供情報
の更新は提供する情報の出力を停止した後が好ましく、
ゲートシステム7は、提供する情報の情報出力部16か
らの出力を停止する機能が情報出力の停止をした後に、
提供情報DB8に対して提供する情報を更新する機能を
さらに有するとよい。これらの機能により、ゲート開放
中に提供される情報が変更されることがなくなり、提供
情報の矛盾を防ぐことができる。
【0105】図20は、図19に示す機能ブロック図に
対応するゲートシステムの演算部におけるフローチャー
トである。
【0106】同図において、ゲートシステム7は、ゲー
ト閉鎖予告を受け取ると(ST2001)、ゲートが閉
鎖されたか否かを判断し(ST2002)、ゲート閉鎖
が確認されると、ゲートから提供する情報の出力を停止
して(ST2003)、処理を終了する。
【0107】図21は、図19に示す機能ブロック図に
対応するゲートシステムの演算部におけるフローチャー
トである。
【0108】同図において、ゲートシステム7は、提供
情報の更新要求を受け取ると(ST2101)、ゲート
から提供する情報は出力停止しているか否かを判定し
(ST2102)、出力停止を確認すると(提供情報が
出力停止されたことを確認すると)更新要求された情報
を提供情報DB8に記憶して(ST2103)、処理を
終了する。
【0109】図22は、本発明の実施形態における扉部
の演算部におけるフローチャートである。
【0110】同図は、扉部6に演算部がある場合の扉部
6の演算部における処理を示すが、ゲートシステム7の
演算部によって処理がなされてもよい。同図において、
扉部6は、ゲートシステム7からゲート開放の指示を受
け取ると(ST2201)、ゲート開放の指示に基づい
て扉を開放し(ST2202)、ゲートシステム7から
ゲート閉鎖の指示を受け取ると(ST2203)、ゲー
ト閉鎖の指示に基づいて扉を閉鎖して(ST220
4)、処理を終了する。
【0111】図23は、本発明の実施形態における情報
記憶媒体の演算部における機能ブロック図である。
【0112】同図において、情報記憶媒体9は、ゲート
システム7の情報出力部16から提供される情報を取得
する機能と、提供される情報を取得する機能が取得した
情報を記憶領域に記憶する機能と、他のシステム11−
1から情報出力の要求を受け付ける機能と、他のシステ
ム11−1から要求された情報を記憶領域から取得する
機能と、要求された情報を記憶領域から取得する機能が
取得した情報を出力する機能とを有する。ゲートシステ
ム7から提供された情報は、情報記憶媒体9の記憶領域
を介して、他のシステム11−1に受け渡される。
【0113】図24は、図23に示す機能ブロック図に
対応する情報記憶媒体および他のシステムの演算部にお
けるフローチャートである。
【0114】同図において、何らかの処理実行のために
他のシステム11−1は、情報記憶媒体9がゲートシス
テム7から受け取った提供情報を情報記憶媒体9に対し
て要求する(ST2401)。情報記憶媒体9は、他の
システム11−1から要求された情報を記憶領域から取
得し(ST2402)、取得した情報を要求先である他
のシステム11−1に対して出力して(ST240
3)、処理を終了する。情報記憶媒体9から、要求した
情報を取得した他のシステム11−1では、取得した情
報に基づいて処理を実行して(ST2404)、処理を
終了する。
【0115】図25は、本発明の実施形態における利用
者端末の演算部における機能ブロック図である。
【0116】同図において、利用者端末10は、ゲート
システム7の情報出力部16から提供される情報を取得
する機能と、提供される情報を取得する機能が取得した
情報をメモリ部23に記憶する機能と、(利用者2の意
思によって操作される)HMI入力部から利用者2の指
示を受け付ける機能と、受け付けた指示に基づいて他の
システム11−2に送信する情報をメモリ部23から取
得する機能と、取得した情報を他のシステム11−2に
送信する機能と、他のシステム11−2によって処理さ
れた結果を受信する機能と、受信した情報をメモリ部2
3に記憶する機能とを有する。
【0117】なお、図23と同様に他のシステム11−
2からの要求に基づいて利用者端末10は、ゲートシス
テム7から取得した提供情報を送信してもよい。
【0118】図26は、図25に示す機能ブロック図に
対応する利用者端末および他のシステムの演算部におけ
るフローチャートである。
【0119】同図において、利用者端末10は、ゲート
システム7から取得した提供情報の送信指示を受け付け
ると(ST2601)、受け付けた指示に基づいてメモ
リ部23から情報を取得して、他のシステム11−2に
取得した情報を送信する(ST2602)。利用者端末
10から情報を受信した他のシステム11−2では、受
信した情報に基づく処理を実行し(ST2603)、処
理した処理結果に基づく情報を利用者端末10に返信し
て(ST2604)、処理を終了する。他のシステム1
1−2から処理結果を受信した利用者端末10は、受信
した情報をメモリ部23に記憶し(ST2605)、受
信した情報に基づく処理を実行して(ST2606)、
処理を終了する。
【0120】図56は、本発明の実施形態における利用
者端末の機能ブロック図である。
【0121】同図は、利用者端末2にゲートシステム7
から出力される提供情報を取得するプログラムがなかっ
た場合に、有する通信機能を用いて、他のシステム11
−2から対応するプログラムをダウウンロードする場合
である。つまり、利用者端末10にゲートシステム7が
出力する提供情報を取得する機能がなければ、対応する
プログラムをダウンロードするとよい。同図において、
利用者端末10は、HMI入力部を介して利用者2から
ダウンロードプログラム取得の指示を受け付ける機能
と、指示されたダウンロードプログラムを他のシステム
11−2に送信する機能と、他のシステム11−2から
送信されたダウンロードプログラムを受信する機能と、
受信したダウンロードプログラムをメモリ部23に記憶
する機能とを有する。さらに、利用者端末10は、ダウ
ンロードプログラムを読み出して実行する機能と、読み
出したダウンロードプログラムの実行によってゲートシ
ステム7の出力部16から出力される提供情報を受信す
る機能と、受信した提供情報をメモリ部23に記憶する
機能とを有する。ダウンロードしたプログラムは提供情
報を受信するたびに読み出しても、メモリ部23の実行
エリアに常駐させておいてもよい。
【0122】図57は、図56に示す機能ブロック図に
対応する利用者端末および他のシステムの制御部におけ
るフローチャートである。
【0123】同図において、利用者端末10は、ダウン
ロードプログラム取得の指示を受け付けると(ST57
01)、指示されたダウンロードプログラムの取得要求
を他のシステム11−2に送信する(ST5702)。
利用者端末10からの要求情報を受信した他のシステム
11−2では、受信した取得情報に応じてダウンロード
するプログラムを記憶部から取得し(ST5703)、
取得したダウンロードプログラムを利用者端末10に返
信して(ST5704)、処理を終了する。他のシステ
ム11−2からダウンロードプログラムを受信した利用
者端末10は、受信したダウンロードプログラムをメモ
リ部23に記憶し(ST5705)、受信したダウンロ
ードプログラムに基づく処理を実行して(ST570
6)、処理を終了する。
【0124】図27は、本発明の実施形態におけるゲー
トシステムを移動車両に用いた場合のコンセプト(第2
実施形態)を説明する図である。
【0125】同図において、ゲートシステム7は移動車
両(移動体)25に設置されており、図例では、停車場
所に停車して扉部6(ゲート)が開放されるたびに、そ
れぞれの停車場所におけるゲートとして機能する(役割
を担う)。この場合、停車場所に停車してゲートが開放
されている間は、利用者2が移動車両25に乗り降りす
ることができ、移動車両25に乗り降りするための乗車
口を通過する利用者2の所持した情報記憶媒体9または
利用者端末10に、ゲートシステム7から情報が提供さ
れる。
【0126】移動車両25が出入り口として有する扉部
6−1(ゲート)は、少なくとも停止したときに開放さ
れ、移動中に開放されることは乗車している人の安全面
から必然的にあり得ない。この必然性に着目して、移動
車両25が停車して扉部6−1が開放されたときだけ、
その扉部が開放された場所である停車場所に関する情報
を利用者2の有する情報記憶媒体9または利用者端末1
0に提供するようにした。
【0127】ITシステムは導入すれば便利なことがわ
かっていたとしても、一から構築する場合の導入費用の
膨大さから二の足を踏む(躊躇してしまう)ことがよく
ある。特に需要量が見込めないような、利用者人口の少
ない場所では、システム導入の障害となっている。本発
明のゲートシステムを移動車両25に設置して、移動車
両25が停車する停車場所において、それぞれの停車場
所におけるそれぞれゲートとすることは、ゲートの数を
減らすことに貢献し、システム導入の導入費用を大幅に
減らすことができる。
【0128】図53は、本発明の実施形態における移動
車両のハードブロック図である。
【0129】同図は、移動車両25がバスや乗用車など
の燃料を燃焼させて動力を得る車両である場合を示す。
電車では、燃料供給が電力であり、駆動輪への連結軸な
どがないなどの違いがあるだけで、本発明に関する基本
的構造には大差ない。同図において、移動車両25の操
作者(運転者)が減速指示部を操作し、その操作結果が
制御部27を介して減速部(ブレーキ)28に伝えられ
る。減速部28によって駆動輪(タイヤ)29が停止
し、駆動輪29が停止したか否かを駆動輪29そのも
の、駆動輪29に直結する車軸などからセンシングする
車両停止検出部30の検出結果に基づいて、移動車両2
5が完全に停止した否かが出力される。完全に停止した
か否かの判断は、例えば速度が0になって移動車両25
が停止した後、一定期間停止状態を維持したら完全に停
車したと見なすとよい。
【0130】図54は、図53に示すハードブロック図
に対応する移動車両の機能ブロック図である。
【0131】同図において、移動車両25は、移動車両
操作者が操作する減速指示部から操作量を取得する機能
と、減速指示部から取得した操作量に基づいて減速部2
8を制御する機能と、減速部28によって減速した駆動
輪29をセンシングして駆動輪29の完全停止を検出す
る機能と、その検出結果をゲートシステム7に出力する
機能とを有する。
【0132】図55は、 図54に示す機能ブロック図
に対応する移動車両の制御部におけるフローチャートで
ある。
【0133】同図において、移動車両25は、減速指示
部が操作されると(ST5501)、減速指示部の操作
量に応じて減速部28を制御し、駆動輪が完全に停止し
たことを確認すると(ST5503)、車両停止を示す
信号をゲートシステム7に出力して(ST5504)、
処理を終了する。
【0134】図28は、図27に示すコンセプトに対応
する本発明の実施形態におけるゲートシステムの機能ブ
ロック図である。
【0135】同図において、ゲートシステム7は、移動
車両25の停止を判断(確認)する機能と、移動車両2
5の停止を判断(確認)する機能で判断した判断結果に
基づいてさらにゲートの開閉を判断する機能と、ゲート
の開閉を判断する機能が判断した判断結果に基づいてゲ
ート開放を指示する機能と、ゲートの開閉を判断する機
能が判断した判断結果に基づいてゲートの開放(開放の
予告)を通知する機能と、ゲートの開放(開放の予告)
を通知する機能が通知する開放(開放予告)に応じて提
供情報DB8または運行情報DB20から利用者2に対
して停車場所に関して提供する情報を取得する機能と、
停車場所に関して提供する情報を取得する機能が取得し
た提供情報を利用者2に提供する情報として出力する機
能とを有する。運行情報DB20に記憶する運行情報と
は、その移動車両が運行情報にしたがってって移動して
いる場合に、その移動車両に関する運行情報のことであ
る。
【0136】ゲートシステム7から利用者2に対して提
供される情報は、ゲートシステム7の機能において利用
者2の通過を判定する機能を有さないために、利用者2
の通過の有無に関わらず、移動車両25が停車する停車
場所に関する提供情報が出力される。利用者2は、ゲー
トが開放時にゲートシステム7から出力される提供情報
を情報記憶媒体9または利用者端末10をゲートシステ
ム7の情報出力部16に近づけたり、接続したり、読み
込ませたりする自発的行為(自主判断)によって、情報
記憶媒体9または利用者端末10の有する記憶領域に情
報を書き込む。
【0137】図29は、図27に示すコンセプトに対応
する本発明の実施形態におけるゲートシステムの機能ブ
ロック図である。
【0138】同図は、停車場所に関する情報のうち、停
車場所そのものの情報として提供情報DB8と運行情報
DB20に記憶する情報の取得に関する。なお、停車場
所そのものの情報を用いて、提供される情報が停車場所
に関する情報であり、停車場所そのものの情報に付与さ
れる情報や、停車場所そのものの情報を例えば検索条件
にして導かれる情報は図11または図14に示す機能ブ
ロック図と同様に、提供情報DB8に記憶されている。
【0139】同図において、停車場所そのものの情報を
取得するには、(1)移動車両25が停車した停車場所
を計測する、(2)停車場所に対して最寄りの位置情報
タグ(位置情報記憶手段)から場所情報を取得する、
(3)移動車両25があらかじめ定められた運行表で運
行している運行情報から停車場所を取得する、などの方
法がある。(1)において停車場所である、停車した移
動車両の現在位置の計測は、例えばGPS(Globa
l Positioning System、全地球測
位システム)、PHS(Personal Handy
−phone System)などの位置認識技術で十
分可能である。
【0140】移動車両25が停車した停車場所を計測す
るゲートシステム7は、停車場所に関する地理上の絶対
位置を求める元情報を取得する機能と、取得した元情報
から地理上の絶対座標を算出する機能と、地理上の絶対
座標を算出する機能によって算出された算出結果に基づ
いて地図上の場所を判定する機能と、地図上の場所を判
定する機能で判定した地図上の場所を停車場所として提
供情報DB8に記憶する機能とを有する。ここで言うと
ころの元情報とは、GPSやPHSのシステムから受信
する電波信号が相当し、同様に地理上の絶対座標とは、
地球上での緯度経度であったり、エリア毎に分割された
個々のエリア情報であったりする。
【0141】停車場所に対して最寄りの位置情報タグ
(位置情報記憶手段)から場所情報を取得するゲートシ
ステム7は、停車場所の最寄りの位置情報タグから場所
情報を読み取る機能と、位置情報タグから読み取った位
置情報を停車場所として提供情報DB8に記憶する機能
とを有する。
【0142】移動車両25があらかじめ定められた運行
表で運行している運行情報から停車場所を取得するゲー
トシステム7は、外部のシステムから新たな運行情報を
取得する機能と、取得した新たな運行情報によって運行
情報DB20に記憶する運行情報を更新する機能とを有
する。ゲートシステム7は、更新された運行情報または
あらかじめ記憶する運行情報に基づいて、現在の停車場
所や次に停車する停車場所を取得する。
【0143】ゲートシステム7は、以上に示す(1)〜
(3)の方法のうち1つを有していてもよく、また複数
を併用していてもよい。ただし、ゲートシステム7は、
移動車両25の停車場所そのものを取得するのに他の方
法を用いても、以上に示す方法を含めて併用してもよ
い。つまり、移動車両25が停車する停車場所そのもの
の情報をゲートシステム7が取得できれば、その種類は
問わない。
【0144】図30は、図28に示す機能ブロック図に
対応するゲートシステムおよび情報記憶媒体・利用者端
末の演算部におけるフローチャートである。
【0145】同図において、ゲートシステム7は、ゲー
ト開放(開放予告)を受け取ると(ST3001)、ゲ
ート開放に応じてゲートから提供する情報を提供情報D
B8および運行情報DB20から取得し(ST300
2)、提供情報DB8および運行情報DB20から取得
した情報を情報出力部16から出力して(ST300
3)、処理を終了する。図19に示す機能ブロック図の
処理によって、ゲートシステム7の情報出力部16から
出力される提供情報はゲート開放の間、出力される。ゲ
ート開放に応じてゲートシステム7の情報出力部16か
ら提供される提供情報を、図11に示す機能ブロック図
と同様に利用者2による自発的行為によって取得する
か、または図14に示す機能ブロック図と同様にゲート
を覆うゲートシステム7からの情報が提供される提供エ
リアを利用者2が通過すること(利用者2は単にゲート
を通過しただけ)によって、利用者2の有する情報記憶
媒体9または利用者端末10はゲートシステム7の情報
出力部16から出力された停車場所に関連する提供情報
を取得すると、取得した提供情報を記憶領域に記憶して
(ST3004)、処理を終了する。
【0146】図31は、図29に示す機能ブロック図に
対応するゲートシステムの演算部における処理手順を示
すフローチャートである。
【0147】同図において、ゲートシステム7は、移動
車両25の停止(停止予告)の通知を受け取ると(ST
3101)、停車場所に関する地理上の絶対位置を求め
る元情報を取得し(ST3102)、取得した元情報か
ら地理上の絶対座標を算出し(ST3103)、算出さ
れた地理上の絶対座標に基づいて地図上の場所を判定し
(ST3104)、判定した地図上の場所を停車場所と
して提供情報DB8に記憶して(ST3105)、処理
を終了する。
【0148】図32は、図29に示す機能ブロック図に
対応するゲートシステムの演算部におけるフローチャー
トである。
【0149】同図において、ゲートシステム7は、移動
車両25の停止(停止予告)の通知を受け取ると(ST
3201)、停車場所の最寄りの位置情報タグから場所
情報を読み取り(ST3202)、位置情報タグから読
み取った位置情報を停車場所として提供情報DB8に記
憶して(ST3203)、処理を終了する。
【0150】図33は、図29に示す機能ブロック図に
対応するゲートシステムの演算部におけるフローチャー
トである。
【0151】同図において、ゲートシステム7は、外部
のシステムから新たな運行情報を取得すると(ST33
01)、取得した新たな運行情報によって運行情報DB
20に記憶する運行情報を更新して(ST3302)、
処理を終了する。
【0152】図34は、図28とは別の場合の、図27
に示すコンセプトに対応する本発明の実施形態における
ゲートシステムの機能ブロック図である。
【0153】同図は、次の停車場がその場所に到着する
前にわかっている場合である。同図において、ゲートの
開閉を判断する機能と、ゲートの開閉を判断する機能が
判断した判断結果に基づいてゲート閉鎖を確認する機能
と、ゲート閉鎖を確認する機能が確認したゲート閉鎖に
応じて次の停車場所を運行情報DB20から取得して、
必要であるなら次の停車場所に付与される提供情報を提
供情報DB8から取得して停止場所バッファメモリ15
−1の内容を書き換える機能と、移動車両25の停止を
判断(確認)する機能と、移動車両25の停止を判断
(確認)する機能で判断した判断結果に基づいてさらに
ゲートの開閉を判断する機能と、ゲートの開閉を判断す
る機能が判断した判断結果に基づいてゲート開放を指示
する機能と、ゲートの開閉を判断する機能が判断した判
断結果に基づいてゲートの開放(開放の予告)を通知す
る機能と、ゲートの開放(開放の予告)を通知する機能
が通知する開放(開放予告)に応じて停止場所バッファ
メモリ15−1に記憶されている情報を取得して、利用
者2に対して停車場所に関して提供する情報として出力
する機能とを有する。
【0154】扉部6が閉鎖されると(遅くとも移動車両
25が移動を開始すると)、ゲートシステム7からの提
供情報の出力は一旦停止するので、このように運行情報
などによって次の停車場所があらかじめわかっている場
合には、ゲートが閉まってから次に開くまでの間に、次
の停車場所で出力する提供情報について、例えばバッフ
ァメモリなどを用いて、その内容の書き換え処理をして
おくとシステムとして効率がよい。
【0155】図35は、図34に示す機能ブロック図に
対応するゲートシステムおよび情報記憶媒体・利用者端
末の演算部におけるフローチャートである。
【0156】同図において、ゲートシステム7は、ゲー
ト開放(開放予告)を受け取ると(ST3501)、停
車場所に関する情報を停止場所バッファメモリ15−1
から取得し(ST3502)、停止場所バッファメモリ
15−1から取得した情報を情報出力部16から出力す
る(ST3503)。ゲート開放に応じてゲートシステ
ム7の情報出力部16から提供される停車場所に関する
情報を、図11に示す機能ブロック図と同様に利用者2
による自発的行為によって取得するか、または図14に
示す機能ブロック図と同様にゲートを覆うゲートシステ
ム7からの情報が提供される提供エリアを利用者2が通
過すること(利用者2は単にゲートを通過しただけ)に
よって、利用者2の有する情報記憶媒体9または利用者
端末10はゲートシステム7の情報出力部16から出力
された停車場所に関連する提供情報を取得すると、取得
した停車場所に関する情報を記憶領域に記憶して(ST
3504)、処理を終了する。さらに、ゲートシステム
7は、ゲート閉鎖を確認すると(ST3505)、情報
出力部16から出力している提供情報の出力を停止し、
次の停車場所を運行情報DB20から取得して、必要で
あるなら次の停車場所に付与される提供情報を提供情報
DB8から取得して停止場所バッファメモリ15−1の
内容を書き換えて(ST3506)、処理を終了する。
【0157】図36は、図7に示すコンセプト(第1実
施形態)に対応する具体例を説明する図である。
【0158】同図は、建築物の出入り口に設置されたゲ
ートで、いわゆる自動ドア6−2と呼ばれるゲートであ
った場合である。同図において、利用者2は、自動ドア
6−2手前に設置されたマット形状や自動ドア6−2に
設置されたタッチスイッチ形状の自動ドア開閉指示入力
部を踏みしめる、または触れることにより自動ドア6−
2が開放される。ゲートシステム7は、自動ドア6−2
開放に応じて提供情報DB8から取得した提供情報が情
報出力部16から出力される。処理フローは図17また
は図18に示すフローチャートに準ずる。提供情報は特
別なものである必要はなく、ゲートシステム7が提供し
たい情報で構わない。具体的には建築物内で実施されて
る特売や催事場に関する情報(内容紹介や場所案内な
ど)であったりするとよい。本発明におけるゲートシス
テム7は、利用者2の通過に関わらず提供情報を出力し
ているので、建築物内に関する情報を出力すると、利用
者2が建築物内に入ってきた場合には、その情報に興味
を示せば誘導されることになり、出て行く場合に興味を
持った場合には、出るのを止めて戻ってくることにな
る。また別の例では、他のシステム11が利用者2がど
こを移動したのかを大雑把に把握するために、どのゲー
トを通過したのかという通過履歴情報をゲートシステム
7によって提供することもできる。
【0159】図37は、図36とは別の場合の、図7に
示すコンセプト(第1実施形態)に対応する具体例を説
明する図である。
【0160】同図は、多階構造を有する建築物内の階間
を移動する移動体であるエレベータそのものを本発明に
おけるゲートにする場合である。同図において、エレベ
ータが停止した停止階に関する情報を(停止階に停止し
て)エレベータゲート6−3を開放した間だけ出力す
る。停止階に停止して、エレベータの扉部6−3が開放
されると出力される処理フローは図17または図18に
示すフローチャートに準ずるが、エレベータでは、次に
停止する停止階がわかるので、図34に示す機能ブロッ
クにおける処理を実行し、処理フローは図35に示すフ
ローチャートに準じてもよい。
【0161】エレベータを本発明におけるゲートとして
用いると、利用者2がどの階で降りようとも降りた階以
外の(降りた時点の利用者2にとって)余分な情報を、
利用者2は受け取らずに済むという効果がある。
【0162】図38は、図37に示す具体例に対応する
ゲートシステムおよび情報記憶媒体・利用者端末の演算
部におけるフローチャートである。
【0163】同図は、提供情報DB8から利用者2に対
して提供する提供情報がなければ、提供情報取得手段は
何も取得せず、提供情報取得手段が何も提供情報を取得
しなければ、提供情報出力手段は何も出力しない場合の
処理を示す。同図において、ゲートシステム7は、エレ
ベータゲート開放(開放予告)と同じ意味を有するエレ
ベータ停止(停止予告)を受け取ると(ST380
1)、提供情報DB8に利用者2に対して伝える情報が
あるか否かを判定して(ST3802)、提供する情報
がなければそのまま処理を終了し、提供する情報があれ
ば、エレベータゲート開放に応じてエレベータゲートか
ら提供するその情報を提供情報DB8から取得し(ST
3803)、提供情報DB8から取得した情報を情報出
力部16から出力して(ST3804)、処理を終了す
る。提供する情報がある場合には、図19に示す機能ブ
ロック図の処理によって、ゲートシステム7の情報出力
部16から出力される提供情報はエレベータゲート開放
の間、出力される。エレベータゲート開放に応じてゲー
トシステム7の情報出力部16から提供される提供情報
を、図11に示すように利用者2による自発的行為によ
って取得するか、または図14に示すようにエレベータ
ゲートを覆うゲートシステム7からの情報が提供される
提供エリアを利用者2が通過すること(利用者2は単に
エレベータゲートを通過しただけ)によって、利用者2
の有する情報記憶媒体9または利用者端末10はゲート
システム7の情報出力部16から出力された提供情報を
取得すると、取得した提供情報を記憶領域に記憶して
(ST3805)、処理を終了する。
【0164】図39は、図38とは別の場合の、図37
に示す具体例に対応するゲートシステムおよび情報記憶
媒体・利用者端末の演算部におけるフローチャートであ
る。
【0165】同図において、ゲートシステム7は、エレ
ベータゲート開放(開放予告)と同じ意味を有するエレ
ベータ停止(停止予告)を受け取ると(ST390
1)、次の停止階に関する情報を停止場所バッファメモ
リから取得し(ST3902)、停止場所バッファメモ
リから取得した情報を情報出力部16から出力する(S
T3903)。エレベータゲート開放に応じてゲートシ
ステム7の情報出力部16から提供される停止階に関す
る情報を、図11に示す機能ブロック図と同様に利用者
2による自発的行為によって取得するか、または図14
に示す機能ブロック図と同様にエレベータゲートを覆う
ゲートシステム7からの情報が提供される提供エリアを
利用者2が通過すること(利用者2は単にエレベータゲ
ートを通過しただけ)によって、利用者2の有する情報
記憶媒体9または利用者端末10はゲートシステム7の
情報出力部16から出力された停止階に関連する提供情
報を取得すると、取得した停止階に関する情報を記憶領
域に記憶して(ST3904)、処理を終了する。さら
に、ゲートシステム7は、エレベータゲート閉鎖を確認
すると(ST3905)、情報出力部16から出力して
いる提供情報の出力を停止し、次の停止階をエレベータ
システムから取得して、必要であるなら次の停止階に付
与される提供情報を提供情報DB8から取得して停止場
所バッファメモリの内容を書き換えて(ST390
6)、処理を終了する。
【0166】図40は、図29に示す機能ブロック図に
おける移動車両が停車した停車場所を計測する方法に対
応する具体例を示す図である。
【0167】同図において、移動車両25は、複数のG
PS衛星から停車場所についての地理上の絶対座標(緯
度経度)を算出するための元情報を受信している。図例
では、移動車両25がバス、電車、乗用車である場合を
示し、停車場所にはそれぞれ停留所、停車駅、停車場所
が示されている。
【0168】図41は、図40に示す具体例におけるゲ
ートシステムおよび情報記憶媒体・利用者端末の演算部
におけるフローチャートである。
【0169】同図において、ゲートシステム7は、移動
車両25の停止(停止予告)の通知を受け取ると(ST
4101)、停車場所に関する地理上の絶対位置を求め
る元情報を取得し(ST4102)、取得した元情報か
ら地理上の絶対座標を算出し(ST4103)、算出さ
れた地理上の絶対座標に基づいて地図上の場所を判定し
(ST4104)、判定した地図上の場所を停車場所と
して提供情報DB8に記憶する(ST4105)。さら
にゲートシステム7は、提供情報DB8に停止情報に関
し、利用者2に対して伝える情報があるか否かを判定し
て(ST4106)、出力すべき情報がなければそのま
ま処理を終了し、出力すべき情報があれば、ゲート開放
に応じてゲートから提供するその情報を提供情報DB8
から取得し(ST4107)、提供情報DB8から取得
した情報を情報出力部16から出力して(ST410
8)、処理を終了する。提供する情報がある場合には、
図19に示す機能ブロック図の処理によって、ゲートシ
ステム7の情報出力部16から出力される提供情報はゲ
ート開放の間、出力される。ゲート開放に応じてゲート
システム7の情報出力部16から提供される提供情報
を、図11に示すように利用者2による自発的行為によ
って取得するか、または図14に示すようにゲートを覆
うゲートシステム7からの情報が提供される提供エリア
を利用者2が通過すること(利用者2は単にゲートを通
過しただけ)によって、利用者2の有する情報記憶媒体
9または利用者端末10はゲートシステム7の情報出力
部16から出力された提供情報を取得すると、取得した
提供情報を記憶領域に記憶して(ST4109)、処理
を終了する。
【0170】図42は、図29に示す機能ブロック図に
おける停車場所に対して最寄りの位置情報タグから場所
情報を取得する方法に対応する具体例を示す図である。
【0171】同図において、移動車両25である電車車
両が停車場所である停車駅のプラットホームに停車して
おり、停車駅におけるどこのプラットホームであるのか
を示すプラットホーム情報を含む位置情報タグ26から
位置情報を受け取っている。
【0172】駅には複数のプラットホームがある場合が
多く、乗り換え情報などを提供する場合には、利用者2
に対してどこのプラットホームについてどこのプラット
ホームに向かわねばならないかなどの情報が提供され
る。位置情報を位置情報タグ26から受け取ったゲート
システム7は、停車駅情報(プラットホーム情報)を含
む位置情報そのままを提供情報として出力する場合も、
受け取った位置情報に基づく情報を出力する場合も、位
置情報に基づく情報を位置情報に付与して出力する場合
もある。
【0173】図43は、図42とは別の場合の、図29
に示す機能ブロック図における停車場所に対して最寄り
の位置情報タグから場所情報を取得する方法に対応する
具体例を示す図である。
【0174】同図において、移動車両25であるバス車
両が停車場所である停留所に停車しており、どこの停留
所に止まったかを示す位置情報を、停留所の目印によく
用いられる停留所マーカにあらかじめ設置された停留所
情報を含む位置情報タグ26から位置情報を受け取って
いる。位置情報を位置情報タグ26から受け取ったゲー
トシステム7は、停留所情報を含む位置情報そのままを
提供情報として出力する場合も、受け取った位置情報に
基づく情報を出力する場合も、位置情報に基づく情報を
位置情報に付与して出力する場合もある。
【0175】図44は、図42または図43に示す具体
例におけるゲートシステムおよび情報記憶媒体・利用者
端末の演算部におけるフローチャートである。
【0176】同図において、ゲートシステム7は、移動
車両25の停止(停止予告)の通知を受け取ると(ST
4401)、停車場所の最寄りの位置情報タグから場所
情報を読み取り(ST4402)、位置情報タグから読
み取った位置情報を停車場所として提供情報DB8に記
憶する(ST4403)。さらにゲートシステム7は、
提供情報DB8に停車場所に関し、利用者2に対して伝
える情報があるか否かを判定して(ST4404)、出
力すべき情報がなければそのまま処理を終了し、出力す
べき情報があれば、ゲート開放に応じてゲートから提供
するその情報を提供情報DB8から取得し(ST440
5)、提供情報DB8から取得した情報を情報出力部1
6から出力して(ST4406)、処理を終了する。提
供する情報がある場合には、図19に示す機能ブロック
図の処理によって、ゲートシステム7の情報出力部16
から出力される提供情報はゲート開放の間、出力され
る。ゲート開放に応じてゲートシステム7の情報出力部
16から提供される提供情報を、図11に示すように利
用者2による自発的行為によって取得するか、または図
14に示すようにゲートを覆うゲートシステム7からの
情報が提供される提供エリアを利用者2が通過すること
(利用者2は単にゲートを通過しただけ)によって、利
用者2の有する情報記憶媒体9または利用者端末10は
ゲートシステム7の情報出力部16から出力された提供
情報を取得すると、取得した提供情報を記憶領域に記憶
して(ST4407)、処理を終了する。
【0177】図45は、図29に示す機能ブロック図に
おける移動車両があらかじめ定められた運行表で運行し
ている運行情報から停車場所を取得する方法に対応する
具体例を示す図である。
【0178】同図において、移動車両25は、あらかじ
め定められた運行表で運行しているバス車両であり、第
1の停車場所に停車して扉部6−1を開放している間
は、第1の停車場所に設置されたゲートとして機能す
る。同様に、移動車両25は第2の停車場所に停車して
扉部6−1を開放している間は、第2の停車場所に設置
されたゲートとして機能し、この場合の「移動車両25
が停車場所に設置されたゲートとして機能する」とは、
「停車場所に停車してゲートを開放している移動車両2
5と、移動車両25が停車している間だけその停車場所
に設置されたゲートと同一の役割である」と同意であ
る。第1の停車場所から第2の停車場所に向かう移動車
両25では、運行情報DB20に記憶された運行情報に
基づき、第2の停車場所に設置されたゲートの役割とし
て出力される情報に停車場所バッファメモリの内容を書
き換えている。
【0179】図46は、図45に示す具体例におけるゲ
ートシステムおよび情報記憶媒体・利用者端末の演算部
におけるフローチャートである。
【0180】同図において、ゲートシステム7は、移動
車両25が第1の停車場所に停止する停止(停止予告)
の通知を受け取ると(ST4601)、第1の停車場所
に関する情報を停止場所バッファメモリから取得し(S
T4602)、停止場所バッファメモリから取得した情
報を情報出力部16から出力する(ST4603)。ゲ
ート開放に応じてゲートシステム7の情報出力部16か
ら提供される第1の停車場所に関する情報を、図11に
示す機能ブロック図と同様に利用者2による自発的行為
によって取得するか、または図14に示す機能ブロック
図と同様にゲートを覆うゲートシステム7からの情報が
提供される提供エリアを利用者2が通過すること(利用
者2は単にゲートを通過しただけ)によって、利用者2
の有する情報記憶媒体9または利用者端末10はゲート
システム7の情報出力部16から出力された停車場所に
関連する提供情報を取得すると、取得した第1の停車場
所に関する情報を記憶領域に記憶して(ST460
4)、処理を終了する。さらに、ゲートシステム7は、
ゲート閉鎖を確認すると(ST4605)、情報出力部
16から出力している提供情報の出力を停止し、次に移
動車両25が向かう第2の停車場所を運行情報DB20
から取得することで第2の停車場所を判定し(ST46
06)、取得した第2の停車場所に関する情報と、必要
であるなら第2の停車場所に付与される提供情報を提供
情報DB8から取得して停止場所バッファメモリの内容
を書き換えて(ST4607)、処理を終了する。
【0181】図47は、本発明の実施形態におけるゲー
トシステムを設置した移動車両を用いて、導入費用をさ
らなる軽減するための具体例を示す図である。
【0182】同図において、情報配信サービスの対応路
線と非対応路線を利用者が視覚的に識別可能なように示
すことで、サービス対応地域を限定して、導入費用をさ
らに軽減する。具体的には、対応路線を走る移動車両2
5−1と非対応路線を走る移動車両25−2のそれぞれ
の外観特徴によって対応路線を区別するようにしたもの
で、例えば対応路線を走る移動車両25−1の外観をラ
ッピングするとよい。ここで言うところのラッピングと
は、印刷したシールフィルムで移動車両の少なくとも側
面、場合によっては上面を覆う(ラッピングする)こと
を意味している。
【0183】なお、路線ごとにラッピングした移動車両
は、それぞれの路線の特徴を知覚できるようなデザイン
や色使いで統一することによって、視覚的に華やかにな
るだけでなく、単なる行き先だけで識別されていた路線
を個性化することが可能になる。
【0184】さらに、ラッピング車両は宣伝広告媒体と
して捉えることもできる。非視覚的な通信媒体を介した
情報配信による宣伝広告よりも、視覚的な媒体の方が宣
伝広告主にとって感覚的に宣伝広告が実行されているよ
うに感じられるため、広告料の支払いに対して積極的と
なりやすい傾向があり、本発明におけるゲートシステム
7を起点とするITサービスに関する広告宣伝媒体とし
てラッピング車両の経済的価値を高めることができる。
ラッピング車両を広告宣伝媒体として用いれば、広告主
の導入費用および維持費用(運営費用。ランニングコス
ト)の負担を軽減させることができる。
【0185】図48は、図47とは別の場合の、ゲート
システムを設置した移動車両を用いて、導入費用をさら
なる軽減するための具体例を示す図である。
【0186】同図において、図47の導入費用軽減策に
加えて、(情報配信サービスは路線に設置されたものに
よるのでなく、路線を走る移動車両25によってもたら
されるものであるので)サービス対応路線においてもゲ
ートシステム対応車両25−3の外観をラッピングし、
非対応車両25−4の外観をラッピングしなければ、サ
ービス対応地域において、対応する移動車両を間引きで
きる。対応する移動車両を間引きできるということは、
導入費用削減に大きな影響を与え、収益の確保にともな
って徐々に対応車両を増やしていくことができる。つま
り、すべての車両を対応車両にしなければ導入できない
と考えれば多大な導入費用によって導入するか、多大な
導入コストに見合わないので諦めるかと言った二者択一
の選択肢しか生じないが、前記のように対応移動車両を
間引きすることにより柔軟な運用が可能となる。
【0187】なお、ラッピング車両ごとにテーマや個性
を持たせてもよく、路線ごとにその特徴を感じさせる統
一感を乱さないように、例えば色調は統一しながらデザ
インを変える、複数の広告の載せ方に工夫を凝らすなど
の手法が考えられる。
【0188】図49は、本発明の実施形態における情報
記憶媒体が「IDタグ」の場合の具体例を示す図であ
る。
【0189】同図は情報記録媒体9の具体例であるID
タグの構造を示しており、特開平10−107707号
公報の図1および明細書中の「0020」段に記述され
ている。前記公報において、図1に示すデータキャリア
2が本発明の実施形態における情報記憶媒体9に相当
し、図中のメモリ16が本発明の実施形態における記憶
領域に相当する。さらに、図中の書込/読込制御ユニッ
ト1における書込機能が本発明の実施形態における情報
出力部16に相当する。
【0190】図50は、本発明の実施形態における情報
記憶媒体が「ICカード」の場合の具体例を示す図であ
る。
【0191】同図は、情報記録媒体9の具体例であるI
Cカードの構造を示しており、特開2000−1231
38号公報の図3および明細書中の「0014」段に記
述されている。図3に示す非接触ICカードが本発明の
実施形態における情報記憶媒体9に相当し、図中の不揮
発性メモリ15が記憶領域に相当する。
【0192】図51は、本発明の実施形態における指向
性情報出力部の具体例を原理で説明する図である。
【0193】同図において、指向性出力部16−4はア
ンテナ1とアンテナ2で構成され、1/2λ(ラムダ、
電波の波長)の倍数の間隔で設置する。縦方向ではアン
テナ1の電波(電力)とアンテナ2の電波にズレはな
く、その合成波は強くなる。同様に横方向では、アンテ
ナ1とアンテナ2の電波に1/2λの位相のズレが生じ
るために、その合成波は相殺され、斜め方向ではアンテ
ナ1とアンテナ2の電波に√2/2λのずれが生じるた
めに、その合成波は弱くなる。
【0194】図52は、本発明の実施形態における指向
性情報出力部の具体例を原理で説明する図である。
【0195】同図において、図51に示すようにアンテ
ナを構成した指向性出力部16−4の電波強度分布を示
す。3次元的に円錐形の電波強度分布が欲しい場合に
は、図中右側に示すように、例えば4枚の円形パッチア
レーアンテナを用いるとよい。
【0196】なお、前述のように、本実施形態では、移
動体の例として車両を例示したが、本発明はこのような
車両に限定されるものではなく、電車、バス、乗用車、
タクシーなどの移動車両や、飛行機や船舶、多階構造を
有する建築物内の階間を移動するエレベータなどでもよ
い。
【0197】
【発明の効果】以上記載の本発明によれば、人がゲート
を通過できるのはゲートが開いているときだけであるこ
とに着目して、人の通過の有無に関わらず、ゲートが開
いているときだけゲートを通過する人を対象にした情報
を効率のよく提供することができる。
【0198】また、エレベータを本発明におけるゲート
として用いると、各階ごとに設置しなければならないゲ
ートを、エレベータに集約することができる。さらに、
利用者がどの階で降りようとも降りた階以外の(降りた
時点の利用者にとって)余分な情報を、利用者は受け取
らずに済むという効果がある。
【0199】さらに、本発明におけるゲートシステムを
移動車両(移動体)に設置すると、例えば、移動車両が
停止する停車駅、停留所、停車場所に停車して扉部(ゲ
ート)が開放されるたびに、それぞれの停留所における
ゲートとして機能する(役割を担う)ことができる。
【0200】つまり、本発明のゲートシステムを移動車
両に設置して、移動車両が停車する停車場所において、
それぞれの停車場所におけるそれぞれゲートとすること
は、ゲートの数を減らすことに貢献し、システム導入の
導入費用を大幅に減らすことができる。ITシステムは
導入すれば便利なことがわかっていたとしても、一から
構築する場合の導入費用の膨大さから二の足を踏む(躊
躇してしまう)ことがよくあるが、特に需要量が見込め
ないような利用者人口の少ない場所でも、システム導入
の障害になりにくいという効果がある。
【0201】なお、運行情報などによって次の停車場所
があらかじめわかっている場合には、ゲートが閉まって
から次に開くまでの間に、次の停車場所で出力する提供
情報について、例えばバッファメモリなどを用いて、そ
の内容の書き換え処理をしておくとシステムとして効率
がよいという効果が期待できる。
【0202】本発明のゲートシステムを移動車両に設置
する場合には情報配信サービスは路線に設置されたもの
によるのでなく、路線を走る移動車両によってもたらさ
れるものであることに着目して、さらに情報配信サービ
スの対応路線を限定することでサービス対応地域を限定
し、導入費用をさらに軽減することができる。対応路線
と非対応路線を人の目ではっきりわかるようにするため
に、移動車両の外観を例えばラッピングすることで、利
用者に無用の混乱を起こさせずに済む。
【0203】なお、このように路線ごとにラッピングし
た移動車両は、それぞれの路線の特徴を感じられるよう
なデザインや色使いで統一していくと、見た目に華やか
になるだけでなく、単なる行き先の違いであった路線に
個性を吹き込むこともできる。また、ラッピング車両は
宣伝広告媒体とすることもできる。なぜなら、目に見え
ない情報配信による宣伝広告よりも、目に見える媒体の
方が宣伝広告主にとって感覚的に宣伝広告しているよう
に感じられるため、広告料を払いやすいとも言われてお
り、本発明におけるゲートシステムを起点とするITサ
ービスに関する広告宣伝媒体としてラッピング車両を活
用することができる。ラッピング車両を広告宣伝媒体に
うまく使えば、導入費用および維持費用(運営費用。ラ
ンニングコスト)の負担を軽減させることができる。
【0204】サービス対応路線においてもゲートシステ
ム対応車両の外観をラッピングし、非対応車両の外観を
ラッピングしなければ、サービス対応地域において、対
応する移動車両を間引きできる。対応する移動車両を間
引きできるということは、導入費用削減に大きな影響を
与え、収益の確保にともなって徐々に対応車両を増やし
ていくことができる。
【0205】さらに、本発明ではゲートと上位システム
とは直接通信を行わないため、ゲートを増設しても上位
システムの負荷が増大することがなく、ゲートの増設が
容易となる利点もある。
【0206】
【図面の簡単な説明】
【図1】従来のゲートと情報の関係を説明するブロック
【図2】図1に示すパスゲートの仕組みを、より具体的
に説明する機能ブロック図
【図3】図2に示すパスゲートの機能ブロック図に対応
するフローチャート
【図4】図1とは別の場合の、従来のゲートと情報の関
係を説明するブロック図
【図5】図4に示すパスゲートの仕組みを、より具体的
に説明する機能ブロック図
【図6】図5に示すパスゲートの機能ブロック図に対応
するフローチャート
【図7】本発明のコンセプトにおけるゲートの定義を説
明する図
【図8】ゲートシステムを含む情報提供システム全体図
を用いて、本発明の実施形態における第1のコンセプト
(第1実施形態)を説明する図
【図9】本発明の実施形態におけるゲートシステムのハ
ードブロック図
【図10】本発明の実施形態における利用者端末のハー
ドブロック図
【図11】本発明の実施形態におけるゲートシステムの
機能ブロック図
【図12】本発明の実施形態におけるゲートシステムの
情報出力部と情報記憶媒体の具体例を示す図
【図13】図12とは別の場合の、ゲートシステムの情
報出力部と情報記憶媒体の具体例を示す図
【図14】図11とは別の場合の、ゲートシステムの機
能ブロック図
【図15】図14に示すゲートシステムの情報出力部と
情報記憶媒体の具体例を示す図
【図16】図11および図14に示す機能ブロック図に
対応するゲートシステムの演算部におけるフローチャー
【図17】図11および図14に示す機能ブロック図に
対応するゲートシステムおよび情報記憶媒体・利用者端
末の演算部におけるフローチャート
【図18】図11および図14に示す機能ブロック図に
対応するゲートシステムおよび情報記憶媒体・利用者端
末の演算部におけるフローチャート
【図19】図11および図14に示す機能ブロック図に
続く、本発明の実施形態におけるゲートシステムの機能
ブロック図
【図20】図19に示す機能ブロック図に対応するゲー
トシステムの演算部におけるフローチャート
【図21】図19に示す機能ブロック図に対応するゲー
トシステムの演算部におけるフローチャート
【図22】本発明の実施形態における扉部の演算部にお
けるフローチャート
【図23】本発明の実施形態における情報記憶媒体の演
算部における機能ブロック図
【図24】図23に示す機能ブロック図に対応する情報
記憶媒体および他のシステムの演算部におけるフローチ
ャート
【図25】本発明の実施形態における利用者端末の演算
部における機能ブロック図
【図26】図25に示す機能ブロック図に対応する利用
者端末および他のシステムの演算部におけるフローチャ
ート
【図27】本発明の実施形態におけるゲートシステムを
移動車両に用いた場合のコンセプト(第2実施形態)を
説明する図
【図28】図27に示すコンセプトに対応する本発明の
実施形態におけるゲートシステムの機能ブロック図
【図29】図27に示すコンセプトに対応する本発明の
実施形態におけるゲートシステムの機能ブロック図
【図30】図28に示す機能ブロック図に対応するゲー
トシステムおよび情報記憶媒体・利用者端末の演算部に
おけるフローチャート
【図31】図29に示す機能ブロック図に対応するゲー
トシステムの演算部におけるフローチャート
【図32】図29に示す機能ブロック図に対応するゲー
トシステムの演算部におけるフローチャート
【図33】図29に示す機能ブロック図に対応するゲー
トシステムの演算部におけるフローチャート
【図34】図28とは別の場合の、図27に示すコンセ
プトに対応する本発明の実施形態におけるゲートシステ
ムの機能ブロック図
【図35】図34に示す機能ブロック図に対応するゲー
トシステムおよび情報記憶媒体・利用者端末の演算部に
おけるフローチャート
【図36】図7に示すコンセプト(第1実施形態)に対
応する具体例を説明する図
【図37】図36とは別の場合の、図7に示すコンセプ
ト(第1実施形態)に対応する具体例を説明する図
【図38】図37に示す具体例に対応するゲートシステ
ムおよび情報記憶媒体・利用者端末の演算部におけるフ
ローチャート
【図39】図38とは別の場合の、図37に示す具体例
に対応するゲートシステムおよび情報記憶媒体・利用者
端末の演算部におけるフローチャート
【図40】図29に示す機能ブロック図における移動車
両が停車した停車場所を計測する方法に対応する具体例
を示す図
【図41】図40に示す具体例におけるゲートシステム
および情報記憶媒体・利用者端末の演算部におけるフロ
ーチャート
【図42】図29に示す機能ブロック図における停車場
所に対して最寄りの位置情報タグから場所情報を取得す
る方法に対応する具体例を示す図
【図43】図42とは別の場合の、図29に示す機能ブ
ロック図における停車場所に対して最寄りの位置情報タ
グから場所情報を取得する方法に対応する具体例を示す
【図44】図42または図43に示す具体例におけるゲ
ートシステムおよび情報記憶媒体・利用者端末の演算部
におけるフローチャート
【図45】図29に示す機能ブロック図における移動車
両があらかじめ定める運行表で運行している運行情報か
ら停車場所を取得する方法に対応する具体例を示す図
【図46】図45に示す具体例におけるゲートシステム
および情報記憶媒体・利用者端末の演算部におけるフロ
ーチャート
【図47】本発明の実施形態におけるゲートシステムを
設置した移動車両を用いて、導入費用をさらなる軽減す
るための具体例を示す図
【図48】図47とは別の場合の、ゲートシステムを設
置した移動車両を用いて、導入費用をさらなる軽減する
ための具体例を示す図
【図49】本発明の実施形態における情報記憶媒体が
「IDタグ」だった場合の具体例を示す図
【図50】本発明の実施形態における情報記憶媒体が
「ICカード」だった場合の具体例を示す図
【図51】本発明の実施形態における指向性情報出力部
の具体例を原理で説明する図
【図52】本発明の実施形態における指向性情報出力部
の具体例を原理で説明する図
【図53】本発明の実施形態における移動車両のハード
ブロック図
【図54】図53に示すハードブロック図に対応する移
動車両の機能ブロック図
【図55】図54に示す機能ブロック図に対応する移動
車両の制御部におけるフローチャート
【図56】本発明の実施形態における利用者端末の機能
ブロック図
【図57】図56に示す機能ブロック図に対応する利用
者端末および他のシステムの制御部におけるフローチャ
ート
【符号の説明】 2 利用者 6 扉部 7 ゲートシステム 8 提供情報DB(データベース) 9 情報記憶媒体 10 利用者端末 11 他のシステム 12 ネットワーク 16 情報出力部 25 移動車両
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭59−53376(JP,A) 特開2000−67388(JP,A) 特開2002−167131(JP,A) 特開2001−167297(JP,A) 特開 平8−18523(JP,A) 特開 平11−228044(JP,A) 特開2002−109580(JP,A) 特開2002−104747(JP,A) 特開2001−148096(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04B 7/24 - 7/26 H04Q 7/00 - 7/38 B66B 3/00 - 3/02 H04H 1/00 - 3/00 H04H 7/00 - 9/00 B66B 3/00 - 3/02 G06F 13/00 G07B 11/00 - 17/04 G08G 1/00 - 9/02 G09F 19/00 - 27/00

Claims (15)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 利用者にとって手前側と向こう側とを開
    閉する扉部で隔てて、手前側と向こう側との境界として
    の役割を果たすゲートを用いて、該扉部の開放時に該ゲ
    ートを通過することによって該境界を越える該利用者の
    所持する利用者端末を介して外部システムに処理させる
    ための情報を提供する情報提供システムであって、 前記境界を越える前記利用者の所持する前記利用者端末
    を介して、前記ゲートから前記外部システムに提供する
    提供情報を記憶する提供情報データベースと、 前記扉部を開放するか、または閉鎖するかを判断する扉
    部開閉判断手段と、 前記扉部開閉判断手段が前記扉部を開放すると判断した
    場合には、前記扉部の開放または開放予告を通知する開
    閉通知手段と、 前記開閉通知手段から前記扉部の開放または開放予告を
    通知する開放通知の取得に応じて、前記提供情報データ
    ベースから前記提供情報を取得する提供情報取得手段
    と、 前記提供情報取得手段が取得した前記提供情報を出力す
    る提供情報出力手段とからなる情報出力装置と、 前記情報出力装置から出力された前記提供情報を受信す
    る前記利用者端末とからなり、 前記利用者端末は、前記情報出力装置の前記提供情報出
    力手段から出力される前記提供情報を受信する情報受信
    手段と、 前記情報受信手段が受信した前記提供情報を前記情報記
    憶領域に記憶する情報記憶手段と、 前記提供情報を前記情報記憶領域から読み出してさらに
    外部システムに送信する情報送信手段とを有し、 前記情報受信手段は、前記情報送信手段が送信した前記
    提供情報に基づいて前記外部システムが行った処理結果
    情報を受信し、 前記情報記憶手段は、受信した前記処理結果情報を前記
    記憶領域に記録することを特徴とする情報提供システ
    ム。
  2. 【請求項2】 利用者にとって手前側と向こう側とを開
    閉する扉部で隔てて、手前側と向こう側との境界として
    の役割を果たすゲートを用いて、該扉部の開放時に該ゲ
    ートを通過することによって該境界を越える該利用者の
    所持する利用者端末を介して外部システムに処理させる
    ための情報を提供する情報提供システムであって、 前記境界を越える前記利用者の所持する前記利用者端末
    を介して、前記ゲートから前記外部システムに提供する
    提供情報を記憶する提供情報データベースと、 前記扉部を開放するか、または閉鎖するかを判断する扉
    部開閉判断手段と、 前記扉部開閉判断手段が前記扉部を開放すると判断した
    場合には、前記扉部の開放または開放予告を通知する開
    閉通知手段と、 前記開閉通知手段から前記扉部の開放または開放予告を
    通知する開放通知の取得に応じて、前記提供情報データ
    ベースから前記提供情報を取得する提供情報取得手段
    と、 前記提供情報取得手段が取得した前記提供情報を出力す
    る提供情報出力手段とからなる情報出力装置と、 前記情報出力装置から出力された前記提供情報を受信す
    る前記利用者端末とからなり、 前記利用者端末は、前記情報出力装置の前記提供情報出
    力手段から出力される前記提供情報を受信する情報受信
    手段と、 前記情報受信手段が受信した前記提供情報を前記情報記
    憶領域に記憶する情報記憶手段と、 前記提供情報を前記情報記憶領域から読み出してさらに
    外部システムに送信する情報送信手段とを有することを
    特徴とする情報提供システム。
  3. 【請求項3】 前記扉部は、移動体の内側と外側とを隔
    てる出入り口としての役割を果たすゲートの扉部であっ
    て、該移動体が停止中における該扉部の開放時に前記ゲ
    ートを通過することによって該移動体に出入りする前記
    利用者の所持する前記利用者端末または前記情報記憶媒
    体を介して外部システムに処理させるための情報を提供
    することを特徴とする請求項1〜2のいずれかに記載の
    情報提供システム。
  4. 【請求項4】 前記扉部開閉判断手段が前記扉部を閉鎖
    すると判断した場合に閉鎖される前記扉部が閉鎖された
    ことを確認する扉部閉鎖確認手段をさらに有し、 前記提供情報出力手段は、前記閉鎖確認手段が前記扉部
    の閉鎖を確認すると、出力している提供情報の出力を停
    止することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載
    の情報提供システム。
  5. 【請求項5】 前記提供情報データベースに記憶する提
    供情報の更新は前記提供情報出力手段が出力している提
    供情報の出力が停止してから実行することを特徴とする
    請求項1〜3のいずれかに記載の情報提供システム。
  6. 【請求項6】 前記提供情報データベースに記憶する提
    供情報は、前記移動体が停止して前記扉部を開放する停
    止場所に関連する情報であることを特徴とする請求項
    〜3のいずれかに記載の情報提供システム。
  7. 【請求項7】 前記停止場所に関連する情報には、少な
    くとも停止場所を示す情報が含まれることを特徴とする
    請求項に記載の情報提供システム。
  8. 【請求項8】 請求項3〜7のいずれかに記載の情報出
    力装置をあらかじめ設置する移動体であって、 移動中の車両本体を停止させる停止手段と、 前記停止手段によって停止した移動体が確実に停止した
    かを前記移動体の駆動手段の停止によって検出する移動
    停止検出手段と、 前記移動停止検出手段が検出した移動体の停止を示す信
    号を、前記情報提供システムにおける前記扉部開閉判断
    手段に出力することを特徴とする移動体。
  9. 【請求項9】 前記扉部とともに前記移動体の外壁をな
    す側面または上下面のうち、いずれかを、前記情報提供
    システムに対応する前記移動体を識別するための外観塗
    装またはラッピングフィルムで覆った外観を有すること
    を特徴とする請求項に記載の移動体。
  10. 【請求項10】請求項1に記載の情報出力装置から出力
    される前記提供情報を情報記憶領域に記憶し、前記利用
    者からの入力を受け付ける入力手段と前記利用者に対し
    て情報を出力する出力手段を有する利用者端末であっ
    て、 前記情報出力装置の前記提供情報出力手段から出力され
    る前記提供情報を受信する情報受信手段と、 前記情報受信手段が受信した前記提供情報を情報記憶領
    域に記憶する情報記憶手段と、 前記提供情報を前記情報記憶領域から読み出してさらに
    外部システムに送信する情報送信手段とを有し、 前記情報受信手段は、前記情報送信手段が送信した前記
    提供情報に基づいて前記外部システムが行った処理結果
    情報を受信し、 前記情報記憶手段は、受信した前記処理結果情報を前記
    記憶領域に記録することを特徴とする利用者端末。
  11. 【請求項11】請求項2に記載の情報出力装置から出力
    される前記提供情報を情報記憶領域に記憶し、前記利用
    者からの入力を受け付ける入力手段と前記利用者に対し
    て情報を出力する出力手段を有する利用者端末であっ
    て、 前記情報出力装置の前記提供情報出力手段から出力され
    る前記提供情報を受信する情報受信手段と、 前記情報受信手段が受信した前記提供情報を情報記憶領
    域に記憶する情報記憶手段と、 前記提供情報を前記情報記憶領域から読み出してさらに
    外部システムに送信する情報送信手段とを有することを
    特徴とする利用者端末。
  12. 【請求項12】 前記情報送信手段は、前記入力手段か
    ら前記利用者の指示受け付けに応じて、前記提供情報を
    前記情報記憶領域から読み出してさらに外部システムに
    送信することを特徴とする請求項11に記載の利用者端
    末。
  13. 【請求項13】 利用者にとって手前側と向こう側とを
    開閉する扉部で隔てて、手前側と向こう側との境界とし
    ての役割を果たすゲートを用いて、該扉部の開放時に該
    ゲートを通過することによって該境界を越える該利用者
    の所持する利用者端末を介して外部システムに処理させ
    るための情報を提供する情報提供方法であって、 前記境界を越える前記利用者の所持する前記利用者端末
    を介して、前記ゲートから前記外部システムに提供する
    ための提供情報データベースの提供情報を記憶し、 前記扉部を開放するか、または閉鎖するかを判断する扉
    部開閉判断手段と、 前記扉部開閉判断手段が前記扉部を開放すると判断した
    場合には、前記扉部の開放または開放予告を開閉通知手
    段から通知し、 前記開閉通知手段から前記扉部の開放または開放予告を
    通知する開放通知の取得に応じて、前記提供情報データ
    ベースから前記提供情報を提供情報取得手段によって取
    得し、 前記提供情報取得手段が取得した前記提供情報を情報出
    力装置から出力し、 前記情報出力装置から出力された前記提供情報を前記利
    用者端末で受信する際に、 前記利用者端末は、前記情報出力装置の前記提供情報出
    力手段から出力される前記提供情報を情報受信手段で受
    信し、 前記情報受信手段が受信した前記提供情報を前記情報記
    憶手段に記憶し、 前記提供情報を前記情報記憶手段から読み出してさらに
    外部システムに送信し、 前記情報受信手段は、前記情報送信手段が送信した前記
    提供情報に基づいて前記外部システムが行った処理結果
    情報を受信し、 前記情報記憶手段は、受信した前記処理結果情報を前記
    記憶領域に記録することを特徴とする情報提供方法。
  14. 【請求項14】 利用者にとって手前側と向こう側とを
    開閉する扉部で隔てて、手前側と向こう側との境界とし
    ての役割を果たすゲートを用いて、該扉部の開放時に該
    ゲートを通過することによって該境界を越える該利用者
    の所持する利用者端末を介して外部システムに処理させ
    るための情報を提供する情報提供方法であって、 前記境界を越える前記利用者の所持する前記利用者端末
    を介して、前記ゲートから前記外部システムに提供する
    ための提供情報データベースの提供情報を記憶し、 前記扉部を開放するか、または閉鎖するかを判断する扉
    部開閉判断手段と、 前記扉部開閉判断手段が前記扉部を開放すると判断した
    場合には、前記扉部の開放または開放予告を開閉通知手
    段から通知し、 前記開閉通知手段から前記扉部の開放または開放予告を
    通知する開放通知の取得に応じて、前記提供情報データ
    ベースから前記提供情報を提供情報取得手段によって取
    得し、 前記提供情報取得手段が取得した前記提供情報を情報出
    力装置から出力し、 前記情報出力装置から出力された前記提供情報を前記利
    用者端末で受信する際に、 前記利用者端末は、前記情報出力装置の前記提供情報出
    力手段から出力される前記提供情報を情報受信手段で受
    信し、 前記情報受信手段が受信した前記提供情報を前記情報記
    憶領域に記憶する情報記憶手段と、 前記提供情報を前記情報記憶手段の前記情報記憶領域か
    ら読み出してさらに情報送信手段によって外部システム
    に送信する情報提供方法。
  15. 【請求項15】前記扉部は、移動体の内側と外側とを隔
    てる出入り口としての役割を果たすゲートの扉部であっ
    て、該移動体が停止中における該扉部の開放時に前記ゲ
    ートを通過することによって該移動体に出入りする前記
    利用者の所持する前記利用者端末または前記情報記憶媒
    体を介して外部システムに処理させるための情報を提供
    することを特徴とする請求項13または14に記載の情
    報提供方法。
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