JP2016086314A - 車載通信機 - Google Patents

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Abstract

【課題】再入力の煩わしさを軽減し、確実な降車予約を可能にする車載通信機を提供する。
【解決手段】車載通信機10は、旅客が有する携帯通信端末20と無線で通信する無線通信部14と、車両1内で使用でき、旅客が降車予定の停留所に関する情報を含む降車停留所情報を予め登録可能とするプログラムを、無線通信部14を介して携帯通信端末20に配信するプログラム配信部13と、携帯通信端末20から無線通信部14を介して降車停留所情報を取得し、次の停留所が降車予定の停留所となった場合に携帯通信端末20に通知する降車情報受付部12と、降車情報受付部12から取得した降車停留所情報に基づき、次の停留所で降車予定の旅客の有無を車両1に通知する接続部11と、を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、降車予約の受付を行う車載通信機に関するものである。
一般に、バス、路面電車等の乗合式の車両には、例えば降車ボタン、降車合図装置等を備える降車合図システムが設けられている。旅客は降車を希望する停留所が近付いた場合に、車両に設けられた降車ボタンを押す。降車合図装置は、降車ボタンが押されたことを検出して、例えば車内表示を光らせたり、停車のアナウンスをさせたりすることで、運転手及び他の旅客に対して降車したい旅客がいることを知らせる。
ここで、携帯電話の普及に伴い、例えば特許文献1のように、旅客の携帯電話を降車ボタンとして機能させることを可能にする車載通信機が提案されている。特許文献1に記載の車載通信機では、旅客がWebサーバ上に用意された特定のページで降車予定の停留所を指定することで、降車ボタンを押すのと同じ効果を得られ、また、旅客は携帯電話を通じて降車予定の停留所への接近を知ることができるので、乗り過ごしや誤った降車を防止できる。
特開2012−98908号公報
しかし、特許文献1に記載の車載通信機では、旅客の降車に関するデータを管理できるのはWebサーバ側に限られる。Webサーバが車両に備えられている場合には、旅客は同じ車両に乗車しない限り、過去の履歴を活用できず、同一路線であっても降車予定の停留所を再度指定する必要がある。また、Webサーバが外部ネットワーク上にあっても、電波の弱い場所ではWebサーバにアクセスできないため、旅客は履歴を活用することも、降車予定の停留所の指定もできない。そのため、過去の履歴を活用でき、より確実な降車予約が可能な車載通信機が求められていた。
かかる事情に鑑みてなされた本発明の目的は、再入力の煩わしさを軽減し、確実な降車予約を可能にする車載通信機を提供することにある。
上記課題を解決するために本発明に係る車載通信機は、車両に搭載される車載通信機であって、旅客が有する携帯通信端末と無線で通信する無線通信部と、前記旅客が降車予定の停留所に関する情報を含む降車停留所情報を予め登録可能とするプログラムを、前記無線通信部を介して前記携帯通信端末に配信するプログラム配信部と、前記携帯通信端末から前記無線通信部を介して前記降車停留所情報を取得し、次の停留所が前記降車予定の停留所となった場合に前記携帯通信端末に通知する降車情報受付部と、前記降車情報受付部から取得した前記降車停留所情報に基づき、次の停留所で降車予定の旅客の有無を前記車両に通知する接続部と、を備えることを特徴とする。
また、本発明に係る車載通信機において、前記プログラム配信部は、前記プログラムを配信された携帯通信端末を有する旅客が乗車した場合に、過去の乗降状況に応じて許可される機能を前記プログラムに付加する更新プログラムを更に配信することを特徴とする。
また、本発明に係る車載通信機において、前記プログラムは、前記降車予定の停留所までの所要予想時間に応じて、前記携帯通信端末の通信の停止及び再開を制御することを特徴とする。
また、本発明に係る車載通信機において、前記所要予想時間は、前記車両の時刻表に従う前記降車予定の停留所の到着予定時刻及び現在時刻の差と、前記時刻表に従う前記降車予定の停留所の到着予定時刻及び前記時刻表に従う現在位置に最も近い停留所の到着予定時刻の差と、のうち短いほうに基づいて決定されることを特徴とする。
本発明に係る車載通信機によれば、再入力の煩わしさを軽減し、確実な降車予約を可能にする。
第1の実施形態に係る車載通信機が搭載される車両の降車合図システムを説明するブロック図である。 第1の実施形態に係る車載通信機を備える降車合図システムのシーケンス図の一例である。 携帯通信端末に表示されるプログラム配信時の画面の例である。 第1の実施形態における、プログラムを配信された携帯通信端末の処理を説明する図である。 第1の実施形態に係る車載通信機及び携帯通信端末の処理を旅客の動作に対応させて説明する図である。 第2の実施形態に係る車載通信機を備える降車合図システムのシーケンス図の一例である。 第2の実施形態における、プログラムを配信された携帯通信端末の処理を説明する図である。 第3の実施形態に係る車載通信機を備える降車合図システムのシーケンス図の一例である。 第3の実施形態における、プログラムを配信された携帯通信端末の処理を説明する図である。 所要予想時間の演算について説明する図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態に係る車載通信機10が搭載される車両1の降車合図システムを説明するブロック図である。図1に示される降車合図システムは、車載通信機10の他に、携帯通信端末20と、アンテナ15と、音声合成装置30と、降車合図装置40と、降車ボタン50とを備える。車両1は乗合式の車両であって、本実施形態においてはバスであるが、例えば路面電車といった他の種類の車両であってもよい。また、携帯通信端末20は一般に複数であるが、図示の都合上、1つの携帯通信端末20を示している。
携帯通信端末20は、旅客が有する電子機器であって、本実施形態ではスマートフォンである。携帯通信端末20は、後述するプログラムに従って動作するCPUと、CPUからアクセス可能でプログラム等を記憶する記憶部と、LCD等の表示部と、旅客の操作を受け付けるインターフェースである入力部と、車載通信機10と通信可能な通信部とを備えるものであれば、スマートフォンに限定されない。なお、表示部と入力部とが一体となったタッチパネルを備える電子機器であってもよい。
アンテナ15は、車載通信機10と接続されており、車両1の内部に取り付けられて、車載通信機10と携帯通信端末20との通信を可能にする。本実施形態では、アンテナ15は無線LANのアンテナであって、アンテナ15の電波強度は、車両1の内部の携帯通信端末20とだけ通信が可能なように調整されているものとする。
音声合成装置30は、例えば車内放送、行先及び停留所を読み上げる音声等を合成する装置である。本実施形態において、音声合成装置30は、音声等を合成するだけでなく、例えば車内放送を行うか否か、車両1に備えられる表示装置(例えば方向幕、LED等)に行先を表示させるか否かといった様々な制御も行う。また、音声合成装置30は、車両1の行先(換言すると、車両1の路線又は車両1の系統)、及び次の停留所の情報を車載通信機10へと出力する。
降車合図装置40は、少なくとも降車ボタン50が押されたことを示す信号を検出し、音声合成装置30が音声の合成や行先を表示させる制御等を適切に実行できるように、検出結果を音声合成装置30に出力する。本実施形態において、降車合図装置40は、旅客が降車ボタン50を押し下げることで生じる信号を検出するだけでなく、後述するように車載通信機10からの信号(降車する旅客がいることを示す信号)も検出する。
降車ボタン50は、旅客が降車の意思を運転手及び他の旅客に伝えるために車両1の内部に設けられたボタンである。旅客が降車ボタン50を押すと、降車合図装置40は降車ボタン50が押されたことを検出して音声合成装置30に伝える。そして、音声合成装置30は例えば次の停留所に停車することを知らせる車内放送を行う。なお、旅客が降車したいときに着席したままで降車ボタン50を押せるように、通常、図1のように複数の降車ボタン50が設けられる。
(車載通信機の構成)
車載通信機10は、接続部11と、降車情報受付部12と、プログラム配信部13と、無線通信部14とを備える。
無線通信部14は、携帯通信端末20と無線で通信する。本実施形態において、無線通信部14はアンテナ15と接続されて、無線LANのアクセスポイントとして機能する。
プログラム配信部13は、車両1の内部で使用され、降車停留所情報を携帯通信端末20に予め登録可能とするプログラム有しており、該プログラムを無線通信部14を介して携帯通信端末20に配信する。降車停留所情報は、少なくとも携帯通信端末20を有する旅客が降車予定の停留所に関する情報を含む。後述するように、このプログラムに従うことによって、携帯通信端末20は降車停留所情報を記憶するだけでなく、降車予約の入力装置として機能する。
降車情報受付部12は、無線通信部14を介して携帯通信端末20から降車停留所情報を取得する。本実施形態において、降車情報受付部12は、携帯通信端末20の識別情報と降車停留所情報とを関連付けてテーブル形式で記憶部(例えば不揮発性のメモリ等)に記憶できる。ここで、携帯通信端末20の識別情報は、携帯通信端末20を個々に識別できる固有の番号等であって、例えば製造番号、携帯電話の個体識別番号等が用いられてもよい。また、降車停留所情報は、停留所の名前であってもよいし、停留所の名前を記号化又は省略表記したものであってもよい。降車情報受付部12は、携帯通信端末20の識別情報及び降車停留所情報から、次の停留所を降車予定の停留所とする携帯通信端末20を検出すると、該携帯通信端末20に対して次の停留所が降車停留所であることを通知する。
接続部11は、降車情報受付部12から降車停留所情報を取得し、該降車停留所情報に基づき、次の停留所で降車予定の旅客の有無を車両1に通知する。これにより、車両1は、降車ボタン50が押下されていなくても、降車ボタン50が押下された時と同じ処理を実行することができる。本実施形態では、接続部11は、降車合図装置40を介して、降車停留所情報を音声合成装置30に出力する。また、接続部11は、音声合成装置30から次の停留所情報、すなわち車両1が次に停まる停留所の情報を受け取る。
(降車合図システムの処理)
図2は、本実施形態に係る車載通信機10を備える降車合図システムのシーケンス図の一例である。まず、車両1の出発時に、車載通信機10は音声合成装置30から行先・系統情報を取得する。行先・系統情報は、バスである車両1の終着の停留所の名称及び系統番号を含むだけでなく、全ての停留所の名称及び到着順の情報を含む。なお、系統番号とは、バスの路線を個々に区別するために付されている番号であり、数字だけでなく文字との組み合わせで構成されていてもよい。
ステップS1では、行先・系統情報を取得した車載通信機10が行先・系統情報設定の処理、つまり停留所のリストを作成する処理を行う。後述するように、停留所のリストは旅客の降車停留所を指定するのに用いられる。
ステップS2では、バス(車両1)の旅客のそれぞれの携帯通信端末20が、バス車内の無線LAN網に接続する。なお、途中で乗車した旅客の携帯通信端末20も、バスの乗車時にバス車内の無線LAN網に接続する。
ステップS3では、携帯通信端末20がプログラム提供要求の処理、つまりプログラムのダウンロードを車載通信機10に要求する。ダウンロードされるプログラムは、プログラム配信部13によって配信され、上述の通り、携帯通信端末20を降車予約の入力装置として機能させる。また、このプログラムに従うことで、携帯通信端末20は降車停留所情報を記憶する。
ステップS4では、携帯通信端末20からのプログラムのダウンロードを要求された車載通信機10が要求受付・選択の処理、すなわち携帯通信端末20を特定する処理を実行する。車載通信機10は、上述の携帯通信端末20の識別情報を用いて、どの携帯通信端末20がプログラムのダウンロードを要求したかを把握する。そして、車載通信機10は、特定された携帯通信端末20にプログラムを配信する。
ステップS5では、プログラムのダウンロードを要求した携帯通信端末20が、プログラムをダウンロードしてインストールし、このプログラムを起動する。ここで、本実施形態では、ステップS3〜S5の処理は、以下に説明する画面を用いて行われる。
図3は携帯通信端末20に表示される画面の例である。携帯通信端末20がバス車内の無線LAN網に接続された後、携帯通信端末20を有する旅客は、車内広告等に掲示されている二次元バーコードやウェブアドレスによって、図3のウェブページを携帯通信端末20に表示させる。図3のウェブページは、最上段にウェブアドレスが表示され、その下に説明部分が表示されている。その説明部分の中央部分からやや下側に、「プログラムのダウンロードとインストール」と書かれたボタン(以下、図3のボタンとする)がある。
携帯通信端末20は、図3のボタンが押されることによって、車載通信機10にプログラムのダウンロードを要求することができる。つまり、図3のボタンが押されることは、ステップS3のプログラム提供要求の処理に対応する。また、図3のボタンが押されると、そのことが車載通信機10に伝わる。本実施形態では、このときに携帯通信端末20の識別情報が車載通信機10に送信されるので、車載通信機10はステップS4の要求受付・選択の処理を実行できる。そして、プログラムがダウンロードされて、携帯通信端末20にインストールされる。本実施形態では、インストールされたプログラムは、自動的に起動する。このことは、ステップS5のプログラム起動の処理に対応する。
ここで、図3の携帯通信端末20に表示される画面では、図3のボタンの下に、対応する機種やOSのバージョンの情報が記載されており、旅客は、自分が有する携帯通信端末20が対応しているか否かの情報を容易に取得することができる。なお、旅客の携帯通信端末20に既にプログラムがインストールされている場合には、ステップS3及びステップS4の処理は省略されて、携帯通信端末20はステップS2に続いて、ステップS5のプログラム起動の処理を実行する。
再び図2を参照して、ステップS11以降の処理を説明する。ステップS11では、携帯通信端末20がプログラム起動(ステップS5)の後に、行先・系統情報要求の処理を実行する。行先・系統情報要求の処理は、携帯通信端末20が車載通信機10に停留所のリストを含む行先・系統情報を要求する処理である。
ステップS12では、携帯通信端末20から行先・系統情報要求を受けた車載通信機10が要求受付の処理、すなわち携帯通信端末20を特定する処理を実行する。そして、車載通信機10は、特定された携帯通信端末20に行先・系統情報を配信し、携帯通信端末20は行先・系統情報を取得する。
ステップS13では、携帯通信端末20が降車停留所予約の処理を行う。つまり、携帯通信端末20は、インストールされたプログラムを用いて取得した停留所のリストを表示して、旅客が降車する予定の停留所(以下、降車停留所とする)を選択させる。そして、携帯通信端末20は、旅客が選択した降車停留所を、降車停留所情報として車載通信機10に送信する。
ステップS14では、携帯通信端末20から降車停留所情報を取得した車載通信機10が予約登録の処理を実行する。予約登録の処理は、車載通信機10が取得した降車停留所情報と、その送信元の携帯通信端末20の識別情報とを関連付けて記憶する処理である。例えば、降車停留所情報と携帯通信端末20の識別情報とが、テーブル形式で降車情報受付部12が備える記憶部に記憶されてもよい。
その後、車両1が走行するにつれて次の停留所が変化する。音声合成装置30は、運転手の操作による停留所案内の車内放送を行うと同時に、車載通信機10へ次の停留所情報を自動的に送信する。ここで、次の停留所情報は、停留所の名前であってもよいし、名前を記号化又は省略表記したものであってもよいが、降車停留所情報と同じ表記であるとする。
ステップS21では、車載通信機10が、音声合成装置30から次の停留所情報を取得しながら、降車停留所検知の処理を実行する。降車停留所検知の処理は、次の停留所情報と降車停留所情報とが一致するか否かを判定する処理である。一致した場合には、車載通信機10は、その降車停留所情報に関連付けられた識別情報を有する携帯通信端末20に対して、予定停留所到来情報を通知する。予定停留所到来情報は、次の停留所が降車停留所であるとの情報である。
ステップS22では、携帯通信端末20が降車予定通知受信の処理、すなわち車載通信機10からの予定停留所到来情報を取得する処理を行う。携帯通信端末20は、旅客に降車の準備をさせたり、降車を促したりするために、メッセージや文字データを表示させてもよいし、音声、光等を発してもよいし、これらを組み合わせて実行してもよい。
ステップS23では、車載通信機10が降車ボタン押下代行処理を実行する。つまり、車載通信機10は、旅客に代行して降車ボタン50の押下を行ったのと同様の信号を、降車合図装置40へと出力する。このことにより、旅客が降車ボタン50を押し忘れても、確実に旅客が降りたい停留所を運転手に知らせることが可能である。
(プログラムによる携帯通信端末の処理)
ここで、携帯通信端末20にインストールされるプログラムについて詳細に説明する。図4は、本実施形態における、配信されたプログラムをインストールした携帯通信端末20の処理を説明する図である。なお、図2と同じステップには同じ符号を付して説明を省略する。
まず、ステップS5及びステップS11は、図2の同じ符号の処理と同じであり説明を省略する。ステップS11に続くステップS11Aでは、携帯通信端末20は履歴を有するか否かを確認する。履歴は、過去の降車停留所情報である。携帯通信端末20は、その記憶部に履歴を有している場合(ステップS11Aの「有」)、ステップS11Bの処理に進む。一方、携帯通信端末20は、その記憶部に履歴が無い場合(ステップS11Aの「無」)、ステップS11Dの処理に進む。
ステップS11Bでは、携帯通信端末20は履歴を利用して降車停留所を設定するか否かを決定する。このとき、旅客は、例えば携帯通信端末20のタッチパネル(表示部かつ入力部として機能する)に示される選択画面に従って、履歴を利用するか否かを決定してもよい。携帯通信端末20は、履歴を利用して降車停留所を設定する場合(ステップS11Bの「使う」)、ステップS11Cの処理に進む。一方、携帯通信端末20は、履歴を利用しない場合(ステップS11Bの「使わない」)、ステップS11Dの処理に進む。
ステップS11Cでは、携帯通信端末20は、履歴を利用して自動的に降車停留所を設定する。旅客は、例えば過去に行先・系統が同じであるバスに乗って同じ停留所に降車した場合等に、ステップS11Cによって、降車停留所入力の手間を軽減できる。
一方、携帯通信端末20が履歴を有さない場合、又は履歴を有していても使用されない場合には、ステップS11Dで、降車停留所入力の処理が実行される。旅客は、例えばその行先・系統のバスに初めて乗る場合、又は過去に行先・系統が同じであるバスに乗ったが降車停留所が異なる場合等に、ステップS11Dで、降車停留所を入力する。ステップS11C又はステップS11Dに続くステップS13は、図2の同じ符号の処理と同じであり説明を省略する。
ここで、携帯通信端末20に記憶される履歴について詳細に説明する。履歴は、上述の通り、過去の降車停留所情報である。ここで、図2を参照して説明したように、携帯通信端末20はステップS13で降車停留所情報を生成して車載通信機10に送信する。携帯通信端末20にインストールされたプログラムは、ステップS13の処理で生成された降車停留所情報を、車載通信機10に送信するだけでなく、携帯通信端末20の一時記憶部(例えばレジスター等)に記憶させる。一時的に記憶された降車停留所情報は、後述する携帯通信端末20の履歴登録処理によって、携帯通信端末20の記憶部(例えば不揮発性のメモリ等)に記憶される。
携帯通信端末20が過去の降車停留所情報を記憶していること、すなわち履歴を有することは、以下に説明するような効果を生じる。もし、履歴が車載通信機10にだけ存在する場合には、車載通信機10は車両1ごとに異なるため、旅客が過去と同一の車両1に乗車しない限りは履歴を利用することができない。つまり、旅客が、過去と同じ系統・行先であるが、過去とは異なる車両1に乗車すると、履歴を利用することはできない。一方、本実施形態のように携帯通信端末20が履歴を有する場合には、車両1が異なっていても履歴を利用できるようにする。そのため、旅客が過去とは異なる車両1に乗車しても、履歴を利用して、旅客の降車停留所入力の手間を軽減できる。
再び、図4を参照して、プログラムをインストールした携帯通信端末20の処理を説明する。ステップS22Aでは、携帯通信端末20は、車載通信機10から到来情報(図2の予定停留所到来情報が対応)が送信されるまで待機する(ステップS22Aの「無」)。そして、携帯通信端末20は、車載通信機10から到来情報が送信されると(ステップS22Aの「有」)、ステップS22Bの処理に進む。
ステップS22Bでは、携帯通信端末20は、通知受信の処理、すなわち到来情報(図2の予定停留所到来情報が対応)を受信する処理を実行する。携帯通信端末20は到来情報を受信することにより、次の停留所が降車停留所であることを把握する。このとき、携帯通信端末20は、旅客への到着通知として、例えばタッチパネルに降車停留所が近いことを示すメッセージを表示したり、バイブレーション、音声、又は光で降車の準備を促したりしてもよい。なお、図4のステップS22AとステップS22Bとを合わせた処理が、図2のステップS22の処理に対応する。
到着通知を実行した後、携帯通信端末20は、旅客が車両1を降車して車載通信機10との通信ができなくなることを想定して以下の処理を行う。ステップS35Aでは、携帯通信端末20は、所定のタイミングで(例えば数秒の間隔で定期的に)無線LANと接続の有無を確認する。携帯通信端末20は、通信が確立できる場合には待機するが(ステップS35Aの「有」)、通信を確立できなくなったところで(ステップS35Aの「無」)旅客が降車したと判定してステップS36Aの処理に進む。
ステップS36Aでは、携帯通信端末20はプログラムの終了案内の処理、すなわちプログラムが終了することを旅客に通知する処理を実行する。
ステップS36Bでは、携帯通信端末20はプログラムを削除するかどうかの確認を旅客に要求する。旅客からプログラムを削除するとの確認を受け取った場合には(ステップS36Bの「する」)、携帯通信端末20はステップS36Eの処理に進む。また、旅客からプログラムを削除するとの確認を受け取った場合には(ステップS36Bの「しない」)、携帯通信端末20はステップS36Cの処理に進む。
ステップS36Cでは、携帯通信端末20は履歴登録処理を実行する。履歴登録処理とは、携帯通信端末20の一時記憶部(例えばレジスター等)に記憶させた降車停留所情報を、携帯通信端末20の記憶部(例えば不揮発性のメモリ等)に記憶する処理である。履歴登録処理によって、旅客が次にバスに乗車する際に履歴を利用できる。
ステップS36Dでは、携帯通信端末20は起動させていたプログラムを終了させる。このとき、携帯通信端末20はプログラムを削除せずに保持するので、旅客が次にバスに乗車する際に、携帯通信端末20は新たにダウンロードすることなくプログラムを起動可能である。
ステップS36Eでは、携帯通信端末20は起動させていたプログラムを終了させる。そして、ステップS36Eに続くステップS36Fでは、携帯通信端末20はインストールしたプログラムを削除する。本実施形態においては、プログラムと共に履歴も削除されるため、携帯通信端末20を、プログラムをインストールする前の状態に戻すことが可能である。なお、ステップS36A〜S36Fは、後述する図5のプログラム終了処理(ステップS36)に対応する。
図5は、本実施形態に係る車載通信機10及び携帯通信端末20の処理を旅客の動作に対応させて説明するための図である。なお、図2及び図4と同じステップには同じ符号を付して説明を省略する。
図5のA〜Fは停留所を表し、この順番で車両1が停車する。図5の「アナウンス区間」は、音声合成装置30によって、次の停留所に停車することを知らせる車内放送が行われる区間を意味する。例えば、図5のDのアナウンス区間は、停留所Cを出発後かつ停留所Dの到着前である。この区間において、次の停留所Dに停車するとの車内放送が行われる。
図5の例では、旅客Pは停留所Bで乗車し(ステップS31)、Cのアナウンス区間において携帯通信端末20を用いて降車予約する(ステップS32)。その後、旅客Pは、Fのアナウンス区間において、携帯通信端末20によって降車停留所の通知を受けて降車準備をし(ステップS33)、停留所Fで降車する(ステップS34)。この旅客Pのそれぞれの動作を表すステップS32〜S34に対応させて、携帯通信端末20及び車載通信機10の処理を説明する。
旅客Pの降車予約(ステップS32)では、携帯通信端末20及び車載通信機10は以下のような処理を実行する。まず、旅客Pの携帯通信端末20は、車両1の車内の無線LAN網に接続する処理を行う(ステップS2)。そして、携帯通信端末20は、プログラムを起動して(ステップS5)、車載通信機10に停留所のリストを含む行先・系統情報を要求する(ステップS11)。携帯通信端末20から行先・系統情報要求を受けた車載通信機10は、携帯通信端末20を特定する処理を実行して、停留所のリストを含む行先・系統情報を配信する(ステップS12)。携帯通信端末20は、インストールされたプログラムを用いて取得した停留所のリストを表示し、降車停留所を旅客に選択させる(ステップS13)。そして、携帯通信端末20は降車停留所情報を車載通信機10に送信する。携帯通信端末20から降車停留所情報を取得した車載通信機10は、降車停留所情報と携帯通信端末20の識別情報とを関連付けて記憶する(ステップS14)。
また、旅客Pの降車停留所の通知等(ステップS33)では、携帯通信端末20及び車載通信機10は以下のような処理を実行する。降車停留所検知(図2のステップS21)の処理を実行する車載通信機10は、次の停留所情報(停留所F)と降車停留所情報(停留所F)とが一致したので、携帯通信端末20に、降車予定通知(図2の予定停留所到来情報)を送信する(ステップS21A)。そして、携帯通信端末20は車載通信機10からの降車予定通知を取得する処理を行う(ステップS22)。また、車載通信機10は、ステップS21Aの後で、降車ボタン押下代行処理を実行する(ステップS23)。なお、車載通信機10は、降車予定通知を「Fのアナウンス区間」より前に送信することも可能である。しかし、降車ボタン押下代行処理については「Fのアナウンス区間」に実行される必要があるため、同区間において降車予定通知が送信されることが好ましい。
また、旅客Pが降車(ステップS34)では、携帯通信端末20及び車載通信機10は以下のような処理を実行する。携帯通信端末20は、無線LANと接続の有無を確認し、無線LANの圏外となったことを確認する(ステップS35)。そして、携帯通信端末20は、プログラムを終了して、必要ならばプログラムを削除するプログラム終了処理を実行する(ステップS36)。
以上のように、本実施形態の車載通信機10は、プログラム配信部13から携帯通信端末20に、降車停留所情報を携帯通信端末20に記憶させる(図4のステップS36Cの履歴登録が対応)プログラムを配信する。このプログラムによって、携帯通信端末20が降車停留所情報を記憶し、旅客が次にバスに乗車する際に履歴として利用可能である。このとき、履歴は携帯通信端末20に存在するため、過去に乗車したことが無い車両1に旅客が乗ったとしても履歴を利用可能であり、旅客の降車停留所入力の手間を軽減できる。よって、本実施形態の車載通信機10は、旅客の再入力の煩わしさを軽減できる。ここで、本実施形態の車載通信機10は車両1に搭載されるので、車両1に乗車した旅客の携帯通信端末20は確実に車載通信機10にアクセス可能である。また、車載通信機10は、降車情報受付部12によって携帯通信端末20に対して次の停留所が降車停留所であることを通知し、接続部11によって降車ボタン50の押下代行処理を実行する。よって、本実施形態の車載通信機10は、旅客に配慮した、より確実な降車予約を可能にする。
(第2の実施形態)
図6は、本発明の第2の実施形態に係る車載通信機10を備える降車合図システムのシーケンス図の一例である。なお、本実施形態に係る車載通信機10を備える降車合図システムの構成は第1の実施形態と同じであり説明を省略する。また、図1〜図5と同じ要素には同じ符号を付して説明を省略する。
車載通信機10が携帯通信端末20に配信するプログラムは、ソフトウェアであるため、柔軟な機能拡張が可能である。本実施形態において、車載通信機10のプログラム配信部13は、ポイント付与の機能を追加したプログラムを配信する。ここで、ポイントはこのプログラムだけで有効な仮想的な通貨である。本実施形態では、携帯通信端末20は、過去のバスの乗降状況(利用実績)に応じてポイントを貯めることができる。そして、プログラム配信部13は、ポイントに応じて許可される機能を前記プログラムに付加する更新プログラムを更に配信する。プログラムを更新すると、プログラムに拡張機能が付加される。付加される拡張機能と必要なポイントとの関係は、車載通信機10が有する評価関数によって定められている。なお、ポイントに代えてコイン、メダル等が用いられてもよい。
ステップS1〜S5については、第1の実施形態と同じであるため説明を省略する。なお、図6の例では、携帯通信端末20に既にプログラムがインストールされており、ステップS3,S4は省略されている。つまり、プログラムを配信された携帯通信端末20を有する旅客が乗車した場合に対応する。
ステップS6では、携帯通信端末20は、今まで貯まったポイントがいくらであるかを送信する。
ステップS7では、車載通信機10は、携帯通信端末20から送られたポイントを携帯通信端末20の識別情報と関連付けて受け取る。
ステップS8では、車載通信機10は、評価関数によって許可される機能を求めて、携帯通信端末20にインストールされているプログラムにその機能を付加する更新プログラムを準備する。ここで、評価関数は、携帯通信端末20からの貯まったポイントを入力すると許可される機能が出力されるものであればよく、例えばポイント数と許可される機能とを対応させたテーブルであってもよい。
ステップS9では、車載通信機10は、準備した更新プログラムを携帯通信端末20に配信する。
ステップS10では、追加機能配信を受けた携帯通信端末20、すなわち、更新プログラムを受け取った携帯通信端末20は、更新プログラムをインストールして、プログラム更新を行う。更新されたプログラムによって、携帯通信端末20は、貯まったポイントによって許可された新たな機能を発揮することができる。ここで、更新により獲得できる新たな機能は、登録できる履歴数が増加したり、画面上のボタン配置が変更できたりといった利便性の向上に寄与するものでもよい。また、新たな機能は、利便性に関係なく娯楽的な内容であってもよい。例えば、プログラム内にマスコットキャラクターを用意し、ポイントによってキャラクターの容姿や画面上で行う演技のクオリティが向上する等のキャラクター育成要素を備えていてもよい。なお、ステップS10に続くステップS11〜S23については、第1の実施形態と同じであるため説明を省略する。
図7は、本実施形態における、配信されたプログラムをインストールした携帯通信端末20の処理を説明する図である。なお、図1〜図6と同じ要素には同じ符号を付して説明を省略する。
ステップS5については、第1の実施形態と同じであるため説明を省略する。また、ステップS6も図6の同じ符号の処理と同じであり説明を省略する。ステップS10Aでは、携帯通信端末20はプログラムの更新の有無を確認する。プログラムの更新が有る場合(ステップS10Aの「有」)、ステップS10Bの処理に進む。一方、携帯通信端末20は、プログラムの更新が無い場合(ステップS10Aの「無」)、ステップS11の処理に進む。
ステップS10Bでは、携帯通信端末20はプログラムの更新を適用して、更新プログラムをインストールする。なお、図7のステップS10AとステップS10Bとを合わせた処理が、図6のステップS10の処理に対応する。なお、更新プログラムのインストール後に、必要な場合には携帯通信端末20の再起動が行われてもよい。
ステップS11以降の処理は、ステップS36Gを除いて、図4の同じ符号の処理と同じである。よって、以下では、ステップS36Gのみについて説明する。ステップS36Gでは、携帯通信端末20は、以下に説明する式に従ってポイントを計上する。ここで、ポイントは旅客のバスの利用実績に応じて貯まり、ポイントの使用(ポイントによるプログラム更新)もバスの車内に限って可能であるため、ポイントの存在が、旅客が移動手段を選択する際にバスを優先させる動機づけとなることが期待される。
ポイント計上に用いられる利用実績としては、乗車回数のみを計上する単純なものでもよいし、移動距離や系統・行先によって重みづけを変えた評価関数によるものでもよい。例えば、運賃が均等な区間において、乗車距離に比例したポイントを与える場合は以下の式(1)によって算出されてもよい。
i=Pi―1+W×(Ed−Sd) (1)
ここで、Pはポイントであり、Wは重みづけである。またEdは降車停留所の営業キロで、Sdは乗車停留所の営業キロである。それまでに貯まっていたポイントPi―1に加算されて、新たなポイントPiが計算される。なお、重みづけWは、路線によって変わってもよい。
さらに、重みづけWは運賃、曜日、時間帯、混雑度、及び競合路線の有無の全て又は一部によって変わってもよい。また、料金箱や乗車券読取装置、移動車両内の重量センサ等と連動し、車両1の乗車率に応じて換算する方法でもよい。距離によって運賃が変わる区間において、路線ごとに重みづけを変える場合は以下の式(2)によって算出されてもよい。
i=Pi―1+W×(Fi/Fstd) (2)
ここで、Pはポイントであり、Wは重みづけである。またFiは乗車区間の運賃で、Fstdは初乗り運賃である。
本実施形態の車載通信機10は、評価関数によって許可される機能をプログラムに付加する更新プログラムを更に配信する。そのため、第1の実施形態の効果に加えて、プログラムに新たな機能が付加されることを期待する旅客が、優先的に本実施形態の車載通信機10を搭載している車両(バス)を利用するので利用率が向上するという効果を生じる。
(第3の実施形態)
図8は、本発明の第3の実施形態に係る車載通信機10を備える降車合図システムのシーケンス図の一例である。なお、本実施形態に係る車載通信機10を備える降車合図システムの構成は第1の実施形態及び第2の実施形態と同じであり説明を省略する。また、図1〜図7と同じ要素には同じ符号を付して説明を省略する。
車載通信機10が携帯通信端末20に配信するプログラムは、ソフトウェアであるため、柔軟な機能拡張が可能である。本実施形態において、車載通信機10のプログラム配信部13は、携帯通信端末20をスリープさせる機能を追加したプログラムを配信する。ここで、スリープとは携帯通信端末20を動作状態から待機状態にすることである。つまり、このプログラムは、降車予定の停留所までの所要予想時間に応じて、携帯通信端末20の通信の停止及び再開を制御する。これにより、携帯通信端末20の消費電力を抑えることができる。
図8のステップS15〜S20以外の処理は、図2、図6を参照して説明した同じ符号の処理と同じであるので説明を省略する。ここで、図8の例では、携帯通信端末20には既にプログラムがインストールされているが、そうでない場合には、プログラム起動(ステップS5)の前に、プログラムのダウンロードとインストール(図2のステップS3及びS4)が行われる。本実施形態の車載通信機10は、携帯通信端末20から降車停留所情報を取得して予約登録の処理を実行(ステップS14)した後に、後述するように所要予想時間を演算で求めて、所要予想時間情報として携帯通信端末20に送信する。所要予想時間とは、降車停留所までの予想される所要時間のことである。
ステップS15では、携帯通信端末20は、受信した所要予想時間と、しきい値として内部に設定されている時間と、を比較する。携帯通信端末20は、所要予想時間がしきい値以上である場合はスリープが必要と判定する。図8の例では、携帯通信端末20はスリープが必要と判定したとしてステップS16の処理に進む。なお、携帯通信端末20がスリープ不要と判定した場合には、ステップS16〜S20の処理は省略される。
ステップS16では、携帯通信端末20は、バス車内の無線LAN網との接続を切断して、通信を停止する。そして、ステップS17で、携帯通信端末20はスリープ状態(待機状態)になって、消費電力が抑えられる。ここで、携帯通信端末20のスリープ状態が継続する時間(以下、スリープ時間とする)は、しきい値より短い時間とする。
ステップS18では、携帯通信端末20は、スリープ状態から復帰して通常の動作状態となる。そして、携帯通信端末20は無線LAN網と接続して、通信を開始する。ここで、携帯通信端末20は、スリープ時間が経過したタイミングでスリープ状態から復帰する。
ステップS19では、携帯通信端末20は、車載通信機10に所要予想時間を要求する。そして、ステップS20で、車載通信機10は所要予想時間を演算で求めて、所要予想時間情報として携帯通信端末20に送信する。その後に、携帯通信端末20は再びスリープが必要か否かを判定するが、図8の例ではスリープ不要と判定したとして説明を省略する。
図9は、本実施形態における、配信されたプログラムをインストールした携帯通信端末20の処理を説明する図である。なお、図1〜図8と同じ要素には同じ符号を付して説明を省略する。
ステップS5,S11,S13については、第1の実施形態と同じであるため説明を省略する。ステップS15Aでは、携帯通信端末20は車載通信機10から所要予想時間を取得する。
ステップS15Bでは、携帯通信端末20は所要予想時間がしきい値以上である場合には(ステップS15Bの「以上」)、ステップS16の処理に進む。一方、携帯通信端末20は所要予想時間がしきい値未満である場合には(ステップS15Bの「未満」)、ステップS15Cの処理に進む。
ここで、ステップS16〜S18は、図8の同じ符号の処理と同じであり説明を省略する。ステップS18の後に、携帯通信端末20はステップS15Aの処理に戻る。
ステップS15Cでは、携帯通信端末20は、車載通信機10から予定停留所到来情報が送信されるまで待機する。ステップS15Cに続くステップS22については第1の実施形態と同じであるため説明を省略する。また、ステップS35A,S36A,S36Dは図4、図7の同じ符号の処理と同じであり説明を省略する。
(所要予想時間の演算)
ここで、本実施形態に係る車載通信機10は、以下の式(3)に従って所要予想時間tを演算する。
t=TD−TP−ΔT (3)
ここで、TDは降車停留所の到着予想時刻であり、TPは現在時刻である。ΔTは演算処理時間及び通信時間のオーバーヘッド分のオフセットであり、例えば1分に設定されてもよい。
図10は所要予想時間の演算について説明する図である。図10には、停留所S0を始発とし、停留所SEを終着とする路線が示されており、現在、車両1は停留所S1と停留所S2の間を走行している。車両1の旅客が停留所S4で降車予定である。この路線では、図10に示される時刻表があり、例えば時刻表通りであれば停留所S4には時刻T4に到着する。
図10の例では、所要予想時間は停留所S4に到着するまでの時間である。車載通信機10は、例えば降車停留所の到着予想時刻TDとして時刻表の時刻T4を用いて、所要予想時間tを求めることができる。
ここで、バスである車両1は、道路の混雑具合によって時刻表に記載された時刻よりも前後して停留所に到着する可能性がある。そのため、本実施形態の車載通信機10は、以下に説明する手法によって所要予想時間tを求める。まず、車載通信機10は、式(3)の到着予想時刻TDの候補となる第1の到着予想時刻、及び第2の到着予想時刻を求める。第1の到着予想時刻は、車両1の時刻表に記載されている到着予定時刻であって、図10の例では時刻T4である。
一方、第2の到着予想時刻は、現在位置に最も近い停留所から降車停留所までの時刻表における所要時間Xに、現在時刻TPを加えて得られる。図10の例では、現在位置に最も近い停留所S1の時刻表における到着予定時刻はT1である。また、旅客が降車する停留所S4の時刻表における到着予定時刻はT4である。したがって、所要時間XはT4−T1と算出され、第2の到着予想時刻はT4−T1+TPである。
そして、本実施形態の車載通信機10は、第1の到着予想時刻(図10の例ではT4)と、第2の到着予想時刻(図10の例ではT4−T1+TP)と、を比較して早い方の時刻を降車停留所の到着予想時刻TDとする。そのため、第2の到着予想時刻によって車両1の現在の走行状態を反映しながら、より早い方の到着予想時刻を到着予想時刻TDとすることで確実に旅客が予定停留所到来情報を受け取れるようにする。つまり、降車停留所が近付いている可能性のある時刻には、携帯通信端末20がスリープ状態とならないように、より慎重に所要予想時間tを算出する。
ここで、所要予想時間tについて更に説明する。なお、以下では、説明を分かりやすくするため、式(3)のオフセットΔTが0であるとする。第1の到着予想時刻を到着予想時刻TDと仮定する場合、所要予想時間tの算出値(以下、第1の算出値という)は、現在時刻TPから第1の到着予想時刻までの時間になる。つまり、第1の算出値は、車両1の時刻表に従う降車予定の停留所の到着予定時刻(図10の例ではT4)、及び現在時刻TPの差として算出される。
一方、第2の到着予想時刻を到着予想時刻TDと仮定する場合、所要予想時間tの算出値(以下、第2の算出値という)は、現在時刻TPから第2の到着予想時刻までの時間になる。ここで、第2の到着予想時刻(図10の例ではT4−T1+TP)を算出する式には現在時刻TPが含まれている。したがって、現在時刻TPが相殺されるので、第2の算出値は、車両1の時刻表に従う降車予定の停留所の到着予定時刻(図10の例ではT4)、及び時刻表に従う現在位置に最も近い停留所の到着予定時刻(図10の例ではT1)の差として算出される。
上述のように、車載通信機10は、第1の到着予想時刻と第2の到着予想時刻とを比較して早い方の時刻を降車停留所の到着予想時刻TDとする。このことに対応して、所要予想時間tは、第1の算出値と第2の算出値のうち短いほうに基づいて決定される。
本実施形態の車載通信機10は所要予想時間を携帯通信端末20に送信する。そして、携帯通信端末20に配信されてインストールされるプログラムは、所要予想時間に応じて前記携帯通信端末の通信の開始又は停止を制御する。そのため、第1の実施形態の効果に加えて、携帯通信端末20を降車停留所が近付くまではスリープ状態にして、携帯通信端末20の消費電力を抑えることができる。
また、本実施形態の車載通信機10は、所要予想時間tを、上述の第1の算出値と第2の算出値のうち短いほうに基づいて決定する。そのため、降車停留所が近付いている可能性のある時刻には、携帯通信端末20がスリープ状態とならないようにして、確実に旅客が予定停留所到来情報を受け取れるようにすることができる。
本発明を図面及び実施形態に基づき説明してきたが、当業者であれば本開示に基づき種々の変形又は修正を行うことが容易であることに注意されたい。したがって、これらの変形又は修正は本発明の範囲に含まれることに留意されたい。例えば、各ブロック、各ステップなどに含まれる機能などは論理的に矛盾しないように再配置可能であり、複数のブロック又は複数のステップなどを1つに組み合わせたり、あるいは分割したりすることが可能である。
1 車両
10 車載通信機
11 接続部
12 降車情報受付部
13 プログラム配信部
14 無線通信部
15 アンテナ
20 携帯通信端末
30 音声合成装置
40 降車合図装置
50 降車ボタン

Claims (4)

  1. 車両に搭載される車載通信機であって、
    旅客が有する携帯通信端末と無線で通信する無線通信部と、
    前記旅客が降車予定の停留所に関する情報を含む降車停留所情報を予め登録可能とするプログラムを、前記無線通信部を介して前記携帯通信端末に配信するプログラム配信部と、
    前記携帯通信端末から前記無線通信部を介して前記降車停留所情報を取得し、次の停留所が前記降車予定の停留所となった場合に前記携帯通信端末に通知する降車情報受付部と、
    前記降車情報受付部から取得した前記降車停留所情報に基づき、次の停留所で降車予定の旅客の有無を前記車両に通知する接続部と、
    を備えることを特徴とする車載通信機。
  2. 前記プログラム配信部は、前記プログラムを配信された携帯通信端末を有する旅客が乗車した場合に、過去の乗降状況に応じて許可される機能を前記プログラムに付加する更新プログラムを更に配信することを特徴とする、請求項1に記載の車載通信機。
  3. 前記プログラムは、前記降車予定の停留所までの所要予想時間に応じて、前記携帯通信端末の通信の停止及び再開を制御することを特徴とする、請求項1又は2に記載の車載通信機。
  4. 前記所要予想時間は、前記車両の時刻表に従う前記降車予定の停留所の到着予定時刻及び現在時刻の差と、前記時刻表に従う前記降車予定の停留所の到着予定時刻及び前記時刻表に従う現在位置に最も近い停留所の到着予定時刻の差と、のうち短いほうに基づいて決定されることを特徴とする、請求項3に記載の車載通信機。
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