JP3573148B2 - ゲートシステム、該ゲートシステムを用いた情報取得方法、該ゲートシステムを用いて情報提供する情報提供システム及び方法 - Google Patents

ゲートシステム、該ゲートシステムを用いた情報取得方法、該ゲートシステムを用いて情報提供する情報提供システム及び方法 Download PDF

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ゲートシステム、特に扉部を有し、扉部が開放した間においてゲートを通過する利用者から情報を取得するゲートシステム及び方法、該ゲートシステムを用いて情報を提供する情報提供システム及び方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
パスゲートを通過する利用者に情報を配信する先行技術として、特開1996−018523号公報が挙げられる。この先行技術では、鉄道の駅に設置される自動改札機を携帯型記憶媒体で通過した利用者の持つ携帯端末に対して情報が配信されている。
【0003】
エレベータ内の利用者に情報を提供する先行技術として、特開1998−279207号公報が挙げられる。この先行技術では、エレベータ乗りかご内やエレベータホールまたは車両内や停留所といった不特定多数の人が一定時間過ごすような場所に、映像出力用のディスプレイと音声出力用のスピーカからなる情報表示装置を設置し、設置場所関連情報や一般情報を利用者に表示している。ここで利用者に提供される情報は利用者自身が受け取る情報であり、具体的には人にとって知覚情報や聴覚情報である映像情報や音情報に過ぎない。
【0004】
【特許文献1】
特開1996−018523号公報
【特許文献2】
特開1998−279207号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
近年、パスゲートは利用者を認証する媒体などを用いて利用者の通過を検知する検知手段として用いられることもあり、その場合のパスゲートとは適正な情報を持っている利用者に対して、ゲートの通過を許可し、ゲート通過を許可した利用者を利用者の持つ情報記録媒体や利用者端末から特定し、特定された利用者が持つ利用者端末に情報を提供するものであった。
【0006】
そのパスゲートを利用者の通過許可(通過管理)以外に何らかのサービス提供の入力装置として活用することには、利用者の行動を把握して把握した行動に配慮したサービス提供することが出来るというメリットがある。
【0007】
ただし、この場合のパスゲートは、このような情報提供システムにとって利用者の通過を把握するための入力装置の役割を担うので、必然的に利用者の行動範囲を一定範囲にわたって網羅しなければならない。つまり、情報提供サービスを成り立たせるためには、それなりの場所(範囲)にそれなりの数のパスゲートを設置しなければならないという制約があり、この制約が情報提供システムの導入可否判断において大きな障害になるという問題があった。
【0008】
そこで、特開1996−018523号公報に記載されるように、鉄道などの駅構内に出入りする利用者を管理するパスゲートである自動改札を情報提供システムにおける入力装置として活用が提案されている。
【0009】
ところが、このようなインフラが存在しない場所では、パスゲートを配置するだけで大きな初期投資を必要とするという問題点が依然として残り、特に需要量が見込めないような、利用者人口の少ない場所では、システム導入の障害となっていた。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明の本質は、人がゲートを通過できるのはゲートが開いているときだけであることに着目し、移動体の出入口であるゲートを通過することでその移動体に乗り降りする利用者が所持する情報記憶媒体または利用者端末からゲートが開放状態の間だけ情報を取得することによって、これまで情報提供システムなどの起点として用いられていたパスゲートを用いなくてもその機能を確保することにある。つまり、移動体の出入口として設置されたゲートを、移動体が停止して扉を開くゲート開放時だけ、それぞれの停止場所にあたかもあらかじめ設置された入力装置であるかのように活用することである。
【0011】
本発明は、移動体の出入口をゲートに用いて、当該移動体に乗降する利用者が所持する情報記憶媒体または利用者端末から情報を取得してこれを出力するために、扉部開閉確認手段によって前記扉部の開放を確認した後に、前記ゲートを通過する前記利用者が所持する前記情報記憶媒体または前記利用者端末から情報の取得を情報取得手段によって開始し、前記情報取得手段が情報を取得した場合には、そのときに前記移動体が停止している停止場所に関する情報を停止場所情報データベースから読み取って、前記で取得した取得情報に情報付与手段によって付与し、前記情報付与手段によって前記停止場所に関する情報が付与された前記取得情報を、情報出力手段によって出力し、前記扉部開閉確認手段が前記扉部の閉鎖を確認すると、前記情報取得手段は前記情報の取得を終了するようにした。
【0012】
移動体の出入口としての扉部に設けられたゲートとは、利用者にとって手前側(いわゆるこちら側)と向こう側(いわゆるあちら側)を開閉する扉部で隔てて、こちら側とあちら側の境界としての役割を果たすものである。なお、利用者が開放された扉(ゲート)を通過するとは、利用者にとって「扉(ゲート)によって隔たれたこちら側とあちら側の境界を越えること」を意味する。つまり、本発明におけるゲートシステムは、移動体が停止するそれぞれの停止場所において、ゲート通過によって何らかの境界を越えた利用者に関する情報、例えば「どの利用者がどんな境界をいつ越えたか」などの情報を取得する入力装置としての役割を担うことが出来る。
【0013】
ここで言うところの移動体とは、利用者が乗り降りできる出入り口としての役割を果たすゲートを持ち、ゲートが開放されている間だけ、その後のシステムにとっての起点となる入力装置として機能し、ゲートが閉鎖されている間に自らが有する移動手段によって次の停止場所への移動が可能な移動機能を有するものである。つまり、移動体の出入り口となるゲートの開放時には入力装置の役割を担い、ゲート閉鎖時に停止場所の移動が可能な移動機能を有するものであれば、移動体としてその種類および移動手段は特に問わない。その具体例としては、電車、バス、乗用車、タクシーなどの移動車両や、飛行機や船舶、多階構造を持つ建築物内の階間を移動するエレベータなどが挙げられる。
【0014】
ただし、移動体に設置されたゲートから取得する利用者の通過を示す通過検知情報とは、単に利用者の現在位置を示す位置情報ではない。
【0015】
固定物であるパスゲートから取得する利用者の通過を示す通過検知情報とは、パスゲートの位置(設置場所)が変わらないため、パスゲートの設置場所をその利用者が通過したことを示すいわゆる位置情報と同じ意味を持つ情報のことである。対して、移動体に設置されたゲートから取得する利用者の通過を示す通過検知情報とは、ゲートの位置(設置場所)が移動体の移動によって変わるため、利用者がゲートによって隔たれたそれぞれの領域の境界を越えたことを示す情報と表現することが適切であり、別の言い方をすればゲートによって隔たれた一方の領域から一方の領域へと利用者がいる領域が変わったことを示す情報のことであると解釈できる。
【0016】
扉部の閉鎖を確認すると情報取得手段が情報の取得を終了するのは、ゲートが閉鎖して利用者が通過できない状態では、必然的にゲートを通過する利用者がいない(ゲート通過によって何らかの境界を越える利用者がいない)ので、境界を越えた利用者に関して情報を取得するという意味がないからである。扉部の閉鎖を確認してから取得情報の取得を停止すれば、ゲートが開放されている間は十分、何らかの境界を越えた利用者に関して情報を取得するゲートとして機能する。
【0017】
このように移動体の出入り口をゲート開放時だけ、その後のシステムの入力装置として活用すると、これまであらかじめ利用者の行動範囲に設置しなければならなかった新たな入力装置が不要となるメリットがある。
【0018】
つまり、ITシステムは導入すれば便利なことがわかっていたとしても、一から構築する場合の導入費用の膨大さから二の足を踏む(躊躇してしまう)ことがよくある。特に需要量が見込めないような、利用者人口の少ない場所では、システム導入の障害となっていた。本発明のゲートシステムを移動体に設置して、移動体が停止する停止場所において、それぞれの停止場所におけるそれぞれゲートとすることは、ゲートの数を減らすことに貢献し、システム導入の導入費用を大幅に減らすことが出来る。
【0019】
ここで言うところの利用者の有する情報記憶媒体または利用者端末から取得する情報とは、情報記憶媒体または利用者端末の記憶領域に記憶されている情報のうち、取得されることによってその後何らかのシステムに活用される情報のことである。なお、何からのシステムとは、ゲートシステムによって取得された情報が何らかの処理に活用されるシステムであれば、その活用内容および活用する対象が何であっても構わない。具体例としては、利用者が当該移動体に乗車した場所や、利用者の個人情報等が挙げられる。
【0020】
また、ここで言うところの停止場所情報、移動体が停止して扉部を開く場所である停止場所に関する情報とは、停止場所情報データベースから読み取られ、利用者の有する情報記憶媒体または利用者端末から取得する情報に付与されて、ゲートシステムからその後のシステムに出力される情報のことである。停止場所そのものを示す場合も、停止場所に関連する情報の場合もある。具体的に停止場所そのものを示す情報とは、移動体が停止した地名、駅名であったり場所名であったりする。移動体がエレベータの場合は、停止階を示す場所名(例えば2F、北口エレベータ2Fなど)である。停止場所に関連する情報とは、場所の機能や特徴(目印)を表わす情報などのことである。場所の機能を表わす情報とは、例えば、駅(交通インフラのターミナル)、商店街(商業地区)、オフィス街、工業団地(工業地区)などはその場所の機能を表わしていると言える。なお、これらの場所の機能を表わす情報に固有名詞を付けてもよく、例えば京都駅、中町商店街などの表現になる。また、場所の特徴(目印)を表わす情報とは、例えば公園、学校、病院、動物園、水族館などであり、その場所にあって目印となる比較的大きなまたはその場所にあって遠くから比較的よく見える高さの建物(建造物)であったり、比較的大きな敷地であったりする。同様に、これらの場所の特徴を表わす情報にも固有名詞が付いていてもよい。
【0021】
なお、停止場所そのものを示す場所名情報もその活用範囲は広い。なぜなら、利用者に入力させなくとも、ゲートシステムから情報を取得するその後のシステムは利用者が通過した正確な場所を把握して、取得した場所情報に基づく処理やさらなる情報提供を実行することが出来るからである。つまり、利用者に入力を依存すると入力間違いや、利用者の勘違いによって違った場所を入力する場合(例えば、実際には南口にいるのに北口と入力したり、類似する場所の形状が隣接する駅のプラットホームなどでプラットホーム番号を間違えたりなど)があり、利用者の現状に合わない処理や情報提供の防止にも役立つ。
【0022】
また、前記移動体が停止して前記扉部を開放する停止場所に関して地理上の絶対座標を取得する地理上絶対座標取得手段と、前記地理上絶対座標取得手段が取得した前記停車場所に関して地理上の絶対座標を地図情報に照らし合わせて、地図上の場所を判定する地図上場所判定手段とをさらに有し、前記地図上場所判定手段が判定した地図上の場所を前記停止場所として前記停止場所情報データベースに記憶するようにしてもよい。
【0023】
ここで言うところの元情報とは、GPSやPHSなどの位置情報把握システムから受信する電波信号が相当し、同様に地理上の絶対座標とは、地球上での緯度経度であったり、エリア分割されたエリア情報であったりする。また、このように移動体が停止した場所をその場所で取得するこの方法によれば、停止場所をあらかじめ設定せずに利用者が任意の場所で自由に乗降できるシステムを構成することも容易にできる。
【0024】
また、前記移動体の行く先々にあらかじめ設置され、設置された場所に関する情報を記憶して出力する場所情報タグから、該設置された場所に関する情報を読み取る情報読み取り手段をさらに有し、前記情報読み取り手段が前記場所情報タグから読み取った前記設置された場所に関する情報を前記停止場所として前記停止場所情報データベースに記憶するようにしてもよい。
【0025】
また、前記移動体はあらかじめ定める運行情報に基づいて運行される移動体であって、前記運行情報を記憶する運行情報データベースを有し、前記停止場所情報取得手段は、前記停止場所を前記運行情報データベースに記憶する前記運行情報から取得するようにしてもよい。
【0026】
ゲートシステムは、停止場所そのものの取得方法として、以上に示す3つの方法の1つを有していても、複数有して併用してもよい。また、ゲートシステムは、これらの方法以外に他の方法を用いても、以上に示す方法を含めて他の方法を併用してもよい。つまり、移動体が停止する停止場所そのものの情報をゲートシステムが取得できれば、その種類は問わない。
【0027】
また、前記ゲートシステムをあらかじめ設置する移動体であって、移動中の車両本体を停止させる停止手段と、前記停止手段によって停止した車両が確実に停車したかを前記移動車両の駆動輪の停止によって検出する車両停止検出手段と、前記車両停止検出手段が検出した車両停止を示す信号を、前記情報提供システムにおける前記扉部開閉判断手段に出力し、前記扉部とともに前記移動車両の外壁を成す側面または上下面のうち、少なくともそのうちの一面をラッピングフィルムで覆った外観を有する移動体であってもよい。
【0028】
ゲートシステムを搭載しているか否かを外観からはっきり識別できるように、搭載している移動体の外観を情報提供システムに対応する移動体を識別するための外観塗装またはラッピングフィルムで覆うと、対応路線の限定や対応車両の間引きをしても、どの移動体に乗ればよいのかを利用者に伝えることが出来る。なお、外観塗装やラッピングフィルム以外にもゲートシステム搭載の移動体がその外観ではっきり識別できれば、特に方法は問わない。このように移動体の外観ではっきり識別させることによって対応する路線を限定できたり、対応する移動体を間引きできたりするということは、導入費用削減に大きな影響を与え、収益の確保に伴って徐々に対応車両を増やしていくことが出来る。よって、なるべく少ない導入予算で、事業の成長に見合った投資、つまりはサービス事業範囲の規模拡大が可能となる。
【0029】
また、ここで言うところの情報記憶媒体とは、ゲートシステムに取得される情報を自ら有する記憶領域に記憶する媒体のことであり、情報記憶媒体を所持する利用者にとっては、提供情報をゲートシステムに受け渡す媒体の役割を担うものである。情報記憶媒体として、このような役割を担うものであれば、その種類は問わないが、その具体例としては例えば、RFID(Radio Frequency Identification)タグなどと呼ばれる、情報の読み書きが可能なタグや、同様に情報の読み書きが可能なIC(Integrated Circuit)カードなどである。
【0030】
さらに、ここで言うところの利用者端末とは、ゲートシステムに取得される取得情報を自ら有する記憶領域に記憶し、ネットワークを介してゲートシステムが取得情報を出力する出力先のシステムにおける処理結果を受信する役割を担うものである。ゲートシステムに取得される取得情報が情報記憶媒体に記憶される情報を用いる場合には、利用者端末はネットワークを介してゲートシステムが情報を出力する出力先のシステムにおける処理結果を受信する役割を担う。よって、利用者端末は、このような役割を担うものであれば、その種類および通信方法は特に問わない。
【0031】
また、扉部開閉判断手段によって前記扉部を開放するか、または閉鎖するかを判断し、前記扉部開閉判断手段が前記扉部を開放または閉鎖すると判断した場合には、扉部開閉確認手段によってその判断結果に基づいて前記扉部が開放または閉鎖されたことを確認し、前記扉部開閉確認手段が確認した前記扉部の開放確認に基づいて、情報取得要求出力手段は前記情報記憶媒体または前記利用者端末に対する情報取得の要求出力を開始し、前記情報取得要求出力手段が出力した情報取得の要求に応じて、情報取得手段は前記情報記憶媒体または前記利用者端末から返信された情報を取得し、前記情報取得手段が情報を取得した場合には、情報付与手段はそのとき前記移動体が停止している停止場所に関する情報を、停止場所情報データベースから読み取ってその情報に付与し、情報出力手段はこれらの情報を前記情報提供システムに出力して、前記扉部開閉確認手段が確認した前記扉部の閉鎖確認に基づいて、前記情報取得要求出力手段は該要求出力を停止するようにしてもよい。
【0032】
利用者の有する情報記憶媒体または利用者端末がゲートの存在を検知できない場合や自らの記憶領域に記憶する情報のうち、どの情報を提供すれば判断できない場合には、このようにゲート側から所望する情報取得の要求を出力し、その要求に応じて情報記憶媒体または利用者端末に情報出力処理を実行させる方法が有効である。
【0033】
また、扉部開閉判断手段によって前記扉部を開放するか、または閉鎖するかを判断し、前記扉部開閉判断手段が前記扉部を開放または閉鎖すると判断した場合には、扉部開閉確認手段によってその判断結果に基づいて前記扉部が開放または閉鎖されたことを確認し、前記開閉確認手段が前記扉部の閉鎖を確認すると、次に停止して前記扉部を開放する次の停止場所について、前記情報に付与するための停止場所に関する情報を、停止場所情報データベースから読み取ってバッファメモリに書き込み、前記扉部開閉確認手段が前記扉部の開放を確認すると、情報取得手段によって前記ゲートを通過する前記利用者が有する前記情報記憶媒体または前記利用者端末から情報の取得を開始し、前記情報取得手段が情報を取得した場合には、情報付与手段によって前記停止場所に関する情報を前記バッファメモリから読み取ってその情報に付与し、情報出力手段を介して前記情報提供システムに出力して、前記扉部開閉確認手段が前記扉部の閉鎖を確認すると、前記情報取得手段は情報の取得を終了するようにしてもよい。
【0034】
扉部が閉鎖されると(遅くとも移動車両が移動を開始すると)、ゲートシステムによる情報の取得を一旦停止し、運行情報などによって次の停車場所があらかじめ判っている場合には、ゲートが閉まってから次に開くまでの間に、次の停車場所で出力する停止場所情報について、例えばバッファメモリなどを用いて、その内容の書き換え処理をしておくとシステムとして効率がよい。
【0035】
また、情報提供システムは、前記利用者端末に提供する情報を提供情報データベースに記憶し、情報受信手段によって前記ゲートシステムから前記停止場所に関する情報が付与された前記情報を受信すると、前記情報に基づいて、前記提供情報データベースから前記利用者端末に提供する情報を読み取って、読み取った情報を前記取得情報が示す利用者端末に送信するようにするとよい。
【0036】
このようにゲート通過によって何らかの境界を越えた利用者に関する情報、例えば「どの利用者がどんな境界をいつ越えたか」などの情報がその後のシステムにおいてそのシステムにおける処理で活用されていく。
【0037】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明に係るゲートシステムおよび該ゲートシステムを用いた情報提供システムの具体的実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。
【0038】
図1は、本発明の実施形態におけるゲートシステムの存在の必然性を理解する上で、前提となる情報提供システムの基本構成を説明するブロック図である。
【0039】
同図において、情報記憶媒体3から利用者端末6に情報を送る際に必要な送り先を示す利用者端末アドレスを利用者2がパスゲート1を通過する際に取得することが図示されているが、利用者端末アドレスは利用者端末から取得してもよい。利用者端末アドレスを取得したパスゲート1は、利用者2の通過検知情報と読み取った利用者端末アドレスにパスゲート1に関する情報を情報提供システムサーバ4が取得できるようにパスゲートコードを付与して情報提供システムサーバ4に送信する。情報提供システムサーバ4は、パスゲート1から取得した通過検知情報およびパスゲートコードに基づいて提供情報DB(データベース)5から利用者端末6に提供する情報を読み出して、同じくパスゲート1から取得した利用者端末アドレスが示す利用者端末6に送信する。
【0040】
図2は、本発明のコンセプトにおけるゲートの定義を説明する図である。
【0041】
同図において、開閉する扉部9を有するゲートとは、こちら側とあちら側を開閉する扉部9で隔てて、こちら側とあちら側の境界としての役割を果たすものである。こちら側とは利用者2にとって手前側、あちら側とは利用者2にとって向こう側に相当する。具体的には目に見える扉部9そのものをゲートと称することもあるが、本発明では、機能的に開閉する扉部9と扉部9の周囲に存在して扉部9を開閉させる機構とを含めてその機能を基本的にゲートと称することとする。
【0042】
また、人(利用者2)が開放された扉(ゲート)を通過するとは、その人にとって「扉(ゲート)によって隔たれたこちら側とあちら側の境界を越えること」を意味する。なお、ゲートが移動体の出入り口であれば、ゲートが隔てるこちら側とあちら側とは移動体の内側と外側(もしくは外側と内側)となり、ゲートが移動車両の出入り口であれば、移動車両の車内と社外(もしくは車外と車内)となる。
【0043】
本発明のゲートシステム8は、このパスゲート1の機能のうちゲート通過によって何らかの境界を越えた利用者2に関する情報を取得する入力装置としての機能を担う。つまり、移動体7の出入り口であるゲートに設置し、ゲートの開放時のみ利用者2に関する情報をゲートを通過した利用者2の有する情報記憶媒体3または利用者端末6から取得し、取得した情報に停止場所の情報を付与して情報提供システムサーバ4に送信することで代替するものである。移動体7の出入り口にゲートシステム8を設置することで、これまで利用者2の行動範囲を一定範囲にわたってあらかじめ設置しなければならなかったパスゲート1が不要となる。
【0044】
よって、このように定義したゲートを情報提供システムの入力装置としての役割に活用すると、図3または図6のようになる。なお、図中では受信した情報に基づいてデータベースを検索して取得した情報を利用者端末6に提供する情報提供システムが具体例として示されているが、何らかの処理を実行する処理システムであってもよく、何らかの処理が、直接利用者2に戻ってこない場合もある。つまり、ゲートシステム8によって取得された情報が何らかの処理に活用されるシステムであれば、その活用内容および活用する対象が何であっても構わない。以下の説明では、情報提供システムを代表的な具体例に用いて説明する。
【0045】
図3は、本発明の実施形態における情報提供システムを含むシステム全体図を用いて、本発明の実施形態におけるゲートシステムのコンセプト(第1実施形態)を説明する図である。
【0046】
同図は、移動体7の一種である移動車両7−1の出入り口にゲートシステム8を用いた場合を示す。同図において、人がゲートを通過できるのはゲートが開いているときだけであることに着目して、出入り口であるゲートを通過することで移動体7に乗り降りする利用者2の有する情報記憶媒体3または利用者端末6からゲートが開放状態の間だけ情報を取得するゲートシステム8であって、取得した情報は移動車両7−1がそのとき停止している停止場所(停車場所)に関する情報である停止場所情報を付与して情報提供システムサーバ4に送信される。ゲートシステム8から情報を受信した情報提供システムサーバ4は、受信情報に基づいて提供情報DB5から利用者端末6に対する情報を読み出して、利用者端末6に送信する。情報記憶媒体3または利用者端末6から取得される取得情報とは、例えば情報の送り先となる利用者端末6に関する情報であったり、情報の受け手となる利用者2に関する情報であったりする。
【0047】
情報提供システムサーバ4において、ゲートシステム8から取得した情報だけで利用者2の所望する目的を満たす場合も、この提供情報だけでは利用者2の所望する目的を満たさない場合もある。取得した情報だけでは、利用者2の所望する目的を満たさない場合には、情報提供システムサーバ4において何らかの処理が実行されることになる。
【0048】
また、ここで言うところの情報記憶媒体3とは、ゲートシステム8に取得される取得情報を自ら有する記憶領域に記憶する媒体のことであり、情報記憶媒体3を持ち歩く利用者2にとっては、提供情報をゲートシステム8に受け渡す媒体の役割を担うものである。情報記憶媒体3として、このような役割を担うものであれば、その種類は問わないが、その具体例としては例えば、RFIDタグなどと呼ばれる、情報の読み書きが可能なタグや、同様に情報の読み書きが可能なICカードなどである。
【0049】
さらに、ここで言うところの利用者端末6とは、ゲートシステム8に取得される取得情報を自ら有する記憶領域に記憶し、ネットワーク14を介してゲートシステム8が取得情報を出力する出力先のシステムにおける処理結果を受信する役割を担うものである。ゲートシステム8に取得される取得情報が情報記憶媒体3に記憶される情報を用いる場合には、利用者端末6はネットワーク14を介してゲートシステム8が取得情報を出力する出力先のその後のシステムにおける処理結果を受信する役割を担う。よって、利用者端末6は、このような役割を担うものであれば、その種類および通信方法は特に問わない。
【0050】
図4は、図3に示すコンセプトの具体例を説明する図である。
【0051】
同図において、移動車両7−1が停車するそれぞれの停車場所において、移動車両7−1が停止して扉を開くゲート開放時だけ、それぞれの停止場所にあたかもあらかじめ設置された入力装置であるかのように、ゲートシステム8通過によって何らかの境界を越えた利用者2に関する情報、例えば「どの利用者2がどんな境界をいつ越えたか」などの情報を取得する入力装置としての役割を担うことが出来る。
【0052】
図5は、多階構造を持つ建築物内の階間を移動する移動体であるエレベータについて説明する図である。
【0053】
同図において、エレベータ7−2とは、扉(ゲート)の閉鎖を確認してから建築物内の階間を移動する移動体である。停止できる階が複数ある場合には、利用者2が所望する停止階が入力されることによって、入力によって指示された停止階に移動し、目的先となる停止階でエレベータカーゴが停止したことを確認してから扉(ゲート)を開く。
【0054】
図6は、図5に示すエレベータを本発明の実施形態におけるゲートシステムとしての役割を担う移動体に用いた場合の本発明の実施形態におけるゲートシステムのコンセプト(第2実施形態)を説明する図である。
【0055】
同図において、図4と同様にエレベータ7−2が停止するそれぞれの停止階において、エレベータ7−3が停止して扉を開くゲート開放時だけ、それぞれの停止階にあたかもあらかじめ設置された入力装置であるかのように、ゲートシステム8通過によって何らかの境界を越えた利用者2に関する情報を取得する入力装置としての役割を担うことが出来る。
【0056】
図43は、パスゲートから取得する通過検知情報と移動体に設置されたゲートから取得する通過検知情報の違いを説明する図である。
【0057】
同図は、移動体7に設置されたゲートから取得する利用者2の通過を示す通過検知情報が、単に利用者2の現在位置を示す位置情報ではないことを示す。同図において、固定物であるパスゲート1から取得する利用者2の通過を示す通過検知情報とは、パスゲート1の位置(設置場所)が変わらないため、パスゲート1の設置場所をその利用者2が通過したことを示すいわゆる位置情報と同じ意味を持つ情報のことである。対して、移動体7に設置されたゲートから取得する利用者2の通過を示す通過検知情報とは、第1の停止場所から第2の停止場所へとゲートの位置(設置場所)が移動体7の移動によって変わるため、利用者2がゲートによって隔たれた第1の領域と第2の領域(または第2の領域と第3の領域)との境界を越えたことを示す情報と表現することが適切であり、別の言い方をすればゲートによって隔たれた一方の領域から一方の領域へと利用者2がいる領域が変わったことを示す情報であると解釈できる。
【0058】
なお、移動車両7−1の乗車専用口に本発明のゲートシステム8が設置されると、利用者2が移動車両7−1に乗った乗車場所を取得することが出来る。同様に、移動車両7−1の降車専用口に本発明のゲートシステム8が設置されると、利用者2が移動車両7−1を降りた降車場所を取得することが出来る。また、一般のエレベータ7−2のように利用者2が乗り降りする出入り口が一つしかない移動体7の場合でも、エレベータカーゴや移動車両車内の内側に設置された情報取得部24に(利用者2の自発的行為によって)情報記憶媒体3または利用者端末6を例えばかざしてから降りることで降りた停止場所がわかる。情報取得部24を移動体7の内側に設置しておくと、利用者2の自然な行動として降りる時に利用者2にとって手前側にある情報取得部24に情報記憶媒体3または利用者端末6を例えばかざすことになる。なお、乗った停車場所を取得したい場合には、情報取得部24を移動体7の外側に設置するとよい。さらに、移動体7の外側と内側にそれぞれ情報取得部24を設置すると、外側に設置した情報取得部24からは移動体7に乗った利用者2の情報が取得でき、内側に設置した情報取得部24からは移動体7を降りた利用者2の情報が取得できる。本発明におけるゲートシステム8は扉部9が開放状態の間だけ機能するので誤って情報取得することはない。
【0059】
図7は、本発明の実施形態における情報提供システムサーバのハードブロック図である。
【0060】
同図において、サーバ操作者9とは情報提供システムサーバ4の操作者で、サーバの管理(運営、監視、維持などを含む)者のことである。HMI入出力部10とは、情報提供システムサーバ4がサーバ操作者9と種々のやりとりをするための入出力機能を持つ部位である。入力装置としては、例えばキーボード、テンキー、マウス、バーコードリーダなどが該当し、サーバ操作者9の入力がシステムに対して情報を伝達するものなら、その種類は問わない。また出力装置としては、例えばディスプレイ、プリンタなどが該当し、サーバ操作者9に対してシステムから情報を伝達できるものなら、その種類は問わない。演算部11とは、プログラムを実行することによって各機能を駆動、処理するための演算機能を持つ部位であり、一般にCPU(中央演算装置)で構成される。メモリ部12とは、演算部11が実行するプログラムの実行エリアの部位である。通信部13とは、ネットワーク14を介して外部システムとの通信を制御する部位である。DB(データベース)管理部15とは、様々なデータ構造とデータ実体を管理する機能を持つ部位である。DB管理部15に管理される処理プログラム16とは、情報提供システムサーバ4の利用目的を達成するために必要なプログラムのことであり、OS(オペレーティングシステム)もここに含まれる。同様に提供情報DB5とは、利用者端末6に提供する提供情報を記憶するデータベースのことである。同様にゲート関連情報DB17とは、ゲートに関する情報を記憶するデータベースのことであり、例えばゲートの種別やゲートを備える移動体7に関する情報をゲートに関連する情報として記憶している。なお、詳細情報はすべてこのゲート関連情報DB17にあらかじめ記憶しておき、記憶された詳細情報にあらかじめ付与されたゲートコードを用いて、ゲートシステム8と情報の送受信をすると送受信する情報の容量を押さえることができ、通信速度や通信容量といった通信効率に寄与することも出来る。同様に配信情報DB18とは、情報提供システムサーバ4が提供した提供情報の配信結果として記憶しておくデータベースのことである。同様にその他のプログラム・データ19とは、上記以外の例えばサーバ操作者9が使用するワードプロセッサや表計算プログラムなどのアプリケーションソフトウェアやそれらに付随するデータなどが該当する。
【0061】
図8は、本発明の実施形態におけるゲートシステムのハードブロック図である。
【0062】
同図において、扉開閉指示(扉制御)部20とは、あらかじめ定める条件や判断ロジックに基づいて扉部9の開閉指示を与える部位である。基づく条件や判断ロジックには、ゲートの存在目的に関して扉部9の開閉判断処理や利用者2に対する安全確認などである。ゲートの存在目的とはそのゲートの存在意義となる利用目的のことであり、その存在目的に関する扉部9の開閉判断処理とは、例えばゲートが移動体7の出入り口であれば、いわゆる自動ドアと呼ばれるゲートに相当するので、移動体7の運転者や操作者などが適正に押した開閉スイッチによるものか、移動体7がエレベータ7−2であった場合には停止階に適切に停止したかなどを判断する判断処理などが該当する。また、利用者2に対する安全確認とは、例えば扉部9の開放時における扉部9と扉部9が収納される収納部との隙間に人体や衣服が異物として挟み込まれていないかの確認処理であったり、扉部9の閉鎖時に扉部9自体に利用者2が挟み込まなかったかの確認処理であったりし、万一、挟み込みを検出した場合には、扉部9の停止や戻り動作を実行させる。
【0063】
情報取得部24とは、扉部9の開放時にゲートを通過した利用者2の有する情報記憶媒体3または利用者端末6から情報を取得する部位であり、図10に示すように利用者2の自発的行為によって情報を取得したり、図11に示すように情報取得部24から要求情報を出力して、その返信情報を取得したりする。DB管理部25に管理される処理プログラム26とは、ゲートシステム8の利用目的を達成するために必要なプログラムのことであり、OS(オペレーティングシステム)もここに含まれる。同様に停止場所情報DBとは、移動体7が停止する停止場所に基づく情報(移動体7が移動車両7−1の場合には、停車場所に基づく情報)を記憶するデータベースのことである。同様に運行情報DB28とは、後述するように移動体7が運行情報に従って移動している場合に、その移動体7に関する運行情報を記憶するデータベースである。
【0064】
図9は、本発明の実施形態における利用者端末のハードブロック図である。
【0065】
同図において、HMI入出力部29とは、利用者端末6が利用者2と種々のやりとりをするための入出力機能を持つ部位である。入力装置としては、例えばテンキーやカナキー、タッチスイッチ、音声入力などが該当し、利用者2の入力が利用者端末6に対して情報を伝達するものなら、その種類は問わない。また出力装置としては、例えばディスプレイ、音声出力装置などが該当し、利用者2に対して利用者端末6から情報を伝達できるものなら、その種類は問わない。演算部30とは、プログラムを実行することによって各機能を駆動、処理するための演算機能を持つ部位であり、一般にCPU(中央演算装置)で構成される。メモリ部31とは、利用者端末6の目的を達成するために必要なプログラムを記憶する記憶エリアと演算部31が実行するプログラムの実行エリアの部位である。送受信部32とは、ゲートシステム8や情報提供システムサーバ4などと通信する場合に情報の送受信をする部位である。
【0066】
図10は、本発明の実施形態におけるゲートシステムの機能ブロック図である。
【0067】
同図において、ゲートシステム8は、移動体7の停止を判断(確認)する機能と、移動体7の停止確認に応じてゲート(見た目には扉部6と同意。以下同様)の開閉を判断する機能と、ゲートの開閉を判断する機能が判断した判断結果に基づいてゲート開放を指示する機能と、ゲート開放の指示に従って開放されるゲートの開放を確認する機能と、ゲート開放の確認に応じて利用者2に関する情報を利用者2の有する情報記憶媒体3または利用者端末6から取得を開始する機能とを有する。
【0068】
ゲートシステム8がゲートを通過する利用者2の有する情報記憶媒体3または利用者端末6から取得する情報は、ゲートシステム8の機能において利用者2の通過を判定する機能を有さないために、利用者2がゲートを通過する際にゲートシステム7の情報出力部16に近づけたり、接続したり、読み込ませたりする自発的行為(自主判断)を介して取得することとなる。ゲートを通過する利用者2の自発的行為を介して情報記憶媒体3または利用者端末6から情報を取得する具体例は図27、28に示す。
【0069】
情報記憶媒体3または利用者端末6から情報が取得すると、停止場所に基づく情報を停止場所情報DB27から読み取る機能と、読み取った停止場所に基づく情報を情報記憶媒体3または利用者端末6から取得した情報に付与する機能と、停止場所に基づく情報が付与された情報記憶媒体3または利用者端末6から取得した情報を情報提供システムサーバ4に送信する機能とを有する。
【0070】
情報記憶媒体3または利用者端末6から取得した情報には、情報提供システムにとって情報の提供先となる利用者2に関する情報を示したが、情報の送信先となる利用者端末6に関する情報であったり、利用者2に関する情報に利用者端末6に関する情報を含めていたりすることもある。
【0071】
図11は、図10とは別の場合の、本発明の実施形態におけるゲートシステムの機能ブロック図である。
【0072】
同図は、ゲートを通過する利用者2の自発的行為に頼るのでなく、利用者2の有する情報記憶媒体3または利用者端末6に対して、ゲートシステム8が所望する情報の取得要求を送信し、その要求情報に応じた返信情報を取得する場合である。同図において、ゲートの開放を確認する機能がゲート開放を確認すると、ゲートを通過する利用者2の有する情報記憶媒体3または利用者端末6に対して利用者2に関する情報を要求する機能と、利用者2に関する情報を要求する機能が出力した要求情報に応じて情報記憶媒体3または利用者端末6から返信された返信情報によって利用者2に関する情報を取得する機能とを有し、他の機能は図10に示す機能ブロック図と基本的に変わらない。
【0073】
なお、図10と同様にゲートシステム8の機能において利用者2の通過を判定する機能を有さないために、ゲート周辺の一定範囲に取得要求を出力して、出力した取得要求に応じて情報を返信する情報記憶媒体3または利用者端末6から返信された返信情報を取得する。その具体例は図29に示す。
【0074】
図12は、図10および図11に示す機能ブロック図に続く、本発明の実施形態におけるゲートシステムの機能ブロック図である。
【0075】
同図において、ゲートシステム8は、ゲートの開閉を判断する機能と、ゲートの開閉を判断する機能が判断した判断結果に基づいてゲート閉鎖を指示する機能と、ゲートの開閉を判断する機能が判断した判断結果に基づいてゲート閉鎖を確認する機能と、ゲート閉鎖を確認する機能が確認したゲート閉鎖に応じて情報取得部24での情報の取得を停止する機能とを有する。これらの機能により、ゲート開放中はゲートシステム8は情報の取得を続けることが出来る。
【0076】
なお、停止場所情報DB27に記憶する停止場所に基づく情報の更新はゲートが閉鎖されて情報の取得を停止した後が好ましく、ゲートシステム8は、ゲート閉鎖に応じて情報取得部24での情報の取得を停止する機能が情報取得を停止した後に、停止場所情報DB27に対して停止場所に基づく情報を更新する機能をさらに有するとよい。これらの機能により、ゲート開放中に停車場所に関する情報が変更されることがなくなり、付与される停止場所に基づく情報の矛盾を防ぐことが出来る。
【0077】
図13は、図10および図12に示す機能ブロック図に対応する情報記憶媒体・利用者端末およびゲートシステムの演算部におけるフローチャートである。
【0078】
同図において、ゲートシステム8は、ゲート開放を確認すると(ST1301)、情報記憶媒体3または利用者端末6から利用者に関する情報の取得があるか否かを判定する(ST1302)。移動体7の出入り口であるゲートが開放されると、移動体7の乗り降りを所望する利用者2がゲートを通過する。利用者2がゲートを通過する際にゲートシステム7の情報出力部16に近づけたり、接続したり、読み込ませたりする自発的行為(自主判断)によって、情報記憶媒体3または利用者端末6は、記憶領域に記憶する利用者に関する情報の送信指示を受け取ると(ST1303)、指示された情報を記憶領域から読み込んでゲートシステム8に出力して(ST1304)、処理を終了する。ST1302で情報記憶媒体3または利用者端末6から利用者に関する情報の取得があった場合には、そのとき移動体7が停止してゲートを開放している停止場所について停止場所そのものを示す情報、または停止場所に基づく情報をデータベースから取得し(ST1305)、取得した利用者2に関する情報にデータベースから読み込んだ停止場所に基づく情報(または停止場所そのものの情報)を付与し(ST1306)、停止場所に基づく情報(または停止場所そのものの情報)を付与した利用者2に関する情報を情報提供システムサーバ4に送信して(ST1307)、ST1302に戻る。ST1302で情報記憶媒体3または利用者端末6から利用者に関する情報の取得がなかった場合には、ゲートが閉鎖されたか否かを確認して(ST1308)、閉鎖されていなければST1302に戻り、閉鎖されていれば利用者2に関する情報の取得を停止して(ST1309)、処理を終了する。
【0079】
図14は、図11および図12に示す機能ブロック図に対応する情報記憶媒体・利用者端末およびゲートシステムの演算部におけるフローチャートである。
【0080】
同図において、ゲートシステム8は、ゲート開放を確認すると(ST1401)、情報記憶媒体3または利用者端末6に対して利用者に関する情報の取得を要求する(ST1402)。移動体7の出入り口であるゲートが開放されると、移動体7の乗り降りを所望する利用者2がゲートを通過する。利用者2がゲートを通過する際に、利用者2の有する情報記憶媒体3または利用者端末6はゲートシステム8から出力される取得要求を受信する。情報記憶媒体3または利用者端末6は、ゲートシステム8から取得要求の情報を受け取ると、要求された情報を記憶領域から読み込んで、ゲートシステム8に出力して(ST1403)、処理を終了する。ゲートシステム8は、情報記憶媒体3または利用者端末6から返信情報があるか否かを判定し(ST1404)、情報記憶媒体3または利用者端末6から返信情報の取得があった場合には、そのとき移動体7が停止してゲートを開放している停止場所について停止場所そのものを示す情報、または停止場所に基づく情報をデータベースから取得し(ST1405)、取得した利用者2に関する情報にデータベースから読み込んだ停止場所に基づく情報(または停止場所そのものの情報)を付与し(ST1406)、停止場所に基づく情報(または停止場所そのものの情報)を付与した利用者2に関する情報を情報提供システムサーバ4に送信して(ST1407)、ST1402に戻る。ST1404で情報記憶媒体3または利用者端末6から利用者に関する情報の取得がなかった場合には、ゲートが閉鎖されたか否かを確認して(ST1408)、閉鎖されていなければST1402に戻り、閉鎖されていれば情報記憶媒体3または利用者端末6に対する情報取得要求の出力を停止して(ST1409)、処理を終了する。
【0081】
図15は、図12に示す機能ブロック図に対応するゲートシステムの演算部におけるフローチャートである。
【0082】
同図において、ゲートシステム8は、停止場所に基づく情報の更新要求を受け取ると(ST1501)、移動体7が移動開始していればゲートは確実に閉鎖されているので、移動体7の移動開始ありか否かを判定し(ST1502)、移動開始を確認すると(つまり、情報の取得が停止されたことを確認すると)更新要求された情報を停止場所情報DB27に記憶して(ST1503)、処理を終了する。
【0083】
図16は、本発明の実施形態における扉部の演算部におけるフローチャートである。
【0084】
同図は、扉部9に演算部がある場合の扉部9の演算部における処理を示すが、ゲートシステム8の演算部によって処理がなされてもよい。同図において、扉部9は、ゲートシステム8からゲート開放の指示を受け取ると(ST1601)、ゲート開放の指示に基づいて扉を開放し(ST1602)、ゲートシステム8からゲート閉鎖の指示を受け取ると(ST1603)、ゲート閉鎖の指示に基づいて扉を閉鎖して(ST1604)、処理を終了する。
【0085】
図17は、図10とは別の場合の、本発明の実施形態におけるゲートシステムの機能ブロック図である。
【0086】
同図は、移動体7が次に停止して扉部9を開く停止場所である次の停止場所がその場所に到着する前に判っている場合である。同図において、ゲートシステム8は、移動体7の停止を判断(確認)する機能と、移動体7の停止確認に応じてゲートの開閉を判断する機能と、ゲートの開閉を判断する機能が判断した判断結果に基づいてゲート開放を指示する機能(図示せず)と、ゲート開放の指示に従って開放されるゲートの開放を確認する機能と、ゲート開放の確認に応じて利用者2に関する情報を利用者2の有する情報記憶媒体3または利用者端末6から取得を開始する機能とを有する。
【0087】
ゲートシステム8がゲートを通過する利用者2の有する情報記憶媒体3または利用者端末6から取得する情報は、ゲートシステム8の機能において利用者2の通過を判定する機能を有さないために、利用者2がゲートを通過する際にゲートシステム7の情報出力部16に近づけたり、接続したり、読み込ませたりする自発的行為(自主判断)を介して取得することとなる。ゲートを通過する利用者2の自発的行為を介して情報記憶媒体3または利用者端末6から情報を取得する具体例は図27、28に示す。
【0088】
情報記憶媒体3または利用者端末6から情報が取得すると、停止場所に基づく情報を停止場所情報バッファメモリ22−1から読み取る機能と、読み取った停止場所に基づく情報を情報記憶媒体3または利用者端末6から取得した情報に付与する機能と、停止場所に基づく情報が付与された情報記憶媒体3または利用者端末6から取得した情報を情報提供システムサーバ4に送信する機能とを有する。
【0089】
さらに、ゲートシステム8は、ゲート閉鎖の指示に従って閉鎖されるゲートの閉鎖を確認する機能と、図10と同様に図12に示す機能ブロック図の機能によって情報の取得が停止され、さらにゲート閉鎖に応じて次の停止場所に基づく情報を停止場所情報DB27、運行情報DB28から読み取って、停止場所バッファメモリ22−1に書き込む機能とを有する。
【0090】
扉部9が閉鎖されると(遅くとも移動体7が移動を開始すると)、ゲートシステム8は情報の取得を一旦停止するので、このように運行情報などによって次の停止場所があらかじめ判っている場合には、ゲートが閉まってから次に開くまでの間に、次の停止場所で付与する停止場所情報について、例えばバッファメモリなどを用いて、その内容の書き換え処理をしておくとシステムとして効率がよい。
【0091】
図18は、図11とは別の場合の、本発明の実施形態におけるゲートシステムの機能ブロック図である。
【0092】
同図は、図17と同様に移動体7が次に停止して扉部9を開く停止場所である次の停止場所がその場所に到着する前に判っている場合であり、さらにゲートを通過する利用者2の自発的行為に頼るのでなく、利用者2の有する情報記憶媒体3または利用者端末6に対して、ゲートシステム8が所望する情報の取得要求を送信し、その要求情報に応じた返信情報を取得する場合である。同図において、ゲートの開放を確認する機能がゲート開放を確認すると、ゲートを通過する利用者2の有する情報記憶媒体3または利用者端末6に対して利用者2に関する情報を要求する機能と、利用者2に関する情報を要求する機能が出力した要求情報に応じて情報記憶媒体3または利用者端末6から返信された返信情報によって利用者2に関する情報を取得する機能とを有し、他の機能は図17に示す機能ブロック図と基本的に変わらない。
【0093】
なお、図17と同様にゲートシステム8の機能において利用者2の通過を判定する機能を有さないために、ゲート周辺の一定範囲に取得要求を出力して、出力した取得要求に応じて情報を返信する情報記憶媒体3または利用者端末6から返信された返信情報を取得する。その具体例は図29に示す。
【0094】
図19は、図17および図12に示す機能ブロック図に対応する情報記憶媒体・利用者端末およびゲートシステムの演算部におけるフローチャートである。
【0095】
同図において、ゲートシステム8は、ゲート開放を確認すると(ST1901)、情報記憶媒体3または利用者端末6から利用者に関する情報の取得があるか否かを判定する(ST1902)。移動体7の出入り口であるゲートが開放されると、移動体7の乗り降りを所望する利用者2がゲートを通過する。利用者2がゲートを通過する際にゲートシステム7の情報出力部16に近づけたり、接続したり、読み込ませたりする自発的行為(自主判断)によって、情報記憶媒体3または利用者端末6は、記憶領域に記憶する利用者に関する情報の送信指示を受け取ると(ST1903)、指示された情報を記憶領域から読み込んでゲートシステム8に出力して(ST1904)、処理を終了する。ST1902で情報記憶媒体3または利用者端末6から利用者に関する情報の取得があった場合には、そのとき移動体7が停止してゲートを開放している停止場所について停止場所そのものを示す情報、または停止場所に基づく情報を停止場所バッファメモリ22−1から取得し(ST1905)、取得した利用者2に関する情報に停止場所バッファメモリ22−1から読み込んだ停止場所に基づく情報(または停止場所そのものの情報)を付与し(ST1906)、停止場所に基づく情報(または停止場所そのものの情報)を付与した利用者2に関する情報を情報提供システムサーバ4に送信して(ST1907)、ST1902に戻る。ST1902で情報記憶媒体3または利用者端末6から利用者に関する情報の取得がなかった場合には、ゲートが閉鎖されたか否かを確認して(ST1908)、閉鎖されていなければST1902に戻り、閉鎖されていれば利用者2に関する情報の取得を停止し(ST1909)、次の停止場所に基づく情報に停止場所バッファメモリ22−1を書き換えて(ST1910)、処理を終了する。
【0096】
図20は、図18および図12に示す機能ブロック図に対応する情報記憶媒体・利用者端末およびゲートシステムの演算部におけるフローチャートである。
【0097】
同図において、ゲートシステム8は、ゲート開放を確認すると(ST2001)、情報記憶媒体3または利用者端末6に対して利用者に関する情報の取得を要求する(ST2002)。移動体7の出入り口であるゲートが開放されると、移動体7の乗り降りを所望する利用者2がゲートを通過する。利用者2がゲートを通過する際に、利用者2の有する情報記憶媒体3または利用者端末6はゲートシステム8から出力される取得要求を受信する。情報記憶媒体3または利用者端末6は、ゲートシステム8から取得要求の情報を受け取ると、要求された情報を記憶領域から読み込んで、ゲートシステム8に出力して(ST2003)、処理を終了する。ゲートシステム8は、情報記憶媒体3または利用者端末6から返信情報があるか否かを判定し(ST2004)、情報記憶媒体3または利用者端末6から返信情報の取得があった場合には、そのとき移動体7が停止してゲートを開放している停止場所について停止場所そのものを示す情報、または停止場所に基づく情報を停止場所バッファメモリ22−1から取得し(ST2005)、取得した利用者2に関する情報に停止場所バッファメモリ22−1から読み込んだ停止場所に基づく情報(または停止場所そのものの情報)を付与し(ST2006)、停止場所に基づく情報(または停止場所そのものの情報)を付与した利用者2に関する情報を情報提供システムサーバ4に送信して(ST2007)、ST2002に戻る。ST2004で情報記憶媒体3または利用者端末6から利用者に関する情報の取得がなかった場合には、ゲートが閉鎖されたか否かを確認して(ST2008)、閉鎖されていなければST2002に戻り、閉鎖されていれば情報記憶媒体3または利用者端末6に対する情報取得要求の出力を停止し(ST2009)、次の停止場所に基づく情報に停止場所バッファメモリ22−1を書き換えて(ST2010)、処理を終了する。
【0098】
図21は、本発明の実施形態におけるゲートシステムの機能ブロック図である。
【0099】
同図は、停止場所に関する情報のうち、移動車両7−1が停止する停車場所そのものの情報として停止情報DB27と運行情報DB28に記憶する情報の取得に関する。同図において、停止場所そのものの情報を取得するには、(1)移動車両7−1が停止した停車場所を計測する、(2)停車場所に対して最寄りの位置情報タグ(位置情報記憶手段)から場所情報を取得する、(3)移動車両7−1があらかじめ定められた運行表で運行している運行情報から停車場所を取得する、などの方法がある。(1)において停車場所である、停車した移動車両の現在位置の計測は、例えばGPS(Global Positioning System、全地球測位システム)、PHS(Personal Handy−phone System)などの技術で十分可能である。
【0100】
移動車両7−1が停車した停車場所を計測するゲートシステム8は、停車場所に関する地理上の絶対位置を求める元情報を取得する機能と、取得した元情報から地理上の絶対座標を算出する機能と、地理上の絶対座標を算出する機能によって算出された算出結果に基づいて地図上の場所を判定する機能と、地図上の場所を判定する機能で判定した地図上の場所を停車場所として停止場所情報DB27に記憶する機能とを有する。ここで言うところの元情報とは、GPSやPHSのシステムから受信する電波信号が相当し、同様に地理上の絶対座標とは、地球上での緯度経度であったり、エリア分割されたエリア情報であったりする。
【0101】
停車場所に対して最寄りの位置情報タグ(位置情報記憶手段)から場所情報を取得するゲートシステム8は、停車場所の最寄りの位置情報タグから場所情報を読み取る機能と、位置情報タグから読み取った位置情報を停車場所として停止場所情報DB27に記憶する機能とを有する。
【0102】
移動車両7−1があらかじめ定められた運行表で運行している運行情報から停車場所を取得するゲートシステム8は、外部のシステムから新たな運行情報を取得する機能と、取得した新たな運行情報によって運行情報DB28に記憶する運行情報を更新する機能とを有する。ゲートシステム8は、更新された運行情報またはあらかじめ記憶する運行情報に基づいて、現在の停車場所や次に停車する停車場所を取得する。
【0103】
ゲートシステム8は、以上に示す(1)〜(3)の方法の1つを有していても、複数有して併用してもよい。ただし、ゲートシステム8は、移動車両7−1の停車場所そのものを取得するのに他の方法を用いても、以上に示す方法を含めて併用してもよい。つまり、移動車両7−1が停車する停車場所そのものの情報をゲートシステム8が取得できれば、その種類は問わない。
【0104】
図22は、図21に示す機能ブロック図に対応するゲートシステムの演算部におけるフローチャートである。
【0105】
同図において、ゲートシステム8は、移動体7(移動車両7−1)の停止(停止予告)の通知を受け取ると(ST2201)、停車場所に関する地理上の絶対位置を求める元情報を取得し(ST2202)、取得した元情報から地理上の絶対座標を算出し(ST2203)、算出された地理上の絶対座標に基づいて地図上の場所を判定し(ST2204)、判定した地図上の場所を停車場所として停止場所情報DB27に記憶して(ST2205)、処理を終了する。
【0106】
図23は、図21に示す機能ブロック図に対応するゲートシステムの演算部におけるフローチャートである。
【0107】
同図において、ゲートシステム8は、移動体7(移動車両7−1)の停止(停止予告)の通知を受け取ると(ST2301)、停車場所の最寄りの位置情報タグから場所情報を読み取り(ST2302)、位置情報タグから読み取った位置情報を停車場所として停止場所情報DB27に記憶して(ST2303)、処理を終了する。
【0108】
図24は、図21に示す機能ブロック図に対応するゲートシステムの演算部におけるフローチャートである。
【0109】
同図において、ゲートシステム8は、外部のシステムから新たな運行情報を取得すると(ST2401)、取得した新たな運行情報によって運行情報DB28に記憶する運行情報を更新して(ST2402)、処理を終了する。
【0110】
図25は、本発明の実施形態における情報提供システムサーバの機能ブロック図である。
【0111】
同図において、情報提供システムサーバ4は、ゲートシステム8から情報を受信する機能と、受信した情報に基づいて利用者端末6に提供する提供情報を提供情報DB5から読み取る機能と、データベースより読み取った情報を利用者端末6に送信する機能と、利用者端末6に送信した情報の送信結果を配信情報DB18に記憶する機能とを有する。図示された情報提供システムサーバ4の機能はゲートシステム8から取得した情報に基づく情報提供サービスに最低限必要な機能しか示されていないが、必要に応じて処理を実行する機能があるとよい。
【0112】
図26は、図25に示す機能ブロック図に対応するゲートシステム、情報提供システムサーバおよび利用者端末の演算部におけるフローチャートである。
【0113】
同図において、ゲートシステム8は、情報提供システムサーバ4に送信すべき情報があると(ST2601)、送信すべき情報を情報提供システムサーバに送信して(ST2602)、処理を終了する。情報提供システムサーバ4は、ゲートシステム8から情報を受信すると、受信した情報に基づいて利用者端末6に提供する提供情報を提供情報DB5から読み取り(ST2603)、データベースより読み取った情報を利用者端末6に送信し(ST2604)、利用者端末6に送信した情報の送信結果を配信情報DB18に記憶して(ST2605)、処理を終了する。利用者端末6は、情報提供システムサーバ4から提供された提供情報を受信すると、受信した情報をメモリ部31に記憶し(ST2606)、受信した情報をHMI出力部へ出力して(ST2607)、処理を終了する。
【0114】
図27は、本発明の実施形態におけるゲートシステムの情報取得部と情報記憶媒体の具体例を示す図である。
【0115】
同図において、ゲートシステム8の情報取得部24−1はゲート近傍の壁面に設置されており、図例ではカード形状をした情報記憶媒体3−1を利用者2が手に持って情報取得部24−1の近傍にかざすことによって、情報記憶媒体3−1が有する記憶領域からゲートシステム8に情報が受け渡される。図例では情報記憶媒体3が示されているが、非接触近距離通信手段を有する利用者端末6でも同様に受け渡しが出来る。
【0116】
図28は、図27とは別の場合の、ゲートシステムの情報取得部と情報記憶媒体の具体例を示す図である。
【0117】
同図において、ゲートシステム8の情報取得部24−2はゲート近傍のフロアの上面に設置されるマット形状をしており、図例では利用者2の履く靴の下面または設置された情報記憶媒体3−2を利用者2が履いた靴でマット形状情報取得部24−2を踏むことによって、情報記憶媒体3−2が有する記憶領域からゲートシステム8に情報が受け渡される。利用者2の靴に設置された情報記憶媒体3−2の位置は、情報取得部24−2から提供情報を安定して取得できる場所ならば、靴の内部や周囲であってもよい。なお、この情報記憶媒体3−2はあらかじめ靴に固定(靴と一体型)されても、靴から取り外し(靴から分離型)が出来るようにしてもよい。
【0118】
また、情報取得部24は利用者2がゲートを通過するとき、必然的に踏む場所であればよく、階段や乗車口ステップの上面に設置すると図例のようにステップ形状情報取得部24−3になる。なお、このステップ形状情報取得部24−3は、複数の連続するステップに設置してもよい。
【0119】
図29は、図27、28とは別の場合の、ゲートシステムの情報出力部と情報記憶媒体の具体例を示す図である。
【0120】
同図において、ゲートシステム8の情報取得部24は、指向性を持った情報取得エリア内で情報を取得する指向性情報取得部24−4である。指向性情報取得部24−4については後に詳しく説明する。利用者端末6を持った利用者2が図示されているが、ゲートを覆う情報取得エリアに情報取得要求の情報を降り注がせている指向性情報取得部24−4かによって、情報記憶媒体3または利用者端末6を持って開放状態の扉部9を通過する利用者がゲートを通過するだけで、情報記憶媒体3または利用者端末6に要求情報が受け渡される。記憶領域に記憶する情報に対して要求を受信した情報記憶媒体3または利用者端末6は、ゲートシステム8に要求された情報を記憶領域から読み取って返信する。以上の処理によって、情報記憶媒体3または利用者端末6が有する記憶領域からゲートシステム8に情報が受け渡される。
【0121】
図30は、本発明の実施形態における情報記憶媒体が「IDタグ」だった場合の具体例を示す図である。
【0122】
同図は情報記録媒体3の具体例であるIDタグの構造の仕組みが、特開平10−107707号公報記載の図1と図1の説明である「0020」段には記述されている。公報記載の図1に示すデータキャリア2が本発明の実施形態における情報記憶媒体3に相当し、図中のメモリ16が本発明の実施形態における記憶領域に相当する。さらに、図中の書込/読込制御ユニット1における書込機能が本発明の実施形態における情報取得部24に相当する。
【0123】
図31は、本発明の実施形態における情報記憶媒体が「ICカード」だった場合の具体例を示す図である。
【0124】
同図は、情報記録媒体3の具体例であるICカードの構造の仕組みが、特開2000−123138号公報記載の図3と図の説明である「0014」段には記述されている。公報記載の図3に示す非接触ICカードが本発明の実施形態における情報記憶媒体3に相当し、図中の不揮発性メモリ15が記憶領域に相当する。
【0125】
図32は、本発明の実施形態における指向性情報出力部の具体例を原理で説明する図である。
【0126】
同図において、指向性取得部24−4はアンテナ1とアンテナ2で構成され、1/2λ(ラムダ、電波の波長)の倍数の間隔で設置する。縦方向ではアンテナ1の電波(電力)とアンテナ2の電波にズレはなく、その合成波は強くなる。同様に横方向では、アンテナ1とアンテナ2の電波に1/2λの位相のズレが生じるために、その合成波は相殺され、斜め方向ではアンテナ1とアンテナ2の電波に√2/2λのズレが生じるために、その合成波は弱くなる。
【0127】
図33は、本発明の実施形態における指向性情報出力部の具体例を原理で説明する図である。
【0128】
同図において、図32に示すようにアンテナを構成した指向性取得部24−4の電波強度分布を示す。3次元的に円錐形の電波強度分布が欲しい場合には、図中右側に示すように、例えば4枚の円形パッチアレーアンテナを用いるとよい。
【0129】
図34は、本発明の実施形態における移動車両のハードブロック図である。
【0130】
同図は、移動車両7−1がバスや乗用車などの燃料を燃焼させて動力を得る車両である場合を示す。なお、移動車両7−1の一種である電車では、燃料供給が電力であり、バスや乗用車などといわゆるクラッチなどと呼ばれる駆動輪への連結軸などの機構部がないなどの違いがあるだけで、本発明に関する基本的構造には大差ない。同図において、移動車両7−1の操作者(運転者)が減速指示部を操作し、その操作結果が制御部33を介して減速部(ブレーキ)34に伝えられる。減速部34によって駆動輪(タイヤ)35が停止し、駆動輪35が停止したか否かを駆動輪35そのものまたは駆動輪35に直結する車軸などからセンシングする車両停止検出部36の検出結果に基づいて、移動車両7−1が完全に停止した否かが出力される。完全に停止したか否かの判断は、例えば速度が0になって移動車両が停止した後、一定期間停止状態を維持したら完全に停車したと見なすとよい。
【0131】
図35は、図34に示すハードブロック図に対応する移動車両の機能ブロック図である。
【0132】
同図において、移動車両7−1は、移動車両操作者が操作する減速指示部から操作量を取得する機能と、減速指示部から取得した操作量に基づいて減速部34を制御する機能と、減速部34によって減速した駆動輪35をセンシングして駆動輪35の完全停止を検出する機能と、その検出結果をゲートシステム8に出力する機能とを有する。
【0133】
図36は、図35に示す機能ブロック図に対応する移動車両の制御部におけるフローチャートである。
【0134】
同図において、移動車両7−1は、減速指示部が操作されると(ST3601)、減速指示部の操作量に応じて減速部34を制御し(ST3602)、駆動輪が完全に停止したことを確認すると(ST3603)、車両停止を示す信号をゲートシステム7に出力して(ST3604)、処理を終了する。
【0135】
図37は、図21に示す機能ブロック図における移動車両が停車した停車場所を計測する方法に対応する具体例を示す図である。
【0136】
同図において、移動車両7−1は、複数のGPS衛星から停車場所についての地理上の絶対座標(緯度経度)を算出するための元情報を受信している。図例では、移動車両25がバス、電車、乗用車である場合を示し、停車場所にはそれぞれ停留所、停車駅、停車場所が示されている。
【0137】
図38は、図21に示す機能ブロック図における停車場所に対して最寄りの位置情報タグから場所情報を取得する方法に対応する具体例を示す図である。
【0138】
同図において、移動車両7−1である電車車両が停車場所である停車駅のプラットホームに停車しており、停車駅におけるどこのプラットホームであるのかを示すプラットホーム情報を含む位置情報タグ37から位置情報を受け取っている。
【0139】
駅には複数のプラットホームがある場合が多く、乗り換え情報などを提供する場合には、どの利用者2がどこのプラットホームに到着したかを電車車両の出入り口をゲートとして用いることで取得し、例えばその利用者2の目的地をあらかじめまたは都度取得することによって、乗り換えのために次にどのプラットホームに向かわねばならないかという情報や、駅構内を出て次の目的地に向かうためにどこの改札や連絡通路に向かえばよいかという情報などの提供に活用される。このような利用者2にとって極めの細かい、かつ不慣れであると戸惑いやすい事象に対するフォローは、これまでのような駅構内の出入り口に設置された自動改札からの情報では成し得なかった。
【0140】
図39は、図38とは別の場合の、図21に示す機能ブロック図における停車場所に対して最寄りの位置情報タグから場所情報を取得する方法に対応する具体例を示す図である。
【0141】
同図において、移動車両7−1であるバス車両が停車場所である停留所に停車しており、どこの停留所に止まったかを示す位置情報を、停留所の目印によく用いられる停留所マーカにあらかじめ設置された停留所情報を含む位置情報タグ37から位置情報を受け取っている。位置情報を位置情報タグ37から受け取ったゲートシステム8は、ゲートを通過する利用者2の持つ情報記憶媒体3または利用者端末6から取得した情報に、位置情報タグ37から受け取った情報を付与して情報提供システムサーバ4に送信する。
【0142】
図40は、図21に示す機能ブロック図における移動車両があらかじめ定められた運行表で運行している運行情報から停車場所を取得する方法に対応する具体例を示す図である。
【0143】
同図において、移動車両7−1は、あらかじめ定められた運行表で運行しているバス車両であり、第1の停車場所に停車して扉部9を開放している間は、第1の停車場所に設置されたゲートとして機能する。同様に、移動車両7−1は第2の停車場所に停車して扉部9を開放している間は、第2の停車場所に設置されたゲートとして機能する。この場合の「移動車両7−1が停車場所に設置されたゲートとして機能する」とは、「停車場所に停車してゲートを開放している移動車両7−1と、移動車両7−1が停車している間だけその停車場所に設置されたゲートと同一の役割である」と同意である。第1の停車場所から第2の停車場所に向かう移動車両7−1に搭載されるゲートシステム8では、運行情報DB28に記憶された運行情報に基づき、第2の停車場所に設置されたゲートの役割として出力される情報に停車場所バッファメモリの内容を書き換えている。
【0144】
図41は、本発明の実施形態におけるゲートシステムを設置した移動車両を用いて、導入費用をさらなる軽減するための具体例を示す図である。
【0145】
同図において、情報提供サービスの対応路線と非対応路線、つまりはゲートシステム8が搭載された移動車両7−1が走っている路線であるか否かを人の目にはっきり示すことで、サービス対応地域を限定して、導入費用をさらに軽減する。具体的には、対応路線を走る移動車両7−1と非対応路線を走る移動車両38のそれぞれの外観特徴によって対応路線を区別するようにしたもので、例えば対応路線を走る移動車両7−1の外観を塗装やラッピングするとよい。ここで言うところのラッピングとは、印刷したシールフィルムで移動車両の少なくとも側面、場合によっては上面を覆う(ラッピングする)ことを意味している。
【0146】
なお、せっかく路線ごとにラッピングした移動車両(ラッピング車両)7−3は、それぞれの路線の特徴を感じられるようなデザインや色使いで統一していくと、見た目に華やかになるだけでなく、単なる行き先の違いであった路線に個性を吹き込むことも出来る。
【0147】
さらに、ラッピング車両7−3は宣伝広告媒体とすることも出来る。目に見えない情報配信によるIT宣伝広告よりも、目に見える媒体の方が宣伝広告主にとって感覚的に宣伝広告しているように感じられるため、広告料を払いやすいとも言われており、本発明におけるゲートシステム8を起点とするITサービスに関する広告宣伝媒体としてラッピング車両7−3を活用することが出来る。ラッピング車両7−3を広告宣伝媒体にうまく使えば、導入費用および維持費用(運営費用。ランニングコスト)の負担を軽減させることが出来る。
【0148】
図42は、図41とは別の場合の、ゲートシステムを設置した移動車両を用いて、導入費用をさらなる軽減するための具体例を示す図である。
【0149】
同図において、図41の導入費用軽減策に加えて、(情報提供サービスは路線に設置されたものによるのでなく、路線を走る移動車両7−1によってもたらされるものであるので)サービス対応路線においてもゲートシステム対応車両7−1の外観をラッピングし、非対応車両38の外観をラッピングしなければ、サービス対応地域において、対応する移動車両を間引きできる。対応する移動車両を間引きできるということは、導入費用削減に大きな影響を与え、収益の確保に伴って徐々に対応車両を増やしていくことが出来る。つまり、すべての車両を対応車両にしなければ導入できないと考えるのは、浅はかであり、多大な導入費用によって導入するか、多大な導入コストに見合わないので諦めるかと言った両極端の選択肢しか生まれない。このように情報提供サービス対応路線で、対応車両をラッピング車両7−3とすることで、1台のラッピング車両7−3から情報提供システムの導入が可能となる。
【0150】
なお、ラッピング車両7−3ごとにテーマや個性を持たせてもよく、路線ごとにその特徴を感じさせる統一感を乱さないように、例えば色調は統一しながらデザインを変える、複数の広告の載せ方に工夫を凝らすなどの手法が考えられる。
【0151】
【発明の効果】
以上記載の本発明によれば、人がゲートを通過できるのはゲートが開いているときだけであることに着目し、移動体の出入り口であるゲートを通過することでその移動体に乗り降りする利用者が有する情報記憶媒体または利用者端末からゲートが開放状態の間だけ情報を取得することによって、移動体が停止するそれぞれの停止場所において、ゲート通過によって何らかの境界を越えた利用者に関する情報、例えば「どの利用者がどんな境界をいつ越えたか」などの情報を取得する入力装置としての役割を担うことが出来る。
【0152】
このように移動体の出入り口をゲート開放時だけ、その後のシステムの入力装置として活用すると、これまであらかじめ利用者の行動範囲に設置しなければならなかった新たな入力装置が不要とすることが出来る。
【0153】
つまり、開放時だけ情報を取得するゲートシステムを移動体に設置し、移動体が停止する停止場所において、それぞれにおけるそれぞれゲートとすることは、ゲートの数を減らすことに貢献し、システム導入の導入費用を大幅に減らすことが出来る。
【0154】
さらに、ゲートシステムを搭載しているか否かを外観からはっきり識別できるように、搭載している移動体の外観を情報提供システムに対応する移動体を識別するための外観塗装またはラッピングフィルムなどで覆うと、対応路線の限定や対応車両の間引きをしても、どの移動体に乗ればよいのかを利用者に伝えることが出来る。このように移動体の外観ではっきり識別させることによって対応する路線を限定できたり、対応する移動体を間引きできたりするということは、導入費用削減に大きな影響を与え、収益の確保に伴って徐々に対応車両を増やしていくことが出来る。よって、なるべく少ない導入予算で、事業の成長に見合った投資、つまりはサービス事業範囲の規模拡大が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態におけるゲートシステムの存在の必然性を理解する上で、前提となる情報提供システムの基本構成を説明するブロック図
【図2】本発明のコンセプトにおけるゲートの定義を説明する図
【図3】本発明の実施形態における情報提供システムを含むシステム全体図を用いて、本発明の実施形態におけるゲートシステムのコンセプト(第1実施形態)を説明する図
【図4】図3に示すコンセプトの具体例を説明する図
【図5】多階構造を持つ建築物内の階間を移動する移動体であるエレベータについて説明する図
【図6】図5に示すエレベータを本発明の実施形態におけるゲートシステムとしての役割を担う移動体に用いた場合の本発明の実施形態におけるゲートシステムのコンセプト(第2実施形態)を説明する図
【図7】本発明の実施形態における情報提供システムサーバのハードブロック図
【図8】本発明の実施形態におけるゲートシステムのハードブロック図
【図9】本発明の実施形態における利用者端末のハードブロック図
【図10】本発明の実施形態におけるゲートシステムの機能ブロック図
【図11】図10とは別の場合の、本発明の実施形態におけるゲートシステムの機能ブロック図
【図12】図10および図11に示す機能ブロック図に続く、本発明の実施形態におけるゲートシステムの機能ブロック図
【図13】図10および図12に示す機能ブロック図に対応する情報記憶媒体・利用者端末およびゲートシステムの演算部におけるフローチャート
【図14】図11および図12に示す機能ブロック図に対応する情報記憶媒体・利用者端末およびゲートシステムの演算部におけるフローチャート
【図15】図12に示す機能ブロック図に対応するゲートシステムの演算部におけるフローチャート
【図16】本発明の実施形態における扉部の演算部におけるフローチャート
【図17】図10とは別の場合の、本発明の実施形態におけるゲートシステムの機能ブロック図
【図18】図11とは別の場合の、本発明の実施形態におけるゲートシステムの機能ブロック図
【図19】図17および図12に示す機能ブロック図に対応する情報記憶媒体・利用者端末およびゲートシステムの演算部におけるフローチャート
【図20】図18および図12に示す機能ブロック図に対応する情報記憶媒体・利用者端末およびゲートシステムの演算部におけるフローチャート
【図21】本発明の実施形態におけるゲートシステムの機能ブロック図
【図22】図21に示す機能ブロック図に対応するゲートシステムの演算部におけるフローチャート
【図23】図21に示す機能ブロック図に対応するゲートシステムの演算部におけるフローチャート
【図24】図21に示す機能ブロック図に対応するゲートシステムの演算部におけるフローチャート
【図25】本発明の実施形態における情報提供システムの機能ブロック図
【図26】図25に示す機能ブロック図に対応するゲートシステム、情報提供システムサーバおよび利用者端末の演算部におけるフローチャート
【図27】本発明の実施形態におけるゲートシステムの情報取得部と情報記憶媒体の具体例を示す図
【図28】図27とは別の場合の、ゲートシステムの情報取得部と情報記憶媒体の具体例を示す図
【図29】図27、28とは別の場合の、ゲートシステムの情報出力部と情報記憶媒体の具体例を示す図
【図30】本発明の実施形態における情報記憶媒体が「IDタグ」だった場合の具体例を示す図
【図31】本発明の実施形態における情報記憶媒体が「ICカード」だった場合の具体例を示す図
【図32】本発明の実施形態における指向性情報出力部の具体例を原理で説明する図
【図33】本発明の実施形態における指向性情報出力部の具体例を原理で説明する図
【図34】本発明の実施形態における移動車両のハードブロック図
【図35】図34に示すハードブロック図に対応する移動車両の機能ブロック図
【図36】図35に示す機能ブロック図に対応する移動車両の制御部におけるフローチャート
【図37】図21に示す機能ブロック図における移動車両が停車した停車場所を計測する方法に対応する具体例を示す図
【図38】図21に示す機能ブロック図における停車場所に対して最寄りの位置情報タグから場所情報を取得する方法に対応する具体例を示す図
【図39】図38とは別の場合の、図21に示す機能ブロック図における停車場所に対して最寄りの位置情報タグから場所情報を取得する方法に対応する具体例を示す図
【図40】図21に示す機能ブロック図における移動車両があらかじめ定められた運行表で運行している運行情報から停車場所を取得する方法に対応する具体例を示す図
【図41】本発明の実施形態におけるゲートシステムを設置した移動車両を用いて、導入費用をさらなる軽減するための具体例を示す図
【図42】図41とは別の場合の、ゲートシステムを設置した移動車両を用いて、導入費用をさらなる軽減するための具体例を示す図
【図43】パスゲートから取得する通過検知情報と移動体に設置されたゲートから取得する通過検知情報の違いを説明する図
【符号の説明】
2 利用者
3 情報記憶媒体
4 情報提供システムサーバ
5 提供情報DB
6 利用者端末
7 移動体
7−1 移動車両
7−2 エレベータ
7−3 ラッピング車両(対応車両)
8 ゲートシステム
9 扉部
24 情報取得部
37 位置情報タグ

Claims (7)

  1. 移動体の出入口をゲートに用いて、当該移動体に乗降する利用者が所持する情報記憶媒体または利用者端末から情報を取得してこれを出力するゲートシステムであって、
    前記移動体の停止場所に関する情報を記憶する停止場所情報データベースと、
    前記ゲートに設けられた扉部の開放または閉鎖を確認する扉部開閉確認手段と、
    前記扉部開閉確認手段によって前記扉部の開放を確認した後に、前記ゲートを通過する前記利用者が所持する前記情報記憶媒体または前記利用者端末から情報の取得を開始する情報取得手段と、
    前記情報取得手段が情報を取得した場合には、そのときに前記移動体が停止している停止場所に関する情報を前記停止場所情報データベースから読み取って、前記で取得した取得情報に付与する情報付与手段と、
    前記情報付与手段によって前記停止場所に関する情報が付与された前記取得情報を出力する情報出力手段とを備え、
    前記扉部開閉確認手段が前記扉部の閉鎖を確認すると、前記情報取得手段は前記情報の取得を終了することを特徴とするゲートシステム。
  2. 前記停止場所情報データベースに記憶される前記停止場所に関する情報は、前記情報取得手段が前記情報の取得を終了した後に、前記移動体が次に停止する停止場所に関する情報に情報更新手段によって更新されることを特徴とする請求項1に記載のゲートシステム。
  3. 請求項1または2に記載のゲートシステムから出力される情報を受信して、利用者端末に提供する情報に活用する情報提供システムであって、
    前記利用者端末に提供する提供情報を記憶する提供情報データベースと、
    前記ゲートシステムから前記停止場所に関する情報が付与された前記取得情報を受信する情報受信手段と、
    前記情報受信手段が受信した情報に基づいて、前記提供情報データベースから前記利用者端末への提供情報を読み取る情報読み取り手段と、
    前記情報読み取り手段が読み取った前記提供情報を前記利用者端末に送信する情報送信手段とを備えることを特徴とする情報提供システム。
  4. 請求項1または2に記載のゲートシステムをあらかじめ設置する前記移動体であって、
    前記扉部とともに前記移動体の外壁を成す側面または上下面のうち、少なくともそのうちの一面をラッピングフィルムで覆った外観を有することを特徴とする移動体。
  5. 移動体の出入口をゲートに用いて、当該移動体に乗降する利用者が所持する情報記憶媒体または利用者端末から情報を取得してこれを出力するゲートシステムを用いた情報取得方法であって、
    扉部開閉確認手段によって前記扉部の開放を確認した後に、前記ゲートを通過する前記利用者が所持する前記情報記憶媒体または前記利用者端末から情報の取得を情報取得手段によって開始し、
    前記情報取得手段が情報を取得した場合には、そのときに前記移動体が停止している停止場所に関する情報を停止場所情報データベースから読み取って、前記で取得した取得情報に情報付与手段によって付与し、
    前記情報付与手段によって前記停止場所に関する情報が付与された前記取得情報を、情報出力手段によって出力し、
    前記扉部開閉確認手段が前記扉部の閉鎖を確認すると、前記情報取得手段は前記情報の取得を終了することを特徴とするゲートシステムを用いた情報取得方法。
  6. 前記停止場所情報データベースに記憶される前記停止場所に関する情報は、前記情報取得手段が前記情報の取得を終了した後に、前記移動体が次に停止する停止場所に関する情報に情報更新手段によって更新されることを特徴とする請求項5に記載の情報取得方法。
  7. 請求項5または6に記載の情報取得方法が用いるゲートシステムから出力される情報を受信して、利用者端末に提供する情報に活用する情報提供方法であって、
    前記利用者端末に提供する情報を提供情報データベースに記憶し、
    情報受信手段によって前記ゲートシステムから前記停止場所に関する情報が付与された前記取得情報を受信すると、受信した情報に基づいて、前記提供情報データベースから前記利用者端末への提供情報を情報読み取り手段によって読み取って、
    前記情報読み取り手段が読み取った提供情報を前記利用者端末に送信することを特徴とする情報提供方法。
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