JP3515302B2 - 鉄心材料の積層方法及び積層装置 - Google Patents

鉄心材料の積層方法及び積層装置

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JP3515302B2 JP35898596A JP35898596A JP3515302B2 JP 3515302 B2 JP3515302 B2 JP 3515302B2 JP 35898596 A JP35898596 A JP 35898596A JP 35898596 A JP35898596 A JP 35898596A JP 3515302 B2 JP3515302 B2 JP 3515302B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、帯状の非晶質磁性合金
薄帯からなる鉄心材料を1ターンカット方式で巻回し、
例えば、配電用の変圧器に用いる巻鉄心を製造する場
合、前記所要の長さに切断した鉄心材料を前記巻鉄心の
巻回に際して、1積層分づつ順次円滑・良好に積層して
巻鉄心を迅速・確実に巻回するようにした鉄心材料の積
層方法及び積層装置に関する。
【0002】
【従来の技術】今日、配電用変圧器等に使用する巻鉄心
の磁性材料としては、従来から使用している方向性のけ
い素鋼帯に代えて、アモルファスシート素板(非晶質磁
性合金薄帯あるいは単にアモルファスという)が使用さ
れるようになってきた。然るに、前記アモルファスシー
ト素板を所定の長さに切断して形成したシート材料は、
その製造過程がこれまでの方向性けい素鋼帯と異なり、
溶融金属を結晶化させることなく固化するために、急速
冷却を必要としていた。即ち、溶融金属を固定冷媒であ
る冷却ロールの外周面上に噴出させ、これを極めて短時
間で冷却固化させることにより、非晶質状態を得るよう
にしていたので、シート材料の厚さは極く薄いものに限
定され、その幅方向端面の板厚差は一般に、数ミクロン
の板厚偏差があった。
【0003】そして、前記シート材料を用いて巻鉄心を
製造する場合は、シート材料を直接円形又は矩形状に連
続巻回してノーカット方式の巻鉄心を形成する場合と、
シート材料を所定の長さに切断し、これを順次巻芯に巻
回してそれぞれの両端を接合する1ターンカット方式の
巻鉄心を形成する場合がある。
【0004】ところが、前記のようにシート材料を巻回
してノーカット方式、又は1ターンカット方式で巻鉄心
を形成した場合、シート材料自体が図23で示すよう
に、一方の板厚t1 が他方の板厚t2 に対して幅方向に
板厚偏差(t1 −t2 )が生じている関係上、この状態
で、シート材料200の巻回を続行すると、シート材料
200の板厚偏差はその巻回数が増せば増すほど大きく
なり、図24に示すように、巻回された巻鉄心201の
断面はその形状が傾斜している。
【0005】前記の場合、巻鉄心201はその積層厚が
あらかじめ設定されているので、図24で示す巻鉄心2
01の板厚の厚い部位(t1n側)は規定厚に達している
ため、固く巻回でき鉄心の占積率を高くすることができ
る反面、板厚が薄い部位(t2n側)は、規定の積層厚に
達していないため、シート材料200間に隙間が生じ鉄
心の占積率を低下させるという問題もあった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】前記のように、巻鉄心
の板厚がその幅方向において、一方の板厚が他方に比べ
て薄い場合の巻鉄心における締付圧力は、板厚の厚い方
が強くなり、薄い方は逆に弱く、巻鉄心自体の剛性にア
ンバランスが生じるという問題があった。又、鉄心の占
積率低下は所定の鉄心重量が得られないばかりか、磁束
が流れる鉄心断面積は小さく、この結果、磁束密度が高
くなり損失を増大させるという問題があった。
【0007】前記鉄心の占積率に関する問題を解決して
その向上をはかるために、例えば、特公平2−2824
3号には、シート材料を1ターンカット方式、又は、ノ
ーカット方式で巻回して巻鉄心を製造する過程におい
て、シート材料をその巻回途中で一旦切断し、その幅方
向の端部を180°転回させて巻回作業を行うようにし
たものが示されており、前記転回作業は1台の巻鉄心を
巻回するにあたり、数回行うことによって板厚偏差の悪
影響を排し、巻鉄心の占積率向上をはかるようにした方
法が示されている。
【0008】しかし、前記の方法では、巻鉄心の巻回途
中でその動作を数回停止させながらその都度シート材料
を切断し、この状態で、シート材料(フープ状に巻回さ
れているもの)を180°転回させ、この後再度シート
材料を継ぎ合せて巻回を再開していたので、巻鉄心の巻
回作業は非常に手間と時間がかかることはもとより、フ
ープ状に巻回したシート材料を、巻回途中で数回反転さ
せることは、フープ状のシート材料自体が相当大きく、
しかも、重量があるため、前記反転作業は手間と労力が
かかり、巻回作業の稼働率が低下し、この種巻鉄心の製
造効率を阻げる大きな要因となっていた。
【0009】本発明は、前記の問題点に鑑み、非晶質磁
性合金薄帯からなる1ターンカット方式の巻鉄心に使用
する鉄心材料を所定層数積層する方法を改善することに
より、前記鉄心材料の板厚偏差により生ずる悪影響の問
題を解決したものである。即ち、本発明は、鉄心材料で
あるアモルファスシート素板のシート材料を、一方の板
厚の厚い側と他方の板厚が薄い側とが重なるように、表
面同士あるいは裏面同士を互いに重ね合せて巻回する
と、巻鉄心の幅方向端面の板厚が均一化し、シート材料
の板厚偏差が良好に解消できるという点に着目し、前記
巻鉄心の鉄心材料であるシート材料を、所要の長さに切
断後、シート材料の表面同士及び裏面同士を交互に重ね
合せて、1積層分のシート素板の積層を迅速・確実に行
うことを可能とした、鉄心材料の自動積層機能を備えた
改良された鉄心材料の積層方法とその積層装置を提供す
ることを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記の課題を
解決するために、あらかじめ複数枚重合したアモルファ
スシート素板を所定の長さ寸法で順次切断して形成した
シート材料が、その幅方向の板厚に偏差がある場合に備
えて、あらかじめ巻鉄心を巻回する前に板厚の厚い端面
と薄い端面とが重なるように、表面同士あるいは裏面同
士を交互に重ね合わせることにより板厚偏差が解消する
という点に着目した。即ち、前記着目点を実施するに当
り、シート材料の表面同士あるいは裏面同士を巻鉄心の
巻回前のいづれかの段階で重ね合せるようにするには、
1台の巻鉄心を巻回するのに必要なシート材料の半分は
必ず反転(裏返し)させないと、シート材料の表面同士
等の重ね合せを行うことが不可能である点に鑑み、その
前提となるアモルファスシート素板を切断して設けたシ
ート材料を、その搬送途中において一部を円滑・良好に
反転(裏返し)させ、この反転させたシート材料と反転
させないシート材料とを積層することにより、シート材
料の表面同士あるいは裏面同士の重ね合せ作業を、機械
化に伴い人手を要することなく自動で、かつ、迅速・確
実に行うようにした。
【0011】本発明の請求項1に記載した鉄心材料の積
層方法は、アモルファスシート素板を複数枚重合してそ
れぞれ所定の長さ寸法で切断して形成され、かつ、搬送
途中において一旦裏面側が上向きとなるように反転させ
た状態で給送した1ターンカット方式の巻鉄心に用いる
シート材料を、前記裏面側が上向きの状態から再度表面
側が上向きとなるように反転させながら搬送する工程
と、前記裏面側を上向きとして給送したシート材料を、
裏面側が上向きのままの状態で搬送する工程とを備え、
更に、前記表面側が上向きとなるように反転させた状態
搬送したシート材料と裏面側が上向きのままの状態で
搬送したシート材料とを、積層手段にて表面同士及び裏
面同士を交互に所要層重合して1積層分のシート素板を
形成する工程と、前記1積層分積層したシート素板のそ
の幅方向と長さ方向の各端面を整列する工程とからな
り、前記所定の長さ寸法に切断したシート材料を順次そ
の表面同士及び裏面同士を交互に重合して巻鉄心の1積
層分の鉄心材料を連続的に積層するようにしたことを特
徴とする。
【0012】本発明の請求項2に記載した鉄心材料の積
層方法は、前記表面側が上向きとなるように反転させた
状態で搬送したシート材料と裏面側が上向きのままの状
態で搬送したシート材料とを、積層手段にて表面同士及
び裏面同士を交互に重合して1積層分に僅かに満たない
層数で積層すると同時に、前記積層したシート材料を積
層の都度幅方向の端面を整列させる第1の積層・整列工
程と、前記積層・整列したシート材料を下方に降下させ
て前記1積層分の厚さを満たす残余のシート材料を、表
面及び裏面同士を互いに重合積層し、かつ、その幅方向
と長さ方向の端面を整列させて1積層分のシート素板を
形成する第2の積層・整列工程とを具備するようにした
ことを特徴とする。
【0013】本発明の請求項3に記載した鉄心材料の積
層装置は、アモルファスシート素板を複数枚重合してそ
れぞれ所定の長さ寸法で切断して形成され、かつ、搬送
途中において反転コンベアにより一旦裏面側が上向きと
なるように反転させた状態で給送した1ターンカット方
式の巻鉄心に用いるシート材料を、前記裏面側が上向き
の状態から再度表面側が上向きとなるように反転させな
がら搬送する反転戻しコンベアと、前記反転コンベアに
より裏面側が上向きとなるように反転させたシート材料
を、裏面側が上向きのままの状態で搬送する搬送コンベ
アと、前記表面上向きにして搬送されたシート材料
と裏面側を上向きにして搬送したシート材料とを表面同
士及び裏面同士を交互に所要数重合して、幅方向両端面
の積厚が均一なシート素板を積層する積層装置と、前記
積層装置に取付けられてシート材料を積層の都度その幅
方向端面を整列させる整列装置と、1積層分積層したシ
ート素板の長さ方向の端面を整列させる整列装置と、更
に、前記反転戻しコンベア及び搬送コンベア,積層装
置,整列装置を駆動制御する制御装置とを具備して構成
したことを特徴とする。
【0014】本発明の請求項4に記載した鉄心材料の積
層装置は、反転戻し及び搬送の各コンベアにて、前記表
面側を上向きにして搬送されたシート材料と裏面側を
向きにして搬送したシート材料を互いに表面同士及び裏
面同士を交互に重合して1積層分に満たない所要の層数
積層する手段、及び前記積層されたシート材料の幅方向
端面を整列させる手段を具備した第1の積層・整列装置
と、前記積層・整列させた所要層数のシート材料を第1
の積層・整列装置より降下させて1積層分を満すための
残余のシート材料を前記降下させたシート材料上で表面
同士及び裏面同士を交互に重合して1積層分のシート素
板を積層する手段、及び前記シート素板の幅方向と長さ
方向の各端面を整列させる手段を具備した第2の積層・
整列装置と、更に、前記反転戻しコンベア及び搬送コン
ベアと併せて第1,第2の積層・整列装置を駆動制御す
る制御装置とを具備して構成したことを特徴とする。
【0015】本発明の請求項5に記載した鉄心材料の積
層装置に具備される前記反転戻しコンベアと搬送コンベ
アは、第1,第2の積層・整列装置のシリンダ等の駆動
源にて進出する第1,第2の整列樋を間にして、前記第
1の整列樋の上方位置において、互いにシート材料導出
用の出口を相対向させて配設し、更に、前記反転戻しコ
ンベアは、一対の無端ベルトをガイドローラを介して鉤
形に張架して形成し、一方、前記反転戻しコンベアと出
口を相対向させて配設した搬送コンベアは、一対の無端
ベルトをガイドローラを介して直線状に張架して形成
し、前記反転戻しコンベアは搬送途中でシート材料を反
転させた状態で、搬送コンベアはシート材料をそのまま
の状態で交互に、前記第1,第2の積層・整列装置に給
送するように構成したことを特徴とする。
【0016】本発明の請求項6に記載した鉄心材料の積
層装置における前記第1,第2の積層・整列装置に具備
される積層手段は、所定層数積層したシート材料を個別
に乗載する第1及び第2の整列樋と、これら各整列樋を
個別に進退させるシリンダ等の駆動源と、更に、前記シ
ート材料を所定層数乗載したとき、前記シリンダ等の駆
動源を個々に駆動制御して第1及び第2の整列樋を所定
のシーケンスに従って駆動制御する制御装置とを具備し
て構成したことを特徴とする。
【0017】本発明の請求項7に記載した鉄心材料の積
層装置における前記第1,第2の積層・整列装置に具備
した整列手段は、反転戻しコンベアと搬送コンベアの各
シート材料導出用の出口の下側において、第1,第2の
整列樋と垂直方向に直交させて整列板を進退可能に配設
し、前記第1,第2の各整列樋上に積層した所定層数の
シート材料の幅方向端面を押圧して整列させるように構
成したことを特徴とする。
【0018】本発明の請求項8に記載した鉄心材料の積
層装置における前記第1,第2の積層・整列装置に具備
した前記第1,第2の整列樋は、シリンダ等の駆動源に
止着される基端部を先端部側に比べて肉厚にすること
で、シート材料が乗載される上面が傾斜状の段差を有し
て形成されていることを特徴とする。
【0019】
【作用】本発明の請求項1に記載したアモルファスシー
ト素板からなる鉄心材料の積層方法においては、アモル
ファスシート素板を複数枚重合し、かつ、これを所定の
長さ寸法で切断したシート材料を、その搬送工程におい
て一旦裏面が上向きとなるように反転させ、つづいて、
前記シート材料を再度表面が上向きとなるように反転さ
せた状態で搬送したり、裏面が上向きのままの状態で搬
送したりすることにより表面同士及び裏面同士を交互に
重合して所要層数自動積層して巻鉄心の1積層分におけ
るシート素板を連続的に形成するようにしたので、前記
シート素板はその幅方向の板厚偏差が、シート材料をそ
の幅方向の端面を入れ違い状にして積層することにより
良好に解消でき、このシート素板を用いて巻鉄心を巻回
すれば、鉄心占積率の向上がはかることはもとより、シ
ート材料の積層作業も容易に機械化が可能なため、巻鉄
心巻回用の鉄心材料(シート素板)の積層作業を迅速・
確実に行うことができる。
【0020】本発明の請求項2に記載したアモルファス
シート素板からなる鉄心材料の積層方法は、表面を上向
きにして搬送したシート材料と裏面を上向きにして搬送
したシート材料とを交互に積層する場合、最初に、シー
ト材料を1積層分に僅かに満たない層数分積層し、次
に、前記積層したシート材料を下段側に降下させ、下段
側において残りの積層分のシート材料を前記同様に交互
に積層して1積層分のシート素板を積層し、この1積層
分のシート素板の積層が終了すると、直ちに上段側で次
層のシート素板を積層するためのシート材料の積層作業
が行えるので、前記シート材料の積層は幅方向の板厚偏
差を解消して自動化を可能として間断なく迅速に、か
つ、連続して行うことができる。
【0021】本発明の請求項3に記載したアモルファス
シート素板からなる鉄心材料の積層装置においては、所
定の長さ寸法に切断したアモルファスシート素板からな
るシート材料を、搬送途中において反転コンベアにより
一旦裏面が上向きとなるように反転させ、つづいて、前
記シート材料を反転戻しコンベアにより表面が上向きと
なるように反転させ、かつ、搬送コンベアにより裏面を
そのまま上向きの状態となして交互に搬送して、これら
シート材料を、表面は表面同士で、裏面は裏面同士でそ
れぞれ重合して1積層分のシート素板を機械化により自
動積層するように構成されているので、シート材料の自
動積層が行えることはもとより、シート材料を所要層数
積層したとき、幅方向端面の積厚が確実に左右均一とな
るように積層することができるため、アモルファスシー
ト素板を用いた巻鉄心を迅速・容易に製造することがで
きる。
【0022】本発明の請求項4に記載したアモルファス
シート素板からなる鉄心材料の積層装置は、反転戻しコ
ンベアと搬送コンベアとにより表面を上向きにしたもの
と裏面を上向きにしたものとに区分して搬送したシート
材料を、上段側の第1の積層・整列装置により表面同士
及び裏面同士を交互に重合して1積層分に僅かに満たな
い層数で積層し、かつ、前記積層・整列したシート材料
を下段側に形成した第2の積層・整列装置により1積層
分の厚さを満たす残余のシート材料を、その表面及び裏
面同士を互いに重合・積層し、更に、前記積層したシー
ト材料のその幅方向と長さ方向の端面を整列させて1積
層分のシート素板を形成するように構成されているの
で、シート材料の積層作業は自動化がはかれることはも
とより、幅方向両端面の積厚を確実に均一化して積層す
ることができるとともに、積層作業自体が、上下2段の
整列・積層装置を利用して行うことにより、迅速に、か
つ、連続して行うことができ、シート材料の積層を効率
的に行うことができる。
【0023】本発明の請求項5に記載したアモルファス
シート素板からなる鉄心材料の積層装置においては、シ
ート材料を第1,第2の積層・整列装置に搬送するコン
ベアを、一方は無端ベルトを鉤形に、他方は無端ベルト
を平坦状にそれぞれ配置して1対構成されており、しか
も、搬送されるシート材料の出口が、第1,第2の積層
・整列装置を間にして、前記第1の積層・整列装置の
方に互いに相対向して設置されているので、シート材料
は例えば、すべて裏面を上向きにして搬送させても、そ
の一方を反転させ(表面を上向きにする)、他方は反転
させずにそのままの状態で搬送することができるため、
前記種類の異なるコンベア装置によってシート材料を何
等特別の手段も用いることなく、第1及び第2の積層・
整列装置に搬送して表面同士及び裏面同士を交互に重合
させて迅速・確実に積層することができ利便である。
【0024】本発明の請求項6に記載したアモルファス
シート素板からなる鉄心材料の積層装置においては、第
1,第2の積層・整列装置に積層されるシート材料を乗
載するための第1,第2の整列樋が、進退可能に具備さ
れており、かつ、第1の整列樋で1積層分にやや満たな
いシート材料を積層したとき、これを直下の第2の整列
樋に移し(降下させ)、残りのシート材料を前記同様に
積層して1積層分のシート素板を形成すると同時に、第
1の整列樋では既に次層のシート素板を積層するための
シート材料の積層が行えるように構成されているので、
シート材料の積層作業は、第1,第2の整列樋を上下2
段に区分して構成したことにより、積層されたシート素
板の排出時間も含めて連続的に行うことが可能となり、
鉄心材料の積層作業を時間を空費させることなく機械化
でき至便である。
【0025】本発明の請求項7に記載したアモルファス
シート素板からなる鉄心材料の積層装置においては、シ
ート材料を所要層積層する第1,第2の積層・整列装置
には、シート材料の整列樋と垂直方向に直交して整列手
段が構成されているので、反転戻しコンベア及び搬送コ
ンベアから搬送されて積層したシート材料を、その積層
毎に端面を整列させて積層することができるため、シー
ト材料を所定層積層して形成したシート素板(鉄心材
料)は、巻鉄心の巻回に際して整列作業を不要とすると
ともに、未整列に伴う不揃いにより巻鉄心の積層端面か
らアモルファスシート素板が突出するという問題も生じ
ず、この種巻鉄心の鉄心特性を良好に維持することがで
きる。
【0026】本発明の請求項8に記載したアモルファス
シート素板からなる鉄心材料の積層装置は、シート材料
が乗載される第1,第2の整列樋の上面が、シリンダ等
の駆動源に止着される基端部を先端部側より肉厚にする
ことで、傾斜状の段差を有して形成されているので、こ
れら、整列樋に乗載されたシート材料は前記傾斜状の
差により幅方向に湾曲した状態で載置されることになる
ため、積層したシート材料の長さ方向の端面を整列する
際、前記シート材料が幅方向に湾曲しているので、シー
ト材料は機械的強度を強くして整列させることができる
ため、整列作業を迅速に、かつ、美れいに行うことがで
きる。
【0027】
【実施例】以下、本発明の実施例を図7ないし図11に
よって説明する。なお、本発明により積層した鉄心材料
を用いて巻鉄心を巻回・形成する装置の実施例について
は、図12ないし図20によって説明し、又、積層に用
いる鉄心材料を形成する実施例については図1ないし図
6によって説明する。最初に巻鉄心を巻回・形成するた
めの製造工程を概略的に説明する。
【0028】巻鉄心の製造工程は大別すると、アモルフ
ァスシート素板Aの切断工程と、切断したシート材料B
の搬送・反転工程と、シート材料Bを所要数積層してシ
ート素板Cを形成する工程と、前記シート素板Cを所要
段数積層して1ブロック分の巻回シート素体Dを形成す
る工程と、前記1ブロック分の巻回シート素体Dを所定
回数巻回して巻鉄心80を形成する工程とからなる。
【0029】又、前記各工程においては、例えば、図
1,2に示すように、アモルファスシート素板Aを所定
枚数づつ事前に設定した長さ寸法で切断する切断装置1
と、前記切断したシート材料Bを搬送しながらその表面
を裏面側に、即ち、裏面が上向きとなるように反転させ
る反転装置11と、前記裏面が上向きとなるように反転
させたシート材料Bを一時的に乗載保持する一対の乗載
装置21a,21bと、更に、図7〜12において、前
記乗載装置21a,21bから順次給送されるシート材
料Bを、前記反転状態(裏面を上向きとした状態)を維
持させたものと、正転方向、即ち、表面が再度上向きと
なるように反転させたものとを交互に積層してアモルフ
ァスシート素板Aからなる1積層分のシート素板Cを形
成する本発明の積層装置31と、前記シート素板Cを階
段状に所要段数積層して1ブロック分の巻回シート素体
Dを形成するシート素体積層装置45と、更に、この巻
回シート素体Dを搬送するコンベア装置61と、前記搬
送された巻回シート素体Dを円形に順次巻回するための
巻回装置65とがそれぞれ具備されており、更に、これ
ら各装置1,11,21a,21b,31,45,6
1,65に、前記各装置を所定のシーケンスに従って駆
動制御する制御装置75(図4参照)を組合せて巻鉄心
80の製造装置を構成するものである。
【0030】次に巻鉄心80を製造するための各工程
と、その工程において使用される各装置の構造とを、ア
モルファスシート素板Aを所要の長さに切断して形成し
たシート材料B,シート材料Bをあらかじめ設定した所
定層積層して形成したシート素板C,このシート素板C
を所定段数積層して形成した1ブロック分の巻回シート
素体D,更に、前記巻回シート素体Dを巻回して巻鉄心
80を巻回・形成する順序に従って説明する。
【0031】最初に、前記巻鉄心の製造装置に組込まれ
ている鉄心材料の切断装置と、切断した鉄心材料の搬送
装置を図1ないし図6により説明する。最初に、アモル
ファスシート素板Aを切断してシート材料Bを形成する
場合について説明する。図1において、2はフープ材と
してアモルファスシート(非晶質磁性合金薄帯)素板A
を所定の長さ寸法で巻戻しを行う巻戻し装置で、前記ア
モルファスシート素板Aは図示しない電動機によって駆
動するドラム3に巻取られており、本実施例では、アモ
ルファスシート素板Aを5枚重ねて切断する関係上、ア
モルファスシート素板Aを巻取ったドラム3を5個用い
た場合について説明する。前記各ドラム3に巻取られた
アモルファスシート素板Aは、ドラム3をそれぞれ電動
機により駆動してアモルファスシート素板Aを巻戻し、
巻戻されたアモルファスシート素板Aはガイドローラ
4,5を介して図2に示す切断装置1側に巻戻される。
【0032】そして、前記個々にドラム3から巻戻され
た各アモルファスシートAは、図1で示すように、巻戻
し装置2の終端側のガイドローラ5の位置において、自
重によりループ状に一旦弛ませて5枚重ねとする。前記
ループ状に弛ませたアモルファスシートAのループLの
長さ設定は、例えば、図示しない発光素子と受光素子と
からなる検出装置にて、ループLの下方端が所定の長さ
垂下すると、発光素子の光がアモルファスシートAに遮
ぎられ受光素子に受光されなくなったとき、前記受光素
子から発する信号にてドラム3を駆動する巻戻し装置2
の電動機を停止させてアモルファスシートAの巻戻しを
一旦中止し、逆に、発光素子の光を受光素子が受光した
ときは電動機を再起動させ、アモルファスシートAの巻
戻しを行ってループLの長さを設定する。前記ループL
の調整、即ち、巻戻し装置2は図4に示す制御装置75
によって駆動制御される。
【0033】前記ループL状に弛ませたアモルファスシ
ート素板Aは、5枚重ねとなした状態で、ガイドローラ
6を介して図2に示す送込ローラ8によって切断装置1
側に送出される。そして、前記アモルファスシート素板
Aを送出する前記送込ローラ8は、従動ローラ8aと、
電動機M1 にて駆動するロータリーエンコーダ7を具備
した駆動ローラ8bとによって構成されている。
【0034】前記電動機M1 は制御装置75からの指令
信号によってその回転数(アモルファスシート素板Aの
送込み寸法と送込回数に相当する回転数)が制御されて
いる。又、前記切断装置1は固定カッタ1aと、可動カ
ッタ1bとからなり、この切断装置1もアモルファスシ
ート素板Aの送込ローラ8と同様に、制御装置75から
の指令信号によって駆動制御される。
【0035】そして、前記送込ローラ8により切断装置
1に送出されるアモルファスシート素板Aの送出寸法
(切断する長さ寸法)は、例えば、巻鉄心においてはL
+2πt(n−1)で設定する(この際、Lは巻鉄心の
内周長、tは30枚重ねしたアモルファスシート素板A
の板厚、nは巻鉄心の内側から巻回されるシート素板C
の数(図21,22参照)を示すものである)。なお、
本実施例では、前記シート素板Cを例えば、5段に積層
して後述する巻回シート素体Dを設ける関係上、前記送
出寸法の設定に基づき、5枚重ねしたアモルファスシー
ト素板Aを同一寸法で6回切断(シート材料B)して巻
鉄心(n=5)の1積層分のシート素板Cを形成し、次
層以降のシート素板Cを形成する場合は、前層のシート
素板Cの長さ寸法に2πt分の寸法だけ順次短くして切
断する。
【0036】そして、1ブロック分の巻回シート素体D
を形成するには、前記シート素板Cを形成する作業を5
回繰返すことになる。この場合、最初に形成するシート
素板Cの長さ寸法は、1ブロック分の巻回シート素体D
の中で一番長い寸法のものから形成し、そのブロックの
最後となる5番目のシート素板Cは、そのブロックにお
ける一番短い寸法で切断することになる。つづいて、次
層の巻回シート素体Dの形成に際しては、その巻回シー
ト素体Dの最下段に位置する最長の長さ寸法を有するシ
ート素板Cから形成し、以下前記の如く順次上段に位置
するシート素板Cは、前層(前段)のシート素板Cの長
さ寸法から2πt分だけ短くして切断し、1ブロック分
の巻回シート素体Dの最上段にはそのブロックにおける
最も短い寸法のシート素板Cが乗載されることになる。
この場合、巻鉄心の巻回に必要な各ブロックの巻回シー
ト素体Dにおける最長のシート素板Cの長さ寸法をはじ
め、そのブロックにおける各シート素板Cの長さ寸法
は、事前に制御装置75にプログラム設定されており、
制御装置75からは、前記プログラム設定した長さ寸法
に相当する指令信号を電動機M1 に出力してこれを駆動
制御することにより、アモルファスシート素板Aをあら
かじめ設定した所要の切断する長さ寸法だけ順次送出し
て切断する。
【0037】なお、巻回シート素体Dはその巻回方向に
よっては、シート素板Cの切断長さの寸法の順番が変わ
るが、これは制御装置75によって自由に設定すること
ができる。例えば、巻回シート素体Dの1ブロック分の
シート素板Cを前記とは逆に最初に長さ寸法の短いのも
のから順次形成し、これをシート素板Cの5段目の最初
に積層(最下段に積層)し、以下順次切断寸法の長いも
のを順に積層して、1ブロック分の巻回シート素体Dを
形成するようにしてもよい。
【0038】前記切断されたアモルファスシート素板A
のシート材料Bは、5枚積層された状態で、順次搬送コ
ンベア9,10により図6に示す反転装置11に搬送さ
れる。そして、前記した搬送コンベア9,10は、図2
で示すように、切断装置1の前方(図2の左側)に設置
された搬送台枠910上に2つに分割して直線状に配置
した無端ベルト91,92を、電動機M2 ,M3 により
それぞれ個別に多数のガイドローラを介して直線移動で
きるように張架して構成され、前記電動機M2,M
3 は、搬送台枠910内に保持されて、制御装置75か
らの指令信号により送込ローラ8の電動機M1 と同期し
て駆動し、例えば、切断装置1が駆動している間は駆動
を停止するように制御される。
【0039】前記反転装置11は、図2,6で示すよう
に、搬送コンベア9,10で搬送されたシート材料B
その搬送途中で表面が裏面側となるように、即ち、
裏面が上向きとなるように反転させて、シート材料Bを
図4に示す乗載装置21a,21bに給送するように構
成されている。前記反転装置11は図3,4に示す支持
手段11a,11bに支持されており、図2で示すよう
に、搬送コンベア10の終端部にほぼ垂直に立設した状
態で形成されており、その構造を図6により大別して示
すと、振分ローラ12と、縦長でほぼコ字形に形成した
第1の反転コンベア13と、第1の反転コンベア13の
内懐に収容した状態でほぼT字形に形成した第2の反転
コンベア14とからなり、前記第1,第2の各反転コン
ベア13,14は、搬送コンベア9,10により水平に
搬送されたシート材料Bを縦向に変換して給送したあ
と、再び横向きに変換して後述する第1,第2の乗載装
置21a,21bに水平状態で乗載できるように構成さ
れている。
【0040】そして、前記振分ローラ12は、図6で示
すように、その基端は例えば、歯車12aを介して搬送
コンベア10に駆動結合されており、先端は図示しない
油圧,空圧,電動等の駆動源を有するシリンダ16にて
基端のローラ軸12bを支点として、第1,第2の反転
コンベア13,14にシート材料Bを給送すべく、一定
角度傾斜できるように構成されている。
【0041】又、第1の反転コンベア13は図6で示す
ように、無端ベルトB1 がコ字形に張架できるようにガ
イドローラRを複数個配設して形成されており、コンベ
アの中枢をなす無端ベルトB1 は、その縦方向に張架し
た部位の一部を重合して重合部13aを形成し、この部
位でシート材料Bを挟持して縦方向に給送する。
【0042】更に、第2の反転コンベア14は図6で示
すように、第1の反転コンベア13の内懐となる凹部1
5の下側に配置されており、その構造は第1の反転コン
ベア13を小形化したもので、無端ベルトB2 を縦向き
に張架してシート材料Bを縦向きに給送する部位のみを
重合して重合部14aが形成できるように、ガイドロー
ラR1 を複数個配設して構成し、シート材料Bは無端ベ
ルトB2 の重合部14aで垂直に保持して給送する。
【0043】第1の反転コンベア13と第2の反転コン
ベア14は、前記のように、上下方向に2段に区分して
形成され電動機M4 ,M5 にて個別に駆動される。又、
図6に示す17,18は油圧,空圧等図示しない駆動源
を有して各コンベア13,14の送出端に配置したシー
ト材料Bの送出速度を抑制するブレーキ用のシリンダ
で、第1,第2の各反転コンベア13,14の送出側の
ガイドローラR,R1 に設けた歯車13b,14bと噛
合して回転するローラR3 ,R4 の上方に取付けられて
おり、前記シリンダ17,18に取付けた押圧ローラR
5 ,R6 と前記歯車13b,14bを介してローラR,
1 と連動するローラR3 ,R4 との間を流通するシー
ト材料Bが、ローラR3 ,R4 とローラR5 ,R6 との
間を通り抜けるまで作動し、シート材料Bを前記ローラ
3 ,R4 とローラR5 ,R6 とにより軽く押圧し、シ
ート材料Bの第1,第2の乗載装置21a,21bへの
搬送速度を抑制し、所要の長さ寸法で切断したシート材
料Bを搬送コンベア9,10上の前記乗載装置21a,
21bに給送するように構成されている。
【0044】又、図6に示すK1 ,K2 は、シリンダ1
7,18に近接して配置したシート材料B検出用の第
1,第2のセンサで、これら第1,第2のセンサK1
2 は、第1,第2の反転コンベア13,14の送出端
からシート材料Bが繰出されると、これを検知してシー
ト材料Bが乗載装置21a,21b上にある程度乗載さ
れた時点で制御装置75からの指令信号にてシリンダ1
7,18を駆動し、ローラR5 ,R6 をシート材料B側
に押動し、搬送中のシート材料Bに軽く制動を加えて搬
送速度を抑制して、前記シート材料Bを乗載装置21
a,21bの定位置に乗載させる。なお、シート材料B
がセンサK1 ,K2 を通過すると、第1,第2の反転コ
ンベア13,14はその駆動を一旦停止する。又、前記
反転装置11に具備したシリンダ16,17,18と電
動機M4 ,M5 は制御装置75により常時駆動制御され
ている。
【0045】次にシート材料Bを第1,第2の乗載装置
21a,21bに乗載する場合について説明する。最初
に、前記シート材料Bを裏面が上向きとなるように反転
して給送する反転装置11は、アモルファスシート素板
Aによりシート材料Bを切断すると、制御装置75から
の指令信号により駆動する。切断されたシート材料Bが
搬送コンベア10に搬送されて振分ローラ12の位置に
達すると、振分ローラ12は、制御装置75からの指令
信号により駆動するシリンダ16にて図6のように、搬
送コンベア10と同様に水平状態に維持されている。
【0046】前記シート材料Bは搬送コンベア10から
振分ローラ12上を水平移動し、そのまま第1の反転コ
ンベア13の無端ベルトB1の重合部13aに進入す
る。シート材料Bが第1の反転コンベア13の重合部1
3a内で挟持されると、シート材料Bは搬送方向が垂直
方向に変換されて第1の反転コンベア13内を上動し、
重合部13aの頂部にシート材料Bの先端が達すると、
前記シート材料Bの搬送方向は、表面が裏面側に反転す
(即ち、裏面が上向きとなる)水平方向に変換され
て、第1の反転コンベア13と対応して設けた第1の乗
載装置21aに給送される。
【0047】シート材料Bの先端が第1の乗載装置21
aの上に給送されると、これを第1のセンサK1 が検出
して検出信号を制御装置75に送出する。制御装置75
は検出信号を受信すると、シリンダ17に指令信号を出
力し、第1の乗載装置21a側に給送されるシート材料
Bの後端側をローラR3,R5にて軽く挟持してその送出
速度を抑制させる。このため、シート材料Bは第1の反
転コンベア13から離れる時点(シート材料Bがセンサ
1を通抜けたとき)でその給送速度が相当低下してい
るので、ほぼ第1の乗載装置21aの定位置に、搬送コ
ンベア10の搬送時とは逆向きに、即ち、表面を裏面側
(裏面が上向きとなるように)反転した状態で乗載さ
れる。
【0048】前記のように、最初のシート材料Bが第1
の反転コンベア13の終端から送出されると、センサK
1によるシート材料Bの検出が解除されるので、制御装
置75からの指令信号によりシリンダ17は原位置に戻
り、第1の反転コンベア13は一旦停止する。このあ
と、引続いて搬送コンベア10から振分ローラ12に向
けて次のシート材料Bが搬送されると、制御装置75か
らの指令信号によりシリンダ16が起動し、振分ローラ
12をローラ軸12bを支点として先端側を、図6の2
点鎖線で示す位置まで上動(傾斜)させ、シート材料B
を第2の反転コンベア14に進入させる。この結果、シ
ート材料Bは第2の反転コンベア14の重合部14aに
て搬送方向が垂直方向に変換されるものの、直ちに表面
が裏面側に反転する(即ち、裏面が上向きとなる)水平
方向に戻され、第2の反転コンベア14と対応する第2
の乗載装置21b側に給送される。シート材料Bが第2
乗載装置21b側に移動しはじめると、第2のセンサ
2がこれを検出し前記センサK1の場合と同様に、シリ
ンダ18が駆動してシート材料BをローラR4,R6によ
り軽く挟持して制動をかけ、その搬送速度を抑制して第
2の乗載装置21bの定位置に、裏面が上向きとなるよ
うに反転した状態で給送する。
【0049】このように、搬送コンベア10から順次所
要の長さ寸法で切断されて搬送されるシート材料Bは、
振分ローラ12により第1及び第2の反転コンベア1
3,14に交互に振分けられて進入し、それぞれの反転
コンベア13,14にて搬送コンベア10よる搬送時
とは正反対となる表面を裏面側に(即ち、裏面が上向き
となるように)反転した状態で、各反転コンベア13,
14と対応する第1,第2の乗載装置21a,21b上
に送出される。
【0050】前記シート材料Bは、アモルファスシート
素板Aを本実施例では6回分同じ長さ寸法で切断装置1
により切断すると、次に切断されるシート材料Bは前の
シート材料Bの長さ寸法に2πt(tはシート材料Bの
板厚を示す)分を減算した長さ寸法にて切断され、これ
を、前記同様反転装置11にて順次裏面が上向きとなる
ように反転させながら第1,第2の乗載装置21a,2
1b上に給送・乗載させる。
【0051】次にシート材料Bを裏面が上向きとなるよ
うに反転した状態で乗載する第1,第2の乗載装置21
a,21bの構成を図2〜4及び図6により説明する。
第1,第2の乗載装置21a,21bは前記反転装置1
1の構成で説明したように、搬送コンベア9,10の上
方において、図2で示すように、反転装置11の第1,
第2の反転コンベア13,14の送出端と同一線上の位
置で上下2段にわたって形成されている。前記上下2段
に配置した第1,第2の乗載装置21a,21bは、図
3,4で示すように、複数本の長尺状のローラ(巻鉄心
の最外周を巻回する際に用いるシート材料Bが充分に乗
載できる長さを備えている)22を、図3で示すよう
に、各ローラ22の端末に取付けた歯車23と、これら
歯車23間において各ローラ22を相互に連動させる連
動歯車24とを駆動結合し、前記ローラ22を、電動機
6の駆動歯車23aと噛合する前記歯車23,24を
介して回転させるように構成されている。
【0052】そして、前記各ローラ22は電動機M6
起動により、歯車23,24を介して所要の回転速度で
回転し、反転装置11から表面を裏面側に、即ち、裏面
が上向きとなるように反転した状態で給送されたシート
材料Bが乗載され、かつ、センサK1又はK2がシート材
料B無しと判断したとき、制御装置75からの指令信号
にて電動機M6は起動を開始し、ローラ22上のシート
材料Bを図3で示すように、長さ方向と直交する幅方向
の一方端を先頭にして図3の手前側に設けた積層装置3
1に、反転させたままの状態(裏面が上向きの状態)
転送する。又、乗載装置21a,21bは次に乗載され
るシート材料Bの先端が第1,第2のセンサK1,K2
て検出されると、電動機M6は制御装置75からの指令
信号にて一旦停止し、シート材料Bの乗載に備える。な
お、シート材料Bは、センサK1,K2にて検出されなく
なったとき、ローラR3,R5又はR4,R6にて挟持して
乗載装置21a,21bに乗載(この際、反転コンベア
13,14は停止)し、積層装置31にシート材料Bを
送出するときに、前記ローラR5,R6を上動してシート
材料Bの挟持を解いて送出するようにしてもよい。
【0053】このようにシート材料Bは、アモルファス
シート素板Aを所定枚数(本例では5枚)あらかじめ設
定された長さ寸法にて所定回数(本例では6回)切断し
たら、以下前層のシート材料Bの長さ寸法に順次2πt
の長さ寸法分だけ減算してアモルファスシート素板Aを
切断し、これを次層のシート材料Bとすべく、搬送コン
ベア9,10から反転装置11内を給送させて裏面が上
向きとなるように反転させ、これを順次上下一対の第
1,第2の乗載装置21a,21bに交互に送出し、前
記乗載装置21a,21bに乗載されたシート材料B
は、その乗載時点で駆動する乗載装置21a,21bに
よって、次工程の積層装置31に反転したままの状態
(裏面が上向きの状態)で交互に幅方向を先頭として次
工程の積層装置31に給送される。
【0054】次に、前記乗載装置21a,21bから給
送されるシート材料Bを、巻鉄心の巻回に際して積層す
る本発明の鉄心材料(シート材料B)の積層手段を構成
する積層装置31の構成を図7ないし図11により説明
する。図3,4及び図7において、前記乗載装置21
a,21bから幅方向の一方端を先頭として交互に給送
されるシート材料Bを、その表面同士及び裏面同士を交
互に重合して1積層分のシート素板Cを積層する本発明
の積層装置31は、乗載装置21a,21bの手前側
(図3では下側,図7では左側を示す)において、搬送
台枠910上に設置されており大別すると、上部側の乗
載装置21aと共動可能に連系して鉤形に配置した反転
戻しコンベア32と、下部側の乗載装置21bと共動可
能に配置した平板状の搬送コンベア33と、シート材料
Bを積層する第1,第2の積層・整列装置34,35
と、シート材料Bの幅方向の端面をその両側から整列す
る1対の第1,第2の整列装置36,361とによって
概略構成されている。
【0055】つづいて、前記積層装置31の詳細構造に
ついて説明する。最初に、前記反転戻しコンベア32
は、図7で示すように、その入口(上部)I1 側は上部
側の乗載装置21aと同一高さの位置で図示しない支持
手段を介して設置されており、その出口O1 (下部)側
は搬送台枠910の上方に設置される一方の整列装置3
6の上部に配置し、前記シート材料Bをその給送途中に
反転させて表面を上向きとするために、複数のガイドロ
ーラR7 が無端ベルトB3 を鉤形に張架すべく配設して
構成されている。そして、上部側の第1の乗載装置21
aとは歯車32bを介して共動可能に連結されている。
【0056】つづいて、図示しない支持手段に設置され
て水平状態に配置した搬送コンベア33は、入口I2
が下部側の第2の乗載装置21bに歯車33bを介して
駆動結合されており、出口O2 側は反転戻しコンベア3
2の出口O1 とは同一線上の位置において、所定の間隔
(シート材料Bの幅寸法以上の間隔)を保って複数個配
設したガイドローラR8 を介して水平方向に張架した無
端ベルトB4 を用いて構成されている。そして、前記反
転戻しコンベア32と搬送コンベア33の各出口O1
2 側の下部には、シート材料Bの滑落を円滑に行うた
めに上方を各コンベア32,33の出口O1 ,O2 側か
らその斜め下方に傾斜させて搬送台枠910上に、その
長さ方向に沿って図3,7,10で示すように、一定の
間隔を保って複数のガイド板37,37aが、各コンベ
ア32,33側において互いに相対向して搬送台枠91
0上に植設されている。
【0057】前記ガイド板37,37aを搬送台910
に多数植設するのは、各コンベア32,33により給送
されるシート材料Bが、その長さ方向と直交する幅方向
の一方端を先頭にして出口O1 ,O2 から導出される関
係上、シート材料Bをその長さ方向において複数個所で
受止めないと、第1の積層・整列装置34にシート材料
Bを円滑に、しかも、直線上に滑落させることが困難で
あるからである。
【0058】次に、第1,第2の積層・整列装置34,
35について説明する。前記第1,第2の積層・整列装
置34,35は、図4及び図7で示すように、搬送台枠
910の長手方向と直交する端部に取付けた取付枠体3
8(図7参照)に、上下2段に区分して取付けたシリン
ダ39a,39bと、これらシリンダ39a,39bの
駆動部e,fに基端を止着し、先端を図3に示すよう
に、前記ガイド板37,37aを挟持するようにして図
7のように、搬送コンベア33側のガイド板37aの上
端と平行する位置まで水平に延出した第1,第2の整列
樋40a,40bとによって構成されている。
【0059】そして、前記整列樋40a,40bは図5
及び図10で示すように、各ガイド板37,37・37
a,37aを挟むようにして、シート材料Bをその長さ
方向において水平(直線上)に受止めることができるよ
うに必要数が進退可能に配設されている。又、整列樋4
0a,40bは例えば、図10で示すように、下段の整
列樋40bが上段の整列樋40aに比べて数量を多くし
て形成されているが、これは、下段の整列樋40bでシ
ート材料Bの長さ方向の端面を整列させる場合、シート
材料Bを多面積で受止めることにより、整列時シート材
料Bの撓みを少なくして整列作業を円滑に行うためであ
る。
【0060】更に、前記整列樋40a,40bは図7で
示すように、リニアソレノイド,電動機,シリンダ等の
駆動源(以下、シリンダという)39a,39bの駆動
部e,fに止着される基端部が、先端部側に比べて肉厚
g(幅広)に形成されているので、即ち、シート材料B
の乗載部がその一部に傾斜状の段差を有して形成されて
いるので、整列樋40a,40bに乗載されたシート材
料Bは、その幅方向に向って湾曲した状態で複数層積層
される結果、その長さ方向の端面を整列させる場合、前
記湾曲部の存在により、シート材料Bは機械的強度
(腰)を強くしてその長さ方向の端面を円滑・良好に整
列することができる。
【0061】次に、整列装置36,361は図7に示す
ように、反転戻しコンベア32の出口O1 下側において
取付枠体38の上端に取付けたシリンダ36aと、この
シリンダ36aと相対向して搬送コンベア33側の出口
2 下側に支持台36cを介して取付けたシリンダ36
bと、前記各シリンダ36a,36bの作動にて駆動す
るピストンの先端に取付けた整列板41,41aとによ
って構成されている。そして、前記各整列板41,41
aは図5,10で示すように、各ガイド板37,37・
37a,37a間に整列樋40a,40bと衝接しない
位置で適当数配設されている。なお、前記整列装置3
6,361,第1,第2の積層・整列装置34,35,
反転戻しコンベア32,搬送コンベア33は、制御装置
75からの指令信号により個別に駆動制御されている。
【0062】なお、図5,10で示す42は第3の整列
装置を示し、この整列装置42は第2の積層・整列装置
35上に積層されたシート素板Cの長さ方向の端面を整
列するもので、図5に示すように、第1の積層・整列装
置34上にその長さ方向と平行に配置した長尺状の進退
位置調節可能なシリンダ43と、このシリンダ43の駆
動部43bに取付けられてシート素板Cの長手方向の一
方を整列させる整列当片43aと、シート素板Cの長手
方向の他方(図5の左側)に縦設したシリンダ44のピ
ストン先端に垂設した整列当板44aとによって構成さ
れている。又、この第3の整列装置42は、前記第1,
第2の積層・整列装置34,35と同様に制御装置75
にて駆動制御される。
【0063】次に、本発明の積層装置31を用いてシー
ト材料Bを積層する場合について説明する。シート材料
Bは1つのシート素板Cを積層する場合、本例では、同
じ長さ寸法のシート材料Bを6回重ね合せることによっ
て形成する。前記シート材料Bは、あらかじめ設定され
た長さ寸法でアモルファスシート素板Aを切断装置1に
給送して切断し、切断後は搬送コンベア9,10にて反
転装置11に搬送し、この反転装置11の各反転コンベ
ア13,14により搬送途中で表面を裏面側に、即ち、
裏面が上向きとなるように反転させ、そのまま、乗載装
置21a,21bに交互に給送する。
【0064】そして、例えば、シート材料Bが第1の反
転コンベア13を通って上部側の第1の乗載装置21a
から、その幅方向の一端面を先頭として反転戻しコンベ
ア32側に給送されると、反転戻しコンベア32は既に
歯車32bを介して第1の乗載装置21aのローラ22
と共動回転しているため、シート材料Bは反転戻しコン
ベア32の入口I1 から、幅方向の一端面を先頭として
無端ベルトB3 の重合部32aに挟持されて、反転戻し
コンベア32内を長さ方向と直交する方向(横向)に搬
送される。この場合、シート材料Bは前記反転戻しコン
ベア32側に存在しているだけで、搬送コンベア33側
には次のシート材料Bは搬送されておらず、第2の反転
コンベア14から第2の乗載装置21bに給送される途
中にある。
【0065】前記反転戻しコンベア32に転送されたシ
ート材料Bは、図7で示すように、反転戻しコンベア3
2自体が鉤形に形成されている関係上、入口I1 で挟持
される時点では裏面を上向きにして搬送されるものの、
その途中(反転戻しコンベア32の縦向きの部位)で9
0°反転され、出口O1 から導出されるときは、更に、
90°反転されて表面を上向きにして反転戻しコンベア
32から第1の積層・整列装置34の第1の整列樋40
a上に導出される。
【0066】反転戻しコンベア32から導出したシート
材料Bは、表面を上向きに戻した状態で、その幅方向の
端面からガイド板37の傾斜面を滑落してガイド板3
7,37a間に進出している第1の整列樋40aに乗載
される。前記反転戻しコンベア32からシート材料Bが
第1の整列樋40a導出されると、該コンベア32は
第1のセンサK1が第1の反転コンベア13から送出さ
れる次のシート材料Bを検出しない限り、第1の乗載装
置21aの駆動と連動して駆動を続行する。そして、前
記乗載装置21aに次のシート材料Bが送出されて第1
のセンサK1が検出すると、前記反転戻しコンベア32
は第1の乗載装置21aが停止すると同時に駆動を中止
する。なお、この場合、反転戻しコンベア32の出口O
1側に図示しないシート材料B検出用のセンサを設置
し、このシート材料Bが反転戻しコンベア32から排出
されたことを検出した時点で、第1の乗載装置21aと
反転戻しコンベア32の運転を止めるようにしてもよ
い。
【0067】前記反転戻しコンベア32からシート材料
Bが第1の整列樋40aに導出され載置されると、制御
装置75からの指令信号により整列装置36のシリンダ
36aにて駆動する整列板41の進出に伴い前記シート
材料Bは、幅方向の端面が押動されて搬送コンベア33
側のガイド板37a側に押し当てられて幅方向の端面を
整列させる。シート材料Bの整列を終えたら、シリンダ
36aにて整列板41は原位置に一旦戻る。
【0068】反転戻しコンベア32から導出されたシー
ト材料Bが第1の整列樋40aに乗載されると、引続き
下部側の第2の乗載装置21bから給送されたシート材
料Bは、図7に示すように、平板状に形成された搬送コ
ンベア33に裏面を上向きにして反転されたままの状態
で、無端ベルトB4 の重合部33aに幅方向の端面から
挟入され、そのままの状態でガイド板37aの傾斜面上
に落下し、前記第1の整列樋40a上において、既に反
転戻しコンベア32から導出されたシート材料Bの上に
裏面を上向きとして反転したまま積載される。即ち、反
転戻しコンベア32から搬送されたシート材料Bは、搬
送途中に反転されて表面を上向に戻した状態で第1の整
列樋40aに乗載し、逆に、搬送コンベア33から搬送
されたシート材料Bは、第1の整列樋40aに既に載置
されているシート材料Bの上に裏面を上向きとして反転
したままの状態で乗載される。
【0069】この結果、第1の整列樋40aに乗載され
ているシート素板Bは、図22に示すように、幅方向の
端面をそれぞれ入れ違い状にして表面同士を重ね合せて
積層される。従って、シート材料Bの幅方向の端面にお
いて板厚偏差が生じていても、前記のように、積層する
シート材料Bの幅方向の端面を入れ違いにして積層する
ことにより、前記板厚偏差を良好に解消することができ
る。
【0070】前記のように、搬送コンベア33からシー
ト材料Bが第1の整列樋40a上に滑落して乗載され、
かつ、第2のセンサK2 が第2の反転コンベア14から
送出される次のシート材料Bを検出すると、前記搬送コ
ンベア33と下部側の第2の乗載装置21bは一旦停止
する。このあと、制御装置75からの指令信号にて整列
装置361のシリンダ36bが駆動し整列板41aをシ
リンダ36a側に押動して、第1の整列樋40a上のシ
ート材料Bを、前記とは逆に反転戻しコンベア32側の
ガイド板37に押し当ててその幅方向の端面を整列す
る。
【0071】そして、前記の操作をあと1回繰返してシ
ート材料Bを所定数(本例では4層分)積載し、即ち、
シート材料Bを表面同士と裏面同士とを交互に重合して
シート材料Bを4層分積層すると、第1の整列樋40a
が、図8に示すようにシリンダ39aにて後退し、第1
の整列樋40aで積層した4層分のシート材料Bを第2
の整列樋40b上に降下・乗載させる。このあと、第1
の整列装置36のシリンダ36aが起動し、整列板41
をガイド板37a側に押動し、第2の整列樋40bに乗
載したシート材料Bをガイド板37aに押し当ててその
幅方向端面の整列を行う。
【0072】この後、図8に示すように、第1の整列樋
40aを後退させたままの状態で、シート材料Bを反転
戻しコンベア32からは表面を上向きに、搬送コンベア
33からは裏面を上向きとしたままの状態でそれぞれ搬
送・導出して、第2の整列樋40b上に降下させて重合
・積層することにより、第2の積層・整列装置35の第
2の整列樋40bにシート材料Bを図22で示すよう
に、表面同士及び裏面同士を交互に重合・積層し、幅方
向両端面の板厚偏差を解消した6層状のシート素板Cを
形成する。
【0073】シート材料Bを前記6層(本例場合であ
り、これに限定するものではない)に積層したら、再び
第1の整列樋40aを図7で示すように、シリンダ36
b側に突出(第1の整列樋40a閉鎖)させる。つづい
て、シリンダ36aにより整列板41をシリンダ36b
側に押動して、図8に示す第2の整列樋40b上に乗載
されているシート素板Cの幅方向端面をガイド板37a
に押し当てて前記シート素板Cの幅方向の端面を整列さ
せる。
【0074】シート素板Cの幅方向の端面を整列した
ら、図5,10に示す第3の整列装置42を制御装置7
5からの指令信号により駆動し、図10で示すように、
シート素板Cの一方(図10の左側)に位置するシリン
ダ44のピストンを降下(あらかじめ降下させておいて
もよい)させて整列当板44aをシート素板Cの長手方
向の端面と対向させ、このあと、第3の整列装置42の
もう一方のシリンダ43を起動して、その駆動部43b
に取付けた整列当片43aを、シート素板Cの他方(図
10の右側)の端面に接触すべく図10の左方に移動
し、シート素板Cの長手方向の端面を前記整列当片43
a及び整列当板44aにて整列させることにより、1積
層分の前記シート素板Cの積層を完了する。シート素板
Cの積層を終えたら、シリンダ43,44は制御装置7
5からの指令信号にて一旦原位置に戻る。
【0075】なお、シート素板Cの長手方向を整列する
際、第2の整列樋40bが図8で示すように、その一部
に傾斜状の段差を有して形成されているので、シート素
板Cはその幅方向に少し湾曲した状態で第2の整列樋4
0bに載置される結果、この湾曲部の存在によって機械
的強度が強くなっているため、その長手方向から力を加
えても、長手方向に撓むことがないので、長手方向の端
面の整列作業を円滑に行うことができる。又、シート材
料Bを第1の整列樋40aにおいて幅方向を整列する際
にも、第1の整列樋40aはその一部に傾斜状の段差を
有して形成されているので、シート材料Bは幅方向への
動きが円滑となり、幅方向端面の整列作業を円滑に行う
ことができる。
【0076】本発明は以上説明したように、複数枚重合
したアモルファスシート素板Aをあらかじめ設定された
所定の長さ寸法で、所定回数切断してシート材料Bを形
成し、このシート材料Bを搬送コンベア9,10から反
転コンベア13,14に順次搬送し、前記反転コンベア
13,14により一旦シート材料Bの表面を裏面側に
即ち、シート材料Bの裏面が上向きとなるように反転さ
せて、搬送コンベア9,10上に設置した2段の乗載装
置21a,21bに給送する。そして、前記第1,第2
の乗載装置21a,21bに順次給送されたシート材料
Bは、積層装置31の反転戻しコンベア32にて再び表
面が上向きとなるように反転・搬送され、第1の積層・
整列装置34の第1の整列樋40aに表面を上向きとし
て落下乗載される。一方、搬送コンベア33より搬送さ
れるシート材料Bは、前記搬送コンベア33により裏面
を上向にしたままの状態で搬送され、そのまま第1の整
列樋40aに前記乗載されたシート材料Bの上に落下乗
載される。即ち、第1の整列樋40aではシート材料B
が反転戻しコンベア32及び搬送コンベア33から搬送
される都度、表面と裏面とが交互に積層されることにな
る。
【0077】この結果、前記第1の整列樋40aに乗載
されて順次所定層積層されるシート材料Bは、図22に
示すように、表面は表面同士で重合され、逆に、裏面は
裏面同士で重合することになる。従って、第1の整列樋
40aで積層されるシート材料Bは、必ず幅方向の両端
面を入れ違い状となして積層することが可能となり、積
層された所定層のシート材料Bは、その幅方向両端面の
積層厚を均一にすることができる。そして、第1の整列
樋40aで積層されたシート材料Bは、そのまま第2の
整列樋40bに落下して乗載され、1積層分を満たすた
めの残りのシート材料Bを前記と同様に、表面同士及び
裏面同士を交互に積層することによって、積層厚を左右
均一とした1積層分のシート素板Cの積層を終える(完
了する)ものである。
【0078】又、1積層分のシート素板Cの積層に当っ
ては、シート材料Bを1層分積層する都度、既に積層し
たシート材料Bと併せて幅方向の端面を自動整列させる
ことができるとともに、1積層分のシート素板Cを積層
すれば、その長さ方向の端面も自動整列して次工程に移
送させることができる。
【0079】このように、本発明においてはアモルファ
スシート素板Aを所要の長さ寸法で切断したシート材料
Bを積層する場合、常に、積層したシート材料Bの幅方
向端面の積層厚が均一となるように自動積層及び整列さ
せることができるので、前記シート材料Bを所要層積層
して形成したシート素板Cを用いることにより、巻鉄心
をその積層両端面の積層厚を均一となして迅速・確実
に、かつ、効率的に巻回することができる。
【0080】つづいて、前記シート材料Bの積層工程に
より積層したシート素板Cを用いて巻鉄心を巻回する例
について説明する。最初に前記の積層工程でシート材料
Bを所要層(本例では6層)積層してシート素板Cを形
成したら、前記シート素板Cを第2の整列樋40bから
引出して、これを階段状に積層するシート素体積層装置
45の構成を図11〜19によって説明する。前記シー
ト素体積層装置45は、積層装置31にて積層されたシ
ート素板Cを挟持する挟持(チャック)装置46と、シ
ート素板Cを積層装置31から引出してコンベア装置6
1まで搬送し、かつ、前記搬送したシート素板Cを積層
して、1ブロック分の巻回シート素体(本例ではシート
素板Cを5層積層したものを指す)Dを形成する場合、
例えば、そのブロックにおいて長さ寸法の最も長いもの
を最下段とし、以下、順次長さ寸法を2πt分だけ短く
したシート素板Cを階段状に積層して1巻回分の巻回シ
ート素体Dを形成する搬送・積層装置47と、前記コン
ベア装置61上に載置したシート素板Cの側面(幅方向
の端面)を整列させる整列装置48(図5,7,16参
照)と、更に、前記コンベア装置61上で整列したシー
ト素板Cを次のシート素板Cを積層するまでの間押圧保
持する押圧装置51,51a(図9,16参照)とによ
って概略構成されている。
【0081】最初に、挟持装置46の構成について説明
すると、図11において挟持装置46は搬送・積層装置
47の可動台49に垂設保持され、シート素板Cを挟持
する開閉自在な一対の挟着片a,bを先端に有し、後端
には挟着片a,bを開閉するシリンダ50が取付けられ
ており、例えば、シリンダ50のピストンを進退させる
と、挟持片a,b基部に具備した図示しないローラを左
右に回動させて挟着片a,bを開閉させるようにしたも
ので、常時は前記挟着片a,bは引張ばね50a(図1
2参照)の引張力にて図11のように閉状態に保持され
ている。又、前記挟持装置46は可動台49に設置した
シリンダ50bにより所定の寸法で昇降できるように取
付けられている。
【0082】次に、前記挟持装置46を図11におい
て、左右方向に一定の距離移動させてシート素板Cをコ
ンベア装置61上において所定段数積層する搬送・積層
装置47は、図示しない支持装置等にてシリンダ44の
前方(図11の左側)に取付けた進退位置調節可能なシ
リンダ47aと、このシリンダ47aの駆動部47bに
取付けた前記可動台49とからなり、この可動台49に
は挟持装置46が垂下保持されている。
【0083】つづいて、整列装置48の構成について説
明する。図7,16,17において、ガイド板37,3
7aを配設した搬送台枠910上に、ガイド板37,3
7aを配設した位置において、図2に示す巻回装置65
のところまで、コ字状の鉄骨材をレール状に配置して形
成したガイド部材52,52aと、前記ガイド部材5
2,52aの中の一方、即ち、図16の左側に示すガイ
ド部材52に、コンベア装置61上に搬送したシート素
板Cの側面と対応する位置で、図5,11に示す如く複
数個配列して取付けたシリンダ53aにより、もう一方
のガイド部材52a側に進退する整列板53bを具備し
た図16に示す整列手段53とによって構成されてい
る。
【0084】そして、前記整列板53bは図17に示す
ように、シリンダ53aのピストンに止着した固定板5
3cとの間に挿入した緩衝バネ53dを介してシート素
板Cの端面を緩衝的に押圧するように形成され、又、図
16で示すガイド部材52,52aとガイド板37,3
7aとの関係は、ガイド板37,37aがガイド部材5
2,52aの互いに相対向する面に設けた切欠部(図示
せず)に基部を嵌着し、ガイド板37,37aとガイド
部材52,52aとが図7,16で示すように、同一平
坦面となるように形成されている。従って、縦長なシー
ト素板Cはその一方の側面(図16の左端面)を整列板
53bで押圧すると、シート素板Cの他方の側面は図1
6で示すように、ガイド部材52aに押圧されてその端
面をガイド板37aとガイド部材52aとによって平坦
状に整列させることができる。
【0085】次に押圧装置51,51aの構成について
説明する。この押圧装置51,51aはコンベア装置6
1上に導出されたシート素板Cを前記整列装置48によ
り整列させた後、次層のシート素板Cを引出して前層の
シート素板C上に乗載するまでの間、そのシート素板C
をコンベア装置61上に揺動不能に押圧保持するもの
で、図5,16,18で示すように、ガイド部材52,
52aの上面に最短のシート素板Cが押圧できる範囲で
複数個(本例では各ガイド部材52,52aに各2個)
配置したシリンダ54と、このシリンダ54のピストン
の下端に取付けられて、ガイド部材52,52aのシー
ト素板Cと対応する面を開口して設けた窓孔55(図1
0,18参照)からシート素板C上に突出する押圧片5
6とによって構成されており、シート素板Cの側面上部
を良好に押圧する。
【0086】前記シート素体積層装置45を構成する挟
持装置46,搬送・積層装置47,整列装置48,押圧
装置51は、制御装置75により所定のシーケンスに従
って駆動制御される。そして、シート素板Cを積層して
1ブロック分の巻回シート素体Dを形成する場合は、積
層装置31の第2の積層・整列装置35にシート材料B
を所定数積層してシート素板Cを形成すると、挟持装置
46は図11で示す実線の位置から2点鎖線で示す位置
(積層装置31)まで、シリンダ47aにより移動する
と同時に、挟持片a,bをシリンダ50により引張バネ
50aの力に抗して拡げる。そして、挟持装置46が図
12に示すシート素板Cを挟持できる位置まで移動する
と、前記挟持装置46は停止してシート素板Cの長手方
向の先端が挟持片a,b間に嵌入される。
【0087】この状態で、挟着片a,bをシリンダ50
により作動させてシート素板Cを挟持すると、積層装置
31の第2の積層・整列装置35のシリンダ39bによ
り第2の整列樋40bを図9で示すように左側に後退さ
せて、第2の整列樋40bを開放すると、シート素板C
は図13に示すように、挟持装置46による挟持部分を
除いてコンベア装置61上に落下する。シート素板Cが
降下すると、前記第2の積層・整列装置35の整列樋4
0bは、シリンダ39bの起動により図7に示すよう
に、原位置に復帰して次のシート素板Cの乗載に備え
る。
【0088】挟持装置46によってシート素板Cを挟持
すると、挟持装置46は搬送・積層装置47のシリンダ
47aによって図2,13の左側方向(巻回装置65
側)にあらかじめ設定した距離だけシート素板Cを引き
ずっ移動する。そして、図14に示すように、挟持装
置46は定位置まで移動すると停止する。
【0089】前記挟持装置46が定位置まで移動する
と、シリンダ50bが始動して挟持装置46を図12に
示す第2の整列樋40bの位置から、図14に示すガイ
ド部材52aの近くまで降下させる。つづいて、押圧装
置51,51aのシリンダ54,54が起動してガイド
部材52,52aの窓孔55から外方に突出する押圧片
56,56の先端を降下させ、シート素板Cの幅方向の
端面上部を、図14で示すようにコンベア装置61上で
押圧する。シート素板Cを押圧したらシリンダ50によ
り挟着片a,bを開いてシート素板Cの挟持を開放し、
前記シート素板Cの挟持部分を図15で示すようにコン
ベア装置61上に乗載する。この後、シリンダ54,5
4によるシート素板Cの押圧を解き、つづいて、シリン
ダ53aにより固定板53c,緩衝バネ53dを介して
シート素板Cの一方の側端面(図16の左側)を、整列
板53bによりガイド部材52a及びガイド板37aに
押動してシート素板Cの側面を整列する。
【0090】前記のように、1ブロック分の巻回シート
素体Dにおける最下段に位置するそのブロックにおける
最長のシート素板Cの整列作業が終了したら、再度シリ
ンダ54,54を起動し図15,18で示すように、押
圧片56,56によりシート素板Cの側端面を上方から
押圧する。前記シート素板Cをコンベア装置61上に押
圧している間に、挟持装置46はシリンダ50bにより
図11に実線で示す原位置に戻る。そして、シート素板
Cの積層段数があらかじめ設定した段数(本例では5
段)に達するまで、前記シート材料Cのコンベア装置6
1への挟持・搬送,押圧,整列の各工程を順次繰返して
シート素板Cを所定段数積層する。
【0091】前記シート素板Cをコンベア装置61に引
出したとき、次層のシート素板Cを乗載するまでの間、
前層のシート素板Cを押圧片56,56にて押圧保持
し、次層のシート素板Cを挟持装置46にて前層のシー
ト素板C上に引出して乗載したときは、シリンダ54,
54により押圧片56,56を上動し、コンベア装置6
1に最初に乗載した前層のシート素板Cの押圧を解き、
再度シリンダ54,54を始動してシート素板Cを前層
・次層の2層分押圧片56,56にてコンベア装置61
上で押圧する。前記シート素板Cを2層分押圧した後、
挟持装置46の挟持片a,bにより次層のシート素板C
の挟持を開放し挟持部分をコンベア装置61上に乗載す
る。つづいて、シリンダ54,54により押圧片56,
56を上動させシート素板Cの押圧を一旦解除する。
【0092】そして、コンベア装置61上に2層分段部
を有して積層載置されたシート素板Cは、前記挟持及び
押圧の各装置46,51,51aによる固定解除に伴
い、整列手段53が作動してシート素板Cの側面を整列
させそれが終了すれば押圧装置51,51aが再動作
し、コンベア装置61上のシート素板Cを次層のシート
素板Cが積層されるまでの間押圧保持する。
【0093】前記のように、1組5枚のシート材料Bを
積層装置31により積層毎に幅方向の端面が入れ違いと
なるようにして所定回数(本例では6回)積層して設け
たシート素板Cを、前記シート素体積層装置45により
順次積層装置31の第2の積層・整列装置35から引出
し、図19に示すように、長さ寸法の長いものを下から
順に階段状に積層して1ブロック(本例ではシート素板
Cを5層積層したものを指す)の巻回シート素体Dを形
成する。1ブロックの巻回シート素体Dは、前記のよう
に、シート素板Cを最初にそのブロックにおける最長の
長さ寸法のものからアモルファスシート素板AをL+2
πt(n−1)送出して形成する。
【0094】次層以降の巻回シート素体Dを形成する場
合も、そのブロックにおける最長の長さ寸法をベースと
して前記送出寸法に基づき形成するもので、各ブロック
における巻回シート素体Dを形成するシート素板Cの切
断寸法は事前に制御装置75にて設定されている。前記
シート素板Cを図19に示すように階段状に積層する場
合は、搬送・積層装置47を制御装置75からの指令信
号により停止する位置(図19に挟持片a,bを2点鎖
線で示す位置)を各シート素板Cの長さ寸法に対応して
事前に設定しておくことにより、各ブロックの巻回シー
ト素体Dは順次シート素板Cを積層装置31から引出し
て、図19のように階段状に積層することができる。
【0095】次に、前記巻回シート素体Dをコンベア装
置61により巻回装置65まで搬送して、巻鉄心を巻回
するコンベア装置61と巻回装置65の構成について説
明する。コンベア装置61は図2,9,19で示すよう
に、搬送台枠910の中央部にその長さ方向に沿って巻
回装置65まで延長して形成したベルトコンベア62
と、このベルトコンベア62上に巻回装置65に向って
移動する巻回シート素体Dを自重によって押圧する押圧
手段63と、巻回シート素体Dを一定の押圧力で押圧付
勢しながら巻回装置65に送り込むシート素体送込手段
64とによって構成されている。
【0096】そして、前記コンベア装置61のベルトコ
ンベア62は、無端ベルトをローラ間に張架して図示し
ない電動機を用いて駆動可能に形成されており、又、押
圧手段63は図2に示すように、一対のローラR9 ,R
10間に巻回シート素体Dが容易に挟み込むことができる
ように、上側のローラR9 はガイド枠体63aを用いて
上下動可能に形成し、巻回シート素体DがローラR9
10間に進入すると、上側のローラR9 がガイド枠体6
3aのガイド溝63bに沿って上動し、巻回シート素体
DをローラR9 の自重にて押圧する。なお、ローラ
9 ,R10は図示しない連結手段により共動回転可能に
結合されている。
【0097】更に、シート素体送込手段64は図2のよ
うに、巻回シート素体Dを適当な押圧力で付勢するシリ
ンダ64aと、電動機M7 にて回転する送りローラ64
bとからなり、巻回シート素体Dはシリンダ64aに設
けたローラR11と送りローラ64bとの間に進入する
と、これを例えば、図示しないセンサが検出して制御装
置75からの指令信号にてシリンダ64aを起動し、ロ
ーラR11を降下して送りローラ64bとの間で所要の押
圧力で押圧すると同時に、電動機M7 がベルトコンベア
62と同期して起動し、巻回シート素体Dを揺動しない
程度の押圧力により押圧して巻回装置65に給送する。
巻回シート素体Dが巻回装置65に巻込まれて、図示し
ないセンサがコンベア装置61上に巻回シート素体Dの
無いことを検出したら、コンベア装置61は次の巻回シ
ート素体Dの積層に備えて一旦停止する。
【0098】そして、巻回シート素体Dの巻回装置65
への給送に際しては、巻回シート素体Dがシート素板C
により1ブロック分積層されると、即ち、例えば、切断
装置1の切断回数が1ブロック分の巻回シート素体Dを
設ける回数だけ作動したとき、制御装置75からコンベ
ア装置61の図示しない電動機に指令信号を送出してコ
ンベア装置61を駆動する。従って、本例では、切断装
置は1回に5枚のアモルファスシート素板Aを切断して
シート材料Bを形成する。このシート材料Bは5枚1組
のものを図22で示すように、表面同士(3回)及び裏
面同士(2回)を重ね合せて、6層に積層して1つのシ
ート素板Cを形成する。この結果、前記シート素板Cは
図22のように、その幅方向端面の板厚偏差を良好に解
消することができる。
【0099】前記シート素板Cは更に4層分を階段状に
積層して1ブロック分の巻回シート素体Dを形成してい
る。又、制御装置75は切断装置1を1積層分のシート
素板Cを形成するのに6回動作し、更に、これを5回乗
算することにより、計30回切断装置1を作動させる
と、始めてコンベア装置61を駆動し、前記巻回シート
素体Dを巻回装置65に搬送するシーケンスが組込まれ
ている。なお、巻回シート素体Dの搬送中も切断装置1
はアモルファスシート素板Aの切断作業を続行して巻鉄
心1台分のシート材料Bを切断し、これを用いてシート
素板C,巻回シート素体Dを形成して巻鉄心の巻回を行
うか、コンベア装置61の駆動中は切断を中断し、1ブ
ロック分の巻回シート素体Dが巻回されたら、再び切断
装置1を駆動して巻回シート素体Dを形成するかは必要
に応じて決定すればよい。
【0100】次に、巻回装置65について説明する。前
記巻回装置65は、図20に示すように、巻取枠66を
取外し自在に止着した巻軸67と、巻取枠66に巻取ら
れた巻回シート素体Dの外周を取り囲み押えつけてこれ
を回転駆動させる巻込ベルト68と、この巻込ベルト6
8を回転可能に架張するために配設した複数個のガイド
ローラ69と、これらガイドローラ69の1つに駆動連
結されて巻込ベルト68を回転移動させる電動機M
8 と、更に、巻込ベルト68に一定の張力を付与するた
めのシリンダ70とによって構成されている。
【0101】巻回シート素体Dの巻回に当っては、コン
ベア装置61により巻回装置65側に給送し、巻回シー
ト素体Dの先端がシート素体送込手段64を通って巻回
装置65の巻込位置Gに達すると、これを図示しないセ
ンサが検出して電動機M8 を起動し、巻込ベルト68を
回動して巻回シート素体Dの先端を、巻取枠66あるい
は巻取枠66に既に巻回されている巻回シート素体D
と、巻込ローラ71との間に潜り込ませ、巻取枠66等
の外周面に巻込ベルト68に圧接された状態で巻回シー
ト素体Dを順次円形に巻取る。
【0102】そして、所定の巻回シート素体Dを巻回
し、これを巻取枠66から取り外し、図示しない矩形成
形治具を用いて円形に巻回した鉄心を矩形成形すること
により、図21に示す、1ターンカット方式の巻鉄心8
0を形成する。このようにして巻回した巻鉄心80の積
層断面は、例えば、図22で示すように、その左右の積
厚寸法が、シート材料Bを一層分ずつ、表面同士と裏面
同士とを交互に重ね合せて積層してあるので、幅方向の
板厚偏差を良好に解消して同一寸法で巻鉄心80を巻回
することが可能となる。
【0103】本発明は、アモルファスシート素板Aを5
枚積層したものを、所定の長さ寸法に従って6回にわた
り同じ長さ寸法で切断したシート材料Bを、5枚毎に表
面は表面同士で、裏面は裏面同士で重合・積層して1積
層分のシート素板Cを、その幅方向両端面の積厚寸法が
均一となるように積層する実施例について説明したが、
これに限定することなく、例えば、シート材料Bを奇数
層(5層とか7層)積層してシート素板Cを形成(この
場合、1積層分のシート素板Cは1つのシート材料Bだ
け幅方向の端面に寸法差が生じるが、この程度では巻鉄
心の積層端面の板厚差が生じるものの、鉄心特性や占積
率に悪影響を与えることはない)したり、あるいは、シ
ート材料Bを例えば、6層分同じ方向で積層してシート
素板Cを形成し、次層のシート素板Cは、前層とは逆方
向に向けて積層したり、更に、アモルファスシート素板
Aを1回の切断で例えば、30枚切断してこれを表面と
裏面に反転したもの(表面が上向きのものと裏面が上向
きのもの)とを交互に重合することにより、1ブロック
の巻回シート素体Dの幅方向両端面の積層厚を均一化す
るようにしても本発明は成立する。
【0104】
【発明の効果】本発明は、以上説明したような積層方法
及び積層装置により、所要の寸法で切断したアモルファ
スシート素板からなるシート材料を、その幅方向両端面
の板厚寸法が均一となるように所要層数自動積層して、
巻鉄心巻回用のシート素板(鉄心材料)を形成するよう
にしたので、次に示すような効果を有する。
【0105】本発明の請求項1に記載した発明において
は、アモルファスシート素板を複数枚重合し、かつ、こ
れを所定の長さ寸法で切断したシート材料を、その搬送
工程において一旦裏面が上向きとなるように反転させ、
つづいて、前記シート材料を再度表面が上向きとなるよ
うに反転させた状態で搬送したり、裏面が上向きのまま
の状態で搬送したりすることにより表面同士及び裏面同
士を交互に重合して所要層数自動積層して巻鉄心の1積
層分におけるシート素板を連続的に形成するようにした
ので、前記シート素板はその幅方向両端における板厚偏
差が、シート材料をその幅方向の端面を互いに入れ違い
状に積層したことにより良好に解消でき、このシート素
板を用いて巻鉄心を巻回すれば、鉄心占積率の向上をは
かることができるとともに、シート材料の積層作業自体
も機械化が可能となり、巻鉄心巻回用の鉄心材料(シー
ト素板)の積層作業を人手を要することなく迅速・確実
に行うことができるという効果を有する。
【0106】本発明の請求項2に記載したアモルファス
シート素板からなる鉄心材料の積層方法は、表面を上向
きにして搬送したシート材料と裏面を上向きにして搬送
したシート材料とを交互に積層する場合、最初に、シー
ト材料を1積層分に僅かに満たない層数分積層し、次
に、前記積層したシート材料を下段側に降下させ、下段
側に降下した部位で残りの積層分のシート材料を前記同
様に交互に積層して1積層分のシート素板を積層し、こ
の1積層分のシート素板の積層が終了すると、直ちに上
段側で次層のシート素板を積層するためのシート材料の
積層作業が可能となる結果、前記シート材料の積層は幅
方向の板厚偏差を解消して自動積層を可能として間断な
く迅速に、かつ、連続して行うことができるという効果
を有する。
【0107】本発明の請求項3に記載したアモルファス
シート素板からなる鉄心材料の積層装置においては、所
定の長さ寸法に切断したアモルファスシート素板からな
るシート材料を、搬送途中において反転コンベアにより
一旦裏面が上向きとなるように反転させ、つづいて、前
記シート材料を反転戻しコンベアにより表面が上向きと
なるように反転させ、かつ、搬送コンベアにより裏面を
そのまま上向きの状態となして交互に搬送して、これら
シート材料を、表面は表面同士で、裏面は裏面同士で重
合して1積層分のシート素板を機械化により自動積層す
るように構成されているので、シート材料の自動積層が
行えることはもとより、前記シート材料を所要層数積層
したとき、その幅方向端面の積層厚を確実に左右均一と
なるように積層することができるため、積層作業の自動
化によりアモルファスシート素板を用いた巻鉄心を迅速
・容易に製造することができるという効果を有する。
【0108】本発明の請求項4に記載したアモルファス
シート素板からなる鉄心材料の積層装置は、反転戻しコ
ンベアと搬送コンベアとにより表面を上向きにしたもの
と裏面を上向きにしたものとに区分して搬送したシート
材料を、上段側の第1の積層・整列装置により表面同士
及び裏面同士を交互に重合して1積層分に僅かに満たな
い層数で積層し、かつ、前記積層・整列したシート材料
を下段側に形成した第2の積層・整列装置により1積層
分の厚さを満たす残余のシート材料を、その表面及び裏
面同士を互いに重合・積層し、更に、前記積層したシー
ト材料のその幅方向と長さ方向の端面を整列させて1積
層分のシート材料を形成するように構成されているの
で、シート材料の積層作業は自動化がはかれることはも
とより、幅方向両端面の積厚を確実に均一化して積層す
ることができるとともに、積層作業自体が、上下2段の
整列・積層装置を利用して行うことにより、迅速に、か
つ、連続して行うことができ、シート材料の積層を効率
的に行うことができる。
【0109】本発明の請求項5に記載したアモルファス
シート素板からなる鉄心材料の積層装置においては、シ
ート材料を第1,第2の積層・整列装置に搬送するコン
ベアを、一方は無端ベルトを鉤形に、他方は無端ベルト
を平坦状にそれぞれ配置して1対構成されており、しか
も、搬送されるシート材料の出口が、第1,第2の積層
・整列装置を間にして、前記第1の積層・整列装置の
方に互いに相対向して設置されているので、シート材料
は例えば、すべて裏面を上向きにして搬送させても、そ
の一方を反転させ(表面を上向きにする)、他方は反転
させずにそのままの状態で搬送することができるため、
前記種類の異なるコンベア装置によってシート材料を何
等特別の手段も用いることなく、第1及び第2の積層・
整列装置に搬送して表面同士及び裏面同士を交互に重合
させることにより、自動積層できるという効果を有す
る。
【0110】本発明の請求項6に記載したアモルファス
シート素板からなる鉄心材料の積層装置においては、第
1,第2の積層・整列装置に積層されるシート材料を乗
載するための第1,第2の整列樋が、進退可能に具備さ
れており、かつ、第1の整列樋で1積層分にやや満たな
いシート材料を積層したとき、これを直下の第2の整列
樋に移し(降下させ)、残りのシート材料を前記同様に
積層して1積層分のシート素板を形成すると同時に、第
1の整列樋では既に次層のシート素板を積層するための
シート材料の積層が行えるように構成されているので、
シート材料の積層作業は、第1,第2の整列樋を上下2
段に区分して構成したことにより、積層されたシート素
板の排出時間も含めて連続的に行うことが可能となり、
巻鉄心の鉄心材料の積層作業を時間を空費させることな
く行えるという効果を有する。
【0111】本発明の請求項7に記載したアモルファス
シート素板からなる鉄心材料の積層装置においては、シ
ート材料を所要層積層する第1,第2の積層・整列装置
には、前記シート材料の整列樋と垂直方向に直交して整
列手段が構成されているので、反転戻しコンベア及び搬
送コンベアから搬送されて積層したシート材料を、その
積層毎に端面を整列させて積層することができるため、
シート材料を所定層積層して形成したシート素板(鉄心
材料)は、巻鉄心の巻回に際して整列作業を不要とする
とともに、未整列に伴う不揃いにより巻鉄心の積層端面
からアモルファスシート素板が突出するという問題も生
じず、この種巻鉄心の鉄心特性を良好に維持することが
できるという効果を有する。
【0112】本発明の請求項8に記載したアモルファス
シート素板からなる鉄心材料の積層装置は、シート材料
が乗載される第1,第2の整列樋の上面が、シリンダ等
の駆動源に止着される基端部を先端部側より肉厚にする
ことで、傾斜状の段差を有して形成されているので、こ
れら、整列樋に乗載されたシート材料は前記傾斜状の
差により幅方向に湾曲した状態で載置されることになる
ため、積層したシート材料の長さ方向の端面を整列する
際、前記シート材料が幅方向に湾曲しているので、シー
ト材料は機械的強度を強くして整列させることができる
ため、整列作業を迅速に、かつ、美れいに行うことがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】アモルファスシートの巻戻し装置を示す概略図
である。
【図2】巻鉄心製造装置の全体を示す構成図である。
【図3】巻鉄心製造装置の要部を示す平面図である。
【図4】巻鉄心製造装置の要部を示す側面図である。
【図5】巻鉄心製造装置の要部を示す正面図である。
【図6】シート材料を反転して給送する装置の構成図で
ある。
【図7】本発明におけるシート材料(鉄心材料)を反転
方向と、反転方向から正方向に反転させて交互に積層す
る積層装置の側面図である。
【図8】本発明のシート材料積層装置において、第1の
積層・整列装置の動作状況を説明する説明図である。
【図9】本発明のシート材料積層装置において、第2の
積層・整列装置の動作状況を説明する説明図である。
【図10】本発明の積層装置の要部を縦断して示す正面
図である。
【図11】シート素板を搬送し積層する装置の構成図で
ある。
【図12】シート素板の引出状況を示す説明図である。
【図13】シート素板を引出した状態を示す説明図であ
る。
【図14】シート素板のコンベア装置への引出途中を示
す説明図である。
【図15】シート素板をコンベア装置上に乗載した状態
を示す説明図である。
【図16】シート素板の整列装置を示す要部断面図であ
る。
【図17】整列装置の要部を示す縦断面図である。
【図18】シート素板を押圧する押圧装置の概略構成図
である。
【図19】シート素板を階段状に積層して巻回シート素
体を形成するシート素体積層装置の概略構成図である。
【図20】巻回装置の概略構成図である。
【図21】本発明の方法と装置を用いて形成した鉄心材
料を巻回した巻鉄心の正面図である。
【図22】本発明により製造した巻鉄心の要部断面図で
ある。
【図23】アモルファスシート素板を示す断面図であ
る。
【図24】アモルファスシート素板を積層して構成した
従来の巻鉄心の要部を縦断して示す断面図である。
【符号の説明】
1 切断装置 9,10 搬送コンベア 11 反転装置 13 第1の反転コンベア 14 第2の反転コンベア 21a,21b 乗載装置 31 積層装置 34 第1の積層・整列装置 35 第2の積層・整列装置 36,361 整列装置 37,37a ガイド板 40a 第1の整列樋 40b 第2の整列樋 42 第3の整列装置 45 シート素体積層装置 46 挟持装置 47 搬送・積層装置 48 整列装置 51,51a 押圧装置 53 整列手段 61 コンベア装置 65 巻回装置 80 巻鉄心 A アモルファスシート素板 B シート材料 C シート素板 D 巻回シート素体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01F 41/02 H01F 27/245 B32B 15/18

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アモルファスシート素板を複数枚重合し
    てそれぞれ所定の長さ寸法で切断して形成され、かつ、
    搬送途中において一旦裏面側が上向きとなるように反転
    させた状態で給送した1ターンカット方式の巻鉄心に用
    いるシート材料を、前記裏面側が上向きの状態から再度
    表面側が上向きとなるように反転させながら搬送する工
    程と、前記裏面側を上向きとして給送したシート材料
    を、裏面側が上向きのままの状態で搬送する工程とを備
    え、更に、前記表面側が上向きとなるように反転させた
    状態で搬送したシート材料と裏面側が上向きのままの状
    態で搬送したシート材料とを、積層手段にて表面同士及
    び裏面同士を交互に所要層重合して1積層分のシート素
    板を形成する工程と、前記1積層分積層したシート素板
    のその幅方向と長さ方向の各端面を整列する工程とから
    なり、前記所定の長さ寸法に切断したシート材料を順次
    その表面同士及び裏面同士を交互に重合して巻鉄心の1
    積層分の鉄心材料を連続的に積層するようにしたことを
    特徴とする鉄心材料の積層方法。
  2. 【請求項2】 前記1積層分のシート素板を形成する工
    程は、前記表面側が上向きとなるように反転させた状態
    搬送したシート材料と裏面側が上向きのままの状態で
    搬送したシート材料とを、積層手段にて表面同士及び裏
    面同士を交互に重合して1積層分に僅かに満たない層数
    で積層すると同時に、前記積層したシート材料を積層の
    都度幅方向の端面を整列させる第1の積層・整列工程
    と、前記積層・整列したシート材料を下方に降下させて
    前記1積層分の厚さを満たす残余のシート材料を、表面
    及び裏面同士を互いに重合積層し、かつ、その幅方向と
    長さ方向の端面を整列させて1積層分のシート素板を形
    成する第2の積層・整列工程とを具備するようにしたこ
    とを特徴とする請求項1記載の鉄心材料の積層方法。
  3. 【請求項3】 アモルファスシート素板を複数枚重合し
    てそれぞれ所定の長さ寸法で切断して形成され、かつ、
    搬送途中において反転コンベアにより一旦裏面側が上向
    きとなるように反転させた状態で給送した1ターンカッ
    ト方式の巻鉄心に用いるシート材料を、前記裏面側が上
    向きの状態から再度表面側が上向きとなるように反転さ
    せながら搬送する反転戻しコンベアと、前記反転コンベ
    アにより裏面側が上向きとなるように反転させたシート
    材料を、裏面側が上向きのままの状態で搬送する搬送コ
    ンベアと、前記表面上向きにして搬送されたシート
    材料と裏面側を上向きにして搬送したシート材料とを表
    面同士及び裏面同士を交互に所要数重合して、幅方向両
    端面の積厚が均一なシート素板を積層する積層装置と、
    前記積層装置に取付けられてシート材料を積層の都度そ
    の幅方向端面を整列させる整列装置と、1積層分積層し
    たシート素板の長さ方向の端面を整列させる整列装置
    と、更に、前記反転戻しコンベア及び搬送コンベア,積
    層装置,整列装置を駆動制御する制御装置とを具備して
    構成したことを特徴とする鉄心材料の積層装置。
  4. 【請求項4】 前記積層装置は、反転戻し及び搬送の各
    コンベアにて、前記表面側を上向きにして搬送されたシ
    ート材料と裏面側を上向きにして搬送したシート材料を
    互いに表面同士及び裏面同士を交互に重合して1積層分
    に満たない所要の層数積層する手段、及び前記積層され
    たシート材料の幅方向端面を整列させる手段を具備した
    第1の積層・整列装置と、前記積層・整列させた所要層
    数のシート材料を第1の積層・整列装置より降下させて
    1積層分を満すための残余のシート材料を前記降下させ
    たシート材料上で表面同士及び裏面同士を交互に重合し
    て1積層分のシート素板を積層する手段、及び前記シー
    ト素板の幅方向と長さ方向の各端面を整列させる手段を
    具備した第2の積層・整列装置と、更に、前記反転戻し
    コンベア及び搬送コンベアと併せて第1,第2の積層・
    整列装置を駆動制御する制御装置とを具備して構成した
    ことを特徴とする請求項3記載の鉄心材料の積層装置。
  5. 【請求項5】 前記反転戻しコンベアと搬送コンベア
    は、第1,第2の積層・整列装置のシリンダ等の駆動源
    にて進出する第1,第2の整列樋を間にして、前記第1
    の整列樋の上方位置において、互いにシート材料導出用
    の出口を相対向させて配設し、更に、前記反転戻しコン
    ベアは、一対の無端ベルトをガイドローラを介して鉤形
    に張架して形成し、一方、前記反転戻しコンベアと出口
    を相対向させて配設した搬送コンベアは、一対の無端ベ
    ルトをガイドローラを介して直線状に張架して形成し、
    前記反転戻しコンベアは搬送途中でシート材料を反転さ
    せた状態で、搬送コンベアはシート材料をそのままの状
    態で交互に、前記第1,第2の積層・整列装置に給送す
    るように構成したことを特徴とする請求項記載の鉄心
    材料の積層装置。
  6. 【請求項6】 前記第1,第2の積層・整列装置に具備
    される積層手段は、所定層数積層したシート材料を個別
    に乗載する第1及び第2の整列樋と、これら各整列樋を
    個別に進退させるシリンダ等の駆動源と、更に、前記シ
    ート材料を所定層数乗載したとき、前記シリンダ等の駆
    動源を個々に駆動制御して第1及び第2の整列樋を所定
    のシーケンスに従って駆動制御する制御装置とを具備し
    て構成したことを特徴とする請求項4記載の鉄心材料の
    積層装置。
  7. 【請求項7】 前記第1,第2の積層・整列装置に具備
    した整列手段は、反転戻しコンベアと搬送コンベアの各
    シート材料導出用の出口の下側において、第1,第2の
    整列樋と垂直方向に直交させて整列板を進退可能に配設
    し、前記第1,第2の各整列樋上に積層した所定層数の
    シート材料の幅方向端面を押圧して整列させるように構
    成したことを特徴とする請求項4記載の鉄心材料の積層
    装置。
  8. 【請求項8】 前記第1,第2の整列樋は、シリンダ等
    の駆動源に止着される基端部を先端部側に比べて肉厚に
    することで、シート材料が乗載される上面が傾斜状の段
    差を有して形成されていることを特徴とする請求項6記
    載の鉄心材料の積層装置。
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