JP3514427B2 - 臭素化トリフルオロメチルベンゼン類の製造方法 - Google Patents

臭素化トリフルオロメチルベンゼン類の製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、医・農薬中間体で
ある臭素化トリフルオロメチルベンゼン類の製造方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】芳香環に臭素原子を持つ芳香族化合物
は、対応する芳香族化合物を臭素化することで得られる
ことが知られている。トリフルオロメチルベンゼンの臭
素化方法には、鉄粉又は塩化鉄の存在下に臭素を反応さ
せる方法(特開昭50−76029号公報、J.Am.
Chem. Soc.69巻947頁(1947))
または4フッ化硫黄−フッ化水素−臭素を用いて臭素化
する方法(Zh. Org. Khim.27巻1号1
25頁)などがあり3−ブロモ−トリフルオロメチルベ
ンゼンが得られている。
【0003】また、1,3−ビス(トリフルオロメチ
ル)ベンゼンを五塩化アンチモンの存在下塩素と臭素を
同時に反応させて、選択率74.1%の3,5−ビス
(トリフルオロメチル)ブロモベンゼンと24.6%の
3,5−ビス(トリフルオロメチル)クロロベンゼンが
得られ(Zh. Prikl. Khim.46巻9号
(1973年)2012頁)、同じように触媒量の五塩
化アンチモンを用いて塩素と臭素を同時に反応させるこ
とで70%の転化率と90%の選択率で3,5−ビス
(トリフルオロメチル)ブロモベンゼンが得られる
(J.Am. Chem.Soc.72巻1651頁
(1950))ことがそれぞれの文献に記載されてい
る。さらに、1,3−ビス(トリフルオロメチル)ベン
ゼンに強酸の存在下N−ブロモイミドを用いて臭素化
し、3,5−ビス(トリフルオロメチル)ブロモベンゼ
ンが得られることも知られている(特開平9−3344
04号公報)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】臭素は強い金属腐食性
を示すので通常臭素化反応はガラス反応器において行わ
れることが多い。ところが、トリフルオロメチル基を有
する芳香族化合物を臭素化しようとする場合、トリフル
オロメチル基の持つ電子吸引性のためベンゼン核の臭素
化反応は起こりにくく反応条件は比較的厳しいものとな
り、その結果臭素化反応に用いられるルイス酸触媒によ
ってトリフルオロメチル基が分解され、反応系内にフッ
化水素が生成することとなる。このフッ化水素はガラス
を腐食するため、トリフルオロメチル基を有する化合物
の臭素化はガラス反応器においては実施できないかまた
は非常な注意を払って行わなければならなかった。
【0005】また、先行特許で提案されているルイス酸
触媒のうち、五塩化アンチモンは反応性が高く選択率も
満足できるものの、五塩化アンチモン自体金属への腐食
性が大きく、またアンチモン化合物は有機物への溶解度
が高いため生成物との分離が困難であり、洗浄により分
離した場合も洗浄廃水の処理が困難である。
【0006】そこで、本発明では、液相においてトリフ
ルオロメチルベンゼン類を臭素と塩素を共存させて臭素
化する臭素化トリフルオロメチルベンゼン類の製造方法
であって、選択率並びに転化率が高く、且つ生成物から
分離が容易であり、その上に、金属への腐食性が小さく
金属製容器において反応させることができる反応系を提
供する。
【0007】
【課題を解決するための具体的手段】本発明者らは、液
相においてトリフルオロメチルベンゼン類を臭素と塩素
を共存させて臭素化する臭素化トリフルオロメチルベン
ゼン類の製造方法について検討したところ、触媒として
鉄を含む触媒、例えば、ハロゲン化鉄、特に塩化鉄をも
ちいると選択率並びに転化率が高く、且つ触媒成分は生
成物中への溶解度が低くデカンテーションなどの簡単な
操作で生成物から分離除去可能であり、更に分離した触
媒は再度触媒として用いることができる上に、金属への
腐食性が小さく金属製容器において反応させることがで
きる等の工業的製造法として望ましい特徴を有すること
を見いだし、本発明に到達した。
【0008】すなわち、本発明は、一般式(1)
【0009】
【化3】
【0010】(式中、nは1〜2の整数を表す)で表さ
れるトリフルオロメチルベンゼン類を鉄を含む触媒の存
在下液相において臭素と塩素を共存させて臭素化するこ
とからなる一般式(2)、
【0011】
【化4】
【0012】(式中、nは1〜2の整数、mは1〜3の
整数を表す)で表される臭素化トリフルオロメチルベン
ゼン類の製造方法である。
【0013】一般式(1)
【0014】
【化5】
【0015】で表される化合物は、nが1〜2の整数で
あって、具体的には、トリフルオロメチルベンゼン、
1,4−ビス(トリフルオロメチル)ベンゼン、1,3
−ビス(トリフルオロメチル)ベンゼン、1,2−ビス
(トリフルオロメチル)ベンゼンを挙げることができ
る。本発明に使用するトリフルオロメチルベンゼン類は
どの様な製造法で得られたものであってもよい。
【0016】臭素及び塩素の使用量は目的とする一般式
(2)で表される臭素化トリフルオロメチルベンゼン類
に依存するが、0.5モルのm倍以上である。モノブロ
モ化合物を目的物とする場合を例にとって詳しく述べる
と、トリフルオロメチルベンゼン類1モルに対し0.5
モル以上とするが、0.5〜2モルであり、好ましくは
0.5〜1モル、さらに好ましくは0.5〜0.75モ
ルである。モノブロモ化合物を目的物とする場合、トリ
フルオロメチルベンゼン類1モルに対し0.5モルの臭
素が必要であるので通常は臭素を0.5モル以上使用す
るが、臭素化を完全におこなうことに伴うポリブロモ化
合物の生成の増加を欲しない場合には0.5モル以下の
臭素を使用することもできる。
【0017】ここで、塩素は臭素1モルに対し1モル以
上使用するが、1〜2モル程度使用すれば十分であり、
反応をコントロールすることで1〜1.2モル程度にす
ることができる。塩素が1モルより少ない場合には、臭
素の転化率が低下するので好ましくなく、また必要以上
に使用すると塩素化トリフルオロメチルベンゼン類の生
成を助長し臭素化トリフルオロメチルベンゼン類の収率
を低下させるので好ましくなく、また反応工程での塩素
の処理が困難になるので好ましくない。
【0018】通常塩素については一括で仕込んでも良い
が連続的にもしくは適宜に分割して逐次的に添加するこ
とが好ましい。反応系内の臭素の量を塩素に対して常に
過剰にすることは、塩素化物の副生をおさえることがで
きるので好ましい。したがって、一般には反応の進行と
共に徐々に塩素を添加するのが好ましい。また副生する
塩化水素をパージし反応圧を一定に保とうとする場合、
反応器出口に還流装置を設置し塩素、塩化臭素を反応器
へ還流させることで、未反応の塩素、塩化臭素の損失を
小さくすることができる。塩素の添加に当たっては、気
液接触を促進するための装置、例えば、攪拌機、吹き込
み管、スパージャーなどを適宜使用できる。
【0019】本発明において鉄を含む触媒としては鉄の
ハロゲン化物が使用される。触媒は反応状態でハロゲン
化物となっておればよく、仕込みに際しては金属鉄また
は鉄を含む合金、化合物であってもよいが、通常入手の
容易な塩化第二鉄、臭化第二鉄等を使用するのが好適で
ある。触媒の添加量は、トリフルオロメチルベンゼン類
100モルに対し、鉄として0.1〜100モル、好ま
しくは1〜50モル、さらに好ましくは5〜30モルで
ある。触媒量が0.1モルよりも少ないと反応速度が遅
くなり、100モルよりも多いと反応の進行については
問題はないが、反応速度、収率の点でメリットはなく、
操作が煩雑になるので好ましくない。
【0020】本発明の方法は不活性な溶剤を溶媒として
行ってもよい。その様な溶媒としては塩素化溶剤などが
挙げられ、ジクロロメタン、クロロホルム、四塩化炭
素、1,2−ジクロロエタン、テトラクロロエタン、ペ
ンタクロロエタン、トリクロロエチレン、テトラクロロ
エチレンなどが例示できるがこれらに限られない。
【0021】本発明の反応は原料および目的とする生成
物により異なるが、50〜200℃程度で行い、90〜
150℃が好ましく、100〜130℃がより好まし
い。反応温度が50℃より低いと反応が遅く、200℃
よりも高い温度では選択率が低下するので好ましくな
い。特にモノブロモ化合物を得る場合には150℃以下
で行うことが好ましい。反応器の圧力は1〜100kg
/cm2(0.1〜10MPa)であり、6−50kg
/cm2(0.6〜5MPa)とするのが好ましい。
【0022】本発明の方法は、ステンレス鋼、ハステロ
イ、モネルなどの金属製容器を用いて行うことができ
る。
【0023】本発明の方法はどの様な実施態様であって
もよい。塩素を逐次添加する方法でモノブロモ化物を製
造する場合について例示すると、予め反応器に所定量の
トリフルオロメチルベンゼン類と臭素とハロゲン化鉄と
任意量、例えば反応終了までに必要な量の1/10の塩
素を仕込み、攪拌しながら反応液の温度を所定の温度に
高めた後、反応の進行に伴い残りの塩素ガスを適当な回
数に分けて反応液中に吹き込む。反応で生成した塩化水
素は逐次パージし、反応圧を一定に保つ。こうして反応
を継続し、臭素化トリフルオロメチルベンゼン類の組成
が所定の値になったところで反応を停止する。
【0024】反応後は、撹拌を止めて静定し、触媒(ハ
ロゲン化鉄)を沈降させ、反応液の上澄み液を反応器か
ら取り出す。上澄み液を取り出すことで大部分のハロゲ
ン化鉄を反応器中に残すこともできる。この残留したハ
ロゲン化鉄は繰り返し触媒として使用することができ
る。
【0025】本発明の方法で生成する一般式(2)で表
される臭素化トリフルオロメチルベンゼン類は、出発原
料である一般式(1)で表されるトリフルオロメチルベ
ンゼン類のトリフルオロメチル基は変化せず、ベンゼン
環上の水素原子の1個が臭素原子に置換した臭素化物で
ある。優先的に臭素原子の置換する位置は、一般式
(1)で表されるトリフルオロメチルベンゼン類により
決まっており、例えば、トリフルオロメチルベンゼンで
は、3−ブロモ−トリフルオロメチルベンゼンとなり、
1,3−ビス(トリフルオロメチル)ベンゼンでは3,
5−ビス(トリフルオロメチル)ブロモベンゼンとな
り、1,4−ビス(トリフルオロメチル)ベンゼンでは
2,5−ビス(トリフルオロメチル)ブロモベンゼンと
なり、1,2−ビス(トリフルオロメチル)ベンゼンで
は3,4−ビス(トリフルオロメチル)ブロモベンゼン
が主生成物として得られる。
【0026】反応器から取り出された反応生成物は各種
の方法で精製することができる。反応液中には有機物以
外に臭素、塩素、ハロゲン化鉄が残存している。このう
ちハロゲン化鉄は不溶解分としてデカンテーションある
いは濾過により分離することができ、その他の不要成分
は亜硫酸ソーダ水溶液、苛性ソーダ水溶液で洗浄する
か、もしくはフラッシュ蒸留することで、容易に取り除
かれる。この様にして臭素、塩素、ハロゲン化鉄を除去
した粗臭素化トリフルオロメチルベンゼン類は蒸留によ
って高純度の臭素化トリフルオロメチルベンゼン類とす
ることができる。
【0027】こうして得られた臭素化トリフルオロメチ
ルベンゼン類を主成分とする生成物は、そのままで各種
の反応原料として使用することもできる。例えば、この
臭素化トリフルオロメチルベンゼン類を主成分とする生
成物は、パラジウムなどの金属を活性種とする触媒とし
た一酸化炭素との液相または気相反応で、ビス(トリフ
ルオロメチル)安息香酸、または安息香酸エステル、ビ
ス(トリフルオロメチル)ベンズアミドなどに誘導でき
る。
【0028】
【実施例】以下に本発明を実施例をもって詳細に説明す
るが、本発明はこれらの実施態様に限られない。実施例
中の反応圧はゲージ圧で表し、「%」は別途注のない限
り「面積%」を表す。
【0029】[実施例1]攪拌機、還流塔、温度計保護
管を備えた1Lステンレス製オートクレーブ反応器に
1,3−ビス(トリフルオロメチル)ベンゼン770
g、臭素288g、塩素15g、無水塩化第二鉄58g
を仕込み、オイルバスにて加熱し内温が110℃になる
まで昇温した。塩素は1時間おきに15gずつ9回に分
けて導入した。反応系内で発生する塩化水素は逐次パー
ジし、反応圧を6−7kg/cm2に保った。反応温度
を110−115℃に保ったまま、9.5時間反応させ
たところで反応を終了した。
【0030】反応終了後は反応器を冷却し静定した後、
内容物を取りだし亜硫酸ソーダ水溶液次いで苛性ソーダ
水溶液で洗浄し、997gの有機物を回収した。回収し
た有機物をガスクロマトグラフィーにより分析したとこ
ろ、3,5−ビス(トリフルオロメチル)ブロモベンゼ
ン70.5%、3,5−ビス(トリフルオロメチル)
1,2−ブロモベンゼン1.2%、未反応1,3−ビス
(トリフルオロメチル)ベンゼン19.5%であった。
【0031】[実施例2]実施例1で反応器内の内容物
を取りだした後、塩化第二鉄及び若干の反応生成物が残
ったままの反応器に、再び1,3−ビス(トリフルオロ
メチル)ベンゼン770gを仕込及び臭素288g、塩
素15gを仕込み、オイルバスにて加熱し内温が110
℃になるまで昇温した。塩素は1時間おきに15gずつ
9回に分けて導入した。反応系内で発生する塩化水素は
逐次パージし、反応圧を6−7kg/cm2に保った。
反応温度を110−115℃に保ったまま、9.5時間
反応させたところで反応の終点とした。
【0032】反応終了後は反応器を冷却し静定した後、
内容物を取りだし亜硫酸ソーダ水溶液次いで苛性ソーダ
水溶液で洗浄し、重量972gの有機物を回収した。回
収した有機物をガスクロマトグラフィーにより分析した
ところ、3,5−ビス(トリフルオロメチル)ブロモベ
ンゼン71.9%、3,5−ビス(トリフルオロメチ
ル)1,2−ブロモベンゼン1.2%、未反応1,3−
ビス(トリフルオロメチル)ベンゼン18.2%であっ
た。
【0033】[実施例3]上記操作と同様の操作で、触
媒の塩化第二鉄を換えずに再度反応を行い、取りだした
内容物を亜硫酸ソーダ水溶液次いで苛性ソーダ水溶液で
洗浄して得られた978gの反応生成物をガスクロマト
グラフィーにより分析したところ、3,5−ビス(トリ
フルオロメチル)ブロモベンゼン69.1%、3,5−
ビス(トリフルオロメチル)1,2−ブロモベンゼン
1.1%、未反応1,3−ビス(トリフルオロメチル)
ベンゼン20.9%であった。
【0034】反応器の腐食については多少反応器内にく
もりが認められたが、臭素の腐食性から予想されるもの
からは著しく軽減されたものであり、継続的に反応器と
して使用する許容範囲内であった。
【0035】実施例1から3において回収した反応生成
物は亜硫酸ソーダ水溶液、苛性ソーダ水溶液で洗浄後、
蒸留精製して、純度99%の3,5−ビス(トリフルオ
ロメチル)ブロモベンゼン663gが得られた。
【0036】最後に、反応器下部に残った触媒の塩化第
二鉄及び少量の反応生成物はアセトンに可溶で容易に反
応器外に取り出せた。
【0037】[実施例4]攪拌機、還流塔、温度計保護
管を備えた0.5Lステンレス製オートクレーブ反応器
にトリフルオロメチルベンゼン146g、臭素81g、
塩素36g、無水塩化第二鉄32gを仕込み、オイルバ
スにて加熱し内温が110℃になるまで昇温した。反応
圧を17−19.5kg/cm2、反応温度を110℃
に保ったまま、7.0h反応させたところで反応を終了
した。
【0038】反応終了後は反応器を冷却し静定した後、
内容物を取りだし亜硫酸ソーダ水溶液次いで苛性ソーダ
水溶液で洗浄し、重量197gの有機物を回収した。回
収した有機物をガスクロマトグラフィーにより分析した
ところ、3−ブロモ−トリフルオロメチルベンゼン6
2.0%、未反応のトリフルオロメチルベンゼン24.
0%であった。
【0039】
【発明の効果】本発明の方法は、鉄を含む触媒が臭素化
反応において高い活性を有するため高い反応率と高い選
択率でトリフルオロメチルベンゼン類を臭素化トリフル
オロメチルベンゼン類に転換でき、また生成物中への溶
解度が小さく生成物からの溶解金属の除去が事実上必要
とされないためプロセスを簡略化でき、さらに触媒を繰
り返し使える等の特徴を有するので、工業的製造に適す
るという効果を奏する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 成塚 智 埼玉県川越市今福中台2805番地 セント ラル硝子株式会社化学研究所内 (72)発明者 久米 孝司 山口県宇部市大字沖宇部5253番地 セン トラル硝子株式会社化学研究所内 (56)参考文献 特開 昭50−76029(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C07C 17/12 C07C 25/13 C07B 61/00 300

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式(1) 【化1】 (式中、nは1〜2の整数を表す)で表されるトリフル
    オロメチルベンゼン類を鉄を含む触媒の存在下液相にお
    いて臭素と塩素を共存させて臭素化することからなる一
    般式(2)、 【化2】 (式中、nは1〜2の整数、mは1〜3の整数を表す)
    で表される臭素化トリフルオロメチルベンゼン類の製造
    方法であって、臭素に対する塩素のモル数(Cl 2 /B
    2 )が1〜2であり、かつ、加圧条件下で反応を行う
    ことを特徴とする、臭素化トリフルオロメチルベンゼン
    類の製造方法
  2. 【請求項2】臭素(Br 2 )/(トリフルオロメチル)
    ベンゼンのモル比が0.5〜2であることを特徴とす
    る、請求項1に記載の、臭素化トリフルオロメチルベン
    ゼン類の製造方法
  3. 【請求項3】6〜100kg/cm 2 (0.6〜10 MP
    a )の加圧条件下で反応を行うことを特徴とする、請求
    項1または請求項2に記載の、臭素化トリフルオロメチ
    ルベンゼン類の製造方法。
  4. 【請求項4】鉄を含む触媒が塩化第二鉄であることを特
    徴とする、請求項1乃至請求項3の何れかに記載の、臭
    素化トリフルオロメチルベンゼン類の製造方法。
  5. 【請求項5】1,3−ビス(トリフルオロメチル)ベン
    ゼンを塩化第二鉄の存在下液相において臭素と塩素を共
    存させ臭素化させることからなる3,5−ビス(トリフ
    ルオロメチル)ブロモベンゼンの製造方法であって、臭
    素/1,3−ビス(トリフルオロメチル)ベンゼンのモ
    ル比0.5〜2、塩素/臭素のモル比が1〜2であり、
    6〜100kg/cm 2 (0.6〜10 MPa )の加圧条件
    下で反応を行い、反応温度が50〜200℃である3,
    5−ビス(トリフルオロメチル)ブロモベンゼンの製造
    方法。
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