JP3513000B2 - 電動縦型ブラインド - Google Patents

電動縦型ブラインド

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JP3513000B2
JP3513000B2 JP00663198A JP663198A JP3513000B2 JP 3513000 B2 JP3513000 B2 JP 3513000B2 JP 00663198 A JP00663198 A JP 00663198A JP 663198 A JP663198 A JP 663198A JP 3513000 B2 JP3513000 B2 JP 3513000B2
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收 山本
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Nichibei Co Ltd
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Sharp Corp
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数のルーバを開
閉する電動縦型ブラインドに関し、特に、複数のルーバ
の角度調節を電動機の回転によって制御する電動縦型ブ
ラインドに関する。
【0002】
【従来の技術】現在、ホテルのロビー等、高級感が要求
される空間に設置される開閉装置として、縦型ブライン
ドが広く知られている。この縦型ブラインドは、開閉範
囲が広いものが多く、そのためルーバ群の重量が大きく
なるためルーバ群の開閉および回転に大きな駆動力が要
求されることから、市販されている縦型ブラインドの多
くは電動機を利用したものである。
【0003】縦型ブラインドの一例として、実開昭63
−101691号公報または特開平5−33568号公
報に開示されたものがある。特に、特開平5−3356
8号公報に開示されている縦型ブラインドは、ヘッドレ
ールに複数のキャリアを転動自在に支持させ、各キャリ
アにフック部材を介して各ルーバを吊下するとともに、
ヘッドレールの長手方向に沿ってねじ軸とルーバの角度
調整用の操作軸とを並設する。そして、ねじ軸を各キャ
リアに遊挿して、最先位置にあるマスタキャリアに形成
された雌ねじ部に蝶合し、ねじ軸の回転によりマスタキ
ャリアを進退させてルーバを横方向に開閉するようにす
る。一方、各キャリアにフック部材を垂直軸線まわりに
所定の角度範囲内で正逆転自在に軸支するとともに、操
作軸にかん挿されるウォームをフック部材と同軸上に設
け、操作軸の回転によりウォームとウォームホイールと
を介してフック部材を正逆転させ、ルーバの開き角度を
調整している。
【0004】また、各ルーバがそれぞれ異なる開き角度
にある場合に、全ルーバの開き角度を揃えることができ
るように、フック部材が上記所定の角度範囲の端の回転
位置まで回転し、フック部材の回転が規制された後ウォ
ームホイールが空転されるように構成されている。すな
わち、ウォームホイールの軸孔に挿入される軸部をフッ
ク部材に突設し、軸部の径を軸孔の径よりわずかに大き
くして、軸部をウォームホイールに弾性的に摩擦係合さ
せたり、またはウォームホイールの内周面に筒状スプリ
ングを圧接して空転できるように構成されている。
【0005】また、ブラインドを横方向に開閉させたと
きに、開方向および閉方向の端部で停止させて端部を超
えて開閉しないようにするために、たとえばマスタキャ
リアの上部にマグネットまたは強磁性体よりなる近接ス
イッチ作動部材を設ける。そして、ヘッドレール内の全
開および全閉位置におけるマスタキャリアの位置に対応
する箇所に、近接スイッチ作動部材によって作動される
近接スイッチを設け、全開位置に設けられた近接スイッ
チによって開方向の端部を検出して電動機の回転を停止
させ、また全閉位置に設けられた近接スイッチによって
閉方向の端部を検出し電動機の回転を停止させている。
【0006】また、開操作されたときにルーバを開閉方
向と垂直、すなわち両端部の中央の角度とするために、
およびルーバを回転させたときに前記ルーバの開き角度
を揃える場合であっても不必要に空転動作を行なわない
ようにするために、たとえば角度位置検出ねじ軸を回転
用電動機の出力軸に接合する。そして、角度位置検出ね
じ軸を回転リミットスイッチ作動部材に形成した雌ねじ
部に蝶合し、回転リミットスイッチ作動部材が角度位置
検出ねじ軸の中央近傍となる位置に、回転リミットスイ
ッチ作動部材により作動されるマイクロスイッチを設け
る。この角度位置検出ねじ軸の回転により回転リミット
スイッチ作動部材が進退し、角度位置検出ねじ軸の端部
角度位置に相当する位置近傍に回転リミットスイッチ作
動部材により作動されるマイクロスイッチを設ける。さ
らに、反対側の端部に相当する角度位置検出ねじ軸の位
置近傍にも回転リミットスイッチ作動部材により作動さ
れるマイクロスイッチを設け、端部に相当する位置に設
けられたマイクロスイッチの検出により端部方向への電
動機の回転を停止させる。また、ブラインドが開操作さ
れたときに、まず一方の端部へルーバを回転させてルー
バの開き角度を揃えた後、他方の端部方向へルーバを回
転させて中央相当位置に設けられたマイクロスイッチの
検出により電動機の回転を停止させることによりルーバ
を中央角度の位置にする。そして、開方向の端部相当位
置に設けられたマイクロスイッチの検出により、開方向
への電動機の回転を停止させている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、ルーバの回転
時の端部、中央、および逆端部に相当する位置のマイク
ロスイッチの設置位置は、ルーバの締まり具合を調整す
るために、通常中央に相当する位置のマイクロスイッチ
は角度位置検出ねじ軸の中央近傍に固定され、両端部の
マイクロスイッチの位置は、たとえば角度位置検出ねじ
軸の場合と同様に、マイクロスイッチ取付部材に雌ねじ
部を設け、この雌ねじ部に蝶合したねじ軸を手動によっ
て回すことにより、中央位置からの距離を調整してい
る。すなわち、端部角度位置を設定する際に、ルーバの
締まり具合を考慮して手動により調整する必要があり、
正しく調整できているか否かは実際にブラインドを動作
させて目視により確認する必要があるという問題点があ
った。また、複数のブラインドを連動させて動作させる
ような高価なブラインドになると、複数のブラインド間
で調整位置がばらつく可能性があり、連動して動作させ
たときにルーバ角度がブラインドによってばらつくとい
う問題点があった。
【0008】また、上述したように角度位置検出用のマ
イクロスイッチが端部、中央、および逆端部の3点しか
なく、しかもマイクロスイッチの作動位置は電動機の回
転方向により異なるという特性がある。したがって、中
央の角度位置については、いずれかの端部からの回転方
向時の作動位置とする必要があり、ルーバを任意の角度
位置に設定する操作においては、中央の角度位置に設け
られたマイクロスイッチを作動させるために一旦非作動
位置まで戻す必要があり、これら3つのマイクロスイッ
チのみではその中間の角度位置における角度設定ができ
ないという問題点があった。
【0009】また、ルーバの空転機構には通常回転方向
の遊びがあり、正確にルーバの角度設定を行なう場合に
は、それまでの回転方向と逆方向に回転するときにその
遊びを考慮する必要がある。同様に、端部での空転領域
において電動機は回転するがルーバは回転しないことか
ら、端部での空転領域の途中において電動機を停止させ
た場合には、次のルーバの回転操作時には、ルーバがす
ぐに回転しないので、操作者に不安を与えるという問題
点があった。
【0010】また、全ルーバの開き角度のばらつきをな
くすための回転動作を、ルーバの開動作の一連の動作の
中で行なっている。ルーバの開操作においては全ルーバ
の開き角度のばらつきをなくした後、ルーバを回転させ
て中央の角度位置にする必要があるため、ルーバの中央
の角度位置に設けられたマイクロスイッチの作動位置を
確認するための回転方向と逆方向にルーバを回転させて
端部での空転を行なうことにより、ルーバの開き角度を
揃えている。また、端部における空転量は、一方の端部
から逆端部の角度に相当する全回転範囲量としている。
すなわち、開操作時におけるルーバの角度位置が、空転
させる端部と逆の端部にある場合は、ルーバを全回転範
囲量の2倍回転させる必要がある。ルーバは端部から逆
端部までの全回転範囲内にあることから、少なくとも全
回転範囲量だけルーバを回転させれば、端部でのルーバ
の空転により全ルーバは端部での開き角度に設定され
る。たとえルーバが逆の端部にあったとしても、全回転
範囲量だけルーバを回転することにより、全ルーバの角
度は揃うことになるので、上述したルーバの開操作にお
いては不必要な回転を行なうことになり、結果的には開
動作の処理を送らせることになるという問題点があっ
た。
【0011】また、空転により開き角度がばらついてい
ないルーバについても、端部で空転させている。これ
は、開き角度を揃えるのに最低必要な全回転範囲量だけ
回転動作を行なったとしても、対象ルーバの数が減るだ
けで同様に端部での空転が発生する。たとえば、空転が
なくルーバの開き角度が中央の角度位置にある場合、全
回転範囲量だけルーバを回転させれば半回転範囲量の回
転で端部となり、残りの半回転範囲量の回転においては
ルーバが空転していることになる。したがって、不必要
な空転が行なわれ、キャリアの空転機構の寿命を縮める
ことになる。したがって、キャリアの空転機構に長寿命
のものを用いる必要があり、結果的にはブラインドが高
価になるという問題点があった。
【0012】また、電動横型ブラインドに採用されてい
る下限での自動角度合わせ動作、すなわち横型下降動作
においてスラットが下限位置となった場合、下降動作を
停止した後スラットの閉動作を行ない全閉角度にすると
いう機能が、縦型ブラインドにはない。そのため、電動
縦型ブラインドが開状態にありブラインド全体を閉じる
場合には、閉操作を行なった後ルーバが全閉位置になる
のを待ち、その後に希望する回転方向の端部までルーバ
を回転させる必要がある。したがって、操作者は複数の
操作を行なう必要があり、ルーバの回転操作を行なうた
めにルーバの閉動作が完了するまで待たなければいけな
いという操作性の悪さという問題点があった。
【0013】また、ルーバの締まり具合を緊迫状態とす
るために、端部においてルーバを空転させている。通
常、回転操作は回転キーが押されている間行なわれ、回
転キーが離されればルーバの回転が停止する。したがっ
て、ルーバが端部において空転状態となっている場合、
操作者はいつ回転キーを押せばよいかわからないという
操作性の悪さという問題点があった。
【0014】本発明は、上記問題点を解決するためにな
されたものであり、請求項1および2に記載の発明の目
的は、ルーバの回転の端部位置の調整が不要な電動縦型
ブラインドを提供することである。
【0015】請求項3に記載の発明の目的は、ルーバの
逆回転動作が行なわれた場合でも、ルーバの角度設定を
正しく行なえる電動縦型ブラインドを提供することであ
る。
【0016】請求項4に記載の発明の目的は、ルーバの
締まり具合を改善することが可能な電動縦型ブラインド
を提供することである。
【0017】請求項5および6に記載の発明の目的は、
端部におけるルーバの空転を少なくでき、部品の寿命を
長くすることが可能な電動縦型ブラインドを提供するこ
とである。
【0018】請求項7〜9に記載の発明の目的は、操作
性に優れた電動縦型ブラインドを提供することである。
【0019】請求項10および11に記載の発明の目的
は、閉操作のみでルーバの閉動作および回転動作が行な
える電動縦型ブラインドを提供することである。
【0020】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の電動縦
型ブラインドは、吊下され、端部で空転する複数のルー
バと、複数のルーバを回転するための電動機と、電動機
を回転させるための駆動手段と、複数のルーバの回転を
指示するための指示手段と、電動機が所定角度回転する
ごとに検出信号を出力するための角度検出手段と、指示
手段から回転の指示があるときに、駆動手段に電動機を
ルーバの角度が回転端部となるように、複数のルーバが
空転するまで回転させて端部角度位置とし、端部角度位
置および角度検出手段によって出力された検出信号に基
づいてルーバの角度位置を制御するための制御手段とを
含む。
【0021】制御手段は、指示手段から回転の指示があ
るときに、駆動手段に電動機をルーバの角度が回転端部
となるように、複数のルーバが空転するまで回転させて
端部角度位置とし、端部角度位置および角度検出手段に
よって出力された検出信号に基づいてルーバの角度位置
を制御するので、端部位置の調整が不要となり、操作性
に優れた電動縦型ブラインドを提供することが可能とな
る。
【0022】請求項2に記載の電動縦型ブラインドは、
請求項1記載の電動縦型ブラインドであって、制御手段
は指示手段から回転の指示があるときに、駆動手段に電
動機を回転させ、角度検出手段によって出力された検出
信号を計数して予め定められた全回転範囲値となったと
きに端部角度位置とし、端部角度位置および角度検出手
段によって出力された検出信号に基づいてルーバの角度
位置を制御する。
【0023】制御手段は、駆動手段に全回転範囲値だけ
電動機を回転させて端部角度位置とするので、すべての
ルーバの開き角度が一致し、正確な角度設定操作が行な
えるようになる。
【0024】請求項3に記載の電動縦型ブラインドは、
請求項1または2記載の電動縦型ブラインドであって、
制御手段は駆動手段に電動機を逆転させるとき、角度検
出手段によって出力された検出信号を所定回計数しな
い。
【0025】制御手段は、電動機を逆転させるときに、
検出信号を所定回計数しないので、ルーバの空転機構に
おける遊びを除去することができ、ルーバの角度位置を
正しく設定することが可能となる。
【0026】請求項4に記載の電動縦型ブラインドは、
請求項1〜3のいずれかに記載の電動縦型ブラインドで
あって、電動縦型ブラインドはさらに端部角度位置にお
いて角度検出手段によって出力された検出信号の計数の
追加を設定するための端部追加設定手段を含み、制御手
段はルーバの角度位置が端部角度位置となったときに、
さらに端部追加設定手段に設定された回数だけ角度検出
手段によって出力された検出信号を計数した後、駆動手
段に電動機の回転を停止させる。
【0027】制御手段は、ルーバの角度位置が端部角度
位置となったときに、さらに端部追加設定手段に設定さ
れた回数だけ検出信号を計数した後電動機の回転を停止
させるので、ルーバの締まり具合を改善することが可能
になる。
【0028】請求項5に記載の電動縦型ブラインドは、
請求項1または2記載の電動縦型ブラインドであって、
制御手段はルーバ揃え動作時に、ルーバの角度位置から
遠端部を判定し、駆動手段に電動機を遠端部方向に回転
させ、角度検出手段によって出力された検出信号を計数
して予め定められた全回転範囲値となったときに駆動手
段に電動機を停止させる。
【0029】制御手段は、遠端部方向に全回転範囲値だ
け電動機を回転させるので、端部におけるルーバの空転
を少なくすることができ、部品の寿命を長くすることが
可能となる。
【0030】請求項6に記載の電動縦型ブラインドは、
請求項1または2記載の電動縦型ブラインドであって、
制御手段はルーバ揃え動作時に、ルーバの角度位置から
近端部を判定し、駆動手段に電動機を近端部方向に回転
させ、ルーバの角度位置が近端部位置となったときに駆
動手段に電動機を停止させ、駆動手段に電動機を遠端部
方向に回転させ、角度検出手段によって出力された検出
信号を計数して予め定められた全回転範囲値となったと
きに駆動手段に電動機を停止させる。
【0031】制御手段は、電動機を近端部方向に回転さ
せ、ルーバの角度位置が近端部位置となった後に電動機
を遠端部方向に回転させ、電動機が全回転範囲値だけ回
転したときに電動機を停止させるので、端部におけるル
ーバの空転がさらに減少し、部品の寿命をさらに長くす
ることが可能となる。
【0032】請求項7に記載の電動縦型ブラインドは、
請求項1または2記載の電動縦型ブラインドであって、
制御手段は指示手段から複数のルーバの回転停止の指示
を受けたときに、ルーバの角度位置がルーバの回転方向
の端部角度位置から所定の範囲内にある場合、ルーバの
角度位置がルーバの回転方向の端部角度位置になった後
に駆動手段に電動機の回転を停止させる。
【0033】制御手段は、ルーバの回転停止の指示を受
けたときにルーバの角度位置が端部角度位置から所定の
範囲内にある場合、当該端部までルーバを回転させるの
で、操作者は端部における空転時間を気にせずに停止操
作が行なえるようになり、操作性に優れた電動縦型ブラ
インドを提供することが可能となる。
【0034】請求項8に記載の電動縦型ブラインドは、
請求項3記載の電動縦型ブラインドであって、制御手段
は指示手段から複数のルーバの回転停止の指示を受けた
ときに、角度検出手段によって出力された検出信号が所
定回計数しない処理中である場合は、当該処理終了後駆
動手段に電動機の回転を停止させる。
【0035】制御手段は、複数のルーバの回転停止の指
示を受けたときに、検出信号を所定回計数しない処理中
である場合は、当該処理終了後に電動回転を停止させる
ので、ルーバが遊び領域内で停止することがなくなり、
次回の操作が即座に行なえるようになる。
【0036】請求項9に記載の電動縦型ブラインドは、
請求項1または2記載の電動縦型ブラインドであって、
電動縦型ブラインドはさらに複数のルーバの角度位置を
設定するための角度位置設定手段を含み、制御手段は角
度位置設定手段に設定された設定値とルーバの角度位置
との差からルーバの回転方向を判別し、駆動手段に判別
された回転方向に電動機を回転させてルーバの角度位置
が設定値となったときに駆動手段に電動機を停止させ
る。
【0037】制御手段は、角度位置設定手段に設定され
た設定値とルーバの角度位置とが一致するように電動機
を駆動するので、ルーバを任意の角度位置に設定するこ
とが可能となる。
【0038】請求項10に記載の電動縦型ブラインド
は、吊下され、端部で空転する複数のルーバと、複数の
ルーバを回転するための第1の電動機と、回転によって
複数のルーバを開閉するための第2の電動機と、第1の
電動機および第2の電動機を回転させるための駆動手段
と、複数のルーバの開閉を指示するための指示手段と、
複数のルーバが全閉位置にあることを検出するための全
閉位置検出手段と、第1の電動機が所定角度回転するご
とに検出信号を出力するための角度検出手段と、複数の
ルーバが全閉位置にあるときのルーバの角度位置を設定
するための角度位置設定手段と、指示手段から閉動作の
指示があるときに、駆動手段に第2の電動機を複数のル
ーバの閉方向へ回転させ、全閉位置検出手段によって全
閉位置が検出されたときに駆動手段に第2の電動機の回
転を停止させた後、駆動手段に第1の電動機をルーバの
角度が回転端部となるように、複数のルーバが空転する
まで回転させて端部角度位置とし、角度検出手段から出
力された検出信号に基づいて求められたルーバの角度位
置および角度位置設定手段によって設定された角度位置
が一致するよう制御するための制御手段とを含む。
【0039】制御手段は、全閉位置まで複数のルーバを
移動した後、ルーバの角度位置と角度位置設定手段によ
って設定された角度位置とが一致するように制御を行な
うので、閉操作のみでルーバの閉動作および回転動作を
行なうことが可能となる。
【0040】請求項11に記載の電動縦型ブラインド
は、請求項10記載の電動縦型ブラインドであって、角
度位置設定手段によって設定される角度位置は、ルーバ
の端部角度位置である。
【0041】角度位置設定手段によって設定される角度
位置は、ルーバの端部角度位置であるので、閉操作のみ
でルーバの閉動作およびルーバの端部位置までの回転が
可能となる。
【0042】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の実施の形態にお
ける電動縦型ブラインドの概略構成を示す図である。電
動縦型ブラインドは、ヘッドレール1、ヘッドレール1
に沿って走行する複数のキャリア2、ルーバ3、ルーバ
3を吊下するフック部材4、キャリア3の先頭に配置さ
れるマスタキャリア5、開閉用ねじ軸6、開閉用電動機
7、回転用操作軸8、回転用電動機9、回転用電動機9
の回転を検出するための回転検出部10、電動縦型ブラ
インドの制御を行なうための制御ユニット11、開閉用
電動機7の回転を開閉用ねじ軸に伝達する開閉用伝達機
構13、回転用電動機9の回転を回転用操作軸8に伝達
するための回転用伝達機構15、マスタキャリア5が全
閉位置にあるときに作動する全閉リミットスイッチ1
6、およびマスタキャリア5が全開位置にあるときに作
動する全開リミットスイッチ17を含む。
【0043】ルーバ3を吊下しているフック部材4は、
ルーバ3の回転角度が端部角度位置を超えたときに空転
するようにキャリア2に連結されている。各キャリア2
は、不図示のスペーサに連結されており、開閉用電動機
7によって開閉用ねじ軸6を回転することにより、マス
タキャリア5およびキャリア2がヘッドレール1に沿っ
て移動し、ブラインドの開閉が行なわれる。また、回転
用電動機9により回転用操作軸8を回転することによ
り、回転用操作軸8にかん挿されたキャリア2内の不図
示のウォームとウォームホイールとを介してフック部材
4が正転または逆転されて、ルーバ3が右回転方向(ル
ーバ3を上から見て時計回り)または左回転方向(ルー
バ3を上から見て反時計回り)に回転される。
【0044】マスタキャリア5の上部には、マグネット
からなる不図示の近接スイッチ作動部材が設けられ、ヘ
ッドレール1内のブラインドの全開および全閉時のマス
タキャリア5の位置に対応する位置に、それぞれ近接ス
イッチ作動部材によって作動される近接スイッチからな
る全閉リミットスイッチ16および全開リミットスイッ
チ17が設けられる。近接スイッチの内部素子には、リ
ードスイッチが使用されており、近接スイッチ作動部材
が近接したときにはリードスイッチの接点がオフとな
り、近接スイッチ作動部材が離れたときにはリードスイ
ッチの接点がオンとなる。
【0045】図2は、本発明の実施の形態における電動
縦型ブラインドの主要電気部品の概略構成を示すブロッ
ク図である。電動縦型ブラインドは、100Vの交流電
源が入力される電源入力部21、電源トランス22、電
源トランス22から出力される交流電圧を所定の直流電
圧に変換するための安定化電源部23、電動縦型ブライ
ンドの制御を行なうためのMPU(Micro Processing U
nit )24、開閉用電動機7と回転用電動機9とを駆動
するための電動機駆動部25、ルーバ3の開閉動作と回
転動作とを指令するための指令部26、ルーバ3の角度
位置を設定するための指令部27、ルーバ3の回転の端
部における回転の追加を設定するための端部追加回転数
スイッチ28、およびルーバ3の閉動作後におけるルー
バ3の角度位置を設定するための全閉時動作切替スイッ
チ29を含む。
【0046】なお、図1に示す制御ユニット11には、
電源トランス22、安定化電源部23、MPU24、電
動機駆動部25、端部追加回転数スイッチ28、および
全閉時動作切替スイッチ29が含まれる。
【0047】電源入力部21に入力された100Vの交
流電源は、電源トランス22によって降圧され、安定化
電源部23に供給される。安定化電源部23は、MPU
24等に供給するための直流電源を生成して出力する。
また、電源入力部21に入力された100Vの交流電圧
は、電動機駆動部25にも供給される。電動機駆動部2
5は、開閉用電動機7および回転用電動機9への交流電
圧の供給および停止を制御する。電動機駆動部25は、
MPU24から出力される制御信号に基づいて、交流電
圧の出力の制御を行ない、開閉用電動機7および回転用
電動機9の正転、逆転および停止の制御を行なう。
【0048】指令部26は、ルーバ3の開閉動作および
回転動作を指令するためのスイッチ群であり、開スイッ
チ261、停止スイッチ262、閉スイッチ263、右
スイッチ264および左スイッチ265を含む。開スイ
ッチ261が押下された場合、MPU24はルーバ3が
開方向に移動するように開閉用電動機7を回転する。ま
た、閉スイッチ263が押下された場合、MPU24は
ルーバ3が閉方向に移動するように開閉用電動機7を回
転する。また、停止スイッチ262が押下された場合、
MPU24はルーバ3の開方向または閉方向への移動を
停止するために、開閉用電動機7の回転を停止する。
【0049】右スイッチ264が押下された場合、回転
用電動機9を回転させてルーバ3を右方向(時計回り)
に回転させる。また、左スイッチ265が押下された場
合、MPU24は回転用電動機9を回転させて、ルーバ
3を左方向(反時計回り)に回転させる。これら右スイ
ッチ264および左スイッチ265の操作者による押下
が解除されると、MPU24は回転用電動機9の回転を
停止してルーバ3の回転を停止する。
【0050】指令部27は、ルーバ3の回転角度を設定
するためのスイッチであり、角度設定スイッチ2701
〜2715を含む。ルーバ3の回転角度は、ルーバ3の
右回転方向の端部である全右位置を“1”とし、ルーバ
3がヘッドレール1に対して直角となる角度(中央)を
“8”とし、左回転方向の端部である全左位置を“1
5”としている。すなわち、全右位置から全左位置を1
5に分割し、この各管理角度が角度設定スイッチ270
1〜2715に相当する。たとえば、角度設定スイッチ
2704が押下された場合、管理角度が“4”となるよ
うに、使令時における管理角度から回転用電動機9を正
転または反転し、ルーバ3の管理角度が“4”となるよ
うに制御を行なう。
【0051】端部追加回転数スイッチ28は、2ビット
のスイッチであり、“0”〜“3”のデータを設定する
ことが可能である。端部追加回転数スイッチ28に設定
された値により、端部である全右位置(管理角度が
“1”)および全左位置(管理角度が“15”)におけ
る管理角度幅を大きくすることにより、全右位置または
全左位置を超えて回転範囲幅を大きくすることが可能と
なる。
【0052】全閉時動作切替スイッチ29は、ルーバ3
の閉動作により全閉位置となった後のルーバ3の回転角
度を設定するための切替スイッチであり、“メモリ”、
“全左”、“中央”および“全右”の設定が可能であ
る。全閉時動作切替スイッチ29が“メモリ”に設定さ
れている場合、開動作を開始する前のルーバ3の角度位
置を記憶しておき、ルーバ3が全閉位置となったときに
ルーバ3の角度位置を開動作開始前の角度位置に設定す
る。全閉時動作切替スイッチ29が“全左”に切替えら
れている場合、ルーバ3の閉動作後にルーバ3の角度位
置を全左位置に設定する。全閉時動作切替スイッチ29
が“中央”に切り替えられている場合、ルーバ3の閉動
作後にルーバ3の角度位置を中央角度に設定する。ま
た、全閉時動作切替スイッチ29が“全右”に切り替え
られている場合、ルーバ3の閉動作後にルーバ3の角度
位置を全右位置に設定する。なお、ルーバ3の開閉動作
は、通常ルーバ3の角度位置が中央角度に設定されて行
なわれるので、全閉時動作切替スイッチ29が“中央”
に切替えられている場合は、ルーバ3の閉動作後にルー
バ3の回転を行なわずにそのまま停止する。
【0053】また、回転検出部10は、スリット101
Aと非スリット101Bとが交互に全周に設けられた円
盤101およびフォトインタラプタ102により構成さ
れる。この円盤101を挟むようにして透過型のフォト
インタラプタ102が設けられている。フォトインタラ
プタ102に含まれる発光素子からの光が、スリット1
01Aおよび非スリット101Bにより通過および遮断
され、発光素子に対向して設けられた受光素子が光パル
スを電気パルスに変換して出力する。回転用電動機9が
回転すると、それに比例したパルス(以下、エンコーダ
信号と呼ぶ)が回転検出部10から出力され、MPU2
4に入力される。MPU24は、このエンコーダ信号を
検出し、ルーバ3の角度位置を検出する。
【0054】なお、角度位置データの起点は、ルーバ3
の回転の端部である“全右”とし、この“全右”の角度
位置データを“0”としている。そして、“全右”から
他方の端部である“全左”まで回転用電動機9を回転さ
せたときのエンコーダ信号の計数値“42”を“全左”
の角度位置データとしている。なお、上述した管理角度
データと角度位置データとの関係は、次式のように定義
される。
【0055】 角度位置データ=(管理角度−1)×3…(1) すなわち、“全右”の角度位置データ“0”に対応する
管理角度は“1”であり、角度位置データが“3”増え
るごとに管理角度がインクリメントされる。したがっ
て、角度位置データが“中央”である“21”となった
ときに管理角度は“8”となり、角度位置データが“全
左”である“42”となったときに管理角度が“15”
となる。
【0056】また、ルーバ3を吊下しているフック部材
4とフック部材4を回転させるウォームホイールとが空
転可能であるので、ルーバ回転時の端部である“全右”
または“全左”の角度位置を任意に確定することが可能
である。本実施の形態においては、ルーバ3の角度位置
が角度位置データと一致するまでは、ルーバ3の角度位
置が未確定(未確定モード)としている。すなわち、フ
ック部材4にルーバ3を取付けてブラインドを組立てた
時点では、各ルーバ3の開き角度がまちまちであるの
で、角度位置データを未確定としている。そして、ルー
バ3の開き角度のばらつきは“全右”角度から“全左”
角度の間であるので、“全右”角度から“全左”角度ま
での回転量(全回転範囲量)に相当する回転を行なえ
ば、回転方向の端部とは逆の端部角度であったルーバ3
は回転方向の端部角度となり、その他のルーバ3は回転
方向の端部となった後その端部で空転してその端部角度
となるので、すべてのルーバ3が回転方向の端部角度と
なりルーバ3の開き角度が揃うことになる。すなわち、
未確定モード時にルーバの回転操作があれば、その回転
操作が左回転操作の場合は角度位置データを“0”に
し、右回転動作の場合は角度位置データを“42”とす
る。そして左回転操作の場合はエンコーダ信号が変化す
るごとに角度位置データをインクリメントして“42”
となったとき、また右回転操作の場合はエンコーダ信号
が変化するごとに角度位置データをデクリメントして角
度位置データが“0”となったときに角度位置データが
確定したこととしている。
【0057】また、フック部材4とウォームホイールと
の間には、空転機構の関係上遊びがあり、それまでのル
ーバの回転方向と逆方向に回転させる場合、ルーバ3が
遊びの範囲内で回転しないため、その遊びを除去するた
めに逆転遊びカウンタを設けている。MPU24は、ル
ーバ3を右回転した後に左回転する場合、エンコーダ信
号の変化ごとに逆転遊びカウンタの値をインクリメント
し、ルーバ3を左回転させた後右回転させる場合、エン
コーダ信号が変化するごとに逆転遊びカウンタの値をデ
クリメントする。本実施の形態においては、遊び量を
“2”とし、ルーバ3を左回転する場合は、逆転遊びカ
ウンタの値が“2”となるまで、ルーバ3を右回転させ
る場合は逆転遊びカウンタの値が“0”になるまで角度
位置データの値を変化させない。この処理により、端部
以外の角度位置においてルーバ3が逆転した場合でも、
角度位置データとルーバ3の開き角度とが一致すること
になる。
【0058】また、端部方向へのルーバ3の回転時に端
部における管理角度幅を大きくするために、端部追加カ
ウンタを設けている。MPU24は、ルーバ3を左回転
させる場合、管理角度が“14”と“15”の間である
角度位置データ“41”において、端部追加カウンタの
値をインクリメントし、角度位置データの値をそのまま
とする。そして、端部追加カウンタの値が端部追加回転
数スイッチ28に設定された値となるまでエンコーダ信
号の変化を計数し、端部追加カウンタの値と端部追加回
転数スイッチ28に設定された値とが一致した後角度位
置データの値のインクリメントを再開する。また、MP
U24は、ルーバ3を右回転させる場合、管理角度が
“1”と“2”の間である角度位置データ“1”におい
て、端部追加カウンタの値をデクリメントし、端部追加
カウンタの値が“0”となった後に角度位置データのデ
クリメントを再開する。
【0059】図3は、エンコーダ信号、端部追加カウン
タ、逆転遊びカウンタおよび角度位置データの関係を示
す図である。左回転動作に示すように、右回転から左
回転に回転方向が切替わったときに、逆転遊びカウンタ
の値をインクリメントし、逆転遊びカウンタの値が
“2”となった後に角度位置データの値のインクリメン
トを開始している。また、右回転動作に示すように、
左回転から右回転に回転方向が切替わると、逆転遊びカ
ウンタの値をデクリメントして“0”となった後に、角
度位置データの値のデクリメントを再開している。ま
た、左回転動作に示すように、ルーバ3を左回転させ
る場合には、角度位置データが“41”において端部追
加カウンタの値をインクリメントする。そして、端部追
加カウンタの値が端部追加回転数スイッチ28に設定さ
れた値である“1”と一致した後、角度位置データの値
のインクリメントを再開する。
【0060】次に、本発明の実施の形態における電動縦
型ブラインドの開閉動作について説明する。本発明の実
施の形態における電動縦型ブラインドは、主にルーバの
回転動作に関するものであるので、ルーバの開閉動作に
ついては回転動作に関係する範囲内で簡単に説明する。
指令部26の閉スイッチ263が押下されると、MPU
24は閉操作信号が入力されたと判断し、電動機駆動部
25に対してルーバ3を閉方向に移動させるための回転
信号を出力する。電動機駆動部25は、ルーバ3を閉方
向に移動させる方向に開閉用電動機7を回転させる。開
閉用電動機7が回転すると、開閉用電動機7の出力軸1
2に接続された開閉用伝達機構13が開閉用ねじ軸6を
回転させ、マスタキャリア5が全閉位置の方向に移動
し、マスタキャリア5にスペーサによって連結されてい
る各キャリア2もマスタキャリア5に連動して移動す
る。
【0061】そして、マスタキャリア5が全閉位置まで
移動すると、全閉リミットスイッチ16がマスタキャリ
ア5の上部に設けられる近接スイッチ作動部材によって
作動して全閉リミットスイッチ16がオフとなる。MP
U24は、全閉リミットスイッチ16がオフになるのを
検出し、電動機駆動部25に開閉用電動機7への交流電
圧の印加を停止させ、開閉用電動機7の回転を停止させ
る。そして、通常は後述するような全閉時動作を行なう
が、ブラインドの組立直後においては角度位置データが
未確定となっているので、全閉時動作における回転動作
を行なわないようにしている。この場合、回転動作を行
なわないので、ブラインドのルーバ3の開き角度は不定
となっており、全閉位置までルーバ3が移動して停止し
た状態となっている。次に、図4に示すフローチャート
を参照しながら、ルーバ3の回転動作について説明す
る。まず、指令部26の右スイッチ264、左スイッチ
265または指令部27の角度設定スイッチ2701〜
2715が押下され、MPU24に回転操作信号が入力
されたか否かが判定される(S1)。指令部26から回
転操作信号がある場合(S1,有)、ルーバ3が全閉位
置にあるか否かが判定される(S2)。ルーバ3が全閉
位置にある場合(S2,Yes)、ルーバ3の端部角度
が確定しているか否かが判定される(S3)。ルーバ3
の端部角度が確定していなければ(S3,No)、右ス
イッチ264による右回転操作であるか、左スイッチ2
65による左回転操作であるか、または指令部27によ
る角度設定操作であるかが判定される(S4)。角度設
定操作の場合には、そのまま処理を終了する。
【0062】ステップS4において、左回転操作である
と判定されれば、角度位置データに“0”を設定し、逆
転遊びカウンタに“0”を設定する(S5)。そして、
電動機駆動部25に回転用電動機9を回転させ、ルーバ
3を左回転させ(S6)、処理を終了する。また、ステ
ップS4において、ルーバ3の右回転操作であると判定
された場合、角度位置データに“42”を設定し、逆転
遊びカウンタに“2”を設定する(S7)。そして、電
動機駆動部25に回転用電動機9を回転させ、ルーバ3
を右回転させ(S8)、処理を終了する。
【0063】ステップS2において、ルーバ3が全閉位
置になければ(S2,No)、そのまま処理を終了す
る。また、ステップS3において、ルーバ3の端部角度
が確定していれば(S3,Yes)、右スイッチ264
による右回転操作であるか、左スイッチ265により左
回転操作であるか、または指令部27による角度設定操
作であるかを判定する(S9)。左スイッチ265によ
る左回転操作の場合(S9,左)、MPU24は、電動
機駆動部25に回転用電動機9を回転させ、ルーバ3を
左回転させ(S6)、処理を終了する。また、ステップ
S9において、右スイッチ264による右回転操作の場
合(S9,右)、MPU24は、電動機駆動部25に回
転用電動機9を回転させ、ルーバ3を右回転させ(S
8)、処理を終了する。
【0064】また、ステップS9において、指令部27
による角度設定操作の場合(S9,角度設定)、指令部
27に設定された角度設定値を、上述した管理角度と角
度位置データとの関係から、角度位置データに変換した
値を停止角度位置データとして設定する(S10)。そ
して、現在の角度位置データと停止角度位置データとの
関係からルーバ3の回転方向を判別する(S11)。
【0065】ステップS11において、角度位置データ
が停止角度位置データより小さければ、MPU24は、
電動機駆動部25に回転用電動機9を回転させ、ルーバ
3を左回転させ(S6)、処理を終了する。また、ステ
ップS11において、角度位置データが停止角度位置デ
ータより大きければ、MPU24は、電動機駆動部25
に回転用電動機9を回転させ、ルーバ3を右回転させ
(S8)、処理を終了する。また、ステップS11にお
いて、角度位置データと停止角度位置データとが等しけ
れば、そのまま処理を終了する。
【0066】また、ステップS1において、回転操作信
号がなければ(S1,無)、角度設定動作中であるか否
かを判定する(S12)。ステップS12において、角
度設定動作中であれば(S12,Yes)、そのまま処
理を終了する。また、角度設定動作中でなければ(S1
2,No)、ルーバ3が回転動作中であるか否かを判定
する(S13)。ステップS13において、ルーバ3が
回転動作中でなければ(S13,No)、そのまま処理
を終了する。また、ステップS13において、ルーバ3
の回転動作中であれば(S13,Yes)、MPU24
は、電動機駆動部25に回転用電動機9の回転を停止さ
せ(S14)、処理を終了する。
【0067】図5は、本実施の形態における電動縦型ブ
ラインドのルーバ3の回転動作の処理手順を説明するた
めのフローチャートである。まず、回転検出部10から
のエンコーダ信号が変化したか否かを判定する(S2
1)。エンコーダ信号が変化しない場合(S21,非変
化)、処理を終了する。また、エンコーダ信号が変化し
た場合(S21,変化)、ルーバ3の回転方向が左回転
であるか右回転であるかを判定する(S22)。ルーバ
3の回転方向が左回転の場合(S22,左)、逆転遊び
カウンタの値が“2”であるか否かを判定する(S2
3)。逆転遊びカウンタの値が“2”でなければ、逆転
遊びカウンタの値をインクリメントし(S24)、処理
を終了する。
【0068】また、ステップS23において、逆転遊び
カウンタの値が“2”の場合、角度位置データが“4
1”であるか否かを判定する(S25)。角度位置デー
タが“41”の場合、端部追加カウンタの値が端部追加
回転数スイッチ28に設定された値と一致するか否かが
判定される(S26)。端部追加カウンタの値が設定値
と一致しなければ、端部追加カウンタの値をインクリメ
ントし(S27)、処理を終了する。また、端部追加カ
ウンタの値が設定値と一致すれば、ステップS28へ進
む。
【0069】ステップS25において、角度位置データ
が“41”でなければ、角度位置データの値をインクリ
メントし(S28)、角度位置データが“40”または
“41”であるか否かが判定される(S29)。角度位
置データが“40”または“41”であれば、処理を終
了する。また、角度位置データが“40”でなく、“4
1”でもなければ、端部角度が確定しているか否かを判
定する(S30)。
【0070】端部角度が確定していなければ(S30,
No)、角度位置データが“42”であるか否かが判定
される(S31)。角度位置データが“42”の場合、
回転端部確定フラグに“1”を設定し(S32)、電動
機駆動部25に回転用電動機9の回転を停止させ(S4
8)、処理を終了する。
【0071】また、ステップS30において、端部角度
が確定していると判定された場合(S30,Yes)、
およびステップS31において角度位置データが“4
2”でないと判定された場合、ステップS42へ進む。
【0072】ステップS22において、ルーバ3の回転
方向が右回転であると判定された場合(S22,右)、
逆転遊びカウンタの値が“0”であるか否かが判定され
る(S33)。逆転遊びカウンタの値が“0”でなけれ
ば、逆転遊びカウンタの値をデクリメントし(S3
4)、処理を終了する。
【0073】また、ステップS33において、逆転遊び
カウンタの値が“0”の場合、角度位置データが“1”
であるか否かが判定される(S35)。角度位置データ
が“1”の場合、端部追加カウンタの値が端部追加回転
数スイッチ28に設定された値と一致するか否かが判定
される(S36)。端部追加カウンタの値が設定値と一
致しなければ、端部追加カウンタの値をデクリメントし
(S37)、処理を終了する。
【0074】ステップS35において、角度位置データ
が“1”でない場合、およびステップS36において、
端部追加カウンタの値が設定値と一致する場合、ステッ
プS38へ進む。
【0075】ステップS38において、角度位置データ
をデクリメントし、角度位置データが“1”または
“2”であるか否かを判定する(S39)。角度位置デ
ータが“1”または“2”の場合、そのまま処理を終了
する。また、角度位置データが“1”でなく、“2”で
もない場合、端部角度が確定しているか否かを判定する
(S40)。端部角度が確定していれば(S40,Ye
s)、ステップS42へ進む。また、端部角度が確定し
ていなければ(S40,No)、角度位置データが
“0”であるか否かを判定する(S41)。角度位置デ
ータが“0”でなければステップS42へ進む。また、
角度位置データが“0”であれば、回転端部確定フラグ
に“1”を設定し(S32)、電動機駆動部25に回転
用電動機9の回転を停止させ(S48)、処理を終了す
る。
【0076】ステップS42において、ルーバ3の端部
における揃え動作であるか否かを判定する。ルーバ揃え
動作であれば(S42,Yes)、ルーバ揃えカウンタ
の値をインクリメントし(S43)、ルーバ揃えカウン
タが“44”であるか否かを判定する(S44)。ルー
バ揃えカウンタの値が“44”でなければ、そのまま処
理を終了する。ルーバ揃えカウンタの値が“44”であ
れば、電動機駆動部25に回転用電動機9の回転を停止
させ(S48)、処理を終了する。
【0077】また、ステップS42において、ルーバ揃
え動作でなければ(S42,No)、ルーバ3の角度設
定動作であるか否かを判定する(S45)。角度設定動
作でなければ(S45,No)、指令部26から停止操
作信号を受信したか否かを判定する(S46)。停止操
作信号を受信していれば(S46,受信)、電動機駆動
部25に回転用電動機9の回転を停止させ(S48)、
処理を終了する。また、停止操作信号を受信していなけ
れば(S46,非受信)、そのまま処理を終了する。
【0078】ステップS45において、角度設定動作と
判定されれば(S45,Yes)、角度位置データが停
止角度位置データと一致するか否かを判定する(S4
7)。角度位置データと停止角度位置データとが一致す
れば、電動機駆動部25に回転用電動機9の回転を停止
させ(S48)、処理を終了する。また、ステップS4
7において、角度位置データと停止角度位置データとが
一致しなければ、そのまま処理を終了する。
【0079】図4および図5を用いて説明した処理手順
に基づいて、本実施の形態における電動縦型ブラインド
具体的な動作について以下に説明する。
【0080】(右スイッチ264または左スイッチ26
5が押下されたときの処理)たとえば、指令部26の左
スイッチ265が押下された場合、MPU24は回転操
作信号があると判定し(S1,有)、現在のルーバ3の
位置が全閉位置であるか否かを判定する(S2)。ルー
バ3の回転動作を行なうのは、ルーバ3が全閉位置にあ
るときであるので(S2,Yes)、次に端部角度が確
定しているか否かを判定する(S3)。電動縦型ブライ
ンドの組立直後であり、ルーバ3が全閉位置で停止して
いる場合には、端部角度が確定していないので(S3,
No)、ルーバ3の回転方向が判定される(S4)。左
スイッチ265が押下されているので(S4,左)、角
度位置データに“0”を設定し、逆転遊びカウンタに
“0”を設定し(S5)、電動機駆動部25に回転用電
動機9を左回転させ(S6)、図4に示す処理を終了す
る。
【0081】回転用電動機9の左回転により、回転検出
部10からエンコーダ信号が出力されるので、ステップ
S21においてエンコーダ信号が変化したと判定され
(S21,変化)、ルーバ3の回転方向が判定される
(S22)。左スイッチ265が押下されているので、
ルーバ3の回転方向が左回転であると判定される(S2
2,左)。
【0082】逆転遊びカウンタの値は、組立直後は
“0”としているので、逆転遊びカウンタの値が“2”
でないと判定され(S23)、逆転遊びカウンタの値を
インクリメントし(S24)、処理を終了する。
【0083】再びエンコーダ信号が変化した後、同様の
処理が行なわれ、逆転遊びカウンタの値が“2”となっ
たときに(S23,=2)、角度位置データが“0”で
あることから、角度位置データが“41”でないと判定
され、角度位置データがインクリメントされる(S2
8)。
【0084】次に、角度位置データが“40”でなく、
“41”でもないと判定されて、端部角度が確定してい
るか否かが判定される(S30)。端部角度は確定して
おらず(S30,No)、角度位置データが“42”で
はなく(S31)、ルーバ揃え動作でなく(S42,N
o)、角度設定動作でなく(S45,No)、停止操作
信号を受信していないので(S46,非受信)、そのま
ま処理を終了する。
【0085】エンコーダ信号が変化するたびに同様の処
理を繰返し、角度位置データの値が“40”になると、
ステップS29において、角度位置データが“40”で
あると判定されてそのまま処理を終了する。
【0086】次のエンコーダ信号の変化により、角度位
置データの値がインクリメントされて“41”となり
(S28)、再びステップS29において角度位置デー
タが“41”と一致すると判定されて、そのまま処理が
終了される。
【0087】次のエンコーダ信号の変化により、角度位
置データが“41”であると判定され(S25)、端部
追加カウンタの値が端部追加回転数スイッチ28に設定
された値と一致するか否かが判定される(S26)。端
部追加回転数スイッチ28に“1”〜“3”が設定され
ていれば、その設定値の回数だけステップS25〜S2
7の処理が行なわれ、この間角度位置データの値は変化
しない。この処理により、端部における空転量を追加す
ることができ、ルーバの閉まり具合を改善することがで
きる。
【0088】次のエンコーダ信号の変化により、ステッ
プS26において、端部追加カウンタの値が端部追加回
転数スイッチ28に設定された値と一致すると判定され
ると、再び角度位置データの値がインクリメントされ
(S28)、角度位置データの値が“42”となる。そ
して、S31において、角度位置データの値が“42”
と一致すると判定され、回転端部確定フラグが“1”と
なり(S32)、電動機駆動部25に回転用電動機9の
回転を停止させ(S48)、処理を終了する。
【0089】以上の処理により、全ルーバ3の開き角度
が全左角度に揃うこととなる。そして、角度位置データ
に“42”が設定されて、以降の回転動作がこの角度位
置データに基づいて行なわれるようになる。
【0090】以上の説明においては、左スイッチ265
が押下された場合であったが、右スイッチ264が押下
された場合には、ステップS4およびS22において、
回転方向が右回転と判定されて、上述した左回転と同様
の処理が行なわれる。したがって、この詳細な説明は繰
返さない。
【0091】なお、上述したルーバ3の左回転操作にお
いては、左スイッチ265が連続して押下されている場
合を前提としている。しかし、ルーバ3の角度位置が全
左角度になる前に左スイッチ265による操作が停止さ
れた場合には、回転操作信号がないと判定され(S1,
なし)、角度設定動作中でないと判定され(S12,N
o)、ルーバ3の回転動作中であると判定され(S1
3,Yes)、電動機駆動部25に回転用電動機9の回
転を停止させ(S14)、処理を終了する。
【0092】この停止操作により、ルーバ3が端部角度
でない中間角度で停止した後に、それまでの回転方向と
逆の回転操作が行なわれると、ステップS23またはS
33において逆転遊びカウンタに逆の処理が行なわれ
る。すなわち、ルーバ3を左回転した後右回転する場
合、逆転遊びカウンタの値は左回転によって“2”とな
っており、右回転動作が行なわれると、ステップS33
において逆転遊びカウンタが“0”でないと判定され、
逆転遊びカウンタの値がデクリメントされ(S34)、
処理を終了する。したがって、ルーバ3の回転が逆回転
となる場合には、必ず遊びを除去する処理が行なわれる
ことになり、角度位置データの値とルーバ3の開き角度
との対応がとれることになる。
【0093】また、この逆転遊びカウンタの値をインク
リメント(S24)またはデクリメント(S34)した
後は、絶対に停止動作(S48)が行なわれないので、
遊びを除去している最中に回転用電動機9が停止される
ことはない。同様に、端部において追加回転を行なって
いる最中(S27またはS37)には回転用電動機9の
回転が停止されることはない。したがって、ルーバが遊
び領域内で停止することがなくなり、次回の操作が即座
に行なえるようになる。
【0094】また、端部角度が確定している場合には
(S3,Yes)、ステップS9において回転操作が判
定されるので、角度位置データおよび逆転遊びカウンタ
の値がイニシャライズされることはない。
【0095】以上説明したように、端部位置におけるル
ーバ3の調整が不要となり、操作性に優れた電動縦型ブ
ラインドを提供することが可能となる。
【0096】(角度設定スイッチ2701〜2715が
押下されたときの処理)端部角度が確定していない場合
(S3,No)、角度設定スイッチ2701〜2715
が押下された場合は(S4,角度設定)、そのまま処理
を終了するので角度設定操作は行なわれない。
【0097】端部角度が確定している場合には(S3,
Yes)、角度設定操作と判定され(S9,角度設
定)、角度設定スイッチ2701〜2715に設定され
た値を、上述した管理角度と角度位置データとの関係を
用いて角度位置データに変換した値を停止角度位置デー
タとして設定する(S10)。角度位置データが停止角
度位置データより小さい場合、現在のルーバ3の角度位
置よりも設定角度が全左側にあるので、電動機駆動部2
5に回転用電動機9を左回転させ(S6)、処理を終了
する。また、角度位置データが停止角度位置データより
大きい場合、現在のルーバ3の角度位置よりも設定角度
が全右側にあるので、電動機駆動部25に回転用電動機
9を右回転させ(S8)、処理を終了する。また、角度
位置データと停止角度位置データが同じ場合はそのまま
処理を終了する。
【0098】回転用電動機9の回転により、エンコーダ
信号が変化するごとに図5に示す処理が行なわれ、角度
位置データと停止角度位置データとが一致すれば(S4
7)、電動機駆動部25に回転用電動機9の回転を停止
させ(S48)、処理を終了する。以上の処理により、
ルーバ3の角度位置が角度設定スイッチ2701〜27
15に設定された設定角度と一致するときに回転用電動
機9の回転が停止される。このように、任意の角度位置
にルーバ3を設定することができるので、操作性に優れ
た電動縦型ブラインドを提供することが可能となる。
【0099】(ルーバ3の開動作時のルーバ揃え動作)
開スイッチ261が押下されると、MPU24はまずル
ーバ揃え動作を行なった後、ルーバ3の角度位置を“中
央”角度に設定する。初期設定として、現在の角度位置
データに基づいてルーバ3の角度位置が“中央”角度よ
り全右側にあるか全左側にあるかを判定する。角度位置
データが“21”より小さければ、全右側にあると判定
し、角度位置データが“21”以上であれば全左側にあ
ると判定する。そしてルーバ揃えカウンタに“0”を設
定する。ルーバ3の角度位置が全左側にあると判定され
た場合には、電動機駆動部25に回転用電動機9を右回
転させる。また、ルーバ3の角度位置が全右側にあると
判定された場合には、電動機駆動部25に回転用電動機
9を左回転させる。
【0100】回転用電動機9の回転により、回転検出部
10から出力されるエンコーダ信号が変化し(S21,
変化)、図5に示す処理が行なわれる。ステップS30
またはS40において、端部角度が確定していると判定
され、ルーバ揃え動作であると判定され(S42,Ye
s)、ルーバ揃えカウンタの値がインクリメントされる
(S43)。そして、ルーバ揃えカウンタの値が“4
4”でなければ(S44)、そのまま処理を終了する。
また、ルーバ揃えカウンタの値が“44”であれば(S
44)、電動機駆動部25に回転用電動機9の回転を停
止させ(S48)、処理を終了する。
【0101】以上の処理により、ルーバ3は全右から全
左に相当する角度だけ回転したことになり、いずれかの
端部において全ルーバ3の角度が揃うことになる。ただ
し、ルーバ3は遠端部方向へ回転されるので、端部にお
けるルーバ3の空転量は、近端部方向へ回転させた場合
と比較して少なくなる。このように端部における空転量
を少なくすることにより、空転機構の負担を軽減でき、
空転機構の寿命を長くすることが可能となる。
【0102】次に、ルーバ揃え動作の別の処理について
説明する。初期設定として、現在の角度位置データに基
づいてルーバ3の角度位置が“中央”角度より全右側に
あるか全左側にあるかを判定する。ルーバ3の角度位置
が全左側にあると判定された場合には、電動機駆動部2
5に回転用電動機9を左回転させる。また、ルーバ3の
角度位置が全右側にあると判定された場合には、電動機
駆動部25に回転用電動機9を右回転させる。すなわ
ち、ルーバ3を近端部側に回転させる。
【0103】ルーバ3を全左側に回転させる場合には、
上述した角度設定値を“15”とする角度設定動作を行
なう。また、ルーバ3を全右側に回転させる場合には、
上述した角度設定値を“1”とする角度設定動作を行な
う。この処理により、ルーバ3が近端部において停止す
ることとなる。
【0104】次に、ルーバ3を遠端部側に回転させる。
回転用電動機9の回転により、回転検出部10から出力
されるエンコーダ信号が変化し(S21,変化)、図5
に示す処理が行なわれる。ステップS30またはS40
において、端部角度が確定していると判定され、ルーバ
揃え動作であると判定され(S42,Yes)、ルーバ
揃えカウンタの値がインクリメントされる(S43)。
そして、ルーバ揃えカウンタの値が“44”でなければ
(S44)、そのまま処理を終了する。また、ルーバ揃
えカウンタの値が“44”であれば(S44)、電動機
駆動部25に回転用電動機9の回転を停止させ(S4
8)、処理を終了する。
【0105】最初の近端部までの回転動作により、近端
部側にばらついていたルーバ3は近端部における空転動
作によりその近端部の開き角度に揃えられる。そして、
逆の遠端部までの回転動作により、遠端部側にばらつい
ていたルーバ3は遠端部での空転によりその遠端部の開
き角度となる。この遠端部における空転動作のときに
は、近端部側にばらついていたルーバ3のばらつきはな
くなっているので、全ルーバ3が遠端部において開き角
度が揃うこととなる。なお、ルーバ3にばらつきがあま
りない場合には、この揃え動作によって端部における空
転動作がわずかになり、空転機構の負担を軽減でき、空
転機構の寿命を長くすることが可能となる。
【0106】以上説明したルーバ揃え動作が終了した
後、ルーバ3の角度位置を“中央”角度に設定する動作
が行なわれる。この動作は、上述した角度設定動作にお
ける角度設定値が“8(管理角度)”の動作と同じであ
る。したがって、ルーバ3が“中央”角度となったとき
に回転が停止する。
【0107】最後に、ルーバ3の開動作が行なわれ、マ
スタキャリア5が全開位置まで移動したときに、全開リ
ミットスイッチがオフとなり、MPU24は電動機駆動
部25に開閉用電動機7の回転を停止させる。その結
果、ルーバ3が全開方向に集められ、ブラインドは開状
態となる。
【0108】(全閉時動作)閉スイッチ263が押下さ
れると、上述したように電動機駆動部25は開閉用電動
機7を回転させてルーバ3を閉方向へ移動させる。ルー
バ3が全閉位置となったときに、開閉用電動機7が停止
され、全閉時動作切替スイッチ29の設定に基づいて全
閉時動作が行なわれる。
【0109】全閉時動作切替スイッチ29が“中央”に
設定されている場合、ルーバ3の回転動作は行なわれな
い。すなわち、ルーバ3の閉動作において、ルーバ3は
“中央”角度のまま閉動作が行なわれるからである。
【0110】また、全閉時動作切替スイッチ29が“メ
モリ”に設定されている場合、上述したルーバ3の開動
作が行なわれる前のルーバ3の角度位置が記憶され、ル
ーバ3の閉動作終了後にこの記憶されているルーバ3の
角度位置を設定する。
【0111】また、全閉時動作切替スイッチ29に“全
右”または“全左”が設定されている場合、角度設定値
として“全右”または“全左”が設定され、上述した角
度設定動作が行なわれる。このように、閉操作のみでル
ーバの閉動作および回転動作を行なうことが可能とな
る。
【0112】以上説明した本実施の形態における電動縦
型ブラインドにおいては、端部側追加回転数スイッチ2
8に端部側方向の端部追加回転数を設定できるようにし
ているが、端部側方向と反対側の端部追加回転数も設定
できるようにすればルーバ3の回転範囲全体の調整も可
能となる。
【0113】また、“全右”および“全左”の角度位置
を、回転検出部10によるエンコーダ信号のみで確定し
ているが、“全右”および“全左”を検出するマイクロ
スイッチまたは近接スイッチ等を併用してもよい。
【0114】また、ルーバ3の角度設定操作において、
管理角度は“1”〜“15”の15段階となっている
が、角度位置データそのものを使用してより細かく角度
設定操作が行なえるようにしてもよい。
【0115】また、回転検出部10は1層エンコーダ方
式を用いているが、円盤101を2個使用して2層エン
コーダ方式とし、回転方向も判別するようにしてもよ
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態における電動縦型ブライン
ドの概略構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の実施の形態における電動縦型ブライン
ドの主要電気部品の概略構成を示すブロック図である。
【図3】エンコーダ信号、端部追加カウンタ、逆転遊び
カウンタおよび角度位置データの関係を示す図である。
【図4】ルーバ3の回転操作を説明するためのフローチ
ャートである。
【図5】回転検出部10から出力されるエンコーダ信号
が変化した場合の処理手順を示すフローチャートであ
る。
【符号の説明】
1 ヘッドレール 2 キャリア 3 ルーバ 4 フック部材 5 マスタキャリア 6 開閉用ねじ軸 7 開閉用電動機 8 回転用操作軸 9 回転用電動機 10 回転検出部 11 制御ユニット 13 開閉用伝達機構 15 回転用伝達機構 16 全閉リミットスイッチ 17 全開リミットスイッチ 21 電源入力部 22 電源トランス 23 安定化電源部 24 MPU 25 電動機駆動部 26,27 指令部 28 端部追加回転数スイッチ 29 全閉時動作切替スイッチ 101 円盤 102 フォトインタラプタ
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平9−221971(JP,A) 特開 平7−189571(JP,A) 特開 平8−35379(JP,A) 特開 平5−33568(JP,A) 実開 昭63−101691(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E06B 9/36

Claims (11)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 吊下され、端部で空転する複数のルーバ
    と、 前記複数のルーバを回転するための電動機と、 前記電動機を回転させるための駆動手段と、 前記複数のルーバの回転を指示するための指示手段と、 前記電動機が所定角度回転するごとに検出信号を出力す
    るための角度検出手段と、 前記指示手段から回転の指示があるときに、前記駆動手
    段に前記電動機をルーバの角度が回転端部となるよう
    、前記複数のルーバが空転するまで回転させて端部角
    度位置とし、該端部角度位置および前記角度検出手段に
    よって出力された検出信号に基づいてルーバの角度位置
    を制御するための制御手段とを含む電動縦型ブライン
    ド。
  2. 【請求項2】 前記制御手段は、前記指示手段から回転
    の指示があるときに、前記駆動手段に前記電動機を回転
    させ、前記角度検出手段によって出力された検出信号を
    計数して予め定められた全回転範囲値となったときに端
    部角度位置とし、該端部角度位置および前記角度検出手
    段によって出力された検出信号に基づいてルーバの角度
    位置を制御する、請求項1記載の電動縦型ブラインド。
  3. 【請求項3】 前記制御手段は、前記駆動手段に前記電
    動機を逆転させるとき、前記角度検出手段によって出力
    された検出信号を所定回計数しない、請求項1または2
    記載の電動縦型ブラインド。
  4. 【請求項4】 前記電動縦型ブラインドはさらに、端部
    角度位置において前記角度検出手段によって出力された
    検出信号の計数の追加を設定するための端部追加設定手
    段を含み、 前記制御手段は、前記ルーバの角度位置が端部角度位置
    となったときに、さらに前記端部追加設定手段に設定さ
    れた回数だけ前記角度検出手段によって出力された検出
    信号を計数した後、前記駆動手段に前記電動機の回転を
    停止させる、請求項1〜3のいずれかに記載の電動縦型
    ブラインド。
  5. 【請求項5】 前記制御手段は、ルーバ揃え動作時に、
    前記ルーバの角度位置から遠端部を判定し、前記駆動手
    段に前記電動機を前記遠端部方向に回転させ、前記角度
    検出手段によって出力された検出信号を計数して予め定
    められた全回転範囲値となったときに前記駆動手段に前
    記電動機を停止させる、請求項1または2記載の電動縦
    型ブラインド。
  6. 【請求項6】 前記制御手段は、ルーバ揃え動作時に、
    前記ルーバの角度位置から近端部を判定し、前記駆動手
    段に前記電動機を前記近端部方向に回転させ、前記ルー
    バの角度位置が前記近端部位置となったときに前記駆動
    手段に前記電動機を停止させ、 前記駆動手段に前記電動機を遠端部方向に回転させ、前
    記角度検出手段によって出力された検出信号を計数して
    予め定められた全回転範囲値となったときに前記駆動手
    段に前記電動機を停止させる、請求項1または2記載の
    電動縦型ブラインド。
  7. 【請求項7】 前記制御手段は、前記指示手段から前記
    複数のルーバの回転停止の指示を受けたときに、前記ル
    ーバの角度位置がルーバの回転方向の端部角度位置から
    所定の範囲内にある場合、前記ルーバの角度位置が前記
    ルーバの回転方向の端部角度位置になった後に前記駆動
    手段に前記電動機の回転を停止させる、請求項1または
    2記載の電動縦型ブラインド。
  8. 【請求項8】 前記制御手段は、前記指示手段から前記
    複数のルーバの回転停止の指示を受けたときに、前記角
    度検出手段によって出力された検出信号を前記所定回計
    数しない処理中である場合は、当該処理終了後前記駆動
    手段に前記電動機の回転を停止させる、請求項3記載の
    電動縦型ブラインド。
  9. 【請求項9】 前記電動縦型ブラインドはさらに、前記
    複数のルーバの角度位置を設定するための角度位置設定
    手段を含み、 前記制御手段は、前記角度位置設定手段に設定された設
    定値と前記ルーバの角度位置との差からルーバの回転方
    向を判別し、前記駆動手段に前記判別された回転方向に
    前記電動機を回転させて前記ルーバの角度位置が前記設
    定値となったときに前記駆動手段に前記電動機を停止さ
    せる、請求項1または2記載の電動縦型ブラインド。
  10. 【請求項10】 吊下され、端部で空転する複数のルー
    バと、 前記複数のルーバを回転するための第1の電動機と、 回転によって前記複数のルーバを開閉するための第2の
    電動機と、 前記第1の電動機および前記第2の電動機を回転させる
    ための駆動手段と、 前記複数のルーバの開閉を指示するための指示手段と、 前記複数のルーバが全閉位置にあることを検出するため
    の全閉位置検出手段と、 前記第1の電動機が所定角度回転するごとに検出信号を
    出力するための角度検出手段と、 前記複数のルーバが前記全閉位置にあるときのルーバの
    角度位置を設定するための角度位置設定手段と、 前記指示手段から閉動作の指示があるときに、前記駆動
    手段に前記第2の電動機を前記複数のルーバの閉方向へ
    回転させ、前記全閉位置検出手段によって前記全閉位置
    が検出されたときに前記駆動手段に前記第2の電動機の
    回転を停止させた後、前記駆動手段に前記第1の電動機
    をルーバの角度が回転端部となるように、前記複数のル
    ーバが空転するまで回転させて端部角度位置とし、前記
    角度検出手段から出力された検出信号に基づいて求めら
    れたルーバの角度位置および前記角度位置設定手段によ
    って設定された角度位置が一致するよう制御するための
    制御手段とを含む電動縦型ブラインド。
  11. 【請求項11】 前記角度位置設定手段によって設定さ
    れる角度位置は、ルーバの端部角度位置である、請求項
    10記載の電動縦型ブラインド。
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