JP3512851B2 - 非音響電磁警報装置 - Google Patents
非音響電磁警報装置Info
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Description
非音響(non-acoustic)の警報装置、特に、時報のような
情報を供給する装置に装備されるための無音警報装置に
関する。そこで、本発明は、「ページャ(pager) 」の名
で参照され、かつ、使用者の腕に着けられるように設計
された、人の探索のための厚さの薄い時計(timepiec
e)、あるいはまた、寸法の小さい装置に複合化されるの
に特に適している。
情報を供給する時計を装備するものであろうと、あるい
は、人を探す装置を装備するものであろうと、或る範囲
内に選択された音を供給するか、あるいは、特定の音調
によって、警報時間あるいは無線電話の呼び出しのよう
な特定の事件(event) を合図するように設計されてい
る。
てみれば、使用者と他の人とを区別することができな
く、使用者の周りで知覚されてしまうという基本的な欠
点を持っている。更に、人の探索装置(pager) に適用す
る場合、このタイプの音響警報装置は、例えば作業会議
(work conference) の間に、特定の使用者により受信さ
れるべき呼び出しの使用者と同時に、居合わせた全ての
人々に通報してしまう。
慎み深く(discreet)ないという欠点を示し、使用者以外
の他の人々に知覚される点において、それは、他の人々
のグループから一人の使用者を容易に区別することがで
きないということが分かる。これを解決するために、或
る錘(mass)を駆動するモータ手段を含み、その変位の際
にその錘が使用者に伝達される振動効果をもたらすよう
な態様に設計されている無音の非音響警報装置が提案さ
れた。こうして、そのような使用者に知覚される振動
が、受信されるべき警報時間あるいは呼び出しについ
て、その使用者のみに対して警報を発することとなる。
出願EP 0 349 230号に開示されている。そのような警報
装置は、スピンドルの上で動くことが可能なように装着
された偏心した錘(eccentric mass)を回転駆動する圧電
モータを有している。
構造のため、この装置は、厚さにおいて、かなりの実質
的なスペースを必要とし、そこで、それは時計に装着さ
れるための特別の構成、実際には、そのような時計の完
全な再設計、を必要とする。更に、そのような装置は、
圧電モータを必要とし、その製造には比較的複雑な技術
が必要とされる。加えて、圧電モータは摩擦原理(frict
ion principle)に基づいて動作し、そして、それらは実
質的に磨耗し、したがって、制限的な寿命を持つことに
なるということが知られている。
に強く歪むこととなるスピンドル上の錘について、極め
て精確な組み立てが必要となる。そこで、本発明は、そ
の構造について実質的な変更を必要とすることなく、時
計のような情報供給装置に装備することができ、かつ、
高速の自動化された作業により、可能な限りの低廉なコ
ストで製作されることが可能である単純な設計概念の非
音響警報装置を提供することを目的とする。
め、本発明は、時報のような情報を供給する装置に装備
されるようにした非音響警報装置を得ることを目的とし
ており、それは、電気的に駆動されるモータ手段を含
み、そして、振動効果を供給するために、そのモータ手
段の作用の下で運動状態になるように適合された錘(mas
s)と協働するようになっており、特徴として、そのモー
タ手段が、その錘と協働する弾性的な結合要素を含んだ
支持部材上に強固に装着された電磁モータにより構成さ
れており、そのモータのコアと上記の錘は実質的に同一
平面内に位置が定められ、モータのコアと錘と弾性的な
結合要素は、その錘が、モータが作動すると、上記の平
面内でその電磁モータに関して準直線的な振動運動(qua
si-linear oscillating motion) を行うように設計され
ている。また、上記の電磁モータのコアは、上記の支持
部材の弾性結合要素に平行に延在し、かつ、上記の錘の
対応する端面とギャップを構成するように設計された二
つの極片を形成する二つのアームを有している。
て与えられている添付された図面を参照しつつ後述され
る詳細な説明を読むことにより、より明確となろう。
により識別されており、かつ、本発明による非音響型の
警報装置(non-acoustic alarm)であって、全体が参照符
号2により識別されている警報装置が装備された時計(t
imepiece) を簡単に説明する。
スバンドに既知の方法で取り付けられているバックカバ
ー8から構成されたケース4を有している。時計1は、
更に、ケースバンド6内に組み立てられ、かつ、一個あ
るいは数個の情報事項、特に、時間情報を供給するため
の手段12を既知の方法で駆動するように設計された測
時機構(horometric movement) を有している。手段12
は、それぞれ、時、分および秒を表す針から構成されて
いる。このような針は時間情報以外の情報を供給するこ
ともでき、また、それらは、図示されてはいないが、光
−電子的なディジタルディスプレイと結合されることも
可能である。
て、水密シール16を介在させて、ケースバンド6に適
合されたクリスタルガラス14により閉じられている。
測時機構10は図示していない電池のような電力源を有
しており、その電極の一方は機構10に機械的に固定さ
れた電気接触片18に電気的に結合されている。そのよ
うな電気接触片18は、本発明による非音響警報装置を
駆動するように設計されている電子制御ケーシング22
上に配設された接触スタッド20(図2)に、弾性的に
当接している。
計1に装備された非音響警報装置2がより詳細に説明さ
れている。非音響警報装置2は、電子制御ケーシング2
2により電気的に駆動されるようになっているモータ手
段24を含み、かつ、錘(mass)26と連結されており、
その錘は、後に理解されるように、時計1のケース4の
バックカバー8を通して使用者に知覚される振動効果(v
ibratory effect)を供給するように、モータ手段24の
作用の下で動くように設定されている。
ア24aの周りに既知の方法で巻かれている捲線24b
とを有している。有効な形態としては、モータ手段24
は、図4の上面図中により詳細に示されている支持部材
28上に強固に装着された電磁モータ24a、24bに
より構成される。
よび図4)を含む単一の多機能部品であり、その上に、
電子制御ケーシング22とともに、最終的な組立体とし
て電磁モータ24および特にコア24aが強固に装着さ
れている。支持部材28は、更に、錘26が強固に装着
された可動部分28bを有している。ここでは、錘26
と同様に、電磁モータ24、特にその巻回コア24aが
支持部材28に、特に、スポット溶接として知られてい
る電気溶接固着手段によって、固定部分および移動部
分、28aおよび28b、にそれぞれ固着されている。
更に、ここでは、巻回コア24a、錘26および支持部
材28は、冷間成形(cold deformation)により得られた
打ち抜き部材であり、高速の製造技術により大量に成形
することが可能である。そして、単純な設計概念に基づ
くそれらの要素の組み立ては自動化された形態で実現さ
れることとが可能である。
がそれが可動状態に設定された時にバックカバー8を擦
ることとなることを回避するために、スペーサ27を介
在させてネジ止めあるいは接着により時計1のバックカ
バー8に固着されるように設計されている。図2および
図4に示されているように、固定部分および可動部分、
28aおよび28b、の二つの部分それぞれは、二つの
部分で一体にブレードあるいは薄片(foil)から成る結合
要素30によって、共に結合されており、それらは、打
ち抜き作業によって、二つの部分と同時に同じ厚みで成
形される。図4には、そのような弾性結合要素30が、
異なった打ち抜き作業により形成された後と、部分28
aおよび28bに垂直になるように折り曲げられる前の
状態、とを示している。以下の説明から明らかなよう
に、そのような弾性結合要素30の配置および固定部分
および可動部分、28aおよび28b、に対するそれら
の配設方向は、図2および図4に矢印Dにより示されて
いるように、固定部分28aに対する可動部分28bの
移動に際して実質的に横方向の変位を可能とするような
ものである。
の捲線24bを受け入れるように設計された中央の切り
欠き部分28cを有している。図2、図3および図4か
ら理解され、かつ、明らかなように、支持部材28は例
えば金属の薄い板状シートの部材として形成されてお
り、固定部分28aおよび可動部分28bとともに一体
化された弾性片30は、錘26あるいはモータ24のい
ずれとも、いかなる付加的な機械的連結部をも示しては
いない。そこで、支持部材28は、かなり薄い平板状の
多機能な固着用のあぶみ(stirrup) 形状あるいは揺りか
ご(cradle)形状を構成しており、時計ケースのバックカ
バー上に警報装置構成部品2を固着し、それらを相対的
に位置決めし、モータに対する錘の弾性による復帰動作
を確実にする。
のコアが支持部材28の弾性結合要素30に平行して錘
26に向かって延びる二つのアーム32を有しているこ
とが分かる。各アーム32は、それぞれ打ち抜きにより
形成される三つの部材の積層から形成されており、34
で参照される中央の部材は、捲線24bを貫通し、か
つ、対向するアームと共通となるように捲線のコアを構
成し、また、36でともに参照される他の二つの部材は
中間の部材34のいずれもの側で組み合わせられて、例
えば溶接あるいは接着により中間部材に取り付けられて
いる。
設けられ、かつ、弾性結合要素30に平行で、同時に、
二つのアーム32に同様に平行して延在する対向する極
端面(polar surface) に対面して延びた極延長部(polar
expansion) を構成している。ここで、錘26の両極の
端面38は、対応するアーム32に関して、同じ側(図
2における左側)に配設されていることに留意すべきで
ある。
う打ち抜き作業により得ることができる、その錘の適当
な打抜きあるいは切削(blanking or cutting) 作業によ
って、形成される。錘26と捲線24aのコアの極延長
部を形成するアーム32との間に、同様に弾性結合要素
30に平行に延びるギャップeが配設されている。
は、更に、警報装置2の長さ方向に、すなわち、弾性結
合要素30に平行であって、そして、錘26の変位Dの
方向に直交するように、延在する永久磁石40を有して
いる。永久磁石40は、錘26の変位Dに平行な方向に
向けた永久磁化軸N−S(矢印S−Nにより示されてい
る)を持っている。
の永久磁石40を省略することができる。更に、錘26
は、極アーム(polar arm) 32の高さhに等しい高さH
(図3)にわたって延在することが明示されている。そ
こで、ギャップeが、モータ24に高い収率を保証する
ことのできる最適な端面を有するように、形成される。
電子制御ケーシング22の制御の下で、捲線が電気的に
付勢され、そして、捲線24aのコア内を貫流し、か
つ、ギャップeを経て、錘26を通過して閉じた磁束を
生じることが分かる。また、代替の実施例において述べ
るように、そのような電気的な付勢の下で、錘26が極
アーム32を引きつけ、弾性結合要素30に歪みを与え
る。その後、錘26はその初期位置に戻り、そこで、そ
のような位置周辺で横方向に前後運動して振動すること
を続ける。その結果、周波数および振幅において適当な
形態の付勢を選択すれば、錘26の変位に起因して振動
効果(vibratory effect)が時計1のケースに生じ、同時
に、それは錘を振動させ、かつ、非音響警報装置2の電
磁回路を磁気的に分路(magnetic shunt)する機能を果た
す。錘26の変位は、錘26の変位の方向Dが含まれる
変位平面Pd内に生じる準直線的な振動変位(quasi-lin
ear oscillating displacement) となることに留意され
る。
位平面Pd内に延在しており、また、錘26は、事実
上、電磁モータ24のコア24aとともに捲線24bが
延在する平面と同じ平面内に配設される。こうして、そ
のような構成要素の全ては実質的に同一平面内にあるこ
ととなる。そこで、薄く、かつ、コンパクトな形態の基
本的に平面状の重畳構造(overlapping configuration)
が得られる。錘26は、実効的に、電磁モータ24のl
で参照される幅に等しい幅Lを持つことに留意される。
受信装置(あるいは、ページャ(pager) )あるいは他の
情報を供給するための装置を含むか、あるいは、構成す
ることができることは明らかである。
は、その薄い基本的に平面状の形態により、時計のケー
ス内に、他の構成要素を大きく変更することなく、容易
に一体化することができるので、測時装置への応用に特
に適している。ここに、図1は特定の比率での表示では
なく、非音響警報装置は図面の読解を容易にするために
拡大して示されている。例示のみのために言えば、この
タイプの非音響警報装置は全高約1.5mmに形成する
ことができた。
明による非音響警報装置の側面図である。
置の上面図である。
部材の上面図である。
Claims (6)
- 【請求項1】 時間情報のような情報を供給する装置に
装備されるように設計された非音響警報装置であって、 電気的に駆動されるモータ手段(24)を含み、該モータ手
段(24)は振動効果を供給するために該モータ手段(24)の
作用の下で運動状態に設定されるように適合された錘(2
6)に関連付けられているものにおいて、前記 モータ手段(24)は、捲線 (24b) と該捲線を支持する
コア (24a) とを含む電磁モータ (24a,24b) であって、前
記錘 (26) に結合される弾性結合要素(30)を含む支持部材
(28)上に強固に装着された電磁モータにより構成されて
おり、前記モータのコア (24a) と前記錘 (26) とは実質的
に同一平面 (Pd) 内に位置が定められており、前記コア (2
4a) と前記錘 (26) と前記弾性結合要素(30)とは、前記モ
ータの作動時に、前記錘 (26) が前記平面 (Pd) 内で準直線
的な振動運動をすることとなるように設計され配置され
ており、前記電磁モータ (24a,24b) のコア (24a) は、前記支持部
材 (28) の前記弾性結合要素 (30) に平行に延在する二つの
アームであって、該アームに対向する前記錘 (26) の端面
(38) とギャップ (e) を構成するように設計された二つの
極片を形成する二つのアーム (32) を有して いることを特
徴とする非音響警報装置。 - 【請求項2】 請求項1に記載の警報装置において、前記 支持部材(28)が、前記モータ(24)が装着される固定
部分(28a) と前記錘(26)が装着される可動部分(28b) と
を含んだあぶみ形状を持った単一の多機能部材であり、
前記固定部分(28a) および可動部分(28b) の二つの部分
は、該固定部分(28a) および可動部分(28b) と一体化さ
れて折り曲げられたブレードにより構成された前記弾性
結合要素(30)によって、ともに結合されていることを特
徴とする非音響警報装置。 - 【請求項3】 請求項1または2に記載の警報装置にお
いて、前記 錘(26)が、前記コア(24a) の全幅にわたって延在
し、かつ、前記モータの高さに実質的に等しい高さの基
本的に平板状の部材であることを特徴とする非音響警報
装置。 - 【請求項4】 請求項1乃至請求項3のいずれか一項に
記載の警報装置において、前記の 支持部材(28)、コア(24a) および錘(26)が打ち抜
かれた部材から構成されていることを特徴とする非音響
警報装置。 - 【請求項5】 請求項4に記載の警報装置において、前記の コア(24a) および錘(26)が前記支持部材(28)に溶
接されていることを特徴とする非音響警報装置。 - 【請求項6】 請求項1に記載の警報装置において、前記 支持部材(28)が金属シートに形成されていることを
特徴とする非音響警報装置。
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