JP3512648B2 - 光半導体素子収納用パッケージ - Google Patents

光半導体素子収納用パッケージ

Info

Publication number
JP3512648B2
JP3512648B2 JP27447198A JP27447198A JP3512648B2 JP 3512648 B2 JP3512648 B2 JP 3512648B2 JP 27447198 A JP27447198 A JP 27447198A JP 27447198 A JP27447198 A JP 27447198A JP 3512648 B2 JP3512648 B2 JP 3512648B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
semiconductor element
optical semiconductor
fixing member
layer
translucent member
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP27447198A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2000106406A (ja
Inventor
久樹 増田
美津夫 柳沢
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kyocera Corp
Original Assignee
Kyocera Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kyocera Corp filed Critical Kyocera Corp
Priority to JP27447198A priority Critical patent/JP3512648B2/ja
Publication of JP2000106406A publication Critical patent/JP2000106406A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3512648B2 publication Critical patent/JP3512648B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Light Receiving Elements (AREA)
  • Led Device Packages (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は光半導体素子を収容
するための光半導体素子収納用パッケージに関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来、光半導体素子を収容するための光
半導体素子収納用パッケージは、一般に鉄ーニッケルー
コバルト合金や銅−タングステン合金等の金属から成
り、上面中央部に光半導体素子が載置される載置部を有
し、該載置部周辺に複数の外部リード端子が絶縁部材を
介し上面から下面に貫通するようにして固定された金属
基体と、前記光半導体素子搭載部を囲繞するようにして
金属基体上に銀ロウ等のロウ材を介して接合され、側部
に貫通孔を有する鉄ーニッケルーコバルト合金等から成
る枠体と、前記枠体の貫通孔に金ー錫合金等のロウ材を
介して取着され、内部に光信号が伝達される空間を有す
る鉄ーニッケルーコバルト合金等の金属から成る筒状の
固定部材と、前記筒状の固定部材の端面に融点が300
〜400℃の金ー錫合金等の低融点ロウ材を介して取着
された固定部材の内部を塞ぐ非晶質ガラス等から成る透
光性部材と、前記枠体の上面に取着され、光半導体素子
を気密に封止する蓋部材とから構成されており、前記金
属基体の光半導体素子搭載部に光半導体素子を接着固定
するとともに該光半導体素子の各電極をボンディングワ
イヤを介して外部リード端子に電気的に接続し、しかる
後、前記枠体の上面に蓋部材を接合させ、金属基体と枠
体と蓋部材とから成る容器内部に光半導体素子を気密に
収容するとともに筒状固定部材に光ファイバーを接続さ
せることによって製品としての光半導体装置となる。
【0003】かかる光半導体装置は外部電気回路から供
給される駆動信号によって光半導体素子を光励起させ、
該励起した光を透光性部材を通して光ファイバーに授受
させるとともに該光ファイバー内を伝達させることによ
って高速光通信等に使用される光半導体装置として機能
する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この従
来の光半導体素子収納用パッケージにおいては、透光性
部材を構成する非晶質ガラスの熱膨張係数が約8.5×
10-6/℃(30℃〜400℃)であるのに対し、筒状
の固定部材を構成する鉄ーニッケルーコバルト合金等の
熱膨張係数が約4.5×10-6/℃(Rt〜400℃)
であり、相違することから筒状の固定部材に透光性部材
を低融点ロウ材を介して取着させた場合、透光性部材と
固定部材との間に両者の熱膨張係数の相違に起因する熱
応力が発生するとともにこれが透光性部材に内在してし
まい、その結果、透光性部材を通して光半導体素子が励
起した光を光ファイバーに授受させる際、光半導体素子
の励起した光は透光性部材を通過する際に前記内在する
応力によって複屈折を起こし、光の一部のみが光ファイ
バーに授受されることになって光ファイバーヘの光の授
受の効率が悪くなるとともに光信号の伝送効率が悪化す
るという欠点を有していた。
【0005】そこで上記欠点を解消するために非晶質ガ
ラスから成る透光性部材が取着される固定部材を透光性
部材の熱膨張係数に近似した熱膨張係数を有する金属材
料で形成することが考えられる。
【0006】かかる固定部材の熱膨張係数を透光性部材
の熱膨張係数に近似させると透光性部材を固定部材に取
着させる際、透光性部材と固定部材との間に両者の熱膨
張係数の相違に起因する熱応力が発生することは殆どな
く、透光性部材に応力が内在することも殆どない。
【0007】しかしながら、この固定部材は透光性部材
を取着させる際に固定部材と透光性部材との間に応力を
発生することはないものの、鉄ーニッケルーコバルト合
金等の金属材料から成る枠体とは熱膨張係数が相違する
こととなり、枠体の貫通孔に透光性部材が取着されてい
る固定部材を金ー錫合金等のロウ材を介して取着する
際、枠体と固定部材との間に両者の熱膨張係数の相違に
起因する熱応力が発生し、これが固定部材に取着されて
いる透光性部材に作用して透光性部材を通過する光半導
体素子が励起した光に複屈折を起こさせ、光ファイバー
への光の授受の効率が悪くなるとともに光信号の伝送効
率が悪化するという欠点を誘発してしまう。
【0008】本発明は上記欠点に鑑み案出されたもの
で、その目的は光半導体素子の励起した光を透光性部材
を介し光ファイバーに効率良く授受させ、光信号の伝送
効率を高いものとした光半導体素子収納用パッケージを
提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、上面に光半導
体素子が載置される載置部を有する基体と、前記基体上
に光半導体素子載置部を囲繞するように取着され、側部
に貫通孔を有する枠体と、前記枠体の貫通孔に取着さ
れ、内部に光信号が伝達される空間を有する筒状の固定
部材と、前記筒状の固定部材の端面に取着され、固定部
材の内部を塞ぐ透光性部材と、前記枠体の上面に取着さ
れ、光半導体素子を気密に封止する蓋部材とから成る光
半導体素子収納用パッケージであって、前記固定部材の
端面で、前記透光性部材の端部周辺に切り欠き部を設け
たことを特徴とするものである。
【0010】また本発明は、前記切り欠き部の深さを透
光性部材の最大厚みに対して0.25倍以上とすること
を特徴とするものである。
【0011】本発明の光半導体素子収納用パッケージに
よれば、透光性部材が取着される固定部材の端面で、透
光性部材の端部周辺に、例えば、透光性部材の最大厚み
に対して0.25倍以上の深さの切り欠き部を設けたこ
とから透光性部材と固定部材との間、或いは枠体と固定
部材との間に熱膨張係数の相違があり、透光性部材を固
定部材に取着させる際、或いは透光性部材が取着されて
いる固定部材を枠体の貫通孔に取着する際に透光性部材
と固定部材間、或いは枠体と固定部材間に両者の熱膨張
係数の相違に起因する熱応力が発生したとしてもその応
力は前記切り欠き部で吸収遮断され、その結果、透光性
部材に熱応力が内在することはなく、これによって光半
導体素子が励起した光を透光性部材を通して光ファイバ
ーに伝達させた場合、光半導体素子の励起した光は透光
性部材に内在する熱応力に起因して複屈折を起こすこと
はなくそのまま光ファイバー部材に授受されることとな
り、光信号の伝送効率が極めて高いものとなる。
【0012】
【発明の実施の形態】次に、本発明を添付図面に基づき
詳細に説明する。図1及び図2は本発明の光半導体素子
収納用パッケージの一実施例を示し、1は基体、2は枠
体、3は蓋部材である。この基体1と枠体2と蓋部材3
とで内部に光半導体素子4を収容するための容器が構成
される。
【0013】前記基体1は光半導体素子4を支持するた
めの支持部材として作用し、その上面の略中央部に光半
導体素子4を載置するための載置部1aを有し、該載置
部1aに光半導体素子4が間にペルチェ素子5等を挟ん
で金−シリコンロウ材等の接着剤により接着固定され
る。
【0014】前記基体1は鉄ーニッケルーコバルト合金
や銅−タングステン合金等の金属材料から成り、例え
ば、鉄ーニッケルーコバルト合金から成る場合、鉄ーニ
ッケルーコバルト合金のインゴット(塊)に圧延加工法
や打ち抜き加工法等、従来周知の金属加工法を施すこと
によって製作される。
【0015】なお、前記基体1はその外表面に耐蝕性に
優れ、かつロウ材に対して濡れ性が良い金属、具体的に
は厚さ2〜6μmのニッケル層と厚さ0.5〜5μmの
金層を順次、メッキ法により被着させておくと、基体1
が酸化腐蝕するのを有効に防止することができるととも
に基体1上面に光半導体素子4の下部に配されるペルチ
ェ素子5等を強固に接着固定させることができる。従っ
て、前記基体1は酸化腐蝕を有効に防止し、かつ上面に
光半導体素子4の下部に配されるペルチェ素子5等を強
固に接着固定させる場合にはその外表面に厚さ2〜6μ
mのニッケル層と厚さ0.5〜5μmの金層を順次、メ
ッキ法により被着させておくことが好ましい。
【0016】また前記基体1は光半導体素子4が載置さ
れる載置部1aの周辺に該基体1を貫通する複数個の外
部リード端子6がガラス等の絶縁部材7を介して固定さ
れている。
【0017】前記外部リード端子6は光半導体素子4の
各電極を外部の竃気回路に電気的に接続する作用をな
し、その一端に光半導体素子4の電極がボンディングワ
イヤ8を介して接続され、また他端側は外部電気回路に
半田等のロウ材を介して接続される。
【0018】前記外部リード端子6は例えば、鉄ーニッ
ケルーコバルト合金や鉄ーニッケル合金等の金属材料か
ら成り、基体1への固定は、基体1に外部リード端子6
より若干大きな径の孔をあけておき、この孔にリング状
のガラスから成る絶縁部材7と外部リード端子6を挿通
させ、しかる後、前記ガラスから成る絶縁部材7を加熱
溶融させることによって行われる。
【0019】なお、前記外部リード端子6はその表面に
ニッケルメッキ層、金メッキ層等の耐蝕性に優れ、かつ
ロウ材と濡れ性の良いメッキ金属層を1.0μm乃至2
0μmの厚みに被着させておくと外部リード端子6の酸
化腐蝕が有効に防止されるとともに外部リード端子6と
ボンディングワイヤ8との接続を強固なものとなすこと
ができる。従って、前記外部リード端子6はその表面に
ニッケルメッキ層、金メッキ層等の耐蝕性に優れ、かつ
ロウ材と濡れ性が良いメッキ金属層を1.0μm乃至2
0μmの厚みに被着させておくことが好ましい。
【0020】また前記基体1の上面には、光半導体素子
4が載置される載置部1aを囲繞するようにして枠体2
が接合されており、該枠体2の内側に光半導体素子4を
収容するための空所が形成されている。
【0021】前記枠体2は鉄ーニッケルーコバルト合金
や鉄ーニッケル合金等の金属材料から成り、例えば、鉄
ーニッケルーコバルト合金等のインゴット(塊)をプレ
ス加工により枠状とすることによって形成され、基体1
への取着は基体1上面と枠体2の下面とを銀ロウ材を介
しロウ付けすることによって行われている。
【0022】更に前記枠体2はその側部に貫通孔2aが
設けてあり、該貫通孔2aには筒状の固定部材9が取着
され、更に固定部材9の内側の端面には板状、半球状、
或いは球状の透光性部材10が取着されている。
【0023】前記枠体2の側部に形成されている貫通孔
2aは固定部材9を取着するための取着孔として作用
し、枠体2の側部に従来周知のドリル孔あけ加工を施す
ことによって所定形状に形成される。
【0024】また前記枠体2の貫通孔2aには筒状の固
定部材9が取着されており、該固定部材9は光ファイバ
ー部材11を枠体2に固定する際の下地固定部材として
作用するとともに光半導体素子4の励起した光を光ファ
イバー部材11に伝達させる作用をなし、その内側端面
には透光性部材10が取着され、また外側の端面側には
光ファイバー部材11が取着接続される。
【0025】前記筒状の固定部材9は鉄ーニッケルーコ
バルト合金や40乃至60重量%の鉄と40乃至60重
量%のニッケルの合金等から成り、例えば、鉄ーニッケ
ルーコバルト合金等のインゴット(塊)をプレス加工に
より筒状とすることによって形成される。
【0026】また前記固定部材9はその内側の端面に透
光性部材10が取着されており、該透光性部材10は固
定部材9の内部空間を塞ぎ、基体1と枠体2と蓋部材3
とから成る容器の気密封止を保持させるとともに固定部
材9の内部空間を伝達する光半導体素子4の励起した光
をそのまま固定部材9に取着接続される光ファイバー部
材11に伝達させる作用をなす。
【0027】前記透光性部材10は板状、半球状、或い
は球状をなし、例えば、酸化珪素、酸化鉛を主成分とし
た鉛系及びホウ酸、ケイ砂を主成分としたホウケイ酸系
の非晶質ガラスで形成されており、該非晶質ガラスは結
晶軸が存在しないことから光半導体素子4の励起する光
を透光性部材10を通過させて光ファイバー部材11に
授受させる場合、光半導体素子4の励起した光は透光性
部材10で複屈折を起こすことはなくそのまま光フアイ
バー部材11に授受されることとなり、その結果、光半
導体素子4が励起した光の光ファイバー部材11への授
受が高効率となって光信号の伝送効率を高いものとなす
ことができる。
【0028】更に前記透光性部材10の固定部材9への
取着は例えば、板状をなす透光性部材10の主面外周部
に予めメタライズ層12を被着させておき、該メタライ
ズ層12と固定部材9の内側端面とを金ー錫合金等のロ
ウ材を介しロウ付けすることによって行われる。この場
合、透光性部材10の固定部材9への取着が金ー錫合金
等によるロウ付けにより行われることから取着の信頼性
が高いものとなり、これによって固定部材9と透光性部
材10との取着部における光半導体素子4を収容する容
器の気密封止が完全となり、容器内部に収容する光半導
体素子4を長期間にわたり正常、かつ安定に作動させる
ことができる。
【0029】また前記固定部材9を40乃至60重量%
の鉄と40乃至60重量%のニッケルの合金で形成して
おくと該40乃至60重量%の鉄と40乃至60重量%
のニッケルから成る合金はその熱膨張係数が約9.5×
10-6/℃(Rt〜400℃)であり、非晶質ガラスか
ら成る透光性部材10の熱膨張係数に近似することから
透光性部材10を固定部材9にロウ付けする際、透光性
部材10と固定部材9との間に両者の熱膨張係数の相違
に起因する熱応力が発生し、該熱応力が透光性部材10
に内在して、透光性部材10を通過する光半導体素子4
の励起した光に複屈折を起こさせることはなく、光半導
体素子4が励起した光はそのまま光ファイバー部材11
に授受されて光信号の伝送効率が極めて高いものとな
る。従って、前記固定部材9は40乃至60重量%の鉄
と40乃至60重量%のニッケルの合金で形成しておく
ことが好ましい。
【0030】なお、前記透光性部材10の主面外周部に
予め被着されているメタライズ層12は透光性部材10
を構成する非晶質ガラスの融点が約700℃と低く、従
来周知のMoーMn法を採用することによって形成する
ことができないことから図2に示すように、非晶質ガラ
スに対して活性があり、強固に接合するチタン、チタン
ータングステン、窒化タンタルの少なくとも1種から成
る第1層12aと、この第1層12aが透光性部材10
を固定部材9にロウ付けする際の熱によって後述する第
3層12cに拡散し、メタライズ層12の透光性部材1
0に対する接合強度が低下するのを有効に防止する白
金、ニッケル、ニッケルークロムの少なくとも1種から
成る第2層12bと、メタライズ層12に対するロウ材
の濡れ性を改善し、メタライズ層12にロウ材を強固に
接合させて透光性部材10を固定部材9に強固に取着さ
せる金、白金、銅の少なくとも1種から成る第3層12
cとを順次、積層させることによって形成されており、
特にチタンー白金ー金を順次積層させて形成したメタラ
イズ層12は透光性部材10との接合強度が強く、かつ
ロウ材との濡れ性が良好で透光性部材10を固定部材9
にロウ付けすることが可能なことからメタライズ層12
として極めて好適である。
【0031】また前記チタン、チタンータングステン、
窒化タンタルの少なくとも1種から成る第1層12a
と、白金、ニッケル、ニッケルークロムの少なくとも1
種から成る第2層12bと、金、白金、銅の少なくとも
1種から成る第3層12cとの3層構造を有するメタラ
イズ層12はその各々の金属材料、窒化物を透光性部材
10の外周部にスパッタリング法や蒸着法、イオンプレ
ーティング法、メッキ法等により順次、所定厚みに被着
させることによって形成される。
【0032】更に前記メタライズ層12をチタン、チタ
ンータングステン、窒化タンタルの少なくとも1種から
成る第1層12aと、白金、ニッケル、ニッケルークロ
ムの少なくとも1種から成る第2層12bと、金、白
金、銅の少なくとも1種から成る第3層12cとで形成
する場合、第1層12aの層厚は500オングストロー
ム未満となるとメタライズ層12の透光性部材10に対
する接合強度が弱くなる傾向にあり、また2000オン
グストロームを超えると透光性部材10に第1層12a
を被着させる際に第1層12a中に大きな応力が内在
し、該内在応力によって第1層12aが透光性部材10
より剥離し易くな傾向にあることから第1層12aの厚
みは500オングストローム乃至2000オングストロ
ームの範囲としておくことが好ましく、第2層12bの
層厚は500オングストローム未満となると透光性部材
10を固定部材9にロウ付けする際の熱によって第1層
12aが第3層12cに拡散するのを有効に防止するこ
とができず、メタライズ層12の透光性部材10に対す
る接合強度が低下してしまう危険性があり、また100
00オングストロームを超えると第1層12a上に第2
層12bを被着させる際に第2層12b中に大きな応力
が内在し、該内在応力によって第2層12bが第1層1
2aより剥離し易くなる傾向にあることから第2層12
bの厚みは500オングストローム乃至10000オン
グストロームの範囲としておくことが好ましく、第3層
12cの層厚は0.5μm未満であるとメタライズ層1
2に対するロウ材の濡れ性が大きく改善されず、透光性
部材10を固定部材9に強固にロウ付け取着するのが困
難となる傾向にあり、また5μmを超えると第2層12
b上に第3層12cを被着させる際に第3層12c中に
大きな応力が内在し、該内在応力によって第3層12c
が第2層12bより剥離し易くなる傾向にあることから
第3層12cの厚みは0.5μm乃至5μmの範囲とし
ておくことが好ましい。
【0033】前記透光性部材10が内側端面に取着され
ている固定部材9はまたその透光性部材10の端部周辺
の端面に切り欠き部Aが形成されている。
【0034】前記切り欠き部Aは透光性部材10と固定
部材9との間、或いは枠体2と固定部材9との間に発生
する熱応力を吸収遮断する作用をなし、透光性部材10
と固定部材9との間、或いは枠体2と固定部材9との間
に熱膨張係数の相違があり、透光性部材10を固定部材
9に取着させる際、或いは透光性部材10が取着されて
いる固定部材9を枠体2の貫通孔2aに取着する際に透
光性部材10と固定部材9間、或いは枠体2と固定部材
9間に両者の熱膨張係数の相違に起因する熱応力が発生
したとしてもその応力は前記切り欠き部Aで吸収遮断さ
れ、その結果、透光性部材10に熱応力が内在すること
はなく、これによって光半導体素子4が励起した光を透
光性部材10を通して光ファイバー部材11に伝達させ
た場合、光半導体素子4の励起した光は透光性部材10
に内在する熱応力に起因して複屈折を起こすことはなく
そのまま光ファイバー部材11に授受されることとな
り、光信号の伝送効率が極めて高いものとなる。
【0035】前記切り欠き部Aは固定部材9の端面で取
着される透光性部材10の端部周辺に切削加工やレーザ
ー加工、エッチング加工等を施すことによって所定形
状、所定深さに形成される。
【0036】また前記切り欠き部Aはその深さを板状、
半球状、或いは球状をなす透光性部材10の最大厚みに
対して0.25倍以上としておくと、透光性部材10と
固定部材9との間、或いは枠体2と固定部材9との間に
発生する熱応力を良好に吸収遮断し、透光性部材10に
熱応力が内在するのを有効に防止することができる。
【0037】従って、前記切り欠き部Aはその深さを透
光性部材10の最大厚みに対して0.25倍以上として
おくことが好ましい。
【0038】更に一方、前記金属材料より成る枠体2の
上面には、例えば、鉄ーニッケルーコバルト合金や鉄ー
ニッケル合金等の金属材料から成る蓋部材3が接合さ
れ、これによって基体1と枠体2と蓋部材3とからなる
容器の内部に光半導体素子4が気密に封止されることと
なる。
【0039】前記蓋部材3の枠体2上面への接合は、例
えば、シームウエルド法等の溶接によって行われる。
【0040】かくして本発明の光半導体素子収納用パッ
ケージによれば、基体1の光半導体素子載置部1aに光
半導体素子4を間にペルチェ素子5等を挟んで載置固定
するとともに光半導体素子4の各電極をボンデイングワ
イヤ8を介して外部リード端子6に電気的に接続し、次
に枠体2の上面に蓋部材3を接合させ、基体1と枠体2
と蓋部材3とから成る容器内部に光半導体素子4を収容
し、最後に枠体2の固定部材9に光ファイバー部材11
を取着接続させることによって最終製品としての光半導
体装置となり、外部電気回路から供給される駆動信号に
よって光半導体素子4に光を励起させ、該励起した光を
非晶質ガラスから成る透光性部材10を通して光ファイ
バー部材11に授受させるとともに該光ファイバー部材
11の光ファイバー内を伝達させることによって高速光
通信等に使用される。
【0041】なお、本発明は上述の実施例に限定される
ものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲であれば
種々の変更は可能であり、例えば上述の実施例では外部
リード端子6を基体1に固定したがこれを枠体2に固定
してもよい。
【0042】
【発明の効果】本発明の光半導体素子収納用パッケージ
によれば、透光性部材が取着される固定部材の端面で、
透光性部材の端部周辺に、例えば、透光性部材の最大厚
みに対して0.25倍以上の深さの切り欠き部を設けた
ことから透光性部材と固定部材との間、或いは枠体と固
定部材との間に熱膨張係数の相違があり、透光性部材を
固定部材に取着させる際、或いは透光性部材が取着され
ている固定部材を枠体の貫通孔に取着する際に透光性部
材と固定部材間、或いは枠体と固定部材間に両者の熱膨
張係数の相違に起因する熱応力が発生したとしてもその
応力は前記切り欠き部で吸収遮断され、その結果、透光
性部材に熱応力が内在することはなく、これによって光
半導体素子が励起した光を透光性部材を通して光ファイ
バー部材に伝達させた場合、光半導体素子の励起した光
は透光性部材に内在する熱応力に起因して複屈折を起こ
すことはなくそのまま光ファイバー部材に授受されるこ
ととなり、光信号の伝送効率が極めて高いものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光半導体素子収納用パッケージの一実
施例を示す断面図である。
【図2】図1に示す光半導体素子収納用パッケージの要
部拡大断面図である。
【符号の説明】
1・・・基体 1a・・光半導体素子載置部 2・・・枠体 2a・・貫通孔 3・・・蓋部材 4・・・光半導体素子 9・・・固定部材 10・・・透光性部材 11・・・光ファイバー部材 A・・・切り欠き部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 23/02 H01L 31/00 H01L 33/00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】上面に光半導体素子が載置される載置部を
    有する基体と、前記基体上に光半導体素子載置部を囲繞
    するように取着され、側部に貫通孔を有する枠体と、前
    記枠体の貫通孔に取着され、内部に光信号が伝達される
    空間を有する筒状の固定部材と、前記筒状の固定部材の
    端面に取着され、固定部材の内部を塞ぐ透光性部材と、
    前記枠体の上面に取着され、光半導体素子を気密に封止
    する蓋部材とから成る光半導体素子収納用パッケージで
    あって、前記固定部材の端面で、前記透光性部材の端部
    周辺に切り欠き部を設けたことを特徴とする光半導体素
    子収納用パッケージ。
  2. 【請求項2】前記切り欠き部の深さが前記透光性部材の
    最大厚みに対して0.25倍以上であることを特徴とす
    る請求項1に記載の光半導体素子収納用パッケージ。
JP27447198A 1998-09-29 1998-09-29 光半導体素子収納用パッケージ Expired - Fee Related JP3512648B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP27447198A JP3512648B2 (ja) 1998-09-29 1998-09-29 光半導体素子収納用パッケージ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP27447198A JP3512648B2 (ja) 1998-09-29 1998-09-29 光半導体素子収納用パッケージ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2000106406A JP2000106406A (ja) 2000-04-11
JP3512648B2 true JP3512648B2 (ja) 2004-03-31

Family

ID=17542161

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP27447198A Expired - Fee Related JP3512648B2 (ja) 1998-09-29 1998-09-29 光半導体素子収納用パッケージ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3512648B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102016106366B4 (de) 2016-04-07 2017-12-07 Schott Ag Linsenkappe für ein TO-Gehäuse

Also Published As

Publication number Publication date
JP2000106406A (ja) 2000-04-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6426591B1 (en) Package for housing photosemiconductor element
JP3199611B2 (ja) 光半導体素子収納用パッケージ
US6036375A (en) Optical semiconductor device housing package
JPH08148594A (ja) 光半導体素子収納用パッケージ
JP3512648B2 (ja) 光半導体素子収納用パッケージ
JP3336199B2 (ja) 光半導体素子収納用パッケージ
JPH11307692A (ja) 半導体素子支持部材及びこれを用いた半導体素子収納用パッケージ
JP3285765B2 (ja) 光半導体素子収納用パッケージ
JP3619393B2 (ja) 光半導体素子収納用パッケージ
JP3285766B2 (ja) 光半導体素子収納用パッケージ
JP3522129B2 (ja) 光半導体素子収納用パッケージ
JP3762122B2 (ja) 光半導体素子収納用パッケージ
JP3706484B2 (ja) 光半導体素子収納用パッケージ
JP3285768B2 (ja) 光半導体素子収納用パッケージ
JP3285767B2 (ja) 光半導体素子収納用パッケージ
JP2000106407A (ja) 光半導体素子収納用パッケージ
JP3709084B2 (ja) 光半導体素子収納用パッケージ
JP2000106445A (ja) 光半導体素子収納用パッケージ
JP2000106405A (ja) 光半導体素子収納用パッケージ
JP3532114B2 (ja) 光半導体素子収納用パッケージ
JP3457906B2 (ja) 光半導体素子収納用パッケージ
JP3297617B2 (ja) 光半導体素子収納用パッケージ
JP3488392B2 (ja) 光半導体素子収納用パッケージ
JP3526518B2 (ja) 光半導体素子収納用パッケージ
JP2000183202A (ja) 光半導体素子収納用パッケージ

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20031222

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20040107

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090116

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090116

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100116

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110116

Year of fee payment: 7

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees