JP3512382B2 - 複合アンテナ - Google Patents

複合アンテナ

Info

Publication number
JP3512382B2
JP3512382B2 JP2000288921A JP2000288921A JP3512382B2 JP 3512382 B2 JP3512382 B2 JP 3512382B2 JP 2000288921 A JP2000288921 A JP 2000288921A JP 2000288921 A JP2000288921 A JP 2000288921A JP 3512382 B2 JP3512382 B2 JP 3512382B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
antenna
dipole
dipole antenna
whip
composite
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2000288921A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2002100928A (ja
Inventor
仁一 井上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Antenna Co Ltd
Original Assignee
Nippon Antenna Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Antenna Co Ltd filed Critical Nippon Antenna Co Ltd
Priority to JP2000288921A priority Critical patent/JP3512382B2/ja
Priority to US09/959,904 priority patent/US6741220B2/en
Priority to EP01906260A priority patent/EP1178568A4/en
Priority to KR10-2001-7014264A priority patent/KR100442915B1/ko
Priority to PCT/JP2001/001361 priority patent/WO2001067554A1/ja
Publication of JP2002100928A publication Critical patent/JP2002100928A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3512382B2 publication Critical patent/JP3512382B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Aerials With Secondary Devices (AREA)
  • Variable-Direction Aerials And Aerial Arrays (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、円偏波および直線
偏波を共に用いる通信システムに使用するに好適な複合
アンテナに関するものである。
【0002】
【従来の技術】円偏波を使用する移動体通信を目的とし
た衛星通信システムが種々提案されている。低高度の衛
星を用いる衛星移動通信システムでは、多くの衛星が必
要ではあるものの通信の遅延時間がほぼ無視できるの
で、リアルタイムで音声やデータ等の通信が行える。さ
らに、端末の送信電力を低減できるため端末を携帯型と
することが可能である。したがって、衛星移動通信シス
テム用の携帯無線機を携帯していれば、全世界の電話や
携帯電話とリアルタイムで通話やデータ伝送を行うこと
が可能となる。
【0003】ところで、デジタル音声放送を衛星を用い
て行う衛星デジタル音声放送システムが提案されてい
る。この衛星デジタル音声放送システムの概略構成を図
14に示す。図14に示すように、衛星デジタル音声放
送システムは複数の番組プロバイダーが作成したデジタ
ル音声放送番組を、地上局71から放送衛星70に送信
し、地上制御局の制御の基で放送衛星70から地球の割
り当てられた地域に向けて送信する。この放送衛星70
から送信されたデジタル音声放送の電波は円偏波とされ
ており、移動可能とされた移動体82により受信される
ようになる。この場合、高層ビル等が立ち並んでいる都
市部においては放送衛星70からの電波が届かない不感
地帯が生じる場合がある。
【0004】そこで、不感地帯が生じやすい都市部にお
いて移動体82が良好に音声放送を受信できるように、
地上放送局81から地上放送を行うようにしている。地
上放送局81から放送されるデジタル音声放送番組は、
放送衛星70から放送されるデジタル音声放送番組と同
一とされており、地上放送と衛星放送とは同期されて放
送されている。また、地上放送局81からは干渉を抑制
するために直線偏波で地上放送が送信される。地上放送
局81には、図示しない地上制御局から地上放送するデ
ジタル音声放送番組が送られたり、地上局71からデジ
タル音声放送番組が送られる。また、放送衛星70から
送信される衛星放送から、地上放送するデジタル音声放
送番組を得るようにしてもよい。なお、地上放送の周波
数帯域は衛星放送の周波数帯域と同一あるいは隣接する
周波数帯域とされている。そして、衛星放送や地上放送
を受信する移動体82は、円偏波アンテナおよび直線偏
波アンテナからなるアンテナ82aが取り付けられてお
り、両放送の受信電力等を検出することにより良好な受
信を行える放送を選択して受信するようにしている。こ
のような衛星デジタル音声放送システムは、シリウス衛
星ラジオやXM衛星ラジオとして実用に供されようとし
ている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、放送衛星7
0から送信されたデジタル音声放送を移動受信端末にお
いて受信するには、円偏波を受信できる円偏波アンテナ
が必要となり、不感地帯が発生しやすい都市部において
もデジタル音声放送を受信する場合には、直線偏波を受
信できるアンテナがさらに必要となる。すなわち、衛星
系と地上系との2本のアンテナが必要となる。
【0006】円偏波を受信可能なアンテナとしては、ク
ロスダイポールアンテナやマイクロストリップアンテナ
が知られている。クロスダイポールアンテナは、ダイポ
ールアンテナを十字形に直交配置した2つの半波長ダイ
ポールアンテナから構成されている。そして、2つの半
波長ダイポールアンテナを互いに位相を90°ずらせて
励振することにより、2つの半波長ダイポールアンテナ
の面に垂直な方向に円偏波を発生させるようにしてい
る。この場合、2つの半波長ダイポールアンテナの面に
垂直な2方向では互いに逆方向の円偏波が発生するた
め、2つの半波長ダイポールアンテナの後方約1/4波
長の位置に反射板を置き、単方向として用いるのが一般
的とされている。さらに、広い仰角の範囲内において円
偏波を得るために、電界面と磁界面で指向性の変化の少
ない逆V字形や逆U字形のダイポールアンテナが用いら
れている。
【0007】このような円偏波を受信可能な従来のクロ
スダイポールアンテナの原理的構成を図15および図1
6に示す。図15は、逆V字形のダイポールアンテナを
用いるようにしたクロスダイポールアンテナ100の原
理的構成を示す図であり、図16は逆U字形のダイポー
ルアンテナを用いるようにしたクロスダイポールアンテ
ナ200の原理的構成を示す図である。図15に示す逆
V字形のダイポールアンテナを用いるクロスダイポール
アンテナ100は、反射板106と、反射板106上に
配置されたダイポールエレメント102a、102bと
からなる逆V字形の第1ダイポールアンテナと、第1ダ
イポールアンテナと略直交して配置されたダイポールエ
レメント102c、102dとからなる逆V字形の第2
ダイポールアンテナとから構成されている。
【0008】このクロスダイポールアンテナ100は、
図示されていないが逆V字形の第1ダイポールアンテナ
と逆V字形の第2ダイポールアンテナに、互いに位相を
約90度ずらせて励振するための移相回路を備えてい
る。これにより、クロスダイポールアンテナ100は円
偏波を送受信可能なアンテナとすることができると共
に、逆V字形の第1ダイポールアンテナと逆V字形の第
2ダイポールアンテナとされていることから広い仰角の
範囲内において円偏波を得ることができるようになる。
【0009】また、図16に示す逆U字形のダイポール
アンテナを用いるクロスダイポールアンテナ200は、
反射板206と、反射板206上に配置されたダイポー
ルエレメント202a、202bとからなる逆U字形の
第1ダイポールアンテナと、第1ダイポールアンテナと
略直交して配置されたダイポールエレメント102c、
102dとからなる逆U字形の第2ダイポールアンテナ
とから構成されている。このクロスダイポールアンテナ
200は、図示されていないが逆U字形の第1ダイポー
ルアンテナと逆U字形の第2ダイポールアンテナに、互
いに位相を約90度ずらせて励振するための移相回路を
備えている。これにより、クロスダイポールアンテナ2
00は円偏波を送受信可能なアンテナとすることができ
ると共に、逆U字形の第1ダイポールアンテナと逆U字
形の第2ダイポールアンテナとされていることから広い
仰角の範囲内において円偏波を得ることができるように
なる。
【0010】前記したクロスダイポールアンテナは、円
偏波を受信することができるが、直線偏波を受信するこ
とはできない。したがって、図14に示す衛星デジタル
音声放送システムにおける移動受信端末におけるアンテ
ナとしては、衛星系のアンテナとしてクロスダイポール
アンテナを設置すると共に、地上系のアンテナとして例
えばホイップアンテナを別に設置しなければならないと
いう問題点があった。
【0011】また、衛星通信システムにおいては、一般
に衛星が静止しておらず仰角が高い位置における見かけ
上の衛星の移動速度が大きくなるため、天頂方向を0°
とした場合約30°〜90°の低仰角において衛星の存
在確率が高いことになる。しかしながら、図15および
図16に示すクロスダイポールアンテナは、低仰角の方
向において、アンテナゲインが十分とれないと共に、低
仰角においては円偏波の軸比が劣化してしまうという問
題点があった。
【0012】そこで、本発明は円偏波および直線偏波を
送受信することのできる複合アンテナを提供することを
目的としている。さらに、本発明は、低仰角における利
得および軸比を向上することのできるクロスダイポール
アンテナを備える複合アンテナを提供することを他の目
的としている。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の複合アンテナは、円偏波を受信可能なクロ
スダイポールアンテナと、該円偏波と同一あるいは隣接
周波数帯域の直線偏波を受信可能なホイップアンテナと
が反射板上に設けられている複合アンテナであって、前
記クロスダイポールアンテナは、前記反射板上に所定間
隔を持って配置された第1のダイポールアンテナと、前
記反射板上に所定間隔を持って上記第1のダイポールア
ンテナに略直交するように配置された第2のダイポール
アンテナとからなり、前記ホイップアンテナは、使用周
波数帯域の中心周波数における波長の約1/4波長以上
前記クロスダイポールアンテナから離隔されて、前記反
射板上に固着されており、前記クロスダイポールアンテ
ナは、衛星から送信された円偏波の放送信号を受信可能
とされ、前記ホイップアンテナは、地上から送信された
前記放送信号と同一内容の直線偏波の放送信号を受信可
能とされている。
【0014】次に、上記他の目的も達成することのでき
る本発明の他の複合アンテナは、円偏波を受信可能なク
ロスダイポールアンテナと、該円偏波と同一あるいは隣
接周波数帯域の直線偏波を受信可能なホイップアンテナ
とが反射板上に設けられている複合アンテナであって、
前記クロスダイポールアンテナは、前記反射板上に所定
間隔を持って配置された第1のダイポールアンテナと、
前記反射板上に所定間隔を持って上記第1のダイポール
アンテナに略直交するように配置された第2のダイポー
ルアンテナと、前記第1のダイポールアンテナと前記第
2のダイポールアンテナとを中心として、その周囲に配
置されると共に、前記反射板から起立して配置された複
数の無給電素子とからなり、前記ホイップアンテナは、
使用周波数帯域の中心周波数における波長の約1/4波
長以上前記クロスダイポールアンテナから離隔されて、
前記反射板上に固着されており、前記ホイップアンテナ
が、前記無給電素子と兼用されている。
【0015】また、上記本発明の複合アンテナにおい
て、前記第1のダイポールアンテナと前記第2のダイポ
ールアンテナとが、前記反射板へ向かって折曲されて構
成されていてもよい。さらに、上記本発明の複合アンテ
ナにおいて、前記無給電素子が、絶縁体スペーサを介し
て前記反射板上に固着されていてもよい。さらにまた、
上記本発明の複合アンテナにおいて、前記反射板の中央
部が周縁部より突出するように反射面が傾斜されて形成
されていてもよい。さらにまた、上記本発明の複合アン
テナにおいて、前記クロスダイポールアンテナは、衛星
から送信された円偏波の放送信号を受信可能とされ、前
記ホイップアンテナは、地上から送信された前記放送信
号と同一内容の直線偏波の放送信号を受信可能とされて
いてもよい。さらにまた、上記本発明の複合アンテナに
おいて、前記複数の無給電素子が、前記クロスダイポー
ルアンテナを略中心とする円周上に配置されており、前
記ホイップアンテナが前記円周上より外側に配置されて
いてもよい。
【0016】このような本発明によれば、クロスダイポ
ールアンテナを構成する反射板上に、直線偏波を送受信
可能なホイップアンテナを設けるようにしたので、1つ
の複合アンテナを設置することにより円偏波と直線偏波
とを受信することができるようになる。したがって、デ
ジタル音声放送を移動受信端末において受信する際に
も、衛星系のアンテナと地上系とのアンテナとの2本の
アンテナを設置することなく、1つの複合アンテナを設
置すればよいことになる。また、クロスダイポールアン
テナの周囲に複数の無給電素子を配置することにより、
低仰角におけるゲインを向上することができると共に、
円偏波の軸比特性を大幅に改善することができる。すな
わち、無給電素子が導波器として作用して、低仰角の方
向のアンテナ特性を改善することができる。そして、こ
の無給電素子として地上系のアンテナであるホイップア
ンテナを兼用して用いることができ、ほぼクロスダイポ
ールアンテナの構成だけにより複合アンテナを構成する
ことができる。従って、複合アンテナを小型化すること
ができる。さらに、反射板を中央部より周縁部が下に位
置するように下方へ傾斜させて形成することにより、さ
らに低仰角においてゲインを向上することができると共
に、円偏波の軸比特性を改善することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明の複合アンテナは、図14
に示すように衛星放送として円偏波が用いられ、地上放
送として直線偏波が用いられる衛星デジタル音声放送シ
ステムにおける移動体82に搭載されるアンテナ82a
に適用することのできるアンテナであり、実施の形態の
第1の構成を示す平面図を図1に、その正面図を図2に
示す。図1および図2に示す本発明の第1の実施の形態
にかかる複合アンテナ1は、略直交配置された2つのダ
イポールアンテナからなるクロスダイポールアンテナ1
0と、ホイップアンテナ20と、反射板6とから構成さ
れている。反射板6は、略円形とされておりその直径D
は、使用周波数帯域における中心周波数の波長をλとし
た際に、約λ/2〜λとされている。クロスダイポール
アンテナ10は、第1逆U字形ダイポールアンテナと第
2逆U字形ダイポールアンテナとが略直交配置されて構
成されている。第1逆U字形ダイポールアンテナは、そ
れぞれ逆U字形に折曲されたダイポールエレメント2a
とダイポールエレメント2bとから構成され、第2逆U
字形ダイポールアンテナは、それぞれ逆U字形に折曲さ
れたダイポールエレメント2cとダイポールエレメント
2dとから構成されている。2つの逆U字状ダイポール
アンテナを構成しているダイポールエレメント2a〜ダ
イポールエレメント2dは、金属板を加工して図2に示
すように折曲部からしだいに幅が広くなる板状に形成さ
れており、反射板6に向けて逆U字形となるよう折曲さ
れて、その先端は反射板6に向かうようになされてい
る。また、ダイポールエレメント2a〜ダイポールエレ
メント2dの長さは約λ/4とされている。すなわち、
第1逆U字形ダイポールアンテナと第2逆U字形ダイポ
ールアンテナは、半波長ダイポールアンテナとされてい
る。
【0018】クロスダイポールアンテナ10において、
ダイポールエレメント2a〜ダイポールエレメント2d
の一端と、反射板6との図2に示す間隔L1は約0.2
5λ〜0.4λとされている。ただし、λは使用周波数
帯域における中心周波数の波長である。すなわち、ダイ
ポールエレメント2aとダイポールエレメント2bとか
ら構成されている第1逆U字形ダイポールアンテナを励
振する同軸セミリジッドケーブル4aの反射板6からの
長さは、約0.25λ〜0.4λとされている。同様
に、ダイポールエレメント2cとダイポールエレメント
2dとから構成されている第2逆U字形ダイポールアン
テナを励振する同軸セミリジッドケーブル4dの反射板
6からの長さも、約0.25λ〜0.4λとされてい
る。さらに、下端が反射板6へ短絡されているショート
ポール4bおよびショートポール4cの反射板6からの
長さも、約0.25λ〜0.4λとされている。
【0019】ダイポールエレメント2aの一端は、同軸
セミリジッドケーブル4aの先端における外被導体に接
続されて励振されており、ダイポールエレメント2bの
一端はショートポール4bの先端に接続されて励振され
ている。このショートポール4bの先端には同軸セミリ
ジッドケーブル4aの中心導体2eが接続されている。
また、ダイポールエレメント2dの一端は、同軸セミリ
ジッドケーブル4dの先端における外被導体に接続され
て励振されており、ダイポールエレメント2cの一端は
ショートポール4cの先端に接続されて励振されてい
る。このショートポール4cの先端には同軸セミリジッ
ドケーブル4dの中心導体2fが接続されている。
【0020】さらに、反射板6を貫通してその下に延伸
された同軸セミリジッドケーブル4a、4dは位相遅延
回路7に接続されて、同軸セミリジッドケーブル4aに
は給電部8からの励振信号が0°位相遅延されて出力さ
れ、同軸セミリジッドケーブル4dには給電部8からの
励振信号が約90°位相遅延されて出力されている。こ
れにより、給電部8からの励振信号により、第1逆U字
形ダイポールアンテナと第2逆U字形ダイポールアンテ
ナとが互いに位相が約90°ずれるように励振されるた
め、クロスダイポールアンテナ10の面に垂直な面、す
なわち反射板6の面に対してほぼ垂直方向に円偏波が放
射されるようになる。この場合、反射板6の方向に放射
された逆位相の円偏波成分は、反射板6により逆位相と
なるように反射されて同相とされて反射板6の面に対し
てほぼ垂直の上方向へ放射されるようになる。なお、位
相遅延回路7は衛星通信用無線機に接続される。
【0021】また、垂直偏波で動作するホイップアンテ
ナ20は、円偏波で動作するクロスダイポールアンテナ
10と同一の周波数帯域あるいは隣接する周波数帯域で
動作するアンテナとされており、反射板6上の端部に固
着されている。そして、絶縁スペーサ21により反射板
6から絶縁されてホイップエレメント22がほぼ垂直に
設置されている。ホイップエレメント22と、クロスダ
イポールアンテナ10との間隔L3(図1参照)は、約
λ/4以上とされて相互に影響を与えない間隔とされて
いる。また、ホイップエレメント22の長さL2は、例
えば約λ/4とされる。ただしL2は、約λ/4に限る
ものではない。すなわち、ホイップアンテナ20は、図
12(a)に示すλ/4ホイップアンテナに限るもので
はなく、図12(b)に示すようなλ/2ホイップアン
テナとしたり、図12(c)に示すような5λ/8ホイ
ップアンテナとしたり、図12(d)に示すような3λ
/4ホイップアンテナとしてもよい。さらに、ホイップ
アンテナ20を図12(c)に示すようなヘリカルアン
テナとしたり、図12(e)に示すようなスリーブアン
テナとしてもよい。
【0022】図1および図2に戻り、反射板6の裏側に
はホイップアンテナ20に給電するセミリジッドケーブ
ル23が延伸されている。セミリジッドケーブル23
は、地上通信用無線機に接続される。これにより、ホイ
ップアンテナ20は垂直偏波を送受信可能となる。次
に、以上説明した本発明の第1の実施の形態の複合アン
テナ1におけるクロスダイポールアンテナ10の周波数
2.32GHzにおける垂直面内指向性を図3に示し、
ホイップアンテナ20の周波数2.32GHzにおける
垂直面内指向性を図4に示す。図3を参照すると、クロ
スダイポールアンテナ10は、θが−70°〜+70°
の方向において十分なゲインとされていると共に、軸比
特性も良好とされている。また、図4を参照するとホイ
ップアンテナ20は、低仰角においても十分な垂直偏波
におけるゲインが得られていることがわかる。
【0023】以上のことから本発明の第1の実施の形態
の複合アンテナ1は、衛星系のアンテナとしてクロスダ
イポールアンテナ10を用いて、衛星から送信された円
偏波を十分受信することができる。また、地上系のアン
テナとしてホイップアンテナ20を用いて、衛星から送
信される信号と同一信号内容とされて地上において送信
された垂直偏波を十分受信することができる。すなわ
ち、本発明の第1の実施の形態に係る複合アンテナ1を
移動体に搭載することにより、図14に示す衛星デジタ
ル音声放送通信システムにおける移動体82のアンテナ
82aとして用いることができる。
【0024】次に、本発明の複合アンテナの実施の形態
の第2の構成を示す平面図を図5に、その正面図を図6
に示す。この複合アンテナも、図14に示すように衛星
放送として円偏波が用いられ、地上放送として直線偏波
が用いられる衛星デジタル音声放送システムにおける移
動体82に搭載されるアンテナ82aに適用することの
できるアンテナとされている。図5および図6に示す本
発明の第2の実施の形態にかかる複合アンテナ40は、
第1の実施の形態に係る複合アンテナ1において、クロ
スダイポールアンテナ10を中心として、その周囲に複
数の無給電素子3a〜3gを配置するようにしたアンテ
ナである。この無給電素子3a〜3gの素子数は、例え
ば7本とされて、ホイップアンテナ20が配置されてい
る円周上に略等間隔に配置されている。
【0025】また、無給電素子3a〜3gは、反射板6
に対してほぼ垂直に起立されて固着されている。この無
給電素子3a〜3gとホイップアンテナ20の長さL2
は約λ/4とされており、無給電素子3a〜3gの下端
に絶縁スペーサ5a〜5gがそれぞれ設けられて、反射
板6に絶縁されて設置されている。この絶縁スペーサ5
a〜5gの下端は反射板6に固着されている。また、無
給電素子3a〜3gとホイップアンテナ20のクロスダ
イポールアンテナ10の中心からの長さL3は約λ/4
以上とされている。この場合、クロスダイポールアンテ
ナ10とホイップアンテナ20とは相互に影響を及ぼさ
ないようになる。なお、無給電素子3a〜3gは、金属
パイプを加工して図5および図6に示すように棒状に形
成されている。この無給電素子3a〜3gは、クロスダ
イポールアンテナ10の導波器として作用しており、ホ
イップアンテナ20も導波器の1本として作用してい
る。すなわち、ホイップアンテナ20は導波器を兼用し
ていることになる。第2の実施の形態に係る複合アンテ
ナ40における無給電素子3a〜3gを除く他の構成
は、第1の実施の形態に係る複合アンテナ1と同様であ
るので、その説明は省略する。
【0026】次に、本発明の第2の実施の形態の複合ア
ンテナ40における無給電素子3a〜3gを含むクロス
ダイポールアンテナ10の周波数2.32GHzにおけ
る垂直面内指向性を図7に示し、ホイップアンテナ20
の周波数2.32GHzにおける垂直面内指向性を図8
に示す。図7を参照すると、低仰角においてゲインが大
幅に向上されていると共に、低仰角において軸比特性が
大幅に改善されていることが、図3に示す第1の実施の
形態に係る複合アンテナ1の垂直面内指向性との対比に
より理解することができる。また、図8を参照すると、
ホイップアンテナ20の垂直面内指向性は、図4に示す
第1の実施の形態に係る複合アンテナ1とほぼ同様とさ
れており、導波器として兼用しても低仰角において十分
な垂直偏波のゲインが得られていることがわかる。
【0027】以上のことから本発明の第2の実施の形態
の複合アンテナ40は、衛星系のアンテナとしてクロス
ダイポールアンテナ10を用いて、衛星から送信された
円偏波を十分受信することができる。また、地上系のア
ンテナとしてホイップアンテナ20を用いて、衛星から
送信される信号と同一信号内容とされて地上において送
信された垂直偏波を十分受信することができる。すなわ
ち、本発明の第2の実施の形態に係る複合アンテナ40
を移動体に搭載することにより、図14に示す衛星デジ
タル音声放送通信システムにおける移動体82のアンテ
ナ82aとして用いることができる。
【0028】次に、本発明の複合アンテナの実施の形態
の第3の構成を示す平面図を図9に、その正面図を図1
0に示す。この複合アンテナも、図14に示すように衛
星放送として円偏波が用いられ、地上放送として直線偏
波が用いられる衛星デジタル音声放送システムにおける
移動体82に搭載されるアンテナ82aに適用すること
のできるアンテナとされている。図9および図10に示
す本発明の第3の実施の形態にかかる複合アンテナ50
は、略直交配置された2つのダイポールアンテナからな
るクロスダイポールアンテナ10と、ホイップアンテナ
30と、反射板6とから構成されている。反射板6は、
略円形とされておりその直径D2は、使用周波数帯域に
おける中心周波数の波長をλとした際に、約λ/2〜λ
とされている。クロスダイポールアンテナ10の構成
は、本発明の第2の実施の形態に係る複合アンテナ40
と同様であり、無給電素子3a〜3gを備えており、上
記説明したとおりであるので、その説明は省略する。
【0029】また、ホイップアンテナ30は、クロスダ
イポールアンテナ10と同一の周波数帯域で動作するア
ンテナとされており、反射板6上の端部に固着されてい
る。そして、絶縁スペーサ31により反射板6から絶縁
されてホイップエレメント32がほぼ垂直に設置されて
いる。ホイップエレメント32と、クロスダイポールア
ンテナ10との間隔L4は、約λ/4を超えてλ以内と
されて相互の影響をより少なくした間隔とされて、無給
電素子3a〜3gより外側に配置されている。また、ホ
イップエレメント32の長さは、例えば約λ/4とされ
る。ただしホイップエレメント32の長さは、約λ/4
に限るものではなく、ホイップアンテナ30を図12
(a)〜(f)に示すアンテナで置き換えるようにして
もよい。そして、ホイップアンテナ30をクロスダイポ
ールアンテナ10より、より離隔するように配置したの
で、ホイップアンテナ30とクロスダイポールアンテナ
10との相互影響を軽減することができる。
【0030】本発明の第3の実施の形態の複合アンテナ
50における無給電素子3a〜3gを含むクロスダイポ
ールアンテナ10の垂直面内指向性は、ほぼ図7に示す
ようになり、ホイップアンテナ30の垂直面内指向性は
ほぼ図8に示すようになる。。すなわち、低仰角におい
てゲインが大幅に向上されていると共に、低仰角におい
て軸比特性が大幅に改善されている。また、ホイップア
ンテナ30の垂直面内指向性は、導波器として兼用して
も低仰角において十分なゲインが得られている。
【0031】以上のことから本発明の第3の実施の形態
の複合アンテナ50は、衛星系のアンテナとしてクロス
ダイポールアンテナ10を用いて、衛星から送信された
円偏波を十分受信することができる。また、地上系のア
ンテナとしてホイップアンテナ30を用いて衛星から送
信される信号と同一信号内容とされて地上において送信
された垂直偏波を十分受信することができる。すなわ
ち、本発明の第3の実施の形態に係る複合アンテナ50
を移動体に搭載することにより、図14に示す衛星デジ
タル音声放送通信システムにおける移動体82のアンテ
ナ82aとして用いることができる。
【0032】ところで、以上説明した本発明の第1の実
施の形態にかかる複合アンテナ1ないし第3の実施の形
態に係る複合アンテナ50における反射板6は、平板状
に限らず図11に示す形状としてもよい。平面図が図1
1(a)に示す形状とされ、正面図が図11(b)に示
す形状とされた反射板6aは、球体を切り取った形状の
反射板6aとされている。また、平面図が図11(c)
に示す形状とされ、正面図が図11(d)に示す形状と
された反射板6bは、2段階に傾斜が変化する円錐状の
反射板6bとされている。さらに、正面図が図11
(e)に示す形状とされた反射板6cは、円錐状の頂部
が平面状とされた台形形状の反射板6cとされている。
また、図示していないが反射板を円錐状としてもよい。
このような反射板のいずれの形状としても、低仰角にお
いてゲインを向上することができると共に円偏波の軸比
特性を改善することができる。
【0033】また、前述したが本発明の第1の実施の形
態にかかる複合アンテナ1ないし第3の実施の形態に係
る複合アンテナ50におけるホイップアンテナ20(3
0)は、図12(a)に示すλ/4ホイップアンテナに
限るものではなく、図12(b)に示すようなλ/2ホ
イップアンテナとしたり、図12(c)に示すような5
λ/8ホイップアンテナとしたり、図12(d)に示す
ような3λ/4ホイップアンテナとしてもよい。さら
に、ホイップアンテナ20(30)を図12(c)に示
すようなヘリカルアンテナとしたり、図12(e)に示
すようなスリーブアンテナとしてもよい。
【0034】ところで、本発明の本発明の第1の実施の
形態にかかる複合アンテナ1ないし第3の実施の形態に
係る複合アンテナ50におけるクロスダイポールアンテ
ナ10においては、同軸セミリジッドケーブルによりダ
イポールエレメントを励振しているため、不平衡回路
(同軸セミリジッドケーブル)を平衡回路(ダイポール
エレメント)に変換する平衡−不平衡回路が備えられて
いる。この平衡−不平衡回路のいくつかの回路を図13
(a)〜(d)に示す。ただし、これらの平衡−不平衡
回路は、従来より用いられている回路である。図13
(a)に示す平衡−不平衡回路は、本発明の第1の実施
の形態にかかる複合アンテナ1ないし第3の実施の形態
に係る複合アンテナ50におけるクロスダイポールアン
テナ10において採用されている平衡−不平衡回路であ
る。すなわち、同軸セミリジッドケーブル4a,4dは
同軸ケーブルc1に相当し、ショートポール4b,4c
は短絡線s1に相当し、ダイポールエレメント2a,2
cはダイポールエレメントe1に相当し、ダイポールエ
レメント2b,2dはダイポールエレメントe2に相当
している。この平衡−不平衡回路は従来より用いられて
いる回路であるので、その動作の説明は省略する。
【0035】本発明に係るクロスダイポールアンテナ1
0では、図13(a)に示す平衡−不平衡回路に限らず
図13(b)(c)(d)に示す平衡−不平衡回路を採
用するようにしてもよい。以下、図13(b)(c)
(d)に示す平衡−不平衡回路を簡単に説明する。図1
3(b)に示す平衡−不平衡回路は、ダイポールエレメ
ントe11,e12がL字状に折曲され、折曲された端
部間が接続されてアースに短絡されている。端部間を接
続した位置から長さtの位置に同軸ケーブルc11の外
被導体が一方のダイポールエレメントe12に接続さ
れ、その中心導体c12が他方のダイポールエレメント
e11に接続されている。長さtを調節することにより
平衡となるよう調整を行うことができる。
【0036】図13(c)に示す平衡−不平衡回路は、
ダイポールエレメントe21,e22のそれぞれが、ア
ースに短絡されている約λ/4の長さの短絡線c22,
c23の先端に接続されている。さらに、ダイポールエ
レメントe21,e22を励振するための同軸ケーブル
c21の外被導体が一方の短絡線c22の先端に接続さ
れ、その中心導体c24が他方の短絡線c23の先端に
接続されている。図13(d)に示す平衡−不平衡回路
は、ダイポールエレメントe31,e32を励振するた
めの同軸ケーブルc31の先端から約λ/4の位置の外
被導体に、長さλ/4のシュペルトップb1の下端が接
続されている。そして、ダイポールエレメントe31が
同軸ケーブルc31の外被導体の先端に接続され、ダイ
ポールエレメントe32が同軸ケーブルc31の中心導
体の先端に接続されている。なお、シュペルトップb1
の先端は解放されている。
【0037】なお、上記の説明では本発明にかかるクロ
スダイポールアンテナ10のダイポールエレメント2a
〜ダイポールエレメント2dは板状に形成されていると
したが、これに替えて棒状やパイプ状の線状素子として
もよい。また、同軸セミリジッドケーブル4a,4dお
よびショートポール4b,4cと、ダイポールエレメン
ト2a〜ダイポールエレメント2dとの接続は、ハンダ
付けや溶接により行うことができる。さらに、ダイポー
ルエレメント2a〜ダイポールエレメント2dは逆U字
形としたが、これに替えて逆V字形のエレメントとして
もよい。さらにまた、本発明に係るクロスダイポールア
ンテナ10は金属製とされていたが、これに替えて樹脂
表面にメッキ等により金属膜を形成したもので形成する
ようにしてもよい。
【0038】さらにまた、本発明に係る絶縁スペーサ5
a〜5gおよび絶縁スペーサ21(31)は、無給電素
子3a〜3gおよびホイップエレメント22(32)を
絶縁して反射板6に取り付けられる高さが最小限必要と
されていると共に、無給電素子3a〜3gおよびホイッ
プエレメント22(32)が導波器として作用する任意
の高さとすることができる。
【0039】以上説明した本発明にかかる複合アンテナ
において、クロスダイポールアンテナ10により受信さ
れた円偏波を復号した信号と、ホイップアンテナ20
(30)により受信された直線偏波を復号した信号とは
同一信号内容とされていると共に、同期されている。そ
して、本発明にかかる複合アンテナによる受信信号が導
かれている衛星通信用無線機と地上通信用無線機では、
それぞれにおいて受信される受信信号の受信電力やSN
比等を検出して、より良好に受信できる受信信号を選択
するようにしている。これにより、都市部等において衛
星からの送信信号が届かない地域においては、衛星から
の送信信号に替えて直線偏波の地上からの送信信号を受
信することにより、良好な受信を行うことができるよう
になる。
【0040】
【発明の効果】上記説明したように本発明の複合アンテ
ナは、クロスダイポールアンテナを構成する反射板上
に、直線偏波を送受信可能なホイップアンテナを設ける
ようにしたので、1つの複合アンテナを設置することに
より円偏波と直線偏波とを受信することができる。した
がって、デジタル音声放送を移動受信端末において受信
する際にも、衛星系のアンテナと地上系とのアンテナと
の2本のアンテナを設置することなく、1つの複合アン
テナを設置すればよいことになる。また、クロスダイポ
ールアンテナの周囲に複数の無給電素子を配置すること
により、低仰角におけるゲインを向上することができる
と共に、円偏波の軸比特性を大幅に改善することができ
る。すなわち、無給電素子が導波器として作用して、低
仰角の方向のアンテナ特性を改善することができる。そ
して、この無給電素子として地上系のアンテナであるホ
イップアンテナを兼用して用いることができ、ほぼクロ
スダイポールアンテナの構成だけにより複合アンテナを
構成することができる。従って、複合アンテナを小型化
することができる。さらに、反射板を中央部より周縁部
が下に位置するように下方へ傾斜させて形成することに
より、さらに低仰角においてゲインを向上することがで
きると共に、円偏波の軸比特性を改善することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の複合アンテナの第1の実施の形態の構
成を示す平面図である。
【図2】本発明の複合アンテナの第1の実施の形態の構
成を示す正面図である。
【図3】本発明の複合アンテナの第1の実施の形態にお
けるクロスダイポールアンテナの垂直面内の指向特性を
示す図である。
【図4】本発明の複合アンテナの第1の実施の形態にお
けるホイップアンテナの垂直面内の指向特性を示す図で
ある。
【図5】本発明の複合アンテナの第2の実施の形態の構
成を示す平面図である。
【図6】本発明の複合アンテナの第2の実施の形態の構
成を示す正面図である。
【図7】本発明の複合アンテナの第2の実施の形態にお
けるクロスダイポールアンテナの垂直面内の指向特性を
示す図である。
【図8】本発明の複合アンテナの第2の実施の形態にお
けるホイップアンテナの垂直面内の指向特性を示す図で
ある。
【図9】本発明の複合アンテナの第3の実施の形態の構
成を示す平面図である。
【図10】本発明の複合アンテナの第3の実施の形態の
構成を示す正面図である。
【図11】本発明の複合アンテナの実施の形態に係る反
射板の構成例を示す図である。
【図12】本発明の複合アンテナの実施の形態に係るホ
イップアンテナの構成例を示す図である。
【図13】本発明の複合アンテナの実施の形態に採用す
ることのできる平衡−不平衡回路の例を示す図である。
【図14】衛星デジタル音声放送システムの概略構成を
示す図である。
【図15】従来のクロスダイポールアンテナの概略構成
を示す図である。
【図16】従来の他のクロスダイポールアンテナの概略
構成を示す図である。
【符号の説明】
1 複合アンテナ、2a ダイポールエレメント、2b
ダイポールエレメント、2c ダイポールエレメン
ト、2d ダイポールエレメント、2e 中心導体、2
f 中心導体、3a〜3g 無給電素子、4b ショー
トポール、4c ショートポール、4a 同軸セミリジ
ッドケーブル、4d 同軸セミリジッドケーブル、5a
〜5g 絶縁スペーサ、6 反射板、6a 反射板、6
b 反射板、6c 反射板、7 位相遅延回路、8 給
電部、10 クロスダイポールアンテナ、20 ホイッ
プアンテナ、21 絶縁スペーサ、22 ホイップエレ
メント、23 セミリジッドケーブル、30 ホイップ
アンテナ、31 絶縁スペーサ、32 ホイップエレメ
ント、40 複合アンテナ、50 複合アンテナ、70
放送衛星、71 地上局、81 地上放送局、82 移
動体、82a アンテナ、100 クロスダイポールア
ンテナ、102a ダイポールエレメント、102c
ダイポールエレメント、106 反射板、200 クロ
スダイポールアンテナ、202a ダイポールエレメン
ト、206 反射板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI H01Q 19/28 H01Q 19/28 21/24 21/24 (56)参考文献 特開 平12−124733(JP,A) 特開 平5−299925(JP,A) 特開 昭62−133805(JP,A) 特開 平9−98019(JP,A) 特開 平6−90113(JP,A) 特開 平7−94940(JP,A) 特開 平10−126150(JP,A) 特開2002−271134(JP,A) 米国特許3742510(US,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01Q 21/24 - 21/30 H01Q 9/16 - 9/44 H01Q 19/28

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円偏波を受信可能なクロスダイポールア
    ンテナと、該円偏波と同一あるいは隣接周波数帯域の直
    線偏波を受信可能なホイップアンテナとが反射板上に設
    けられている複合アンテナであって、 前記クロスダイポールアンテナは、前記反射板上に所定
    間隔を持って配置された第1のダイポールアンテナと、
    前記反射板上に所定間隔を持って上記第1のダイポール
    アンテナに略直交するように配置された第2のダイポー
    ルアンテナとからなり、 前記ホイップアンテナは、使用周波数帯域の中心周波数
    における波長の約1/4波長以上前記クロスダイポール
    アンテナから離隔されて、前記反射板上に固着されてお
    り、 前記クロスダイポールアンテナは、衛星から送信された
    円偏波の放送信号を受信可能とされ、前記ホイップアン
    テナは、地上から送信された前記放送信号と同一内容の
    直線偏波の放送信号を受信可能とされていることを特徴
    とする複合アンテナ。
  2. 【請求項2】 円偏波を受信可能なクロスダイポールア
    ンテナと、該円偏波と同一あるいは隣接周波数帯域の直
    線偏波を受信可能なホイップアンテナとが反射板上に設
    けられている複合アンテナであって、 前記クロスダイポールアンテナは、前記反射板上に所定
    間隔を持って配置された第1のダイポールアンテナと、
    前記反射板上に所定間隔を持って上記第1のダイポール
    アンテナに略直交するように配置された第2のダイポー
    ルアンテナと、前記第1のダイポールアンテナと前記第
    2のダイポールアンテナとを中心として、その周囲に配
    置されると共に、前記反射板から起立して配置された複
    数の無給電素子とからなり、 前記ホイップアンテナは、使用周波数帯域の中心周波数
    における波長の約1/4波長以上前記クロスダイポール
    アンテナから離隔されて、前記反射板上に固着されてお
    り、 前記ホイップアンテナが、前記無給電素子と兼用されて
    いることを特徴とする複合アンテナ。
  3. 【請求項3】 前記第1のダイポールアンテナと前記第
    2のダイポールアンテナとが、前記反射板へ向かって折
    曲されて構成されていることを特徴とする請求項1ある
    いは2記載の複合アンテナ。
  4. 【請求項4】 前記無給電素子が、絶縁体スペーサを介
    して前記反射板上に固着されていることを特徴とする請
    求項1あるいは2記載の複合アンテナ。
  5. 【請求項5】 前記反射板の中央部が周縁部より突出す
    るように反射面が傾斜されて形成されていることを特徴
    とする請求項1あるいは2記載の複合アンテナ。
  6. 【請求項6】 前記クロスダイポールアンテナは、衛星
    から送信された円偏波の放送信号を受信可能とされ、前
    記ホイップアンテナは、地上から送信された前記放送信
    号と同一内容の直線偏波の放送信号を受信可能とされて
    いることを特徴とする請求項2記載の複合アンテナ。
  7. 【請求項7】 前記複数の無給電素子が、前記クロスダ
    イポールアンテナを略中心とする円周上に配置されてお
    り、前記ホイップアンテナが前記円周上より外側に配置
    されていることを特徴とする請求項2記載の複合アンテ
    ナ。
JP2000288921A 2000-03-10 2000-09-22 複合アンテナ Expired - Fee Related JP3512382B2 (ja)

Priority Applications (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000288921A JP3512382B2 (ja) 2000-09-22 2000-09-22 複合アンテナ
US09/959,904 US6741220B2 (en) 2000-03-10 2001-02-23 Cross dipole antenna and composite antenna
EP01906260A EP1178568A4 (en) 2000-03-10 2001-02-23 CROSS DIPOLA ANTENNA AND COMPOSITE ANTENNA
KR10-2001-7014264A KR100442915B1 (ko) 2000-03-10 2001-02-23 크로스 다이폴 안테나 및 복합 안테나
PCT/JP2001/001361 WO2001067554A1 (fr) 2000-03-10 2001-02-23 Antenne a dipoles en croix et antenne composite

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000288921A JP3512382B2 (ja) 2000-09-22 2000-09-22 複合アンテナ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002100928A JP2002100928A (ja) 2002-04-05
JP3512382B2 true JP3512382B2 (ja) 2004-03-29

Family

ID=18772417

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000288921A Expired - Fee Related JP3512382B2 (ja) 2000-03-10 2000-09-22 複合アンテナ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3512382B2 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4521567B2 (ja) * 2005-01-14 2010-08-11 国立大学法人 東京大学 ダイポールアンテナ及びこれを用いたアンテナ装置
US8325101B2 (en) * 2009-08-03 2012-12-04 Venti Group, LLC Cross-dipole antenna configurations
IL215002A (en) 2011-09-06 2013-02-28 Elbit Systems Ltd Hf antenna assembly
JP6062201B2 (ja) * 2012-10-05 2017-01-18 株式会社ヨコオ 路側アンテナ
US9548544B2 (en) * 2015-06-20 2017-01-17 Huawei Technologies Co., Ltd. Antenna element for signals with three polarizations

Also Published As

Publication number Publication date
JP2002100928A (ja) 2002-04-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100442915B1 (ko) 크로스 다이폴 안테나 및 복합 안테나
Nakano et al. A monofilar spiral antenna and its array above a ground plane-formation of a circularly polarized tilted fan beam
KR100314324B1 (ko) 평면복사 소자와 이를 이용한 전(全)방향성 안테나
US5099249A (en) Microstrip antenna for vehicular satellite communications
US4590480A (en) Broadcast antenna which radiates horizontal polarization towards distant locations and circular polarization towards nearby locations
CA2721438C (en) Circularly polarized loop reflector antenna and associated methods
JP2009538561A (ja) 一体型導波管アンテナ及びアレイ
JP2000514614A (ja) 二重周波数平面アレイアンテナ
JPH08204431A (ja) 多共振アンテナ装置
US7348933B2 (en) Compact multi-polarized antenna for portable devices
JP3512382B2 (ja) 複合アンテナ
JPH04134906A (ja) アンテナ装置
CN112823447B (zh) 一种天线及无线设备
JP3512365B2 (ja) クロスダイポールアンテナ
JP4057494B2 (ja) スパイラルアンテナ
JPH05299925A (ja) 移動体アンテナ装置
JP2000252739A (ja) アンテナ装置
JP4836142B2 (ja) アンテナ
JP2003218632A (ja) 円偏波アンテナ
JP2000077935A (ja) マイクロストリップアンテナおよびマイクロストリップアンテナを備える携帯無線機
KR20180059283A (ko) 안테나 장치
JP2003133849A (ja) 電磁波送受信装置
JP2002299950A (ja) 円筒スロットアンテナおよび偏波ダイバーシチアンテナ
JP2000040914A (ja) アンテナ装置
JPH09223994A (ja) 携帯無線機

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20031224

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20040106

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees