JP2000252739A - アンテナ装置 - Google Patents

アンテナ装置

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JP2000252739A
JP2000252739A JP11053812A JP5381299A JP2000252739A JP 2000252739 A JP2000252739 A JP 2000252739A JP 11053812 A JP11053812 A JP 11053812A JP 5381299 A JP5381299 A JP 5381299A JP 2000252739 A JP2000252739 A JP 2000252739A
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antenna
antenna device
reception
circularly polarized
ground conductor
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JP11053812A
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Hisao Iwasaki
久雄 岩崎
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Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】体積や重量、コストを増大させることなく、所
望の仰角範囲に渡って受信利得を稼ぐことの可能なアン
テナ装置を提供する。 【解決手段】固定治具8内に、円偏波発生給電回路12
とLNA13とを設ける。また固定治具8の外に、平面
アンテナ10と、直径Dなる地導体板11を設け、誘電
体基板9aで平面アンテナ10と地導体板11とを、誘
電体基板9bで地導体板11と固定治具8とをそれぞれ
絶縁し、固定する。さらに、これらをレドーム6で覆
い、レドーム6の底部に設けた磁石7により自動車に取
り付けられるようにした。そして、平面アンテナ10を
TM21モードで動作させてコニカルビームを生じさせ
ると共に、地導体板11の直径Dを80〜100mm程
度とすることで、衛星方向から水平方向にわたって十分
な受信利得を得られるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばMSB(Mo
bile Satellite Broadcast)システムなどで用いられる
アンテナ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年の通信需要の増大に伴い、通信、放
送分野の発展が著しい。最近では、地上側設備のみで完
結する従来のシステムだけでなく、人工衛星(以下、衛
星と称する)を利用した移動体向け放送システムが実用
化されつつある。
【0003】この種のシステムでは、衛星からの電波
を、移動体側にて常時良好に受信できることが重要であ
る。ところが、大都市圏などでは林立する高層ビルなど
が障害となり、衛星からの電波を直接に受信できない場
合が多い。そこで、衛星への見通しの良い地点に再送局
を設置し、衛星からの電波をこの再送局により地上エリ
アに再放送することで、移動体での受信状態を常時確保
できるようにしたシステムが考えられている。
【0004】ところで、このようなシステムでは、ある
程度の仰角を持って到来する衛星からの電波と、ほぼ水
平方向から到来する再送局からの電波とを、所望の利得
で受信できることが必要である。そのため、特に受信ア
ンテナの設計に配慮しなくてはならない。例えば日本で
は、衛星は天頂を0°として35°〜60°の範囲に位
置しており、この方向からの電波を約2.5dBi以上
で受信できることが要求される。また、再送局からほぼ
水平方向で到来する電波を約0dBi程度で受信できる
ことが要求される。
【0005】ところが、従来から上記システムで使用さ
れていたアンテナは、例えばGPS(Global Positioni
ng System )にて使用されるパッチアンテナを流用した
ものが多く、上空から到来する電波の受信に特化してお
り、水平方向の受信利得が低いという不具合があった。
【0006】これに対して、水平方向からの電波を受信
するためのアンテナを別個に設けるという解決策が有る
が、コストの上昇を招くのみならず、アンテナ自体の体
積が大きくなったり、また重量や美観上の不具合が新た
に生じることになる。特に、車両などに搭載されるアン
テナにあっては、このような不具合は是非とも避けた
い。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】以上述べたように従来
のアンテナ装置は、衛星からの電波の受信に特化したも
のであったので、水平方向の受信利得が低く、これから
の移動通信システムに対応できないという不具合を有し
ていた。また、水平方向の受信利得を稼ぐために専用の
アンテナが必要となり、体積や重量、コストの増大が避
けられないという不具合があった。
【0008】本発明は上記事情によりなされたもので、
その目的は、体積や重量、コストを増大させることな
く、所望の仰角範囲に渡って受信利得を稼ぐことの可能
なアンテナ装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、基台部上面に円偏波受信アンテナ部が載置
され、前記基台部内に前記円偏波受信アンテナ部を給電
する給電部が収容されてなるアンテナ装置にあって、前
記円偏波受信アンテナ部を、受信波長の0.7〜0.9
倍の面積を有する地導体板上に第1の誘電体層を介して
円偏波による電波に励振する励振片を形成し、当該地導
体板を第2の誘電体層を介して前記基台部上面に取り付
けるようにするものとし、前記給電部を、前記基台部の
収容内部から前記円偏波受信アンテナ部に至る給電線路
を介して前記励振片への給電を行うものとしたことを特
徴とする。
【0010】また本発明では、上記励振片を少なくとも
TM21モード以上の高次モードで給電するようにして
いる。
【0011】この構成によれば、励振片の利得パターン
はコニカルビームとなる。すなわち、水平から衛星の存
在する角度を含む、幅広い角度範囲にわたって利得を有
するビームパターンが形成される。このパターンの形状
は、地導体板のサイズにより大きく変動するが、実験結
果により、地導体板の大きさを受信波長の0.7〜0.
9倍としたときに最も良好なパターンを得られることが
判っている。
【0012】このため、開口を有するアンテナ部分とし
ては単体の励振片のみで、衛星方向および水平方向から
到来する電波を受信することが可能となる。したがっ
て、サイズの縮小を図ることが可能となる。
【0013】また別の本発明は、基台部上面に円偏波受
信アンテナ部が載置され、前記基台部内に前記アンテナ
部を給電する給電部が収容されてなるアンテナ装置であ
って、前記円偏波受信アンテナ部を、前記円偏波による
電波により励振される、2線巻きまたは4線巻きで、か
つ巻き数が0.5〜1.5ターンのヘリカル励振部材を
備え、このヘリカル励振部材を前記基台部上面に取り付
けたものとし、前記給電部を、前記基台部の収容内部か
ら円偏波受信アンテナ部のヘリカル励振部材に給電線路
を介して給電するものとしたことを特徴とする。
【0014】この構成によっても、ヘリカルの巻き数を
ほぼ1ターンとしていることから、ヘリカルアンテナの
利得パターンはコニカルビームとなる。したがって、衛
星方向および水平方向から到来する電波を共に、単体の
ヘリカルアンテナにより受信することが可能となる。
【0015】また別の本発明は、上記第1の発明に係わ
るアンテナ装置を複数備え、これらのアンテナ装置のそ
れぞれで受信された受信信号が与えられ、これらの受信
信号のうち受信レベルの最も高い信号を実時間で選択出
力するダイバーシチ手段を具備することを特徴とする。
【0016】また別の本発明は、上記第2の発明に係わ
るアンテナ装置を複数備え、これらのアンテナ装置のそ
れぞれで受信された受信信号が与えられ、これらの受信
信号のうち受信レベルの最も高い信号を実時間で選択出
力するダイバーシチ手段を具備することを特徴とする。
【0017】また別の本発明は、上記第1の発明に係わ
るアンテナ装置と、上記第2の発明に係わるアンテナ装
置とをそれぞれ1以上備え、これらのアンテナ装置のそ
れぞれで受信された受信信号が与えられ、これらの受信
信号のうち受信レベルの最も高い信号を実時間で選択出
力するダイバーシチ手段を具備することを特徴とする。
【0018】このような手段を講じることにより、複数
のアンテナ装置からの受信信号のそれぞれにつき空間ダ
イバーシチが施され、後段の例えば受信処理装置は、受
信レベルの最も高い信号を常に取得できることになる。
よって、特に市街地走行時などのようにフェージングや
マルチパスなどの障害が多い場合にも、良好な受信特性
を実現できる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を詳細に説明する。 (第1の実施形態)図1に、本発明の実施の形態に係わ
るアンテナ装置が使用されるMSBシステムの構成を示
す。図1において、放送衛星1から送出される電波は、
地上に存在する自動車3および複数の再送局21〜2n
により受信される。各再送局21〜2nは、受信した電
波に増幅、波形整形などの処理を施したうえでこれを所
定の領域に再放射して、地上にサービスエリアを展開す
る。
【0020】自動車3は、放送衛星1への見通しの良い
場所では放送衛星1からの電波を受信可能である。これ
に対して影となる場所では、例えば再送局2nにて再送
信された電波を受信して放送衛星1との通信を行うこと
になる。技術的には、放送衛星1からの電波の受信利得
として2.5dBi以上、また在圏先再送局からの電波
の受信利得として0dBi以上が必要とされる。ここで
自動車3には、本発明に係わるアンテナ装置4が例えば
車体上面に取り付けられている。
【0021】図2に、本発明に係わるアンテナ装置4の
構成を示す。このアンテナ装置4は、アンテナ本体5
と、これを覆うレドーム6とを備えており、このうちレ
ドーム6の底部には、自動車3への取り付けのための磁
石7が取り付けられている。
【0022】アンテナ本体5は固定治具8を備え、この
固定治具8に2枚の誘電体基板9a、9bが載置されて
いる。このうち誘電体基板9aの一方の面に平面アンテ
ナ10が、他方の面に地導体板11が形成されている。
すなわち地導体板11は、2枚の誘電体基板9a、9b
に挟まれた状態で設けられており、またこれらの地導体
板11、誘電体基板9a、9bはビス16により固定治
具8に固定されたものとなっている。なお本実施形態で
は、地導体板11の形状を、直径Dの円とする。
【0023】誘電体基板9bの地導体板11との対向面
には、円偏波発生給電回路12と低雑音増幅器(Low No
ise Amplifier:以下LNAと記す)13とが設けられ
ており、平面アンテナ10で受信された信号がLNA1
3にて増幅され、信号ケーブル14を介して外部に送出
される。円偏波発生給電回路12は、同軸の給電線路1
5を介して1点、又は2点で平面アンテナ10への給電
を行い、平面アンテナ10をTM21モードまたはTM
31モードで励振させるものである。
【0024】なお、MSBシステムでは一般に円偏波が
用いられるが、平面アンテナ10を円偏波で動作させる
ためには、円形パッチアンテナに縮退分離素子を設けて
1点給電するか、または円形パッチアンテナを45°間
隔の2点で給電するなどの方法が有る。
【0025】図3に、異なる励振モードにおける平面ア
ンテナ10の指向特性を概念的に示す。平面アンテナ1
0をTM11モードで励振すると、その指向特性は図3
(a)に示すように8の字型となる。このため自動車3
の屋根に設置された場合、水平方向からの受信利得が不
足することになり好ましくない。
【0026】一方、平面アンテナ10をTM21モード
またはTM31モードで励振すると、その指向特性はそ
れぞれ図3(b)、図3(c)に示すようになる。すな
わち水平方向の軸比は劣化するものの、その利得レベル
は高くなり、水平から天頂への広い角度範囲に渡り高い
利得を持つコニカルビームが形成される。
【0027】なお、固定治具8の高さHは、円偏波発生
給電回路12とLNA13とを収容できる範囲でなるべ
く低くすることが望ましいが、近年の各デバイスの小型
化により10〜20mmなる範囲のサイズを実現するこ
とが可能である。一方、地導体板11の直径Dは、MS
Bシステムで使用される周波数2.6GHz(波長11
5mm)との関係から、80〜100mm程度に設定さ
れる。
【0028】図4を参照して、地導体板11の直径Dを
上記の値に設定する理由を説明する。図4は、平面アン
テナ10をTM21モードで励振した時の角度に対する
利得特性を、地導体板11の直径(φ)を変化させてプ
ロットしたグラフである。図4(a)には、誘電体基板
9a、9bの誘電率εrが10.5、その厚さtが1.
0mmである場合と、誘電率εr=10.2、厚さt=
1.27mmである場合の二つのケースの計算結果を示
す。
【0029】一般に、平面アンテナの放射指向性は、誘
電体基板上に形成された地導体板のサイズに大きく依存
する。地導体板のサイズを無限とすると、電波の放射方
向はアンテナ面側のみとなり地導体板面側に放射されな
くなるので、水平方向のアンテナ利得は低くなる。一
方、地導体板のサイズを小さくするにつれ、地導体板面
側に放射されるレベルが大きくなると共に、アンテナ正
面側のレベルが低下することになる。
【0030】図4(a)においても、地導体板11の直
径Dを小さくするにつれ、板面側への放射レベルが次第
に大きくなると共に、正面方向のレベルが低下してい
る。また上記図3では、水平方向の軸比は劣化するがそ
の利得レベルが高くなっていることから、地導体板の大
きさに最適な値があることが判る。
【0031】すなわち、図4(a)では、地導体板11
の直径Dが80〜100mm程度の範囲において最も良
好な特性が得られているので、この範囲に地導体板11
の直径Dを設定すると良いという結論になる。ちなみ
に、MSBの使用周波数は2.6GHzであり、これに
対応する波長は115mm程度となる。上記80〜10
0mmなる長さの範囲は、この波長の0.7〜0.9倍
程度に相当する。より一般化すると、「地導体板11の
直径Dを、使用波長の0.7〜0.9倍程度に設定すれ
ば良い」ことが判る。
【0032】図4(b)には、誘電率εr=2.6のテ
フロン基板につき、厚さtを1.0mmまたは3.2m
mとし、地導体板11の直径Dを種々変えた計算結果を
示す。これによれば、誘電率εr=2.6、厚さ3.2
mm、地導体板11の直径D=100mmのもので、衛
星方向(仰角約45°)で約5dBiの利得、水平方向
で約−1dBiの利得を実現でき、MSBシステムで要
求される諸元を達成できることが判る。
【0033】このように本実施形態では、固定治具8内
に、円偏波発生給電回路12とLNA13とを設ける。
また固定治具8の外に、平面アンテナ10と、直径Dな
る地導体板11を設け、誘電体基板9aで平面アンテナ
10と地導体板11とを、誘電体基板9bで地導体板1
1と固定治具8とをそれぞれ絶縁し、固定する。さら
に、これらをレドーム6で覆い、レドーム6の底部に設
けた磁石7により自動車に取り付けられるようにした。
そして、平面アンテナ10をTM21モードで動作させ
てコニカルビームを生じさせると共に、利得特性のシミ
ュレーション結果に基づき、地導体板11の直径Dを8
0〜100mm程度としている。
【0034】このようにすることで、アンテナ部分とし
ては単体の平面アンテナ10により、衛星方向から水平
方向にわたって十分な受信利得を得ることができるよう
になる。よって、衛星方向用、水平方向用といった二つ
のアンテナを設ける必要が無くなり、装置全体の体積、
重量の削減を図れ、引いてはコストを下げることが可能
となる。
【0035】また、平面アンテナ10、誘電体基板9
a,9b、地導体板11はせいぜい数ミリ厚で、またそ
れを支える固定治具8も高々数センチの高さしかないの
で、装置全体としての厚みも小さい。よって、自動車3
に搭載する際に空気抵抗が少なく、風圧によって外れた
りせず、また美観上の不具合を生じることも無い。
【0036】(第2の実施形態)図6に、本発明の第2
の実施形態に係わるアンテナ装置40の構成を示す。な
お区別のためアンテナ装置自体の符号を40とするが、
図2と同一の部分には共通の符号を付して説明する。こ
のアンテナ装置40は、4線巻きヘリカル20を主体と
して構成されたもので、各素子22a、22b、22
c、22dの巻き数をそれぞれ1ターンとし、各素子2
2a〜22dに対して円偏波発生給電回路12から各9
0°の位相差で給電が行なわれている。なお、ヘリカル
は2線巻きでも良いが、その際には各180°の位相差
をもって給電される。
【0037】上記構成のアンテナ装置40における放射
指向性は、図4(b)の一点鎖線に示すように、衛星方
向(仰角約45°)で約5dBiの利得、水平方向で約
1dBiの利得を実現できる。このため、特に水平方向
での受信利得をより稼げるようになり、市街地走行に都
合が良い。なお装置自体の形状が上方向に突出したもの
となっているが、ヘリカルアンテナの断面形状が円形で
あるので、走行の際の空気抵抗は非常に小さい。
【0038】(第3の実施形態)図6を参照して、本発
明に係わるアンテナ装置を利用した第3の実施形態を説
明する。この実施形態では、自動車の屋根にアンテナ装
置4を2台取り付け、両方のアンテナ出力を車内のダイ
バーシチ装置33に導き、受信レベルが高いほうのアン
テナ装置からの出力を選択して受信機32で受信するよ
うにしている。
【0039】ここで、ダイバーシチ装置33は、2台の
アンテナ装置4のそれぞれに到来する衛星1からの電
波、および再送局21〜2nのいずれかからの電波のう
ち、信号レベルの最も高いものを選択して受信機32に
送出する。すなわちアンテナが二つであるにも拘わらず
選択肢は4通り有るので、能力の高い空間ダイバーシチ
を実現できる。この結果、特に市街地走行時に生じる地
上波のフェージングに対する耐力を高めることが可能と
なる。
【0040】なお、本発明は上記実施の形態に限定され
るものではなく、例えば地導体板11の形状は円形に限
らない。また上記第1の実施形態では、MSBの使用波
長に合わせて地導体板11の直径Dを80〜100mm
程度としたが、他の波長の異なるシステムにおいては、
そのサイズは異なるものとなる。要するに、使用波長に
対して0.7〜0.9倍程度のサイズの地導体板を使用
すれば良い。また第3の実施形態では、アンテナ装置4
同士のペアを用いたが、アンテナ装置40同士のペアで
も良いし、アンテナ装置4と40とのペアを用いても良
い。さらには、アンテナ装置の設置数も2つに限らず、
任意の数を設置して良い。また上記各実施形態では、主
に放送業務を対象とするMSBシステムを例に取り、放
送衛星1からの電波を受信する例を示したが、電波の送
信および受信を行う通信衛星からの電波を受信するよう
にしても良い。
【0041】その他、本発明の要旨を逸脱しない範囲で
種々の変形実施を行うことができる。
【0042】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、体
積や重量、コストの増大無しに、単体でもって所望の仰
角範囲に渡って受信利得を稼ぐことの可能なアンテナ装
置を実現することができる。また空間ダイバーシチを行
っているので、移動体の移動中においても、シャドーイ
ングやフェージングによる受信信号の劣化を防ぐことが
でき、良好な受信特性を常時保つことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態に係わるアンテナ装置が
使用されるMSBシステムの構成を示すシステム図。
【図2】 本発明の第1の実施形態に係わるアンテナ装
置4の構成を示す横断面図。
【図3】 異なる励振モードにおける平面アンテナ10
の指向特性を示す概念図。
【図4】 本発明の第1の実施形態において、地導体板
11の直径Dを80〜100mmの範囲に設定する理由
を説明するための図。
【図5】 本発明の第2の実施形態に係わるアンテナ装
置40の構成を示す横断面図。
【図6】 本発明の第3の実施形態に係わるアンテナ装
置の構成を示すブロック図。
【符号の説明】
1…放送衛星 21〜2n…再送局 3…自動車 4…アンテナ装置 5…アンテナ本体 6…レドーム 7…磁石 8…固定治具 9a,9b…誘電体基板 10…平面アンテナ 11…地導体板 12…円偏波発生給電回路 13…低雑音増幅器(LNA) 14…信号ケーブル 15…給電線路 20…4線巻きヘリカル 21a,21b,21c,21d…ヘリカルの各素子 40…アンテナ装置 31…ダイバーシチ装置 32…受信装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5J021 AA01 AA09 AB02 AB06 CA03 FA17 FA26 GA08 HA05 HA06 HA07 JA06 JA07 5J045 AA05 AA21 AB05 AB06 BA03 CA04 DA10 HA03 LA01 MA07 5J046 AA04 AA07 AA19 AB10 AB12 AB13 LA07 LA20 PA07 5K059 CC03 DD02 DD16 DD27

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基台部上面に円偏波受信アンテナ部が載
    置され、前記基台部内に前記円偏波受信アンテナ部を給
    電する給電部が収容されてなるアンテナ装置であって、 前記円偏波受信アンテナ部は、受信波長の0.7〜0.
    9倍の面積を有する地導体板上に第1の誘電体層を介し
    て円偏波による電波に励振する励振片を形成し、当該地
    導体板を第2の誘電体層を介して前記基台部上面に取り
    付けるようにし、 前記給電部は、前記基台部の収容内部から前記円偏波受
    信アンテナ部に至る給電線路を介して前記励振片への給
    電を行うことを特徴とするアンテナ装置。
  2. 【請求項2】 前記地導体板は、受信波長の0.7〜
    0.9倍の直径を有する円形の形状をなすことを特徴と
    する請求項1に記載のアンテナ装置。
  3. 【請求項3】 前記給電部は、少なくともTM21モー
    ド以上の高次モードで前記励振片への給電を行うことを
    特徴とする請求項1または2に記載のアンテナ装置。
  4. 【請求項4】 基台部上面に円偏波受信アンテナ部が載
    置され、前記基台部内に前記アンテナ部を給電する給電
    部が収容されてなるアンテナ装置であって、 前記円偏波受信アンテナ部は、前記円偏波による電波に
    より励振される、2線巻きまたは4線巻きで、かつ巻き
    数が0.5〜1.5ターンのヘリカル励振部材を備え、
    このヘリカル励振部材を前記基台部上面に取り付けるよ
    うにし、 前記給電部は、前記基台部の収容内部から円偏波受信ア
    ンテナ部のヘリカル励振部材に給電線路を介して給電す
    ることを特徴とするアンテナ装置。
  5. 【請求項5】 さらに、前記基台部内部に、前記給電部
    を介して前記アンテナ部から送出される受信信号を増幅
    する低雑音増幅器を収容してなることを特徴とする請求
    項1または4に記載のアンテナ装置。
  6. 【請求項6】 さらに、少なくとも前記アンテナ部を覆
    うレドームを備えることを特徴とする請求項1または4
    に記載のアンテナ装置。
  7. 【請求項7】 さらに、自装置を被搭載移動体に固定す
    る固定手段を備えることを特徴とする請求項1または4
    に記載のアンテナ装置。
  8. 【請求項8】 請求項1に記載のアンテナ装置を複数備
    え、 これらのアンテナ装置のそれぞれで受信された受信信号
    が与えられ、これらの受信信号のうち受信レベルの最も
    高い信号を実時間で選択出力するダイバーシチ手段を具
    備することを特徴とするアンテナ装置。
  9. 【請求項9】 請求項4に記載のアンテナ装置を複数備
    え、 これらのアンテナ装置のそれぞれで受信された受信信号
    が与えられ、これらの受信信号のうち受信レベルの最も
    高い信号を実時間で選択出力するダイバーシチ手段を具
    備することを特徴とするアンテナ装置。
  10. 【請求項10】 請求項1に記載のアンテナ装置と、請
    求項4に記載のアンテナ装置とをそれぞれ1以上備え、 これらのアンテナ装置のそれぞれで受信された受信信号
    が与えられ、これらの受信信号のうち受信レベルの最も
    高い信号を実時間で選択出力するダイバーシチ手段を具
    備することを特徴とするアンテナ装置。
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