JP2003218632A - 円偏波アンテナ - Google Patents
円偏波アンテナInfo
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Abstract
を提供すること。 【解決手段】 グランド基板11と、グランド基板11
に対して略平行に配置された第1のカールアンテナ素子
16と、その外側において、第2のカールアンテナ素子
の巻き方向に対して逆方向に巻かれた第2のカールアン
テナ素子17と、第2のカールアンテナ素子17の内側
において、第2のカールアンテナ素子17の巻き方向に
対して逆方向に巻かれた導体からなるチルト方向調整線
路15とを備える。
Description
複数の円偏波を送受信することができる円偏波アンテナ
に関するものである。
が通信システムを介して自動車等の移動体に提供され
る。高度道路交通システムに用いられる電波は一般に円
偏波であるが、情報毎に周波数帯域や旋回方向が相違し
ている。
のGPS(グローバルポジショニングシステム)では
1.5Ghz帯の右旋回円偏波が用いられ、交通情報等
の提供を受けるためのSDARS(サテライトデジタル
オーディオラジオサービス:衛星デジタル音声放送)で
は2.6Ghz帯の左旋回円偏波が用いられ、高速道路
料金所における自動料金徴収サービスの提供を受けるた
めのDSRC(デディケイテッドショートレンジコミュ
ニケーションシステム:専用狭域通信)では5.8Gh
z帯の右旋回円偏波が用いられる。
アンテナが従来から知られている(H. nakano et al.,
"A Curl Antenna", IEEE TRANSRATIONS ON ANTENNAS A
ND PROPAGATION, VOL. 41, NO.11, NOVEMBER 1993)。
数、偏波旋回方向、指向性等について最適化が図られ
る。つまり、所望の一つの電波のみに対して動作するよ
うに調整される。
要求指向性が互いに異なるGPS、SDARS、DSR
C等による通信情報サービスを受けるためには、それぞ
れに適したカールアンテナを個別に搭載しなければなら
なかった。
動体においては、アンテナを設置できる場所が限られて
おり、設置場所に余裕がない。そのため、アンテナの単
一化が求められていた。
はこのような課題に対してなされたものであり、グラン
ド基板と、グランド基板に対して略平行に配置された第
1のカールアンテナ素子と、第1のカールアンテナ素子
の外側において、第1のカールアンテナ素子の巻き方向
に対して逆方向に巻かれた第2のカールアンテナ素子
と、第2のカールアンテナ素子の内側において、第2の
カールアンテナ素子の巻き方向に対して逆方向に巻かれ
た導体からなり第2のカールアンテナ素子のビームチル
ト方向を所望の方向に設定するためのチルト方向調整線
路とを備え、チルト方向調整線路、第1のカールアンテ
ナ素子および第2のカールアンテナ素子が直列に接続さ
れていることを特徴とするものである。
アンテナ素子は渦巻きの方向が互いに逆であるため、右
旋回円偏波と左旋回円偏波の双方に対して動作する。し
かも、第2のカールアンテナの旋回方向に対して逆方向
に巻かれたチルト方向調整線路が設けられているので、
第2のカールアンテナ素子のビームチルト方向を所望の
方向に調整して設定することできる。なお、チルト方向
調整線路の巻き方向は、第1のカールアンテナ素子の巻
き方向と同一であるので、第1のカールアンテナ素子の
ビームチルト方向はチルト方向調整線路の影響を受けな
い。したがって、第1のカールアンテナ素子のビームチ
ルト方向を固定したまま、第2のカールアンテナ素子の
ビームチルト方向を調整することができる。
ルアンテナ素子のアーム幅が第1のカールアンテナ素子
のアーム幅よりも大きいことが望ましい。
に乗せて動作させる。このとき、アンテナ高(グランド
基板とアンテナ素子との間の距離)が4分の1波長より
低くなると、定在波の割合が増加して進行波が乗りにく
くなり、円偏波アンテナとして正常に動作することが難
しくなる。一方、第1および第2のカールアンテナ素子
のアンテナ高を、第1のカールアンテナ素子の動作周波
数の4分の1波長にすると、第1のカールアンテナ素子
よりもアーム長が長いため、すなわち動作周波数が低い
ため第2のカールアンテナ素子にとっては、アンテナ高
が最適値(4分の1波長)よりも低くなる。しかし、第
2のカールアンテナ素子のアーム幅を大きくすることに
より、伝搬する波に対する放射の割合が増え、定在波を
低下させることができる。これにより、第2のカールア
ンテナ素子での動作が良好になる。
ルアンテナ素子の外側に第2のカールアンテナ素子に直
接または別のカールアンテナ素子を介して接続されたリ
ング状共振アンテナ素子を備えることが望ましい。
カールアンテナ素子を用いる場合には、第2のカールア
ンテナ素子と同様にアーム幅を広くする必要があり、ア
ンテナ全体の寸法が大きくなってしまう。しかし、リン
グ状共振アンテナ素子であれば、カールアンテナ素子の
ように定在波を低くする必要がないため、必要帯域によ
っては狭いアーム幅で十分に動作し、アンテナ全体を小
型化できる。なお、最外郭のアンテナ素子については、
さらにその外側にアンテナ素子を接続する必要がないの
で共振動作をするリング状共振アンテナ素子を用いるこ
とが可能となっている。
板に導体からなる外周壁が形成されていることが望まし
い。
裏方向への輻射を抑えることができ、特に、最外郭のリ
ング状共振アンテナ素子からのグランド基板裏方向への
輻射抑制に有効である。
ルアンテナ素子を含むアンテナ素子結合体はグランド基
板の裏面から開口を介して臨む給電線路に給電プローブ
を介して接続されており、給電プローブの給電線路との
接続部は給電線路に向かって先細り形状となっているこ
とが望ましい。
を特性インピーダンスがたとえば50Ωの給電線路にイ
ンピーダンス整合させるために、給電プローブは体積が
大きい導体であることが望ましい。しかし、給電プロー
ブが単に太いと自身が傾いたときにグランド基板に接触
してしまう。そこで本発明の円偏波アンテナでは、給電
プローブの下端を先細り形状とし、多少傾いてもグラン
ド基板と接触することがない構造となっている。
円偏波アンテナの平面図であり、図2はその側断面図で
ある。この円偏波アンテナ1は、GPS用の1.5Gh
z帯右旋回円偏波、SDARS用の2.6Ghz帯左旋
回円偏波、DSRC用の5.8Ghz帯右旋回円偏波に
対して動作するように構成されている。
底部12とその外周に形成された同じく導体からなる壁
13とを有し、厚みの薄い有底円筒となっている。外周
壁13の上端縁には、円筒形状のグランド基板11の開
口上底を覆うように透明な絶縁フィルム14が張られて
いる。
線路15、第1のカールアンテナ素子16、第2のカー
ルアンテナ素子17、リング状共振アンテナ素子18が
中心部から外周部に向かって順に接続されて形成されて
おり、アンテナ素子結合体が構成されている。
図2に示すように、給電プローブ20が電気的に結合し
ている。グランド基板11の底部12の中央には開口が
穿設されており、その開口の裏側から特性インピーダン
ス50Ωの同軸ケーブル21の心線22が覗いている。
そして、その心線22が給電プローブ20の下端に差し
込まれ、同軸ケーブル21と給電プローブ20とが電気
的に結合している。
カールアンテナ素子16、第2のカールアンテナ素子1
7およびリング状共振アンテナ素子18の形状を抜き出
して示したものである。
波数の高いDSRC用の5.8Ghz帯右旋回円偏波に
対して動作するように調整されている。すなわち、内側
から外側に向かって反時計回りに巻回する略一周の渦巻
き形状となっており、アーム長が5.8Ghz帯のおよ
そ1波長の長さであり、グランド基板11の底部12か
らの距離つまりアンテナ高hが5.8Ghz帯のおよそ
4分の1波長(自由空間での波長のおよそ4分の1)と
なっている。
RS用の2.6Ghz帯左旋回円偏波に対して動作する
ように調整されている。すなわち、第1のカールアンテ
ナ素子16とは逆向きに巻回する略一周の渦巻き形状と
なっており、アーム長が2.6Ghz帯のおよそ1波長
の長さとなっている。アンテナ高は第1のカールアンテ
ナ素子16と同じくhであり、2.6Ghz帯の電波に
とってはおよそ10分の1波長となる。
ると、アンテナ素子を伝搬する波は途中で放射されにく
くアームの先端部で反射するため、進行波に対する定在
波の割合が増加して軸比を悪化させ、その周波数での動
作が困難になると考えられる。そこで、軸比の改善が必
要となる。本実施形態ではアーム幅を広くすることによ
り軸比の改善が図られている。
ップ線路と考えると、マイクロストリップ線路の湾曲部
では内側のエッジに比べ外側のエッジの長さが長くなる
ため、線路両側における線路−グランド基板間ギャップ
を流れる磁流M1およびM2(または主に線路エッジを
流れる電流I1およびI2)にアンバランスが生じて放
射が起こる。つまり、伝送線路としてみれば損失が生じ
る。本実施形態ではこの損失を増加させるためにアーム
幅を広くし、結果としてアームに進行波が乗って軸比を
改善している。
(mm)と軸比(dB)との関係をシミュレーションに
よって導き出したものである。アーム幅が広くなるほど
軸比が小さくなることが読みとれる。なお、本実施形態
では、隣接する線路への干渉を考慮してアーム幅を5m
mとしている。
用の1.5Ghz帯右旋回円偏波に対して動作する。こ
のリング状共振アンテナ素子18への給電は整合をとる
ために2点給電18aとし、円偏波化のため摂動を設け
た。
を維持したままカールアンテナ素子で送受信しようとす
ると、アーム幅を相当広くする必要があるが、リング状
共振アンテナ素子18は、カールアンテナ素子のように
定在波を低くする必要がないため、カールアンテナ素子
ほどアーム幅を広くする必要はない。したがって、アン
テナ全体のサイズを小型化できる。
テナ素子17の直ぐ外側にリング状共振アンテナ素子1
8を設けているが、別のカールアンテナ素子を両者の間
に介在させてもよい。要するに、リング状共振アンテナ
素子18を最外郭のアンテナ素子とすることにより、す
べてカールアンテナ素子とした場合に比べて、アンテナ
を小型化することができる。
アンテナ素子17のビームチルト方向を調整するための
ものであり、第1のカールアンテナ素子16のさらに内
側に形成されている。チルト方向調整線路15は、第1
のカールアンテナ素子16と同一方向、すなわち、第2
のカールアンテナ素子17とは逆方向の渦巻きになって
いて、長さを調整することにより、第2のカールアンテ
ナ素子17の指向性すなわちビームチルト方向を所望の
方向にしている。
路15は第1のカールアンテナ素子16の内側に配置さ
れているが、第2のカールアンテナ素子17の内側であ
ればよいため、第1のカールアンテナ素子16と第2の
カールアンテナ素子17の間に配置しても良い。
向性)を示す図であり、図7および図8はそれぞれチル
ト方向調整線路15を有しない場合の第2のカールアン
テナ素子17および第1のカールアンテナ素子16のア
ンテナ放射パターンである。また、図9および図10
は、チルト方向調整線路15を本実施形態のように設け
た場合の第2のカールアンテナ素子17および第1のカ
ールアンテナ素子16のアンテナ放射パターンである。
は、図7および図9を対比してわかるように、チルト方
向調整線路15を設けることによりビームチルト方向が
直交座標の第4象限方向から第2象限方向に変化してい
る。
いては、図8および図10を対比してわかるように、チ
ルト方向調整線路15を設けてもビームチルト方向が第
2象限方向のまま変化していない。
では、チルト方向調整線路15を設けることにより、第
1のカールアンテナ素子15と第2のカールアンテナ素
子16のビームチルト方向を一致させている。
説明する。給電プローブ20は、チルト方向調整線路1
5の端部19とグランド基板11の裏側から開口を介し
て突出する同軸ケーブル21の心線22とを電気的に結
合するものである。カールアンテナ素子16、17を含
むアンテナ素子結合体はハイインピーダンスであるた
め、特性インピーダンス50Ωの同軸ケーブル21と整
合をとるためには、給電プローブ20の体積を十分に大
きくする必要がある。そのため、本実施形態では十分に
太い円柱導体を給電プローブ20の本体としている。し
かし、単なる太い円柱導体とすると、グランド基板11
の底面12に対して傾いたときに、底面12と接触して
しまうので、下部を鉛筆の先端のように円錐形にして先
細りさせている。
円柱導体であるが、断面矩形の角柱、あるいは厚板と
し、下部先端をくさび形状に先細りさせてもよい。
を囲むように外周壁13が形成されている。これによ
り、グランド基板11の裏方向への輻射を抑えることが
でき、特に、最外郭のリング状共振アンテナ素子18か
らのグランド基板11の裏方向への輻射を有効に抑制す
ることができる。
によれば、周波数、偏波旋回方向等が異なる複数の円偏
波を受信することができ、しかも、グランド基板とのア
ンテナ素子との間隔の小さい小型なものとすることがで
きる。
平面図。
2のカールアンテナ素子のアンテナ放射パターンを示す
図。
1のカールアンテナ素子のアンテナ放射パターンを示す
図。
第2のカールアンテナ素子のアンテナ放射パターンを示
す図。
の第1のカールアンテナ素子のアンテナ放射パターンを
示す図。
部、13…壁、14…絶縁透明フィルム、15…チルト
方向調整線路、16…第1のカールアンテナ素子、17
…第2のカールアンテナ素子、18…リング状共振アン
テナ素子。
Claims (5)
- 【請求項1】 グランド基板と、 前記グランド基板に対して略平行に配置された第1のカ
ールアンテナ素子と、 前記第1のカールアンテナ素子の外側において、前記第
1のカールアンテナ素子の巻き方向に対して逆方向に巻
かれた第2のカールアンテナ素子と、 前記第2のカールアンテナ素子の内側において、前記第
2のカールアンテナ素子の巻き方向に対して逆方向に巻
かれた導体からなり前記第2のカールアンテナ素子のビ
ームチルト方向を所望の方向に設定するためのチルト方
向調整線路とを備え、 前記チルト方向調整線路、前記第1のカールアンテナ素
子および前記第2のカールアンテナ素子が直列に接続さ
れていることを特徴とする円偏波アンテナ。 - 【請求項2】 前記第2のカールアンテナ素子のアーム
幅が第1のカールアンテナ素子のアーム幅よりも大きい
ことを特徴とする請求項1に記載の円偏波アンテナ。 - 【請求項3】 前記第2のカールアンテナ素子の外側に
第2のカールアンテナ素子に接続されたリング状共振ア
ンテナ素子を備えたことを特徴とする請求項1または2
に記載の円偏波アンテナ。 - 【請求項4】 前記グランド基板に導体からなる外周壁
が形成されていることを特徴とする請求項1〜3のいず
れか一項に記載の円偏波アンテナ。 - 【請求項5】 前記第1のカールアンテナ素子を含むア
ンテナ素子結合体は前記グランド基板の裏面から開口を
介して臨む給電線路に給電プローブを介して接続されて
おり、前記給電プローブの前記給電線路との接続部は前
記給電線路に向かって先細り形状となっていることを特
徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の円偏波ア
ンテナ。
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US8094088B2 (en) | 2008-02-18 | 2012-01-10 | Mitsumi Electric Co., Ltd. | Antenna apparatus |
JP2012049732A (ja) * | 2010-08-25 | 2012-03-08 | Hoko Denshi Kk | 円偏波アンテナ |
CN112768891A (zh) * | 2020-12-24 | 2021-05-07 | 吉林医药学院 | 引入双半圆谐振环t形容性加载的植入式圆极化天线 |
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2002
- 2002-01-23 JP JP2002014705A patent/JP3856297B2/ja not_active Expired - Fee Related
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