JPH0774533A - 逆ｆ型アンテナ - Google Patents
逆ｆ型アンテナInfo
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- JPH0774533A JPH0774533A JP23716993A JP23716993A JPH0774533A JP H0774533 A JPH0774533 A JP H0774533A JP 23716993 A JP23716993 A JP 23716993A JP 23716993 A JP23716993 A JP 23716993A JP H0774533 A JPH0774533 A JP H0774533A
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- inverted
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- ground plate
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 周囲に放射する電界強度をバランスの取れた
指向特性とすることができると共に、アンテナ利得の高
い逆Ｆ型アンテナを提供すること。 【構成】 １は円形状をしたアース板であり、アンテナ
２より一回り大きい面積を有している。２は三角形状を
したアンテナであり、その各辺の中央部にはショート板
３が設けられている。このショート板３は、アンテナ２
に対し直角に曲げられており、その先端がアース板１に
電気的に接続されて、アンテナ２の各辺の中央部をアー
ス板１に短絡している。４は給電線から給電される給電
点であり、三角形のアンテナのほぼ重心位置に給電され
ている。
指向特性とすることができると共に、アンテナ利得の高
い逆Ｆ型アンテナを提供すること。 【構成】 １は円形状をしたアース板であり、アンテナ
２より一回り大きい面積を有している。２は三角形状を
したアンテナであり、その各辺の中央部にはショート板
３が設けられている。このショート板３は、アンテナ２
に対し直角に曲げられており、その先端がアース板１に
電気的に接続されて、アンテナ２の各辺の中央部をアー
ス板１に短絡している。４は給電線から給電される給電
点であり、三角形のアンテナのほぼ重心位置に給電され
ている。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は板状の形状を有している
逆Ｆ型アンテナに関するものであり、特に天井等に設置
するアンテナに適用して好適なものである。
逆Ｆ型アンテナに関するものであり、特に天井等に設置
するアンテナに適用して好適なものである。
【０００２】
【従来の技術】室内や地下街等の場所で使用されている
構内無線、ワイヤレスマイク、公衆無線電話回線等のア
ンテナとしては、従来ダイポール方式アンテナ、モノポ
ールアンテナあるいは漏洩ケーブル等が使用されていた
が、ダイポール方式アンテナ及びモノポールアンテナに
ついては室内や構内の側壁や天井等から突出した取付状
態となるために美観を損ねていた。また、漏洩ケーブル
はその設営に膨大な費用が掛かることから、漏洩ケーブ
ルをアンテナとして用いるにはコストが掛かりすぎると
いう欠点があった。これを解決するために、平面型のア
ンテナが提案されている。この平面型のアンテナの従来
例として逆Ｆ型アンテナを図１２に示す。
構内無線、ワイヤレスマイク、公衆無線電話回線等のア
ンテナとしては、従来ダイポール方式アンテナ、モノポ
ールアンテナあるいは漏洩ケーブル等が使用されていた
が、ダイポール方式アンテナ及びモノポールアンテナに
ついては室内や構内の側壁や天井等から突出した取付状
態となるために美観を損ねていた。また、漏洩ケーブル
はその設営に膨大な費用が掛かることから、漏洩ケーブ
ルをアンテナとして用いるにはコストが掛かりすぎると
いう欠点があった。これを解決するために、平面型のア
ンテナが提案されている。この平面型のアンテナの従来
例として逆Ｆ型アンテナを図１２に示す。
【０００３】この図の（ａ）は逆Ｆ型アンテナの斜視図
であり、（ｂ）はその上面図である。これらの図に示す
逆Ｆ型アンテナにおいて、アンテナ１０２は四角形の板
状とされており、このアンテナ１０２より大きい面積の
アースの役目をする四角形状のアース板１０１が設けら
れている。そして、このアース板１０１上に所定間隔離
隔して上記板状のアンテナ１０２が配置されている。ま
た、四角形のアンテナ１０２の一辺にはショート板１０
３が形成されており、このショート板１０３はアンテナ
１０２に対し直角に曲げられてその先端部がアース板１
０１に電気的に接続されている。
であり、（ｂ）はその上面図である。これらの図に示す
逆Ｆ型アンテナにおいて、アンテナ１０２は四角形の板
状とされており、このアンテナ１０２より大きい面積の
アースの役目をする四角形状のアース板１０１が設けら
れている。そして、このアース板１０１上に所定間隔離
隔して上記板状のアンテナ１０２が配置されている。ま
た、四角形のアンテナ１０２の一辺にはショート板１０
３が形成されており、このショート板１０３はアンテナ
１０２に対し直角に曲げられてその先端部がアース板１
０１に電気的に接続されている。
【０００４】さらに、アンテナ１０２の所定位置に給電
線１０５から給電されている。そして、この給電点の位
置を種々選択することにより給電インピーダンスを調整
することができる。なお、アンテナ１０２の一辺の長さ
は使用する周波数信号の１／４波長の電流分布がアンテ
ナ１０２に生じる長さとされており、そのＥ面の指向特
性は図６（ａ）に示すようになる。また、この逆Ｆ型ア
ンテナの絶対利得は最大約１．５ｄＢである。このよう
な逆Ｆ型アンテナは四角形状に限らず、いろいろな形状
のものが提案されており、その一つの例として円形の形
状の逆Ｆ型アンテナを図１３に示す。
線１０５から給電されている。そして、この給電点の位
置を種々選択することにより給電インピーダンスを調整
することができる。なお、アンテナ１０２の一辺の長さ
は使用する周波数信号の１／４波長の電流分布がアンテ
ナ１０２に生じる長さとされており、そのＥ面の指向特
性は図６（ａ）に示すようになる。また、この逆Ｆ型ア
ンテナの絶対利得は最大約１．５ｄＢである。このよう
な逆Ｆ型アンテナは四角形状に限らず、いろいろな形状
のものが提案されており、その一つの例として円形の形
状の逆Ｆ型アンテナを図１３に示す。
【０００５】この図の（ａ）は逆Ｆ型アンテナの斜視図
であり、（ｂ）はその側面図である。これらの図に示す
逆Ｆ型アンテナにおいて、アンテナ２０２は円形の形状
とされており、またアースの役目をする円形状のアース
板２０１が設けられており、このアース板２０１上に所
定間隔離隔してアンテナ２０２が配置されている。ま
た、円形のアンテナ２０２の周辺近傍にはショートポス
ト２０３の一端が電気的に接続されており、このショー
トポスト２０３の他端はアース板２０１に電気的に接続
されている。
であり、（ｂ）はその側面図である。これらの図に示す
逆Ｆ型アンテナにおいて、アンテナ２０２は円形の形状
とされており、またアースの役目をする円形状のアース
板２０１が設けられており、このアース板２０１上に所
定間隔離隔してアンテナ２０２が配置されている。ま
た、円形のアンテナ２０２の周辺近傍にはショートポス
ト２０３の一端が電気的に接続されており、このショー
トポスト２０３の他端はアース板２０１に電気的に接続
されている。
【０００６】さらに、アンテナ２０２の所定位置には給
電線２０５から給電されており、この給電点の位置を種
々選択することにより給電インピーダンスを調整するこ
とができる。なお、アンテナ２０２の直径の長さは使用
する周波数信号の１／４波長の電流分布がアンテナ２０
２に生じる長さとされている。前記説明した従来の逆Ｆ
型アンテナは平面型のアンテナであり、垂直偏波及び水
平偏波を送受信できるアンテナとして使用されている。
電線２０５から給電されており、この給電点の位置を種
々選択することにより給電インピーダンスを調整するこ
とができる。なお、アンテナ２０２の直径の長さは使用
する周波数信号の１／４波長の電流分布がアンテナ２０
２に生じる長さとされている。前記説明した従来の逆Ｆ
型アンテナは平面型のアンテナであり、垂直偏波及び水
平偏波を送受信できるアンテナとして使用されている。
【０００７】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
逆Ｆ型アンテナのＥ面の指向特性は、例えば図６（ａ）
に示すように、周囲に放射する電界強度がアンバランス
であり、また、アンテナ利得が低いという問題点があっ
た。そこで、本発明は周囲に放射する電界強度がバラン
スとの取れた指向特性とすることができると共に、アン
テナ利得の高い逆Ｆ型アンテナを提供することを目的と
している。
逆Ｆ型アンテナのＥ面の指向特性は、例えば図６（ａ）
に示すように、周囲に放射する電界強度がアンバランス
であり、また、アンテナ利得が低いという問題点があっ
た。そこで、本発明は周囲に放射する電界強度がバラン
スとの取れた指向特性とすることができると共に、アン
テナ利得の高い逆Ｆ型アンテナを提供することを目的と
している。
【０００８】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は逆Ｆ型アンテナにおいて板状アンテナエレ
メントの形状を三角形状とすると共に、三角形状のアン
テナの各辺の中央部をアース板に短絡するようにしたも
のである。
に、本発明は逆Ｆ型アンテナにおいて板状アンテナエレ
メントの形状を三角形状とすると共に、三角形状のアン
テナの各辺の中央部をアース板に短絡するようにしたも
のである。
【０００９】
【作用】本発明によれば、Ｅ面の指向特性が対称となっ
て周囲に放射する電界強度がバランスのとれた指向特性
となると共に、アンテナ利得の高い逆Ｆ型アンテナとす
ることができる。
て周囲に放射する電界強度がバランスのとれた指向特性
となると共に、アンテナ利得の高い逆Ｆ型アンテナとす
ることができる。
【００１０】
【実施例】本発明の逆Ｆ型アンテナの第１実施例の斜視
図を図１に示す。この図において、１は円形状をしたア
ース板であり、アンテナ２より一回り大きい面積を有し
ている。２は三角形状をしたアンテナであり、その各辺
の中央部にはショート板３が設けられている。このショ
ート板３は、アンテナ２に対し直角に曲げられており、
その先端がアース板１に電気的に接続されることによ
り、アンテナ２の各辺の中央部をアース板１に短絡して
いる。４は給電線から給電される給電点であり、三角形
のアンテナのほぼ重心位置に給電されるようになされて
いる。
図を図１に示す。この図において、１は円形状をしたア
ース板であり、アンテナ２より一回り大きい面積を有し
ている。２は三角形状をしたアンテナであり、その各辺
の中央部にはショート板３が設けられている。このショ
ート板３は、アンテナ２に対し直角に曲げられており、
その先端がアース板１に電気的に接続されることによ
り、アンテナ２の各辺の中央部をアース板１に短絡して
いる。４は給電線から給電される給電点であり、三角形
のアンテナのほぼ重心位置に給電されるようになされて
いる。
【００１１】図２に、図１に示す逆Ｆ型アンテナの上面
図を示す。この図を参照すると、アンテナ２は正三角形
とされていることがわかる。そして、このアンテナの給
電点のインピーダンスは三角形のアンテナの頂点部とア
ース板１との間隔を変化させることにより調整すること
ができる。また、この逆Ｆ型アンテナの側面図を図３に
示す。この図において、アース板１の下側に配置されて
いる給電線５は同軸ケーブルとされており、そのアース
線はアース板１に電気的に接続され、芯線だけがアース
板１から突出してアンテナ２の給電点４に電気的に接続
されている。なお、この場合、アース板１の下側に接栓
を設けて給電線５を逆Ｆ型アンテナに対し、着脱自在と
してもよい。
図を示す。この図を参照すると、アンテナ２は正三角形
とされていることがわかる。そして、このアンテナの給
電点のインピーダンスは三角形のアンテナの頂点部とア
ース板１との間隔を変化させることにより調整すること
ができる。また、この逆Ｆ型アンテナの側面図を図３に
示す。この図において、アース板１の下側に配置されて
いる給電線５は同軸ケーブルとされており、そのアース
線はアース板１に電気的に接続され、芯線だけがアース
板１から突出してアンテナ２の給電点４に電気的に接続
されている。なお、この場合、アース板１の下側に接栓
を設けて給電線５を逆Ｆ型アンテナに対し、着脱自在と
してもよい。
【００１２】この逆Ｆ型アンテナに給電した場合におけ
る電流の分布は、給電点４と頂点とを結ぶ線上に１／４
波長の電流が乗るものと考えられ、Ｅ面の指向特性は図
６（ｂ）に示すようになる。この場合の周波数は１９０
５ＭＨｚとされ、アース板１の直径は１２０ｍｍ、アン
テナ２の一辺の長さは８１ｍｍとされており、アース板
１の直径はアンテナ２の一辺の長さの約１．５倍とされ
ている。この指向特性を見ると、左右対称な指向特性と
なっており、その水平面内の指向特性はリング状となっ
ているため、本発明の逆Ｆ型アンテナからは斜め上方向
に対しリング状の放射を行うことができるため、ほぼ一
定の電界強度でバランスよく放射することができる。さ
らに、真上方向に対してはヌル点となっており、水平偏
波は放射されないことがわかる。また、本発明の逆Ｆ型
アンテナの電圧定在波比（V ．S ．W ．R ）特性を図７
に示し、この特性を見ると１９０５ＭＨｚの中心周波数
において、V ．S ．W ．R は約１．００であり、きわめ
て良く整合が取れた特性となっている。
る電流の分布は、給電点４と頂点とを結ぶ線上に１／４
波長の電流が乗るものと考えられ、Ｅ面の指向特性は図
６（ｂ）に示すようになる。この場合の周波数は１９０
５ＭＨｚとされ、アース板１の直径は１２０ｍｍ、アン
テナ２の一辺の長さは８１ｍｍとされており、アース板
１の直径はアンテナ２の一辺の長さの約１．５倍とされ
ている。この指向特性を見ると、左右対称な指向特性と
なっており、その水平面内の指向特性はリング状となっ
ているため、本発明の逆Ｆ型アンテナからは斜め上方向
に対しリング状の放射を行うことができるため、ほぼ一
定の電界強度でバランスよく放射することができる。さ
らに、真上方向に対してはヌル点となっており、水平偏
波は放射されないことがわかる。また、本発明の逆Ｆ型
アンテナの電圧定在波比（V ．S ．W ．R ）特性を図７
に示し、この特性を見ると１９０５ＭＨｚの中心周波数
において、V ．S ．W ．R は約１．００であり、きわめ
て良く整合が取れた特性となっている。
【００１３】前記特性から、本発明の逆Ｆ型アンテナは
垂直偏波だけを識別するアンテナとして用いることも可
能となる。さらに、アンテナ利得は絶対利得が最大２．
１５ｄＢ、ダイポールアンテナに対する相対利得が０ｄ
Ｂとなり、従来の逆Ｆ型アンテナに対し高利得の逆Ｆ型
アンテナとすることができる。このような、アンテナを
天井等の頭上に設置するようにすると、１９０５ＭＨｚ
の周波数を使用するパーソナルハンディホーン（ＰＨ
Ｐ）の基地局用平面アンテナとして好適なアンテナとす
ることができる。なお、天井等に設置する場合、一般に
逆Ｆ型アンテナにカバーを被せるようにするが、この逆
Ｆ型アンテナのＥ面指向性は前記したように斜め方向に
最大点を持つ指向特性となっているため、合成樹脂性の
カバーの影響をほとんど受けることがないと云う利点も
有している。
垂直偏波だけを識別するアンテナとして用いることも可
能となる。さらに、アンテナ利得は絶対利得が最大２．
１５ｄＢ、ダイポールアンテナに対する相対利得が０ｄ
Ｂとなり、従来の逆Ｆ型アンテナに対し高利得の逆Ｆ型
アンテナとすることができる。このような、アンテナを
天井等の頭上に設置するようにすると、１９０５ＭＨｚ
の周波数を使用するパーソナルハンディホーン（ＰＨ
Ｐ）の基地局用平面アンテナとして好適なアンテナとす
ることができる。なお、天井等に設置する場合、一般に
逆Ｆ型アンテナにカバーを被せるようにするが、この逆
Ｆ型アンテナのＥ面指向性は前記したように斜め方向に
最大点を持つ指向特性となっているため、合成樹脂性の
カバーの影響をほとんど受けることがないと云う利点も
有している。
【００１４】次に、本発明の逆Ｆ型アンテナの展開図を
図４に示す。この図の（ａ）にはアンテナ２を展開した
図を示しており、この図に示す形状に金属板から打ち抜
いて（切り出して）各辺に設けたショート板３を直角に
曲げる。次に、同図（ｂ）に示す打ち抜いた（切り出し
た）円形のアース板１の中央上にショート板３を曲げた
アンテナ２を載置し、ショート板３の先端をアース板１
にハンダ付け等により電気的に接続する。そして、アー
ス板１の中央に設けた給電線用孔６から突出させた給電
線の心線をアンテナ２のほぼ重心位置にハンダ付け等に
より電気的に接続する。このように、本発明の第１実施
例の逆Ｆ型アンテナはその製作を簡単に行うことができ
る共に、金属板だけを材料として製造することができる
ため、アンテナのコストを安価にすることができる。
図４に示す。この図の（ａ）にはアンテナ２を展開した
図を示しており、この図に示す形状に金属板から打ち抜
いて（切り出して）各辺に設けたショート板３を直角に
曲げる。次に、同図（ｂ）に示す打ち抜いた（切り出し
た）円形のアース板１の中央上にショート板３を曲げた
アンテナ２を載置し、ショート板３の先端をアース板１
にハンダ付け等により電気的に接続する。そして、アー
ス板１の中央に設けた給電線用孔６から突出させた給電
線の心線をアンテナ２のほぼ重心位置にハンダ付け等に
より電気的に接続する。このように、本発明の第１実施
例の逆Ｆ型アンテナはその製作を簡単に行うことができ
る共に、金属板だけを材料として製造することができる
ため、アンテナのコストを安価にすることができる。
【００１５】本発明の第２の実施例を図５に示す。この
図に示す逆Ｆ型アンテナは金属板に変えてプリント基板
を用いて構成するようにしたものである。すなわち、円
形状の基材７の両面に設けた導電層のうち下面に設けた
円形状の下面導電層８をアース板として機能させるよう
にし、基材７の上面に設けた上面導電層９を三角形状と
してアンテナとするようにしたものである。さらに、シ
ョート板に変えてショートホール１０を設けてこのホー
ル内に金属メッキ層を施して、三角形状の上面導電層９
の各辺の中央部と下面導電層８とを電気的に接続するよ
うにしている。また、三角形状の上面導電層９のほぼ重
心位置にはスルーホール１２が設けられおり、このスル
ーホール１２内に形成された金属メッキ層により給電線
１１の芯線が上面導電層９に電気的に接続されている。
図に示す逆Ｆ型アンテナは金属板に変えてプリント基板
を用いて構成するようにしたものである。すなわち、円
形状の基材７の両面に設けた導電層のうち下面に設けた
円形状の下面導電層８をアース板として機能させるよう
にし、基材７の上面に設けた上面導電層９を三角形状と
してアンテナとするようにしたものである。さらに、シ
ョート板に変えてショートホール１０を設けてこのホー
ル内に金属メッキ層を施して、三角形状の上面導電層９
の各辺の中央部と下面導電層８とを電気的に接続するよ
うにしている。また、三角形状の上面導電層９のほぼ重
心位置にはスルーホール１２が設けられおり、このスル
ーホール１２内に形成された金属メッキ層により給電線
１１の芯線が上面導電層９に電気的に接続されている。
【００１６】この第２実施例に示すように逆Ｆ型アンテ
ナを構成すると、上面導電層９をエッチング等により三
角形状に形成し、スルーホール１２内とショートホール
１０内に金属メッキ層を形成するだけで逆Ｆ型アンテナ
を製作することができるため、量産性にすぐれた逆Ｆ型
アンテナとすることができる。さらに、基材７の誘電率
によって波長が短縮されることから、前記第１実施例の
逆Ｆ型アンテナより小型にすることができる。次に、三
角形状の板状アンテナの一辺の長さに対する円形状のア
ース板の直径を変えた時の逆Ｆ型アンテナの電圧定在波
比（V ．S ．W ．R ）特性と指向特性を図８から図１１
に示す。
ナを構成すると、上面導電層９をエッチング等により三
角形状に形成し、スルーホール１２内とショートホール
１０内に金属メッキ層を形成するだけで逆Ｆ型アンテナ
を製作することができるため、量産性にすぐれた逆Ｆ型
アンテナとすることができる。さらに、基材７の誘電率
によって波長が短縮されることから、前記第１実施例の
逆Ｆ型アンテナより小型にすることができる。次に、三
角形状の板状アンテナの一辺の長さに対する円形状のア
ース板の直径を変えた時の逆Ｆ型アンテナの電圧定在波
比（V ．S ．W ．R ）特性と指向特性を図８から図１１
に示す。
【００１７】図８は、アース板の直径を８４ｍｍとし
て、三角形状の板状アンテナの一辺の長さ８１ｍｍに対
してアース板の直径を約１．０５倍とした時の特性を示
しており、ＰＨＰの中心周波数１９０５ＭＨｚでのV ．
S ．W ．R は同図（ａ）に示すように約２．８であり、
その指向特性は同図（ｂ）に示すようにやや対称性が崩
れた指向特性となっている。この場合のアンテナの絶対
利得は約０．８８ｄＢとなっている。
て、三角形状の板状アンテナの一辺の長さ８１ｍｍに対
してアース板の直径を約１．０５倍とした時の特性を示
しており、ＰＨＰの中心周波数１９０５ＭＨｚでのV ．
S ．W ．R は同図（ａ）に示すように約２．８であり、
その指向特性は同図（ｂ）に示すようにやや対称性が崩
れた指向特性となっている。この場合のアンテナの絶対
利得は約０．８８ｄＢとなっている。
【００１８】図９は、アース板の直径を９４ｍｍとし
て、三角形状の板状アンテナの一辺の長さ８１ｍｍに対
してアース板の直径を約１．１８倍とした時の特性を示
しており、この場合のアース板は三角形状の板状アンテ
ナの外接円となっている。この時、ＰＨＰの中心周波数
１９０５ＭＨｚでのV ．S ．W ．R は同図（ａ）に示す
ように約１．８２であり、その指向特性は同図（ｂ）に
示すようにバランスの取れた指向特性となっている。こ
の場合のアンテナの絶対利得は約１．１１ｄＢとなって
いる。
て、三角形状の板状アンテナの一辺の長さ８１ｍｍに対
してアース板の直径を約１．１８倍とした時の特性を示
しており、この場合のアース板は三角形状の板状アンテ
ナの外接円となっている。この時、ＰＨＰの中心周波数
１９０５ＭＨｚでのV ．S ．W ．R は同図（ａ）に示す
ように約１．８２であり、その指向特性は同図（ｂ）に
示すようにバランスの取れた指向特性となっている。こ
の場合のアンテナの絶対利得は約１．１１ｄＢとなって
いる。
【００１９】図１０は、アース板の直径を１４０ｍｍと
して、三角形状の板状アンテナの一辺の長さ８１ｍｍに
対してアース板の直径を約１．７５倍とした時の特性を
示しており、ＰＨＰの中心周波数１９０５ＭＨｚでのV
．S ．W ．R は同図（ａ）に示すように約１．５４で
あり、その指向特性は同図（ｂ）に示すようにバランス
の取れた指向特性となっているが、ビーム幅がやや狭く
なっている。この場合のアンテナの絶対利得は約２．５
６ｄＢとなっている。
して、三角形状の板状アンテナの一辺の長さ８１ｍｍに
対してアース板の直径を約１．７５倍とした時の特性を
示しており、ＰＨＰの中心周波数１９０５ＭＨｚでのV
．S ．W ．R は同図（ａ）に示すように約１．５４で
あり、その指向特性は同図（ｂ）に示すようにバランス
の取れた指向特性となっているが、ビーム幅がやや狭く
なっている。この場合のアンテナの絶対利得は約２．５
６ｄＢとなっている。
【００２０】図１１は、アース板の直径を１６０ｍｍと
して、三角形状の板状アンテナの一辺の長さ８１ｍｍに
対してアース板の直径を約２．０倍とした時の特性を示
しており、ＰＨＰの中心周波数１９０５ＭＨｚでのV ．
S ．W ．R は同図（ａ）に示すように約１．４２であ
り、その指向特性は同図（ｂ）に示すようにバランスの
取れた指向特性となっているが、ビーム幅がかなり狭く
なっている。この場合のアンテナの絶対利得は約３．３
８ｄＢとなっている。
して、三角形状の板状アンテナの一辺の長さ８１ｍｍに
対してアース板の直径を約２．０倍とした時の特性を示
しており、ＰＨＰの中心周波数１９０５ＭＨｚでのV ．
S ．W ．R は同図（ａ）に示すように約１．４２であ
り、その指向特性は同図（ｂ）に示すようにバランスの
取れた指向特性となっているが、ビーム幅がかなり狭く
なっている。この場合のアンテナの絶対利得は約３．３
８ｄＢとなっている。
【００２１】上記図８ないし図１１及び図６（ｂ）を参
照すると、アース板の直径を大きくするに従いアンテナ
の利得が増大する特性となっているが、これは指向特性
においてビーム幅が狭くなっているためである。また、
アース板の直径を小さくしていくと指向特性のビーム幅
は広がるが、アンテナ利得は低下する。これは、V ．S
．W ．R が劣化しているためである。ところで、利得
が高いことはアンテナとしては好ましいことであるが、
ビーム幅が狭いことはＰＨＰとしては利用範囲を狭める
こととなるため、好ましいことではない。そこで、利得
とビーム幅との特性を勘案してみると、ＰＨＰの基地局
用アンテナとしては、アース板の直径を三角形状の板状
アンテナの一辺の長さに対して約１．５倍前後とするの
が好ましいこととなる。
照すると、アース板の直径を大きくするに従いアンテナ
の利得が増大する特性となっているが、これは指向特性
においてビーム幅が狭くなっているためである。また、
アース板の直径を小さくしていくと指向特性のビーム幅
は広がるが、アンテナ利得は低下する。これは、V ．S
．W ．R が劣化しているためである。ところで、利得
が高いことはアンテナとしては好ましいことであるが、
ビーム幅が狭いことはＰＨＰとしては利用範囲を狭める
こととなるため、好ましいことではない。そこで、利得
とビーム幅との特性を勘案してみると、ＰＨＰの基地局
用アンテナとしては、アース板の直径を三角形状の板状
アンテナの一辺の長さに対して約１．５倍前後とするの
が好ましいこととなる。
【００２２】なお、第１実施例及び第２実施例に示すア
ース板の形状は円形とされているが、これに限らず三角
形状や多角形状とすることができる。また、三角形状の
アンテナの形状を正三角形以外の三角形として放射パタ
ーンを変えるようにして、ＰＨＰ以外の通信用アンテナ
としてもよい。
ース板の形状は円形とされているが、これに限らず三角
形状や多角形状とすることができる。また、三角形状の
アンテナの形状を正三角形以外の三角形として放射パタ
ーンを変えるようにして、ＰＨＰ以外の通信用アンテナ
としてもよい。
【００２３】
【発明の効果】本発明の逆Ｆアンテナは以上のように構
成されているので、Ｅ面の指向特性が対称となって周囲
に放射する電界強度がバランスのとれた指向特性となる
と共に、アンテナ利得の高い逆Ｆ型アンテナとすること
ができる。また、本発明の第２実施例によれば量産性に
すぐれたアンテナとすることができる。
成されているので、Ｅ面の指向特性が対称となって周囲
に放射する電界強度がバランスのとれた指向特性となる
と共に、アンテナ利得の高い逆Ｆ型アンテナとすること
ができる。また、本発明の第２実施例によれば量産性に
すぐれたアンテナとすることができる。
【図１】本発明の第１実施例の逆Ｆ型アンテナの斜視図
である。
である。
【図２】本発明の第１実施例の逆Ｆ型アンテナの上面図
である。
である。
【図３】本発明の第１実施例の逆Ｆ型アンテナの側面図
である。
である。
【図４】本発明の第１実施例の逆Ｆ型アンテナの展開図
である。
である。
【図５】本発明の第２実施例の逆Ｆ型アンテナを示す図
である。
である。
【図６】本発明と従来例のＥ面指向特性を示す図であ
る。
る。
【図７】本発明のV ．S ．W ．R 特性を示す図である。
【図８】アース板の直径を８４ｍｍとした時のV ．S ．
W ．R 特性とＥ面指向特性を示す図である。
W ．R 特性とＥ面指向特性を示す図である。
【図９】アース板の直径を９４ｍｍとした時のV ．S ．
W ．R 特性とＥ面指向特性を示す図である。
W ．R 特性とＥ面指向特性を示す図である。
【図１０】アース板の直径を１４０ｍｍとした時のV ．
S ．W ．R 特性とＥ面指向特性を示す図である。
S ．W ．R 特性とＥ面指向特性を示す図である。
【図１１】アース板の直径を１６０ｍｍとした時のV ．
S ．W ．R 特性とＥ面指向特性を示す図である。
S ．W ．R 特性とＥ面指向特性を示す図である。
【図１２】従来の四角形の逆Ｆ型アンテナを示す図であ
る。
る。
【図１３】従来の円形の逆Ｆ型アンテナを示す図であ
る。
る。
１，１０１，２０１ アース板 ２，１０２，２０２ アンテナ ３，１０３ ショート板 ４，１０４，２０４ 給電点 ５，１１，１０５，２０５ 給電線 ６ 給電線用孔 ７ 基材 ８ 下面導電層 ９ 上面導電層 １０ ショートホール １２ スルーホール ２０３ ショートポスト
Claims (5)
- 【請求項１】三角形状の板状アンテナ素子を、アース板
上に所定の間隔をもって配置し、上記三角形状の板状ア
ンテナ素子の各辺の中央部分にショート板を設け、上記
三角形状の板状アンテナ素子のほぼ重心位置に給電する
と共に、上記ショート板と上記アース板に接続したこと
を特徴とする逆Ｆ型アンテナ。 - 【請求項２】上記三角形状の板状アンテナ素子の頂点部
を、上記アース板に対し上下に変位させることにより、
インピーダンス整合を行うことを特徴とする請求項１記
載の逆Ｆ型アンテナ。 - 【請求項３】三角形状の板状アンテナ素子を絶縁性基材
の表面に形成し、該絶縁性基材の裏面にアース板を形成
し、上記三角形状の板状アンテナ素子の各辺の中央部分
に、上記アース板と電気的に接続されるショートホール
を設けると共に、上記三角形状の板状アンテナ素子のほ
ぼ重心位置に給電線に接続されるスルーホールを設けた
ことを特徴とする逆Ｆ型アンテナ。 - 【請求項４】上記アース板を、円形状としたことを特徴
とする請求項１ないし３記載の逆Ｆ型アンテナ。 - 【請求項５】上記三角形状の板状アンテナ素子の形状を
正三角形としたことを特徴とする請求項１ないし４記載
の逆Ｆ型アンテナ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5237169A JP2745489B2 (ja) | 1993-08-31 | 1993-08-31 | 逆ｆ型アンテナ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5237169A JP2745489B2 (ja) | 1993-08-31 | 1993-08-31 | 逆ｆ型アンテナ |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0774533A true JPH0774533A (ja) | 1995-03-17 |
| JP2745489B2 JP2745489B2 (ja) | 1998-04-28 |
Family
ID=17011408
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP5237169A Expired - Fee Related JP2745489B2 (ja) | 1993-08-31 | 1993-08-31 | 逆ｆ型アンテナ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2745489B2 (ja) |
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| DE19638874A1 (de) * | 1996-09-23 | 1998-03-26 | Rothe Lutz Dr Ing Habil | Mobilfunk-Planarantenne |
| JP2007129417A (ja) * | 2005-11-02 | 2007-05-24 | Japan Radio Co Ltd | パッチアンテナの製造方法 |
| EP2348577A1 (en) * | 2010-01-14 | 2011-07-27 | Tyco Electronics Nederland B.V. | Low height antenna |
| US8098203B2 (en) | 2006-12-15 | 2012-01-17 | Murata Manufacturing Co., Ltd. | Antenna and communication device having the same |
| WO2013084266A1 (en) * | 2011-12-07 | 2013-06-13 | Fujitsu Limited | Delta planar patch antenna apparatus |
| JP2018029249A (ja) * | 2016-08-17 | 2018-02-22 | 日本アンテナ株式会社 | 平面アンテナ |
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP4003797B2 (ja) * | 2003-10-23 | 2007-11-07 | 株式会社村田製作所 | 無線通信モジュール |
Citations (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH04137605U (ja) * | 1991-06-18 | 1992-12-22 | 宏之 新井 | アンテナ |
-
1993
- 1993-08-31 JP JP5237169A patent/JP2745489B2/ja not_active Expired - Fee Related
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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| WO2013084266A1 (en) * | 2011-12-07 | 2013-06-13 | Fujitsu Limited | Delta planar patch antenna apparatus |
| JP2018029249A (ja) * | 2016-08-17 | 2018-02-22 | 日本アンテナ株式会社 | 平面アンテナ |
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| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP2745489B2 (ja) | 1998-04-28 |
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