JP3512011B2 - 持出しを備えたユニットルーム - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、下壁パネルの上端
と上壁パネルの下端とを略水平に架設した持出し部材で
連結させて形成した持出しを備えたユニットルームに関
する発明であり、詳しくは、上記持出し部材の支持構造
に関する発明である。

【０００２】

【従来の技術】従来から、浴室等は建物躯体にユニット
ルームを配置して設置することが行われている。このユ
ニットルームは、床パンや床パンの周壁を形成する壁パ
ネルを各々工場で生産して施工現場で組み立てて形成す
るものであって、つまり、およそ画一的に製造されるも
のである。一方、建物躯体は設計図毎に施工されるもの
で施工現場毎に異なるものである。例えば、建物躯体に
設けられた逆梁がユニットルームの床パンの設置を妨げ
ることもあった。この場合、図８に示すように、上記逆
梁２５を避けるように床パン１を設置しなければなら
ず、容量の小さいユニットルームの使用を強要されると
共に建物躯体とユニットルームとの間に不要な空間２６
を形成させてしまうものであった。

【０００３】近年、集合住宅等の限られたスペースに出
来るだけ広い住居空間を確保する要求が高まっている
が、上記のような不要な空間２６を出来るだけ無くして
スペースの有効活用を図るために、図９及び図１０に示
すように、床パン１の周囲に立設した壁パネル１０のう
ち上述したスペースの有効活用を図る部分にあたる壁パ
ネル１０を、上壁パネル３と下壁パネル２とに分割し、
床パン１に立設した下壁パネル２より外側に上壁パネル
３を位置させ、上記下壁パネル２の上端と上壁パネル３
の下端とを略水平に架設した持出し部材５で連結させて
形成した持出しをユニットルームに設けることで対応す
るものであった。そして、この持出し部材５は下壁パネ
ル２に装着させた支持部材４により下方から支持されて
いる。詳述すると、この支持部材４は、下壁パネル２の
外側面に沿う縦片６と上記縦片６の上端から外側方向で
且つ水平方向に突出した横片７と上記縦片６及び横片７
を連結させた斜片１３とから構成された剛体であり、上
記縦片６を下壁パネル２の外側面に沿わせてねじ具９ｂ
を介して螺着し、上記横片７の上面に持出し部材５を載
置して支持しているものである（詳述すると、横片７と
持出し部材５との間には敷板２４を介在させている）。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】このような一端を下壁
パネル２に固定させると共に持出し部材５の外側縁から
立設した上壁パネル３の荷重を他端に受ける支持部材４
には、上記荷重によってモーメントが生じるものであ
り、このモーメントは縦片６と下壁パネル２の外側面と
の固定部分に強く働くものであって、つまり、支持部材
４を下壁パネル２に固定させるねじ具９ｂに強く荷重が
かかるものであって、しかも上記荷重はねじ具９ｂの引
き抜き方向への引張り力であるために、支持部材４の下
壁パネル２への固定構造においてはその固定強度に不安
を有する構造であった。

【０００５】本発明は上記の点に鑑みてなされたもので
あり、下壁パネルへ強固に装着した支持部材によって持
出し部材を安定支持してなる持出しを備えたユニットル
ームを提供することを課題とするものである。

【０００６】

【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明の請求項１に係る持出しを備えたユニットルー
ムは、床パン１の周囲に立設した壁パネル１０のうち、
上記床パン１の少なくとも一辺の壁パネル１０を上壁パ
ネル３と下壁パネル２に分割し、床パン１に立設した下
壁パネル２の外側面に沿わせて装着した支持部材４を外
側方向に突設し、略水平面に形成した上記支持部材４の
上面に下壁パネル２の上端から外側方向に且つ略水平方
向に突設した持出し部材５を載置し、上記持出し部材５
の外側端に上壁パネル３を立設してなる持出しを備えた
ユニットルームにおいて、上記支持部材４が下壁パネル
２の外側面に沿わせた縦片６と、上記縦片６の上端に連
結すると共に外側方向に且つ略水平方向に延伸した横片
７とを有し、横片７の内側端には縦片６の連結部分より
内側方向に突出した上面載置部８を設け、上記上面載置
部８の下面を下壁パネル２の上端に沿わせてねじ具９ａ
を介して螺着すると共に縦片６を下壁パネル２の外側面
にねじ具９ｂを介して螺着したことを特徴とする。これ
により、下壁パネル２に装着される支持部材４の横片７
の内側端には縦片６の連結部分より内側方向に突出した
上面載置部８を設け、上記上面載置部８の下面を下壁パ
ネル２の上端に沿わせてねじ具９ａを介して螺着すると
共に縦片６を下壁パネル２の外側面にねじ具９ｂを介し
て螺着したことから、上壁パネル３の重量によって支持
部材４にモーメントが働くと共に上記モーメントによっ
て支持部材４と下壁パネル２との装着部分に荷重が集中
的に作用するものであるが、上記支持部材４と下壁パネ
ル２との装着部分は下壁パネル２に水平方向及び垂直方
向に打入したねじ具９ａ，９ｂにて構成されているもの
であり、異なる方向から上記荷重を支えることができる
ものであり、具体的には、縦片６と下壁パネル２の外側
面とを螺着させるねじ具９ｂでは下壁パネル２への螺着
強度によって、また、上面載置部８と下壁パネル２の上
端とを螺着させるねじ具９ａでは上記ねじ具９ａ固有の
せん断強度によって、上記荷重を支えることができ、支
持部材４の下壁パネル２への装着強度を大幅に向上させ
ることができるものである。

【０００７】また、請求項２に係る持出しを備えたユニ
ットルームは、請求項１において、床パン１の周囲の辺
のうち隣接した辺同士が形成する角部において、一方の
辺に下壁パネル２を立設すると共に他方の辺に壁パネル
１０を立設して各々の端部を隣接させ、下壁パネル２の
壁パネル１０に隣接した端部に支持部材４を配置し、こ
の支持部材４の縦片６と横片７とを斜片１３で連結し、
壁パネル１０に固定した連結具１１を支持部材４の斜片
１３に固定したことを特徴とする。これにより、下壁パ
ネル２の壁パネル１０に隣接した端部に支持部材４を配
置して上記支持部材４を連結具１１に連結させたことに
より、より強度を向上させて支持部材４を下壁パネル２
等に装着できてユニットルームの強度の向上を図ること
ができるものであり、また、持出し部材５を支持する支
持部材４自身の剛性を向上させるものであって支持部材
４の撓み変形を防止できるものである。

【０００８】また、請求項３に係る持出しを備えたユニ
ットルームは、請求項１において、床パン１の周囲の辺
のうち一つの辺において、複数枚の下壁パネル２を面一
にして並設し、上記隣接した下壁パネル２の隣接した端
部に支持部材４をそれぞれ配置し、隣接した一対の支持
部材４を連結したことを特徴とする。これにより、床パ
ン１の周囲の辺のうち一つの辺において面一にして並設
した複数枚の下壁パネル２同士の一体化を図ることがで
きるものであり、ユニットルームの強度の向上を図るこ
とができるものである。

【０００９】

【発明の実施の形態】以下、本発明を添付図面に示す実
施形態に基づいて説明する。持出しを有するユニットル
ームにおいては、建物躯体等の設置面に配置した床パン
１にその周囲に亘って上方への段差を有した壁パネル設
置部１２（図２参照）を形成し、上記壁パネル設置部１
２に壁パネル１０をその下端を載置するようにして立設
している。ここで、持出しとは、一般的に出し梁や垂木
などのような支点より外側に突出した水平部分のことで
あるが、建物躯体の逆梁２５の配設位置等の事情により
床パン１を建物躯体の適当な位置に配置できずに建物躯
体と壁パネル１０との間に不要な空間２６を生じさせて
しまった際に、その不要な空間２６をなるべく居住空間
（ユニットルーム内の空間）にして有効活用を図るべく
設けられるものである。

【００１０】上記持出しをユニットルームに設けるにあ
たっては、持出しを設ける部分に対応した壁パネル１０
を下壁パネル２と上壁パネル３とに分割し、床パン１に
立設した下壁パネル２より外側に上壁パネル３を位置さ
せ、下壁パネル２の上端と上壁パネル３の下端とを略水
平に架設した持出し部材５で連結させるようにして形成
させている。ここで、持出し部材５はその下方から下壁
パネル２に装着した支持部材４により支持されている。

【００１１】上記支持部材４は持出し部材５を支持する
ために下壁パネル２に装着される。この支持部材４は、
下壁パネル２の外側面に沿う縦片６と、上記縦片６の上
端に連結すると共に外側方向に且つ略水平方向に延伸し
た横片７と、上記縦片６及び横片７を連結させた斜片１
３とから構成された剛体であって、横片７の内側端には
縦片６の連結部分より内側方向に突出した上面載置部８
を設けているものである。そして、上面載置部８及び縦
片６にはそれぞれ貫通孔１４ａ，１４ｂが穿設されてお
り、上面載置部８の貫通孔１４ａには下壁パネル２の上
端に螺合させるねじ具９ａが挿入されるものであって、
また、縦片６の貫通孔１４ｂには下壁パネル２の外側面
に螺合させるねじ具９ｂが挿入される。上述したように
支持部材４は、ねじ具９ａによって上面載置部８が下壁
パネル２の上端に螺着されると共に、ねじ具９ｂによっ
て縦片６が下壁パネル２の外側面に螺着されて、下壁パ
ネル２に装着されるものである。なお、下壁パネル２等
の壁パネルには種々の種類があって、本例の下壁パネル
２は周縁に矩形状枠体１６を配置すると共にその内側面
に化粧板材１７を貼着して形成したものを示しており、
その結果、支持部材４は矩形状枠体１６の外側面に装着
されているものであるが、上記支持部材４は下壁パネル
２の外側面に装着されればよく、下壁パネル２の種類に
よって支持部材４の装着箇所が矩形状枠体１６以外の場
所になることもある。

【００１２】上述したように持出し部材５にはその外側
端で上壁パネル３を連結していることから、上記持出し
部材５を支持する支持部材４にはその外側端で上壁パネ
ル３の重量が下方向にかかるものである。一方、支持部
材４の内側端では上述したように上面載置部８が下壁パ
ネル２に装着されているために、支持部材４には上記支
持部材４と下壁パネル２との装着部分を中心とするモー
メントが発生する。そして、上記支持部材４と下壁パネ
ル２との装着部分には支持部材４のモーメントによる荷
重が作用する。本例では、支持部材４と下壁パネル２と
の装着部分はねじ具９ａ，９ｂで構成されており、この
ねじ具９ａ，９ｂは下壁パネル２に水平方向及び垂直方
向に打入されているものであることから、異なる方向か
ら上記荷重を支えることができるものである。具体的に
は、縦片６と下壁パネル２の外側面とを螺着させるねじ
具９ｂには、上記荷重がねじ具９ｂの引き抜き方向に作
用するものであって、上記ねじ具９ｂの下壁パネル２へ
の螺着強度によって上記荷重を支えるものであり、ま
た、上面載置部８と下壁パネル２の上端とを螺着させる
ねじ具９ａには、上記荷重がねじ具９ａのせん断方向に
作用するものであって、上記ねじ具９ａの固有のせん断
強度によって上記荷重を支えるものであり、このよう
に、上記荷重を多方向から支えることによって支持部材
４の下壁パネル２への装着強度を大幅に向上させている
ものである。

【００１３】従って、従来の縦辺６と下壁パネル２の外
側面とを螺着させるねじ具９ｂのみで行われた支持部材
４と下壁パネル２との装着構造に比べて本例の支持部材
４と下壁パネル２との装着構造はねじ具９ｂにかかる引
抜き方向への荷重が小さいものであって、上記ねじ具９
ｂの下壁パネル２への螺合には緩みを生じさせず、その
結果、持出し部材５の配置位置にはズレは生じないもの
であり、持出し部材５の下壁パネル２及び上壁パネル３
との連結が安定するものであって、ユニットルームの防
水性・気密性等が維持されるものである。

【００１４】また、支持部材４の縦片６と横片７との連
結が直交方向に行われた際には、床パン１に垂設した下
壁パネル２に対して持出し部材５を水平に架設すること
が容易に行われ得るものである。本例では支持部材４は
矩形状枠体１６の上端及び外側面に亘って装着されるも
のであることから支持部材４と下壁パネル２との装着が
隙間無く行われるものである。

【００１５】本例のユニットルームは、図３，図６及び
図７に示すように、浴室を形成するユニットバスを構成
するものであり、浴槽載置部２０や洗い場２１を形成し
た床パン１の周囲には壁パネル１０が立設し、その床パ
ン１の周囲のある一辺において、床パン１に垂設した２
枚の下壁パネル２を面一にして並設し、上記下壁パネル
２の上端に上記床パン１の一辺に亘る持出し部材５の内
側端を連結させると共に、上記持出し部材５の外側端に
２枚の上壁パネル３を面一にして並設し、上壁パネル３
と持出し部材５との側方には床パン１の一辺に隣接する
他辺に立設した壁パネル１０と面一に連続する持出し縦
壁１５（図１０参照）を設置している。また、下壁パネ
ル２に装着して持出し部材５を支持する支持部材４は下
壁パネル２が立設した床パン１の一辺の方向に亘って複
数個配置している。

【００１６】図４に示すように、床パン１の周囲の辺の
うち隣接した辺同士が形成する角部においては、一方の
辺に立設した下壁パネル２と他方の辺に立設した壁パネ
ル１０とがその端部同士を隣接させているものであり、
上記下壁パネル２及び壁パネル１０の隣接した端部同士
を下壁パネル２及び壁パネル１０の外側から連結具１１
で連結するものである。この連結具１１は、本例では、
直交して隣接する下壁パネル２及び壁パネル１０のそれ
それの端部に沿わせるようにＬ型アングル片で形成して
ある。なお、本例では連結具１１はＬ型アングル片で形
成しているが、下壁パネル２及び壁パネル１０の連結が
図れるものであればよく、その形状は限定されるもので
はない。

【００１７】ここで、下壁パネル２の壁パネル１０に隣
接した端部において支持部材４を配置させ、上記支持部
材４の斜片１３と連結具１１とを当接させると共にボル
ト及びナットを介して連結させている。このように、支
持部材４を連結具１１に固定させることで、より強度を
向上させて支持部材４を下壁パネル２等に装着できてユ
ニットルームの強度の向上を図ることができるものであ
り、また、持出し部材５を支持する支持部材４自身の剛
性を向上させるものであって、上壁パネル３の重量によ
る支持部材４の撓みの防止も図ることができ、持出し部
材５の水平配置は確保されると共に下壁パネル２と上壁
パネル３との連結に不具合を生じさせず、ユニットルー
ムの防水性・気密性等の劣化を防ぐことができるもので
ある。

【００１８】また、図５に示すように、面一にして並設
した２枚の下壁パネル２の隣接する端部にも支持部材４
をそれぞれ配置させており、隣接した一対の支持部材４
はそれぞれ斜片１３同士を当接させてボルト及びナット
を介して連結されている。このように、隣接する一対の
支持部材４同士の連結により並設した下壁パネル２同士
の一体化を図ることができるものであり、ユニットルー
ムの強度の向上を図ることができるものである。

【００１９】なお、連結具１１と支持部材４との連結
や、隣接した一対の支持部材４同士の連結においては、
ボルト及びナットを介しての連結に限られるものでな
く、連結具１１と支持部材４との一体化や隣接した一対
の支持部材４の一体化が図られるものであればよい。

【００２０】

【発明の効果】上記のように本発明の請求項１記載の持
出しを備えたユニットルームにあっては、叙述したよう
に、上記支持部材が下壁パネルの外側面に沿わせた縦片
と、上記縦片の上端に連結すると共に外側方向に且つ略
水平方向に延伸した横片とを有し、横片の内側端には縦
片の連結部分より内側方向に突出した上面載置部を設
け、上記上面載置部の下面を下壁パネルの上端に沿わせ
てねじ具を介して螺着すると共に縦片を下壁パネルの外
側面にねじ具を介して螺着したので、上壁パネルの重量
によって支持部材にモーメントが働くと共に上記モーメ
ントによって支持部材と下壁パネルとの装着部分に荷重
が集中的に作用するものであるが、上記支持部材と下壁
パネルとの装着部分は下壁パネルに水平方向及び垂直方
向に打入したねじ具にて構成されているものであり、異
なる方向から上記荷重を支えることができるものであ
り、具体的には、縦片と下壁パネルの外側面とを螺着さ
せるねじ具では下壁パネルへの螺着強度によって、ま
た、上面載置部と下壁パネルの上端とを螺着させるねじ
具では上記ねじ具の固有のせん断強度によって、上記荷
重を支えるものであり、支持部材の下壁パネルへの装着
強度を大幅に向上させることができるものであり、更に
言うと、縦片と下壁パネルの外側面とを螺着させるねじ
具のみで上記荷重が支えられる従来の支持部材と下壁パ
ネルとの装着構造においては起こり得たねじ具の緩みな
どによる持出し部材の配置位置のズレを防ぐものであっ
て、下壁パネルと上壁パネルとの連結が安定的に行わ
れ、ユニットルームの防水性・気密性等が維持できるも
のであり、また、例えば、縦片と横片との連結が直交方
向に行われた際には、床パンに垂設した下壁パネルに対
して持出し部材を水平に架設することが容易に行われ得
るものである。

【００２１】また、請求項２記載の持出しを備えたユニ
ットルームにあっては、請求項１の効果に加えて、床パ
ンの周囲の辺のうち隣接した辺同士が形成する角部にお
いて、一方の辺に下壁パネルを立設すると共に他方の辺
に壁パネルを立設して各々の端部を隣接させ、下壁パネ
ルの壁パネルに隣接した端部に支持部材を配置し、この
支持部材の縦片と横片とを斜片で連結し、壁パネルに固
定した連結具を支持部材の斜片に固定したので、より強
度を向上させて支持部材を下壁パネル等に装着できてユ
ニットルームの強度を向上を図ることができるものであ
り、また、持出し部材を支持する支持部材自身の剛性も
向上させるものであって支持部材の撓み変形を防止で
き、従って下壁パネルと上壁パネルとの連結の不具合を
生じさせず、ユニットルームの防水性・気密性等の劣化
を防ぐことができるものである。

【００２２】また、請求項３記載の持出しを備えたユニ
ットルームにあっては、請求項１の効果に加えて、床パ
ンの周囲の辺のうち一つの辺において、複数枚の下壁パ
ネルを面一にして並設し、上記隣接した下壁パネルの隣
接した端部に支持部材をそれぞれ配置し、隣接した一対
の支持部材を連結したので、床パンの周囲の辺のうち一
つの辺において面一にして並設した複数枚の下壁パネル
同士の一体化を図ることができるものであり、ユニット
ルームの強度の向上を図ることができるものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施の形態の例を示すものであり、支
持部材の下壁パネルへの装着部分の分解斜視図である。

【図２】同上の支持部材の下壁パネルへの装着部分の側
面断面図である。

【図３】同上のユニットバスとしてのユニットルームを
示す一部透過斜視図である。

【図４】図３のＡ部の拡大分解斜視図である。

【図５】図３のＢ部の一部を透視した上面図である。

【図６】同上のユニットルームで形成したユニットバス
の上面図である。

【図７】同上のユニットルームで形成したユニットバス
を示すものであり、（ａ）は側面断面図であり、（ｂ）
は他の側面断面図である。

【図８】従来技術の例の支持部材の下壁パネルへの装着
部分を示す部分側面断面図である。

【図９】従来の他例の支持部材の下壁パネルへの装着部
分を示すものであり、（ａ）は側面断面図であり、
（ｂ）は（ａ）のＣ部の拡大図である。

【図１０】図９の持出しの分解斜視図である。

【符号の説明】

１ 床パン ２ 下壁パネル ３ 上壁パネル ４ 支持部材 ５ 持出し部材 ６ 縦片 ７ 横片 ８ 上面載置部 ９ａ ねじ具 ９ｂ ねじ具 １０ 壁パネル １１ 連結具

Claims (3)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 床パンの周囲に立設した壁パネルのう
   ち、上記床パンの少なくとも一辺の壁パネルを上壁パネ
   ルと下壁パネルに分割し、床パンに立設した下壁パネル
   の外側面に沿わせて装着した支持部材を外側方向に突設
   し、略水平面に形成した上記支持部材の上面に下壁パネ
   ルの上端から外側方向に且つ略水平方向に突設した持出
   し部材を載置し、上記持出し部材の外側端に上壁パネル
   を立設してなる持出しを備えたユニットルームにおい
   て、上記支持部材が下壁パネルの外側面に沿わせた縦片
   と、上記縦片の上端に連結すると共に外側方向に且つ略
   水平方向に延伸した横片とを有し、横片の内側端には縦
   片の連結部分より内側方向に突出した上面載置部を設
   け、上記上面載置部の下面を下壁パネルの上端に沿わせ
   てねじ具を介して螺着すると共に縦片を下壁パネルの外
   側面にねじ具を介して螺着したことを特徴とする持出し
   を備えたユニットルーム。
2. 【請求項２】 床パンの周囲の辺のうち隣接した辺同士
   が形成する角部において、一方の辺に下壁パネルを立設
   すると共に他方の辺に壁パネルを立設して各々の端部を
   隣接させ、下壁パネルの壁パネルに隣接した端部に支持
   部材を配置し、この支持部材の縦片と横片とを斜片で連
   結し、壁パネルに固定した連結具を支持部材の斜片に固
   定したことを特徴とする請求項１に記載の持出しを備え
   たユニットルーム。
3. 【請求項３】 床パンの周囲の辺のうち一つの辺におい
   て、複数枚の下壁パネルを面一にして並設し、上記隣接
   した下壁パネルの隣接した端部に支持部材をそれぞれ配
   置し、隣接した一対の支持部材を連結したことを特徴と
   する請求項１に記載の持出しを備えたユニットルーム。