JP3511998B2 - インダクタ部品 - Google Patents
インダクタ部品Info
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Description
等に用いるインダクタ部品に関するものである。
面を参照しながら説明する。
5321号公報に記載されたものが知られている。
9は同インダクタの本体の斜視図、図10は同インダク
タの断面図である。
は、絶縁材料からなる柱状の本体11と、この本体11
を被覆した導体層12と、この導体層12を溝切切削し
た溝切部13と、この溝切部13を螺旋状にして形成し
たコイル部14と、本体11の両端部に有した電極部1
6と、コイル部14を被覆した絶縁樹脂からなる外装部
15とを備えている。
して凹部18を設けた形状とし、この凹部18にコイル
部14を形成している。
脂を被覆していない非外装部を設け、電極部16は、非
外装部における導体層12を介して本体11の端面と電
気的に接続させた構成である。
コイル部14によって本体11中に発生する磁束は、電
極部16から、そのまま漏洩してしまう。
とができないとともに、漏洩した磁束によって、周辺部
品に磁気的悪影響を与えるという問題点を有していた。
もに、周辺部品に与える磁気的悪影響を抑制したインダ
クタ部品を提供することを目的としている。
に本発明は、以下の構成を有する。
体は直方体形状にするとともに、コイル部上には磁性材
料からなる磁性体部を設けており、前記磁性体部は磁性
材料を焼結させて形成した焼結体とするとともに、導体
層は前記焼結体の焼結温度よりも高い溶融点を有した導
体とし、前記コイル部と前記電極部との間には、前記導
体層を除去して前記本体を露出させる導体層除去部を設
けるとともに、前記導体層除去部内にも磁性体部を設
け、前記本体と前記磁性体部とを接触させた構成であ
る。
からなる磁性体部を設けているので、コイル部によって
本体中に発生する磁束は、本体中から磁性体部を通過し
て再度本体中を通過するようになり、磁性体部と本体と
の間で閉磁路ループを形成するので、インダクタ値を大
きくできるとともに、磁束が漏洩しにくく、周辺部品に
与える磁気的悪影響も抑制できる。
成した焼結磁性体としているので、透磁率が大きくな
り、インダクタ値をより大きくできるとともに、周辺部
品に与える磁気的悪影響もより抑制できる。
も高い溶融点を有した導体としているので、コイル部上
に磁性材料を配置して焼結しても、焼結温度における導
体層の溶融がなく、導体層の溶融に起因した短絡や接続
不良の発生を防止でき、導体層の導通信頼性を劣化させ
ることがない。
て、ペースト状にしてコイル部上に配置すれば、複雑な
形状に対しても磁性材料を配置することができ、磁性体
部と本体との間で、より的確に閉磁路ループを形成で
き、インダクタ値を大きくできる。
け、本体と磁性体部とを接触させているので、より磁束
が通過しやすくなり、インダクタ値を大きくできる。
磁性体部へ通過する際、導体層除去部を介して磁束が通
過するので、磁束の通過を導体層が妨げず、効率よく磁
束を通過させることができ、透磁率が大きくなって、よ
りインダクタ値を大きくできる。
記載の発明において、特に、本体と磁性体部とを互いに
溶融結合させて一体化するように接触させた構成であ
る。
に溶融結合して一体化しているので、本体と磁性体部と
の界面がほとんどなく、より磁束が通過しやすくなり、
一層インダクタ値を大きくできる。
記載の発明において、特に、コイル部上に設けた磁性体
部の両端部を介して、前記コイル部の両端部と対向する
ように、導体からなる電極層を設け、前記電極層を電極
部の一部とした構成である。
上に形成でき、実装時に、実装基板の配線パターンとの
接続性を向上させつつ、コイル部を本体の両側面近傍ま
で設けることができ、インダクタ値を大きくすることが
できる。
記載の発明において、特に、コイル部は本体の一方の外
周端面から他方の外周端面まで設けた構成である。
外周端面から他方の外周端面まで設けているので、イン
ダクタ値を大きくすることができる。
発明について図面を参照しながら説明する。
ダクタ部品の正面断面図、図2は同インダクタ部品の平
面断面図、図3は同インダクタ部品の斜視図、図4は同
インダクタ部品の導体層を被覆した本体の斜視図、図5
は同インダクタ部品のコイル部によって発生する磁束の
流れを示す説明図である。
態におけるインダクタ部品は、磁性材料からなる角柱状
で直方体形状の本体21と、この本体21の側面22お
よび外周面23を被覆した導体層24と、本体21の外
周面23に被覆した導体層24を螺旋状にレーザで溝切
切削して、溝切部25と線状導体部26とを形成したコ
イル部27と、本体21の両端部29に被覆した導体層
24からなる電極部28とを備えている。
る磁性体部31を設けており、磁性体部31は磁性材料
を焼結させて形成した焼結磁性体とするとともに、導体
層24は焼結磁性体の焼結温度よりも高い溶融点を有し
た導体としている。
31の両端部を介して、コイル部27の両端部と対向す
るように、導体からなる電極層38を設け、この電極層
38を電極部28の一部とする。
Ni−Zn系フェライト材料を焼結させた焼結フェライ
トからなる焼結磁性体とするとともに、導体層24はA
gまたはAg−Pdからなる10〜30μmの厚さの電
解メッキで形成した導体としている。
に、導体層24を除去して本体21を露出させた導体層
除去部32を設けるとともに、この導体層除去部32内
にも磁性体部31を設け、本体21と磁性体部31とを
接触させている。特に、導体層除去部32は本体21の
対向する一対向面33に設けるとともに、磁性体部31
も本体21の一対向面33のコイル部27上に設け、本
体21と磁性体部31とを互いに溶融結合させて一体化
するように接触させている。
ル部27と磁性体部31との間には非磁性材料としてガ
ラスからなる非磁性体部34を層状に設けるとともに、
この非磁性体部34をコイル部27の溝切部25にも充
填しており、本体21の他対向面36のコイル部27上
にはガラスからなる外装部37を層状に設けている。
部28との間に設けた導体層除去部32内で、本体21
と対向する磁性体部31の本体対向面積(B)の総面積
は、コイル部27を形成した位置に対向する本体21の
径断面積(A)以上の大きさとするとともに、コイル部
27上に設けた磁性体部31のコイル部外周断面積
(C)の総面積は、コイル部27を形成した位置に対向
する本体21の径断面積(A)以上の大きさとしてい
る。
その動作を説明する。
材料からなる磁性体部31を設けているので、コイル部
27によって本体21中に発生する磁束(X)は、本体
から磁性体部31を通過して再度本体21中を通過する
ようになり、コイル部27の線状導体部26の周りを通
過する磁束(Y)がほとんどなくなり、磁性体部31と
本体21との間で閉磁路ループを形成するので、インダ
クタ値を大きくできるとともに、磁束(X)が漏洩しに
くく、周辺部品に与える磁気的悪影響も抑制できる。
て形成した焼結磁性体としているので、透磁率が多くな
り、インダクタ値をより大きくできるとともに、周辺部
品に与える磁気的悪影響もより抑制できる。
よりも高い溶融点を有した導体としているので、コイル
部27上に磁性材料を配置して焼結しても、焼結温度に
おける導体層24の溶融がなく、導体層24の溶融に起
因した短絡や接続不良の発生を防止でき、導体層24の
導通信頼性を劣化させることがない。
て、ペースト状にしてコイル部27上に配置すれば、複
雑な形状に対しても磁性材料を配置することができ、磁
性体部31と本体21との間で、より的確に閉磁路ルー
プを形成でき、インダクタ値を大きくできる。
31上に、コイル部27と対向するように、導体からな
る電極層38を設け、この電極層38を電極部28の一
部としているので、電極部28を本体21の外周端面上
に形成でき、実装時に、実装基板の配線パターンとの接
続性を向上させつつ、コイル部27を本体21の両側面
近傍まで設けることができ、インダクタ値を大きくする
ことができる。特に、コイル部27は本体21の一方の
外周端面から他方の外周端面まで設けられるので、イン
ダクタ値を大きくすることができる。
に、導体層24を除去して本体21を露出させた導体除
去部32を設けるとともに、導体層除去部32内にも磁
性体部31を設け、本体21と磁性体部31とを接触さ
せているので、コイル部27で生じた磁束(X)が本体
21から磁性体部31へ通過する際、導体層除去部32
を介して磁束(X)が通過し、磁束(X)の通過を導体
層24が妨げず、効率よく磁束(X)を通過させること
ができ、透磁率が大きくなって、よりインダクタ値を大
きくできる。
溶融結合して一体化させて接触させているので、本体2
1と磁性体部31との界面がほとんどなく、より磁束
(X)が通過しやすくなり、一層インダクタ値を大きく
できる。
する一対向面33に設けるとともに、磁性体部31も同
様に導体層除去部32を設けた一対向面33のコイル部
27上に設けているので、本体21から磁性体部32に
は、一対向面33に設けた導体層除去部32を介してほ
とんどの磁束(X)が通過するとともに、磁束(X)の
伝わり方を対称的にすることができ、効率よく磁束
(X)を通過させ、透磁率が大きくなって、インダクタ
値を大きくできる。
を外装部37として形成しているだけなので、磁束
(X)がコイル部27上のガラスを通過せず、実装時、
実装基板に対して左右に磁性体部31を設けた一対向面
33が位置するように実装すれば、実装基板の配線パタ
ーンやはんだ接続箇所からの影響を受け難くすることが
できる。
間に非磁性材料からなる非磁性体部34を設けるととも
に、非磁性体部34はコイル部27の溝切部25にも充
填しているので、コイル部27の溝切部25や線状導体
部26近傍は非磁性体部34によって被覆され、コイル
部27の隣接する線状導体部26間では、磁束(X)の
通過に起因した閉磁路ループが形成されるということが
なく、コイル部27によって生じる磁束(X)は、ほと
んどが本体21から磁性体部31、磁性体部31から本
体21へ通過して閉磁路ループを形成するので、透磁率
が大きくなって、よりインダクタ値を大きくできる。
性体部31との間に層状に設けるとともに、非磁性体部
34をガラスとしているので、上記効果を一層向上さ
せ、かつ、磁性体部31は磁性材料を焼結した焼結磁性
体なので、微小な空隙等が多く存在しており、この空隙
等によって空気中の水分が吸収され、磁性体部31の内
部を通じて、コイル部27を腐食させる恐れがあるが、
コイル部27と磁性体部31との間にガラスを層状に設
けるので、空気中の水分の吸収を抑制でき、コイル部2
7に水分が付着するのを防止できる。
対向する磁性体部31の本体対向面積(B)の総面積
は、コイル部27を形成した位置に対向する本体21の
径断面積(A)以上の大きさとするとともに、コイル部
27上に設けた磁性体部31のコイル部外周断面積
(C)の総面積は、コイル部27を形成した位置に対向
する本体21の径断面積(A)以上の大きさとしている
ので、コイル部27で生じた磁束(X)は飽和すること
なく、本体21から磁性体部31に効率よく通過するの
で、透磁率が大きくなり、インダクタ値を大きくでき
る。
i−Zn系フェライト材料を焼結させた焼結フェライト
からなる焼結磁性体とするとともに、導体層24はAg
またはAg−Pdからなる導体としているので、磁性材
料を焼結温度で焼結させた際、焼結の熱に起因した悪影
響が導体層24に生じにくくなり、導体層24の導通信
頼性を向上できる。
ば、コイル部27によって本体21中に発生する磁束
(X)は、本体21から磁性体部31を通過して再度本
体21中を通過するようになり、磁性体部31と本体2
1との間で閉磁路ループを形成するので、インダクタ値
を大きくできるとともに、磁束(X)が漏洩しにくく、
周辺部品に与える磁気的悪影響も抑制できる。
接続不良の発生防止および焼結磁性体中に吸収される水
分に起因したコイル部27の腐食防止ができ、導体層2
4の導通信頼性の劣化を抑制できる。
通過しないので、実装時、実装基板に対して、左右に一
対向面33(磁性体部31を設けた面)が位置するよう
に実装すれば、実装基板の配線パターンやはんだ接続箇
所からの影響を受け難くすることができる。
部27と磁性体部31との間に層状に設けた非磁性体部
34はガラスとしたが、空気やセラミックとしても同様
の効果を得ることができる。
27上にはガラスからなる外装部37を設けたが、絶縁
樹脂でも同様の効果を得ることができる。
極部28は、コイル部27の端部と対向するように磁性
体部31上に電極層38を形成して設けているが、図
6,図7に示すように、コイル部27と対向させずに、
両端部29の導体層24上に電極層38を設けて形成し
てもよい。
は、本発明の要旨を逸脱しない範囲で解釈できるものと
する。すなわち、導体層除去部32内にも磁性体部31
を形成し、本体21と磁性体部31とを接触させる際、
本体21と磁性体部31との間に多少のギャップ層が存
在していても、ほぼ閉磁路ループを形成し、インダクタ
ンスを大きくできるので、このようなギャップ層を含む
ものも本発明の要旨を逸脱しないものとする。
によって本体中に発生する磁束は、本体から磁性体部を
通過して再度本体中を通過するようになり、磁性体部と
本体との間で閉磁路ループを形成するので、インダクタ
値を大きくできるとともに、磁束が漏洩しにくく、周辺
部品に与える磁気的悪影響も抑制したインダクタ部品を
提供することができる。
の正面断面図
視図
って発生する磁束の流れを示す説明用の断面図
Claims (4)
- 【請求項1】 磁性材料からなる柱状の本体と、前記本
体の側面および外周面を被覆した導体層と、前記本体の
外周面に被覆した前記導体層を螺旋状に溝切切削して、
溝切部と線状導体部とを形成したコイル部と、前記本体
の両端部に被覆した前記導体層からなる電極部とを備
え、前記本体は直方体形状にするとともに、前記コイル
部上には磁性材料からなる磁性体部を設けており、前記
磁性体部は磁性材料を焼結させて形成した焼結体とする
とともに、前記導体層は前記焼結体の焼結温度よりも高
い溶融点を有した導体とし、前記コイル部と前記電極部
との間には、前記導体層を除去して前記本体を露出させ
る導体層除去部を設けるとともに、前記導体層除去部内
にも磁性体部を設け、前記本体と前記磁性体部とを接触
させたインダクタ部品。 - 【請求項2】 本体と磁性体部とを互いに溶融結合させ
て一体化するように接触させた請求項1記載のインダク
タ部品。 - 【請求項3】 コイル部上に設けた磁性体部の両端部を
介して、前記コイル部の両端部と対向するように、導体
からなる電極層を設け、前記電極層を電極部の一部とし
た請求項1記載のインダクタ部品。 - 【請求項4】 コイル部は本体の一方の外周端面から他
方の外周端面まで設けた請求項1記載のインダクタ部
品。
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JP3352950B2 (ja) * | 1998-07-13 | 2002-12-03 | 太陽誘電株式会社 | チップインダクタ |
-
2000
- 2000-10-30 JP JP2000330233A patent/JP3511998B2/ja not_active Expired - Fee Related
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