JP3511256B2 - 間仕切装置の連結部における遮蔽装置 - Google Patents

間仕切装置の連結部における遮蔽装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数の間仕切を互
いに連結した間仕切装置において、間仕切同士の連結部
に生じた隙間から間仕切装置の反対側の光景が見えた
り、間仕切装置の反対側から光が漏れたりするのを防止
することができる遮蔽装置に関する。
【0002】
【従来の技術】室内を仕切る間仕切装置の使用形態の一
例として、図9、図10に示すように、4枚の間仕切(0
1)の側端面同士を互いに近接させ、各側端面を、ブロッ
ク状の連結部材(02)にボルト(B)をもって締結すること
により、間仕切(01)を平面視ほぼ十字形に並べることが
ある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記のような連結部材
(02)を用いる間仕切(01)同士の連結方法には、少ない部
品点数により、各間仕切(01)の側端面同士を簡単に連結
できるという長所がある反面、連結部材(02)が設けられ
ていない箇所においては、各間仕切(01)の側端面同士の
間に、図11に示すように中空部(S)が生じるため、図
11に仮想線の矢印(L)で示すように、間仕切(01)と間
仕切(01)との間の隙間(R)から間仕切装置の反対側の光
景が見えたり、間仕切装置の反対側から光が漏れたりす
るという欠点がある。
【0004】本発明は、上述のような問題点を解決する
ためになされたもので、複数の間仕切の側端部同士を簡
単に連結しうるとともに、連結部に生じた中空部を通し
て間仕切装置の反対側の光景が見えたり、間仕切装置の
反対側から光が漏れたりすることのない、間仕切装置の
連結部における遮蔽装置を提供することを目的としてい
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明によると、上記課
題は、次のようにして解決される。 (1) 複数の間仕切の側端部同士を互いに近接させて、
各側端部を、間隔を設けて上下方向に並べた複数のブロ
ック状の連結部材に連結することにより、前記各間仕切
の側端部同士を互いに連結した間仕切装置において、
記各連結部材の中央部に、平面形がほぼ十字形をなすと
ともに、上下方向を向く貫通孔を設け、各貫通孔にまた
がって、断面が十字形で、間仕切の高さとほぼ等しい長
さの遮蔽部材を貫挿し、この遮蔽部材の十字状の外側端
を、前記貫通孔の先端に嵌入させて、遮蔽部材が妄りに
動くことがないようにする。
【0006】(2) 複数の間仕切の側端部同士を互いに
近接させて、各側端部を、間隔を設 けて上下方向に並べ
た複数のブロック状の連結部材に連結することにより、
前記各間仕切の側端部同士を互いに連結した間仕切装置
において、前記各連結部材の中央部に、平面形がほぼ方
形をなすとともに、上下方向を向く貫通孔を設け、各貫
通孔にまたがって、断面が十字形で、間仕切の高さとほ
ぼ等しい長さの遮蔽部材を貫挿し、この遮蔽部材の十字
状の外側端を、前記貫通孔の各角部に対向させて、遮蔽
部材が妄りに動くことがないようにする。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、2枚の間仕切を互いに平面
視L字形をなすように連結してなる間仕切装置に、本発
明の第1の実施形態を適用した例を、図1〜図6を参照
しながら説明する。なお、以下の説明中においては、図
1の右下側を「前方」、左上側を「後方」と定義する。
【0009】間仕切(1)は、図5及び図6に示すよう
に、1対の支柱(2)(2)の上端部同士と下端部同士を、
横杆(図示略)で連結するとともに、支柱(2)と横杆の
表裏面にパネル(P)を取り付けることにより構成されて
いる。
【0010】支柱(2)は、平面視ほぼ内向コ字形をなす
本体支柱(3)の内面に、平面視ほぼコ字形をなす補助支
柱(4)を、開口部が同じ方向を向くようにして嵌め込
み、両者(3)(4)を溶接により固着したものである。本
体支柱(3)と補助支柱(4)における上下3箇所には、後
述するボルトを挿通するための通孔(3a)(4a)が、互いに
等高をなすようにして穿設されている。
【0011】2枚の間仕切(1)(1)は、平面視ほぼL字
形に配設されており、両間仕切(1)(1)の本体支柱(3)
(3)同士は互いに近接され、本体支柱(3)における通孔
(3a)が設けられた箇所は、図3及び図4に拡大して示す
ような、比較的低寸のブロック状の連結部材(5)に、ボ
ルト(B)をもって固着されている。
【0012】連結部材(5)は、平面視ほぼ正8角形をな
し、その中心部には、平面視ほぼ十字形をなす貫通孔
(6)が設けられている。連結部材(5)における1つ置き
の4つの面は、間仕切(1)の本体支柱(3)が当接する当
接面(7)となっており、各当接面(7)には、ボルト(B)
が通りうる幅の上下方向の溝(8)が設けられており、溝
(8)における上下方向の中央部には、貫通孔(6)と連通
するねじ孔(9)が穿設されている。当接面(7)に隣接す
る4つの面は、係止面(7')となっており、後述する側面
カバー(12)を取り付けるための上下方向を向くT字溝(1
0)が設けられている。
【0013】ボルト(B)を補助支柱(4)の内側から通孔
(4a)に挿入し、本体支柱(3)の外側端から突出するねじ
部(B1)を、連結部材(5)のねじ孔(9)に螺合すること
により、支柱(2)は、連結部材(5)の当接面(7)に固定
される。
【0014】各連結部材(5)の貫通孔(6)には、間仕切
(1)の高さとほぼ同じさの、平面視十字形をなす遮蔽
部材(11)が、ボルト(B)のねじ部(B1)を避けるように
して挿入され、遮蔽部材(11)の十字状の側縁は、十字状
の貫通孔(6)の先端に嵌入して、遮蔽部材(11)は妄りに
動くことがないようになっている。
【0015】連結部材(5)における間仕切(1)が当接し
ていない側面には、間仕切(1)とほぼ同じ高さの2枚の
側面カバー(12)(12)が、その両側部に突設された係止片
(13)(13)をT字溝(10)に嵌合することにより取り付けら
れている。間仕切(1)(1)の側端部と側面カバー(12)と
で囲まれた中空部(S)の上面は、上面カバー(14)により
閉塞されている。
【0016】このように間仕切(1)(1)同士を平面視L
字形に並べると、図6に示すように、上下に並ぶ連結部
材(5)(5)の間においては、間仕切(1)と側面カバー(1
2)との間に中空部(S)が生じる。そのため、図6の矢印
(L)で示すように、一方の間仕切(1)と側面カバー(12)
との間の隙間(R1)から、中空部(S)を通して、他方の
間仕切(1)と側面カバー(12)との間の隙間(R1)の裏側
を見通すことができるが、本実施形態では、中空部(S)
に遮蔽部材(11)を設けてあるので、隙間(R1)から間仕
切装置の反対側の光景が見えたり、間仕切装置の反対側
から光が漏れることはない。
【0017】次に、図7及び図8を参照して、4枚の間
仕切を平面視十字形をなすように連結してなる間仕切装
置に、本発明の第2の実施形態を適用した例について説
明する。なお、上述の第1の実施形態を備える間仕切装
置と同様の部材には同じ符号を付すに止めて、その詳細
な説明は省略する。
【0018】各連結部材(15)の4つの当接面には、間仕
切(1)の支柱(2)が当接され、各間仕切(1)は、ボルト
(B)により連結部材(15)の当接面(7)に固定されてお
り、間仕切装置は全体として平面視においてほぼ十字形
をなしている。
【0019】本実施形態における連結部材(15)の貫通孔
(16)は、平面視方形をなし、遮蔽部材(11)を挿入する
と、遮蔽部材(11)の4片のそれぞれが、貫通孔(16)の各
角部に対向するようになる。
【0020】各間仕切(1)の側端部の間における上下に
並ぶ連結部材(15)(15)の間には中空部(S)が生じるた
め、図8の仮想線矢印(L)で示すように、各間仕切(1)
同士の間の隙間(R2)から中空部(S)を通して、反対側
の隙間(R2)の裏側を見通すことができるが、本実施形
態においては、貫通孔(16)に遮蔽部材(11)を挿入してあ
るので、隙間(R2)を通して間仕切装置の反対側の光景
が見えたり、間仕切装置の反対側から光が漏れたりする
ことはない。
【0021】
【発明の効果】本発明によれば、次のような効果を奏す
ることができる。ロック状の連結部材を用いることに
より、各間仕切同士を簡単に連結できるとともに、間仕
切同士の連結部に生じる中空部のほぼ中央部に遮蔽部材
を設けたので、間仕切同士の間に生じた隙間から、間仕
切装置の反対側の光景が見えたり、間仕切装置の反対側
から光が漏れたりするのを防止できる。
【0022】また、間仕切同士の連結部に生じる中空部
の対角線の方向の視線を確実に遮閉しうるとともに、遮
蔽部材が貫通孔の内部において、上下方向の軸回りに回
転するのを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】2枚の間仕切を連結した間仕切装置の連結部
に、本発明の第1の実施形態を設けた状態を示す斜視図
である。
【図2】同じく間仕切装置の連結部の上端部の一部を破
断した拡大斜視図である。
【図3】同じく連結部材の拡大平面図である。
【図4】同じく連結部材の拡大側面図である。
【図5】同じく図1のV−V線に沿う拡大横断平面図で
ある。
【図6】同じく図1のVI−VI線に沿う拡大横断平面図で
ある。
【図7】4枚の間仕切を連結した間仕切装置の連結部
に、本発明の第2の実施形態を設けた状態を示す図5と
同様の拡大横断平面図である。
【図8】同じく図6と同様の拡大横断平面図である。
【図9】4枚の間仕切同士を従来技術により連結した間
仕切装置の斜視図である。
【図10】同じく図9のX−X線に沿う拡大横断平面図
である。
【図11】同じく図9のXI−XI線に沿う拡大横断平面図
である。
【符号の説明】
(1)間仕切 (2)支柱 (3)本体支柱 (3a)通孔 (4)補助支柱 (4a)通孔 (5)連結部材 (6)貫通孔 (7)当接面 (7')係止面 (8)溝 (9)ねじ孔 (10)T字溝 (11)遮蔽部材 (12)側面カバー (13)係止片 (14)上面カバー (15)連結部材 (16)貫通孔 (B)ボルト (B1)ねじ部 (P)パネル (S)中空部 (R1)間仕切と側面カバーとの間の隙間 (R2)間仕切と間仕切の間の隙間

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の間仕切の側端部同士を互いに近接
    させて、各側端部を、間隔を設けて上下方向に並べた複
    数のブロック状の連結部材に連結することにより、前記
    各間仕切の側端部同士を互いに連結した間仕切装置にお
    いて、前記各連結部材の中央部に、平面形がほぼ十字形をなす
    とともに、上下方向を向く貫通孔を設け、各貫通孔にま
    たがって、断面が十字形で、間仕切の高さとほぼ等しい
    長さの遮蔽部材を貫挿し、この遮蔽部材の十字状の外側
    端を、前記貫通孔の先端に嵌入させて、遮蔽部材が妄り
    に動くことがないように したことを特徴とする間仕切装
    置の連結部における遮蔽装置。
  2. 【請求項2】 複数の間仕切の側端部同士を互いに近接
    させて、各側端部を、間隔を設けて上下方向に並べた複
    数のブロック状の連結部材に連結することにより、前記
    各間仕切の側端部同士を互いに連結した間仕切装置にお
    いて、前記各連結部材の中央部に、平面形がほぼ方形をなすと
    ともに、上下方向を向く貫通孔を設け、各貫通孔にまた
    がって、断面が十字形で、間仕切の高さとほぼ等しい長
    さの遮蔽部材を貫挿し、この遮蔽部材の十字状の外側端
    を、前記貫通孔の各角部に対向させて、遮蔽部材が妄り
    に動くことがないように したことを特徴とする間仕切装
    置の連結部における遮蔽装置。
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