JP3511123B2 - 弾性ブッシュ - Google Patents

弾性ブッシュ

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JP3511123B2
JP3511123B2 JP06788797A JP6788797A JP3511123B2 JP 3511123 B2 JP3511123 B2 JP 3511123B2 JP 06788797 A JP06788797 A JP 06788797A JP 6788797 A JP6788797 A JP 6788797A JP 3511123 B2 JP3511123 B2 JP 3511123B2
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智史 村田
一宏 堀越
安國 脇田
宏 大野
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Toyo Tire Corp
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Toyo Tire and Rubber Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主に自動車のサス
ペンション機構に組込まれて使用される弾性ブッシュに
関するものである。
【0002】
【従来の技術と発明が解決しようとする課題】従来よ
り、自動車等の車両のサスペンションにおいては、車体
とサスペンションの連結部位、例えば車輪を支持するサ
スペンションアーム(ロアアーム等)と車体側メンバと
の連結部位には、緩衝を目的としての弾性ブッシュが使
用されている。
【0003】弾性ブッシュは、例えば図8に示すよう
に、同心的に配置された金属製の内筒(51)と外筒(5
2)とが、両筒間に加硫接着手段により介設されたゴム
弾性体(53)により結合されてなるもので、通常、外筒
(52)がアーム(60)の端部に有する取付用孔(61)に
圧入されて固定され、内筒(51)には車体側の連結ロッ
ドが挿入されて使用される。圧入の位置決め等のため
に、前記外筒の一端部にフランジを設けておく場合もあ
る。
【0004】ところで、前記の弾性ブッシュをサスペン
ションアーム等の支持側部材に圧入して固定する場合、
両者の締め代、すなわち、取付用孔(61)の孔径(D)
とこれに圧入される外筒(52)の外径(d)との差(d
−D)は、一般的に0.05〜0.3mm程度を見込ん
で設計される。
【0005】しかしながら、サスペンションアーム等の
支持側部材の孔径(D)の寸法公差(精度)により、上
記の締め代が充分に取れず固定が弱くなったり、また締
め代が大きくなりすぎて、ブッシュの圧入荷重が大きく
なり、外筒(52)に座屈変形が生じたり、また圧入機の
能力オーバーのために圧入不良が生じたりすることがあ
る。
【0006】本発明の第1の目的は、外筒の外周面にリ
ブを設けることで、支持側部材の孔径の寸法公差を吸収
できるとともに充分な締め代を確保でき、しかも圧入荷
重を低減でき、容易にして確実に圧入できるようにした
弾性ブッシュを提供するところにある。
【0007】さらに、外筒の一端部にフランジが設けら
れている場合においては、前記のように外筒外周面にリ
ブを設けると、ブッシュ圧入時に支持側部材の端面でリ
ブ上縁部分が削り取られて、その削り滓がフランジと支
持側部材との間に残ることがあり、これが原因で圧入不
足(不良)が生じるおそれがある。
【0008】そこで、本発明の第2の目的は、外筒一端
部にフランジが設けられている場合において、前記の問
題をも解決して、所定位置まで確実に圧入できるように
した弾性ブッショを提供することころにある。
【0009】
【課題を解決するための手段および作用】本発明は上記
の課題を解決するものであり、請求項1の発明は、同心
的に配置された内筒と外筒とが両筒間に介設されたゴム
弾性体により結合されてなり、サスペンションアーム等
の支持側部材の取付用孔に圧入される弾性ブッシュであ
って、前記外筒の外周面には周方向の所要間隔毎に軸心
と平行方向に延びるリブを設け、前記取付用孔への圧入
のための締め代を前記リブ高さを含めて設定し、前記取
付用孔の寸法公差を前記リブにより吸収できるように構
成し、さらに前記外筒の軸方向一端に外方に折曲形成さ
れたフランジを設け、該フランジの前記リブとの対応個
所に切欠きを設けてなることを特徴とする。
【0010】この弾性ブッシュであると、サスペンショ
ンアーム等の支持側部材の取付用孔への圧入のための締
め代が、外筒外周面のリブ高さを含めて設定されるため
に、従来の外筒そのままでの圧入の場合よりも圧入荷重
が低減され、またそれだけ締め代を大きく取ることも可
能になる上、前記取付用孔の寸法公差を前記リブにより
吸収できるため、外筒に座屈変形が生じたり、圧入不良
が生じることがなく、容易にして確実に圧入できる。
【0011】特に請求項2のように前記締め代が前記リ
ブ高さの範囲内で設定されている場合、大きな締め代を
取ってしかも圧入荷重を低減でき、より好ましいものと
なる。
【0012】しかも本発明は、前記のようにフランジの
前記リブとの対応個所に切欠きが設けられているので、
支持側部材の取付用孔への圧入時に支持側部材の側端面
で外筒外周面のリブの上縁部分が削り取られることがあ
っても、その削り滓はフランジにおけるリブとの対応位
置の切欠きより排出される。それゆえ、支持側部材の側
端面とフランジとの間に削り滓が残ることがなく、その
ためフランジが支持側部材の側端面に当接する所定位置
まで確実に圧入し固定することができる。
【0013】前記各発明の弾性ブッシュにおいて、外筒
外周面のリブは、請求項3の発明のように、周方向等分
角度位置で4個所以上に設けておくのがよい。こうする
ことにより、圧入状態でのバランスや安定性が良好にな
る。
【0014】また前記の弾性ブッシュにおいて、前記外
筒の外径を(d)、リブ外接円の径を(d1)、アーム
等の取付用孔の孔径を(D)とするとき、下記式のよう
に設定されてなるものが好ましい。
【0015】d−D=−1.0〜0mm d1−D=0.5〜1.5mm すなわち、前記のように構成しておくことにより、締め
代は全てリブ高さの範囲内に設定されて、しかも締め代
を従来よりも大きく取れるため、圧入荷重を低減でき、
容易にして確実に圧入できることになる。
【0016】
【発明の実施の形態】次に本発明の実施の形態を図面に
基いて説明する。
【0017】図1は、本発明の実施例の弾性ブッシュ
(A)を示す断面図であり、図2は同上弾性ブッシュ
(A)の正面図、図3はサスペンションアーム等の支持
側部材(10)に有する取付用孔(11)への圧入時の断面
図、図4は完全に圧入した状態の断面図である。
【0018】図において、弾性ブッシュ(A)は、同心
的に間隔をおいて配置された金属製の円筒状の内筒
(1)と外筒(2)とが、両筒間に介在されかつ加硫接
着手段により両筒に固着されたゴム弾性体(3)により
一体的に結合されており、通常、内筒(1)は外筒
(2)より若干長く形成される。後述のようにこの外筒
(2)の一端部には外方へ折曲形成したフランジ(5)
を有している。前記外筒(2)の外周面には、周方向所
要間隔毎の4個所以上、例えば図のように等角度間隔位
置の4個所に、それぞれ軸心と平行方向に延びる肉盛に
よる凸条のリブ(4)が、外筒(2)の圧入方向の先端
側の端部(2a)を余して形成されている。そしてこの
リブ(4)の高さを含めて前記支持側部材(10)の取付
用孔(11)への圧入のための締め代が設定され、取付用
孔(11)の寸法公差をリブ(4)により吸収できるよう
に形成されている。
【0019】すなわち、前記の外筒(2)の外径(d)
は取付用孔(11)の孔径(D)と同じかごく僅かに径小
に形成され、またリブ(4)の外接円の径(d1)は締
め代分を考慮して孔径(D)よりやや径大に形成される
もので、例えば、下記の式を満足するように外径
(d)、およびリブ外接円の径(d1)つまりはリブ高
さが設定される。 d−D=−1.0〜0mm d1−D=0.5〜1.5mm これにより、圧入のための締め代(d1−D)は、リブ
(4)の高さ範囲内に形成されて、しかも従来より大き
く設定されることになるので、締め代が大きくても圧入
時に過度の圧入荷重がかからず、比較的容易に圧入でき
る。しかも取付用孔(11)の寸法公差をリブ(4)によ
り吸収できて、確実に圧入固定できることになる。
お、外筒(2)の外径(d)と孔径(D)の差(d−
D)が、0mmより大きくなると、外筒(2)の全周面
が締め代を持って圧入されることになって圧入荷重が増
大するので好ましくなく、また前記差が−1mmより小
さくなると、圧入による締付け力が弱くかつ不安定にな
り易いので好ましくない。
【0020】また前記外筒(2)外周面のリブ(4)
は、必ずしも周方向等角度間隔に設ける必要はないが、
図のように周方向等分角度位置で4個所以上に設けてお
くと、圧入状態でのバランスや安定性が良好になり、特
に好ましい。
【0021】本発明の場合は、内筒(1)とゴム弾性体
(3)を介して結合される外筒(2)の一端部に外方へ
折曲形成したフランジ(5)を有している。この場合に
おいて、前記フランジ(5)には、前記リブ(4)との
対応位置に図2のように切欠き(6)が設けられてい
る。この切欠き(6)は、図2のようにフランジ外周端
から外筒外周面に達する溝状のほか、後述する削り滓の
排出が可能な任意の形状とすることができ、切欠きによ
る孔であってもよいが、その切欠き幅は少なくともリブ
(4)の幅と同程度かそれより僅かに大きくするのがよ
い。
【0022】この弾性ブッシュ(A)によれば、図3
ように、支持側部材(10)の取付用孔(11)へ圧入する
際に、支持側部材(10)の側端面で外筒(2)外周面の
リブ(4)の上縁部分が削り取られることがあっても、
その削り滓(12)はフランジ(5)における前記切欠き
(6)の部分より排出されることになり、支持側部材
(10)の側端面とフランジ(5)との間に削り滓(12)
が残ることがない。そのため、フランジ(5)が支持側
部材(10)の側端面に当接する所定の位置まで確実に圧
入し固定することができる。図4はその圧入状態を示
す。
【0023】
【発明の効果】上記したように本発明の弾性ブッシュに
よれば、外筒の外周面にリブを設けることで、支持側部
材の孔径の寸法公差を吸収できてかつ充分な締め代を確
保できて、しかも圧入荷重を低減でき、容易にして確実
に圧入できる。
【0024】また外筒の一端部にフランジが設けられて
いる場合において、フランジにおける前記リブとの対応
位置に切欠きを設けたことにより、取付用孔への圧入時
にリブの上縁部分が削り取られることがあっても、その
削り滓はフランジにおけるリブとの対応位置の切欠きよ
り排出されるために、支持側部材の側端面とフランジと
の間に削り滓が残ることがなく、所定位置まで確実に圧
入し固定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の弾性ブッシュを半部を断面し
示す側面図である。
【図2】同上の弾性ブッシュの正面図である。
【図3】支持側部材の取付用孔への圧入時の断面図であ
る。
【図4】同上の完全に圧入した状態の断面図である。
【図5】従来の弾性ブッシュと取付用孔を有する支持側
部材のそれぞれ1例を示す断面図である。
【符号の説明】
(1) 内筒 (2) 外筒 (3) ゴム弾性体 (4) リブ (5) フランジ (6) 切欠き
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大野 宏 大阪府大阪市西区江戸堀1丁目17番18号 東洋ゴム工業株式会社内 (56)参考文献 特開 平7−158676(JP,A) 特開 平7−133835(JP,A) 実開 平5−64547(JP,U) 実開 平1−139135(JP,U) 実開 昭61−123173(JP,U) 実開 平3−11107(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16F 1/38 F16F 15/08

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】同心的に配置された内筒と外筒とが両筒間
    に介設されたゴム弾性体により結合されてなり、サスペ
    ンションアーム等の支持側部材の取付用孔に圧入される
    弾性ブッシュであって、前記外筒の外周面には周方向の
    所要間隔毎に軸心と平行方向に延びるリブを設け、前記
    取付用孔への圧入のための締め代を前記リブ高さを含め
    て設定し、前記取付用孔の寸法公差を前記リブにより吸
    収できるように構成し、さらに前記外筒の軸方向一端に
    外方に折曲形成されたフランジを設け、該フランジの前
    記リブとの対応個所に切欠きを設けてなることを特徴と
    する弾性ブッシュ。
  2. 【請求項2】締め代が前記リブ高さの範囲内で設定され
    てなる請求項1に記載の弾性ブッシュ。
  3. 【請求項3】外筒外周面のリブが、周方向等分角度位置
    で4個所以上に設けられてなる請求項1または2に記載
    の弾性ブッシュ。
  4. 【請求項4】前記外筒の外径を(d)、リブ外接円の径
    を(d1)、前記取付用孔の孔径を(D)とするとき、
    下記式のように設定されてなることを特徴とする請求項
    1〜のいずれか1項に記載の弾性ブッシュ。 d−D=−1.0〜0mm d1−D=0.5〜1.5mm
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