JP3510603B2 - 車両用サンバイザ - Google Patents

車両用サンバイザ

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JP3510603B2 JP2001137576A JP2001137576A JP3510603B2 JP 3510603 B2 JP3510603 B2 JP 3510603B2 JP 2001137576 A JP2001137576 A JP 2001137576A JP 2001137576 A JP2001137576 A JP 2001137576A JP 3510603 B2 JP3510603 B2 JP 3510603B2
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郁雄 安井
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は車両用サンバイザ
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、車両用サンバイザの主体部をなす
サンバイザ本体は、一対の芯体と、これら芯体の間に挟
まれた状態で内設されたワイヤフレームと、そのワイヤ
フレームの所定位置に固定されかつ支軸の横軸部が回動
可能に嵌挿される軸受け部材と、前記芯体を被覆する表
皮とを備えて構成されるのが一般的であった。このよう
な構造をもつサンバイザ本体においては、一対の芯体を
形成する一方、長尺ワイヤを所定形状に折り曲げ加工し
てワイヤフレームを形成する。また、ワイヤフレームと
は別個に合成樹脂の成形や金属板の折り曲げ加工によっ
て軸受け部材を形成する。そして、ワイヤフレームの所
定位置に軸受け部材を固定してから、これらワイヤフレ
ームと軸受け部材とを一対の芯体の間に介在させた状態
のもとで、芯体を表皮によって被覆することでサンバイ
ザ本体が構成されるようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記した従
来のサンバイザ本体においては、サンバイザ本体を構成
するための部品の点数や組付工数が多くなり、コスト高
となる問題点があった。この発明の目的は、前記従来の
問題点に鑑み、サンバイザ本体を容易に構成することが
できる車両用サンバイザを提供することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、第1の発明は、請求項1に記載のとおりの構成を要
旨とする。すなわち、第1の発明に係る車両用サンバイ
ザは、サンバイザ本体の周囲を構成しかつ中央部に開口
窓を有して枠状をなす本体トリムと、 前記本体トリムの
開口窓に嵌込まれてその開口窓を塞ぐバイザプレート
と、前記バイザプレートを前記開口窓に保持するための
保持体とを備えてサンバイザ本体が構成され、前記本体
トリムには、その開口窓の周壁部をなしかつバイザプレ
ートが嵌込み可能な窓枠部が一体に形成され、前記窓枠
部には、前記バイザプレートの一側面の周縁部を支持す
る支持面が形成されるとともに、その窓枠部の外周縁に
沿って略環状をなす環状溝が凹設される一方、前記保持
体は、バイザプレートの他側面の周縁部を押える環状の
押え面を有する頭部と、その頭部の押え面の外周部に沿
って同頭部から一体に延出されるとともに、前記環状溝
に差し込まれて装着される差込部とを一体に備え、前記
本体トリムの環状溝の溝壁面と、その溝壁面に対向する
前記保持体の差込部の側面には、凹凸の嵌合によって相
互に係合しかつ前記保持体の抜け止めをなす係合部がそ
れぞれ形成されている。
【0005】したがって、サンバイザ本体の周囲を構成
する枠状の本体トリムの開口窓を塞ぐようにしてバイザ
プレートが嵌込まれた後、保持体によって前記バイザプ
レートが前記開口窓に保持されることで、サンバイザ本
体が容易に構成される。また、本体トリムの開口窓の周
壁部をなす窓枠部の支持面にバイザプレートの一側面の
周縁部が支持されるとともに、前記バイザプレートの他
側面の周縁部が保持体の押え面によって支持されること
で、バイザプレートを安定よく保持することができる。
また、本体トリムの窓枠部の外周縁に沿って略環状に凹
設された環状溝に対し、保持体の差込部を圧入して差し
込む極めて簡単な作業によって、本体トリム、バイザプ
レート及び保持体を一体化してサンバイザ本体を構成す
ることができるため、コスト低減に効果が大きい。
た、本体トリムの環状溝に対し、保持体の差込部を差し
込むことによって、差込部と環状溝との相互の係合部が
凹凸の嵌合によって係合し、その係合力によって保持体
を抜け止めすることができる。このため、保持体が不測
に抜け出る不具合を確実に防止することができる。
【0006】第2の発明に係る車両用サンバイザは、請
求項1に記載の車両用サンバイザであって、本体トリム
には、サポートフックに対応する掛止部をサポート軸が
一体に形成され、前記サポート軸には、前記サポートフ
ックに対応する複数の掛止部が軸方向に配設されてい
る。
【0007】したがって、本体トリムにサポート軸を一
体に形成することによって、部品点数や組付工数を削減
することができる。また、本体トリムのサポート軸の複
数の掛止部のうち、1つの掛止部を選択して車室の天井
部の前側に固定のサポートフックに係脱可能に掛け止め
することができる。例えば、車室幅が異なる車両におい
て、サポートフックの配設位置が異なる場合であって
も、サポート軸の複数の掛止部のうち、1つの掛止部を
選択してサポートフックに掛け止めすることが可能とな
る。
【0008】
【発明の実施の形態】この発明の実施の形態を図面にし
たがって説明する。車両用サンバイザを正面から表した
図1、及び図1のIIーII線に基づく断面で表した図
2において、車両用サンバイザ1は支軸10とサンバイ
ザ本体20とを主体として構成されている。支軸10
は、縦軸部11と横軸部14とを備えて略L字状に形成
され、その縦軸部11においてブラケット2を介して車
室天井面の前部片側寄りに装着される。横軸部14の先
端部には先細テーパ状のテーパ軸部が形成されている。
図5と図6に示すように、横軸部14には、その先端部
寄り部分からテーパ軸部の一部にわたって係合面15が
面取り状に形成されている。また、横軸部14の先端寄
り部分には、その外周面に沿って環状をなす抜止溝16
が凹設されている。
【0009】前記支軸10の横軸部14に回動可能に装
着されるサンバイザ本体20は、横軸部14の軸回りに
回動操作されることによって、車室天井面に沿う格納位
置と、フロントガラスに沿う遮光位置とに配置切換され
るようになっている。図1と図2に示すように、サンバ
イザ本体20は、本体トリム21、バイザプレート50
及び保持体60を主体として構成されている。本体トリ
ム21は、熱可塑性合成樹脂よりなり、サンバイザ本体
20の周囲を構成するようにして枠状に形成されてい
る。そして、本体トリム21の略中央部には、開口窓が
形成されている。また、本体トリム21には、その開口
窓の周壁面を構成しかつバイザプレート50が嵌込み可
能な窓枠部41が一体に形成されている。この窓枠部4
1の一側内周面には、内方に向けて張り出しかつバイザ
プレート50の外周部の一側面を支持する支持面42を
有する支持片43が形成されている。
【0010】また、この実施の形態において、本体トリ
ム21の窓枠部41は、その支持片43の支持面42か
ら周壁部44の頂部までの高さ寸法が、バイザプレート
50の板厚寸法と略同じ、あるいは若干小さく設定され
ている。また、本体トリム21には、その窓枠部41の
外周縁に沿って略環状をなす環状溝46が凹設されてい
る。この環状溝46の相対する溝壁面のうち、少なくと
も一側の溝壁面には、保持体60を抜け止めするための
係合部をなす横断面略円弧状の係合凸部47が形成され
ている。
【0011】図1と図2に示すように、バイザプレート
50は、合成樹脂板、厚紙等の所定板厚の平板材によっ
て本体トリム21の開口窓、すなわち、窓枠部41の内
周面形状に対応する形状に形成されている。そして、バ
イザプレート50は、本体トリム21の窓枠部41に嵌
込まれ、その周縁部の一側面が窓枠部41の支持面42
に当接して支持されている。図1と図2に示すように、
本体トリム21には、その窓枠部41にバイザプレート
50を保持するための保持体60が装着されている。こ
の保持体60は、窓枠部41に対応して枠状に形成され
るとともに、頭部61と差込部63とを一体に備えてい
る。保持体60の頭部61の一側面には、バイザプレー
ト50の他側面の周縁部を押える環状の押え面62が形
成されるとともに、その押え面62の外周部に沿って差
込部63が一体に延出されている。差込部63は、本体
トリム21の環状溝46に差し込まれ、その差込部63
の側面には、環状溝46の係合凸部47に係合して保持
体60の抜け止めをなす係合凹部64が形成されてい
る。
【0012】また、この実施の形態において、図1と図
5に示すように、本体トリム21には、その一側隅部に
おいて、支軸10の横軸部14が回動可能に嵌挿される
軸受け孔23を有する軸受け部22が一体に形成されて
いる。また、軸受け部22には、次に述べるクリップ7
0が差し込み状に組み付けられるクリップ組付孔24
が、軸受け孔23に直交状に連通して形成されている。
図5と図6に示すように、クリップ組付孔24は、その
一端が軸受け部22の一側縁、すなわち、本体トリム2
1の周縁部の一側縁に開口している。また、クリップ組
付孔24は、開口側孔部25が広く、奥側孔部26が狭
い段差孔状に形成されている。さらに、クリップ組付孔
24の開口側孔部25の内周面の一部には、クリップ7
0の抜止片86に対応する切欠部が形成されている。
【0013】図5と図6に示すように、本体トリム21
のクリップ組付孔24には、支軸10の横軸部14の軸
回りに対し、サンバイザ本体20を所望とする操作トル
クで回動操作可能にするためのクリップ70が差し込ま
れて装着されている。クリップ70は、クリップ組付孔
24の幅寸法と略同じ板幅寸法を有する平帯状ばね板材
が折り曲げ加工されることで形成されるもので、脚体7
1と筒状体75とを主体として構成されている。すなわ
ち、図7〜図9に示すように、クリップ70は、平帯状
ばね板材が、その長手方向の略中央部においてC字筒状
に折り返され、その折返し部72において連結されて一
対をなす第1の脚片73と第2の脚片74とがそれそれ
形成され、これら第1の脚片73と第2の脚片74とに
よって脚体71が構成されている。さらに、第1の脚片
73と第2の脚片74の先端に連続し、支軸10の横軸
部14の外周面に沿ってそれぞれ略半円弧状に湾曲され
た第1の弾性片77と第2の弾性片78とがそれぞれ形
成されている。そして、これら第1の弾性片77と第2
の弾性片78とによって弾性的に縮小・拡開可能で略筒
状をなす筒状体75が構成されている。
【0014】また、クリップ70には、その第1の脚片
73と第2の脚片74とを閉じ状態に拘束して筒状体7
5に所要とする弾性力を付与するための拘束手段が設け
られている。この拘束手段は、拘束片82と係合孔83
とを備えて構成されている。すなわち、図7と図8に示
すように、第1の脚片73の先端部近傍から第1の弾性
片77に向けて切り込まれた切り込み溝によって拘束片
82が形成されている。一方、第2の脚片74の先端部
には、拘束片82に係合する係合孔83が貫設されてい
る。そして、図8に示すように、拘束片82の先端部を
係合孔83の開口縁に係合させることで、第1の脚片7
3と第2の脚片74とを閉じ状態に拘束し、これによっ
て筒状体75に所要とする弾性力を付与するようになっ
ている。
【0015】図9に示すように、クリップ70の筒状体
75を構成する第1の弾性片77と第2の弾性片78の
先端は、その板幅方向の略中央部が斜めのスリット状の
隙間Sをもって対向している。そして、その第1の弾性
片77と第2の弾性片78は、前記隙間Sによって相互
に弾性的に縮小・拡開可能に構成されている。また、第
1の弾性片77と第2の弾性片78の先端部分には、前
記斜めの隙間Sを隔てかつ略同一面をなす平坦な係合片
80、81がそれぞれ形成されている。そして、図6に
示すように、サンバイザ本体20が車室の天井面に沿っ
て格納されたときには、横軸部14の係合面15に対
し、第1の弾性片77と第2の弾性片78の各係合片8
0、81がそれぞれ係合してサンバイザ本体20を格納
位置に保持するようになっている。図5と図9に示すよ
うに、筒状体75の所定位置には、横軸部14の抜止溝
16に係合して横軸部14に対しサンバイザ本体20を
抜け止めする抜止片86が一体に形成されている。この
実施の形態において、第1の弾性片77の係合片80の
端部から抜止片86が一体に延出され、その抜止片86
の先端には、横軸部14の抜止溝16に係合して抜け止
めをなす爪部87が折り曲げ状に形成されている。
【0016】図6に示すように、クリップ70は、その
脚体71がクリップ組付孔24の奥側孔部26まで差し
込まれ、筒状体75がクリップ組付孔24の開口側孔部
25に配置される。この状態において、クリップ70の
幅方向両端面は、クリップ組付孔24の両壁面に当接、
あるいは僅かな隙間をもって対向する。これによってク
リップ組付孔24に対しクリップ70の横移動が規制さ
れるようになっている。クリップ組付孔24にクリップ
70が差し込まれた状態において、支軸10の横軸部1
4が本体トリム21の軸受け部22の軸受け孔23に挿
入される。これによって、横軸部14がクリップ70の
筒状体75の挿入孔を弾性的に拡開させながら押し込ま
れる。支軸10の横軸部14が軸受け部22の軸受け孔
23の所定位置まで差し込まれることで、横軸部14の
抜止溝16に対し、クリップ70の抜止片86の爪部8
7が係合するようになっている。なお、図5と図6に示
すように、クリップ組付孔24の開口側孔部25の開口
部には、その開口部を塞ぐ塞ぎ部材90が着脱可能に嵌
込まれている。
【0017】また、この実施の形態おいて、図1と図4
に示すように、本体トリム21には、その軸受け部22
と反対側の隅部において、車室の天井部の前側に固定の
サポートフック(図示しない)に対応する掛止部を有す
るサポート軸30が一体に形成されている。サポート軸
30は、その軸方向に所定の間隔を隔てて第1〜第3の
掛止部31、32、33が形成されるとともに、これら
第1〜第3の掛止部31、32、33を仕切るようにし
て連結片34、35によって本体トリム21に連結支持
されている。さらに、サポート軸30の先端に設けられ
た第3の掛止部33の先端は自由端となって突出してい
る。また、前記第1〜第3の掛止部31、32、33及
び連結片34、35は、本体トリム21を合成樹脂材料
の射出成形によって成形すると同時に、その本体トリム
21と一体に形成されている。なお、この実施の形態に
おいて、図1と図3に示すように、本体トリム21に
は、その軸受け部22とサポート軸30との間において
肉厚が削減された薄肉部38が形成され、これによって
材料節減や重量軽減が図られている。
【0018】この実施の形態に係る車両用サンバイザ1
は上述したように構成される。したがって、サンバイザ
本体20を構成する場合、まず、本体トリム21の窓枠
部41にバイザプレート50が嵌込まれる。すると、バ
イザプレート50の周縁部の一側面が本体トリム21の
窓枠部41の支持面42に当接して支持されている。次
に、図2に示すように、本体トリム21の環状溝46に
対し、保持体60が、その差込部63において圧入され
て差し込まれる。すると、差込部63の係合凹部64が
環状溝46の係合凸部47に係合して抜け止めされると
ともに、保持体60の頭部61の押え面62によってバ
イザプレート50の他側面の周縁部が押されられて保持
される。これによってサンバイザ本体20が構成され
る。
【0019】このようにして、本体トリム21、バイザ
プレート50及び保持体60の3部品を主体としてサン
バイザ本体20を容易に構成することができ、コスト低
減を図ることができる。さらに、本体トリム21の環状
溝46に対し、保持体60の差込部63を圧入して差し
込む極めて簡単な作業によって、本体トリム21、バイ
ザプレート50及び保持体60を一体化してサンバイザ
本体20を構成することができるため、コスト低減に効
果が大きい。しかも、本体トリム21の環状溝46に対
し、保持体60の差込部63を圧入して差し込むことに
よって、差込部63の係合凹部64と環状溝46の係合
凸部47とが係合し、その係合力によって保持体60を
抜け止めすることができ、保持体60が不測に抜け出る
不具合も防止することができる。
【0020】また、前記したように構成されたサンバイ
ザ本体20において、その本体トリム21のクリップ組
付孔24にはクリップ70が差し込まれて装着される。
その後、本体トリム21の軸受け部22の軸受け孔23
に支軸10の横軸部14が挿入されることで、同横軸部
14がクリップ70の筒状体75の挿入孔を弾性的に拡
開させながら押し込まれる。図に示すように、支軸10
の横軸部14が本体トリム21の軸受け部22の軸受け
孔23の所定位置まで差し込まれることで、横軸部14
の抜止溝16に対し、クリップ70の抜止片86の爪部
87が係合する。そして、横軸部14の抜止溝16に対
するクリップ70の抜止片86の係合力によって、支軸
10の横軸部14に対しサンバイザ本体20が抜け止め
される。
【0021】前記軸受け孔23を有する軸受け部22を
本体トリム21に一体成形することによって、従来と異
なり、専用の軸受け部材を形成した後、その軸受け部材
をサンバイザ本体の内部に配設する必要がなくなり、そ
の分だけ部品点数や組付工数を削減することができ、コ
スト低減を図ることができる。また、クリップ70に形
成された抜止片86を横軸部14の抜止溝16に係合さ
せる簡単な構造によってサンバイザ本体20を抜け止め
することができる。
【0022】前記したように支軸10の横軸部14にサ
ンバイザ本体20が装着されて車両用サンバイザ1が構
成される。そして、支軸10の縦軸部11にはブラケッ
ト2が組み付けられ、そのブラケット2によって支軸1
0とともにサンバイザ本体20が車室の天井部の前側に
装着される。また、サンバイザ本体20(本体トリム2
1)のサポート軸30の第1〜第3の掛止部31、3
2、33のうち、1つの掛止部を選択して車室の天井部
の前側に固定のサポートフック(図示しない)に係脱可
能に掛け止めする。これによって、サンバイザ本体20
が安定よく支持される。すなわち、車室幅が異なる車両
においては、その支軸10が装着される位置からサポー
トフックまでの距離が大小異なる場合があるが、このよ
うな場合においても、サポート軸30の第1〜第3の掛
止部31、32、33のうち、1つの掛止部を選択して
サポートフックに掛け止めすることが可能となる。
【0023】前記したように車両用サンバイザ1が装着
状態において、支軸10の横軸部14の軸回りにサンバ
イザ本体20が回動操作されることで、サンバイザ本体
20は、車室天井面に沿う格納位置と、フロントガラス
に沿う遮光位置とに配置切換される。また、サンバイザ
本体20が格納位置に配置された状態において、図5と
図6に示すように、横軸部14の係合面15とクリップ
70の係合片80、81がそれぞれ係合することで、サ
ンバイザ本体20が格納位置に保持される。
【0024】支軸10の横軸部14の係合面15と、ク
リップ70の係合片80、81との係合力に抗してサン
バイザ本体20が回動操作されることで、同サンバイザ
本体20が遮光位置に向けて回動する。この際、クリッ
プ70の筒状体75は、横軸部14の外周面に接した状
態で弾性的に拡開される。そして、筒状体75の内周面
と横軸部14の外周面との間に生じる回動摩擦力を越え
る所要の操作トルクにおいてサンバイザ本体20が回動
操作されることで、サンバイザ本体20が所望とする遮
光位置に配置される。また、遮光位置に配置されたサン
バイザ本体20が元の格納位置に配置される直前におい
て、クリップ70の筒状体75の弾性拡開に基づく弾発
力の作用を受けてサンバイザ本体20が格納位置まで回
動される。
【0025】また、この実施の形態のクリップ70にお
いて、図7と図8に示すように、第1の脚片73の拘束
片82を、第2の脚片74の係合孔83に係合させるこ
とによって、これら第1の脚片73と第2の脚片74と
を閉じ状態に拘束することができる。そして、第1の弾
性片77と第2の弾性片78によって構成される筒状体
75に所要とする弾性力を付与することができる。この
ため、筒状体75の内周面と横軸部14の外周面との間
の回動摩擦力が不足して、遮光位置に配置されたサンバ
イザ本体20が不測に回動する不具合を防止することが
できる。さらに、サンバイザ本体20が元の格納位置に
配置される直前において、クリップ70の筒状体75の
弾発力の不足によってサンバイザ本体20が格納位置ま
で回動されない不具合を防止することができる。さらに
また、筒状体75の弾発力の不足によってサンバイザ本
体20が格納位置に配置されるときの節度感が消失され
る不具合等も防止することができる。
【0026】また、この実施の形態において、クリップ
70の筒状体75を構成する第1の弾性片77と第2の
弾性片78の先端部分には、その幅方向中央部に斜めの
隙間Sを隔てかつ略同一面をなして平坦な係合片80、
81がそれぞれ形成されている。そして、サンバイザ本
体20が車室の天井面に沿って格納されたときには、横
軸部14の係合面15に対し、第1の弾性片77と第2
の弾性片78の各係合片80、81がそれぞれ安定よく
係合する。この結果、サンバイザ本体20を格納位置に
確実に保持することができる。
【0027】なお、前記実施の形態においては、本体ト
リム21の窓枠部41にバイザプレート50を嵌込んだ
後、本体トリム21の環状溝46に、保持体60を、そ
の差込部63において差し込んで、バイザプレート50
を保持する構成にしたが、この発明はこれに限定するも
のではない。例えば、窓枠部41は必ずしも環状に連続
させる必要はなく、断続的あるいはスポット的に配設し
てもよい。また、本体トリム21の窓枠部41の周縁部
に複数又は単数の取付孔(又は凹部)を形成する一方、
保持体60の所定位置に、複数又は単数の取付用弾性係
止片を形成し、その取付用弾性係止片を取付孔(又は凹
部)に弾性的に係合させて本体トリム21に保持体60
を取り付けることで、バイザプレート50を保持する構
成にしてもよい。また、前記とは逆に、保持体60の所
定位置に、複数又は単数の取付孔(又は凹部)を形成す
る一方、本体トリム21の窓枠部41の周縁部に複数又
は単数の取付用弾性係止片を形成してもよい。但し、前
記したように複数又は単数の取付孔(又は凹部)と、複
数又は単数の取付用弾性係止片とを設けた場合には、本
体トリム21の窓枠部41の周縁部に環状溝46を凹設
する必要がなくなる。また、本体トリム21の窓枠部4
1の周縁部に沿って保持体60を接着剤やねじ等によっ
て固定し、バイザプレート50を保持する構成にしても
よい。また、前記実施の形態においては、サンバイザ本
体20(本体トリム21)のサポート軸30の軸方向に
第1〜第3の掛止部31、32、33の複数の掛止部を
形成したが、サポート軸30に単数の掛止部のみを形成
してもよく、さらにサポート軸30が無い構造であって
もよい。
【0028】
【発明の効果】以上述べたように、この発明によれば、
本体トリム、バイザプレート及び保持体の3部品を主体
としてサンバイザ本体を容易に構成することができ、コ
スト低減を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態に係る車両用サンバイザ
を示す正面図である。
【図2】同じく図1のII−II線に基づく断面図であ
る。
【図3】同じく図1のIII−III線に基づく断面図
である。
【図4】同じく図1のIV−IV線に基づく断面図であ
る。
【図5】同じく本体トリムの軸受け部を拡大してを示す
正面図である。
【図6】同じく図5のVI−VI線に基づく断面図であ
る。
【図7】同じく脚体が非拘束状態にあるクリップを示す
縦断面図である。
【図8】同じく脚体が拘束状態にあるクリップを示す縦
断面図である。
【図9】同じく脚体が拘束状態にあるクリップを示す斜
視図である。
【符号の説明】
1 車両用サンバイザ 10 支軸 14 横軸部 16 抜止溝 20 サンバイザ本体 21 本体トリム 22 軸受け部 23 軸受け孔 24 クリップ組付孔 30 サポート軸 41 窓枠部 42 支持面 46 環状溝 50 バイザプレート 60 保持体 61 頭部 63 差込部 70 クリップ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平10−175435(JP,A) 特開 平5−246241(JP,A) 特開 平11−321311(JP,A) 実開 昭63−142216(JP,U) 実開 昭50−138297(JP,U) 実開 昭62−178215(JP,U) 実開 昭58−63118(JP,U) 登録実用新案3016790(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60J 3/02 A47G 1/06

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 サンバイザ本体の周囲を構成しかつ中央
    部に開口窓を有して枠状をなす本体トリムと、 前記本体トリムの開口窓に嵌込まれてその開口窓を塞ぐ
    バイザプレートと、 前記バイザプレートを前記開口窓に保持するための保持
    体とを備えてサンバイザ本体が構成され、前記本体トリムには、その開口窓の周壁部をなしかつバ
    イザプレートが嵌込み可能な窓枠部が一体に形成され、 前記窓枠部には、前記バイザプレートの一側面の周縁部
    を支持する支持面が形成されるとともに、その窓枠部の
    外周縁に沿って略環状をなす環状溝が凹設される一方、 前記保持体は、バイザプレートの他側面の周縁部を押え
    る環状の押え面を有する頭部と、その頭部の押え面の外
    周部に沿って同頭部から一体に延出されるとともに、前
    記環状溝に差し込まれて装着される差込部とを一体に備
    え、 前記本体トリムの環状溝の溝壁面と、その溝壁面に対向
    する前記保持体の差込部の側面には、凹凸の嵌合によっ
    て相互に係合しかつ前記保持体の抜け止めをなす係合部
    がそれぞれ形成されている 車両用サンバイザ。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の車両用サンバイザであ
    って、 本体トリムには、サポートフックに対応する掛止部をサ
    ポート軸が一体に形成され、 前記サポート軸には、前記サポートフックに対応する複
    数の掛止部が軸方向に配設されている 車両用サンバイ
    ザ。
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JP3016790U (ja) 1995-04-10 1995-10-09 株式会社チュウオー 額縁の吊具兼用裏板押え具

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