JP3510176B2 - Fm受信機用半導体集積回路 - Google Patents

Fm受信機用半導体集積回路

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JP3510176B2
JP3510176B2 JP2000081074A JP2000081074A JP3510176B2 JP 3510176 B2 JP3510176 B2 JP 3510176B2 JP 2000081074 A JP2000081074 A JP 2000081074A JP 2000081074 A JP2000081074 A JP 2000081074A JP 3510176 B2 JP3510176 B2 JP 3510176B2
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Panasonic Holdings Corp
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、FM受信機におい
てFM信号受信時の機能としてソフトミュート機能およ
びサーチストップ機能が得られるFM受信機用半導体集
積回路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、FM放送等のFM信号を受信
する場合に、FM信号受信時の機能としてソフトミュー
ト機能およびサーチストップ機能を有するFM受信機
が、広く利用されており、このFM受信機には、上記機
能を有するとともに、FM−高周波(RF)部および中
間周波(IF)部が集積化(チップ化)され半導体集積
回路(IC)内に構成されたFM受信機用半導体集積回
路が使用されている。
【0003】このような従来のFM受信機用半導体集積
回路について、以下に説明する。図7は従来のFM受信
機用半導体集積回路の構成を示すブロック図である。図
7において、1はアンテナ入力端子、2はRF増幅器、
3は局部発振器、4は混合器、5はIFリミッタ、6は
IF信号レベルメータ回路、10はFM検波器、11は
ミュート回路、15はサーチストップ信号検出回路であ
り、アンテナ入力端子1を除いて、上記の主な8ブロッ
クは、通常、集積化(チップ化)され半導体集積回路
(IC)内に構成される。なお、ミュート回路11の後
段に続く低周波信号処理部も同一チップ内に構成される
場合もあるが、本ICのブロック図では省略してある。
【0004】以上のように構成されたFM受信機用半導
体集積回路について、その動作を以下に説明する。アン
テナ入力端子1から入力されたRF入力信号は、RF増
幅器2で増幅され局部発振器3で生成された局部発振信
号と混合器4で混合され、IF信号となり、狭帯域のフ
ィルタを通ってIFリミッタ5に入力される。このIF
リミッタ5で、IF信号は増幅および振幅制限され、F
M検波器10へ入力される。FM検波器10からのFM
検波出力は、ミュート回路11を通してFM検波信号出
力端子12から出力され、ステレオ復調器等の低周波信
号処理部へ入力される。
【0005】また、IF信号はIFリミッタ5を通して
IF信号レベルメータ回路6に入力される。IF信号レ
ベルメータ回路6に入力されたIF信号はレベルを検出
され、そのレベルに対応してコントロール電圧として出
力される。このコントロール電圧は、図2に示すよう
に、RF入力信号の入力レベル(つまりRF入力レベ
ル)に対応する特性を持ち、トランジスタQ2、抵抗R
3,R4、外部接続用端子T3から外部接続された容量
C2で構成される時定数回路を通り、コントロール端子
TC2からミュート回路11に入力される。
【0006】ミュート動作時には、ミュート回路11
で、コントロール端子TC2からのコントロール電圧の
レベルと、ミュート回路11内部が保持しているミュー
ト調整電圧のレベルとを比較して、その比較結果に応じ
たミュートをかけることによりFM検波出力を減衰させ
る。図3に示す特性20がミュートをかけない場合のF
M検波信号の出力特性(FM検波出力特性)であり、特
性21がミュートをかけた場合の減衰されたFM検波出
力特性となる。このようにして、ミュート回路11の機
能によって、RF入力レベルとして弱入力時におけるノ
イズレベルが低減されたFM検波信号を出力することが
できる。
【0007】このミュート回路11に対して、その制御
用のコントロール電圧を設定する時定数は一般に数ms
に合わせて設定する。その理由は、時定数が小さいと、
RF入力レベルの弱入力時においてノイズのレベルが高
いときに、ミュート回路11の入力であるコントロール
電圧にノイズが重畳し、ミュート動作時にFM検波信号
出力端子12からのFM検波信号のノイズが増加し、逆
に時定数が大き過ぎると、RF入力信号のレベル変化に
対してコントロール電圧の反応速度が遅くなるため、ミ
ュート回路11が追従しなくなり、電界変動時にミュー
トが追従せずFM検波信号にノイズが増加するためであ
る。
【0008】一方、IF信号レベルメータ回路6からの
コントロール電圧は、トランジスタQ1、抵抗R1,R
2、外部接続用端子T2から外部接続された容量C1で
構成される時定数回路を通り、コントロール端子TC3
からサーチストップ信号検出回路15に入力される。サ
ーチストップ信号検出回路15では、マイコン等の外部
制御部から選局制御信号入力端子17を通じて送られて
くる選局制御信号がONであるときに、サーチストップ
信号出力端子16からサーチストップ信号を出力する。
サーチストップ信号は、コントロール端子TC3からサ
ーチストップ信号検出回路15へ入力されたコントロー
ル電圧の出力レベルと、FM検波器10から出力される
帯域信号出力とを組み合わせた出力である。
【0009】図4に示す特性23はRF入力レベルに対
するサーチストップ信号の出力特性(つまりサーチスト
ップ信号検出出力)の特性例で、図5は時間に対するミ
ュート出力時およびサーチストップ信号出力時のコント
ロール電圧の特性例である。サーチストップ信号出力時
にコントロール端子TC3から入力されるコントロール
電圧をサーチストップ信号検出回路15に使用する場
合、このコントロール信号の電圧特性(つまりコントロ
ール電圧特性)18に示すように、その時定数は一般的
に数十μsから1ms以下に設定される。その理由は、
サーチストップ信号検出回路15の入力信号としての時
定数回路の出力は、RF入力信号の変化分への逐次対応
性が要求されるためである。
【0010】このとき時定数が小さ過ぎると、サーチス
トップ信号検出回路15へのコントロール電圧の信号成
分に重複しているノイズ成分によってサーチストップ信
号検出出力が揺すられるため、サーチストップ信号検出
回路15の出力端子16からのサーチストップ信号にば
たつきが生じてしまう。逆に、時定数がコントロール電
圧への出力と同様に大きいと、RF入力信号のレベル変
化分への対応性が悪くなるため、サーチストップ信号検
出回路15として機能しない。
【0011】すなわち、ミュート回路11およびサーチ
ストップ信号検出回路15に使用するコントロール電圧
の電圧変化に対応する時定数には、それぞれ最適な値が
あり同じ端子を使うことができない。
【0012】そのため、従来のFM受信機用半導体集積
回路では、時定数を調整するためにミュート機能及びサ
ーチストップ信号検出機能のそれぞれに対応して、各機
能に応じた最適な時定数を与えるために、それぞれ独立
した容量成分Cおよび抵抗成分Rによる時定数回路をも
っている。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記のよ
うな従来のFM受信機用半導体集積回路では、ミュート
回路11とサーチストップ信号検出回路15のそれぞれ
を設計通りの時定数特性で良好に動作させるために、そ
れらの各回路11、15に最適な時定数特性を得るため
の外部部品等の接続用として2つの外部接続用端子T
2、T3を必要とするため、IC全体の端子数が増加
し、ICパッケージを大型化したり周辺回路を含めた回
路規模を増大させることに繋がっていた。
【0014】一般に、ICの端子数が増加すると、その
端子数に合わせて周辺部品数が増加し、プリント基板の
配線を複雑化する。これにより、高周波信号を扱うFM
受信機では、配線の複雑化は信号同士の混信を起こす原
因になり易く、混変調特性の悪化、クロストークや相互
干渉による異常発振の発生等の電気的特性の劣化をもた
らす原因となるという問題点を有していた。
【0015】本発明は、上記従来の問題点を解決するも
ので、例えばミュート回路およびサーチストップ信号検
出回路のそれぞれに最適な時定数特性を得るための外部
部品等の接続用端子を削減して、IC全体の端子数も削
減することができ、ひいてはICの小型化および価格の
低減を実現することができるFM受信機用半導体集積回
路を提供する。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに本発明のFM受信機用半導体集積回路は、ミュート
回路およびサーチストップ信号検出回路に対して、それ
ぞれの回路が最適な時定数特性を得るための時定数要素
出力を、その抵抗成分のみを外部からの選局制御信号に
より切り換えるだけで容量成分は切り換えることなく共
通化して、単一の共有端子を通じて供与することを可能
とすることにより、それぞれ最適な時定数特性を得るた
めに外部接続が必要な容量成分について、1つの外部接
続用端子により外部からの接続を可能とすることを特徴
とする。
【0017】以上により、例えばミュート回路およびサ
ーチストップ信号検出回路のそれぞれに最適な時定数特
性を得るための外部部品等の接続用端子を削減して、I
C全体の端子数も削減することができ、ひいてはICの
小型化および価格の低減を実現することができる。
【0018】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載のFM受
信機用半導体集積回路は、受信したRF入力信号に対応
するIF信号を振幅制限した後に検波したFM検波信号
に対してミュート回路によりミュートをかけるミュート
機能と、前記RF入力信号に対する選局制御のための選
局制御信号に基づいて、前記FM検波信号からサーチス
トップ信号検出回路で検出したサーチストップ信号によ
りサーチストップをかけるサーチストップ機能とを有
し、前記ミュート機能およびサーチストップ機能の各機
能が適正に作動するための各時定数を設定する時定数回
路を備えたFM受信機用半導体集積回路において、前記
時定数回路を、前記選局制御信号により時定数設定要素
のうちの抵抗成分だけを前記各機能に対応して切り換え
て、容量成分は前記各機能で共通として、前記各機能用
の時定数を設定するよう構成する。
【0019】請求項2に記載のFM受信機用半導体集積
回路は、受信したRF入力信号に対して局部発振信号を
混合してIF信号に変換する混合器と、前記混合器に局
部発振信号を与える局部発振器と、前記混合器からのI
F信号に対して増幅するとともに振幅を制限するIFリ
ミッタと、前記IFリミッタの出力信号をFM検波する
FM検波器と、前記FM検波器からのFM検波信号を減
衰させるミュート機能を有するミュート回路と、前記R
F入力信号に対する選局制御のための選局制御信号に基
づいて、前記FM検波信号から検出したサーチストップ
信号によりサーチストップをかけるサーチストップ機能
を有するサーチストップ信号検出回路と、前記IFリミ
ッタの出力信号を受けて前記RF入力信号のレベルを検
出するIF信号レベルメータ回路と、前記ミュート回路
およびサーチストップ信号検出回路の各回路が各機能を
適正に作動させるための各時定数を設定する時定数回路
とを備えたFM受信機用半導体集積回路において、前記
時定数回路を、前記選局制御信号により時定数設定要素
のうちの抵抗成分だけを前記ミュート回路およびサーチ
ストップ信号検出回路による各機能の作動に対応して切
り換えて、容量成分は前記ミュート回路およびサーチス
トップ信号検出回路で共通接続として、前記各回路用の
時定数を設定するよう構成する。
【0020】請求項3に記載のFM受信機用半導体集積
回路は、請求項2に記載の時定数回路は、コレクタを電
源に接続し、ベースをIF信号レベルメータ回路の出力
側に接続した第1のトランジスタと、前記第1のトラン
ジスタのエミッタと接地点との間に接続された第1の時
定数設定要素と、前記第1の時定数設定要素のうちの抵
抗成分と並列接続された抵抗および第2のトランジスタ
との直列回路とで構成し、前記第2のトランジスタのベ
ースに、選局制御信号に基づいて前記第2のトランジス
タがオン動作するための時定数切り換え信号を印加する
時定数切換信号発生部を設けた構成とする。
【0021】これらの構成によると、ミュート回路およ
びサーチストップ信号検出回路に対して、それぞれの回
路が最適な時定数特性を得るための時定数要素出力を、
その抵抗成分のみを外部からの選局制御信号により切り
換えるだけで容量成分は切り換えることなく共通化し
て、単一の共有端子を通じて供与することを可能とする
ことにより、それぞれ最適な時定数特性を得るために外
部接続が必要な容量成分について、1つの外部接続用端
子により外部からの接続を可能とする。
【0022】以下、本発明の実施の形態のFM受信機用
半導体集積回路について、図面を参照しながら具体的に
説明する。図1は本実施の形態のFM受信機用半導体集
積回路の構成を示すブロック図である。図1において、
1はアンテナ入力端子、2はRF増幅器、3は局部発振
器、4は混合器、5はIFリミッタ、6はIF信号レベ
ルメータ回路、10はFM検波器、11はミュート回
路、13は時定数切換信号発生部、15はサーチストッ
プ信号検出回路であり、ミュート回路11の後段に続く
低周波信号処理部も同一チップ内に構成される場合があ
るが、本ICのブロック図では省略している。
【0023】以上のように構成されたFM受信機用半導
体集積回路について、その動作を以下に説明する。アン
テナ入力端子1から入力されたRF入力信号は、RF増
幅器2で増幅され局部発振器3で生成された局部発振信
号と混合器4で混合され、IF信号となり、狭帯域のフ
ィルタを通ってIFリミッタ5に入力される。このIF
リミッタ5で、IF信号は増幅および振幅制限され、F
M検波器10へ入力される。FM検波器10からのFM
検波出力は、ミュート回路11を通してFM検波信号出
力端子12から出力され、ステレオ復調器等の低周波信
号処理部へ入力される。
【0024】また、IF信号はIFリミッタ5を通して
IF信号レベルメータ回路6に入力される。IF信号レ
ベルメータ回路6に入力されたIF信号はレベルを検出
され、そのレベルに対応してコントロール電圧として出
力される。このコントロール電圧は、図2に示すよう
に、RF入力信号の入力レベル(つまりRF入力レベ
ル)に対応する特性を持ち、トランジスタQ1,Q3、
抵抗R7,R8,R9,R10および外部接続用端子T
1から外部接続された容量C4で構成される時定数回路
を通り、共有端子であるコントロール端子TC1からミ
ュート回路11およびサーチストップ信号検出回路15
に入力される。
【0025】サーチストップ信号検出回路15では、マ
イコン等の外部制御部からの選局制御信号によって、サ
ーチストップ信号出力端子16からサーチストップ信号
を出力する。サーチストップ信号は、コントロール端子
TC1からサーチストップ信号検出回路15へ入力され
たコントロール電圧の出力レベルと、FM検波器10か
ら出力される帯域信号出力とを組み合わせた出力であ
る。図4に示す特性23はRF入力レベルに対するサー
チストップ信号の出力特性(つまりサーチストップ信号
検出出力)の特性例で、図6は周波数に対するサーチス
トップ信号検出出力の特性例である。
【0026】また、図5は特定のRF入力レベルでの時
間に対するミュート出力時およびサーチストップ信号出
力時のコントロール電圧の特性例であり、18はサーチ
ストップ信号出力時のコントロール電圧の特性で、19
はミュート出力時のコントロール電圧の特性である。
【0027】ミュート回路11に対して、その制御用の
コントロール電圧を設定する時定数は、一般に数msに
合わせて設定する。その理由は、時定数が小さいと、R
F入力レベルの弱入力時においてノイズのレベルが高い
ときに、ミュート回路11の入力であるコントロール電
圧にノイズが重畳し、ミュート動作時にFM検波信号出
力端子12からのFM検波信号のノイズが増加し、逆に
時定数が大き過ぎると、RF入力信号のレベル変化に対
してコントロール電圧の反応速度が遅くなるため、ミュ
ート回路11が追従しなくなり、電界変動時にミュート
が追従せずFM検波信号にノイズが増加するためであ
る。
【0028】一方、サーチストップ信号検出回路15に
対して、その制御用のコントロール電圧を設定する時定
数は、RF入力信号の変化分に対する逐次対応性が要求
されるため、一般に数十μsから1ms以下に設定され
る。時定数が小さすぎると、サーチストップ信号検出回
路15へのコントロール電圧の信号成分に重複している
ノイズ成分によってサーチストップ信号検出出力が揺す
られるため、サーチストップ信号検出回路15の出力端
子16からのサーチストップ信号にばたつきが生じる。
【0029】すなわち、ミュート回路11およびサーチ
ストップ信号検出回路15に使用するコントロール電圧
の電圧変化に対する時定数にはそれぞれ最適な値があ
り、通常は、従来のように、ミュート回路11およびサ
ーチストップ信号検出回路15にコントロール電圧を供
給する端子としては、それぞれ独立した個別の端子を使
うことになる。
【0030】そこで、本実施の形態のFM受信機用半導
体集積回路では、時定数切換信号発生部13を、マイコ
ン等の外部から選局制御信号入力端子17を通じて送ら
れてくる選局制御信号を入力として、時定数切換信号S
13を出力するように構成しており、選局制御信号がO
FFである場合、時定数切換信号発生部13からの時定
数切換信号S13がLowになるように設定しておく
と、トランジスタQ3は動作(オフ状態)せず、抵抗R
9,R10、トランジスタQ3で構成される回路は動作
しない。従ってIF信号レベルメータ回路6の出力であ
るコントロール電圧の時定数は、トランジスタQ1、抵
抗R7,R8、容量C4で決まるため、抵抗R10が並
列接続されずに大きな時定数を持つことにより、時定数
回路のコントロール端子TC1からの出力は、ミュート
回路11の制御用として用いることができる。
【0031】また、選局制御信号がONである場合、時
定数切換信号発生部13からの時定数切換信号S13は
Hiになるように設定しておくと、トランジスタQ3は
動作状態(オン状態)になる。この時、IF信号レベル
メータ回路6の出力であるコントロール電圧の時定数
は、トランジスタQ3がONしてトランジスタスイッチ
として動作し、トランジスタQ1、抵抗R7,R8,R
9,R10、容量C4で決まる。そのため、この時定数
は、抵抗R10を抵抗R7に比べて小さくすることによ
り、上記のミュート回路11の制御用として用いた場合
に比べて小さくすることができ、時定数回路のコントロ
ール端子TC1からの出力は、サーチストップ信号検出
回路15の制御用として用いることができる。
【0032】このように、例えばミュート回路11およ
びサーチストップ信号検出回路15に対して、それぞれ
の回路11、15が最適な時定数特性を得るための時定
数要素出力を、その抵抗成分のみ例えば抵抗R10、R
7を外部例えばマイコン等から選局制御信号入力端子1
7を通じて入力された選局制御信号により切り換えるだ
けで容量成分例えば容量C4は切り換えることなく共通
化して、単一の共有端子TC1を通じて供与することを
可能とすることにより、それぞれ最適な時定数特性を得
るために外部接続が必要な容量成分として容量C4を、
1つの外部接続用端子T1により外部から接続すること
ができる。
【0033】その結果、例えばミュート回路およびサー
チストップ信号検出回路のそれぞれに最適な時定数特性
を得るための外部部品等の接続用端子を削減して、IC
全体の端子数も削減することができ、ひいてはICの小
型化および価格の低減を実現することができる。
【0034】また、IC全体の端子数が削減できること
により、配線の複雑化を抑え、信号同士の混信をなくし
て、混変調特性の悪化、クロストークや相互干渉による
異常発振等の電気的特性の劣化を防止することができ
る。
【0035】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、ミュート
回路およびサーチストップ信号検出回路に対して、それ
ぞれの回路が最適な時定数特性を得るための時定数要素
出力を、その抵抗成分のみを外部からの選局制御信号に
より切り換えるだけで容量成分は切り換えることなく共
通化して、単一の共有端子を通じて供与することを可能
とすることにより、それぞれ最適な時定数特性を得るた
めに外部接続が必要な容量成分を、1つの外部接続用端
子により外部から接続することができる。
【0036】そのため、例えばミュート回路およびサー
チストップ信号検出回路のそれぞれに最適な時定数特性
を得るための外部部品等の接続用端子を削減して、IC
全体の端子数も削減することができ、ひいてはICの小
型化および価格の低減を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態のFM受信機用半導体集積
回路の構成を示すブロック図
【図2】FM受信機用半導体集積回路におけるRF入力
レベルに対するコントロール電圧を示す特性図
【図3】FM受信機用半導体集積回路におけるRF入力
レベルに対するFM検波出力を示す特性図
【図4】本発明の実施の形態のFM受信機用半導体集積
回路におけるRF入力レベルに対するサーチストップ信
号検出出力を示す特性図
【図5】同実施の形態におけるコントロール電圧の時間
変化を示す特性図
【図6】同実施の形態における周波数に対するサーチス
トップ信号検出出力を示す特性図
【図7】従来のFM受信機用半導体集積回路の構成を示
すブロック図
【符号の説明】
1 アンテナ入力端子 2 RF増幅器 3 局部発振器 4 混合器 5 IFリミッタ 6 IF信号レベルメータ回路 7 コントロール電圧出力(1) 8 電源(VCC) 9 コントロール電圧出力(2) 10 FM検波器 11 ミュート回路 12 FM検波信号出力端子 13 時定数切換信号発生部 14 共通ライン(GND) 15 サーチストップ信号検出回路 16 サーチストップ信号出力端子 17 選局制御信号入力端子 18 (サーチストップ信号出力時の)コントロール
電圧特性 19 (ミュート回路出力時の)コントロール電圧特
性 20 (ミュートをかけない場合の)FM検波出力特
性 21 (ミュートをかけた場合の)FM検波出力特性 22 (RF入力レベルに対する)コントロール電圧
特性 23 (RF入力レベルに対する)サーチストップ信
号検出出力特性 24 (周波数に対する)サーチストップ信号検出出
力特性
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平10−163895(JP,A) 特開 平10−215199(JP,A) 特開 昭63−217808(JP,A) 実開 昭62−151241(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04B 1/10 H04B 1/16 H04B 1/26 H03J 7/00

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 受信したRF入力信号に対応するIF信
    号を振幅制限した後に検波したFM検波信号に対してミ
    ュート回路によりミュートをかけるミュート機能と、前
    記RF入力信号に対する選局制御のための選局制御信号
    に基づいて、前記FM検波信号からサーチストップ信号
    検出回路で検出したサーチストップ信号によりサーチス
    トップをかけるサーチストップ機能とを有し、前記ミュ
    ート機能およびサーチストップ機能の各機能が適正に作
    動するための各時定数を設定する時定数回路を備えたF
    M受信機用半導体集積回路において、前記時定数回路
    を、前記選局制御信号により時定数設定要素のうちの抵
    抗成分だけを前記各機能に対応して切り換えて、容量成
    分は前記各機能で共通として、前記各機能用の時定数を
    設定するよう構成したことを特徴とするFM受信機用半
    導体集積回路。
  2. 【請求項2】 受信したRF入力信号に対して局部発振
    信号を混合してIF信号に変換する混合器と、前記混合
    器に局部発振信号を与える局部発振器と、前記混合器か
    らのIF信号に対して増幅するとともに振幅を制限する
    IFリミッタと、前記IFリミッタの出力信号をFM検
    波するFM検波器と、前記FM検波器からのFM検波信
    号を減衰させるミュート機能を有するミュート回路と、
    前記RF入力信号に対する選局制御のための選局制御信
    号に基づいて、前記FM検波信号から検出したサーチス
    トップ信号によりサーチストップをかけるサーチストッ
    プ機能を有するサーチストップ信号検出回路と、前記I
    Fリミッタの出力信号を受けて前記RF入力信号のレベ
    ルを検出するIF信号レベルメータ回路と、前記ミュー
    ト回路およびサーチストップ信号検出回路の各回路が各
    機能を適正に作動させるための各時定数を設定する時定
    数回路とを備えたFM受信機用半導体集積回路におい
    て、前記時定数回路を、前記選局制御信号により時定数
    設定要素のうちの抵抗成分だけを前記ミュート回路およ
    びサーチストップ信号検出回路による各機能の作動に対
    応して切り換えて、容量成分は前記ミュート回路および
    サーチストップ信号検出回路で共通接続として、前記各
    回路用の時定数を設定するよう構成したことを特徴とす
    るFM受信機用半導体集積回路。
  3. 【請求項3】 時定数回路は、コレクタを電源に接続
    し、ベースをIF信号レベルメータ回路の出力側に接続
    した第1のトランジスタと、前記第1のトランジスタの
    エミッタと接地点との間に接続された第1の時定数設定
    要素と、前記第1の時定数設定要素のうちの抵抗成分と
    並列接続された抵抗および第2のトランジスタとの直列
    回路とで構成し、前記第2のトランジスタのベースに、
    選局制御信号に基づいて前記第2のトランジスタがオン
    動作するための時定数切り換え信号を印加する時定数切
    換信号発生部を設けたことを特徴とする請求項2に記載
    のFM受信機用半導体集積回路。
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