JP3509937B2 - 鋸盤の振動防止装置 - Google Patents

鋸盤の振動防止装置

Info

Publication number
JP3509937B2
JP3509937B2 JP15194694A JP15194694A JP3509937B2 JP 3509937 B2 JP3509937 B2 JP 3509937B2 JP 15194694 A JP15194694 A JP 15194694A JP 15194694 A JP15194694 A JP 15194694A JP 3509937 B2 JP3509937 B2 JP 3509937B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
saw blade
guide
vibration
blade guide
vibration preventing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP15194694A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0819916A (ja
Inventor
建次 大西
菊雄 守屋
一男 本多
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Amada Co Ltd
Original Assignee
Amada Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Amada Co Ltd filed Critical Amada Co Ltd
Priority to JP15194694A priority Critical patent/JP3509937B2/ja
Publication of JPH0819916A publication Critical patent/JPH0819916A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3509937B2 publication Critical patent/JP3509937B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Sawing (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、鋸盤として例えば横
型帯鋸盤、竪型帯鋸盤、弓鋸盤等の鋸刃の振動を防止
する鋸盤の振動防止装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、帯鋸盤の振動防止装置としては、
例えば図15に示されている構成のものが一般的であ
る。すなわち、図15を参照するに、帯鋸盤101に設
けた固定鋸刃ガイド103と移動鋸刃ガイド105との
間に振動止め装置107が設けられていて、この振動止
め装置107は、帯鋸刃109の反刃部側上面をインサ
ート111を備え揺動自在な振動止め本体113にて押
し付けて構成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来の帯鋸盤101の振動防止装置107では、それなり
の効果は得られていたが、例えばH形鋼の切断では、帯
鋸刃109は上下の振動でなく横方向の振動が大きく、
ひどい時は振巾が3mm以上となることがある。
【0004】このため、従来の振動防止装置107で
は、上下の振動には有効であるが横方向の振動にはあま
り効果がないという問題があった。
【0005】この発明の目的は、少なくとも1ケ以上の
振動防止用鋸刃ガイドを設け、この振動防止用鋸刃ガイ
ドを被切断材の形状に対応して効果的な場所へ動かして
鋸刃の横振動を防止する鋸盤の振動防止装置を提供する
ことにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は前述のごとき問
題に鑑みてなされたもので、請求項1に係る発明は、
刃ハウジングに架設されたガイドバーに、鋸刃をガイド
する固定鋸刃ガイドと移動鋸刃ガイドを備えた鋸盤の振
動防止装置において、前記固定鋸刃ガイドと前記移動鋸
刃ガイドとの間において前記ガイドバーに左右方向へ移
動自在に設けられた振動防止用鋸刃ガイドに、前記鋸刃
両側を案内して横振動を防止するローラ又はインサー
トを備えたガイド本体を自重により上下動自在に設ける
と共に前記振動防止用鋸刃ガイドを左右方向へ移動する
ためのシリンダを設け、前記鋸刃の上下位置を検出する
と共に前記振動防止用鋸刃ガイドの左右方向の現在位置
を検出して前記シリンダを制御する制御手段を設け、
記鋸刃が容易に入るように、前記ローラ又はインサート
と前記鋸刃との間に若干量のクリアランスを設けた構成
である。
【0007】請求項2に係る発明は、鋸刃ハウジングに
架設されたガイドバーに、鋸刃をガイドする固定鋸刃ガ
イドと移動鋸刃ガイドを備えた鋸盤の振動防止装置にお
いて、前記固定鋸刃ガイドと前記移動鋸刃ガイドとの間
において前記ガイドバーに左右方向へ移動自在に設けら
れた振動防止用鋸刃ガイドに、前記鋸刃の両側を案内し
横振動を防止するローラ又はインサートを備えたガイ
ド本体を自重により上下動自在に設けると共に前記振動
防止用鋸刃ガイドを左右方向へ移動するためのシリンダ
を設け、前記ガイド本体の上昇を検出する検知部材を前
記振動防止用鋸刃ガイドに設けると共に上記検知部材に
より前記ガイド本体の上昇を検出したときに前記シリン
ダを作動して前記振動防止用鋸刃ガイドを左右方向へ移
動する構成とし、かつ前記鋸刃が容易に入るように、前
記ローラ又はインサートと前記鋸刃との間に若干量のク
リアランスを設けた構成である
【0008】
【実施例】以下、この発明の実施例を図面に基づいて詳
細に説明する。なお、鋸盤として横型帯鋸盤を採用した
が、この機種に限定するものではなく、竪型帯鋸盤、弓
鋸盤等でも可能であり、横型帯鋸盤については既に公知
の構成のものであるため、詳細な図示と説明を省略す
る。また、被切断材として本実施例ではH形鋼を対象と
して説明するが、大形の材料でも丸棒、角棒等でも可能
である。
【0009】まず、理解を容易とするため横型帯鋸盤の
全体的構成について、概略的に説明する。
【0010】図7および図8を参照するに、横型帯鋸盤
1は、長方形状の基台3の上に被切断材W(本実施例で
はH形鋼)を支持する素材支持テーブル5と、被切断材
Wを挟持固定するバイス機構7が装着してある。このバ
イス機構7は、図7において右側に設けた固定バイス7
Fと、この固定バイス7Fと相対して左側に設けた流体
圧作動のシリンダ9により左右方向(図7,図8におい
て左右方向)へ移動自在な可動バイス7Mとから構成さ
れている。
【0011】また、基台3上に旋回自在に支承されたベ
ース板3A上に立設した支柱11に上下動自在に鋸刃ハ
ウジング13が装着されていて、鋸刃ハウジング13の
左右のハウジング部15,17は、梁部材19によって
連結支持されており、ハウジング部15には駆動モータ
21により回転される駆動ホイール23が設けられ、ハ
ウジング部17には従動ホイール25が回転自在に装着
されている。そして、前記駆動ホイール23と従動ホイ
ール25とに鋸刃27が掛回されている。
【0012】前記支柱11に装着された鋸刃ハウジング
13は、流体圧作動のシリンダ29により上下方向へ移
動自在となっている。なお、ベース板3A上に設けられ
た鋸刃ハウジング13は、図8の図中に2点鎖線で示さ
れているごとく、45度に旋回されて被切断材Wの斜め
切りが可能となっている。また、符号31は送材テーブ
ルであり、図8の図中に示すX−X線は鋸刃27の走行
線を示し、Y−Y線はバイス基準面を示す。
【0013】前記鋸刃ハウジング13を構成する一部材
である梁部材19には、図示を省略したがガイドバーが
平行状態に延伸して設けられている。このガイドバーに
鋸刃27を案内する固定鋸刃ガイド33がハウジング部
15に隣接して装着され、ハウジング部17側には流体
圧作動のシリンダ(図示省略)等により位置調整自在な
移動鋸刃ガイド35が装着されている。そして、前記固
定鋸刃ガイド33と移動鋸刃ガイド35の下端部には鋸
刃27を案内支持するガイドピース37,39が設けら
れている。なお、本実施例の横型帯鋸盤1は、被切断材
WとしてH形鋼を切断するものなので、被切断材Wに対
して鋸刃27は約5度前後傾けてある。
【0014】前記固定鋸刃ガイド33と移動鋸刃ガイド
35との間に振動防止用鋸刃ガイド41が設けてあり、
この振動防止用鋸刃ガイド41は、振動防止用固定側鋸
刃ガイド43と振動防止用移動側鋸刃ガイド45とで構
成されている。より詳細には、振動防止用固定側鋸刃ガ
イド43はガイドバー(図示省略)に装着され、左右方
向に固定されている。なお、左右方向へ流体圧作動のシ
リンダ等にて移動自在として良いことは勿論である。ま
た、振動防止用移動側鋸刃ガイド45は、前記移動鋸刃
ガイド35と一体的に設けられ、左右方向へ移動自在と
なっている。なお、符号46はワークWの上面を押圧挟
持する押えシリンダである。
【0015】次に、この実施例の主要部である前記振動
防止用鋸刃ガイド41を、より詳細に説明する。
【0016】図1を参照するに、振動防止用鋸刃ガイド
41は、前記固定鋸刃ガイド33に隣接してガイドバー
47に固定された振動防止用固定側鋸刃ガイド43と、
前記移動鋸刃ガイド35より突出して設けた支持部49
に装着された振動防止用移動側鋸刃ガイド45とで構成
されている。
【0017】振動防止用固定側鋸刃ガイド43は、ガイ
ドバー47に固着された支持部51にガイド本体53が
上下方向へ自重により移動自在に装着されていて、ガイ
ド本体53の下端には鋸刃27を案内するガイド部55
が設けられて構成されている。また、振動防止用移動側
鋸刃ガイド45は、移動鋸刃ガイド35より突出した支
持部49にガイド本体57が上下方向へ自重により移動
自在に装着されていて、ガイド本体57の下端には鋸刃
27を案内するガイド部59が設けられて構成されてい
る。
【0018】なお、振動防止用固定側鋸刃ガイド43は
固定としたが、流体圧作動のシリンダ等にて移動自在と
しても可能である。また、振動防止用固定側鋸刃ガイド
43と振動防止用移動側鋸刃ガイド45を構成する一部
材であるガイド本体53,57を支持部49,51に自
重により上下動自在としたが、適宜な駆動源により強制
的に上下動させても良い。
【0019】前記ガイド本体53,57の下端に設けた
鋸刃27の横振動を防止するガイド部55,59の構成
は、図2乃至図4に詳細が示されている。
【0020】すなわち、図2に示された実施例は、鋸刃
27の両側にローラ61を設け、このローラ61により
鋸刃27を案内するもので、鋸刃27が容易に入れるよ
う若干量(0.1〜0.2mm)のクリアランスがロー
ラ61と鋸刃27との間に設けられている。
【0021】また、図3に示された実施例は、鋸刃27
の両側にインサート63を設け、このインサート63に
より鋸刃27を案内するもので、鋸刃27が容易に入る
ように若干量のクリアランスがインサート63と鋸刃2
7との間に設けられている。
【0022】更に、図4に示された実施例は、図3に示
された実施例にバックアップローラ65を追加したもの
であり、鋸刃27の両側にインサート63を設け、鋸刃
27の上面を案内するバックアップローラ65を設けて
鋸刃27の案内とした。なお、バックアップローラ65
をインサートに変えることも可能である。
【0023】上述したいずれかの構成をガイド部55,
59に設けることにより、鋸刃27の振動を防止する
ことができる。
【0024】上述したごとき構成により、その作用とし
ては、図5を参照するに、被切断材WであるH形鋼に対
して鋸刃27は少し傾けてあり、この場合、バイス機構
7としての固定バイス7Fと可動バイス7Mとに挟持さ
れた被切断材WであるH形鋼は、まず、固定バイス7F
側のフランジ部WF から切削が開始される。その後、両
フランジ部WF の切断、両フランジ部WF とウエブ部W
U の切断、可動バイス7M側のフランジ部WF を切削し
て切断を終了する。
【0025】丸棒等の切断の場合には、切削した溝がガ
イドの役目をするため、鋸刃27の横方向の振動は出に
くいが、形鋼切断の場合にはソリッド材の切断と異な
り、固定鋸刃ガイド33と移動鋸刃ガイド35との間隔
に比べ実際に切削している所は小さい。このため、鋸刃
27の横振動が増加するので、この横振動を抑えるため
に振動防止用鋸刃ガイド41が効果を発揮するものであ
る。そして、被切断材WであるH形鋼を切削する場合
は、少なくともウエブ部WU を切断するまでは鋸刃27
を振動防止用鋸刃ガイド41でガイドすることが可能で
ある。
【0026】また、H形鋼の大きさに対応できるよう振
動防止用移動側鋸刃ガイド45は移動鋸刃ガイド35と
一体的に設けられている。更に、振動防止用鋸刃ガイド
41はH形鋼のウエブ部WU に当った後は通過できない
ため、ウエブ部WU に当ったまま上方へスライドする構
成となっている。そして、切断後鋸刃27が上昇し、振
動防止用鋸刃ガイド41は自重により下っているので、
振動防止用鋸刃ガイド41に設けたガイド部55と59
のローラ61の間又はインサート63の間に鋸刃27が
容易に入り込むものである。
【0027】而して、切削中の鋸刃27の横振動を振動
防止用鋸刃ガイド41にて防止することができる。
【0028】前記鋸刃27にて被切断材WであるH形鋼
を切削する際、ウエブ部WU に切粉が溜っていたり、鋸
刃27にて切粉が付着していたりするため、鋸刃27上
昇時に、振動防止用鋸刃ガイド41へ鋸刃27がスムー
スに入っていけない場合があるので、エアーブローや切
削油を噴射して取除く必要が生ずる。このため、図6に
示されているごとき構成となっている。
【0029】すなわち、図6に示されているごとく、少
なくとも振動防止用移動側鋸刃ガイド45を構成する一
部材であるガイド本体57の下端に設けたガイド部59
に、鋸刃27に向けて噴射するエアーブロー用の噴出口
67あるいは切削油を噴射する噴出口69を設けてあ
る。なお、振動防止用固定側鋸刃ガイド43に設けても
良い。
【0030】このため、ウエブ部WU に溜った切粉や鋸
刃27に付着した切粉等は確実に除去され、鋸刃27が
振動防止用鋸刃ガイド41のガイド部55,59へスム
ースに入ることができる。また、振動防止用固定側鋸刃
ガイド43と振動防止用移動側鋸刃ガイド45より切削
油を噴射させることにより、固定鋸刃ガイド33側のフ
ランジWF を切削する時の切削油の供給を確実にするこ
とも可能である。
【0031】図9に示されている実施例は第2実施例で
あり、前述した第1実施例と異なる点は、振動防止用の
鋸刃ガイドを1基設け、この鋸刃ガイドを位置検知用エ
ンコーダにより切削長の変化に合わせて移動させる点で
ある。なお、前述した第1実施例と同一部材には同一符
号を付して説明を省略する。
【0032】図9を参照するに、振動防止用鋸刃ガイド
71は固定鋸刃ガイド33と移動鋸刃ガイド35との間
に設けられ、ガイドバー47に備えた振動防止用鋸刃ガ
イド71は左右方向へ流体圧作動のシリンダ73により
移動自在に設けられている。
【0033】そして、振動防止用鋸刃ガイド71を構成
する一部材であるガイド本体75は上下方向へ自重によ
り移動自在となっている。更に、振動防止用鋸刃ガイド
71の上部に平行状態に突出したラック部材77が設け
られ、このラック部材77にピニオン79が噛合し、ピ
ニオン79は位置検知用のエンコーダ81の出力軸に係
合されている。
【0034】次に、前記振動防止用鋸刃ガイド71を切
削長の変化に合わせて移動させる制御手段を説明する。
【0035】図10を参照するに、上下方向へ移動自在
に設けた鋸刃ハウジング13に取り付けられたラック部
材83に噛合するピニオンを介して鋸刃位置を検知する
ロータリエンコーダ85が設けられている。
【0036】制御部材87としては、前記ロータリエン
コーダ85のパルス出力をカウントするカウンタ89
と、カウンタ89のカウント値を後述する演算処理装置
から一定時間毎に出力されるパルスによって、一時的に
記憶するレジスタ91が設けられている。そして、この
レジスタ91の値を入力し、一定の算式により振動防止
用鋸刃ガイド71の位置を演算し、設定する演算処理装
置(以下CPUという)93と、CPU93のディジタ
ル出力値をアナログ値に変換するD/A変換器95を設
けてある。
【0037】更に、振動防止用鋸刃ガイド71の現在位
置を示すエンコーダ81と、前記D/A変換器95によ
りアナログ値に変換された設定値とエンコーダ81の現
在値の差を増幅する差動増幅器97と、差動増幅器97
の出力によって動作する油圧サーボ弁99が設けられて
いる。そして、油圧サーボ弁99によって制御され振動
防止用鋸刃ガイド71をガイドバー47に沿って移動さ
せるシリンダ73等からなっている。
【0038】上記構成により、鋸刃27の位置はロータ
リエンコーダ85によりパルス数として検出され、パル
スはカウンタ89でカウントされる。このカウント値は
CPU93から一定時間毎に出されるパルス信号によ
り、レジスタ91へ移される。
【0039】CPU93はこれを入力して振動防止用鋸
刃ガイド71の位置を演算、設定する。この出力はD/
A変換され、現在位置を示すエンコーダ81の信号と共
に、差動増幅器97へ送られる。差動増幅器97は電圧
差を増幅して油圧サーボ弁99へ制御信号を送る。油圧
サーボ弁99はシリンダ73を制御して、振動防止用鋸
刃ガイド71を設定位置へ位置決めする。
【0040】上述したごとき構成と制御手段とにより、
その作用としては、図11乃至図13に示されている。
【0041】すなわち、図11を参照するに、被切断材
WであるH形鋼を切削する場合、切削開始時は、固定鋸
刃ガイド33側に振動防止用鋸刃ガイド71を移動し、
切削している近傍で鋸刃27をガイドする。このため、
鋸刃27の横振動が抑えられる。
【0042】そして、切削が進むと図12に示されてい
るごとく、振動防止用鋸刃ガイド71が被切断材Wであ
るH形鋼のウエブ部WU に当りそうになると、移動鋸刃
ガイド35側へ移動していく。
【0043】更に、切削が進むと図13に示されている
ごとく、被切断材WであるH形鋼の移動鋸刃ガイド35
側のフランジ部WF に近づくと、振動防止用鋸刃ガイド
71の移動を停止する。更に切削が進み振動防止用鋸刃
ガイド71のガイド本体75がH形鋼のウエブ部WU に
当ると、ガイド本体75は上方へスライドして、鋸刃2
7は固定鋸刃ガイド33と移動鋸刃ガイド35でガイド
される。
【0044】以上のように被切断材WであるH形鋼を切
断するとき中間に設けた振動防止用鋸刃ガイド71を次
第に移動鋸刃ガイド35側へ移動させることで、効果的
に鋸刃27の振動を抑えることが可能となった。また、
図示を省略してあるが、振動防止用鋸刃ガイド71を構
成する一部材であるガイド本体75の下部には、第1実
施例と同様なエアーブロー噴出口あるいは切削油噴出口
が設けられているので、その効果は第1実施例と同等な
効果を発揮することができる。
【0045】図14に示されている実施例は第3実施例
であり、前述した第2実施例と異なる点は、固定、移動
鋸刃ガイド33,35にストッパ部材を設けると共に、
振動防止用鋸刃ガイドのガイド本体の上下動を検知する
検知部材を設けた点であり、同一部材には同一符号を付
して説明を省略する。なお、制御手段も第2実施例と異
なる。
【0046】すなわち、固定鋸刃ガイド33の内側にス
トッパ部材101を突出して設け、移動鋸刃ガイド35
の内側にもストッパ部材103を突出して設け、ストッ
パ部材101,103の先端は、振動防止用鋸刃ガイド
105の両側面に当接離隔自在となっている。また、振
動防止用鋸刃ガイド105を構成する一部材であるガイ
ド本体107の上昇を検出する検知部材として例えばリ
ミットスイッチ109が振動防止用鋸刃ガイド105に
設けられている。
【0047】上記構成により、その作用としては、振動
防止用鋸刃ガイド105をシリンダ73の作動により、
固定鋸刃ガイド33に設けたストッパ部材101に当接
させた状態から切削が開始される。そして振動防止用鋸
刃ガイド105に設けたガイド本体107の下面が、被
切断材WであるH形鋼のウエブ部WU に当接するとガイ
ド本体107は上方へスライドする。
【0048】ガイド本体107が上方へ移動すると検出
部材であるリミットスイッチ109を作動せしめ、検知
信号によりシリンダ73を縮少させ、振動防止用鋸刃ガ
イド105を移動鋸刃ガイド35側へ移動させる。振動
防止用鋸刃ガイド105が移動するとガイド本体107
の下端はH形鋼のウエブ部WU より離れ、ガイド本体1
07は下方向へ移動するのでリミットスイッチ109よ
り離れ、リミットスイッチ109はOFF状態となり、
シリンダ73の作動を停止する。
【0049】更に切削が進むと、再びリミットスイッチ
109はONとなりシリンダ73を縮少し振動防止用鋸
刃ガイド105を移動鋸刃ガイド35側へ移動させ、リ
ミットスイッチ109がOFFするとシリンダ75を停
止させる。
【0050】以上の動作を繰り返し、振動防止用鋸刃ガ
イド105が移動鋸刃ガイド35に設けたストッパ部材
103に当接すると、振動防止用鋸刃ガイド105の移
動を停止し、切断が終了するまでその位置のまま、振動
防止用鋸刃ガイド105に設けたガイド本体107はウ
エブ部WU に当った後、上方向へスライドする。そし
て、切断完了後は鋸刃27は上昇し、振動防止用鋸刃ガ
イド105のガイド本体107の内へ鋸刃27は挿入さ
れる。
【0051】以上のように、被切断材WであるH形鋼を
切断するとき、中間に設けた振動防止用鋸刃ガイド10
5を移動鋸刃ガイド側へ次第に移動させることで、鋸刃
27の振動を抑えることができる。また、図示を省略し
てあるが、振動防止用鋸刃ガイド105を構成する一部
材であるガイド本体107の下部には、第1実施例と同
様なエアーブロー噴出口あるいは切削油噴出口が設けら
れているので、その効果は第1実施例と同等な効果を発
揮することができる。
【0052】なお、この発明は前述した各実施例に限定
されることなく、適宜な変更を行なうことにより、その
他の態様で実施し得るものである。
【0053】
【発明の効果】以上のごとき実施例の説明より理解され
るように、この発明によれば、鋸盤に備えた固定鋸刃ガ
イドと移動鋸刃ガイドとの中間に設けた振動防止用鋸刃
ガイド、被切断材を切断するときに効果的な場所へ自動
的に動かすことにより、鋸刃の横振動を防止することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の主要部を示し、振動防止用鋸刃ガイ
ドの正面説明図である。
【図2】この発明の振動防止用鋸刃ガイドにおけるガイ
ド部を示す拡大断面図である。
【図3】この発明の振動防止用鋸刃ガイドにおけるガイ
ド部の他の実施例を示す拡大断面図である。
【図4】この発明の振動防止用鋸刃ガイドにおけるガイ
ド部の他の実施例を示す拡大断面図である。
【図5】この発明における振動防止用鋸刃ガイドの作用
説明図である。
【図6】この発明における振動防止用鋸刃ガイドに装着
したエアーブローあるいは切削油の噴出口を示す説明図
である。
【図7】この発明を実施する一実施例の横型帯鋸盤を示
す正面説明図である。
【図8】図7における横型帯鋸盤の平面説明図である。
【図9】この発明における振動防止用鋸刃ガイドの第2
実施例を示した正面説明図である。
【図10】この発明における振動防止用鋸刃ガイドの第
2実施例の制御ブロック図である。
【図11】この発明における第2実施例の作用説明図で
ある。
【図12】この発明における第2実施例の作用説明図で
ある。
【図13】この発明における第2実施例の作用説明図で
ある。
【図14】この発明における振動防止用鋸刃ガイドの第
3実施例を示した正面説明図である。
【図15】従来例を示し、振動止め装置の正面説明図で
ある。
【符号の説明】
1 横型帯鋸盤(鋸盤) 13 鋸刃ハウジング 27 鋸刃 33 固定鋸刃ガイド 35 移動鋸刃ガイド 41,71,105 振動防止用鋸刃ガイド 47 ガイドバー 53,57,75,107 ガイド本体 55,59 ガイド部 67 噴射口(エアーブロー用) 69 噴射口(切削油用) 81 エンコーダ(検出部材) 109 リミットスイッチ(検出部材)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 本多 一男 神奈川県小田原市扇町1−6−41 (56)参考文献 特開 平1−306120(JP,A) 実開 平3−68730(JP,U) 実開 平4−13220(JP,U) 特公 昭58−22292(JP,B2) 特公 昭47−50714(JP,B1) 実公 昭55−1776(JP,Y2)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鋸刃ハウジング(13)に架設されたガ
    イドバー(47)に、鋸刃(27)をガイドする固定鋸
    刃ガイド(33)と移動鋸刃ガイド(35)を備えた鋸
    盤の振動防止装置において、前記固定鋸刃ガイド(3
    3)と前記移動鋸刃ガイド(35)との間において前記
    ガイドバー(47)に左右方向へ移動自在に設けられた
    振動防止用鋸刃ガイドに、前記鋸刃(27)の両側を案
    内して横振動を防止するローラ(61)又はインサート
    (63)を備えたガイド本体を自重により上下動自在に
    設けると共に前記振動防止用鋸刃ガイドを左右方向へ移
    動するためのシリンダ(73)を設け、前記鋸刃(2
    7)の上下位置を検出すると共に前記振動防止用鋸刃ガ
    イドの左右方向の現在位置を検出して前記シリンダ(7
    3)を制御する制御手段を設け、前記鋸刃(27)が容
    易に入るように、前記ローラ(61)又はインサート
    (63)と前記鋸刃(27)との間に若干量のクリアラ
    ンスを設けたことを特徴とする鋸盤の振動防止装置。
  2. 【請求項2】 鋸刃ハウジング(13)に架設されたガ
    イドバー(47)に、鋸刃(27)をガイドする固定鋸
    刃ガイド(33)と移動鋸刃ガイド(35)を備えた鋸
    盤の振動防止装置において、前記固定鋸刃ガイド(3
    3)と前記移動鋸刃ガイド(35)との間において前記
    ガイドバー(47)に左右方向へ移動自在に設けられた
    振動防止用鋸刃ガイドに、前記鋸刃(27)の両側を案
    内して横振動を防止するローラ(61)又はインサート
    (63)を備えたガイド本体を自重により上下動自在に
    設けると共に前記振動防止用鋸刃ガイドを左右方向へ移
    動するためのシリンダ(73)を設け、前記ガイド本体
    の上昇を検出する検知部材を前記振動防止用鋸刃ガイド
    に設けると共に上記検知部材により前記ガイド本体の上
    昇を検出したときに前記シリンダ(73)を作動して前
    記振動防止用鋸刃ガイドを左右方向へ移動する構成と
    し、かつ前記鋸刃(27)が容易に入るように、前記ロ
    ーラ(61)又はインサート(63)と前記鋸刃(2
    7)との間に若干量のクリアランスを設けたことを特徴
    とする鋸盤の振動防止装置。
JP15194694A 1994-07-04 1994-07-04 鋸盤の振動防止装置 Expired - Fee Related JP3509937B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15194694A JP3509937B2 (ja) 1994-07-04 1994-07-04 鋸盤の振動防止装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15194694A JP3509937B2 (ja) 1994-07-04 1994-07-04 鋸盤の振動防止装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0819916A JPH0819916A (ja) 1996-01-23
JP3509937B2 true JP3509937B2 (ja) 2004-03-22

Family

ID=15529667

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP15194694A Expired - Fee Related JP3509937B2 (ja) 1994-07-04 1994-07-04 鋸盤の振動防止装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3509937B2 (ja)

Families Citing this family (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002192420A (ja) * 2000-12-25 2002-07-10 Daito Seiki Kk 帯鋸盤
DE102008018443A1 (de) * 2008-04-08 2009-10-15 Esterer Wd Gmbh Bandsäge
JP5177779B1 (ja) * 2012-04-06 2013-04-10 鷲尾 潤子 鋸刃支持装置及び鋸盤による切断方法
JP5863573B2 (ja) * 2012-06-15 2016-02-16 大東精機株式会社 横型帯鋸盤によるh形鋼の切削方法、制御装置及び横型帯鋸盤
CN103464824A (zh) * 2013-08-30 2013-12-25 成都银科同步带轮制造有限公司 一种方便调整锯条位置的锯床压紧机构
JP5865436B2 (ja) * 2014-06-19 2016-02-17 株式会社アマダホールディングス 帯鋸盤における帯鋸刃の振動抑制方法及び振動抑制装置
JP6393589B2 (ja) * 2014-11-10 2018-09-19 株式会社アマダホールディングス 帯鋸盤及び帯鋸盤のワーク加工方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0819916A (ja) 1996-01-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3509937B2 (ja) 鋸盤の振動防止装置
US8256752B2 (en) Removing a processed part
EP1201352A3 (en) Pressing device
EP1897645B1 (en) Method of cutting work by band-saw machine and band-saw machine
JP4460095B2 (ja) 帯鋸盤
JP5008861B2 (ja) 搬送装置およびバンドソー型切断装置
JP2004500246A5 (ja)
EP1228847B1 (en) Veneer lathe
WO2006040894A1 (ja) 切削装置
US3608878A (en) Flame cutting machine
JP3730278B2 (ja) 帯鋸盤における加工方法およびその帯鋸盤
JP6173126B2 (ja) 鋼材の切断装置
JP2005219160A (ja) 横型帯鋸盤
JP2774448B2 (ja) 帯鋸盤の切れ曲がり防止装置
CN116372260B (zh) 一种带倒挂式动力头的数控龙门钢板锯铣机
JPH10315046A (ja) 帯鋸盤における鋸刃振動防止方法およびその装置
JP2877339B2 (ja) チェックスカーフ方法及び装置
WO2022196508A1 (ja) 横型帯鋸盤
JP4173583B2 (ja) 帯鋸盤及びこの帯鋸盤による形鋼の切断方法
RU2111838C1 (ru) Установка для обработки кромок движущейся полосы
WO2023223729A1 (ja) 横型帯鋸盤
JP2002283136A (ja) ワークの切断方法及び装置
JP2733257B2 (ja) 帯鋸刃ガイド装置
JP2859701B2 (ja) 鋸盤における切粉除去装置
JPH0295510A (ja) 竪型帯鋸盤における切断方法および竪型帯鋸盤

Legal Events

Date Code Title Description
A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20031224

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080109

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090109

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100109

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100109

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110109

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120109

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120109

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130109

Year of fee payment: 9

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees