JP5865436B2 - 帯鋸盤における帯鋸刃の振動抑制方法及び振動抑制装置 - Google Patents

帯鋸盤における帯鋸刃の振動抑制方法及び振動抑制装置 Download PDF

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Description

本発明は、帯鋸盤において、帯鋸刃の刃厚方向の振動を抑制するようにした振動抑制方法及び振動抑制装置に関するものである。
帯鋸盤は、エンドレス状の帯鋸刃を一定方向に循環走行させつつ切断方向(ワークに対して切り込む方向)へ移動させることにより、ワークの切断加工を行うものである。この帯鋸盤でワークを切断する際に、帯鋸刃に刃厚方向のビビリ振動が発生すると、高精度の切断加工を行うことができなくなるだけでなく、騒音や振動を発生して作業環境を悪化させる。
そこで、従来の帯鋸盤では、その対策として、帯鋸刃の速度を可変制御したり、鋸歯を不等ピッチにした帯鋸刃を採用したり、ワークの材質によって帯鋸刃を変更したり、その他の切削条件を変更したりすることが行われている。
しかし、これらの方法は、生産性の低下を招くことが多い。それ以外の方法として、帯鋸刃の胴部を、付勢力を付与した防振ローラで挟むことにより、帯鋸刃の刃厚方向の振動を防止する方法が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開平11−104914号公報
しかし、防振ローラで帯鋸刃を挟む方法は、防振のための構造が複雑になる上、帯鋸刃の胴部から発生する騒音および振動を十分に抑えることができないおそれがあった。
本発明は、上記事情を考慮し、複雑な構造を採用しないでも、帯鋸刃の刃厚方向の振動を、生産性を維持しながら十分に抑制することができる帯鋸盤における帯鋸刃の振動抑制方法及び振動抑制装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、請求項1の発明は、エンドレス状の帯鋸刃を一定方向に循環走行させつつ切断方向へ移動させることにより、ワークに対して切断加工を行う帯鋸盤における帯鋸刃の振動抑制方法において、切断加工時に前記帯鋸刃によって形成されるワークの切り溝への前記帯鋸刃の入側にて、前記帯鋸刃の胴部両側面に向けて、さらに該胴部の鋸歯間の空間であるガレットの底部やその近辺の領域に向けて高圧液体を噴射し、前記帯鋸刃の胴部の側面と前記ワークの切り溝の切断面との間の隙間内において高圧状態が保たれた前記高圧液体を前記切断加工中の切り溝の内部に導入することを特徴とする。
請求項2の発明は、請求項1に記載の帯鋸盤における帯鋸刃の振動抑制方法であって、前記高圧液体を、少なくとも前記帯鋸刃の胴部の両側面に対して垂直な方向の衝突圧成分を持つ角度で、前記帯鋸刃の胴部の両側面に向けて噴射することを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項1に記載の帯鋸盤における帯鋸刃の振動抑制方法であって、前記高圧液体を、少なくとも前記帯鋸刃の走行方向に沿った圧力成分を持つ角度で、前記帯鋸刃の胴部の両側面に向けて噴射することを特徴とする。
請求項4の発明は、請求項1に記載の帯鋸盤における帯鋸刃の振動抑制方法であって、前記高圧液体を、前記帯鋸刃の胴部の両側面に対して垂直な方向の衝突圧成分を持ち且つ前記帯鋸刃の走行方向に沿った圧力成分を持つ傾斜角度で、前記帯鋸刃の胴部の両側面に向けて噴射することを特徴とする。
請求項5の発明は、請求項1〜4のいずれか1項に記載の帯鋸盤における帯鋸刃の振動抑制方法であって、前記高圧液体として、高圧切削油を噴射することを特徴とする。
請求項6の発明は、エンドレス状の帯鋸刃を一定方向に循環走行させつつ切断方向へ移動させることにより、ワークに対して切断加工を行う帯鋸盤における帯鋸刃の振動抑制装置において、切断加工時に前記帯鋸刃によって形成されるワークの切り溝への前記帯鋸刃の入側に、前記帯鋸刃の胴部両側面に向けて、さらに該胴部の鋸歯間の空間であるガレットの底部やその近辺の領域に向けて高圧液体を噴射するノズルを配置し、前記帯鋸刃の胴部の側面と前記ワークの切り溝の切断面との間の隙間内において高圧状態が保たれた前記高圧液体を前記切断加工中の切り溝の内部に導入自在にしたことを特徴とする。
請求項7の発明は、請求項6に記載の帯鋸盤における帯鋸刃の振動抑制装置であって、前記ノズルを、該ノズルから噴射される高圧液体が、前記帯鋸刃の胴部の両側面に対して垂直な方向の衝突圧成分を持ち且つ前記帯鋸刃の走行方向に沿った圧力成分を持つ角度で配置したことを特徴とする。
請求項8の発明は、請求項6または7に記載の帯鋸盤における帯鋸刃の振動抑制装置であって、前記ワークの切り溝に対する前記帯鋸刃の入側と出側に、前記帯鋸刃の刃先の向きをワークに指向させつつ該帯鋸刃を走行可能に支持する鋸刃ガイドが設けられ、入側の前記鋸刃ガイドに前記ノズルが配置されていることを特徴とする。
請求項1及び請求項6の発明によれば、切り溝への帯鋸刃の入側にて、帯鋸刃の胴部両側面に向けて、さらに該胴部の鋸歯間の空間であるガレットの底部やその近辺の領域に向けて高圧液体を噴射することにより、切り溝の入側において、帯鋸刃の胴部両側面に対して垂直な方向に高圧液体による衝突圧を付与することができ、また、切断加工中の切り溝の内部に高圧を維持した高圧液体が導入されることによって、切り溝の内部において、帯鋸刃の胴部両側面に対して垂直な方向に高圧液体による圧力を付与することができる。即ち、切り溝の入側と切り溝の内部の両方において、帯鋸刃の胴部両側面に対して垂直な方向に高圧液体による圧力を付与することができる。従って、帯鋸刃の胴部両側面に付与されるそれらの圧力によって、帯鋸刃の刃厚方向の振動を押さえ込むことができ、その結果、生産性を維持しながら、ビビリ振動を十分に抑制することができ、製品の切断面品質の維持と振動・騒音の防止を図ることができる。また、切り溝への入側で帯鋸刃の胴部両側面に高圧液体を噴射する手段を用意するだけでよいから、複雑な構造を採用する必要がなくコスト低減を図ることができる。
請求項2の発明によれば、切り溝への入側において、帯鋸刃の胴部の両側面に対して垂直な方向に高圧液体による衝突圧を付与することができ、それにより、帯鋸刃の刃厚方向の振動を押さえ込むことができる。
請求項3の発明によれば、切断加工中の切り溝の内部に高圧を維持した液体を導入することができる。従って、切り溝の内部において、帯鋸刃の胴部の両側面に対して垂直な方向に高圧液体による圧力を付与することができ、それにより、帯鋸刃の刃厚方向の振動を押さえ込むことができる。
請求項4及び請求項7の発明によれば、切り溝への入側において帯鋸刃の胴部の両側面に対して垂直な方向に高圧液体による衝突圧を付与することができると共に、切り溝の内部において帯鋸刃の胴部の両側面に対して垂直な方向に高圧液体による圧力を付与することができ、それにより、帯鋸刃の刃厚方向の振動を押さえ込むことができる。
請求項5の発明によれば、高圧液体として高圧切削油を噴射するので、切削性の向上を図りながら帯鋸刃の振動抑制を図ることができる。
請求項8の発明によれば、高圧液体を噴射するノズルを入側の鋸刃ガイドに配置したので、構成が簡単になる。
本発明の実施形態の帯鋸盤の斜視図である。 同実施形態の要部の構成を上から見た概略平面図である。 同実施形態の要部の構成を側方から見た概略側面図である。 切り溝の内部での帯鋸刃による切削の様子を概略的に示す斜視図である。 切り溝と帯鋸刃の関係を示す図で、(a),(b)は帯鋸刃の走行方向に垂直な方向の各断面図である。 高圧液体の噴射により帯鋸刃の両側面に作用する力の関係について説明するための平面図である。 帯鋸刃の振動抑制原理をモデル化して示す図である。
以下、本発明の実施形態を図面を参照して説明する。
図1は、実施形態の振動抑制方法及び装置が適用される帯鋸盤の斜視図である。
この帯鋸盤1は、エンドレス状の帯鋸刃100を矢印A方向に循環走行させつつ、矢印Bで示す切断方向へ移動させることにより、ワークW(図2に示す)に対して切断加工を行う横型帯鋸盤であり、ワークWを支持するベース3と、ベース3に立設されたガイドポスト5に沿って上下に往復動する切断加工ヘッド10と、ワークWをクランプするバイス機構30と、を有する。
切断加工ヘッド10には、エンドレス状の帯鋸刃100を巻回して支持する一対の鋸刃ホイール11,12が回転可能かつ水平方向に互いに離間して設けられている。一方の鋸刃ホイールは、図示略の駆動機構により回転駆動され、他方の鋸刃ホイールは、従動回転する。また、帯鋸刃100に張力を付与するため、一対の鋸刃ホイール11,12の間隔が調整可能となっている。
切断加工ヘッド10には、一対の鋸刃ホイール11,12間に位置させて鋸刃ガイド機構20が配設されている。鋸刃ガイド機構20は、帯鋸刃100の切断作用を奏する部分(水平方向に直線移動する下側の部分)の刃先がワークWに対してほぼ垂直に指向するように(鉛直下方を向くように)帯鋸刃100を捻った状態で循環走行可能に支持する機構であり、水平方向に延在するビーム部材21と、ビーム部材21に懸架された一対の鋸刃ガイド22,23とを備える。これら一対の鋸刃ガイド22,23のうち一方の鋸刃ガイド22は基準側として固定され、他方の鋸刃ガイド23はビーム部材21に移動自在に設けられている。そして、各鋸刃ガイド22,23の下端に、帯鋸刃100を走行可能に案内する鋸刃インサート26,25が設けられている。
以上の構成において、鋸刃ホイール11,12の回転により帯鋸刃100を循環走行させた状態の下で、切断加工ヘッド10を切断方向へ移動させることによって、帯鋸刃100における切断作用を奏する部分により、ベース3上に支持されたワークWに対して切断加工を行うことができる。
次に、振動抑制装置及び振動抑制方法について、図2〜図6を合わせて参照しながら説明する。
この帯鋸盤1における振動抑制装置は、図2及び図3に示すように、切断加工時に帯鋸刃100によって形成されるワークWの切り溝Waへの帯鋸刃100の入側(帯鋸刃100の走行方向AにおけるワークWの上流側)に、高圧切削油(高圧液体)Sを帯鋸刃100の胴部101両側面向けて噴射して切断加工時の切り溝Waの内部に導入する一対のノズル50,50を備えている。高圧切削油Sは、潤滑と冷却を兼ねたものであり、例えば、クーラントが使用可能である。ここで、「高圧」とは、通常よりも高い圧力(例えば、1〜10Mpa程度)を意図する。従来技術において、切削液をインサートの上部から垂らして供給する場合の圧力は通常の大気圧に等しく、つまり0.1Mpa(略1気圧)に等しいものである。これに対し、高圧切削油(高圧液体)Sとは大気圧以上と成るように圧力を加えたものである。
一対のノズル50,50は、図6に示すように、ノズル50から噴射される高圧切削油(ベクトルSvで示す)が、帯鋸刃100の胴部101の両側面に対して垂直な方向の衝突圧成分Svbを持ち、且つ、帯鋸刃100の走行方向Aに沿った圧力成分Svaを持つような傾斜角度θで、帯鋸刃100の胴部101の両側面に向けて高圧切削油Sを噴射する。
この場合、ノズル50は、図1に示すように、例えば、入側の鋸刃ガイド23の鋸刃インサート(移動側)25に配置されているのが望ましい。また、ノズル50による高圧液体の噴射位置は、図4に示すように、帯鋸刃100の胴部101の側面の下側部分であるのがよい。帯鋸刃100は、胴部101の下端縁に、歯先に超硬チップ103を備えた多数の鋸歯102を有し、鋸歯102と鋸歯102の間の空間であるガレット105に切屑Wsが受け入れられるようになっている。そこで、そのガレット105の底部104やその近辺の領域110に向けて高圧切削油Sを噴射するのがよい。歯先より遠い位置に噴射すると、鋸歯の振動減衰効果や冷却効果が薄れ、また、歯先に近い位置に噴射すると、受圧面積が小さく、振動減衰効果が薄れるからである。より好ましくは、図4に示すように、ノズル50から噴射される高圧液体が、帯鋸刃100の側面に沿ってワークWの下流まで連続した状態に維持される傾斜であることが望ましい。
このように、高圧切削油Sを帯鋸刃100の胴部101の両側面に噴射すると、噴射された高圧切削油Sは、図6に示すように、帯鋸刃100の胴部101の表面に当たり、衝突力F(=Svb)にて両側より帯鋸刃100を挟み込む。また、高圧切削油Sは、帯鋸刃100の胴部101の側面とワークWの切り溝Waの切断面との間の隙間内において高圧状態が保たれる。従って、両側から力Fにより、帯鋸刃100の刃厚方向の振動が減衰・抑制される。
また、高圧切削油Sが切り溝Waの内部へ流入すると、噴射時の走行方向Aに沿った圧力成分Svaの一部が維持された状態となり、しかも、切り溝Wa内での帯鋸刃100の移動による増圧(動圧)作用も加わるため、切り溝Waの両側壁によって反力が受けられることで、走行方向に垂直な方向の圧力fが帯鋸刃100の胴部101の両側面に加わる。従って、それら圧力fにより両側から帯鋸刃100が切削長の全長に亘って挟み込まれることで、帯鋸刃100の刃厚方向の振動が減衰・抑制される。
次に、この場合に働く力について簡単に説明する。
切り溝Waの入側で帯鋸刃100の胴部101に衝突する高圧切削油Sにより、胴部101の両側面に対し垂直にかかる衝突力Fは、次式(1)で算出することができる。
F=ρAV2sinθ ・・・(1)
但し、F:衝突する流体により鋸刃帯厚方向に対し垂直にかかる力
ρ:流体の密度
A:受圧面積
V:流速
また、切り溝Wa内で胴部101の両側面に対し垂直にかかる圧力fは、次式(2)で算出することができる。
f=PA ・・・(2)
但し、f:切り溝内で鋸刃帯厚方向に対し垂直にかかる力
P:切り溝内の圧力
A:受圧面積
また、帯鋸刃100の振動抑制モデルを図7に示す。
このモデルは、質量mの帯鋸刃100の胴部の両側をF、fの力で押さえながら、バネ要素kと減衰要素Cにて帯鋸刃100の振動エネルギーを吸収するモデルである。
以上のように、実施形態の振動抑制方法及び装置によれば、切り溝Waへの帯鋸刃100の入側にて、帯鋸刃100の胴部101の両側面に向けて高圧切削油Sを噴射することにより、切り溝Waの入側において、帯鋸刃100の胴部101の両側面に対して垂直な方向に高圧切削油Sによる衝突圧Fを付与することができる。また、切断加工中の切り溝Waの内部に高圧切削油Sが導入されることによって、切り溝Waの内部において、帯鋸刃100の胴部101の両側面に対して垂直な方向に高圧切削油Sによる圧力fを付与することができる。従って、帯鋸刃100の胴部101の両側面に付与されるそれらの圧力F、fによって、帯鋸刃100の刃厚方向の振動を押さえ込むことができ、その結果、生産性を維持しながら、ビビリ振動を十分に抑制することができ、製品の切断面品質の維持と振動・騒音の防止を図ることができる。また、切り溝Waへの入側で帯鋸刃100の胴部101両側面に高圧切削油Sを噴射するノズル50を装備するだけでよいから、複雑な構造を採用する必要がなく、コスト低減を図ることができる。また、高圧液体として切削油を噴射するので、潤滑と冷却による切削性の向上を図りながら帯鋸刃100の振動抑制を図ることができる。
なお、前記高圧切削油Sの噴射圧力は、1〜10Mpa程度であるのが望ましく、より望ましくは、1〜5Mpa程度であるのがよい。また、ノズル50の帯鋸刃100の側面に対する傾斜角度θ(噴射角度)は、0°〜90°の範囲で任意に設定してよいが、10°程度が望ましい。また、極端な場合、θを0°や90°としてもよい。θ=0°の場合は、圧力fによる振動抑制効果だけを奏することができる。また、θ=90°の場合は、衝突力Fによる振動抑制効果だけを奏することができる。
また、ノズル50の径や個数も任意に設定可能であるが、Φ1.5mm程度のノズルを用いるのが望ましい。個数は、両側に対称個数を配置するのがよいが、衝突圧Fのバランスをとれるのであれば、個数や配置は任意に設定してよい。
また、複数のノズルの角度θを変えてもよい。例えば、一方のノズルは胴部101に垂直、他方のノズルは胴部に平行に近い角度で配置してもよい。
また、走行方向に対し、上方より下方へ角度を付けて高圧切削油Sを噴射するようにしてもよい。
また、高圧切削油Sの噴出を、ワークへの帯鋸刃100の入側だけでなく、出側で更に行うようにしてもよい。
1 帯鋸盤
25 入側の鋸刃インサート(鋸刃ガイド)
26 出側の鋸刃インサート(鋸刃ガイド)
50 ノズル
100 帯鋸刃
101 胴部
102 鋸歯
104 底部
105 ガレット
110 ガレットの底部の近辺の領域
A 一定方向(帯鋸刃の走行方向)
W ワーク
Wa 切り溝
S 高圧切削油(高圧液体)
Sva 帯鋸刃の走行方向に沿った圧力成分
Svb 帯鋸刃の胴部の両側面に対して垂直な方向の衝突圧成分

Claims (8)

  1. エンドレス状の帯鋸刃を一定方向に循環走行させつつ切断方向へ移動させることにより、ワークに対して切断加工を行う帯鋸盤における帯鋸刃の振動抑制方法において、
    切断加工時に前記帯鋸刃によって形成されるワークの切り溝への前記帯鋸刃の入側にて、前記帯鋸刃の胴部両側面に向けて、さらに該胴部の鋸歯間の空間であるガレットの底部やその近辺の領域に向けて高圧液体を噴射し、前記帯鋸刃の胴部の側面と前記ワークの切り溝の切断面との間の隙間内において高圧状態が保たれた前記高圧液体を前記切断加工中の切り溝の内部に導入することを特徴とする帯鋸盤における帯鋸刃の振動抑制方法。
  2. 請求項1に記載の帯鋸盤における帯鋸刃の振動抑制方法であって、
    前記高圧液体を、少なくとも前記帯鋸刃の胴部の両側面に対して垂直な方向の衝突圧成分を持つ角度で、前記帯鋸刃の胴部の両側面に向けて噴射することを特徴とする帯鋸盤における帯鋸刃の振動抑制方法。
  3. 請求項1に記載の帯鋸盤における帯鋸刃の振動抑制方法であって、
    前記高圧液体を、少なくとも前記帯鋸刃の走行方向に沿った圧力成分を持つ角度で、前記帯鋸刃の胴部の両側面に向けて噴射することを特徴とする帯鋸盤における帯鋸刃の振動抑制方法。
  4. 請求項1に記載の帯鋸盤における帯鋸刃の振動抑制方法であって、
    前記高圧液体を、前記帯鋸刃の胴部の両側面に対して垂直な方向の衝突圧成分を持ち且つ前記帯鋸刃の走行方向に沿った圧力成分を持つ傾斜角度で、前記帯鋸刃の胴部の両側面に向けて噴射することを特徴とする帯鋸盤における帯鋸刃の振動抑制方法。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の帯鋸盤における帯鋸刃の振動抑制方法であって、
    前記高圧液体として、高圧切削油を噴射することを特徴とする帯鋸盤における帯鋸刃の振動抑制方法。
  6. エンドレス状の帯鋸刃を一定方向に循環走行させつつ切断方向へ移動させることにより、ワークに対して切断加工を行う帯鋸盤における帯鋸刃の振動抑制装置において、
    切断加工時に前記帯鋸刃によって形成されるワークの切り溝への前記帯鋸刃の入側に、前記帯鋸刃の胴部両側面に向けて、さらに該胴部の鋸歯間の空間であるガレットの底部やその近辺の領域に向けて高圧液体を噴射するノズルを配置し、前記帯鋸刃の胴部の側面と前記ワークの切り溝の切断面との間の隙間内において高圧状態が保たれた前記高圧液体を前記切断加工中の切り溝の内部に導入自在にしたことを特徴とする帯鋸盤における帯鋸刃の振動抑制装置。
  7. 請求項6に記載の帯鋸盤における帯鋸刃の振動抑制装置であって、
    前記ノズルを、該ノズルから噴射される高圧液体が、前記帯鋸刃の胴部の両側面に対して垂直な方向の衝突圧成分を持ち且つ前記帯鋸刃の走行方向に沿った圧力成分を持つ角度で配置したことを特徴とする帯鋸盤における帯鋸刃の振動抑制装置。
  8. 請求項6または7に記載の帯鋸盤における帯鋸刃の振動抑制装置であって、
    前記ワークの切り溝に対する前記帯鋸刃の入側と出側に、前記帯鋸刃の刃先の向きをワークに指向させつつ該帯鋸刃を走行可能に支持する鋸刃ガイドが設けられ、入側の前記鋸刃ガイドに前記ノズルが配置されていることを特徴とする帯鋸盤における帯鋸刃の振動抑制装置。
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