JP3509703B2 - 光学シートおよびその製造方法 - Google Patents

光学シートおよびその製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、LCD、
EL、FED等のディスプレイに好適に用いられ、特
に、これらディスプレイの輝度ムラ防止、コントラスト
向上、広視野角化に優れた効果を発揮する光学シートに
関する。
【0002】
【従来の技術】LCD、EL、FED等のディスプレイ
は、近年開発が目覚ましい。特に、LCDは、ノートパ
ソコン、携帯端末等あらゆる分野に普及しており、将来
への期待も大きい。このLCDは、液晶パネルを照明す
る光の取り入れ方式により、反射型と透過型とに大別さ
れる。反射型は、反射率の高いアルミニウム膜等を貼っ
た反射板を液晶パネルの背面に配し、ディスプレイ表面
側から入射する外光を反射板で反射させて液晶パネルを
照明し液晶画像を得る。一方、透過型は、液晶パネルの
背面に配したバックライトユニットにより液晶パネルを
照明する方式である。反射型にあっては、アルミニウム
の地色が出てコントラストが悪化することを防ぐため
に、液晶パネルと反射板との間に光を適度に拡散する媒
体を介装して、背景色をペーパーホワイト色に近づける
ことが行われている。また、透過型にあっては、バック
ライトユニットを構成するアクリル導光板の印刷パター
ンが出て視認性が悪化することを防ぐために、液晶パネ
ルとバックライトユニットとの間に光を適度に拡散する
媒体を介装して、均一な面状の光が液晶パネルを照明す
る構成となっている。
【0003】このように、反射型、透過型のいずれの方
式にあっても、概ね光拡散性の媒体(以下光拡散体と記
す)が用いられている。この光拡散体としては、結着樹
脂中に微粒子を分散させて、層内部で光散乱をさせる内
部光拡散体と、樹脂表面を粗面化し、凹凸形状として光
を拡散させる外部光拡散体、さらに、結着樹脂表面に粒
子の一部を突出させて凹凸を作り、内部/外部両方で光
を拡散させる内部・外部光拡散体がある。この内部・外
部光拡散体に該当するものの中で、球状微粒子を樹脂層
表面に単層で並べたものは、後方への散乱による透過光
の損失が少なく、高透過率、高拡散性となることが特願
平10−350446に示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記の球状微
粒子を単層で並べた光拡散体は、結着樹脂として粘着剤
を使用しているため、高温高湿時、徐々に光学特性が変
化したり、液晶パネル等、他の部材との間にブロッキン
グが起きることにより、色ムラなどが発生する問題があ
った。特に、光透過率、拡散性、ヘイズ値等の光学特性
の制御は、主として球状微粒子が結着層から突出する高
さによって行われるが、結着層を構成する粘着剤が高温
時や経時で流動するために安定した光学特性が得られ
ず、制御が困難であった。
【0005】本発明は上記実情に鑑みてなされたもの
で、高い光透過性、拡散性が十分発現され、かつ、この
光学特性が長期間高温高湿条件下おいても保持できる優
れた耐久性を有し、さらに、ブロッキングの心配もない
光学シートを提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者は、光学特性の
安定性向上について鋭意検討を行った結果、高温高湿条
件下では、粘着剤の流動により例えば球状微粒子が基体
方向に沈み込むなどの変動を生じて、光学特性が変化す
ること、また、ブロッキングは結着層として使用してい
る粘着剤が他の部材と接触することで発生することを見
いだした。
【0007】すなわち本発明は、透光性基体上に結着層
及び保護層が順次積層され、粒子径が2〜10μmの
状微粒子が単層で結着層に少なくとも接触するように保
護層に埋め込まれており、かつ、球状微粒子による凸部
が保護層表面に形成されていることを特徴とする光学シ
ートである。上記のように、球状微粒子を埋め込んだ形
態で、表面に凸部を有するように保護層を積層すること
によって、環境条件などによって光学特性が変化するこ
とのない優れた安定性を有し、ブロッキングが発生する
ことなく、かつ、ヘイズ値を所望の値に容易に制御でき
る光学シートを得ることができる。
【0008】また、本発明の光学シートの製造方法は、
第1の製造方法として、透光性基体上に、粘着性を有す
る材料による結着層を積層する工程と、該結着層の表面
粒子径が2〜10μmの球状微粒子を付着させる工程
と、該球状微粒子を単層に積層させる工程と、該球状微
粒子による凸部が表面に形成されるように結着層上に保
護層を設ける工程とからなることを特徴とする光学シー
トの製造方法である。また、第2の製造方法は、透光性
基体上に、粘着性を有する材料による結着層を積層する
工程と、該結着層上に保護層を設ける工程と、該保護層
上に粒子径が2〜10μmの球状微粒子を付着させる工
程と、該球状微粒子を少なくとも結着層に接触するよう
に、かつ、該球状微粒子による凸部が保護層の表面に形
成されるように、加圧媒体によって埋め込んで単層に積
層させる工程とからなることを特徴とする光学シートの
製造方法である。
【0009】
【発明の実施の形態】図1及び図2は、本発明の光学シ
ートの一例を模式的に示した断面図である。この光学シ
ートLは、透光性基体1上に結着層2が積層され、さら
に該結着層2の上には少なくとも結着層を覆うように保
護層3が積層されている。また、結着層上には多数の球
状微粒子4が面方向で高密度に厚さ方向に重なることな
く単層で埋め込まれている。そして図1の場合には、球
状微粒子4が保護層3で覆われることなく凸部を形成し
ている。すなわち、この凸部は球状部粒子の一部が表面
から突出していることによるものである。一方、図2の
場合には球状微粒子4が保護層3により表面が覆われて
凸部を形成している。
【0010】また、図1及び図2では球状微粒子の一部
が結着層に埋め込まれているが、図3及び図4のように
結着層に接触(付着)した状態で、保護層が積層されて
いても良い。すなわち、図3及び図4は、本発明の光学
シートの別の一例を模式的に示した断面図である。これ
によれば光学シートLは、透光性基体1上に結着層2が
積層され、さらに該結着層2の上には少なくとも結着層
を覆うように保護層3が積層されている。また、多数の
球状微粒子4が面方向で高密度に厚さ方向に重なること
なく結着層に接触して単層を形成している。そして図3
の場合には、球状微粒子4が保護層3で覆われることな
く凸部を形成している。一方、図4の場合には球状微粒
子4が保護層3により表面が覆われて凸部を形成してい
る。
【0011】図1乃至図4ように球状微粒子が単層で埋
め込まれていることにより、球状微粒子による均一な光
拡散性と光透過性を十分に得ることができる。なお、こ
こでいう単層とは、球状微粒子が結着層の厚さ方向で重
ならないで、球状微粒子が結着層表面にできるだけ均一
に並んで埋め込まれている状態をいう。また、上記のよ
うに単層で表面に並んでいる球状微粒子に覆われていな
い部分の結着層を少なくとも覆うように保護層を積層し
て形成することにより、球状微粒子が固定されて安定し
た光学特性が得られるものと考えられる。そして、該保
護層によりブロッキングが防止されるとともに、保護層
の材料組成、厚さ、形態(球状微粒子被覆の有無)など
をコントロールすることにより、光透過率、拡散性、ヘ
イズ値などの光学特性を容易に制御することができる。
【0012】次に、本発明の光学シートを構成する材料
について説明する。本発明の透光性基体としては、透明
なフィルムを使用することができる。光が透過されるも
のであれば非透明状物でも使用できるが、これら透明基
体の透明性は高いもの程良好であって、光線透過率(J
IS C6714)が80%以上、より好ましくは85
%以上のもの、また、ヘイズ値(JIS K7105)
が3.0以下、より好ましくは1.0以下、最も好まし
くは0.5以下のものが好適に使用できる。具体的に
は、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチ
レンナフタレート(PEN)、トリアセチルセルロース
(以下、TACという)、ポリアレート、ポリイミド、
ポリエーテル、ポリカーボネート、ポリスルホン、ポリ
エーテルスルホン、セロファン、ポリアミド、ポリエチ
レン、ポリプロピレン、ポリビニルアルコール等からな
る各種樹脂フィルムを好適に使用することができる。ま
た、本発明においては、このようなフィルムに限定され
ず、上記樹脂からなる樹脂板や、石英ガラス、ソーダガ
ラス等ガラス材料からなるシート状部材も用いることが
できる。なお、小型軽量の液晶ディスプレイに用いる場
合には、透光性基体はフィルムであることがより好まし
く、その厚さに関しては、軽量化の観点から薄いほうが
望ましいが、その生産性を考慮すると、0.5μm〜1
mmの範囲のものを使用することが好適である。さら
に、透光性基体の結着層とは反対側の面上に集光性また
は拡散性を有するレンズを形成することもできる。
【0013】また、本発明の結着層は樹脂を主体とした
ものであり、樹脂としては各種の粘着剤を適宜使用する
ことができる。ここで粘着剤が使用されるのは、常温で
後述する球状微粒子を付着せしめるだけの粘着性を有し
ていることが、後述の製造方法上好ましいものである
が、透光性基体および球状微粒子の両者との結着力に優
れているものであればいずれの材料も使用可能である。
【0014】上記の粘着剤としては、例えばポリエステ
ル系樹脂、エポキシ系樹脂、ポリウレタン系樹脂、シリ
コーン系樹脂、アクリル系樹脂等の樹脂製粘着剤を挙げ
ることができる。これらは、単独もしくは2種以上を混
合して使用してもよい。特に、アクリル樹脂系粘着剤
は、耐水性、耐熱性、耐光性等に優れ、粘着力、透明性
がよく、さらに、液晶ディスプレイ等の表示装置に用い
る場合には、屈折率を反射防止性などの特性を考慮して
適合するように調整しやすいこと等から好ましい。アク
リル樹脂系粘着剤としては、アクリル酸及びそのエステ
ル、メタクリル酸及びそのエステル、アクリルアミド、
アクリルニトリル等のアクリルモノマーの単独重合体も
しくはこれらの共重合体、さらに、前記アクリルモノマ
ーの少なくとも1種と、酢酸ビニル、無水マレイン酸、
スチレン等の芳香族ビニルモノマーとの共重合体を挙げ
ることができる。特に、粘着性を発現するエチレンアク
リレート、ブチルアクリレート、2−エチルヘキシルア
クリレート等の主モノマー、凝集力成分となる酢酸ビニ
ル、アクリルニトリル、アクリルアミド、スチレン、メ
タクリレート、メチルアクリレート等のモノマー、さら
に粘着力向上や、架橋化起点を付与するメタクリル酸、
アクリル酸、イタコン酸、ヒドロキシエチルメタクリレ
ート、ヒドロキシプロピルメタクリレート、ジメチルア
ミノエチルメタクリレート、ジメチルアミノメチルメタ
クリレート、アクリルアミド、メチロールアクリルアミ
ド、グリシジルメタクリレート、無水マレイン酸等の官
能基含有モノマーからなる共重合体が好適である。
【0015】また粘着剤には、硬化剤として、例えば金
属キレート系、イソシアネート系、エポキシ系等の架橋
剤を必要に応じて1種あるいは2種以上混合して用いる
ことができる。結着層の厚さは、埋め込む球状微粒子の
粒子径の0.1〜2倍が好ましい。結着層の厚さが球状
微粒子の粒子径の0.1倍より薄いと、球状微粒子を結
着層へ付着させる際に球状微粒子の脱落が発生し易くな
り好ましくない。また、2倍より厚いと光学特性の安定
性が低下するおそれがあり、好ましくない。
【0016】保護層は樹脂を主成分として形成されるも
のであるが、使用される材料としては非粘着性の樹脂で
なければならない。ここで、非粘着性とは、乾燥、硬化
後に常温でタックフリーとなることを意味するものであ
り、熱又は光硬化性樹脂や熱可塑性樹脂などの結着剤が
適宜使用される。これらの結着剤としては、例えばポリ
エステル、ポリアミド、ポリビニルアルコール、ポリウ
レタン、ポリスチレン、ポリアセタール、ポリカーボネ
ート、アクリル、エポキシ、シリコーン等の樹脂を挙げ
ることができるが、中でもアクリル系樹脂が前記結着層
で述べたのと同様の理由により好ましく、特に、アクリ
ル系紫外線硬化型樹脂は後述の本発明の第1及び第2の
どちらの製造方法においても、好適に使用することがで
きる。なお、これらは、単独もしくは2種以上混合して
使用してもよい。
【0017】保護層の厚さは、後述する球状微粒子の粒
子径の0.1倍から、球状微粒子が完全に埋没(球状微
粒子による凸部が埋もれて保護層表面が平坦になってし
まう状態)しない範囲で自由に決めることができ、優れ
た光学特性とその安定性を達成するには、好ましくは球
状微粒子の粒子径の0.1〜0.9倍、特に0.3〜
0.7倍が好適である。そして、この範囲で厚さを制御
することで、球状微粒子が保護層から突出する高さ(図
1及び図3参照)、もしくは保護層表面の凸部の高さ
(図2及び図4参照)を調節して、光学特性を容易に制
御することができる。保護層の厚さが球状微粒子の粒子
径の0.1倍より薄いと、その光学特性の安定性が低下
するおそれがあり好ましくなく、球状微粒子が完全に埋
没する厚さ以上であると、光学シートの表面形状が平面
になり内部・外部光拡散体としての機能が損なわれるお
それがあり好ましくない。
【0018】本発明に使用される球状微粒子は、屈折率
が1.42〜1.60の範囲にあるものが、高い光透過
性を得ることができるので好ましい。そのような球状微
粒子としては、例えばシリカ、アルミナ等の無機顔料、
アクリル樹脂、ポリスチレン樹脂、スチレン−アクリル
共重合体、ポリエチレン樹脂、エポキシ樹脂、シリコー
ン樹脂、ポリフッ化ビニリデン、テフロン、ジビニルベ
ンゼン樹脂、フェノール樹脂、ウレタン樹脂、酢酸セル
ロース、ナイロン、セルロース、ベンゾグアナミン樹
脂、メラミン樹脂等の有機微粒子を使用することができ
るが、光透過性および結着層との密着性の観点から有機
微粒子が好ましく、特に耐光性の点でアクリル系樹脂ビ
ーズ、シリコーン系樹脂ビーズが好ましい。また、その
粒子径は2〜10μmである。
【0019】また、本発明で使用される球状微粒子とし
ては、粒子径分布が狭いほど球状微粒子の結着層又は保
護層への埋め込み深さが均一になり、より優れた光学特
性が得られることから好ましい。具体的には、粒子径分
布の値が0.8〜1.0が好ましく、より好ましくは
0.9〜1.0である。なお、本発明でいう粒子径分布
とは、下記式で定義されるもので、粒子径分布が単分散
になるほど1.0に近くなり、完全な単分散では1.0
になる。粒子径分布=個数平均粒子径÷体積平均粒子径
なお、上記の式における個数平均粒子径及び体積平均粒
子径は、コールターカウンター法により測定されるもの
である。
【0020】次に、本発明の光学シートの製造方法につ
いて説明する。本発明の第1および第2の製造方法とも
第1の工程として、まず透光性基体の片面または両面
に、球状微粒子が付着できる程度の粘着性を有する樹脂
を適宜溶媒に溶解した塗液を塗布・乾燥し、結着層を積
層させる。塗布の手段としては、エアドクターコーティ
ング、バーコーティング、ブレードコーティング、ナイ
フコーティング、リバースコーティング、トランスファ
ロールコーティング、グラビアロールコーティング、キ
スコーティング、キャストコーティング、スプレーコー
ティング、スロットオリフィスコーティング、カレンダ
ーコーティング、電着コーティング、ディップコーティ
ング、ダイコーティング等のコーティングや、フレキソ
印刷等の凸版印刷、ダイレクトグラビア印刷、オフセッ
トグラビア印刷等の凹版印刷、オフセット印刷等の平版
印刷、スクリーン印刷等の孔版印刷等の印刷等がある。
また、結着層は使用した粘着剤に応じて、形成後に適宜
熟成をおこなってから次工程に移っても良い。
【0021】次に、本発明の第1の製造方法において
は、第2の工程として透光性基体上の結着層の表面に球
状微粒子を付着させる。付着の手段としては、球状微粒
子を結着層上に直接散布、エアースプレーによる吹き付
け、球状微粒子を付着させたブラシやロール等から転
写、または球状微粒子を溶剤に分散させた後にコーティ
ング等がある。特に、流動槽を使用した流動浸漬が、均
一に球状微粒子を付着させることから好ましい。なお、
ここでは球状微粒子が結着層の表面に、結着層に使用さ
れている粘着剤の粘着力によって単に付着していればよ
い。
【0022】その後、第3の工程として付着した球状微
粒子を加圧して結着層に埋め込み、球状微粒子を単層に
積層する。埋め込む程度は、所望の光学特性に応じて適
宜コントロールすれば良いが、球状微粒子の径の50%
以上、特に70〜95%が優れた光学特性が得られるこ
と、及びその安定性の点から好ましい。加圧の手段とし
ては、ゴム製の加圧ローラー、加圧媒体による打撃等が
ある。加圧は結着層に付着した球状微粒子に対して均一
におこなわれる必要がある。このため、加圧媒体に球状
の粒子を使用し、振動により球状微粒子に打撃を加える
方法が好ましい。なお、加圧媒体の大きさとしては、球
状微粒子の粒子径や材質に応じて適宜選択されるが、概
ね0.3〜2.0mm程度が適当である。
【0023】さらに、上記の球状微粒子の埋め込み工程
においては、通常結着層に埋め込まれずに付着したまま
になっている余剰の球状微粒子が存在するため、これを
流水により洗い流すなどの方法により除去して単層を形
成する。また、この後結着層の熟成を目的として、熱処
理を行うことが好ましい。なお、所望の光学特性上、球
状微粒子が単に結着層表面に付着していれば良く、埋め
込まれている必要がない時は、上記の埋め込み工程にお
いて加圧による埋め込みは省略し、余剰の球状微粒子の
除去のみを行って、次の保護層の形成工程に進むことも
できる。
【0024】最後に、第4の工程として球状微粒子によ
る凸部が表面に形成されるように、結着層上に保護層を
設ける。その手順は、保護層用樹脂を適宜溶媒に溶解し
た塗液を結着層上に塗布・乾燥し、必要に応じて加熱や
UV照射等による硬化を行って保護層を形成する。この
際、保護層は表面に少なくとも球状微粒子による凸部が
形成されていることが必要である。すなわち、球状微粒
子の一部が露出して凸部となって残る程度の厚さに形成
(図1及び図3)するか、または球状微粒子の表面を覆
ってしまっていてもその凸状の形態が残るように保護層
は形成(図2及び図4)される。以上のようにして本発
明の第1の製造方法により、本発明の光学シートは製造
することができる。
【0025】また、本発明の第2の製造方法は、まず結
着層を形成した後、球状微粒子を付着させることなく保
護層を形成し、その後球状微粒子を保護層表面に付着さ
せ、該付着した球状微粒子を保護層表面に凸部が形成さ
れるように埋め込みを行い、その後、余剰の球状微粒子
の除去をすることで本発明の光学シートを製造するもの
である。なお、かかる球状微粒子の埋め込み方法や、余
剰の球状微粒子の除去方法は、第1の製造方法と同様に
行うことができる。
【0026】
【実施例】次に、本発明を実施例を用いてより具体的に
説明する。 [実施例1]透光性基体として、厚さ80μmのTAC
フィルム(商品名:富士タックUVD80、富士写真フ
イルム社製、屈折率1.49、全光線透過率92.4
%、ヘイズ値0.15)を用いた。この片面上に、ブチ
ルアクリレート系粘着剤(商品名:H−6F、綜研化学
社製)100部に、三官能イソシアネート(商品名:D
−90、綜研化学社製)0.3部を加え、メチルイソブ
チルケトン(以下、「MIBK」と言う)で希釈した塗
料を、乾燥後の厚さが4μmになるようにリバースコー
ターで塗工し、100℃で2分間乾燥させた後、60℃
で7日間熟成をおこない、結着層を形成した。
【0027】次に、球状微粒子として、体積平均粒子径
が4.5μmで、粒子径分布が0.94のメチルシリコ
ーン微粒子(商品名:トスパール145、GE東芝シリ
コーン社製)を用い、この球状微粒子が入った流動槽
に、結着層の形成された透光性基体を通して、結着層表
面に球状微粒子を付着させた。その後、加圧媒体として
粒子径0.5mmの真球状ジルコニア球を振動槽に入
れ、振動を加えた状態で振動槽中に球状微粒子を付着さ
せた透光性基体をくぐらせ、球状微粒子を結着層中に埋
め込んだ。さらに、洗浄を行い余剰の球状微粒子を除去
した後、60℃の恒温槽で7日間の熟成をおこなった
後、常温まで冷却して球状微粒子の単層を形成した。
【0028】次に、球状微粒子の単層が形成された結着
層上に、UV硬化型アクリレート(商品名:UV−33
00、東亞合成社製)を、MIBKで希釈した塗料を、
乾燥後の厚さが1.0μmとなるようにリバースコータ
ーで塗工し、100℃で1分間乾燥させた後、UVによ
る硬化を行って保護層を設けて、本発明の光学シートを
得た。なお、乾燥後の膜厚は、均一厚さと仮定して塗膜
の重量と比重から計算されたものである。
【0029】[実施例2]実施例1のUV硬化型アクリ
レートに代えて、UV硬化型シリコーンアクリレート
(商品名:UVHC−1103、GE東芝シリコーン社
製)を、n−ブタノールで希釈した塗料を乾燥後の厚さ
が1.1μmとなるようにリバースコーターで塗工した
以外は実施例1と同様に行い、本発明の光学シートを得
た。
【0030】[実施例3]実施例2のUV硬化型シリコ
ーンアクリレートを、乾燥後の厚さが0.8μmとなる
ようにリバースコーターで塗工した以外は実施例1と同
様に行い、本発明の光学シートを得た。
【0031】[実施例4]実施例2のUV硬化型シリコ
ーンアクリレートを、乾燥後の厚さが1.6μmとなる
ようにリバースコーターで塗工した以外は実施例1と同
様に行い、本発明の光学シートを得た。
【0032】[実施例5]実施例1のUV硬化型アクリ
レートに代えて、ポリビニルアセタール(商品名:エス
レックKS−10、積水化学工業社製)をIPAで希釈
した塗料を、乾燥後の厚さが0.8μmとなるようにリ
バースコーターで塗工し、90℃で10分間乾燥させた
以外は、実施例1と同様に行い、本発明の光学シートを
得た。
【0033】[実施例6]厚さ80μmのTACフィル
ムからなる透光性基体の片面上に、ブチルアクリレート
系粘着剤(商品名:H−6F、綜研化学社製)100部
に、三官能イソシアネート(商品名:D−90、綜研化
学社製)0.3部を加え、MIBKで希釈した塗料を、
乾燥後の厚さが4μmになるようにリバースコーターで
塗工し、100℃で2分間乾燥させた後、60℃で7日
間熟成をおこない、結着層を形成した。該結着層上に、
UV硬化型シリコーンアクリレートを乾燥後の膜厚が
1.0μmとなるように塗工し、100℃で1分間乾燥
させ、保護層を形成した。
【0034】次に、実施例1と同じ球状微粒子が入った
流動槽に、保護層の形成された透光性基体を通すことで
球状微粒子を保護層表面に付着させ、さらに真球状ジル
コニア球が入った振動槽に球状微粒子を付着させた透光
性基体をくぐらせ、球状微粒子を保護層中に結着層と接
触する程度に埋め込んだ。その後、UVを照射して保護
層の硬化をおこない、さらに洗浄を行って余剰の球状微
粒子を除去して本発明の光学シートを得た。
【0035】[比較例1]実施例1において保護層を形
成しなかった以外は実施例1と同様に行い、比較用の光
学シートを得た。
【0036】上記で得られた実施例1〜6及び比較例1
の光学シートについて、断面の電子顕微鏡写真を撮影し
て観察した。実施例1〜3の光学シートは図1のように
球状微粒子が露出した凸部が形成されており、実施例4
〜5は図2のように球状微粒子の表面が保護層で覆われ
た凸部が形成されたものであった。なお、比較例1は図
1で保護層がない形態であった。
【0037】次に、各光学シートの光学特性と耐ブロッ
キング性について、下記の評価方法により評価した。 *光学特性 各光学シートについて、図5のように透光性基体1、結
着層2、保護層3および球状微粒子4からなるシートの
表面側から入射光を施した場合の、全光線透過率:Tt
(%)及びヘーズ値:Hz(%)を日本電色工業社製
NDH2000を用いて測定した。次に、各光学シート
を高温高湿(60℃、90%)条件下に7日間放置し、
その後、上記と同様にTtとHzの測定を行い、放置前
と放置後のデータを比較することにより、耐高温高湿
性、すなわち、高温高湿下における信頼性の評価を行っ
た。かかる放置前と放置後のデータにおいて、変化が少
ない程良いものであって、数値の差が大きいものは光学
特性が環境の影響を受けて変化してしまうことになり、
安定性に問題があることになる。
【0038】*耐ブロッキング性 各光学シートを2×2cmのサイズに切り、保護層上に
TACフィルムを重ねた後に上下をガラス板で挟み、上
から1kg/cm2の荷重をかけた状態で常温で3日間
保管した後、ガラス板を除去し、TACフィルムを持ち
上げた時に光学シートが貼り付いていないかにより、ブ
ロッキングの評価を行った。 ○:TACフィルムに光学シートが貼り付かなかった。 ×:TACフィルムに光学シートが貼り付いた。
【0039】上記の評価結果を、表1に示す。
【表1】
【0040】表1から明らかなとおり、結着層上に保護
層を設けた場合は、良好な光学特性と耐ブロッキング性
が得られる。すなわち、実施例1〜6の本発明の光学シ
ートの光学特性は、高温高湿下に放置した後もほとんど
変化せずに高い光透過性と光拡散性を維持でき、また、
他の部材と接着しなかった。さらに、結着層上の保護層
の厚さを変えることで容易にHzを制御することができ
た。一方、結着層の表面に保護層を設けない比較例1の
光学シートでは、高温高湿下に放置すると結着剤が流動
することによると思われる、Hzの10%以上の低下が
認められた。また、結着層が有する球状微粒子の付着に
必要な粘着性のために他の部材に貼り付くというブロッ
キングの問題も有していた。
【0041】
【発明の効果】本発明の光学シートは、以上説明したよ
うな構成を有しているので、従来の光学シートよりも光
学特性の安定性が高く、耐ブロッキング性の高い信頼性
に優れた光学シートが得られる。また、保護層の積層状
態を適宜調整することによって、所望の光学特性に容易
に制御することができ、特性上、生産上の利点を有する
ものである。
【0042】したがって、例えば、透過型液晶ディスプ
レーにおいて図6のようにバックライトユニット5と、
偏光板6に挟持された液晶セル7との間に、本発明の光
学シートLを挿入することにより、バックライトユニッ
トの光を効率よく透過及び拡散させることが可能である
という良好な光学特性を有するとともに、高温高湿下で
も光学特性が変化することのない安定性に優れており、
また、液晶セルとのブロッキングも起こさないために、
長期間にわたり安定した性能を液晶ディスプレイに与え
ることができる。さらに、本発明の光学シートはLCD
に限らず、EL、FED等の各種ディスプレイなどに適
用することができ、長期間の光学安定性が求められる用
途に広く応用することが可能で、極めて優れた効果を奏
する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の光学シートの一例を模式的に示す断
面図。
【図2】 本発明の光学シートの別の一例を模式的に示
す断面図。
【図3】 本発明の光学シートの別の一例を模式的に示
す断面図。
【図4】 本発明の光学シートの別の一例を模式的に示
す断面図。
【図5】 光学シートに対する入射光の方向を説明する
ための模式図。
【図6】 本発明の光学シートの使用方法の一例を示す
模式図。
【符号の説明】
1…透光性基体、2…結着層、3…保護層、4…球状微
粒子、L…光学シート
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G02B 5/02 B32B 5/16 G02F 1/1335

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 透光性基体上に、結着層及び保護層が順
    次積層され、粒子径が2〜10μmの球状微粒子が単層
    で結着層に少なくとも接触するように保護層に埋め込ま
    れており、かつ、球状微粒子による凸部が保護層表面に
    形成されていることを特徴とする光学シート。
  2. 【請求項2】 透光性基体上に、粘着性を有する材料に
    よる結着層を積層する工程と、該結着層の表面に粒子径
    が2〜10μmの球状微粒子を付着させる工程と、該球
    状微粒子を単層に積層させる工程と、該球状微粒子によ
    る凸部が表面に形成されるように結着層上に保護層を設
    ける工程とからなることを特徴とする光学シートの製造
    方法。
  3. 【請求項3】 透光性基体上に、粘着性を有する材料に
    よる結着層を積層する工程と、該結着層上に保護層を設
    ける工程と、該保護層上に粒子径が2〜10μmの球状
    微粒子を付着させる工程と、該球状微粒子を少なくとも
    結着層の表面に接触するように、かつ、該球状微粒子に
    よる凸部が保護層の表面に形成されるように、加圧媒体
    によって埋め込んで単層に積層させる工程とからなるこ
    とを特徴とする光学シートの製造方法。
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