JP3509138B2 - 半田ペ−スト塗布システム - Google Patents

半田ペ−スト塗布システム

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JP3509138B2
JP3509138B2 JP22102993A JP22102993A JP3509138B2 JP 3509138 B2 JP3509138 B2 JP 3509138B2 JP 22102993 A JP22102993 A JP 22102993A JP 22102993 A JP22102993 A JP 22102993A JP 3509138 B2 JP3509138 B2 JP 3509138B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、基板とこれに接合され
るリ−ドフレ−ムとの半田接合部分への、半田ペ−スト
の塗布システムに関する。
【0002】
【従来の技術】ハイブリッドICなど電子部品では、基
板に形成されている電極とリ−ドフレ−ムとを半田で接
合して、リ−ドを構成することが行われている。
【0003】この電子部品の半田付けには、重合する基
板の電極とリ−ド部分とで形成される半田接合部分に、
半田ペ−スト供給機の半田吐出部から吐出される半田ペ
−ストを、隣合う半田接合部分と連続するように、すな
わち線を引くように塗布する。そして、この線状の塗布
を終えた基板をリフロ−炉へ搬送し、同炉で半田ペ−ス
トを溶かして、それぞれ基板の電極とリ−ドフレ−ムの
リ−ド部分とを接合するようにしている。
【0004】こうした半田付けに採用される半田ペ−ス
トの塗布においては、従来より、定圧力型の半田ペ−ス
ト供給機、具体的には定圧力型のディスペンサを用い
て、半田付けに必要な量の半田ペ−ストを半田接合部分
に供給している。
【0005】詳しくは、定圧力型ディスペンサは、シリ
ンジ内に定圧力を加えて、同シリンジ内に収容してある
半田ペ−スト(半田粒、液状の溶剤、フラックスなどを
組合わせてなる)を、必要な量、半田吐出部へ導く機器
であり、これにより半田接合部分の列に対して、半田ペ
−ストを線状に塗布するようにしている。
【0006】ところが、定圧力型ディスペンサは、シリ
ンジ内における半田ペ−ストの残量、半田ペ−ストの粘
度が変化(温度変化、ロット切替えなどを原因として発
生)すると、半田ペ−ストの吐出量が変化する不具合が
ある。
【0007】すなわち、定圧力を加えてシリンジ内から
半田ペ−ストを吐出させる構造上、シリンジ内の半田ペ
−ストの残量が変化すると、圧力損失が変化して、半田
ペ−ストの吐出量が変わる。また半田ペ−ストの粘度が
変化すると、シリンジから半田吐出部までの管路の抵抗
が変化し、半田ペ−ストの吐出量が変わってしまう。こ
うした吐出量の変化が生じると、リフロ−後、半田量の
過少を原因とした半田濡れ面積の不足したり、または半
田フィレットの形状が不良となったり、反対に半田量の
過多を原因として、隣合う半田接合部分間に半田ブリッ
ジが生じて不良となったりする。
【0008】それ故、半田ペ−ストの塗布による影響
で、多くの製品不良が発生するという不都合があった。
【0009】このため、半田ペ−スト供給機では、条件
が変化する都度、多くの工数を費やす、定圧力型ディス
ペンサにおける半田ペ−ストの吐出量の調整が強いられ
ていた。
【0010】そこで、近年、定圧力型ディスペンサに、
シリンジ内の半田ペ−ストの残量の変化に応じて、シリ
ンジに加わる圧力を加減したり、あるいは吐出時間を加
減して、半田ペ−ストの吐出量を補正する機能を設け
て、半田ペ−ストの塗布による不具合を改善することが
進められている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】ところが、この機能に
よると、半田ペ−ストの残量の変化に対しては対応でき
るものの、半田ペ−ストの粘度の変化に対しては対応で
きず、依然、その都度、材料の粘度と半田ペ−ストの吐
出量との関係から得られる、温度,材料ロットの条件変
化に対する吐出条件を設定しなければならない。
【0012】つまり、根本的な対策には至っていなかっ
た。
【0013】そこで、定圧力型ディスペンサでなく、定
容積型ディスペンサ、すなわち機械的に定容積を押し出
して、定量の半田ペ−ストを吐出させるようにしたディ
スペンサを用いることが考えられている。
【0014】この定容積型ディスペンサの優れた点は、
半田ペ−ストの吐出量が、半田ペ−ストの残量変化、半
田ペ−ストの粘度変化に伴う圧力損失の影響を受けない
ですむ点にある。
【0015】ところが、この定容積型ディスペンサによ
ると、確かに安定した半田ペ−ストの吐出量が得られる
ものの、反面、半田吐出部内で詰まりが発生した場合、
定圧圧力形ディスペンサと比較し、構造が複雑なため、
回復させるのに、かなりの時間を費やしてしまう問題が
生じる。
【0016】すなわち、定容積型ディスペンサは、半田
吐出部で詰まりが発生した場合、まず、半田吐出部から
は半田ペ−スト内の液状の溶剤、フラックスのみが吐出
し、半田ペ−ストの固形物である流動性のない半田粒の
みが同ディスペンサ内に滞留する。ついで、この半田粒
の滞留は、定容積型ディスペンサaの繰り返しの吐出動
作にしたがって進行していき、図7に示されるように最
終的には定容積型ディスペンサaの内部全体は流動性の
ない半田粒だけで占められてしまう。
【0017】つまり、定容積型ディスペンサは、半田吐
出部で詰まりが発生すると、ディスペンサ自体の動作が
不可能な状態に至る。
【0018】このように定容積型ディスペンサaの内部
全体が半田粒だけとなる都合上、これを回復するのに必
要な定容積型ディスペンサの分解、清掃、組立て、調整
に要する時間は、どうしても長く、この間、半田付けの
設備を停止せざるを得ず、生産に支障をきたす難点があ
った。実験では、0.5日、設備を停止することが余儀
なくされた。
【0019】本発明は、このような事情に着目してなさ
れたもので、その目的とするところは、定容積型半田ペ
−スト供給機で問題とされていた生産性の支障を解消し
て、定量吐出に優れる定容積型半田ペ−スト供給機を採
用できるようにした半田ペ−スト塗布システムを提供す
ることにある。
【0020】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に記載の半田ペースト塗布システムは、半
田吐出部へ、半田接合に必要な定量の半田ペーストを供
給する定容積型の半田ペースト供給機を設け、半田接合
部分における半田ペーストの塗布状態を検知する検知手
段を設け、この検知手段によって半田ペーストが所定の
塗布状態でないと検知されたとき、システム運転を停止
する運転停止手段を設け、システム運転の停止と共に、
半田ペーストが所定に供給されていないことを報知する
報知手段を設けたことにある。請求項2に記載の半田ペ
ースト塗布システムは、請求項1の従属項で、請求項1
に記載の半田ペースト塗布システムにおいて、半田吐出
部は吐出ノズルであり、該吐出ノズルは半田ペースト供
給機に着脱可能に設けられていることに特徴がある。請
求項3に記載の半田ペースト塗布システムは、請求項2
の従属項で、請求項2に記載の半田ペースト塗布システ
ムにおいて、運転停止手段は、吐出ノズルに詰まりが発
生し半田接合部分に半田ペーストがないことを検知手段
によって検知するとシステム運転を停止するように構成
され、報知手段は、吐出ノズルに詰まりが発生し半田接
合部分に半田ペーストがないことを検知手段によって検
知すると報知するように構成されていることに特徴があ
る。請求項4に記載の半田ペースト塗布システムは、請
求項2の従属項で、請求項2に記載の半田ペースト塗布
システムにおいて、運転停止手段は、詰まりが生じてい
る部分を吐出ノズルまでに抑制するようにシステム運転
を停止するように構成されていることに特徴がある。
【0021】
【作用】この発明の半田ペ−スト塗布システムによる
と、定容積型の半田ペ−スト供給機の採用によって、基
板の電極とこれに重なるリ−ドフレ−ムのリ−ド部分で
形成される半田接合部分には、半田ペ−ストの残量変
化、半田ペ−ストの粘度変化に影響されず、安定した定
量の吐出量で、半田ペ−ストが塗布される。
【0022】このように半田ペ−スト供給機で、半田ペ
−ストを供給している際、例えば半田吐出部内におい
て、詰まりが発生したとする。
【0023】ここで、詰まりが発生すると、半田接合部
分に塗布されたときの半田ペ−スト部分の形状が変化し
たり、半田接合部分に半田ペ−ストが塗布されなかった
りする。
【0024】この状態の変化は、検知手段で検知され
る。つまり、所定の塗布状態でないことが検知される。
【0025】この検知を受けて、運転停止手段は、シス
テム運転を即座に停止させる。
【0026】これにより、半田ペ−ストの溶剤、フラッ
クスのみが吐出している状態を最小限に抑制、半田ペ−
スト供給機内での半田ペ−ストの半田粒のみの滞留の進
行は抑制され、詰まりが生じている部分を最小限の領
域、例えば半田吐出部分に抑え、それ以上、流動性のな
い半田粒で詰まる部分が拡がらないようにする。
【0027】また上記検知を受けて、報知手段は、半田
ペ−ストが所定に供給されていないこと、すなわち詰ま
りが発生していることをシステムを管理している人等に
報知していく。
【0028】すると、同管理している人等は、この報知
を受けて、詰まりを直していく。
【0029】ここで、半田塗布システムは、詰まりの検
知を受けて、上記したように既に運転が停止して、詰ま
りが生じている部分を最小限の領域、すなわち半田吐出
部分だけとしている。
【0030】つまり、詰まりを回復するための作業は、
半田ペ−スト供給機の全体でなく、出口側の一部分だけ
に限定して、作業を施せばよいことになる。
【0031】すなわち、回復には、半田吐出部分を構成
する部品を処置するだけ、例えば吐出ノズルのみを交換
するだけでよくなる。
【0032】このことは、詰まりを回復するに要する時
間は短くてすむ。
【0033】これにより、詰まりを原因とした設備運転
停止時間は短くてすむ。
【0034】してみると、定容積型の半田ペ−スト供給
機を採用するにあたって、問題とされていた点は解消さ
れる。
【0035】つまり、定容積型の半田ペ−スト供給機を
採用した半田ペ−ストの塗布が実現可能となる。
【0036】
【実施例】以下、本発明を図1ないし図5に示す一実施
例にもとづいて説明する。
【0037】図1は、本発明を適用した例えばSIP
(シングルインラインパッケ−ジ)型ハイブリッドIC
の半田ペ−スト塗布システムの概要を示し、図中1は搬
送機構2の搬送路を示す。この搬送路1は、例えば移動
ベ−ス1aから構成してある。この移動ベ−ス1aは、
基板受取側から基板受渡側へ向かって(矢印方向)移動
するようになっている。
【0038】移動ベ−ス1aの上面には、例えば所定の
間隔で、複数個のクリップ式の基板保持具3が長さ方向
に沿って並設してある。
【0039】基板保持具3は、閉じ側に付勢される一対
の開閉片3a,3aを有して形成され、片側に保持部3
bを構成してある。これら基板保持具3は、いずれも移
動べ−ス1の一方側に保持部3bが向くように配置され
ている。
【0040】そして、この基板保持具3にて、基板受取
部から基板部品4を受取り、水平状態に保持するように
している。図4には、この基板部品4の平面図が示され
ている。
【0041】基板部品4について説明すれば、4aは各
種回路が搭載された長方形状のハイブリッドIC基板で
ある。このハイブリッドIC基板4aの一方の長手縁に
沿う表面の縁部分には、所定の間隔で、複数個の端子用
ランド4b(電極に相当)が多数個、形成してある。
【0042】このハイブリッドIC基板4aには、リ−
ドフレ−ム5が保持されている。
【0043】すなわち、リ−ドフレ−ム5は、上記端子
用ランド4bの数量に応じたリ−ド部分5aを有してい
る。また各リ−ド部分5aの先端部にはランド重合片5
bが形成されている。各ランド重合片5bの先端中央に
は切込み5cが形成されている。
【0044】リ−ドフレ−ム5は、これら切込み5cを
ハイブリッドIC基板4aの一方の長手縁に挟み込ませ
ることで、ハイブリッドIC基板4aの一方縁に保持さ
れている。そして、このときの切込み5cのハイブリッ
ドIC基板4aに対する挟み込みにより、ランド重合片
5bをハイブリッドIC基板4aの表面に在る端子用ラ
ンド4bに重合させている。
【0045】こうした基板部品4は、基板受取部から基
板保持具3へ移る際、リ−ドフレ−ム5のリ−ド連結部
分5dが一対の開閉片3a,3aにより上下方向から挟
み付けられることで保持されるようになっている。
【0046】つまり、基板部品4は、基板保持具3によ
って、搬送機構2により搬送されている間、端子用ラン
ド4bとランド重合片5bとで形成される半田接合部分
6の列を搬送方向に沿って、かつ、上方に向いた状態
で、水平に支持されるようになっている。
【0047】一方、上記搬送路1の途中部分の上方側に
は、機械的な定容積の押し出しで、定量の半田ペ−スト
7を吐出させる定容積型ディスペンサ8(定容積型の半
田ペ−スト供給機に相当)が配設されている。この定容
積型ディスペンサ8は、図示しない前後左右方向、上下
方向に駆動される移動機構に支持されていて、前後左
右、上下の各方向へ変位するようになっている。
【0048】この定容積型ディスペンサ8には、例えば
図2に示されるようなスクリュ−ドタイプが用いられて
いる。
【0049】定容積型ディスペンサ8の構造について説
明すれば、9は上下方向に延びる本体部である。この本
体部9の上部には、ペ−スト受体10が設けられ、下部
には吐出ノズル11が着脱可能に設けられている。
【0050】ペ−スト受体10に形成された入口部10
aには、同入口部10aより高い位置に配置してある、
半田ペ−スト7が収容された収容タンク14が接続して
ある。
【0051】詳しくは、収容タンク14の下部には出口
部14aが形成してある。そして、この出口部14aが
導出管12を介してペ−スト受体10の入口部10aに
接続してあり、収容タンク14内の半田ペ−スト7を本
体部9に向けて導出させるようにしてある。
【0052】本体部9内には、上下方向に沿って、内面
を螺旋形状に形成してなる通孔15が形成されている。
この通孔15の上側の端部は、ペ−スト受体10の内部
を通じて入口部10aに連通し、下側の端部は吐出ノズ
ル11に連通している。
【0053】通孔15内には、通孔15の内面の螺旋形
状と組合う曲成部16aが形成されたペ−スト送り杆1
6が軸心方向に沿って収容されている。このペ−スト送
り杆16の上端部は、ペ−スト受体10を貫通して、同
ペ−スト受体10の上方に配置されたモ−タ17に連結
されている。これにより、ペ−スト送り杆16の曲成部
16aが、モ−タ17の回転に伴い、通孔15の螺旋形
状部分に摺接しながら回転すると、収容タンク14から
導かれた半田ペ−スト7を所定の量、吐出ノズル11に
向けて押し出す。つまり、機械的に定容積で半田ペ−ス
ト7を押し出せるようにしてある。
【0054】吐出ノズル11は、先端に下方へ延びるノ
ズル部分11aを有して構成されている。この吐出ノズ
ル11の先端位置は、上記移動機構によって、搬送路1
の半田塗布位置Aに導かれ、上記搬送されてくる基板部
品4の半田接合部分6に対して、ノズル出口を位置決め
られるようにしてある。
【0055】これにより、吐出ノズル11から半田接合
部分6へ、半田付けに必要な半田ペ−スト7を吐出し
て、同部分に半田ペ−スト7を塗布できるようにしてい
る。
【0056】すなわち、移動機構の駆動系、搬送機構2
の駆動系(図示しない)、定容積型ディスペンサ8のモ
−タ17は、例えばマイクロコンピュ−タで構成される
制御部18に接続されている。
【0057】この制御部18には、半田塗布位置Aにお
いて、基板部品4が搬送されると、先頭の半田接合部分
6から最後の半田接合部分6に渡り、定量の半田ペ−ス
ト7を連続して吐出させる設定がしてある。
【0058】これにより、半田接合部分列に対して、線
を引くように半田ペ−スト7を供給できるようにしてい
る。
【0059】一方、半田塗布位置Aから搬送路1の搬送
方向下流側にずれた地点Bには、例えば半田接合部分6
に塗布された半田ペ−スト7の状態を撮像するカメラ1
9が接続されている。このカメラ19は、画像処理装置
20に接続されている。またこの画像処理装置20は、
上記制御部18に接続されている。制御部18は、この
画像処理装置20で処理された画像信号により、半田接
合部分6における半田ペ−スト7の塗布状態を検知する
ようにしている。
【0060】具体的には、制御部18には、例えばあら
かじめ半田ペ−スト7が所定に塗布されたときに占める
面積(画素数)を、しきい値として記憶してある。また
制御部18には、このしきい値とカメラ10で撮像した
画像が占める面積(画素数)と対比する機能が設定され
ている。そして、この対比にしたがって、半田接合部分
6に半田ペ−スト7が有るときと、ないときを検知でき
るようにしている。
【0061】また上記制御部18には、半田ペ−スト7
がないと検知されたとき、定容積型ディスペンサ8の運
転、搬送機構1、移動機構などの運転、さらには半田付
けの機器の運転を停止するといったシステム運転を停止
させる機能が設定されている(運転停止手段)。これに
より、半田ペ−スト7が半田接合部分6にないと検知さ
れると、即座にシステム運転を停止するようにしてい
る。
【0062】さらに制御部18には、半田ペ−スト7が
ないと検知されたとき、同制御部18に接続された報知
器21(報知手段)を作動させる機能が設定されてい
る。これにより、半田ペ−スト7が半田接合部分6にな
いと検知されると、その旨をシステムを管理する人へ直
ちに、音、シグナルなどで、知らせるようにしている。
つぎに、このように構成された半田塗布システムの作用
について説明する。
【0063】まず、基板受取部から基板保持具3へ受け
渡されたハイブリッドIC基板4aは、図1に示される
ようにリ−ドフレ−ム5のリ−ド連結部分5dが開閉片
3a,3aで挟持されて、水平状態に保持される。
【0064】ハイブリッドIC基板4aは、この状態の
まま、搬送路1に沿って搬送されていく。
【0065】そして、ハイブリッドIC基板4aが半田
塗布位置Aにまで進むと、制御部18の指令によって、
定容積型ディスペンサ8を作動させる。詳しくは、例え
ばモ−タ17を半田接合部分列の長さに応じた時間、作
動させる。
【0066】すると、収容タンク14内に半田ペ−スト
7は、ペ−スト送り杆16が通孔15内を回転すること
で得られる送り運動にしたがって、定量づつ、通孔15
および吐出ノズル11内を通して、ノズル先端から、半
田接合部分列の先頭に在る半田接合部分6に供給されて
塗布される。そして、この半田ペ−スト7の塗布は、最
後の半田接合部分6にまで続く。これにより、図5
(a)に示されるように半田ペ−スト7は、半田接合部
分列に沿って線状に塗布される(線引き塗布)。
【0067】ここで、定容積型ディスペンサ8を採用し
ているから、半田接合部分6には、定圧力型のディスペ
ンサのように半田ペ−スト7の残量変化、半田ペ−スト
7の粘度変化に影響されず、安定した定量の半田ペ−ス
ト7が塗布されていく。
【0068】半田ペ−スト7の塗布を終えたハイブリッ
ドIC基板4aは、その後、リフロ−炉(図示しない)
へ搬送されていく。すると、同炉で半田ペ−スト7は溶
け、重合しているハイブリッドIC基板4aの端子用ラ
ンド4bとリ−ドフレ−ム5のランド重合片5bとは接
合されていく。
【0069】こうした工程中、例えば吐出ノズル11の
ノズル部分11a内において、詰まりが発生すると、ノ
ズル先端から半田粒が吐出しなくなる。
【0070】すると、図5(b)に示されるように例え
ば半田接合部分列の途中から、半田ペ−スト7が塗布さ
れなくなる。
【0071】ここで、半田塗布位置Aの下流側の地点B
に在るカメラ19では、同地点Bに移送されてくる半田
ペ−スト7が塗布された半田接合部分6を捕らえてい
て、制御部18において、予め記憶された面積(画素
数)のしきい値との対比から、逐次、半田接合部分6に
半田ペ−スト7が有るか否かを検知している。
【0072】つまり、上記のように詰まりが生じると、
制御部18は半田ペ−スト7がないことを検知する。
【0073】すると、制御部18は、この検知を受け
て、運転停止指令を出力し、定容積型ディスペンサ8の
運転、搬送機構1、移動機構などの運転、さらには半田
付けの機器の運転を停止させる。
【0074】これにより、システム運転を即座に停止さ
せる。と共に報知器21を作動させて、詰まりが発生し
ていることをシステムを管理している人に報知する。
【0075】システム運転の停止の結果、半田ペ−スト
7内の溶剤、フラックスのみが吐出している状態を最小
限に抑制、定容積型ディスペンサ8内の半田粒のみの滞
留の進行は抑制され、詰まりが生じている部分を最小限
の領域、例えば図3に示されるように吐出ノズル11ま
でに抑制され、それ以上、詰まる部分が拡がることはな
くなる。
【0076】また報知の結果、システムを管理している
人は、この報知を受けて、詰まりを直していく。
【0077】このとき、詰まりが生じている部分は、上
記したように最小限の領域、すなわち吐出ノズル11だ
けの部分ですむから、詰まりを回復するための作業は、
定容積型ディスペンサ8の全体でなく、出口側の一部分
だけに限定して、作業を施せばよい。
【0078】具体的には、吐出ノズル11だけを交換
し、捨てショット後、再びシステムを起動すればよい。
【0079】このことは、詰まりを回復するに要する時
間は短くてすむ。
【0080】つまり、詰まりを原因とした設備運転停止
時間を大幅に短くすることができる。実験によれば、設
備運転停止時間は5分以内に短縮することができた。
【0081】このことは、定容積型ディスペンサ8を採
用するに際して、問題とされていた点を解消することが
できる。
【0082】したがって、安定した定量吐出が可能な定
容積型ディスペンサ8を採用した半田ペ−スト塗布シス
テムを実現することができる。
【0083】しかも、設備運転停止時間により、詰まり
の発生を原因とした不良製品の発生を最小限に抑えるこ
とができる。
【0084】なお、本発明を、上述した一実施例のよう
なパレット搬送方式でなく、図に示される他の実施例
のように、通常、行われるリードフレーム5の送りで、
ハイブリッドICを搬送する搬送方式に適用してもよ
い。
【0085】この搬送方式は、一実施例のようなクリッ
プ型治具を使用せず、リ−ドフレ−ム5の端子連結部お
よびその位置決めの孔を利用して搬送したものである。
【0086】但し、図において、図1と同じ部分には
同一符号を付して付して、その説明を省略した。
【0087】
【発明の効果】以上説明したように請求項1〜4に記載
発明によれば、半田ペーストの塗布の状態が変化する
と、直ちにシステム運転が停止するので、定容積型半田
ペースト供給機で問題であった半田ペーストが詰まるこ
とによる生産性の支障を抑制することができる。
【0088】したがって、安定した定量吐出が可能な定
容積型半田ペ−スト供給機を採用した、半田ペ−スト供
給システムを実現することができる。
【0089】しかも、詰まりの発生を原因とした不良製
品の発生を最小限に抑えることができる点もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の半田ペ−スト塗布システム
を説明するための図。
【図2】同実施例の定容積型ディスペンサの構造を説明
するための断面図。
【図3】半田ペ−ストの詰まり時、同詰まりを吐出ノズ
ルまでに抑えたことを説明するための断面図。
【図4】半田ペ−ストが塗布される基板部品を示す平面
図。
【図5】(a)は、半田ペ−ストが基板部品の半田接合
部分列の全体に塗布されたときを示す平面図。(b)
は、半田ペ−ストの詰まりによって、半田ペ−ストが基
板部品の半田接合部分列の途中までしか塗布されなかっ
たときを示す平面図。
【図6】本発明の他の実施例の半田ペ−スト塗布システ
ムを説明するための図。
【図7】半田ペ−ストの詰まりが生じて、半田粒のみの
滞留が定容積型ディスペンサの全体に進行したときを説
明するための断面図。
【符号の説明】
4a…ハイブリッドIC基板 4b…端子用ラン
ド(電極) 5…リ−ドフレ−ム 5a…リ−ド部分 6…半田接合部分 7…半田ペ−スト 8…定容積型ディスペンサ 11…吐出ノズル
(半田吐出部分) 18…制御部 19…カメラ 20…画像処理装置 21…報知器(報
知手段)
フロントページの続き (72)発明者 木村 洋一 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 日本 電装株式会社内 (56)参考文献 特開 平2−277573(JP,A) 特開 平4−49108(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B05C 5/00 B05C 11/10 B23K 3/06 H05K 3/34

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半田吐出部から、基板の電極とこれに重
    なるリードフレームのリード部分とで形成された半田接
    合部分への、半田ペーストの塗布システムであって、 前記半田吐出部へ半田接合に必要な定量の半田ペースト
    を供給する定容積型の半田ペースト供給機と、 前記半田接合部分における前記半田ペーストの塗布状態
    を検知する検知手段と、 この検知手段によって前記半田ペーストが所定の塗布状
    態でないと検知されたとき、システム運転を停止する運
    転停止手段と、 前記システム運転の停止と共に、前記半田ペーストが所
    定に供給されていないことを報知する報知手段とを具備
    したことを特徴とする半田ペースト塗布システム。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の半田ペースト塗布シス
    テムにおいて、 前記半田吐出部は吐出ノズルであり、該吐出ノズルは前
    記半田ペースト供給機に着脱可能に設けられていること
    を特徴とする半田ペースト塗布システム。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の半田ペースト塗布シス
    テムにおいて、 前記運転停止手段は、前記吐出ノズルに詰まりが発生し
    前記半田接合部分に前記半田ペーストがないことを前記
    検知手段によって検知するとシステム運転を停止するよ
    うに構成され、前記報知手段は、前記吐出ノズルに詰ま
    りが発生し前記半田接合部分に前記半田ペーストがない
    ことを前記検知手段によって検知すると報知するように
    構成されていることを特徴とする半田ペースト塗布シス
    テム。
  4. 【請求項4】 請求項2に記載の半田ペースト塗布シス
    テムにおいて、 前記運転停止手段は、詰まりが生じている部分を前記吐
    出ノズルまでに抑制するようにシステム運転を停止する
    ように構成されていることを特徴とする半田ペースト塗
    布システム。
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