JP3508856B2 - エッチング方法 - Google Patents

エッチング方法

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JP3508856B2 JP2001068397A JP2001068397A JP3508856B2 JP 3508856 B2 JP3508856 B2 JP 3508856B2 JP 2001068397 A JP2001068397 A JP 2001068397A JP 2001068397 A JP2001068397 A JP 2001068397A JP 3508856 B2 JP3508856 B2 JP 3508856B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シリコンを主成分
とする下層膜と、タングステン又はタングステン化合物
を主成分とする上層膜とを有する積層膜に対するエッチ
ング方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ゲート幅が0.18μmルール以下であ
る微細な半導体装置のゲート電極は、トランジスタの高
性能化のために、従来の同極ゲート構造(pチャネル型
トランジスタのゲート電極とnチャネル型トランジスタ
のゲート電極との導電型が同じ構造)から、pチャンネ
ル型トランジスタのゲート電極の導電型にはp+ 型が用
いられ且つnチャンネル型トランジスタのゲート電極の
導電型にはn+ 型が用いられる異極ゲート構造へと移行
が進んでいる。
【0003】また、半導体装置の高速化及び低消費電力
化のために、ゲート電極のさらなる低抵抗化が必要にな
ってきている。
【0004】さらに、ゲート電極と該ゲート電極に隣接
するコンタクト領域との重ね合わせマージンを確保する
ため、Self Align Contact(SAC)プロセスが用いら
れるようになってきた。
【0005】これらの要求を満足するゲート電極構造と
して、下層のポリシリコン膜及び上層のタングステン膜
を有する積層膜からなるポリメタルゲート電極が開発さ
れてきている。
【0006】以下、従来のポリメタルゲート電極の形成
方法について、図9(a)〜(c)を参照しながら説明
する。
【0007】まず、図9(a)に示すように、半導体基
板1の上にシリコン酸化膜2を形成した後、該シリコン
酸化膜2の上に、例えば100nmの厚さを有するポリ
シリコン膜3、例えば10nmの厚さを有しバリア層と
なるタングステン窒化膜4、例えば100nmの厚さを
有するタングステン膜5、例えば150nmの厚さを有
しハードマスクとなるシリコン窒化膜6を順次堆積す
る。その後、シリコン窒化膜6の上に、周知のリソグラ
フィ技術を用いてレジストパターン7を形成する。
【0008】次に、図9(b)に示すように、シリコン
窒化膜6に対してレジストパターン7をマスクにドライ
エッチングを行なって、シリコン窒化膜6からなるハー
ドマスク6Aを形成した後、レジストパターン7をアッ
シングにより除去し、その後、洗浄を行なう。
【0009】次に、図9(c)に示すように、タングス
テン膜5、タングステン窒化膜4及びポリシリコン膜3
に対してハードマスク6Aをマスクにドライエッチング
を行なって、パターン化された、タングステン膜5A、
タングステン窒化膜4A及びポリシリコン膜3Aからな
るポリメタルゲート電極8を形成する。
【0010】この場合、例えば特開平9−246245
号公報に示されるように、タングステン膜5及びタング
ステン窒化膜4のエッチングにはフッ素(F)を含むエ
ッチングガス(例えば、CF4/O2ガス)を用い、ポリ
シリコン膜3のエッチングには塩素(Cl)を含むエッ
チングガス(例えばCl2/O2ガス)又は臭素(Br)
を含むエッチングガス(例えばHBr/O2 ガス)を用
いる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述の
ように、タングステン膜5のエッチングにはフッ素を含
むエッチングガスを用いると共に、ポリシリコン膜3の
エッチングには塩素又は臭素を含むエッチングガスを用
いて、多数のウエハ上に形成されている積層膜に対して
連続的にエッチングを行なうと、ウエハの処理枚数が多
くなるに伴って、パターン化されたタングステン膜5A
の断面が垂直形状からテーパ形状になってくるという問
題に直面した。
【0012】図10は、ウエハの処理枚数とタングステ
ン膜5Aのテーパ角との関係を示しており、図10か
ら、ウエハの処理枚数が多くなるに伴って、タングステ
ン膜5Aのテーパ角が小さくなっていくことが分かる。
【0013】このように、ウエハの処理枚数が多くなる
に伴って、タングステン膜5Aのテーパ角が小さくなっ
ていくと、ポリメタルゲート電極8の幅寸法が大きくな
っていくので、ポリメタルゲート電極8の寸法制御が非
常に困難になるという問題がある。
【0014】前記に鑑み、本発明は、シリコンを主成分
とする下層膜と、タングステン又はタングステン化合物
よりなる上層膜とを有する積層膜を、同一のエッチング
チャンバー内において、上層膜にはフッ素を含むエッチ
ングガスを用いると共に、下層膜には塩素又は臭素を含
むエッチングガスを用いるドライエッチングを行なっ
て、積層膜をパターニング処理する際に、処理数が増加
しても、パターン化された上層膜の断面形状がテーパ状
にならないようにすることを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】前記の課題を解決するた
めに、本件発明者は、エッチングの処理数が増加するに
伴って、パターン化された上層膜のテーパー角が小さく
なる理由について種々の検討を行なった結果、次のこと
を見出した。
【0016】まず、図11(a)に示すように、半導体
基板1上のシリコン酸化膜2の上に形成された、ポリシ
リコン膜3(例えば100nmの厚さ)、タングステン
窒化膜4(例えば10nmの厚さ)及びタングステン膜
5(例えば100nmの厚さ)からなる積層膜の上に、
シリコン窒化膜からなるハードマスク6Aが形成されて
なる1枚目の半導体ウエハをエッチング装置のチャンバ
ー10に配置した後、チャンバー10の内部を真空ポン
プ(図示は省略している)により減圧する。
【0017】次に、図11(b)に示すように、チャン
バー10内にフッ素を含むエッチングガス(例えば、C
4ガスとO2ガスとの混合ガス)を導入して、タングス
テン膜5及びタングステン窒化膜4よりなる上層膜に対
して第1のドライエッチングを行なう。
【0018】このようにすると、パターン化された、タ
ングステン膜5A及びタングステン窒化膜4Aが形成さ
れるが、この際、チャンバー10内において、W+CF
4+O2→WFp↑+CO2↑(但し、1≦p≦6)……
(1)の化学反応が起こり、チャンバー10内にWFp
11が生成される。WFp 11は、揮発性が高いので、
真空ポンプにより容易にチャンバー10の外部に排出さ
れる。
【0019】次に、図12(a)に示すように、チャン
バー10内に臭素を含むエッチングガス(例えば、HB
rガスとO2 ガスとの混合ガス)を導入して、ポリシリ
コン膜3よりなる下層膜に対して第2のドライエッチン
グを行なう。
【0020】このようにすると、パターン化された、タ
ングステン膜5A、タングステン窒化膜4A及びポリシ
リコン膜3Aからなるポリメタルゲート電極8が形成さ
れるるが、この際、チャンバー10内において、Si+
HBr+O2 →SiBrx↑+H2O↑(但し、1≦x≦
4)……(2)の化学反応が起こり、シリコン含有化合
物であるSiBrx 12が生成される。SiBrx 12
は、揮発性が低いので、チャンバー10の側壁に付着す
る。
【0021】次に、半導体基板1上のシリコン酸化膜2
の上に形成された、ポリシリコン膜3、タングステン窒
化膜4及びタングステン膜5からなる積層膜の上にハー
ドマスク6Aが形成されてなる2枚目の半導体ウエハを
チャンバー10に配置した後、チャンバー10内にフッ
素を含むエッチングガス(例えば、CF4ガスとO2ガス
との混合ガス)を導入して、タングステン膜5及びタン
グステン窒化膜4よりなる上層膜に対して第1のドライ
エッチングを行なう。
【0022】このようにすると、パターン化された、タ
ングステン膜5A及びタングステン窒化膜4Aが形成さ
れるが、この際、前述の(1)の化学反応が起こって、
チャンバー10内にWFp 11が生成される。この場
合、前述したように、チャンバー10の側壁にSiBr
x 12が付着しているため、W+CF4+O2+SiBr
x→WFy↑+SiFz↑+CO2↑(但し、1≦y≦6、
1≦z≦4)……(3)の化学反応が起こる。つまり、
図12(b)に示すように、エッチングガスに含まれる
CF4 (図中において○で示す)と側壁に付着している
SiBrx 12とが反応してSiFz 13が生成され
る。このため、エッチングに寄与するフッ素の量が低減
するので、タングステン膜5に対するサイドエッチング
量が次第に低減し、パターン化されたタングステン膜5
Aの断面はテーパ形状になる。
【0023】前述のメカニズムにより、ウエハの処理枚
数の増加に伴って、チャンバー10の側壁に付着するシ
リコン含有化合物(SiBrx )が増加し、これによ
り、パターン化されたタングステン膜5Aのテーパ角は
次第に小さくなる。このため、ウエハの処理枚数の増加
に伴って、パターン化されたタングステン膜5Aの断面
形状の制御が次第に困難になっていくのである。
【0024】本発明は、前記の知見に基づいてなされた
ものであって、下層膜に対する第2のエッチング工程に
おいてチャンバーの側壁に付着したシリコン含有化合物
を、フッ素と反応させてチャンバーの外部に排出するも
のである。
【0025】具体的には、本発明に係るエッチング方法
は、シリコンを主成分とする下層膜と、タングステン又
はタングステン化合物を主成分とする上層膜とを有する
積層膜に対するエッチング方法を対象とし、チャンバー
内において、上層膜に対してフッ素を含むエッチングガ
スを用いてエッチングを行なう第1のエッチング工程
と、チャンバー内において、下層膜に対して塩素又は臭
素を含むエッチングガスを用いてエッチングを行なう第
2のエッチング工程と、チャンバー内にフッ素を含むク
リーニングガスを導入し、該クリーニングガスから生成
されたプラズマ中のフッ素と、第2のエッチング工程で
チャンバーの側壁に付着したシリコン含有化合物とを反
応させ、該反応により生成された反応生成物をチャンバ
ーの外部に排出するクリーニング工程とを備えている。
【0026】本発明に係るエッチング方法によると、下
層膜に対する第2のエッチング工程でチャンバーの側壁
に付着したシリコン含有化合物と、プラズマ中のフッ素
とを反応させ、反応生成物をチャンバーの外部に排出し
ておいてから、上層膜に対する第1のエッチング工程を
行なうため、該第1のエッチング工程で導入されるエッ
チングガス中のフッ素が、チャンバー側壁に付着してい
るシリコン含有化合物との反応に消費される事態を防止
できる。このため、パターン化された上層膜の断面を垂
直形状にすることができ、これによりパターン化された
積層膜例えばポリメタルゲート電極の寸法を高精度に制
御することができる。
【0027】本発明に係るエッチング方法において、ク
リーニングガスは、SF6 ガス、NF3 ガス又はCF4
ガスであることが好ましい。
【0028】このようにすると、クリーニング工程にお
いて、シリコン含有化合物と、プラズマ中のフッ素とを
確実に反応させることができる。
【0029】本発明に係るエッチング方法は、チャンバ
ー内に存在するプラズマ中の原子又は分子の発光強度を
測定する工程と、測定された発光強度に基づいて、次回
のクリーニング工程を行なうか否かを判定する工程とを
さらに備えていることが好ましい。
【0030】このようにすると、第2のエッチング工程
によりパターン化された下層膜の断面がテーパ形状にな
る恐れがあるときには、次回のクリーニング処理を行な
うことによって、下層膜の断面がテーパ形状になる事態
を回避でき、また、第2のエッチング工程によりパター
ン化された下層膜の断面がテーパ形状になる恐れがない
ときには、次回のクリーニング処理を行なわないことに
より、スループットの向上を図ることができる。
【0031】本発明に係るエッチング方法において、ク
リーニング工程は、プラズマ中の原子又は分子の発光強
度の経時変化を測定する工程を含み、測定された発光強
度の経時変化に基づいて、次回に行なうクリーニング工
程の処理時間を算出する工程をさらに備えていることが
好ましい。
【0032】このようにすると、クリーニング工程にお
けるプラズマ中の原子又は分子の発光強度の経時変化は
飽和状態になるため、飽和状態になったときの時間を次
回に行なうクリーニング工程の処理時間として算出する
と、次回のクリーニング工程の処理時間を最適化でき
る。
【0033】本発明に係るエッチング方法において、プ
ラズマ中の原子又は分子の発光強度を測定する場合、プ
ラズマ中の原子又は分子は、F、F2 、Cl、Cl2
Br、Br2 、SiとFの化合物、SiとClの化合物
又はSiとBrの化合物であることが好ましい。
【0034】このようにすると、プラズマ中の原子又は
分子の発光強度又はその経時変化を的確に測定すること
ができる。
【0035】本発明に係るエッチング方法において、ク
リーニング工程は、プラズマ中の複数種類の原子又は分
子の発光強度を測定する工程を含み、測定された複数の
発光強度の演算結果の経時変化に基づいて、次回に行な
うクリーニング工程の処理時間を算出する工程をさらに
備えていることが好ましい。
【0036】このようにすると、クリーニング工程にお
けるプラズマ中の原子又は分子の発光強度の経時変化が
小さいときでも、次回に行なうクリーニング工程の処理
時間を的確に算出することができる。
【0037】本発明に係るエッチング方法において、測
定された複数の発光強度の演算結果を測定する場合、該
演算結果は、測定された複数の発光強度のうち時間の経
過に伴って大きくなる発光強度を、測定された複数の発
光強度のうち時間の経過に伴って小さくなる発光強度で
割ったときの商、測定された複数の発光強度のうち時間
の経過に伴って大きくなる発光強度同士の積、又は測定
された複数の発光強度のうち時間の経過に伴って小さく
なる発光強度同士の積であることが好ましい。
【0038】このようにすると、クリーニング工程にお
けるプラズマ中の原子又は分子の発光強度の経時変化が
小さいとき、次回に行なうクリーニング工程の処理時間
をより的確に算出することができる。
【0039】本発明に係るエッチング方法は、チャンバ
ー内において、複数の膜厚を持つ下層膜に対して塩素又
は臭素を含むエッチングガスを用いて複数のテストエッ
チングを行なう工程と、複数のテストエッチングが終了
する度毎に、チャンバー内にフッ素を含むクリーニング
ガスを導入し、該クリーニングガスから生成されたプラ
ズマ中のフッ素と、テストエッチングによりチャンバー
の側壁に付着したシリコン含有化合物とを反応させ、該
反応により生成された反応生成物をチャンバーの外部に
排出する複数のテストクリーニングを行なう工程と、テ
ストクリーニング毎に、プラズマ中の原子又は分子の発
光強度の経時変化を測定し、測定された経時変化に基づ
いて、テストクリーニング毎に最適な処理時間を算出す
る工程と、下層膜の複数の膜厚と、算出された複数の最
適な処理時間との間に成り立つ関係式を求める工程と、
関係式に基づいて、クリーニング工程の処理時間を算出
する工程とをさらに備えている。
【0040】このようにすると、デバイス特性を向上さ
せる等の目的で下層膜の厚さが変化した場合、その都
度、最適なクリーニング処理時間を算出しなくても、関
係式に基づいて最適なクリーニング処理時間を容易に算
出することができる。
【0041】
【発明の実施の形態】(エッチング装置)以下、本発明
に係るエッチング方法の実施形態について説明するが、
その前提として、該エッチング方法に用いるエッチング
装置について説明する。
【0042】図1はエッチング装置の概略断面構造を示
しており、図1に示すように、エッチング装置のチャン
バー20の側壁は接地されていると共に、チャンバー2
0の側壁の内面はセラミック、アルミナ又は石英などの
絶縁材料で覆われている。チャンバー20の上には、第
1の高周波電力21が印加されるコイル状の上部電極2
2が設けられており、チャンバー20内にエッチングガ
スを導入すると共に、上部電極22に第1の高周波電力
21が印加されると、チャンバー20内にエッチングガ
スからなるプラズマが生成される。この場合、チャンバ
ー20にはエッチングガスがマスフローコントローラ
(図示は省略している)を介して導入口20aから導入
されると共に、チャンバー20の気体はターボポンプ
(図示は省略している)により排出口20bから外部に
排出され、これによって、チャンバー20の内部は0.
1Pa〜10Paの範囲に制御される。
【0043】チャンバー20の内部には、第2の高周波
電力23が印加される下部電極となる試料台24が配置
されており、該試料台24に第2の高周波電力23が印
加されると、プラズマ中のイオンが試料台24の上に載
置されたウエハ25に照射され、ウエハ25の上に形成
された積層膜がエッチングされる。この場合、第2の高
周波電力23の大きさを調整することにより、ウエハ2
5に照射されるイオンエネルギーの大きさを制御するこ
とができる。
【0044】また、試料台24の内部には、冷媒等によ
り試料台24の温度を制御する機構(図示は省略してい
る)が設けられており、試料台24の温度は−30℃〜
+10℃の範囲で制御できる。
【0045】(エッチング方法)以下、本発明の一実施
形態に係るエッチング方法について図面を参照しながら
説明する。尚、本発明に係るエッチング方法は、ポリメ
タルゲート電極を形成するためのものには限定されない
が、本実施形態においては、ポリシリコン膜よりなる下
層膜と、窒化タングステン膜及びタングステン膜よりな
る上層膜との積層膜をエッチングして、ポリメタルゲー
ト電極を形成する場合について説明する。
【0046】まず、1枚目のウエハが配置されているチ
ャンバー20内にフッ素を含むエッチングガス(例え
ば、CF4ガスとO2ガスとの混合ガス)を導入して、タ
ングステン膜及びタングステン窒化膜よりなる上層膜に
対して第1のエッチングを行なった後、チャンバー20
内に臭素を含むエッチングガス(例えば、HBrガスと
2ガスとの混合ガス)を導入して、ポリシリコン膜よ
りなる下層膜に対して第2のエッチングを行なって、ポ
リメタルゲート電極を形成する。これにより、1枚目の
ウエハに対するパターニング処理を完了する。
【0047】次に、所定枚数例えばn枚のウエハに対し
て前述のパターニング処理を行なった後、チャンバー2
0内にフッ素を含むクリーニングガスを導入して、該フ
ッ素を含むクリーニングガスからなるプラズマを発生さ
せる。このようにすると、プラズマ中のフッ素と、下層
膜に対する第2のエッチング工程でチャンバー20の側
壁に付着しているシリコン含有化合物例えばSiBrx
とが反応して反応生成物が生成されるので、該反応生成
物をチャンバー20の外部に排出できる。
【0048】次に、(n+1)枚目のウエハをチャンバ
ー20内に配置し、該チャンバー20内にフッ素を含む
エッチングガスを導入して上層膜に対して第1のエッチ
ングを行なった後、チャンバー20内に臭素を含むエッ
チングガスを導入して、下層膜に対して第2のエッチン
グを行なって、ポリメタルゲート電極を形成する。これ
により、(n+1)枚目のウエハに対するパターニング
処理を完了する。
【0049】図2は、25枚のウエハに対して連続して
パターニング処理を行なってポリメタルゲート電極をそ
れぞれ形成した後に、前述のプラズマによるクリーニン
グ処理を行ない、その後、26枚目のウエハに対してパ
ターニング処理を行なってポリメタルゲート電極を形成
した場合における、クリーニング時間(横軸)と、ポリ
メタル電極のタングステン膜のテーパ角(縦軸)との関
係を示している。この場合の条件は以下の通りである。
すなわち、上層膜に対する第1のエッチング工程は、C
4 ガスの流量:75ml/min、O2 ガスの流量:
25ml/min、チャンバー20の圧力:0.5P
a、第1の高周波電力:600W、第2の高周波電力:
100W、試料台24の温度:50℃に設定した。下層
膜に対する第2のエッチング工程は、HBrガスの流
量:80ml/min、O2 ガスの流量:3ml/mi
n、チャンバー20の圧力:0.4Pa、第1の高周波
電力:300W、第2の高周波電力:50W、試料台2
4の温度:50℃に設定した。クリーニング処理は、S
6 ガスの流量:200ml/min、第1の高周波電
力:1000W、第2の高周波電力:0W、試料台24
の温度:50℃に設定した。
【0050】図2から、プラズマによるクリーニング処
理の時間が0の場合(つまり、クリーニングを行なわな
かった場合)には、タングステン膜のテーパ角は75度
であるが、クリーニング時間が長くなるにつれてテーパ
角は大きくなり、クリーニング時間が200sになると
テーパ角は90度になることが分かる。
【0051】クリーニング処理の時間が長くなると、下
層膜に対する第2のエッチング工程で生成されチャンバ
ー20の側壁に付着したシリコン含有化合物(SiBr
x )は、SF6 +SiBrx →SiFy ↑+Br2 ↑+
SFz ↑……(4)の化学反応により完全に除去され
る。このため、前述の(3)の化学反応が起こらなくな
るので、上層膜に対する第1のエッチング工程で導入さ
れるエッチングガス中のフッ素の量が低減せず、ポリメ
タルゲート電極のタングステン膜の形状は垂直形状にな
る。
【0052】図3は、ウエハに対してパターニング処理
を行なってポリメタルゲート電極を形成する度毎に、ク
リーニング処理を行なった場合における、ウエハの処理
枚数(横軸)と、ポリメタル電極のタングステン膜のテ
ーパ角(縦軸)との関係を示している。クリーニング処
理、第1及び第2のエッチング工程の条件は、図2に結
果を示した場合と同様である。
【0053】図3から分かるように、ウエハの処理枚数
が増加しても、タングステン膜のテーパ角は小さくなっ
ていない。その理由は、下層膜に対する第2のエッチン
グ工程で生成されチャンバー20の側壁に付着したシリ
コン含有化合物(SiBrx)は、前述の(4)の化学
反応により完全に除去されるため、前述の(3)の化学
反応が起こらなくなるので、上層膜に対する第1のエッ
チング工程で導入されるエッチングガス中のフッ素がシ
リコン含有化合物との反応に消費されないからである。
【0054】以上のように、本実施形態によると、下層
膜に対する第2のエッチング工程でチャンバーの側壁に
付着したシリコン含有化合物と、クリーニングガスより
なるプラズマ中のフッ素とを反応させ、反応生成物をチ
ャンバーの外部に排出しておいてから、上層膜に対する
第1のエッチング工程を行なうため、該第1のエッチン
グ工程で導入されるエッチングガス中のフッ素が、チャ
ンバー側壁のシリコン含有化合物との反応に消費される
事態を防止できる。このため、パターン化された上層膜
の断面を垂直形状にすることができ、これによりパター
ン化された積層膜からなるポリメタルゲート電極の寸法
を高精度に制御することができる。
【0055】尚、本実施形態においては、クリーニング
ガスとして、SF6 ガスを用いたが、これに代えて、N
3 ガス又はCF4 ガス等のフッ素を含有するガスを用
いてもよい。
【0056】また、下層膜に対する第2のエッチング工
程のエッチングガスとしては、HBrガスとO2ガスと
の混合ガスを用いたが、これに代えて、HBrガスとO
2 ガスとの混合ガス、又は、Cl2 ガスとHBrガスと
2 ガスとの混合ガスを用いてもよい。
【0057】また、本実施形態においては、図1に示す
ドライエッチング装置により得られるTCP(Transfer
Coupled Plasma )方式のプラズマ源を用いたが、これ
に代えて、例えば、RIE(Reactive Ion Etching)方
式、ECR(Electron Cyclotron Resonance)方式、又
はICP(Inductive Coupled Plasma)方式のプラズマ
源を用いてもよい。
【0058】さらに、タングステン膜とポリシリコン膜
との間に設けられるバリア層としては、窒化タングステ
ン膜に代えて、タングステンシリサイド膜、窒化タング
ステンシリサイド膜又は窒化チタン膜等を用いてもよ
い。
【0059】(クリーニングの処理時間の第1の算出方
法)以下、本発明の一実施形態に係るエッチング方法に
おいて、クリーニングの処理時間を算出する第1の方法
について説明する。
【0060】図4は、エッチングによりポリメタルゲー
ト電極を形成した後に行なったプラズマによるクリーニ
ング処理中のプラズマ発光を分光器を用いて測定した結
果を示している。図4において、横軸は分光波長(20
0nm〜800nm)を示し、縦軸は発光強度を示し、
実線はクリーニング処理を開始した直後のプラズマ発光
を示し、破線はクリーニング処理を開始してから60s
を経過したときのプラズマ発光を示している。第1及び
第2のエッチング工程並びにクリーニング処理の各条件
は、図2に結果を示した場合と同様である。
【0061】図4から分かるように、フッ化シリコン
(SiF)(分光波長:440nm)の発光強度は、ク
リーニング処理を開始した直後では高いが、60sを経
過したときでは低くなっている。一方、フッ素(F)
(分光波長:704nm)の発光強度は、クリーニング
処理を開始した直後では低いが、60sを経過したとき
では高くなっている。
【0062】図5は、プラズマによるクリーニング処理
中におけるフッ素の発光強度の経時変化を示しており、
図4に示したフッ素の発光強度を時間軸に直したもので
ある。
【0063】図5から、フッ素の発光強度は、クリーニ
ングの処理時間の経過と共に増加し、処理時間が55s
を経過する頃から一定になっていることが分かる。この
現象は以下の理由によるものと考えられる。まず、クリ
ーニング処理の開始直後は、クリーニングガス(S
6 )から生じるFと、下層膜に対する第2のエッチン
グ工程でチャンバーの側壁に付着したSiBrx とが反
応することにより、プラズマ中のFの量が低下し、Fの
発光強度は小さくなる。その後、前述の化学反応(4)
により、SiBrx が除去されるので、これに伴って、
プラズマ中のF量は増加し、Fの発光強度は大きくなっ
ていく。そして、SiBrx が完全に除去されると、F
の発光強度は一定となる。Fの発光強度が一定になる時
間、つまり処理時間が55sを経過する時間に、SiB
x が完全に除去されていることが分かる。従って、ク
リーニング処理を行なう際の最適な処理時間は55sで
あると算出できる。
【0064】図6は、プラズマによるクリーニング処理
中におけるフッ化シリコンの発光強度の経時変化を示し
ており、図4に示したフッ化シリコンの発光強度を時間
軸に直したものである。
【0065】図6から、フッ化シリコンの発光強度は、
クリーニングの処理時間の経過と共に減少し、処理時間
が55sを経過する頃から一定になっていることが分か
る。この現象は以下の理由によるものと考えられる。ま
ず、クリーニング処理の開始直後は、クリーニングガス
(SF6 )から生じるFと、下層膜に対する第2のエッ
チング工程でチャンバーの側壁に付着したSiBrx
が反応することにより、プラズマ中のSiFの量が増加
し、SiFの発光強度は大きくなる。その後、前述の化
学反応(4)により、SiBrx が除去されるので、こ
れに伴って、プラズマ中のSiF量は減少し、SiFの
発光強度は小さくなっていく。そして、SiBrx が完
全に除去されると、SiFの発光強度は一定となる。S
iFの発光強度が一定になる時間、つまり処理時間が5
5sを経過する時間に、SiBr x が完全に除去されて
いることが分かる。従って、クリーニング処理を行なう
際の最適な処理時間は55sであると算出できる。
【0066】以上のように、クリーニング処理中に、プ
ラズマ中のFの発光強度又はSiFの発光強度の経時変
化をモニターすることにより、次回のクリーニング処理
の最適な処理時間を算出することができる。
【0067】ところで、Fの発光強度の経時変化量及び
SiFの発光強度の経時変化量が小さくて、クリーニン
グ処理の最適な処理時間を算出し難い場合には、Fの発
光強度をSiFの発光強度で割ったときの商を算出し、
算出した商の経時変化に基づいてクリーニング処理の最
適な処理時間を算出することができる。
【0068】図7は、プラズマによるクリーニング処理
中における、(Fの発光強度)/(SiFの発光強度)
の経時変化を示している。処理時間の経過に伴って、F
の発光強度は増加する一方、SiFの発光強度は減少す
るため、図7に示すように、(Fの発光強度)/(Si
Fの発光強度)の変化量は、図5に示すFの発光強度の
変化量及び図6に示すSiFの発光強度の変化量のいず
れよりも大きくなる。
【0069】尚、本実施形態においては、クリーニング
処理中において、Fの発光強度の変化量又はSiFの発
光強度の変化量をモニターして、次回のクリーニング処
理の処理時間を算出したが、これに代えて又はこれと共
に、第2のエッチング工程の後に、チャンバー内のプラ
ズマのF又はSiFの発光強度を測定し、Fの発光強度
が所定値以下であるとき又はSiFの発光強度が所定値
以上であるときには、次回のクリーニング処理を行なう
と判定する一方、Fの発光強度が所定値よりも大きいと
き又はSiFの発光強度が所定値よりも小さいときに
は、次回のクリーニング処理を行なわないと判定する工
程を付加してもよい。
【0070】Fの発光強度が所定値以下であるとき又は
SiFの発光強度が所定値以上であるときには、プラズ
マ中のフッ素の量が減少していると考えられ、第1のエ
ッチング工程によりパターン化された上層膜の断面がテ
ーパ形状になる恐れがあるが、次回のクリーニング処理
を行なうことによって、上層膜の断面がテーパ形状にな
る事態を回避できる。また、Fの発光強度が所定値より
も大きいとき又はSiFの発光強度が所定値よりも小さ
いときには、プラズマ中のフッ素の量が減少していない
と考えられ、第1のエッチング工程によりパターン化さ
れた上層膜の断面がテーパ形状になる恐れがないので、
次回のクリーニング処理を行なわないことにより、スル
ープットの向上を図ることができる。
【0071】また、本実施形態においては、Fの発光強
度の経時変化又はSiFの発光強度の経時変化をモニタ
ーして次回のクリーニング処理の最適な処理時間を算出
したが、Fの発光強度の経時変化に代えて、F2 の発光
強度の経時変化をモニターしてもよい。
【0072】また、本実施形態において、下層膜に対す
る第2のエッチング工程のエッチングガスとして、HB
rガスとO2 ガスとの混合ガスを用いる場合には、F、
2、Br、Br2 又はSiとBrとの化合物の発光強
度の経時変化をモニターしてもよい。この場合には、F
又はF2 の発光強度の経時変化と、Br、Br2 又はS
iとBrとの化合物の発光強度の経時変化とは、互いに
逆の変化をする。
【0073】また、下層膜に対する第2のエッチング工
程のエッチングガスとして、Cl2ガスとHBrガスと
2 ガスとの混合ガスを用いる場合には、F、F2 、C
l、Cl2 、Br、Br2 、SiとClとの化合物又は
SiとBrとの化合物の発光強度の経時変化をモニター
してもよい。この場合には、F又はF2 の発光強度の経
時変化と、Cl、Cl2 、Br、Br2 、SiとClと
の化合物又はSiとBrとの化合物の発光強度の経時変
化とは、互いに逆の変化をする。
【0074】例えば、チャンバーの側壁にSiClx
付着した状態で、SF6 ガスを用いてクリーニング処理
を行なうと、SiClx はSF6 のFと反応するため、
揮発性の高い、F、F2 、SiFy 、Cl又はCl2
生成されるが、これらはチャンバーの外部に排出され
る。従って、クリーニング処理中にプラズマ発光分光測
定を行なって、F、F2 、SiFy 、Cl又はCl2
発光強度の経時変化をモニターすると、これらの経時変
化は次のようになる。
【0075】F及びF2 の発光強度は、クリーニング開
始時より増大していき、ある時間で飽和するという経時
変化を行なう。一方、SiFy 、Cl又はCl2 の発光
強度は、クリーニング開始時より低下していき、ある時
間で飽和するという経時変化を行なう。
【0076】F、F2 、SiFy 、Cl又はCl2 の発
光強度の経時変化において、発光強度が飽和するという
ことはSiClx が除去されたことを示しているので、
クリーニング開始時から発光強度が飽和するときまでの
時間は、クリーニングの最適な処理時間となる。
【0077】また、本実施形態においては、Fの発光強
度をSiFの発光強度で割ったときの商の経時変化に基
づいてクリーニング処理の時間を算出したが、これに代
えて、測定された複数の発光強度のうち時間の経過に伴
って大きくなる発光強度(例えば、F又はF2 の発光強
度)を、測定された複数の発光強度のうち時間の経過に
伴って小さくなる発光強度(例えば、Cl、Cl2 、B
r、Br2 、SiとClとの化合物又はSiとBrとの
化合物の発光強度)で割ったときの商の経時変化に基づ
いてクリーニング処理の時間を算出してもよいし、測定
された複数の発光強度のうち時間の経過に伴って大きく
なる発光強度同士の積の経時変化に基づいてクリーニン
グ処理の時間を算出してもよいし、又は測定された複数
の発光強度のうち時間の経過に伴って小さくなる発光強
度同士の積の経時変化に基づいてクリーニング処理の時
間を算出してもよい。
【0078】(クリーニングの処理時間の第2の算出方
法)以下、本発明の一実施形態に係るエッチング方法に
おいて、クリーニングの処理時間を算出する第2の方法
について説明する。
【0079】まず、下層膜であるポリシリコン膜の厚さ
が、例えば50nm、75nm、100nm、125n
m、150nm又は200nmである6種類の積層膜に
対してそれぞれテストエッチングを行なった後、各テス
トエッチング毎に前述のクリーニング処理と同様のテス
トクリーニングを行ない、その後、第1の算出方法を用
いて、下層膜の厚さ毎にクリーニングの最適な処理時間
を算出する。
【0080】次に、ポリシリコン膜の厚さとクリーニン
グの最適な処理時間との関係をプロットして、ポリシリ
コン膜の厚さとクリーニングの最適な処理時間との間に
成り立つ関係式を求める。
【0081】図8は、ポリシリコン膜の厚さとクリーニ
ングの最適な処理時間との関係を示しており、図8から
分かるように、ポリシリコン膜の厚さとクリーニングの
最適な処理時間とは一次関数の関係にある。
【0082】そこで、図8から、Y=0.4764X…
…(5)(但し、Y:クリーニングの最適な処理時間、
X:ポリシリコン膜の厚さ)なる関係式が得られる。
【0083】このようにして、関係式を求めておくと、
デバイス特性を向上させる目的で、ポリメタルゲート電
極のポリシリコン膜の厚さが変化した場合、その都度、
第1の算出方法により最適な処理時間を算出しなくて
も、関係式に基づいて最適な処理時間を容易に算出する
ことができる。
【0084】
【発明の効果】本発明に係るエッチング方法によると、
第1のエッチング工程で導入されるエッチングガス中の
フッ素が、チャンバー側壁に付着しているシリコン含有
化合物との反応に消費される事態を防止できるため、パ
ターン化された上層膜の断面を垂直形状にすることがで
きるので、パターン化された積層膜例えばポリメタルゲ
ート電極の寸法を高精度に制御することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るエッチング方法に用
いるエッチング装置の概略断面図である。
【図2】25枚のウエハに対して連続してエッチング処
理を行なった後、チャンバーに対してクリーニング処理
を行ない、その後、26枚目のウエハに対してエッチン
グ処理を行なったときにおける、クリーニング時間とタ
ングステン膜のテーパ角との関係を示す図である。
【図3】ウエハに対してエッチング処理を行なう度毎に
クリーニング処理を行なったときにおける、ウエハの処
理枚数とタングステン膜のテーパ角との関係を示す図で
ある。
【図4】クリーニング処理中のプラズマ発光を分光器を
用いて測定した結果を示す図である。
【図5】クリーニング処理中におけるフッ素の発光強度
の経時変化を示す図である。
【図6】クリーニング処理中におけるフッ化シリコンの
発光強度の経時変化を示す図である。
【図7】クリーニング処理中における(Fの発光強度)
/(SiFの発光強度)の経時変化を示す図である。
【図8】ポリシリコン膜の厚さとクリーニングの最適な
処理時間との関係を示す図である。
【図9】(a)〜(c)は従来のポリメタルゲート電極
の形成方法の各工程を示す断面図である。
【図10】ウエハの処理枚数とパターン化されたタング
ステン膜のテーパ角との関係を示す図である。
【図11】(a)、(b)はエッチングの処理数が増加
するに伴って、パターン化された上層膜のテーパー角が
小さくなるメカニズムを説明する断面図である。
【図12】(a)、(b)はエッチングの処理数が増加
するに伴って、パターン化された上層膜のテーパー角が
小さくなるメカニズムを説明する断面図である。
【符号の説明】
1 半導体基板 2 シリコン酸化膜 3 ポリシリコン膜 3A パターン化されたポリシリコン膜 4 タングステン窒化膜 4A パターン化されたタングステン膜 5 タングステン膜 5A パターン化されたタングステン膜 6 シリコン窒化膜 6A ハードマスク 7 レジストパターン 8 ポリメタルゲート電極 20 チャンバー 20a 導入口 20b 排出口 21 第1の高周波電力 22 上部電極 23 第2の高周波電力 24 試料台 25 ウエハ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 21/3065 H01L 21/28

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリコンを主成分とする下層膜と、タン
    グステン又はタングステン化合物を主成分とする上層膜
    とを有する積層膜に対するエッチング方法であって、 チャンバー内において、前記上層膜に対してフッ素を含
    むエッチングガスを用いてエッチングを行なう第1のエ
    ッチング工程と、 前記チャンバー内において、前記下層膜に対して塩素又
    は臭素を含むエッチングガスを用いてエッチングを行な
    う第2のエッチング工程と、 前記チャンバー内にフッ素を含むクリーニングガスを導
    入し、該クリーニングガスから生成されたプラズマ中の
    フッ素と、前記第2のエッチング工程で前記チャンバー
    の側壁に付着したシリコン含有化合物とを反応させ、該
    反応により生成された反応生成物を前記チャンバーの外
    部に排出することによって、前記シリコン含有化合物を
    除去するクリーニング工程とを備え 前記クリーニング工程は、前記プラズマ中の複数種類の
    原子又は分子の発光強度を測定し、測定された複数の発
    光強度のうち時間の経過に伴って大きくなる発光強度
    を、測定された複数の発光強度のうち時間の経過に伴っ
    て小さくなる発光強度で割ったときの商の経時変化、測
    定された複数の発光強度のうち時間の経過に伴って大き
    くなる発光強度同士の積の経時変化、又は測定された複
    数の発光強度のうち時間の経過に伴って小さくなる発光
    強度同士の積の経時変化に基づいて、次回に行なうクリ
    ーニング工程の処理時間を算出する工程を含むことを
    徴とするエッチング方法。
  2. 【請求項2】 前記クリーニングガスは、SF6 ガス、
    NF3 ガス又はCF4 ガスであることを特徴とする請求
    項1に記載のエッチング方法。
  3. 【請求項3】 前記プラズマ中の原子又は分子はF、F
    2 、Cl、Cl2 、Br、Br2 、SiとClの化合物
    又はSiとBrの化合物であることを特徴とする請求項
    に記載のエッチング方法。
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