JP3508774B2 - 椅子式マッサージ機 - Google Patents

椅子式マッサージ機

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JP3508774B2 JP2003149815A JP2003149815A JP3508774B2 JP 3508774 B2 JP3508774 B2 JP 3508774B2 JP 2003149815 A JP2003149815 A JP 2003149815A JP 2003149815 A JP2003149815 A JP 2003149815A JP 3508774 B2 JP3508774 B2 JP 3508774B2
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【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は椅子式マッサージ
機、殊に座部より前方にあって下肢を支えることができ
るレッグレストにマッサージ手段を設けている椅子式マ
ッサージ機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】マッサージ手段を備えたレッグレストを
有している椅子式マッサージ機では、図6に示すよう
に、座部10の前端縁を中心とする上下方向の回動をレ
ッグレスト2に行わせることができるようにして、レッ
グレスト2を使用しない時には座部10の前端部下方に
レッグレスト2を収納してしまうことができるようにし
ているのが通常である。
【0003】上記レッグレスト2は、その使用に際し、
上記収納位置から上下に回動させて座部10の前方に突
出させ、この時、前後方向及び上方に向けて開口してい
ることになる左右一対の溝部20,20に左右の下肢を
夫々入れれば、マッサージ手段、たとえば膨張収縮する
空気袋22,22によるところのマッサージが下肢に対
してなされる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記のレッグ
レスト2を備えた椅子式マッサージ機では、下肢に対し
てマッサージを与えることができるだけであり、足首や
足裏といった部分に対するマッサージは、このための他
のマッサージ機によらねばならない。
【0005】本発明はこのような点に鑑みなされたもの
であって、その目的とするところは下肢に加えて足首や
足裏などに対してもマッサージをすることができる椅子
式マッサージ機を提供するにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】しかして本発明は、座部
の前方に上下に回動自在に配されて座部への着座者の下
肢を保持するレッグレストと、レッグレストの先端に上
下に回動自在に配されて着座者の足先部を保持するフッ
トレストとを備えるとともに、これらレッグレスト及び
フットレストは着座者の下肢や足先部に対するマッサー
ジのためのマッサージ手段を備えており、上記フットレ
ストはレッグレストと共に略水平状態にある時に前後方
向に走る左右一対の溝部を備えて上方及び前後方向に開
放された両溝部の両側壁及び底壁にマッサージ手段とし
ての空気袋を位置させているとともに、着座者の足首部
背面側を保持して足首部へのマッサージ手段によるマッ
サージを可能とするものであることに特徴を有してい
る。レッグレストの先端にさらに足先部を保持するフッ
トレストを設けて、このフットレストにもマッサージ手
段を設けるとともに、レッグレストと共にフットレスト
を略水平状態にしたならば、フットレストが足首部の背
面側を保持するようにしたものである。
【0007】レッグレストもしくはフットレストに設け
るマッサージ手段としては、着座者の下肢もしくは足先
部を納める溝部の内壁に位置して膨張収縮駆動される空
気袋が好適である。ソフトで且つ効果的なマッサージを
着座者に対して与えることができる。
【0008】また、レッグレストの回動に連動してレッ
グレストに対しフットレストを回動させる連動手段を備
えて、該連動手段はフットレストを略水平状態に常時保
つものであると、レッグレストを回動させる時にフット
レストのレッグレストに対する角度の調整をする必要が
なく、使い勝手のよいものとすることができる。
【0009】そして、上記連動手段には、レッグレスト
に回動自在に連結されたフットレストと座部側とを連結
しているリンクをに用いると、低コストで連動手段を構
成することができる。
【0010】さらに、レッグレストは、略水平状態から
先端側が座部下方に潜り込む位置まで回動自在となって
いることが望ましい。フットレストの座部前方への突出
長さを短くすることができるために、レッグレスト及び
フットレストの収納時における椅子全体の全長を短くす
ることができる上に、フットレストに足を引っかけたり
してしまう虞を少なくすることができる。
【0011】そして、レッグレストとフットレストとを
連結してフットレストに対するレッグレストの回動を許
している軸は、略水平状態にあるレッグレストの前端と
上端とに内接する円の中心に位置していると、レッグレ
ストとフットレストとの間の隙間に指を挟んだりしてし
まう虞を無くすことができる。
【0012】また、フットレストはレッグレストが鉛直
下向きにある時に着座者の足裏を保持するものである
と、足裏を保持してマッサージを行うことができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下本発明を実施の形態の一例に
基づいて詳述すると、図1及び図2において、上端面が
肘掛けとなっている一対の側枠11,11間に座部10
を取り付けるとともに、座部10の後方側に背もたれ1
2を配している椅子1の前部には、図示していないリン
クによって上下に回動自在とされたレッグレスト2が配
設されている。このレッグレスト2は、座部10の前端
付近を中心として上下に回動するもので、図2に示す伸
縮自在な支持手段9によって図3に示すほぼ水平状態と
図2に示す下方に向けられた状態との間の任意の角度で
固定することができるようになっている。なお、上記支
持手段9としては、電動で伸縮するものや、伸張方向に
付勢されているとともに内蔵弁の開閉で任意の長さの状
態に固定することができるガススプリング等を用いるこ
とができるほか、手動で両端間の距離を変えることがで
きるリンクを用いることができる。
【0014】また、レッグレスト2の先端側にはフット
レスト3が連結されている。レッグレスト2に対して軸
21によって上下方向に回動自在となっているフットレ
スト3は、その基端側がリンク31によって側枠11に
連結されており、フットレスト2を図2に示す状態から
図3に示す状態に回動させる時、リンク30によって後
方側へ引っ張られることで、フットレスト3はレッグレ
スト2に対して軸20を中心に回動し、図2に示すレッ
グレスト2に対してフットレスト3がほぼ90度をなし
ている状態から、図3に示すレッグレスト2とフットレ
スト3とが一直線状に並ぶ状態へと移行する。逆に図3
に示す状態からレッグレスト2を図2に示す状態に戻せ
ば、レッグレスト2に対するフットレスト3の姿勢は、
元の90度をなす状態に戻る。
【0015】ここで、レッグレスト2は前後方向に走る
左右一対の溝部20,20を備えたものであるととも
に、図3に示す略水平状態において、上方及び前後方向
に開放された両溝部20の両側壁及び底壁に空気袋22
を位置させたものであり、またフットレスト3も前後方
向に走る左右一対の溝部30,30を前部に備えて、上
方及び前後方向に開放された両溝部30,30の両側壁
及び底壁に空気袋32を位置させたものであり、これら
空気袋22,32は座部10の下方に設置収納された給
排気手段4に接続されている。この給排気手段4は、独
立している各空気袋22,32を個別に膨張収縮させる
ことができるもので、圧縮空気供給手段としてのエアポ
ンプと、電磁弁などからなる分配手段と、これらを制御
する制御手段とからなる。
【0016】今、図2に示す状態においてレッグレスト
2の溝部20,20に下肢を嵌めるとともにフットレス
ト3の溝部30,30に足先を嵌めて上記給排気手段4
を作動させれば、膨張収縮する空気袋22,32による
ところのマッサージが下肢及び足先(足裏を含む)に対
してなされるものであり、また図3に示すようにレッグ
レスト2及びフットレスト3を伸張させた状態におい
て、レッグレスト2の溝部20,20に下肢を嵌めると
ともにフットレスト3の溝部30,30に足首部を嵌め
て上記給排気手段4を作動させれば、膨張収縮する空気
袋22,32によるところのマッサージが下肢及び足首
部に対してなされるものである。
【0017】なお、フットレスト3の後部はレッグレス
ト2に対するフットレスト3の上記回動を許すために、
溝部30,30は備えていない。また、この回動のため
の軸21は、略水平状態におけるレッグレスト2の側方
から見て前端面及び上面に内接する円の中心とほぼ一致
するところに位置させており、レッグレスト2の溝部2
0の側壁とフットレスト3の溝部30の側壁との間に大
きな隙間が常時生じないようにしてある。このために、
レッグレスト2とフットレスト3との間に指を挟んだり
する虞がなくて安全である上に、下肢から足先部分にか
けての空気袋22,32によるマッサージ対象部位がほ
ぼ連続的になっている。
【0018】図4は上記レッグレスト2の下端を座部2
に下方に潜り込ませて側面から見て座部2とレッグレス
ト2とフットレスト3がZ字形をなすような状態までレ
ッグレスト2を回動させることができるようにしたもの
を示している。座部2の前端からのフットレスト3の突
出長を短くすることができるために、収納状態での椅子
1全体としての前後長さを短くすることができるように
したものであり、フットレスト3に人がつまづいたり物
を引っ掛けてしまう虞を少なくすることができる。
【0019】上記の実施例では、レッグレスト2及びフ
ットレスト3が備えるマッサージ手段が膨張収縮する空
気袋22,32であるものを示したが、これに限定され
るものではなく、他のマッサージ手段、例えば振動発生
手段、回転駆動されるマッサージ用ローラ等であっても
よい。また、レッグレスト2に設けたマッサージ手段
と、フットレスト3に設けたマッサージ手段とが異なる
種類のものであってもよい。
【0020】さらには、リンク31を備えることでレッ
グレスト2の回動につれてフットレスト3がその姿勢を
変化させるものを示したが、図5に示すように、フット
レスト3の後端にレッグレスト2の下面に当接すること
になるストッパー34を設けて、レッグレスト2を鉛直
状態から略水平状態に移行させる時、上記ストッパー3
4によってフットレスト3も略水平状態に移行し、レッ
グレスト2を略水平状態から鉛直状態に移行させる時に
は、フットレスト3がその自重及び床面との接地によっ
て、レッグレスト2に対して略90度をなす状態に戻る
ものであってもよい。上記ストッパー34はフットレス
ト3側にではなく、レッグレスト2側に設けてもよい。
【0021】
【発明の効果】以上のように本発明においては、レッグ
レストで保持した下肢に対するマッサージだけでなく、
フットレストで保持した足先部に対するマッサージも行
うことができ、着座者にしてみれば、より快適なマッサ
ージを受けることができるものであり、特にレッグレス
トとフットレストを略水平状態にすれば、足裏ではなく
足首部の背面がフットレストで保持された状態で足首部
の背面及び両側面に対する空気袋によるマッサージと下
肢に対するマッサージとを受けることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の一例の斜視図である。
【図2】同上の破断側面図である。
【図3】同上のレッグレスト及びフットレストの伸張時
の破断側面図である。
【図4】同上の他例の破断側面図である。
【図5】同上の別の例の破断側面図である。
【図6】従来例の斜視図である。
【符号の説明】
1 椅子 2 レッグレスト 3 フットレスト 10 座部 22 空気袋 32 空気袋
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平11−290409(JP,A) 特開2000−308543(JP,A) 特開2001−37828(JP,A) 特開2000−140054(JP,A) 特開2000−197676(JP,A) 特開2000−342373(JP,A) 国際公開00/13646(WO,A1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61H 7/00 A61H 15/00 A47C 1/035 A47C 7/50

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 座部の前方に上下に回動自在に配されて
    座部への着座者の下肢を保持するレッグレストと、レッ
    グレストの先端に上下に回動自在に配されて着座者の足
    先部を保持するフットレストとを備えるとともに、これ
    らレッグレスト及びフットレストは着座者の下肢や足先
    部に対するマッサージのためのマッサージ手段を備えて
    おり、上記フットレストはレッグレストと共に略水平状
    態にある時に前後方向に走る左右一対の溝部を備えて上
    方及び前後方向に開放された両溝部の両側壁及び底壁に
    マッサージ手段としての空気袋を位置させているととも
    に、着座者の足首部背面側を保持して足首部へのマッサ
    ージ手段によるマッサージを可能とするものであること
    を特徴とする椅子式マッサージ機。
  2. 【請求項2】 レッグレストもしくはフットレストに設
    けられたマッサージ手段は、着座者の下肢もしくは足先
    部を納める溝部の内壁に位置して膨張収縮駆動される空
    気袋であることを特徴とする請求項1記載の椅子式マッ
    サージ機。
  3. 【請求項3】 レッグレストの回動に連動してレッグレ
    ストに対しフットレストを回動させる連動手段を備え
    て、該連動手段はフットレストを略水平状態に常時保つ
    ものであることを特徴とする請求項1または2記載の椅
    子式マッサージ機。
  4. 【請求項4】 連動手段は、レッグレストに回動自在に
    連結されたフットレストと座部側とを連結しているリン
    クであることを特徴とする請求項3記載の椅子式マッサ
    ージ機。
  5. 【請求項5】 レッグレストは、略水平状態から先端側
    が座部下方に潜り込む位置まで回動自在となっているこ
    とを特徴とする請求項1〜4のいずれかの項に記載の椅
    子式マッサージ機。
  6. 【請求項6】 レッグレストとフットレストとを連結し
    てフットレストに対するレッグレストの回動を許してい
    る軸は、略水平状態にあるレッグレストの前端と上端と
    に内接する円の中心に位置していることを特徴とする請
    求項1〜5のいずれかの項に記載の椅子式マッサージ
    機。
  7. 【請求項7】 フットレストはレッグレストが鉛直下向
    きにある時に着座者の足裏を保持するものであることを
    特徴とする請求項1〜6のいずれかの項に記載の椅子式
    マッサージ機。
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