JP3720976B2 - 椅子型マッサージ機 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、フットレストを有する椅子型マッサージ機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、椅子型のマッサージ機に使用可能なフットレストとして、特開平8−89540号公報記載のものが知られている。
このフットレストは、断面U字状に形成された脚入れ用の凹部が左右に二つ並べられたかたちの本体部を有したもので、個々の凹部には、左右で対向する二側内面と凹部内底面との各3か所に空気袋が設けられている。
【0003】
これら空気袋は、別箇所に設置されるエア給排装置によって空気が交互に給排されて膨らんだりしぼんだりを繰り返し、これによって脚等をマッサージするようになっている。
上記フットレストは、椅子型マッサージ機の座面部に対して枢軸を介して連結されており、この座面部に対して前後方向へ揺動可能になっている。そして、この枢軸まわりには、揺動角度を調節可能にすると共に適宜角度で停止保持させるためのラチェット機構や、椅子型マッサージ機側でのリクライニング動作に合わせてフットレストの揺動を連動させるための連動機構等が設けられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
この種、椅子型マッサージ機を使用するに際して、使用者の身長差は、座面部を中心として脚側及び背側への当接位置のズレとして生じる。
そのため、フットレストに設けられる空気袋の位置が、使用者における脚のツボ位置等に対して適正に対応しなくなる場合があり、この場合には当然に、期待するマッサージ効果が得られないことになる。
【0005】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであって、使用者の身長差に影響されることなく、フットレストにおいて脚の適正なツボ位置等に対してマッサージを行えるようにした椅子型マッサージ機を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明では、上記目的を達成するために、次の技術的手段を講じた。即ち、本発明に係る椅子型マッサージ機は、座面部の前部に、座面部に座った使用者の脚を保持するフットレストを備え、フットレストが、座面部に対して、フットレストに保持する脚の長さ方向に移動可能に設けられた椅子型マッサージ機において、前記フットレストは、脚の背面が対向する溝底面と、溝底面の左右両側にあって脚の左右外側面が対向する一対の側部内面と、側部内面の間にあって脚の左右内側面が対向する一対の中央外面とを有していると共に、前記座面部に着座した使用者のふくらはぎとその先を保持するために当該座面部の前部に取り付けられており、側部内面と中央外面とに、空気を給排させることによって伸縮動作するエアセルが互いに対向するように設けられている。
【0007】
さらに、フットレストの先端側に、前記溝底面と一対の側部内面と一対の中央外面と共に使用者の左右各脚のふくらはぎから足首を経て足裏までを取り囲んで保持するように脚の足裏が対向するステップが設けられ、ステップに、足裏に対するマッサージ動作を行う指圧部が設けられ、ふくらはぎとその先を保持するための前記フットレストが前記ステップと共に一体として前記座面部の前部から脚の長さ方向に移動可能に設けられており、前記溝底面と一対の側部内面と一対の中央外面とで取り囲まれた左右一対の凹部に保持した使用者の両脚の、各足裏を受けるべく、前記ステップは、前記左右一対の凹部の、脚の長さ方向に対応するように配置されていることを特徴としている。
【0008】
なお、上記エアセルは、蛇腹構造等を有しており、膨張・収縮させることにより、脚載せ部で支持される脚に対して直接的又は間接的にマッサージ動作を行うもので、このマッサージ動作としては、指圧、モミ、叩き、振動等がある。フットレストの脚の長さ方向への移動は、自動機構により行っても、また手動機構によって行ってもよい。自動機構で行うものにあっては、操作の容易性が得られ、また手動機構で行うものにあっては、構造の簡潔化、低コスト化等が得られる。
【0009】
また、前記フットレストは、脚の長さ方向へ移動不能になる固定状態と、脚の長さ方向へ移動可能となる移動可能状態とに切換可能とされている。なお、フットレストの前後動を、揺動角度や前後位置とは無関係に動作及び停止できるようにしておくと、所望される任意の位置付けでのマッサージを受けられることになるため、それだけ満足した快楽感が得られる。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づいて本発明の実施の形態を説明する。
図1乃至図4は、本発明に係る椅子型マッサージ機1の第1実施形態を示している。
図4に示すように、この第1実施形態のマッサージ機1において、座面部3の前部には、フットレスト2が前後方向へ揺動可能な状態で設けられており、また座面部2の後部には、背凭れ部4が前後方向へ揺動可能な状態で設けられている。
【0011】
背凭れ部4には、首、背中、腰等に対してマッサージ動作を行う背部マッサージ駆動部5が設けられている。
この背部マッサージ駆動部5は、横軸まわりで回転自在なローラより成る動作子6を有したもので、この動作子6に、流体圧アクチュエータ、電動モータ、電磁振動具等の駆動源(図示略)による出退動・左右動・振動等や、ネジ送り機構等の移動機構7による上下動等をそれぞれ適宜組み合わせたり、又は単独で行わせたりして、マッサージ動作を行わせるようになっている。
【0012】
図1に示すように、座面部3には、お尻や太もも等へそれらの下から突き上げるような指圧を繰り返すことによって、マッサージ動作を行う座部マッサージ駆動部8が設けられている。
図4に示すように、フットレスト2は、盤体状の本体部10を具備したもので、この本体部10には、使用者の左右の脚を互いに所定間隔をおいて振り分け状に支持可能なように、2本の溝型をした脚載せ部12が設けられている。そして、これら各脚載せ部12に対応して、左右の脚の足首やふくらはぎ等にマッサージ動作を行う脚部マッサージ駆動部13が設けられている。
【0013】
すなわち、脚載せ部12は、溝底面15と、左右両側で対向する側部内面16と、幅方向中央部で膨出した分離丘17において左右両側へ向く中央外面18とを有したものとなっており、これに対して上記脚部マッサージ駆動部13は、側部内面16と中央外面18との対向二面から各足首を掴みモミする第1指圧部26と、溝底面15からふくらはぎを突き上げるように指圧する第2指圧部27とを有している。
【0014】
第1指圧部26は、片脚あたり2個(全部で4個)のエアセル29を有し、また第2指圧部27は、片脚あたり1個(全部で2個)のエアセル35を有している。これらエアセル29,35は、いずれも酢酸ビニル等の可撓性及び弾力性に優れた樹脂により、外周面を蛇腹構造とした円筒形に形成されたもので、内部へ空気を給排させることによって軸方向の伸縮動作を行うようになっている。
【0015】
図1及び図2に示すように、このフットレスト2の本体部10は、その裏面側に前フレーム100を具備した構造になっており、この前フレーム100が、座面部3を支持する椅子側フレーム101の前部に枢軸24を介して前後揺動自在に連結されるようになっている。
この前フレーム100には、その左右方向中央部に、断面コ字状をして長手方向を前後方向へ向けたガイドレール105(図3参照)が設けられている。このガイドレール105には、その左右両側壁106に、長手方向を前後方向に向けた側部長孔108が形成されていると共に、天井面110にも、長手方向を前後方向に向けた上部長孔111が形成されている。
【0016】
これに対して本体部10には、分離丘17における座面部3寄りの中央部に操作用凹部115が設けられており、この操作用凹部115には、ガイドレール105の上部長孔111と合致する貫通孔116が設けられている。
そして、この貫通孔116には、上端部に操作ノブ118を有し且つ下端部をボルト端部119とする回転操作軸120が、その上側から下方へ向けて差し込まれており、ガイドレール105内には、回転操作軸120のボルト端部119に螺合する角片状のブレーキシュー122が前後動自在に嵌め込まれている。このブレーキシュー122には、ガイドレール105における両側の側部長孔108を通り抜けるかたちで、抜け止めピン125が横嵌めされている。
【0017】
また、本体部10の裏面には、ガイドレール105の左右両側壁106を外嵌するかたちでホルダー126が設けられており、このホルダー126にも、ガイドレール105における両側の側部長孔108を通り抜けるかたちで、抜け止めピン127が横嵌めされている。
このようなことから、本体部10は、回転操作軸120を締め込んであるときには、ブレーキシュー122がガイドレール105の天井面110を押圧することを受けて、前フレーム100に対する所定配置で不動状態に固定されるものとなり、また回転操作軸120を緩めれば、ブレーキシュー122がフリー状態になり、前フレーム100に対して前後方向の任意位置へ自在に移動できるものとなる。
【0018】
すなわち、その結果として、フットレスト2は、座面部3の前部で、その揺動角度位置に何ら関係なく、前後動が可能であると共に、前後方向の任意位置で不動状態に固定できるものとなっている。
なお、図1に示したように、フットレスト2の揺動は、上記ガイドレール105に設けられたヒンジ片132と、椅子側フレーム101の座部フレーム135に設けられた下部ヒンジ片136との間にガス圧式ダンパー具137を取り付けて、このダンパー具137による倍力作用を利用した手動機構で行われるものを示してある。
【0019】
しかし、これに限らず、例えばリンク(梃)機構等を利用した手動機構としたり、モータを駆動源とするネジ送り機構や歯車機構、或いは流体圧アクチュエータ等を用いた自動機構で行われるようにしてもよい(いずれも図示は省略した)。
ところで、前記した背凭れ部4の揺動も、フットレスト2の場合と同様に、手動又は自動により行うようにすることができる。この場合、フットレスト2と背凭れ部4との各揺動は、それぞれ独立して行わせるようにしてもよいが、リクライニング動作の一連の流れとして、互いに連動させるようにしてもよい。
【0020】
そして、このようなフットレスト2と背凭れ部4とを連動させる場合には、これに伴わせて、更に座面部3も前後動させるようにするとよい。
すなわち、図1に示したように、上記椅子側フレーム101に対し、座部フレーム135をコロ139等によって前後動自在に保持させておき、この座部フレーム135の前後動を、モータを駆動源とするネジ送り機構や歯車機構、或いは流体圧アクチュエータ等(いずれも図示略)により駆動できるものとしておく。
【0021】
そして、背凭れ部4を後方へ倒すときには、座面部3を前方へ移動させると共にフットレスト2を上方へ跳ね上げるようにし、反対に、背凭れ部4を元の状態に起立させるときには、座面部3を後方へ移動させると共にフットレスト2を下方へ垂下させるようにすればよい。
図5は、本発明に係る椅子型マッサージ機1において、フットレスト2を座面部3に対して前後動させるために、ブレーキシュー122に対してガイドレール105と平行する方向に送りネジ軸140を螺合貫通させ、この送りネジ軸140を、減速器141を介してモータ142で駆動させるようにした第2実施形態を示している。
【0022】
また図6は、本発明に係る椅子型マッサージ機1において、フットレスト2を座面部3に対して前後動させるために、ブレーキシュー122に対してガイドレール105と平行する方向に流体圧シリンダ143を連結させて、この流体圧シリンダ143で駆動させるようにした第3実施形態を示している。
これら第2及び第3実施形態のように、フットレスト2の前後動を自動的に行うように構成させることも可能である。勿論、その他の駆動方式を採用することも可能である。
【0023】
図7乃至図11は、本発明に係る椅子型マッサージ機1において、フットレスト2に設けられる脚部マッサージ駆動部13として別例のものを採用した第4実施形態を示している。
なお、フットレスト2が座面部3に対して前後動可能になっている点及びその構造等については、第1乃至第3実施形態と同じであるものとする。
【0024】
図8及び図11に示すように、この第4実施形態において、フットレスト2の本体部10に設けられた脚載せ部12は、前記第1実施例のような完全な溝型ではないが、やはり、支持する脚11の足先寄りの端部12aと座面部3寄りの端部12bとの二方向が開放したものとなっている。また、この脚載せ部12の足先寄り端部12aで膨出状に設けられた分離丘17は、三角台状をしているため、使用者の左右の脚11を互いに所定間隔をおいて振り分け状に支持可能になっている。
【0025】
この脚載せ部12に脚11を支持させるには、脚11をその長手方向に直交させた方向(図11の状態で座面部3対する前後方向)に沿って近づけるだけでよい。
図7に示すように、脚載せ部12において、溝底面15は、座面部3側の端部12bから足先寄りの端部12aへ向けて徐々に深くなる(低くなる)傾斜面に形成されており、これに対して各側部内面16は、その背合わせとなる左右両側壁部20と共に足先寄り端部12aに近づくほど上方への突出量を大きくさせ、反対に座面部3側の端部12bに近づくほど溝底面15より下方への突出量を大きくさせた形状に形成されている。
【0026】
そのため、本体部10の内部には、脚載せ部12における座面部3側の端部12bへ近づくほど高くなる(広くなる)空洞部を形成させることができ、この空洞部内を、座面部3に対してフットレスト2の前後揺動を支持するための枢軸24や、その他、必要に応じて角度設定用機構や揺動連動機構等を設けるためのスペースとして使用することができる。このようなことから、本体部10としての大型化及び嵩高化を防止できる。
【0027】
脚部マッサージ駆動部13において、第1指圧部26が足首を左右両側から掴みモミするものであること、及びこの第1指圧部26に用いられるエアセル29が、酢酸ビニル等の樹脂により、外周面を蛇腹構造とした円筒形に形成されたものであることは、前記第1実施形態と同じである。
しかし、図9に示すように、本第2実施形態で用いたエアセル29は、その外周まわりにおいて、上向きとなる約半周領域に形成されている蛇腹の形成数が、下向きとなる約半周領域に形成されている蛇腹の形成数よりも多くなっている。
【0028】
すなわち、このエアセル29は、中心軸まわりの回転対称形とはなっておらず、上向き配置の蛇腹のなかには、その凹側及び凸側の周方向稜線においてセル外周を1周しないものが含まれていることになる。
従って、各エアセル29に空気を供給して伸長動作させた場合、エアセル29はその伸長度合が進むにつれて次第に溝底面15側を指向するようなカーブ伸長を行うことになる。従って、脚11は、指圧と同時に溝底面15側へ押え込まれるような作用を受けることになる。
【0029】
そのため、指圧中、脚11は安定した状態とされ、脚載せ部12から脚11が追い出されるといったことも、当然に生じない。
なお、図7及び図8に示すように、各エアセル29は、その伸長量に応じた撓み代を有して縫製された布や合成皮革、或いは伸縮性を有した布やゴムシート等より成る表皮材30によって被覆されており、直接、脚11等と触れないようになっている。
【0030】
一方、図10に示すように、第2指圧部27は、ふくらはぎを突き上げるように指圧するものではなく、ふくらはぎを左右両側から掴みモミすることでマッサージ動作する構成となっている。
すなわち、この第2指圧部27は、左右の各脚11に対して、幅方向中央部に固定部32を有してその両側へ揺動片33を張り出すようにした開閉動作体34と、この開閉動作体34における両揺動片33の下部に設けられた左右のエアセル35と、開閉動作体34における両揺動片33の張出端上部に設けられた指圧片36とを有したものとなっている。
【0031】
開閉動作体34は、バネ板や樹脂板、又はゴム板等の可撓性及び弾性を有した素材により形成されており、エアセル35の伸長動作時には上方へ反り変形を起こすが、エアセル35から空気を排出させれば、開閉動作体34自体の弾性復元力によって元の形状に戻るようになっている。
なお、固定部32と揺動片33とをヒンジ構造で接続する構造であれば、開閉動作体34としての素材は限定されないが、この場合、揺動片34を開いた状態に付勢するための戻し機構が必要になる。
【0032】
これらエアセル35も、酢酸ビニル等の樹脂により、外周面を蛇腹構造とした円筒形に形成されている。なお、開閉動作体34及び指圧片36は、脚11のふくらはぎに沿って所定長さを有して形成されており、これに合わせてエアセル35は、前後方向に2個づつ並べて配してある(図7及び図8参照)。勿論、このことは何ら限定されるものではなく、前後方向で1個としてもよい。
【0033】
この各エアセル35にも、その外周まわりの蛇腹の形成数が非対称となったものが用いられている。そして、それぞれの配置において外向きとされる約半周領域の蛇腹形成数が、内向きの約半周領域の蛇腹形成数よりも多くなるように取り付けられている。
すなわち、各エアセル35は、中心軸まわりの回転対称形とはなっておらず、外向き配置の蛇腹のなかには、その凹側及び凸側の周方向稜線においてセル外周を1周しないものが含まれていることになる。
【0034】
このような構造であるため、左右の全エアセル35へ一斉に空気を供給して伸長動作させた場合、その伸長度合が進むにつれて指圧片36は次第に、左右のものが相互近接するようなカーブ伸長を行い、脚載せ部12で支持される脚11の両側面を挟持状に指圧することになる。従って、指圧片36による脚11の指圧が円滑で且つ十分な指圧力をもって行われることになる。
【0035】
そのため、指圧中、脚11は安定した状態とされ、脚載せ部12から脚11が追い出されるといったことも、当然に生じない。
図7及び図8に示したように、開閉動作体34及び指圧片36は、その揺動量に応じた撓み代を有するように形成された表皮材30によって被覆されており、直接、脚11等と触れないようになっている。
【0036】
なお、図示は省略するが、脚部マッサージ駆動部13として、脚載せ部12の溝底面15に、足首やふくらはぎをその背面側から突き上げるように指圧する第3指圧部を設けることも可能である。
この場合、第1指圧部26、第2指圧部27、及び第3指圧部は、それぞれ、独自に作動させてもよいし、所定の連動関係を持たせて作動させてもよい。連動させる場合において、上記したように第1指圧部26及び第2指圧部27は、いずれも脚載せ部12から脚11が追い出されることを防止する作用を有しているため、これら第1、第2指圧部26,27と上記第3指圧部とに対して、同時タイミングで空気の供給を行わせるように制御することができる。
【0037】
勿論、第1、第2指圧部26,27と第3指圧部とを、各個別々に作動させる場合であって、たまたまそれらの使用時期が重なることがあっても、いちいち、空気の給排タイミングを所定関係に保たせるような、複雑な制御を行う必要はない。
上記第1指圧部26及び第2指圧部27に共通した利点としては、特に、空気圧を利用した指圧であるために所定圧力を超えて過剰に指圧することがない点や、エアセル29,35が円筒形であるために伸縮変形が円滑且つ高能率で行える点等を挙げることができる。
【0038】
第1指圧部26及び第2指圧部27(即ち、マッサージ駆動部13)においてエア配管に必要なエアホース、ホース継手、制御弁等は、本体部10内に確保された空洞部を機械収納部25として活用して、ここへ設けることができる。
なお、図12に示すように第1指圧部26や第2指圧部27に対して足の部分を差し入れるような使い方もできる。
【0039】
また、図13に示すように第1指圧部26において、各エアセル29の突端面側に、例えば半球状等をした指圧片40を設けて、指圧時の面圧を高め、その指圧効果を高めるようにすることも可能である。
図14及び図15は、本発明に係る椅子型マッサージ機1において、フットレスト2の脚載せ部12に脚11の足裏を支持可能なステップ45を設けて、このステップ45の裏底側に機械収納部25を形成させた第5実施形態を示している。
【0040】
従って、この第5実施形態では、機械収納部25内に、脚部マッサージ駆動部13の配管機器や配線機器等(図示略)を収納したり、マッサージ駆動部13として、ステップ45に、足裏に対するマッサージ動作を行う第4指圧部46を設けたりすることができるものとなっている。
図16は、本発明に係る椅子型マッサージ機1において、フットレスト2のマッサージ駆動部13として、第2指圧部27によりふくらはぎへそれらの下から突き上げるような指圧を繰り返すことによって、マッサージ動作を行う構成とした第6実施形態を示している。
【0041】
すなわち、この第6実施形態では、指圧片36が、枢軸50を中心として起き上がり方向に揺動自在に保持されており、この指圧片36の下部にエアセル35が設けられた構造になっている。
言うまでもなく、これら第5及び第6実施形態でも、フットレスト2が座面部3に対して前後動可能になっている点及びその構造等については、第1乃至第3実施形態と同じであるものとする。
【0042】
ところで、本発明は、上記各実施形態に限定されるものではない。
例えば、マッサージ駆動部13において、指圧動作部26,27等の配置や配置数は適宜変更可能であり、勿論、エアセル29,35の使用数等も適宜変更可能である。
このように、マッサージ駆動部13の構造、マッサージ動作内容、動作原理等は何ら限定されるものではない。
【0043】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明に係る椅子型マッサージ機では、座面部の前部で前後揺動可能に設けられたフットレストが、少なくとも上方へ跳ね上げた使用状態で前後動可能に設けられているので、このフットレストに設けられるマッサージ駆動部(エアセル)の位置付けを、脚の適正なツボ位置等へ正確に位置付けることができる。従って、身長差を有する様々な使用者が使用する場合でも、各使用者にとってそれぞれ満足したマッサージ効果が得られるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態においてフットレストを座面部に対して揺動可能にする構造部分を示す側断面図である。
【図2】図1のD−D線矢視図である。
【図3】第1実施形態においてフットレストを前後動可能にする構造部分を示す拡大正面断面図である。
【図4】第1実施形態の椅子型マッサージ機を示す斜視図である。
【図5】第2実施形態の主要部(フットレストを前後動可能にする部分)を示した部分図である。
【図6】第3実施形態の主要部(フットレストを前後動可能にする部分)を示した部分図である。
【図7】図8のA−A線断面図である。
【図8】第4実施形態のフットレストを示す平面図である。
【図9】図8のB−B線拡大断面図である。
【図10】図8のC−C線拡大断面図である。
【図11】第4実施形態の椅子型マッサージ機を示す斜視図である。
【図12】フットレストの別使用例を示す側断面図である。
【図13】第1指圧部のエアセルに指圧片を設けた状況を図9に対応させて示した断面図である。
【図14】第5実施形態の椅子型マッサージ機を示す概略側面図である。
【図15】第5実施形態のフットレストを示す斜視図である。
【図16】第6実施形態のフットレストを図7に対応させて示した断面図である。
【符号の説明】
1 椅子型マッサージ機
2 フットレスト
3 座面部
10 本体部
12 脚載せ部
13 マッサージ駆動部
29 エアセル
35 エアセル
105 ガイドレール
120 回転操作軸
122 ブレーキシュー
Claims (4)
- 座面部(3)の前部に、座面部(3)に座った使用者の脚を保持するフットレスト(2)を備え、フットレスト(2)が、座面部(3)に対して、フットレスト(2)に保持する脚の長さ方向に移動可能に設けられた椅子型マッサージ機において、
前記フットレスト(2)は、脚の背面が対向する溝底面(15)と、溝底面(15)の左右両側にあって脚の左右外側面が対向する一対の側部内面(16)と、側部内面(16)の間にあって脚の左右内側面が対向する一対の中央外面(18)とを有していると共に、前記座面部(3)に着座した使用者のふくらはぎとその先を保持するために当該座面部(3)の前部に取り付けられており、
側部内面(16)と中央外面(18)とに、空気を給排させることによって伸縮動作するエアセル(29)が互いに対向するように設けられ、
フットレスト(2)の先端側に、前記溝底面(15)と一対の側部内面(16)と一対の中央外面(18)と共に使用者の左右各脚のふくらはぎから足首を経て足裏までを取り囲んで保持するように脚の足裏が対向するステップ(45)が設けられ、ステップ(45)に、足裏に対するマッサージ動作を行う指圧部(46)が設けられ、
ふくらはぎとその先を保持するための前記フットレスト(2)が前記ステップ(45)と共に一体として前記座面部(3)の前部から脚の長さ方向に移動可能に設けられており、
前記溝底面(15)と一対の側部内面(16)と一対の中央外面(18)とで取り囲まれた左右一対の凹部に保持した使用者の両脚の、各足裏を受けるべく、前記ステップ(45)は、前記左右一対の凹部の、脚の長さ方向に対応するように配置されていることを特徴とする椅子型マッサージ機。 - 前記フットレスト(2)の脚の長さ方向への移動が手動機構により行われる構成であることを特徴とする請求項1記載の椅子型マッサージ機。
- 前記フットレスト(2)の脚の長さ方向への移動が自動機構により行われる構成であることを特徴とする請求項1記載の椅子型マッサージ機。
- 前記フットレスト(2)は、脚の長さ方向へ移動不能になる固定状態と、脚の長さ方向へ移動可能となる移動可能状態とに切換可能とされていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の椅子型マッサージ機。
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