JP2012029804A - 施療機 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】施療機Mのストレッチユニット1は、被施療者の足裏83を載せる足載せ面13を有し第1の中心線C1回りに揺動可能でありつま先側部14が中立位置から前後の両方向に移動可能である足裏部材12と、第2の中心線C2回りに揺動可能であり先部22が斜め上下方向に移動可能である揺動部材20と、膨張することにより揺動部材20を第2の中心線C2回りに揺動させるストレッチ用エアセル2LU,2LDと、揺動部材20と足裏部材12との間に介在し揺動部材20の揺動を足裏部材12の揺動に変換する変換部材8とを備えている。
【選択図】 図1
Description
また、エアセル92,93は、それ自体の剛性が低いため、このような広いスペース95で長いストロークにわたって膨張させる構成には適しておらず、さらに、この足裏部材91を、足を屈する方向(矢印B)に揺動させるためには(図11(c)参照)、つま先側のエアセル92は、前記スペース95よりもさらに前後方向に長いストロークSを有する必要がある。したがって、図11に示した装置を実現させるのは困難である。
そして、足裏部材のつま先側部の移動方向である前後方向と異なる方向に、ストレッチ用エアセルによって揺動部材の先部を移動させても、前記変換部材を有していることにより、足裏部材のつま先側部を前後方向に移動させることができる。つまり、ストレッチ用エアセルによる揺動部材の動作方向を、足裏部材のつま先側部の移動方向である前後方向と同じ方向にする必要がない。このため、揺動部材のレイアウトの自由度が高まり、ストレッチユニットをコンパクトに構成することが可能となる。
さらに、本発明では、足首の関節からつま先までを「足」、当該関節から膝側を「脚」と区別している。
一方、ストレッチユニットにおいて足裏部材のつま先側部を後方へ移動させると、被施療者の足を屈する運動が行われ、アキレス腱を伸ばすことができ、この状態で、脛を拘束した拘束ユニットの本体部をストレッチユニットに接近する方向に移動させることで、踵が足裏部材から離れようとするのを防ぐことができ、足を屈する運動をより効果的に行うことができる。
この場合、前記空間に揺動部材及びストレッチ用エアセルを配置することができ、コンパクトにストレッチユニットを構成することができる。
この場合、ストレッチユニットにおいて、足裏部材のつま先側部を後方へ移動させると、被施療者の足を屈する運動が行われ、アキレス腱を伸ばすことができるが、さらに、この運動を行っている状態で、つま先用エアセルを膨張させると、足(足裏)を伸ばす運動を被施療者に与えることが可能となる。
この場合、両側のストレッチ用エアセルを膨張状態で保持し、両側のストレッチ用エアセル間でエアの流れを許容している状態とすることで、被施療者が、自らの足の力で足裏部材を揺動させて、揺動部材を介して、一方のストレッチ用エアセルを圧縮させると、当該一方のストレッチ用エアセルから他方のストレッチ用エアセルへとエアが流れ、被施療者は、自力で足を屈伸させることができる。また、ストレッチ用エアセルは膨張状態で保持されているので、前記自力で屈伸させる運動は、負荷が与えられた状態で行われる。
この場合、非可動状態では、足裏部材が前方ストロークエンドにあり、この非可動状態では、足裏部材のつま先側部が最前部に位置して足載せ面が前傾姿勢にあるので、被施療者は足を足載せ面に載せやすい。
そして、この足裏部材が前方ストロークエンドに位置している状態から、ストレッチ用エアセルが膨張を続けると、単独で、足裏部材を後方ストロークエンドまで揺動させることができる。つまり、1つのストレッチ用エアセルの膨張により、足裏部材を前方ストロークエンドから後方ストロークエンドまで揺動させることができる。
図1は、本発明の施療機の実施の一形態を示す斜視図である。図2と図3は、この施療機による施療動作を説明する説明図であり、施療機M及び被施療者の足80及び脛(脹脛)81を側方から見た図である。足80及び脛81を二点鎖線で示している。図4は、施療機Mの概略構成を示すブロック図である。
図2と図3とにおいて、本発明の施療機Mは、被施療者の足首の関節82から先の足80を、中立位置から後方と前方との両側に、関節82から後ろ側の脛81に対して強制的に屈伸させるストレッチユニット1を備えている。また、本実施形態の施療機Mは、被施療者の脛81を拘束する拘束ユニット5と、ストレッチユニット1及び拘束ユニット5の動作を制御する制御装置7(図4参照)とを更に備えている。制御装置7は、被施療者や施療機Mの管理者等が操作する操作器(コントローラ)7aからの信号を受け、当該信号に基づいて各種の制御を行う。
本実施形態では、ストレッチユニット1及び拘束ユニット5を、ベッド上等の水平面上に、当該ベッド上の被施療者の伸ばした脚の長さ方向に直列に並べて設置した場合として説明する。この被施療者の脚の長手方向に沿った方向が前後方向であり、足80側が前方、腰側が後方であり、脚を施療機Mに載せた状態で、被施療者の右手側が右、左手側が左であり、また、前後方向と左右方向とに直交する方向を上下方向としている。
ストレッチユニット1は、フレーム11と、被施療者の足裏83を載せる足載せ面13を有している足裏部材12と、この足裏部材12に動力を伝達する揺動部材20と、この揺動部材20を動作させるストレッチ用エアセル2LU,2LD,2RU,2RDを有する駆動装置3(図4参照)と、揺動部材20と足裏部材12との間に介在し両者間における動力の伝達を行う変換部材8とを備えている。
図1において、前記フレーム11は、ベッド等の上に置かれる下フレーム11aと、下フレーム11aの前側から立設されている前フレーム11bと、下フレーム11aの後ろ側から立設され前フレーム11bの上部と繋がる後フレーム11cとを有している。
揺動部材20を第2の中心線C2回りに揺動させると、前記ローラは揺動部材20にガイドされながら移動することができ、これと同時に、ローラは、取り付け片18cを介して足裏部材12を第1の中心線C1回りに揺動させる。つまり、このローラ(変換部材8)によって、揺動部材20の揺動を、足裏部材12の揺動に変換することができる。
図4に示しているように、前記駆動装置3は、前記ストレッチ用エアセル2LU,2LD,2RU,2RDの他に、エアを吐出するポンプ9、及び、このポンプ9と前記ストレッチ用エアセルそれぞれとの間に設けられエアの流れを切り替えるバルブ10を有している。本実施形態では、バルブ10として、ストップ弁(保持弁)10−1,10−2と、3方向弁10−3,10−4,10−5,10−6,10−7,10−8,10−9,10−10とを有している。前記ストップ弁は、ポンプ9から各エアセルにエアが流れる状態と、エアセル側の流路を封止する状態とに切り替え可能である。前記3方向弁は、エアセルにエアを供給する状態と、エアセルのエアを大気に開放する状態とに切り替え可能である。これらバルブ10の切り替え動作は、前記制御装置7の制御信号に基づく。
ストレッチ用エアセル2LU,2LDそれぞれは、蛇腹構造を有し、フレーム11(下フレーム11a,前フレーム11b)に取り付けられ展開不能である基部と、この基部側を中心としてほぼ扇形に展開可能である展開部とを有した構成であり、収縮時は略扁平形状であるが、エアが供給されるとほぼ扇形に膨張する。なお、図2と図3では、説明を容易とするためにエアセルを蛇腹構造として記載していない。
ストレッチ用エアセル2LDは、前フレーム11bの一部と揺動部材20との間に介在し、エアが給気されると膨張し、揺動部材20を押し下げて中心線C2回りに下に揺動させる。この際、ストレッチ用エアセル2LUと繋がる3方向弁10−3は大気開放状態となり、当該エアセル2LUでは排気状態となる。
このように、ストレッチ用エアセル2LU,2LDは、エアの給気又は排気によって膨張又は収縮することにより、揺動部材20を第2の中心線C2回りに両方向について揺動させることができる。
つまり、図2の収縮状態にあるストレッチ用エアセル2LUを膨張させることで(図3)、揺動部材20を介して、足裏部材12を後方に揺動させることができ、つま先側部14は後方に移動し、かつ、踵側部15は反対である前方に移動し、被施療者の足80を、脛81に対して後方に屈曲させる。
これに対して、図3の収縮状態にあったストレッチ用エアセル2LDを膨張させることで(図2)、揺動部材20を介して、足裏部材12を前方に揺動させることができ、つま先側部14は前方に移動し、かつ、踵側部15は、反対である後方に移動し、被施療者の足80を、脛81に対して前方に伸張させる(図2の状態)。
このように、足裏部材12のつま先側部14は、中立位置から、前後の両方向に移動し、かつ、踵側部15は、つま先側部14と反対方向に移動し、被施療者の足80を、脛81に対して後方と前方との両側に屈伸させることが可能となる。
前記のとおり、被施療者の足80を後方と前方との両側に屈伸させることが可能であるが、この際、当該足80を足裏部材12に追従させるために、足80を足裏部材12に固定するのが好ましい。そこで、図5(a)に示しているように、足裏部材12は、被施療者の足80の少なくとも甲80aを上から押さえて、当該足80を足載せ面13に固定する固定部材24を有している。なお、図1、図2、図3では、説明を容易とするために固定部材24の記載を省略している。
また、図5(b)は固定部材24の変形例であり、この固定部材24は足80を入れる靴形状となっており、足裏部材12に取り付けられている。この靴形状を有する固定部材24も、甲80aを上から押さえることができ、また、足80全体を保持することができる。
また、前記固定部材24は、足載せ面13に対して着脱可能として足裏部材12に取り付けられていてもよい。これは、被施療者の足80のサイズは、人それぞれ異なることによる。特に図5(b)の靴型の場合に着脱可能な構成は好適である。
図5(a)の場合、固定部材24の底部24dは、可撓性を有する部材(例えばゴム)からなり、この底部24dと足裏部材12(板状部材18a)との間に、エアセル16が設けられている。
図5(b)の場合、靴型の固定部材24の底部24dは、可撓性を有する部材(例えばゴム)からなり、この底部24dと足裏部材12(板状部材18a)との間に、エアセル16が設けられている。
つま先用エアセル16を有するストレッチユニット1によれば、図3に示しているように、足裏部材12のつま先側部14を後方へ移動させると、被施療者の足80を屈する運動が行われ、アキレス腱を伸ばすことができるが、さらに、この運動を行っている状態で、つま先用エアセル16を膨張させると、より足(足裏)を伸ばす運動を被施療者に与えることが可能となる。
また本実施形態の施療機Mでは、ストレッチユニット1が、図外のベッドの上面(前後方向及び左右方向に広がる平面)に設置された状態で、このベッドの上面と、つま先側部14が前方に位置した前傾姿勢(図2)にある足裏部材12との間に形成される空間Hに、ストレッチ用エアセル2LU,2LDが膨張可能で、かつ、揺動部材20が揺動可能として配置されている。この空間Hは、フレーム11内において、前傾姿勢にある足裏部材12の足載せ面13とは反対側に形成される空間であり、足裏部材12が前傾姿勢にある状態(後述する前方ストロークエンド)で、側面視においてほぼ三角形に形成される空間である。
このように、前記空間Hに、つまり、足裏部材12の前方下部のデッドスペース(空間H)に、揺動部材20及びストレッチ用エアセル2LU,2LDを効率良く配置することができ、コンパクトにストレッチユニット1を構成することができる。
この初期状態(非可動状態)では、足裏部材12のつま先側部14が最前部に位置して足載せ面13が前傾姿勢にあるので、図外のベッド上に設置した施療機Mのストレッチユニット1に、施療者が足80を載せようとする場合に、当該被施療者は足80を足載せ面13に載せやすい。
つまり、足裏部材12が前方ストロークエンドに位置している状態(図2)から、ストレッチ用エアセル2LUが膨張を続けると、単独で、足裏部材12を後方ストロークエンド(図3)まで揺動させることができる。つまり、1つのストレッチ用エアセル2LUの膨張により、足裏部材12を前方ストロークエンドから後方ストロークエンドまで揺動させることができる。
このために、前記ストレッチ用エアセル2LUの膨張ストロークは、揺動部材20を介して、足裏部材12を前方ストロークエンドから後方ストロークエンドまで単独により揺動させることができる長さに相当するストロークに設定されている。
図1において、前記拘束ユニット5は、前後方向に移動してストレッチユニット1に対して接離する本体部50と、ベッド等の上に置かれるフレーム52とを有している。本体部50は、フレーム52の左右の側壁53,53にガイドされ、前後に移動可能となっている。図6は、施療機Mの下面図である。拘束ユニット5は、本体部50を前後方向に駆動する駆動装置(前後駆動装置)54を有している。
本体部50の裏面には、前記ネジ軸63に螺合するナット部材64が取り付けられている。モータ61が一方向に回転すると、ナット部材64は前進し、これにより、本体部50はストレッチユニット1に接近する。モータ61が他方向に回転すると、ナット部材64は後退し、これにより、本体部50はストレッチユニット1から離れる。制御装置7によって、モータ61の回転方向を周期的に変更することで、本体部50は、ストレッチユニット1に対して接近と離反とを繰り返す。
図1において、可動部56は、左右の側壁57と中央壁58とを有し、この可動部56には、左右の凹溝56aが形成されている。この凹溝56aに、被施療者は脛81を入れることができる。
この拘束部51によれば、前側の向かい合うエアセル59及び後ろ側の向かい合うエアセル60の一方又は双方が膨張すると、被施療者の脛81を左右両側から挟むことができ、当該脛81を本体部50に固定することができる。
図8において、外側の偏心カム71aの外周側には、相対回転可能な環状のカムホルダ72aが取り付けられており、このカムホルダ72aは、前記側部ブロック65に固定されている。また、中央の偏心カム71bの外周側には、相対回転可能な環状のカムホルダ72bが取り付けられており、このカムホルダ72bは、前記中央ブロック66に固定されている。
これにより、図1を参考に説明すると、モータ68が回転すると、左右の側部ブロック65及び中央ブロック66は、被施療者の脛(下腿部)の両側部に対して、左右で異なる位相により、前後方向の成分が主でかつ上下方向の成分を副として有した往復動作(偏心円運動)を行い、拘束用エアセル59,60を膨張させた状態で、当該脛に対してさすり動作を行うことが可能である。
前記制御装置7の記憶部にはコンピュータプログラムが記憶されており、このプログラムに基づいて、制御装置7が、ストレッチユニット1の各部を制御することにより、当該ストレッチユニット1単独でも、前記のとおり、被施療者の足80を、中立位置から後方と前方との両側に屈伸させる施療(ストレッチ運動)を与えることが可能である。
また、制御装置7が、拘束ユニット5の各部を制御することにより、ストレッチユニット1の動作に合わせて拘束ユニット5を動作させることで、より効果的な施療を行うことが可能となる。
図9は、前記実施形態(図1)の施療機Mによって実行される施療方法を説明するタイムチャートである。図9の左欄の「エアセル」の項目は、各エアセルの膨張(給気)又は収縮(排気)の時間帯を示しており、「さすり」は前記さすり動作を実行している時間帯を示しており、「スライド」はストレッチユニット1に対する拘束ユニット5の前後移動(接離移動又は接近移動)の時間帯を示している。
施療機Mの初期状態では、拘束ユニット5はストレッチユニット1に最も接近した状態にあり、また、左右の足裏部材12は共に前方ストロークエンドに位置している(図2の状態、ただし、エアセル2LDには給気されていない)。
後ろ側の拘束用エアセル60(図1参照)に給気を行い膨張させ被施療者の脛81を拘束した状態で、ストレッチ用エアセル2RU,2LUに給気を行い膨張させる。すると、図3に示しているように、左右の足裏部材12が、前方ストロークエンドから後方ストロークエンドへと達する(t=16)。その途中で、左右の足裏部材12の押し付け用エアセル25を膨張させ固定部材24と協働して、被施療者の左右の足80を足裏部材12に固定している。
これにより、ストレッチユニット1において、足裏部材12のつま先側部14を後方へ移動させることができ、被施療者の足80(足首の関節82)を後方に屈する運動が行われ、アキレス腱を伸ばすことができる(t=1〜16)。この足裏部材12の動作開始に遅れてその途中で(t=9)、脛を拘束した(かつ一旦離反させておいた)拘束ユニット5の本体部50を、ストレッチユニット1に接近する方向に移動させる制御も行う(t=9〜16)。これにより、被施療者の踵が足裏部材12(足載せ面13)から離れようとするのを防ぐことができ、足を屈する運動をより効果的に行うことができる。
そして、足裏部材12が後方ストロークエンドへ到達する前に(t=12)、左右のつま先用エアセル16に給気を行い膨張させ、足80(足裏83)を伸ばす運動も行う。この際(t=12)、拘束用エアセル60を排気状態に切り替え、足80への過度の負担を和らげている。
拘束用エアセル59,60の状態を切り替え、前側の拘束用エアセル59に給気を行い膨張させ被施療者の脛81を拘束した状態で、ストレッチ用エアセル2RD,2LDに給気を行い膨張させる。この際、膨張していたエアセル2RU,2LUを排気状態とする。これにより、図2に示しているように、左右の足裏部材12が、後方ストロークエンドから前方ストロークエンドへと達する(t=29)。この際、膨張していた左右の足裏部材12の押し付け用エアセル25を収縮状態としている。
これにより、ストレッチユニット1において、足裏部材12のつま先側部14を前方へ移動させることができ、被施療者の足80(足首の関節82)を前方へ伸ばす運動が行われる(t=17〜29)。この足裏部材12の動作開始に遅れてその途中で(t=25)、脛を拘束した拘束ユニット5の本体部50をストレッチユニット1から離れる方向に移動させる制御も行う(t=25〜29)。これにより、被施療者の足80から脛81までの範囲を広く伸ばすことができ、より効果的な施療(運動)が行われる。つまり、固定部材24(図5参照)によって足80がストレッチユニット1(足裏部材12)に固定された状態で、拘束ユニット2によって脛を後方へ引っ張る運動が行われる。
この時間帯では、前記の時間t=1〜32までと同じ動作が施療機Mにおいて繰り返し実行されるが、さらに、さすり動作も行われる。前半(時間t=33〜48)と後半(時間t=49〜61)とでは、さすり運動に関して、側部ブロック65及び中央ブロック66の、前記偏心円運動の回転方向を切り替えている。
図10は、前記実施形態(図1)の施療機Mによって実行される他の施療方法を説明するタイムチャートである。図10の施療方法は、図9の時間t=1〜16までの各「エアセル」(及び「さすり」)について、同じであるが、拘束ユニット5の「スライド」の方向を反対としている。すなわち、制御装置7は、ストレッチユニット1において、ストレッチ用エアセル2LU,2RUを膨張させて、足裏部材12のつま先側部14を後方へ移動させている状態で、脛81を拘束した拘束ユニット5の本体部50をストレッチユニット1から離れる方向に移動させる制御を行う。
特に、足裏部材12のつま先側部14の後方への移動と、拘束ユニット5の本体部50の後方への移動とを、少なくとも一部の時間帯で同時に行えばよいが、図10に示しているように、足裏部材12のつま先側部14の後方への移動(離反)を先に開始して(t=1)、その移動の途中で(t=9)、本体部50の後方への移動を行うのが好ましい。
これにより、被施療者の足80及び脚において、心臓に遠い部位から近い部位へ向かって施療箇所が移動するいわゆる求心法による施療が行われ、血液循環の促進が図れる。
特に、図10に示しているように、本体部50の前方への移動(接近)を先に開始して(t=20)、その移動の途中で(t=23)、足裏部材12のつま先側部14の前方への移動を行うのが好ましい。
これにより、被施療者の足80及び脚において、心臓に近い部位から遠い部位へ向かって施療箇所が移動するいわゆる遠心法による施療が行われ、血液循環の促進が図れる。
図9の各「エアセル」及び「さすり」については、同じであるが、「スライド」を実行しなくてもよい。つまり、時間t=1〜32では、拘束ユニット5の本体部50の前後移動は実行されない。なお、時間t=33〜64では、さすり動作については実行される。
図9の施療動作は、ストレッチユニット1において、左右の足裏部材12を同じ位相で同期して動作させる場合であったが、左右の足裏部材12は、既に説明したように、左右それぞれ独立して設けられており、独立して揺動することができる構成であるため、左右の足裏部材12を異なる位相で動作させることができる。
そこで、制御装置7は、ストレッチ用エアセル2LU,2LD、ポンプ9等を有する駆動装置3を制御することにより、左足用の足裏部材12と右足用の足裏部材12とを、同位相で揺動させる第1動作モードと、異なる位相で揺動させる第2動作モードとに切り替え可能である。第2動作モードを選択することにより、図1のように、一方の足裏部材12を前、他方の足裏部材12を後ろとすることができ、また、これを交互に行うことが可能である。
図4において、制御装置7からの制御信号により、各バルブ10の開閉状態を切り替えることができる。代表して、左側の足80用のストレッチ用エアセル2LU,2LDについて、図2と図3を参照しつつ説明する。被施療者が足80を足裏部材12に載せ、固定部材24によって固定した状態で、ストップ弁10−1及び3方向弁10−3,10−4を通じて、エアセル2LU,2LDの双方に給気を行い膨張させる。すると、足80(足裏部材12)を、ほぼ中立位置とすることができる。
また、自動運動と他動運動とを択一的に選択して切り替えるのみならず、操作器7aにおける操作によって、自動運動と他動運動との双方を施療機Mに行わせることもできる。つまり、制御装置7には、自動運動のみを実行させるコース(プログラム)と、他動運動のみを実行させるコース(プログラム)と、自動運動と他動運動との双方を実行させるコース(プログラム)とが設定されている。双方を実行させる場合、例えば、制御装置7は、自動運動を(2〜3分)実行し、その後、他動運動を(4〜6分)実行し、再び、自動運動を(2〜3分)実行する。なお、自動運転及び他動運転の実行時間は任意に設定することができる。
自動運動と他動運動との切り替えは、操作器7aを操作することにより行ってもよいが、制御装置7が時間管理を行い自動的に自動運動と他動運動との切り替えを行ってもよい。自動運転終了から所定時間経過後に他動運転に自動的に切り替わることにより、又は、被施療者が自ら切り替えることにより、使用者を休憩させることができる。
前記拘束ユニット5は、被施療者の足首の関節から先の足を中立位置から後方と前方との両側に脛に対して屈伸させるストレッチユニットを備えた施療機に適用可能であり、このストレッチユニット1の形態は、前記実施形態以外の場合であってもよい。
つまり、その施療機は、拘束ユニットと、被施療者の足首の関節から先の足を中立位置から後方と前方との両側に脛に対して屈伸させるストレッチユニットと、を備え、前記拘束ユニットは、前後方向に移動して前記ストレッチユニットに対して接離する本体部と、被施療者の脛を前記本体部に拘束する拘束部とを有する拘束ユニットと、前記ストレッチユニット及び前記拘束ユニットの動作を制御する制御装置と、を備えたものである。
そして、この場合に、拘束ユニット及びストレッチユニットそれぞれは、既に説明した前記各構成(各機能)の少なくとも一つを備え、前記説明した動作を行うものである。
そして、この椅子は、背凭れ部、及び、この背凭れ部にマッサージ具が設けられている椅子型マッサージ機であってもよい。
Claims (6)
- 被施療者の足首の関節から先の足を中立位置から後方と前方との両側に脛に対して屈伸させるストレッチユニットを備えた施療機であって、
前記ストレッチユニットは、
フレームと、
被施療者の足裏を載せる足載せ面を有し左右方向の第1の中心線回りに揺動可能として前記フレームに取り付けられつま先側部が中立位置から前後の両方向に移動可能である足裏部材と、
左右方向の第2の中心線回りに揺動可能として基部が前記フレームに取り付けられ先部が前記つま先側部の移動方向と異なる方向に移動可能である揺動部材と、
エアの給気によって膨張することで前記揺動部材を前記第2の中心線回りに揺動させるストレッチ用エアセルを有する駆動装置と、
前記揺動部材と前記足裏部材との間に介在し当該揺動部材の揺動を前記足裏部材の揺動に変換する変換部材と、
を備えたことを特徴とする施療機。 - 前後方向に移動して前記ストレッチユニットに対して接離する本体部と、被施療者の脛を前記本体部に拘束する拘束部とを有する拘束ユニットと、
前記ストレッチユニット及び前記拘束ユニットの動作を制御する制御装置と、を更に備え、
前記制御装置は、前記ストレッチユニットにおいて前記足裏部材の前記つま先側部を前方へ移動させている状態で、脛を拘束した前記本体部を当該ストレッチユニットから離れる方向に移動させ、前記足裏部材の前記つま先側部を後方へ移動させている状態で、脛を拘束した前記本体部を当該ストレッチユニットに接近する方向に移動させる制御を行う請求項1に記載の施療機。 - 前後方向及び左右方向に広がる仮想平面上に前記ストレッチユニットが配置されているとした場合に、前記つま先側部が前方に位置した前傾姿勢にある前記足裏部材と、前記仮想平面との間に形成される空間に、前記ストレッチ用エアセルが膨張可能でかつ前記揺動部材が揺動可能として配置されており、
前記揺動部材の前記先部の軌道が、前記前傾姿勢にある足裏部材の踵側部からつま先側部へ向かう方向となるように、当該揺動部材は前記フレームに取り付けられている請求項1又は2に記載の施療機。 - 前記ストレッチユニットは、前記足載せ面のつま先側に設けられエアの給気によって膨張し被施療者の足先を当該足載せ面から離す方向に押圧する、つま先用エアセルを備えている請求項1から3のいずれか一項に記載の施療機。
- 前記足裏部材を前記中立位置から正逆両方向に揺動駆動させるために、前記ストレッチ用エアセルは、前記揺動部材を挟んだ両側に配置されており、
前記駆動装置は、エアを吐出するポンプ、及び、当該ポンプと前記ストレッチ用エアセルとの間に設けられエアの流れを切り替えるバルブを有し、
前記バルブは、前記両側のストレッチ用エアセルを膨張状態で保持するとともに、当該両側のストレッチ用エアセル間でエアの流れを許容している状態に、切り替え可能である請求項1から4のいずれか一項に記載の施療機。 - 前記揺動部材が前記ストレッチ用エアセルから駆動力を受けていない非可動状態では、前記足裏部材は、前記つま先側部が最前端に位置する前方ストロークエンドにあり、
前記揺動部材が前記ストレッチ用エアセルから駆動力を受けることによって、前記足裏部材を揺動させ、当該足裏部材は、前記つま先側部が最後端に位置する後方ストロークエンドに達し、
前記ストレッチ用エアセルは、前記揺動部材を介して、前記足裏部材を前記前方ストロークエンドから前記後方ストロークエンドまで単独により揺動させることができる長さに相当する、膨張ストロークを有している請求項1から5のいずれか一項に記載の施療機。
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