JP3508277B2 - 電子計算機 - Google Patents

電子計算機

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JP3508277B2
JP3508277B2 JP06217895A JP6217895A JP3508277B2 JP 3508277 B2 JP3508277 B2 JP 3508277B2 JP 06217895 A JP06217895 A JP 06217895A JP 6217895 A JP6217895 A JP 6217895A JP 3508277 B2 JP3508277 B2 JP 3508277B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、検算機能を備えた電
子計算機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】電卓などの電子計算機には検算機能を
えたものがある。この種の電子計算機は、通常の演算モ
ードでのキー操作をジャーナルメモリに記憶しておき、
検算モードでキー入力操作が行われると、通常の演算モ
ードのときと同様に計算および結果の表示を行いつつ、
ジャーナルメモリに記憶されている前回の入力データと
今回の入力データとを比較し、比較の結果、差異が認め
られたら警報音などによって誤入力があったことを入力
者に通知するようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上述した
従来の電子計算機では、通常の演算モードでの全てのキ
ー操作データを逐一ジャーナルメモリに記憶し、検算モ
ードでのキー操作データがジャーナルメモリに記憶され
ているキー操作データと一致しているか否かが判断され
るため、通常の演算モードにおいて、誤入力の訂正操作
やエラー解除操作など計算上必然性のない操作を行った
場合には、検算の際にもそれと全く同じ操作を行って再
入力しなければならず、操作性が悪いという問題があっ
た。
【0004】この発明の目的は、上記従来技術の欠点を
解消し、通常の演算モードにおいて計算上必然性のない
操作を行った場合でも、検算のときにはその操作を省略
できる操作性の良い電子計算機を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明の第1の電子計算機は、通常演算モードで入力
された一連のデータを順次記憶していき、検算モードで
新たに入力されたデータと前記記憶されたデータとを順
次比較することで検算を行う検算機能を備えた電子計算
機において、データを入力するための入力手段と、この
入力手段により入力されたデータに基づいて演算を行う
演算手段と、前記入力手段によるデータの入力の際、予
め定められた第1のキーが操作された場合に、当該第1
のキー操作による入力データと当該第1のキー操作の直
前に入力されたデータとを無効データとして判別する無
効データ判別手段と、前記入力手段により入力されたデ
ータのうち、この無効データ判別手段により無効と判別
されたデータを除いた残りのデータを、検算に用いるた
めの有効データとして順次記憶していく有効データ記憶
制御手段と、前記検算モードにおいて、前記入力手段に
より新たにデータが入力されると、前記有効データ記憶
制御手段により記憶された有効データと新たに入力され
たデータとを比較し、一致しない場合に告知する告知手
段と、を備えてなることを特徴としている(請求項
1)。
【0006】また、第1の電子計算機において、前記予
め定められた第1のキーは、数値消去キーであり、前記
無効データ判別手段は、前記入力手段により入力された
データのうち、前記数値消去キー操作による入力データ
とその直前に入力された数値のデータとを無効データと
して判別する判別手段を備えていることが望ましい(請
求項2)。
【0007】また、本発明の第2の電子計算機は、通常
演算モードで入力された一連のデータを順次記憶してい
き、検算モードで新たに入力されたデータと前記記憶さ
れたデータとを順次比較することで検算を行う検算機能
を備えた電子計算機において、データを入力するための
入力手段と、この入力手段により入力されたデータに基
づいて演算を行う演算手段と、前記入力手段によるデー
タの入力の際、予め定められた第2のキーが複数回連続
操作された場合に、1)この連続操作による入力データ
のうち、1回分の操作による入力データを除いた残りの
入力データ、又は2)この連続操作による全ての入力デ
ータを無効データとして判別する無効データ判別手段
と、前記入力手段により入力されたデータのうち、前記
無効データを除いた残りのデータを、検算に用いるため
の有効データとして順次記憶していく有効データ記憶制
御手段と、前記検算モードにおいて、前記入力手段によ
り検算のために新たにデータが入力されると、前記有効
データ記憶制御手段により記憶された有効データと新た
に入力されたデータとを比較し、一致しない場合に告知
する告知手段と、を備えてなることを特徴としている
(請求項3)。
【0008】また、本発明の第3の電子計算機は、通常
演算モードで入力された一連のデータを順次記憶してい
き、検算モードで新たに入力されたデータと前記記憶さ
れたデータとを順次比較することで検算を行う検算機能
を備えた電子計算機において、データを入力するための
入力手段と、この入力手段により入力されたデータに基
づいて演算を行う演算手段と、前記入力手段によるデー
タの入力の際、予め定められた第2のキーが複数回連続
操作された場合、1)この連続操作の回数が奇数回のと
きには1回分の操作による入力データを除いた残りの入
力データを無効データとし、2)この連続操作の回数が
偶数回のときには全ての入力データを無効データとして
判別する無効データ判別手段と、前記入力手段により入
力されたデータのうち、前記無効データを除いた残りの
データを、検算に用いるための有効データとして順次記
憶していく有効データ記憶制御手段と、前記検算モード
において、前記入力手段により検算のために新たにデー
タが入力されると、前記有効データ記憶制御手段により
記憶された有効データと新たに入力されたデータとを比
較し、一致しない場合に告知する告知手段と、を備えて
なることを特徴としている(請求項4)。また、第3の
電子計算機において、前記予め定められた第2のキー
は、正負切換キーであることが望ましい(請求項5)。
また、第2の電子計算機において、前記予め定められた
第2のキーは、メモリリコールキーであり、前記無効デ
ータ判別手段は、前記メモリリコールキーが複数回連続
操作された場合に、この連続操作による入力データのう
ち、1回分の操作による入力データを除いた残りの入力
データを無効データとして判別するメモリリコールキー
判別手段を備えていることが望ましい(請求項6)。
【0009】
【作用】請求項1に記載された電子計算機では、通常演
算モードで入力されたデータは、前記演算手段で演算処
理されるとともに記憶される。しかし、予め定められた
第1のキーが操作された場合には、当該第1のキー操作
による入力データと当該第1のキー操作の直前に入力さ
れたデータとが無効データ判別手段によって無効データ
として判別されるため、入力されたデータのうち、無効
データを除いた残りのデータが、有効データ記憶制御手
段によって、検算に用いるための有効データとして記憶
される。そして、検算モードにおいて検算のために新た
データが入力されると、前記有効データ記憶制御手段
により記憶されデータと、新たに入力されたデータと
比較され一致しないとき告知がなされる。このよう
に、予め定められた第1のキーが操作された場合には、
当該第1のキー操作による入力データと当該第1のキー
操作の直前に入力されたデータとが無効データと判別さ
れて記憶されず、無効データを除く検算に用いるための
有効データのみ記憶されるようにしたことにより、前回
の計算の際に無効データの入力操作を行った場合でも、
検算のときにはその操作を省略でき、極めて操作性良く
検算を行うことができる。
【0010】また、請求項2に記載された電子計算機に
よれば、前記予め定められた第1のキーは数値消去キー
であることから、入力されたデータのうち、数値消去キ
ー操作による入力データとその直前に入力された数値の
データとが無効データとして判別されるため、前回の計
算の際に演算として使用されない数値データが入力さ
れ、数値消去キー操作がなされた場合でも、検算のとき
にはその誤入力操作並びにその消去操作を省略でき、極
めて操作性良く検算を行うことができる。
【0011】また、請求項3に記載された電子計算機に
よれば、通常演算モードで入力されたデータは、前記演
算手段で演算処理されるとともに記憶される。しかし、
予め定められた第2のキーが複数回連続操作された場合
には、1)この連続操作による入力データのうち、1回
分の操作による入力データを除いた残りの入力データ、
又は2)この連続操作による全ての入力データが無効デ
ータ判別手段によって無効データとして判別されるた
め、入力されたデータのうち、無効データを除いた残り
のデータが、有効データ記憶制御手段によって、検算に
用いるための有効データとして記憶される。そして、検
算モードにおいて検算のために新たにデータが入力され
ると、前記有効データ記憶制御手段により記憶されたデ
ータと、新たに入力されたデータとが比較され、一致し
ないとき告知がなされる。
【0012】また、請求項4に記載された電子計算機に
よれば、通常演算モードで入力されたデータは、前記演
算手段で演算処理されるとともに記憶される。しかし、
予め定められた第2のキーが複数回連続操作された場合
には、無効データ判別手段によって、1)この連続操作
の回数が奇数回のときには1回分の操作による入力デー
タを除いた残りの入力データを無効データとし、2)こ
の連続操作の回数が偶数回のときには全ての入力データ
を無効データとして判別されるため、入力されたデータ
のうち、無効データを除いた残りのデータが、有効デー
タ記憶制御手段によって、検算に用いるための有効デー
タとして記憶される。そして、検算モードにおいて検算
のために新たにデータが入力されると、前記有効データ
記憶制御手段により記憶されたデータと、新たに入力さ
れたデータとが比較され、一致しないとき告知がなされ
る。また、請求項5に記載された電子計算機によれば、
前記予め定められた第2のキーは正負切換キーであるた
め、正負切換キーが複数回操作された場合に、その操作
回数が奇数回であれば1回分の正負切換キーを除いた残
りの操作が無効データとされ、偶数回であれば全ての操
作が無効データとされ、記憶されないこととなる。従っ
て、検算のときにはその無効データにかかる操作を省略
でき、極めて操作性良く検算を行うことができる。
【0013】また、請求項に記載された電子計算機に
よれば、前記予め定められた第2のキーはメモリリコー
ルキーであり、メモリリコールキーが複数回連続操作さ
れた場合には、この連続操作による入力データのうち、
1回分の操作による入力データを除いた残りの入力デー
タがメモリリコールキー判別手段によって無効データと
して判別されるため、1回分のメモリリコールキー操作
のみが記憶されることとなる。従って、検算のときには
その無効データにかかる操作を省略でき、極めて操作性
良く検算を行うことができる。
【0014】
【実施例】以下に、本発明の電子計算機の実施例につい
て説明する。
【0015】図1は、本発明の電子計算機の基本構成を
示すブロック図である。
【0016】同図に示す電子計算機1は、プログラムの
命令に従って電子計算機1全体の制御を行う中央演算処
理装置(CPU)2と、CPU2で処理するマイクロプ
ログラムを記憶した読み出し専用メモリ(ROM)3
と、データを記憶する随時書き込み読み出しメモリ(R
AM)4と、データ入力や後述するモードの切換など行
うためのキー入力部5と、CPU2から出力される数値
データや各種メッセージデータを表示するための表示駆
動回路6および表示部7と、CPU2から出力される告
知音信号を増幅して放音するための増幅回路8およびス
ピーカ9とからなる。
【0017】上記RAM4は、図2に示すように、上記
表示部7に表示するデータを記憶する表示レジスタ(置
数入力レジスタを兼ねる)10の領域と、CPU2が演
算するための数値を一時記憶する演算用レジスタ11の
領域と、演算結果を一時記憶するメモリレジスタ12の
領域と、プログラム実行中の各種条件を表すフラグF、
H、Mの内容を記憶するフラグレジスタ13の領域とを
有する。
【0018】各フラグの内容は下記のとおりである。 F=0 通常の演算モード F=1 検算モード H=0 訂正モード解除 H=1 訂正モード M=1 置数キー入力後 M=0 演算命令キー入力後
【0019】また、RAM4は、キー入力部5からの入
力内容を一時記憶するジャーナルメモリ14の領域と、
ジャーナルメモリ14の各レジスタを指定するアドレス
ポインタPnを記憶するポインタメモリ15の領域とを
有している。
【0020】ジャーナルメモリ14は、入力された数値
を記憶する置数メモリの領域14aと、入力された演算
命令(+、−、×、÷、=、√、%、+/−)などを記
憶するファンクションメモリの領域14bとを有する。
そして、キー入力部5から演算のための入力がなされる
毎に、数値データと、その直後に入力された演算命令デ
ータとをセットにして、アドレスポインタP0、P1、P
2、P3、・・・によって指定されているジャーナルメモ
リ14の領域のレジスタに順次記憶するようになってい
る。
【0021】上記キー入力部5は、図3に示すように、
電子計算機1の操作面16上に配設された置数キー群1
7、演算命令キー群18、19、メモリーキー群20、
クリアーキー「C」21、オールクリアーキー「AC]
22、桁下げキ−「▼」23、および検算キー「検算」
24を備えている。
【0022】置数キー群17は、0から9までの数値を
それぞれ入力するための数字キー「0」〜「9」と、小
数点を入力するための少数点キー「.」キーとからな
る。
【0023】演算命令キー群18は、四則演算命令をそ
れぞれ入力するための四則演算命令キー「+」、
「−」、「×」、「÷」と、答を求めるためのイコール
キー「=」とからなる。
【0024】演算命令キー群19は、表示されている数
値の正負を切り換えるための正負キー「+/−」と、百
分率計算を行うためのパーセントキー「%」と、平方根
演算を行うためのルートキー「√」とからなる。
【0025】メモリーキー群20は、表示されている数
値を上記メモリレジスタに記憶されている数値に足す
(プラスの数値で入力)ためのメモリープラスキー「M
+]と、引く(マイナスの数値で入力)ためのメモリー
マイナスキー「M−」と、上記メモリレジスタに記憶さ
れている数値を呼び戻すためのメモリーリコールキー
「MR]と、上記メモリレジスタに記憶されている数値
を呼び戻すと同時にメモリー内容を消去するためのメモ
リーリコールクリアーキー「MC]とからなる。
【0026】「C」キー21は、押し間違えた数値の訂
正(置数訂正)をするためのキーである。
【0027】「AC」キー22は、それまでの演算デー
タを全て消去(初期化)するためのキーである。
【0028】「▼」キー23は、表示されている数値の
最小桁を消去するためのキーであり、1回押す度に1桁
桁下げされる。また、この「▼」キー23は後述する演
算モードにおいて、前回の演算結果と今回の演算結果と
を交互に表示させるためのキーでもある。
【0029】「検算」キー24は、標準演算モードと検
算モードとを交互に切り換えるための命令キーである。
【0030】また、電子計算機1の操作面16には、丸
めスイッチ24と小数点指定スイッチ25とが設けられ
ている。
【0031】丸めスイッチ25は、小数点以下をどのよ
うに処理するかを指定するためのスイッチで、小数点以
下を可能なだけ自由に求めるフリーモード゛F″と、小
数点指定スイッチ26によって指定された桁の下1桁を
切り捨てるカットモード゛C″と、四捨五入する四捨五
入モード゛5/4″のいずれかを指定できるようになっ
ている。
【0032】小数点指定スイッチ26は、丸めスイッチ
25がカットモード゛C″または四捨五入モード゛5/
4″の指定になっているときに有効なスイッチで、小数
点以下は求めない0桁モード゛0″、小数点以下1桁ま
で求める1桁モード゛1″、小数点以下2桁まで求める
2桁モード゛2″、小数点以下4桁まで求める4桁モー
ド゛4″のいずれかを指定できる。
【0033】また、この小数点指定スイッチ26
は、「.」キーを押さなくても自動的に2桁目に小数点
を入れる固定小数点モード゛ADD2″ の指定もできるよ
うになっている。
【0034】上記表示部7は、周知の液晶ディスプレイ
からなるものであり、CPU2から出力された数値デー
タや各種メッセージデータなどが表示駆動回路6に入力
されると、この表示駆動回路6によって駆動されて、表
示窓7aに置数や答などの数値データや、各種メッセー
ジデータなどを表示するものである。
【0035】表示窓7aは、図3に示すように操作面1
6の入力キーの上方に設けられている。この表示窓7a
には8桁までの数値を表示できるようになっている。そ
して数値表示領域の左側には、RAM4のメモリレジス
タに数値が入っているときは゛M″が、定数固定計算中
は゛K″が、ある数を0で割るなどの入力エラーがあっ
たときは゛E″が、それぞれ点灯するようになってい
る。
【0036】なお、この電子計算機1では、数値を入力
した後に同一の四則演算命令キー「+」、「−」、
「×」、「÷」が続けて押されると、数値とそれに続く
演算命令が固定(定数ロック)されるようになってい
る。
【0037】また、数値表示領域の上側の領域は、゛検
算中″、゛OK″、゛前回゛、゛今回″、゛OVER″
などのメッセージ表示領域であり、検算モードになって
いるときに゛検算中″が、検算の結果、計算が正しかっ
たときに゛OK″が、表示されている数値が前回(通常
の演算モード)の数値のときに゛前回″が、今回(検算
モード)の数値のときに゛今回″が、メモリーがオーバ
ーフローしたときに゛OVER″が、それぞれ表示され
るようになっている。
【0038】また、表示窓7aの左上隅部には、検算中
に、表示窓7aに表示されている数値に続いて入力され
た演算命令の記号(+、−、×、÷、=)を表示するた
めの演算記号表示部26が設けられている。
【0039】次に、上記のように構成された電子計算機
1の動作について、図4〜図11のフローチャートと、
図12〜図18とを用いて説明する。
【0040】[通常の演算モード]キー入力部5からデ
ータが入力されると、置数キー/ファンクションキー処
理ルーチン(図4、図5)において、まずフラグFが0
か否か、すなわち通常演算モードか検算モードかが判断
される(ステップS1)。
【0041】そして、Fが0の場合には、その入力デー
タが置数キーによる入力データであるか否かが判断され
(ステップS2)、置数キーの場合には、その数値が表
示レジスタ10に記憶されると同時に表示窓7aに表示
され、置数キー入力後を示すフラグMが1になる(ステ
ップS3)。この置数キーによる入力操作が任意の回数
繰り返されることにより8桁までの任意の桁数の数値が
表示窓7aに表示される。
【0042】また、ステップ2において、置数キー以外
のキー、すなわちこの場合演算命令キーによる入力デー
タであると判断されると、演算命令キー入力後を示すフ
ラグMが0か否かが判断される(ステップS4)。そし
て、フラグMが1の場合、入力された数値データ(0、
1、2、3、5.3など)と、演算命令データ(+、
−、×、÷)とが、アドレスポインタPn(最初はPn=
PO)で指定されているジャーナルメモリ14のレジス
タの置数メモリの領域14a、ファンクションメモリの
領域14bにそれぞれ記憶される(ステップS5)。
【0043】この演算操作が繰り返される度に、アドレ
スポインタPnが順次その次のアドレス指定Pn+1となり
(ステップS6)、入力データを基に次々と計算処理、
計算結果表示がなされ、最後に答えが表示窓7aに表示
される(ステップS7)。その後フラグMが0になる
(ステップS8)。
【0044】また、ステップS4において、フラグMが
0の場合、ポインタPnが1つ前のアドレス指定Pn-1
になり(ステップS9)、Pn-1 で指定されているレジ
スタに記憶されている演算命令データと、Pn-1 で指定
されているレジスタに記憶されている演算命令データと
が同一か否かが判断される(ステップS10)。そし
て、ステップS10において同一でないと判断された場
合、すなわち相異なる演算命令キーが続けて押された場
合には、Pn-1 で指定されているレジスタに記憶されて
いる演算命令データが、Pnで指定されているレジスタ
に記憶されている演算命令データ、すなわち後に押され
た演算命令データに切り換えられる(ステップS1
1)。例えば、「+」キーの後に「−」キーが押された
場合には「−」キーが、「×」キーが押された後に
「÷」キーが押されると「÷」キーがそれぞれ有効とさ
れ、ジャーナルレジスタ14に記憶される。
【0045】また、ステップS10において、Pn-1 で
指定されているレジスタの演算命令データと、Pn で指
定されているレジスタの演算命令データとが同一である
と判断された場合、ステップS12において現在定数ロ
ック状態になっているか否かが判断され、定数ロック状
態になっていると判断された場合は定数ロック状態が解
除され(ステップS13)、定数ロック状態になってい
ないと判断された場合は定数ロック状態になる(ステッ
プS14)。そして、それぞれの状態で、前記ステップ
S5〜S8の処理がなされる。
【0046】上記通常の演算モードにおけるキー入力操
作の途中で、「Cキー21が押されると、「Cキー
処理ルーチン(図)が実行され、ステップS40
いて置数キー入力後(M=1)であると判断されると、
表示中の数値が削除された後(ステップS41)、フラ
グMが0になる(ステップS42)。この「Cキーに
よる入力データはジャーナルメモリ14には記憶されな
い。
【0047】また、「+/−」キーが押されると、「+
/−」キー処理ルーチン(図7)が実行され、ステップ
S51において数値表示中であると判断されると、表示
窓7aに表示されている数値のプラス(+)、マイナス
(−)の符号(サイン)が切り換えられる(ステップS
52)。この「+/−」キーによる入力データは、「+
/−」キーが偶数続けて押されたときは全て無効と判断
され、ジャーナルメモリ14には記憶されない。また、
「+/−」キーが奇数回続けて押されたときは最後に押
されたときの入力データのみ有効と判断され、ジャーナ
ルメモリーに記憶される。
【0048】また、「MRキーが押されると、「M
キー処理ルーチン(図8)が実行され、ステップS
61で置数キー入力後(M=0)であると判断される
と、現在表示されている数値(+、−符号を含む)が消
去されて、メモリレジスタ12に記憶されている内容が
表示窓7aに表示され(ステップS62)、その後フラ
グMが1になる(ステップS63)。
【0049】また、「M+キーまたは「M−」キーが
押されると、「M+、「M−」キー処理ルーチン
9)が実行され、「M+キーの場合は、表示窓7aに
表示されている数値がメモリレジスタ12にプラスの数
値として記憶され、「M−」キーの場合はマイナスの数
値として記憶される(ステップS71)。次に、ステッ
プS72において演算命令キー入力後(M=0)である
と判断されると、表示中の演算命令(ファンクション)
記号が削除される(ステップS73)。「M+キーお
よび「M−」キーによる入力データはジャーナルメモリ
14には記憶されない
【0050】また、「▼」キー23が押されると、
「▼」キー処理ルーチン(図10)が実行され、ステッ
プS81で通常の演算モード(F=0)であると判断さ
れ、次に、ステップS84で置数キー入力後(M=
であると判断されると、表示窓7aに表示されている数
値の最小桁が消去される(ステップS85)。この
「▼」キー23による入力データはジャーナルメモリ1
4には記憶されない。
【0051】[検算モード]以上の通常の演算モードに
おけるキー入力操作を行った後、「検算」キー24が押
されると、「検算」キー処理ルーチン(図11)が実行
され、ステップS91において現在通常の演算モードで
あると判断され、表示窓7aのメッセージ表示領域に゛
検算中″が表示される(ステップS92)。そしてアド
レスポインタPnが初期のアドレス指定P0になった後、
フラグFがF=1、すなわち検算モードになる(ステッ
プS93、S94)。なお、既に検算モードになってい
るときに「検算」キー24が操作されると、゛検算中″
の表示が消去され(ステップS95)、通常演算モード
にもどる(ステップS96)。
【0052】検算モードでは、置数キー/ファンクショ
ンキー処理ルーチン(図5)において、ステップS1で
検算モードと判断され、ステップS15でHが0か否
か、すなわち訂正モードになっていないか否かが判断さ
れる。
【0053】そして、フラグHが0のときにデータが入
力されると、その入力データが置数キーによる入力デー
タであるか否かが判断され(ステップS16)、置数キ
ーの場合には、その数値が表示レジスタ10に記憶され
ると同時に表示窓7aに表示され、フラグMは1になる
(ステップS17)。この置数キーによる入力操作が任
意の回数繰り返されることにより8桁までの任意の桁数
の値数が表示窓7aに表示される。
【0054】次いで、ステップS16にて演算命令キー
が操作されたと判断されると、次に、現在定数ロック状
態であるか否かが判断される(ステップS18)。そし
て、現在定数ロック状態と判断されると、ステップS1
9でフラグMが1か否か、すなわち置数キー入力後であ
るか否かが判断され、フラグMが1の場合は0になった
後(ステップS20)、次の入力待ち状態になる。
【0055】また、ステップS18において、定数ロッ
ク状態でないと判断された場合は、フラグMが0になっ
た後(ステップS21)、新たに入力された今回の数値
/演算命令データと、Pnで指定されているジャーナル
メモリ14の領域のレジスタに記憶されている前回の数
値/演算命令データとが比較されることにより検算がお
こなわれる(ステップS22)。また、ステップS19
においてフラグMが1でないと判断された場合もステッ
プS22に進む。
【0056】そして、新たに入力された数値/演算命令
データとジャーナルメモリ14の領域に記憶されている
前回の数値/演算命令データとが一致している場合に
は、アドレスポインタPnが順次その次のアドレス指定
Pn+1となり(ステップS23)、計算処理、計算結果
表示処理がなされる(ステップS24)。
【0057】上記置数キーと演算命令キーの操作が繰り
返えされる度に、新たに入力された数値/演算命令デー
タとPnで指定されたジャーナルメモリ14の領域の各
レジスタに記憶されている数値/演算命令データとが次
々と比較され、一致している場合には、次々と計算処
理、計算結果表示処理がなされる(ステップS22〜S
24)。
【0058】そして、計算終了で「=」キーが操作され
ると(ステップS25)、表示窓7aのメッセージ表示
領域に、計算が正しかったことを示す゛OK″が表示さ
れる(ステップS26)。
【0059】また、ステップS22において、新たに入
力された数値/演算命令データと、Pn で指定されたジ
ャーナルメモリ14の領域のレジスタに記憶されている
前回の数値/演算命令データとが一致していないと判断
された場合、スピーカ7から「ピッピッ」という警報音
が発せられ(ステップS27)、一致しなかったデータ
が表示窓7aに点滅表示される(ステップS28)。そ
の後、フラグHが1、すなわち訂正モードになり(ステ
ップS29)、表示窓7aのメッセージ表示領域に゛今
回″が表示される(ステップS30)。
【0060】ここで「▼」キー23が押されると、
「▼」キー処理ルーチン(図10)のステップS81で
現在検算モードであると判断され、次にステップS82
で現在訂正モードであると判断され、「▼」キーが押さ
れる度に前回入力された数値及び演算命令記号と今回入
力された数値及び演算命令記号とが交互に表示されると
ともに、゛前回″と゛今回″の表示体が交互に表示され
る(ステップS83)。
【0061】そして、キー入力部5より訂正入力処理が
なされると、置数キー/ファンクションキー処理ルーチ
ンのステップS31において訂正処理がおこなわれ、置
数キー又は演算命令キーによって正しい入力がされる
と、ステップS32において演算命令キーが入力された
と判断され、フラグHが0になり、訂正モードを終了さ
せる(ステップS33)。なお、ステップ31において
対応したジャーナルメモリのデータは訂正入力されたデ
ータに書き換えられる。
【0062】上記訂正処理後、アドレスポインタPnが
その次のアドレス指定Pn+1となり(ステップS3
4)、計算処理、計算結果表示処理がなされる(ステッ
プS35)。
【0063】その後、前記ステップS22〜S24と同
様の処理を経て、前回と今回の全ての数値/演算命令デ
ータが一致していた場合、「=」キーが操作されると
(ステップS25)、表示窓7aのメッセージ表示領域
に゛OK″が表示される(ステップS26)。
【0064】図12および図18には、通常の演算モー
ドにおけるキー入力操作例と、ジャーナルメモリ14へ
の記録例とが示されている。
【0065】図12の(ア)は置数ミスをしなかった場
操作例であり、(イ)は(ア)の操作の途中で置数
ミスをした場合の操作例である。(イ)の操作では置数
ミスがあったため、「▼」キー23が操作され、そのと
き表示されていた数値゛202″の最小桁の数値゛2″
が消去された後、正しい数値゛0″が入力されている
が、「▼」キー23による入力データおよび消去された
数値゛2″のデータは無効と判断され、ジャーナルメモ
リ14には記憶されていない。
【0066】また、(ウ)は置数ミスをしなかった場合
の別の操作例であり、(エ)は(ウ)の操作の途中で置
数ミスをした場合の操作例である。(エ)の操作では置
数ミスがあったため、「Cキー21が操作され、その
とき表示されていた数値゛50″が消去された後、正し
い数値゛20″が入力されてるが、「Cキー21によ
る入力データおよび消去された数値゛50″のデータは
無効と判断され、ジャーナルメモリ14には記憶されて
いない。
【0067】上記のように、通常の演算モードにおいて
置数ミスおよびその消去、訂正が行われた場合でも、消
去操作の入力データおよび消去された数値データはジャ
ーナルメモリ14には記憶されないので、検算のときに
は故意に置数ミスをし、それを消去、訂正する無意味な
操作を省略できる。
【0068】図13は「+/−」キーによるサイン切り
換え操作を含む操作例であり、(オ)〜(キ)は「+/
−」キーが奇数回操作された場合、(ク)〜(コ)が
回操作された場合である。(オ)では1回、(カ)で
は3回、(キ)では回、「+/−」キーが押されてい
るが、いずれの場合も最後に押された「+/−」キーに
よる入力データのみ有効であると判断され、1回分の入
力データがジャーナルメモリ14に記憶されている。
(ク)では0回、(ケ)では2回、(コ)では4回、
「+/−」キーが押されているが、偶数回操作の場合は
結局元のサインに戻るため全て無効と判断され、「+/
−」キーによる入力データはジャーナルメモリ14には
記憶されていない。
【0069】上記のように、通常の演算モードにおいて
「+/−」キーによるサイン切り換え操作が繰り返し行
われた場合でも「+/−」キーが無意味に操作された場
合の無効な入力データはジャーナルメモリ14に記憶さ
れないので、検算のときにはサイン切り換えするための
無意味な操作を省略できる。
【0070】図14は、禁制操作によりエラー(入力無
効状態)が発生したときの解除操作を含む操作例であ
る。(サ)は、この電子計算機1で処理できる最大の数
値を越える演算操作が行われたことによってエラーが発
生した場合のエラー解除操作を含む操作例である。この
例では、最大桁数分の数値゛99〜9″に゛2″を足し
て答えを求める操作が行われた後、エラー解除のために
「C」キー21が押されているが、「C」キー21によ
る入力データは無効と判断され、ジャーナルメモリ14
には記憶されていない。
【0071】(シ)は、ある数値を0で割る無効な演算
操作が行われたことによってエラーが発生した場合のエ
ラー解除操作を含む操作例であり、この例では゛10
0″を゛0″で割って答えを求める操作が行われた後、
エラー解除のために「C」キー21が押されているが、
「C」キー21による入力データは無効と判断され、ジ
ャーナルメモリ14には記憶されていない。
【0072】(ス)は、負の数の平方根を求める無効な
演算操作が行われたことによってエラーが発生した場合
のエラー解除操作を含む操作例であり、この例では、゛
−2″の平方根を求める演算操作が行われた後エラー解
除のために「C」キー21押されているが、「C」キ
ー21による入力データは無効と判断され、ジャーナル
メモリ14には記憶されていない。
【0073】上記のように、通常の演算モードにおいて
「C」キーによるエラー解除操作が行われた場合でも、
「C」キーによる入力データはジャーナルメモリ14に
は記憶されないので、検算のときには無駄な「C」キー
操作を省略できる。
【0074】図15は、違う演算命令キーを押してしま
った後に正しい演算命令キーを押して演算命令(ファン
クション)を更新・訂正する操作を含む操作例である。
(セ)においては、数値゛123″に続いて、本来押さ
れるべき「−」キーが押されず、「+」キーが押された
ため、その後「−」キーが押されることにより演算命令
が更新・訂正されているが、先に押された「+」キーに
よる入力データは無効と判断され、ジャーナルメモリ1
4には記憶されていない。(ソ)においては、数値゛1
23″に続いて、「+」キー、「−」キーが押され、さ
らに「×」キーが押されることにより演算命令の更新・
訂正されているが、「+」キーによる入力データは
「−」キーが押された時点で無効と判断され、また
「−」キーによる入力データは「×」キーが押された時
点で無効と判断され、ジャーナルメモリ14には記憶さ
れていない。
【0075】上記のように、通常の演算モードにおいて
先に入力された演算命令を更新する入力操作を行った場
合でも、先に入力された演算命令データは無効と判断さ
れ、ジャーナルメモリ14に記憶されていないので、検
算のときには無駄な入力操作および更新・訂正操作を省
略できる。
【0076】図16は定数ロック操作を含む操作例であ
り、(タ)、(チ)は演算命令キーが偶数回押された場
合、(ツ)、(テ)は奇数回操作された場合である。
(タ)では2回、(チ)では4回、「+」キーが操作さ
れているが、(チ)においては、3回目の操作がなされ
た時点で定数ロック状態が一旦解除されているため、1
回目と2回目の操作無効とされ、いずれの場合も2回
分の入力データがジャーナルメモリ14に記憶されてい
る。(ツ)では1回、(テ)では3回、「+」キーが操
作されているが、(テ)においては3回目の操作がなさ
れた時点で定数ロック状態が解除されているため1回目
と2回目の操作は無効と判断され、いずれの場合も1回
分の入力データがジャーナルメモリ14に記憶されてい
る。
【0077】上記のように、通常の演算モードにおいて
定数ロック操作とその解除操作とが繰り返し行われた場
合でも、解除された定数ロック状態の入力データジャ
ーナルメモリ14には記憶されないので、検算のときに
は定数ロック操作とその解除操作を繰り返す無意味な操
作を省略できる。
【0078】図17は、次のキー入力によって無効とな
ったキー操作を含む操作例である。(ト)では、「M
キーが操作されたことにより、その直前の数値デー
タ゛12″が無効となり、(ハ)では、「MRキーが
操作されたことにより、その直前の+/−」キーによ
る入力データが無効となり、その結果、いずれの場合も
(ヒ)の場合と同じ操作データがジャーナルメモリ14
に記憶されている。(フ)では、+/−」キーの後に
数値データ゛786″が入力されたことにより+/
−」キーによる入力データが無効となり、その結果、
+/−」キーの操作を含まない(ヘ)の場合と同じ操
作データがジャーナルメモリ14に記憶されている。
【0079】上記のように、通常の演算モードにおいて
直前の入力操作を無効にするような入力操作が行われた
場合でも、無効となったキー操作データはジャーナルメ
モリ14に記憶されていないので、検算のときには次の
キー入力によって結局無効となるような無駄な操作を省
略できる。
【0080】図18は、その他のキー操作例である。
(ホ)では3回、(マ)では2回、「MR」キーが操作
されているが、いずれの場合も最後の操作による入力デ
ータのみ有効と判断され、(ミ)の場合と同じく「M
R」キーが1回だけ操作された状態と同一であり[M
R]に記憶されているデータが(図では[MR]と図示
した)ジャーナルメモリ14に記憶されている。(ム)
では「√」キーに続いて「+」キーが押され、その後
×」キーにより演算命令が更新され、さらに「C」キ
ーが押されることにより「×」キーによる入力データの
消去が行われているが、「+」キーによる入力データは
「×」キーが押された時点で無効と判断され、「×」キ
ーによる入力データは「C」キーが押された時点で無効
と判断され、更に「C」キーによる入力データも無効と
判断され、ジャーナルメモリ14には記憶されていな
い。(メ)では「√」キーに続いて「C」キーが押され
ているが、「C」キーによる入力データは無効と判断さ
れ、ジャーナルメモリ14には記憶されていない。
【0081】以上のように、本実施例の電子計算機1
は、通常の演算モードにおける入力データのうち計算上
必然性のない無効なデータはジャーナルメモリ14に記
憶せず、有効なデータのみ記憶されるようにしたので、
検算の際、無駄なキー入力操作を省略でき、極めて操作
性がよい。
【0082】また、本実施例の電子計算機1によれば、
無駄な入力データがジャーナルメモリ14に記憶されな
いようにしたため、ジャーナルメモリ14の領域を従来
よりも縮小でき、その分を他のデータ記憶領域に有効利
用できる。あるいは、従来よりも少容量のRAM4を使
用することで製品の低価格化を図ることができる。
【0083】なお、上記キー入力操作例および記録例は
この発明の理解を助けるために示したほんのわずかの例
に過ぎず、上記以外の様々なキー入力操作においても、
無効な入力データのジャーナルメモリ14への記憶を制
限し、検算の際の無駄なキー入力操作を省略できること
はいうまでもない。
【0084】
【発明の効果】以上要するに、本発明の電子計算機によ
れば以下のごとき優れた効果を発揮することができる。
【0085】請求項1に記載された電子計算機によれ
ば、予め定められた第1のキーが操作された場合には、
当該第1のキー操作による入力データと当該第1のキー
操作の直前に入力されたデータとが無効データと判別さ
れて記憶されず、無効データを除く検算に用いるための
有効データのみ記憶されるようにしたことにより、前回
の計算の際に無効データの入力操作を行った場合でも、
検算のときにはその操作を省略でき、極めて操作性良く
検算を行うことができる。
【0086】また、請求項2に記載された電子計算機に
よれば、入力されたデータのうち、数値消去キー操作に
よる入力データとその直前に入力された数値のデータと
が無効データとして判別されるため、前回の計算の際に
演算として使用されない数値データが入力され、数値消
去キー操作がなされた場合でも、検算のときにはその誤
入力操作並びにその消去操作を省略でき、極めて操作性
良く検算を行うことができる。
【0087】また、請求項3に記載された電子計算機に
よれば、予め定められた第2のキーが複数回連続操作さ
れた場合には、1)この連続操作による入力データのう
ち、1回分の操作による入力データを除いた残りの入力
データ、又は2)この連続操作による全ての入力データ
が無効データ判別手段によって無効データとして判別さ
れるため、入力されたデータのうち、無効データを除い
た残りのデータが、有効データ記憶制御手段によって、
検算に用いるための有効データとして記憶される。この
ため、演算モードにおいて、予め定められた第2のキー
を複数回操作した場合でも、検算のときには複数回操作
する必要がなく、極めて操作性良く検算を行うことがで
きる。
【0088】また、請求項4に記載された発明によれ
ば、予め定められた第2のキーが複数回連続操作された
場合には、無効データ判別手段によって、1)この連続
操作の回数が奇数回のときには1回分の操作による入力
データを除いた残りの入力データを無効データとし、
2)この連続操作の回数が偶数回のときには全ての入力
データを無効データとして判別されるため、入力された
データのうち、無効データを除いた残りのデータが、有
効データ記憶制御手段によって、検算に用いるための有
効データとして記憶される。さらに請求項5に記載され
た電子計算機によれば、前記予め定められた第2のキー
は正負切換キーであるため、正負切換キーが複数回操作
された場合に、その操作回数が奇数回であれば1回分の
正負切換キーを除いた残りの操作が無効データとされ、
偶数回であれば全ての操作が無効データとされ、記憶さ
れないこととなる。従って、検算のときにはその無効デ
ータにかかる操作を省略でき、極めて操作性良く検算を
行うことができる。
【0089】また、請求項に記載された電子計算機に
よれば、前記予め定められた第2のキーはメモリリコー
ルキーであり、メモリリコールキーが複数回連続操作さ
れた場合には、この連続操作による入力データのうち、
1回分の操作による入力データを除いた残りの入力デー
タがメモリリコールキー判別手段によって無効データと
して判別されるため、1回分のメモリリコールキー操作
のみが記憶されることとなる。従って、検算のときには
その無効データにかかる操作を省略でき、極めて操作性
良く検算を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の電子計算機の基本構成を示
す回路構成図である。
【図2】上記実施例の電子計算機のメモリ領域の構成を
示す図である。
【図3】上記実施例の電子計算機の外観を示す平面図で
ある。
【図4】上記実施例の電子計算機の動作を説明するため
のフローチャート(置数キー/ファンクションキー処理
ルーチン)である。
【図5】上記実施例の電子計算機の動作を説明するため
のフローチャート(置数キー/ファンクションキー処理
ルーチン)である。
【図6】上記実施例の電子計算機の動作を説明するため
のフローチャート(「C」キー処理ルーチン)である。
【図7】上記実施例の電子計算機の動作を説明するため
のフローチャート(「+/−」キー処理ルーチン)であ
る。
【図8】上記実施例の電子計算機の動作を説明するため
のフローチャート(「MR」キー処理ルーチン)であ
る。
【図9】上記実施例の電子計算機の動作を説明するため
のフローチャート(「M+」、「M−」キー処理ルーチ
ン)である。
【図10】上記実施例の電子計算機の動作を説明するた
めのフローチャート(「▼」キー処理ルーチン)であ
る。
【図11】上記実施例の電子計算機の動作を説明するた
めのフローチャート(「検算」キー処理ルーチン)であ
る。
【図12】通常の演算モードにおけるキー入力操作例と
ジャーナルメモリにおけるデータ記録例とを示す図であ
る。
【図13】通常の演算モードにおけるキー入力操作例と
ジャーナルメモリにおけるデータ記録例とを示す図であ
る。
【図14】通常の演算モードにおけるキー入力操作例と
ジャーナルメモリにおけるデータ記録例とを示す図であ
る。
【図15】通常の演算モードにおけるキー入力操作例と
ジャーナルメモリにおけるデータ記録例とを示す図であ
る。
【図16】通常の演算モードにおけるキー入力操作例と
ジャーナルメモリにおけるデータ記録例とを示す図であ
る。
【図17】通常の演算モードにおけるキー入力操作例と
ジャーナルメモリにおけるデータ記録例とを示す図であ
る。
【図18】通常の演算モードにおけるキー入力操作例と
ジャーナルメモリにおけるデータ記録例とを示す図であ
る。
【符号の説明】
1 電子計算機 2 中央演算処理装置(CPU、演算手段、検算手段、
記憶制御手段) 3 読み出し専用メモリ(ROM、記憶手段) 4 随時書き込み読み出しメモリ(RAM) 5 キー入力部(入力手段) 6 表示駆動回路 7 表示部 7a 表示窓 8 増幅回路 9 スピーカ 10 表示レジスタ(置数入力レジスタ) 11 演算用レジスタ 13 フラグレジスタ 14 ジャーナルメモリ(記憶手段) 16 操作面 17 置数キー群 18 演算命令キー群 19 命令キー群 24 検算キー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G06F 15/02 G06F 3/02

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】通常演算モードで入力された一連のデータ
    を順次記憶していき、検算モードで新たに入力されたデ
    ータと前記記憶されたデータとを順次比較することで検
    算を行う検算機能を備えた電子計算機において、 データを入力するための入力手段と、 この入力手段により入力されたデータに基づいて演算を
    行う演算手段と、前記入力手段によるデータの入力の際、予め定められた
    第1のキーが操作された場合に、当該第1のキー操作に
    よる入力データと当該第1のキー操作の直前に入力され
    たデータとを無効データとして判別する無効データ判別
    手段と、 前記入力手段により入力されたデータのうち、この無効
    データ判別手段により無効と判別されたデータを除いた
    残りのデータを、検算に用いるための有効データとして
    順次記憶していく有効データ記憶制御手段と、 前記検算モードにおいて、前記入力手段により検算のた
    めに新たにデータが入力されると、前記有効データ記憶
    制御手段により記憶された有効データと新たに入力され
    たデータとを比較し、一致しない場合に告知する告知手
    段と、 を備えてなることを特徴とする電子計算機。
  2. 【請求項2】前記予め定められた第1のキーは、数値消
    去キーであり、 前記無効データ判別手段は、前記入力手段により入力さ
    れたデータのうち、前記数値消去キー操作による入力デ
    ータとその直前に入力された数値のデータとを無効デー
    タとして判別する判別手段を備えている ことを特徴とす
    る請求項1記載の電子計算機。
  3. 【請求項3】通常演算モードで入力された一連のデータ
    を順次記憶していき、検算モードで新たに入力されたデ
    ータと前記記憶されたデータとを順次比較することで検
    算を行う検算機能を備えた電子計算機において、 データを入力するための入力手段と、 この入力手段により入力されたデータに基づいて演算を
    行う演算手段と、 前記入力手段によるデータの入力の際、予め定められた
    第2のキーが複数回連続操作された場合に、1)この連
    続操作による入力データのうち、1回分の操作による入
    力データを除いた残りの入力データ、又は2)この連続
    操作による全ての入力データを無効データとして判別す
    る無効データ判別手段と、 前記入力手段により入力されたデータのうち、前記無効
    データを除いた残りのデータを、検算に用いるための有
    効データとして順次記憶していく有効データ記憶制御手
    段と、 前記検算モードにおいて、前記入力手段により検算のた
    めに新たにデータが入力されると、前記有効データ記憶
    制御手段により記憶された有効データと新たに入力され
    たデータとを比較し、一致しない場合に告知する告知手
    段と、 を備えてなることを特徴とする電子計算機。
  4. 【請求項4】通常演算モードで入力された一連のデータ
    を順次記憶していき、検算モードで新たに入力されたデ
    ータと前記記憶されたデータとを順次比較することで検
    算を行う検算機能を備えた電子計算機において、 データを入力するための入力手段と、 この入力手段により入力されたデータに基づいて演算を
    行う演算手段と、 前記入力手段によるデータの入力の際、予め定められた
    第2のキーが複数回連続操作された場合、1)この連続
    操作の回数が奇数回のときには1回分の操作による入力
    データを除いた残りの入力データを無効データとし、
    2)この連続操作の回数が偶数回のときには全ての入力
    データを無効データとして判別する無効データ判別手段
    と、 前記入力手段により入力されたデータのうち、前記無効
    データを除いた残りのデータを、検算に用いるための有
    効データとして順次記憶していく有効データ記憶制御手
    段と、 前記検算モードにおいて、前記入力手段により検算のた
    めに新たにデータが入力されると、前記有効データ記憶
    制御手段により記憶された有効データと新たに入力され
    たデータとを比較し、一致しない場合に告知する告知手
    段と、 を備えてなることを特徴とする電子計算機。
  5. 【請求項5】前記予め定められた第2のキーは、正負切
    換キーであることを特徴とする請求項4記載の電子計算
    機。
  6. 【請求項6】前記予め定められた第2のキーは、メモリ
    リコールキーであり、 前記無効データ判別手段は、前記メモリリコールキーが
    複数回連続操作された場合に、この連続操作による入力
    データのうち、1回分の操作による入力データを除いた
    残りの入力データを無効データとして判別するメモリリ
    コールキー判別手段を備えていることを特徴とする請求
    項3記載の電子計算機。
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