JP3508236B2 - ポリエチレン系発泡性組成物 - Google Patents

ポリエチレン系発泡性組成物

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JP3508236B2
JP3508236B2 JP23118194A JP23118194A JP3508236B2 JP 3508236 B2 JP3508236 B2 JP 3508236B2 JP 23118194 A JP23118194 A JP 23118194A JP 23118194 A JP23118194 A JP 23118194A JP 3508236 B2 JP3508236 B2 JP 3508236B2
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  • Manufacture Of Porous Articles, And Recovery And Treatment Of Waste Products (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ポリエチレン系発泡性
組成物、その製造方法、それを用いた発泡体の製造方法
及びその発泡体に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】合成樹
脂発泡体は、緩衝材、断熱材、包装梱包材等として有用
であり、塩化ビニル系発泡性パウダー組成物を粉末成形
して製造することも知られている。しかしながら、塩化
ビニル系発泡性パウダー組成物を用いた発泡体は、軽量
性に劣るのみならず用済み品を焼却処分する場合等にお
いて酸性物質を発生し、大気汚染、酸性雨等を惹起しク
リーン性にも劣るという欠点があった。
【0003】本発明者らは、かかる欠点を解消した発泡
体として、塩化ビニル系発泡性パウダー組成物の代わり
に、エチレン・α−オレフィン系共重合体ゴムとポリオ
レフィン系樹脂とを含む部分架橋型熱可塑性エラストマ
ーと、熱分解型発泡剤からなるポリエチレン系発泡性パ
ウダー組成物を用いたポリエチレン系発泡体を提案して
いる(特開平4-345637号公報) 。しかしながら、かかる
発泡体は、発泡倍率が高く、発泡セルが均一であるとい
う点では優れているものの、反発弾性が充分ではなく、
必ずしも十分満足し得るものではなかった。
【0004】一方、カルボキシル基、カルボン酸無水物
基等の官能基を有するエチレン系共重合体と、グリシジ
ル基を有するエチレン系共重合体と、熱分解型発泡剤か
らなる発泡性組成物等を用いて、プレス成形、押出成
形、カレンダー成形等の成形を施すことにより、ポリエ
チレン系発泡体を製造する試みもなされている(特開昭
62-199630 号公報) 。しかしながら、得られた成形体は
発泡倍率、反発弾性等の点で充分ではないという問題が
あった。
【0005】この様な状況下、本発明者らは、発泡倍率
が高くかつ反発弾性にも優れた合成樹脂発泡体を製造す
べく鋭意検討を重ねた結果、グリシジル基を有するエチ
レン系共重合体と、カルボキシル基を2個以上有しかつ
分子量が1500以下であるカルボン酸と、熱分解型発泡剤
からなる特定の発泡性組成物が、これを成形することに
より反発弾性に優れしかも発泡倍率の高い発泡体を与え
ることを見出すとともに、更に種々の検討を加えて本発
明を完成した。
【0006】
【課題を解決するための手段】すなわち本発明は、
(A)エチレン単位が20〜99.9wt%、不飽和カルボン酸
グリシジルエステル又は不飽和グリシジルエーテル単位
が0.1 〜30wt%、グリシジルエステル以外のエチレン系
不飽和エステル単位が0〜50wt%からなるグリシジル基
含有エチレン系共重合体パウダー100wt 部に対して、
(B)カルボキシル基を2個以上有しかつ分子量が1500
以下であるカルボン酸類を0.1 〜30wt部、(C)熱分解
型発泡剤を0.1 〜20wt部含有することを特徴とするポリ
エチレン系発泡性組成物、その製造方法、それを用いる
発泡体の製造方法及その発泡体を提供するものである。
【0007】以下、本発明を詳細に説明する。本発明に
使用されるエチレン系共重合体(A)としては、エチレ
ン単位が20〜99.9wt%、不飽和カルボン酸グリシジルエ
ステル又は不飽和グリシジルエーテル単位が0.1 〜30wt
%、グリシジルエステル以外のエチレン系不飽和エステ
ル単位が0〜50wt%からなるグリシジル基含有エチレン
系共重合体が使用される。
【0008】ここで、不飽和カルボン酸グリシジルエス
テル又は不飽和グリシジルエーテルとしては、下記一般
式で示される化合物が挙げられる。 (Rは、炭素数2〜18のアルケニル基を、Xは、カルボ
ニルオキシ基、メチレンオキシ基、フェニレンオキシ基
を表す。)
【0009】かかる化合物の代表例としては、例えばグ
リシジルアクリレート、グリシジルメタクリレート、イ
タコン酸グリシジルエステル、アリルグリシジルエーテ
ル、メタアリルグリシジルエーテル、スチレン-p- グリ
シジルエーテル等が挙げられる。不飽和カルボン酸グリ
シジルエステル、不飽和グリシジルエーテル単位は、エ
チレン系共重合体中に、通常0.1 〜30wt%、好ましくは
0.5 〜20wt%含有される。
【0010】またグリシジルエステル以外のエチレン系
不飽和エステルとしては、酢酸ビニル、プロピオン酸ビ
ニル、等のカルボン酸のビニルエステル類、アクリル酸
メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸ブチル、メタク
リル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸ブチ
ル等のα,β−不飽和カルボン酸のエステル類が挙げら
れる。酢酸ビニル、アクリル酸メチル、アクリル酸エチ
ルが好ましく使用される。グリシジルエステル以外のエ
チレン系不飽和エステル単位は、エチレン系共重合体中
に含有されなくてもよいが、50wt%以下であれば含有し
得る。50wt%を超えると成形体の耐熱性が低下するのみ
ならず粉末成形を実施する場合には、粉末にした時に粉
体流動性が著しく悪化して粉末成形しにくくなるため、
エチレン系不飽和エステル単位を含有したものを用いる
場合は、通常50wt%以下のものが使用される。
【0011】本発明に使用されるエチレン系共重合体
(A)は、上記のようなモノマー単位を含有するもので
あるが該共重合体は、例えば、ラジカル発生剤の存在
下、500〜4000気圧、100 〜300 ℃で溶媒や連鎖移動剤
の存在下または不存在下に共重合させることにより製造
し得る。またポリエチレンとグリシジル基を有する不飽
和化合物とラジカル発生剤等からなる混合物を、押出機
等を用いることにより溶融グラフト重合することにより
製造することもできる。
【0012】エチレン系共重合体(A)は、メルトフロ
ーレート(MFR、JIS K6730 に準拠) が、5g/10 分未
満のものを用いると発泡倍率が低下する傾向にあるの
で、5g/10 分以上のものが通常使用される。 MFRが
10g/10分以上のものを使用することが好ましい。
【0013】本発明に使用されるカルボン酸類(B)
は、分子中にカルボキシル基を2個以上有しかつ分子量
が1500以下、好ましくは1000以下のカルボン酸である。
固体であっても液状であっても使用し得る。具体化合
物としては、例えばシュウ酸, マレイン酸, マロン酸,
フタール酸,フマール酸, コハク酸、2,3-ジメチルコハ
ク酸、2-エチル-2- メチルコハク酸、2-フェニルコハク
酸、2-ヒドロキシコハク酸等のコハク酸類、グルタル
酸、3-メチルグルタル酸、2,4-ジメチルグルタル酸、3,
3-ジメチルグルタル酸等のグルタル酸類、アジピン酸、
3-メチルアジピン酸等のアジピン酸類、セバシン酸、1,
4-シクロヘキサンカルボン酸、テレフタール酸、イソフ
タール酸、5-メチルイソフタール酸、5-メトキシイソフ
タール酸、5-ヒドロキシイソフタール酸等のフタール酸
類、
【0014】1,3,5-ベンゼントリカルボン酸、1,2,4-ベ
ンゼントリカルボン酸等のベンゼントリカルボン酸類、
1,2,3-プロパントリカルボン酸、2-フェニル-1,2,3- プ
ロパントリカルボン酸、3-フェニル-1,2,3- プロパント
リカルボン酸、2-ヒドロキシ-1,2,3- プロパントリカル
ボン酸、3-ヒドロキシ-1,2,3- プロパントリカルボン酸
等のプロパントリカルボン酸類、ピロメリット酸などが
挙げられる。中でも、水中における第一酸解離定数が50
×10-5以下のものが好ましく使用される。
【0015】カルボン酸類(B)は、共重合体(A)10
0wt 部に対して、0.1 〜30wt部、好ましくは1〜20wt部
使用される。0.1wt 部未満の場合は、反発弾性の良好な
発泡体は得られず、また30wt部を超えて用いた場合は、
発泡倍率が低下し、発泡体が硬くなるため、反発弾性の
良好な発泡体は得らない。
【0016】また本発明に用いられる熱分解型発泡剤と
しては、共重合体(A)の溶融温度より高い分解温度を
有する発泡剤が使用される。例えば、分解温度が約120
〜230 ℃程度のもの、好ましくは約150 〜230 ℃程度の
ものが用いられる 具体化合物としては、例えばアゾジカルボンアミド、2,
2'- アゾビスイソブチロニトリル、ジアゾジアミノベン
ゼン等のアゾ化合物、ベンゼンスルホニルヒドラジド、
ベンゼン-1,3- スルホニルヒドラジド、ジフェニルスル
ホン-3,3'-ジスルホニルヒドラジド、ジフェニルオキシ
ド-4,4'-ジスルホニルヒドラジド、4,4'- オキシビス(
ベンゼンスルホニルヒドラジド) 、p-トルエンスルホニ
ルヒドラジド等のスルホニルヒドラジド化合物、
【0017】N,N'- ジニトロソペンタメチレンテラミ
ン、N,N'- ジニロソ-N,N'-ジメチルテレフタルアミド等
のニトロソ化合物、テレフタルアジド、p-第三ブチルベ
ンズアジド等のアジド化合物、重炭酸ナトリウム、重炭
酸アンモニウム、炭酸アンモニウム等の炭酸塩が挙げら
れる。 中でも、アゾジカルボンアミドが好ましく使用
される。また熱分解型発泡剤(C)は、共重合体(A)
100wt 部に対して、通常 0.1〜20wt部、好ましくは5〜
10wt部使用される。
【0018】本発明のポリエチレン系発泡性組成物は、
上記のような共重合体(A)とカルボン酸類(B)と熱
分解型発泡剤(C)を含有することを特徴とするもので
あるが、かかる成分の他に、必要に応じて、例えばフェ
ノール系、サルファイド系、フオスファイト系、アミン
系、またはアミド系安定剤のような耐熱安定剤、老化防
止剤、耐候安定剤、帯電防止剤、金属石鹸、滑剤、顔
料、更には発泡助剤、発泡抑制剤、液状コーテイング
剤、離型剤等も配合し得る。これらの成分を配合するに
当たっては、特に制限されるものではないが、例えばオ
ープンロール、ブレンダー、バンバリーミキサー、ニー
ダー等の配合機が用いられる。目的に応じて、パウダー
組成物、溶融混練組成物等を製造し得る。配合は、発泡
剤(C)の分解温度未満の温度でかつ共重合体(A)と
カルボン酸(B)とが架橋反応しない温度で通常実施さ
れる。
【0019】例えば、粉末成形用のパウダー組成物を製
造する場合は、通常ジャケット付きのブレンダーや高速
回転ミキサー等が使用される。中でもスーパーミキサー
のような剪断力を加えることにより粉体の互着を防止し
得る配合機が好ましく使用される。この場合、剪断発熱
による粉体の熱融着防止のため、通常ジャケットにより
除熱しながら配合される。またこの場合、共重合体
(A)としては、予め粉砕したパウダーが通常使用され
る。その平均粒径はタイラー標準篩で32メッシュ以下が
通常であり、好ましくは40〜100 メッシュである。カル
ボン酸類(B)として、固体状のものを用いる場合は、
通常100 μm 以下の微粉末のものが使用される。 液状
のものを用いる場合は、通常、共重合体パウダー(A)
と混合した後、熱分解型発泡剤(C)を混合する方法が
採用される。
【0020】粉末成形用のパウダー組成物を成形するに
当たっては、例えば流動浸漬法、粉末焼結法、静電塗装
法、粉末溶射法、粉末回転成形法、粉末スラッシュ成形
法(特開昭58-132507 号公報) 等の粉末成形法が挙げら
れるが、特に粉末スラッシュ成形法を採用することが好
ましい。
【0021】粉末スラッシュ成形法を採用した場合は、
例えば、(1) 発泡性パウダー組成物を必要量入れた開口
部を有する容器と、パウダーの溶融温度より充分高温に
加熱された開口部を有する金型とを、開口部を合わせて
固定するか、金型内中空部へ固定して一体化し、これを
回転および/または揺動させることによりパウダーを容
器から金型内各部へ迅速に供給し、付着、溶融させ、余
剰のパウダーを容器中へ排出する工程、(2) 次いで、
(1) より得られた成形体を加熱発泡させる工程により発
泡成形体を製造することができる。
【0022】また例えば、発泡性パウダー組成物の代わ
りに非発泡性パウダー組成物を用い、これ以外は、工程
(1) に準拠することによって、金型上に非発泡層を生成
せしめ、次いでこの非発泡層を有する金型を用いて工程
(1) 、(2) を実施することにより、表皮層と発泡層が一
体化された複合発泡体を製造し得る。
【0023】粉末成形法に使用される金型加熱方式は、
特に制限されるものではなく、例えば、ガス加熱炉方
式、熱媒体油循環方式、熱媒体油または熱流動砂内への
浸漬方式あるいは高周波誘導加熱方式等が挙げられ、溶
融したパウダー組成物を発泡させる際にも、これらの加
熱源を利用することができる。
【0024】金型にパウダーを付着、溶融させる時の金
型温度は、共重合体の溶融温度より、通常50〜200 ℃高
い温度、好ましくは80℃〜170 ℃高い温度であり、例え
ば140 〜310 ℃程度、好ましくは、170 〜280 ℃程度で
ある。付着、溶融時間は、特に制限されるものではな
く、成形体の大きさ、成形体の厚み等により適宜選択さ
れる。また発泡させる温度は、発泡剤の分解温度乃至そ
れより100 ℃高い温度、好ましくは発泡剤の分解温度乃
至それより80℃高い温度である。発泡時間は、特に制限
されるものではなく、発泡層の厚みや発泡倍率により適
宜選択される。
【0025】なお、発泡成形体を金型から離型する場
合、折れ皺等のトラブルが発生することがあるので、こ
のような場合は、金型にフッ素系、シリコン系等の離型
剤を予めスプレーしておくことによりトラブルを防止し
得る。金型が平板等の比較的単純な金型である場合は、
フツ素系樹脂シート等を貼付た金型等を用いることも有
効である。また、パウダー組成物に内部添加離型剤とし
てメチルポリシロキサン化合物を含有させておくことも
有効であり、連続生産する場合は含有させておくことが
好ましい。かかる化合物は、25℃における粘度が、通常
20センチストークス以上、好ましくは50〜5000センチストークスのものが
使用され、その使用量は、共重合体パウダー(A)100w
t 部あたり、通常2wt部以下である。
【0026】また溶融混練組成物から発泡を成型するに
あたっては、例えば押出成形法、カレンダー成型法、加
圧成型法、射出成型法等の方法により、例えばパネル、
パイプ、フィルム、シート等の形に成型した後、常圧ま
たは加圧下で加熱することにより発泡成型体を製造し得
る。例えば、加圧成型により発泡シートを製造する場合
においては、加圧一段法、加圧二段法等が通常採用され
る。加圧一段法においては、先ずプレス成型機によりシ
ートが成型される。この場合は発泡剤の分解温度未満の
温度でかつ共重合体の溶融温度より10〜50℃高い温度、
好ましくは10〜30℃高い温度で通常実施される。圧力は
通常0〜100 kg/cm2・G 程度であり、時間は通常0.5 〜
10分間程度である。シートを成形後、プレス成型機を用
いて発泡剤の分解温度以上の温度で一定時間加熱加圧し
た後、除圧することにより発泡体が製造される。 加熱
温度は、使用する発泡剤の種類等にもよるが、発泡剤の
分解温度より通常0〜100 ℃高い温度、好ましくは20〜
50℃高い温度であり、圧力は通常0〜100 kg/cm2・G 、
時間は通常0.5 〜10分間程度である。
【0027】加圧二段法においては、シートを成形後、
プレス成型機を用いて一定時間加熱加圧することにより
共重合体とカルボン酸との架橋反応を進行せしめた後、
一旦冷却し、更に加熱加圧し、除圧することにより発泡
体が製造される。一段目は、共重合体とカルボン酸との
架橋反応が進行しかつ発泡剤の分解が起こらない条件
下、二段目は発泡剤の分解がおこる条件下で通常実施さ
れる。加熱温度は、発泡剤の分解温度に対して通常±30
℃程度の範囲、圧力は通常0〜100 kg/cm2・G 程度の範
囲、時間は通常0.1 〜10分程度の範囲から通常選定され
る。
【0028】なお、発泡成形体を金型から離型する場
合、折れ皺等のトラブルが発生することがあるので、こ
のような場合は、金型にフッ素系、シリコン系等の離型
剤を予めスプレーしておくことによりトラブルを防止し
得る。金型が平板等の比較的単純な金型である場合は、
フツ素系樹脂シート等を貼付た金型等を用いることも有
効である。また、組成物に内部添加離型剤としてメチル
ポリシロキサン化合物を含有させておくことも有効であ
り、連続生産する場合は含有させておくことが好まし
い。かかる化合物は、25℃における粘度が、通常20センチス
トークス以上、好ましくは50〜5000センチストークスのものが使用さ
れ、その使用量は、共重合体パウダー(A)100wt 部あ
たり、通常2wt部以下である。
【0029】
【発明の効果】かくして、発泡体が得られるが、本発明
によれば、特定のポリエチレン系発泡性組成物を用いる
ことにより、発泡セルが均一で、発泡倍率が高いのみな
らず反発弾性にも優れた発泡体を製造し得る。加えて、
軽量性、クリーン性にも優れた発泡体を提供でき、更に
は表面に複雑な模様を有するクッション性表皮剤をも提
供できるので、本発明の組成物は実用的に有利である。
【0030】
【実施例】以下、実施例により本発明を説明するが、本
発明はこれら実施例に限定されるものではない。
【0031】なお、実施例、比較例における発泡成形体
の外観、発泡セルの状態、発泡倍率及び反発弾性は次の
とおり評価した。発泡成形体の外観 発泡成形体を目視により観察し、下記のように評価し
た。 ◎: 厚みのむらがなく、均一に発泡している。 ○: 厚みのむらがあるが、ほぼ均一に発泡している。 ×: 厚みのむらが大きく、不均一に発泡している。発泡セルの状態 発泡成形体の断面を目視により観察し、下記のように評
価した。 ◎: セルが均一である。 ○: セルがやや不均一である。 ×: セルが不均一である。
【0032】発泡倍率 次式により算出した。 発泡倍率=非発泡体の密度/発泡成形体の密度 なお、密度は東洋精機製作所製の密度計(Densimeter-
H)を用いて測定した。また非発泡体の密度は、粉末組
成物又は溶融混練組成物が溶融した時点で冷却して求め
た。反発弾性 JIS K6301 に準拠し、室温下に規定の鉄棒を自由落下さ
せて、試験面に衝突せしめ、鉄棒が反発した時の高さか
ら反発弾性 (%) を測定し、以下のように評価した。 ◎: 反発弾性が20%以上。 ○: 反発弾性が10〜20%未満。 ×: 反発弾性が10%未満。
【0033】実施例1 エチレン単位が83%、グリシジルメタクリレート単位が
12%、酢酸ビニル単位が5 %であるエチレン系共重合体
パウダー( 住友化学製、登録商標:ボンドファースト70
B-P 、MFR90)100wt 部に対してアジピン酸(K1=3.7 ×10
-5)20wt 部、熱分解型発泡剤セルマイクC-191 (三協化
成製、アゾジカルボン酸アミド、分解温度210 ℃)10wt
部をスーパーミキサーに入れ、500rpmで3分間混合する
ことによりポリエチレン系発泡性パウダー組成物を得
た。 このパウダー組成物を250 ℃の平板鏡面金型にふ
りかけ12秒間放置した後、過剰のパウダー組成物を排出
した。次いでこの金型を雰囲気温度230 ℃のギャーオー
ブンに入れ120 秒間加熱し、組成物を発泡させた後、金
型をギャーオーブンから取り出し、水冷して発泡体を金
型から脱型させた。発泡体の評価結果を表1に示した。
【0034】実施例2〜9 実施例1において、アジピン酸の代わりにそれぞれ、コ
ハク酸(K1=6.4 ×10-5)10wt 部 、イソフタール酸(K1=
24×10-5) 10wt部、テレフタール酸(K1=29×10 -5)10wt
部、フマール酸(K1=96×10-5)2wt部、フタール酸(K1=11
0 ×10-5)2wt部、シュウ酸(K1=5400×10-5)2wt部、ダイ
マー酸(ヘンケル白水製、液状ジカルボン酸バーサダイ
ム216)2wt 部、1,3,5-ベンゼントリカルボン酸(ナカラ
イテスク製)5wt部を配合したパウダー組成物を用いる以
外は、実施例1に準拠して発泡体を製造した。これらの
評価結果を表1に示した。
【0035】実施例10、11 実施例1において、共重合体パウダーとして、それぞれ
エチレン単位が85%、グリシジルメタクリレート単位が
15%であるエチレン系共重合体パウダー( 住友化学
製、、MFR280) 、エチレン単位が83%、グリシジルメタ
クリレート単位が12%、酢酸ビニル単位が5 %であるエ
チレン系共重合体パウダー( 住友化学製、登録商標:ボ
ンドファースト20B 、MFR20)を配合したパウダー組成物
を用いる以外は、実施例1に準拠して発泡体を製造し
た。これらの評価結果を表1に示した。
【0036】実施例12 実施例1において、共重合体パウダーとして、エチレン
単位が83%、グリシジルメタクリレート単位が12%、酢
酸ビニル単位が5 %であるエチレン系共重合体パウダー
( 住友化学製、登録商標:ボンドファースト20B 、MFR2
0)を、アジピン酸の代わりにテレフタール酸 5wt部を配
合したパウダー組成物を用いる以外は、実施例1に準拠
して発泡体を製造した。このものの評価結果を表1に示
した。
【0037】実施例13 実施例1において、共重合体パウダーとして、エチレン
単位が83%、グリシジルメタクリレート単位が12%、酢
酸ビニル単位が5 %であるエチレン系共重合体パウダー
( 住友化学製、登録商標:ボンドファースト20B 、MFR2
0)を、アジピン酸の代わりにテレフタール酸 1wt部を配
合したパウダー組成物を用いる以外は、実施例1に準拠
して発泡体を製造した。このものの評価結果を表1に示
した。
【0038】実施例14 実施例1において、共重合体パウダーとして、エチレン
単位が83%、グリシジルメタクリレート単位が12%、酢
酸ビニル単位が5 %であるエチレン系共重合体パウダー
( 住友化学製、登録商標:ボンドファースト20B 、MFR2
0)を、アジピン酸の代わりにテレフタール酸0.5wt 部を
配合したパウダー組成物を用いる以外は、実施例1に準
拠して発泡体を製造した。このものの評価結果を表1に
示した。
【0039】実施例15 実施例1において、共重合体パウダーとして、エチレン
単位が83%、グリシジルメタクリレート単位が12%、酢
酸ビニル単位が5 %であるエチレン系共重合体パウダー
( 住友化学製、登録商標:ボンドファースト7B、MFR10)
を、アジピン酸の代わりにテレフタール酸5wt部を配合
したパウダー組成物を用いる以外は、実施例1に準拠し
て発泡体を製造した。このものの評価結果を表1に示し
た。
【0040】実施例16 実施例1において、共重合体パウダーとして、エチレン
単位が79%、グリシジルメタクリレート単位が6 %、ア
クリル酸メチル単位が15%であるエチレン系共重合体パ
ウダー( 住友化学製、、MFR10)を、アジピン酸の代わり
にテレフタール酸10wt部を配合したパウダー組成物を用
いる以外は、実施例1に準拠して発泡体を製造した。こ
のものの評価結果を表1に示した。
【0041】実施例17 実施例1において、アジピン酸の代わりにテレフタール
酸 5wt部、熱分解型発泡剤セルマイクC-191 の代わりに
セルマイクC-1(三協化成製、アゾジカルボン酸アミ
ド、分解温度205 ℃) を配合したパウダー組成物を用い
る以外は、実施例1に準拠して発泡体を製造した。この
ものの評価結果を表1に示した。
【0042】実施例18 実施例1において、共重合体パウダーとして、エチレン
単位が83%、グリシジルメタクリレート単位が12%、酢
酸ビニル単位が5 %であるエチレン系共重合体パウダー
( 住友化学製、登録商標:ボンドファースト20B 、MFR2
0)を、アジピン酸の代わりにイソフタール酸5wt部を配
合したパウダー組成物を用い、270 ℃の金型にパウダー
組成物をふりかけ、ギヤーオーブン雰囲気温度を250 ℃
とする以外は、実施例1に準拠して発泡体を製造した。
このものの評価結果を表1に示した。
【0043】比較例1 実施例1において、アジピン酸を配合しないパウダー組
成物を用いる以外は、実施例1に準拠して発泡体を製造
した。このものの評価結果を表1に示した。
【0044】 表1 発泡体の外観 発泡セルの外観 発泡倍率 反発弾性 実施例1 ◎ ◎ 4.5 ◎ 実施例2 ◎ ◎ 4.5 ◎ 実施例3 ◎ ◎ 4.8 ◎ 実施例4 ◎ ◎ 4.5 ◎ 実施例5 ○ ◎ 4.2 ◎ 実施例6 ○ ◎ 3.9 ◎ 実施例7 ◎ ◎ 1.7 ○ 実施例8 ◎ ◎ 4.6 ◎ 実施例9 ◎ ◎ 5.7 ◎ 実施例10 ◎ ◎ 4.5 ◎ 実施例11 ◎ ◎ 3.8 ◎ 実施例12 ◎ ◎ 5.0 ◎ 実施例13 ◎ ◎ 4.3 ◎ 実施例14 ◎ ◎ 4.0 ○ 実施例15 ◎ ◎ 4.6 ◎ 実施例16 ◎ ◎ 4.4 ◎ 実施例17 ◎ ◎ 5.5 ◎ 実施例18 ◎ ◎ 4.2 ◎ 比較例1 ◎ ◎ 3.5 × 比較例2 ◎ ◎ 3.2 × 比較例3 ◎ ◎ 3.5 × 比較例4 ◎ ◎ 3.6 × 比較例5 ◎ ◎ 3.7 ×
【0045】比較例2 実施例1において、共重合体パウダーの代わりにポリエ
チレンパウダー(住友精化製、登録商標:フローセンUF
-80 、MFR75)を配合したパウダー組成物を用いる以外
は、実施例1に準拠して発泡体を製造した。このものの
評価結果を表1に示した。
【0046】比較例3 実施例1において、共重合体パウダーの代わりにEPDMと
プロピレン−ブテンランダム共重合体樹脂からなる部分
架橋型熱可塑性エラストマーのパウダー(25℃における
周波数1ラジアン/秒での複素動的粘度η* (1) =1×
104 ポイズ、上記複素動的粘度η* (1) と周波数100 ラ
ジアン/秒での複素動的粘度η* (100)とを用いて算出
されるニュートン 粘度指数n=(log η* (1) −η* (100))
/2) =0.41) を配合したパウダー組成物を用いる以外
は、実施例1に準拠して発泡体を製造した。このものの
評価結果を表1に示した。
【0047】比較例4 実施例1において、アジピン酸の代わりに安息香酸(K1=
6.3 ×10-5) を10wt部配合したパウダー組成物を用いる
以外は、実施例1に準拠して発泡体を製造した。このも
のの評価結果を表1に示した。
【0048】比較例5 実施例1において、アジピン酸の代わりにポリアクリル
酸(アルト゛リッチ製、平均分子量 2000) 5wt部配合したパウ
ダー組成物を用いる以外は、実施例1に準拠して発泡体
を製造した。このものの評価結果を表1に示した。
【0049】
【0050】
【0051】
【0052】
【0053】実施例19 実施例1において、共重合体パウダーとして、エチレン
単位が83%、グリシジルメタクリレート単位が12%、酢
酸ビニル単位が5 %であるエチレン系共重合体パウダー
( 住友化学製、登録商標:ボンドファースト20B 、MFR2
0)を、アジピン酸の代わりにテレフタール酸を5wt部用
いる以外は実施例1と同様にして発泡性パウダー組成物
を製造した。この組成物をプレスを用いて130 ℃、50kg
/cm2・Gで5分間加熱加圧することにより、1mm 厚のシ
ートを得た。次いでこのシートを6cm ×6cm の大きさに
切断し、これを予め220 ℃に加熱した金型枠内に挿入し
た後、同温度に加熱されたポリエチレンテレフタレート
内張の鉄板間に挟み、直ちに同温度に加熱されたプレス
で60秒間、10kg/cm2・G で加熱加圧した後、取り出し放
冷することにより、発泡体を得た。このものの評価結果
を表2に示した。
【0054】実施例20 実施例19において、テレフタール酸の代わりにアジピン
酸1wt部用いる以外は実施例19に準拠して発泡性ポウダ
ー組成物を製造した。この組成物を用いて実施例19に準
拠することにより、発泡体を得た。結果を表2に示し
た。
【0055】実施例21 実施例19において、スーパーミキサーの代わりにラボプ
ラストミル( 東洋精機(株) 製、30C150) を用い120
℃、50rpm で5 分間混練して得た混練組成物を得た。こ
の組成物をプレスを用いて120 ℃、50kg/cm2・G で加熱
加圧することにより、1mm 厚のシートを得た。次いで、
このシートを使用する以外は、実施例19に準拠すること
により発泡体を得た。結果を表2に示した。
【0056】比較例6 実施例19において、テレフタール酸を配合しないパウダ
ー組成物を用いる以外は、実施例19に準拠して発泡体を
得た。結果を表2に示した。
【0057】比較例7 実施例19において、テレフタール酸の代わりに安息香酸
5wt部を配合したパウダー組成物を用いる以外は、実施
19に準拠して発泡体を得た。結果を表2に示した。
【0058】比較例8 実施例19において、テレフタール酸の代わりに、エチレ
ン単位が91%、無水マレイン酸単位が3%、メチルアク
リレート単位が6%である共重合体(住友化学工業
(株)製、登録商標ボンダインLX 4110 、MFR5) を28
3.3wt 部用い(無水マレイン酸単位:ク゛リシシ゛ルメタクリレート単位=
100:100)、熱分解型発泡剤を19.3wt部用いる以外は実
施例19に準拠して実施した。得られた成形体の評価結果
を表2に示した。
【0059】比較例9 実施例19において、テレフタール酸の代わりに、エチレ
ン単位が93%、アクリル酸単位が7%である共重合体
(三菱油化(株)製、A 201M、MFR 7)を13.4wt部用い
(アクリル酸単位:ク゛リシシ゛ルメタクリレート単位= 15:100)、
熱分解型発泡剤を5.6wt部用いる以外は実施例19に準拠
して実施した。得られた成形体の評価結果を表2に示し
た。
【0060】比較例10 実施例19において、テレフタール酸の代わりに、エチレ
ン単位が93%、アクリル酸単位が7%である共重合体
(三菱油化(株)製、A 201M、MFR 7)を88wt部用い
(アクリル酸単位:ク゛リシシ゛ルメタクリレート単位=100:100)、
熱分解型発泡剤を 9.4wt部用いる以外は実施例19に準拠
して実施した。得られた成形体の評価結果を表2に示し
た。
【0061】比較例11 実施例19において、テレフタール酸の代わりに、エチレ
ン単位が93%、アクリル酸単位が7%である共重合体
(三菱油化(株)製、A 201M、MFR 7)を61.7wt部用い
(アクリル酸単位:ク゛リシシ゛ルメタクリレート単位= 70:100)、
熱分解型発泡剤を8wt 部用いる以外は実施例19に準拠し
て実施した。得られた成形体の評価結果を表2に示し
た。
【0062】実施例22 実施例19において、6cm ×6cm シートのプレス条件を24
0 ℃、11秒間に変更して、プレスから取り出し後、直ち
に30℃まで冷却する以外は実施例19に準拠して実施し
た。ついで、これを220 ℃に加熱されたアルミニウム板
間に挟み、直ちに同温度に加熱されたプレスで60秒間、
10kg/cm2・G で加熱加圧した後、取り出して放冷するこ
とにより、発泡体を得た。結果を表2に示した。
【0063】実施例23 実施例22において、テレフタール酸の代わりにアジピン
酸2wt部用いる以外は実施例22に準拠して発泡性ポウダ
ー組成物を製造した。この組成物を用いて実施例22に準
拠することにより、発泡体を得た。結果を表2に示し
た。
【0064】比較例12 実施例22において、テレフタール酸を配合しないパウダ
ー組成物を用いる以外は、実施例22に準拠して発泡体を
得た。結果を表2に示した。
【0065】比較例13 実施例22において、テレフタール酸の代わりに安息香酸
5wt部を配合したパウダー組成物を用いる以外は、実施
22に準拠して発泡体を得た。結果を表2に示した。
【0066】 表2 発泡体の外観 発泡セルの外観 発泡倍率 反発弾性 実施例19 ◎ ◎ 5.8 ◎ 実施例20 ◎ ◎ 3.9 ◎ 実施例21 ◎ ◎ 5.4 ◎ 実施例22 ◎ ◎ 4.2 ◎ 実施例23 ◎ ◎ 5.8 ◎ 比較例6 ◎ ◎ 1.7 × 比較例7 ◎ ◎ 1.6 × 比較例8 − × 1.1 × 比較例9 × ○ 1.5 × 比較例10 − × 1.0 × 比較例11 − × 1.2 × 比較例12 ◎ ◎ 1.8 × 比較例13 ◎ ◎ 1.8 ×
【図面の簡単な説明】
【図1】粉末供給ボックスの平面図である。
【図2】粉末供給ボックスの立面図である。
【図3】粉末供給ボックスの側面図である。
【図4】金型の平面図である。
【図5】金型の立面図である。
【図6】金型の側面図である。
【符号の説明】
1・・・開口部 4・・・開
口部 2・・・クリップ 5・・・金
型内なわ目模様部 3・・・一軸回転装置(ハンドル) 6・・・金
型内皮しぼ模様部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 辰巳 雅之 大阪府高槻市塚原2丁目10番1号 住友 化学工業株式会社内 (72)発明者 近成 謙三 千葉県市原市姉崎海岸5番1 住友化学 工業株式会社内 (56)参考文献 特許3377313(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C08J 9/06 C08L 23/08

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(A)エチレン単位が20〜99.9wt%、不飽
    和カルボン酸グリシジルエステル又は不飽和グリシジル
    エーテル単位が0.1 〜30wt%、グリシジルエステル以外
    のエチレン系不飽和エステル単位が0〜50wt%からなる
    グリシジル基含有エチレン系共重合体100wt 部に対し
    て、(B)カルボキシル基を2個以上有しかつ分子量が
    1500以下であるカルボン酸類を0.1 〜30wt部、(C)熱
    分解型発泡剤を0.1 〜20wt部含有することを特徴とする
    ポリエチレン系発泡性組成物。
  2. 【請求項2】(A)エチレン単位が20〜99.9wt%、不飽
    和カルボン酸グリシジルエステル又は不飽和グリシジル
    エーテル単位が0.1 〜30wt%、グリシジルエステル以外
    のエチレン系不飽和エステル単位が0〜50wt%からなる
    グリシジル基含有エチレン系共重合体100wt 部に対し
    て、(B)カルボキシル基を2個以上有しかつ分子量が
    1500以下であるカルボン酸類を0.1 〜30wt部、(C)熱
    分解型発泡剤を0.1 〜20wt部配合することを特徴とする
    ポリエチレン系発泡性組成物の製造方法。
  3. 【請求項3】(A)エチレン単位が20〜99.9wt%、不飽
    和カルボン酸グリシジルエステル又は不飽和グリシジル
    エーテル単位が0.1 〜30wt%、グリシジルエステル以外
    のエチレン系不飽和エステル単位が0〜50wt%からなる
    グリシジル基含有エチレン系共重合体100wt 部に対し
    て、(B)カルボキシル基を2個以上有しかつ分子量が
    1500以下であるカルボン酸類を0.1 〜30wt部、(C)熱
    分解型発泡剤を0.1 〜20wt部含有するポリエチレン系発
    泡性組成物を成形してなることを特徴とするポリエチレ
    ン系発泡体。(ただし、下記の複合発泡成形体を除く。
    下記(イ)の熱可塑性エラストマーを含むパウダー組成
    物から成形された非発泡層と、下記(ロ)のポリエチレ
    ン系発泡性パウダー組成物から成形された発泡層とを有
    する複合発泡成形体。 (イ)エチレン・α−オレフィン系共重合体ゴムとポリ
    オレフィン系樹脂との組成物からなる熱可塑性エラスト
    マー、またはエチレン・α−オレフィン系共重 合体ゴム
    とポリオレフィン系樹脂との部分架橋型組成物からなる
    熱可塑性エラストマーであって、複素動的粘度η * (1)が
    1.5×10 5 ポイズ以下であり、かつニュートン粘性指数n
    が0.67以下である熱可塑性エラストマー。 (ロ)(a)エチレン単位が20〜99.9wt%、不飽和カルボ
    ン酸グリシジルエステル又は不飽和グリシジルエーテル
    単位が0.1〜30wt%、グリシジルエステル以外のエチレ
    ン系不飽和エステル単位が0〜50wt%からなるグリシジ
    ル基含有エチレン系共重合体と、該共重合体100wt部に
    対して(b)カルボキシル基を2個以上有しかつ分子量が1
    500以下であるカルボン酸類を0.1〜30wt部、(c)熱分解
    型発泡剤を0.1〜20wt部含有するポリエチレン系発泡性
    パウダー組成物。)
  4. 【請求項4】(A)エチレン単位が20〜99.9wt%、不飽
    和カルボン酸グリシジルエステル又は不飽和グリシジル
    エーテル単位が0.1 〜30wt%、グリシジルエステル以外
    のエチレン系不飽和エステル単位が0〜50wt%からなる
    グリシジル基含有エチレン系共重合体100wt 部に対し
    て、(B)カルボキシル基を2個以上有しかつ分子量が
    1500以下であるカルボン酸類を0.1 〜30wt部、(C)熱
    分解型発泡剤を0.1 〜20wt部含有するポリエチレン系発
    泡性組成物を成形することを特徴とするポリエチレン系
    発泡体の製造方法。(ただし、下記の複合発泡成形体の
    製造方法を除く。粉末成形法により、下記(イ)の熱可
    塑性エラストマーを含むパウダー組成物から得られる非
    発泡層に、下記(ロ)のポリエチレン系発泡性パウダー
    組成物から得られる発泡層を裏打ちすることを特徴とす
    る複合発泡成形体の製造方法。 (イ)エチレン・α−オレフィン系共重合体ゴムとポリ
    オレフィン系樹脂との組成物からなる熱可塑性エラスト
    マー、またはエチレン・α−オレフィン系共重合体ゴム
    とポリオレフィン系樹脂との部分架橋型組成物からなる
    熱可塑性エラストマーであって、複素動的粘度η * (1)が
    1.5×10 5 ポイズ以下であり、かつニュートン粘性指数n
    が0.67以下である熱可塑性エラストマー。 (ロ)(a)エチレン単位が20〜99.9wt%、不飽和カルボ
    ン酸グリシジルエステル又は不飽和グリシジルエーテル
    単位が0.1〜30wt%、グリシジルエステル以外のエチレ
    ン系不飽和エステル単位が0〜50wt%からなるグリシジ
    ル基含有エチレ ン系共重合体と、該共重合体100wt部に
    対して(b)カルボキシル基を2個以上有しかつ分子量が1
    500以下であるカルボン酸類を0.1〜30wt部、(c)熱分解
    型発泡剤を0.1〜20wt部含有するポリエチレン系発泡性
    パウダー組成物。)
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